JPH0469971A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JPH0469971A
JPH0469971A JP2184942A JP18494290A JPH0469971A JP H0469971 A JPH0469971 A JP H0469971A JP 2184942 A JP2184942 A JP 2184942A JP 18494290 A JP18494290 A JP 18494290A JP H0469971 A JPH0469971 A JP H0469971A
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JP
Japan
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electrode
film
source
drain
liquid crystal
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Pending
Application number
JP2184942A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Tanaka
利彦 田中
Hideji Doi
秀二 土居
Hiroyuki Fuchigami
宏幸 渕上
Akira Tsumura
顯 津村
Yuji Hizuka
裕至 肥塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 この発明は、有機半導体を用いた電界効果トランジスタ
(以下、FET素子と略称する)に関するものである。
[従来の技術1 π−共役系高分子は化学構造の骨格が共役二重結合や三
重結合からなっており、π−電子軌道の重なりによって
形成される価電子帯と伝導帯およびこれらを隔てる禁制
帯からなるバンド構造を有しているものと考えられてい
る。禁制帯幅は材料によって異なるが、はとんどのπ−
共役系高分子では1〜4eVの範囲にある。このために
、π−共役系高分子は、それ自身では絶縁体またはそれ
に近い電導度しか示さない。しかし、化学的方法、電気
化学的方法、物理的方法等によって価電子帯から電子を
引き去ったり(酸化)、または伝導帯に電子を注入(還
元)すること(以下、ドピングという)によって電荷を
運ぶキャリヤ(担体)が生じるものと説明されている。
その結果、ドーピングの量を制御することによって電導
度は、絶縁体領域から金属領域に至る幅広い範囲にわた
って任意に変えることが可能である。ドーピングが酸化
反応のときに得られる高分子はp−型、還元反応の場合
にはn−型になる。これは無機半導体における不純物添
加に似ている。このために、π−共役系高分子を半導体
材料として用いたいろいろな半導体素子を作製すること
ができる。
具体的には、ポリアセチレンを用いたショットキ型接合
素子(ジャーナル オブ アプライドフィジックス(J
、Appl、Phys、) 52巻、 869頁、19
81年、特開昭56−147486号公報等)、ポリピ
ロール系共役高分子を用いたショットキ型接合素子(ジ
ャーナル オブ アプライド フィジックス(J、Ap
pl、Phys、) 54巻、2511頁、1983年
、特開昭59−63760号公報等)が知られている。
また、無機半導体であるn−型CdSとp −型ポリア
セチレンとを組み合わせたベテロ接合素子が報告されて
いる(ジャーナル オブ アプライド フィジックス(
J、 Appl、 Phys、 ) 51巻、4252
頁1980年)。π−共役系高分子同士を組み合わせた
接合素子としては、p−型およびn−型ポリアセチレン
を用いたpnホモ接合素子が知られている(アプライド
 フィジックス レターズ(ApplPhys、Let
t、) 58巻、1279頁、1985年)。さらに、
ポリピロールとポリチオフェンからなるペテロ接合素子
も知られている(ジャパン ジャーナルオブ アプライ
ド フィジックス(Jpn、J、Appl。
Phys、 ) 24巻、L553頁、1985年)。
また、以上のほか、π−共役系高分子を半導体材料とし
て用いたものにFET素子が挙げられる。
一方、これまでFET素子とし7ては、半導体層として
シリコンやGaAs単結晶を用いたものが知られており
、実用に供されている。しかし、これらFET素子にお
いては、用いられる材料が高価であるばかりか、素子作
製プロセスが大変複雑である。しかも、素子を組み込む
ことのできる面積はウェハの大きさで制限される。例え
ば大画面液晶表示素子に用いられているアクティブ駆動
素子を作製する場合においては、上記のウェハを用いて
いる限り、価格面からもその面積からも著しい制約があ
る。このような制約のため、現在では液晶表示素子にお
いて駆動素子として用いられるFET素子としては、ア
モルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタが実用に
供されている。しかし、アモルファスシリコンを用いた
薄膜トランジスタも、表示素子面積の増大化に伴い低価
格で、多くの素子を一平面上に、しかも均一に作製する
のが困難となりつつある。このような背景の下に、最近
では有機半導体の中でもπ−共役系高分子を用いたもの
が高分子材料の特徴である加工性に優れ、大面積化が容
易なことから特に注目されている(特開昭62−852
24号公報)。
π−共役系高分子を半導体として用いたFET素子とし
ては、ポリチオフェン(アプライド フィジックス レ
ターズ(Appl、 Phys、 Lett、 l 4
9巻、1210頁、1986年)を適用したものが知ら
れている。第12図にポリチオフェンを半導体層とする
FET素子の構成図を示す。この図において、21は基
板兼ゲート電極となるシリコン板、22は絶縁膜となる
酸化シリコン、23は半導体層として働くポリチオフェ
ン膜、24および25はそれぞれソース電極、ドレイン
電極となる金膜、26は前記シリコン板21とオーミッ
ク接触を取るための金属である。このポリチオフェンを
半導体層に用いたFET素子の動作について説明する。
ソース電極24とドレイン電極25の間に電圧をかける
と、ポリチオフェン膜23を通してソース電極24とド
レイン電極25間に電流が流れる。このとき、絶縁膜2
2によりポリチオフェン膜23と隔てられたゲート電極
となるシリコン板21に電圧を印加すると、電界効果に
よってポリチオフェン膜23の電導度を変えることがで
き、したがって、ソース・ドレイン電極24.25間の
電流を制御することができる。これは絶縁膜22に近接
するポリチオフェン膜23内の空乏層の幅がシリコン板
1に印加する電圧によって変化し、実効的な正のキャリ
アからなるチャネル断面積が変化するためと考えられて
いる。ポリチオフェンを半導体層に適用した場合、半導
体層を通してソース電極24とドレイン電極25の間を
流れる電流(電導度)をゲート電極に印加する電圧で1
00−1000倍も変調することができる。しかしなが
ら、ゲート電圧印加時のソース・ドレイン電極24.2
5間を流れる電流量が小さいという欠点を有し、さらに
ポリチオフェンを電解重合法で作製するために多くのF
ET素子を同時に、しかも均一に作製することが困難と
なるため実用的には、はなはだ問題が多い。
π−共役系高分子を半導体として用いたFET素子の他
の例としては、金属フタロシアニン類(ケミカル フィ
ジックス レターズ(Chme、 Phys。
Lett、) 142巻、 103頁、1987年)を
用いたものが知られている。しかしながら、金属フタロ
シアニンは真空蒸着法で作製するために、多くのFET
素子を同時に、しかも均一につくる場合には、アモルフ
ァスシリコンを半導体層として用いたFET素子同様、
はなはだ問題が多い。
さらに、π−共役系高分子を半導体として用いたFET
素子の他の例としては、ポリアセチレン(ネイチャー 
fNature) 335巻、 8頁、1988年)を
用いたものが知られている。ポリアセチレンをFET素
子の半導体層に適用した場合、半導体層を通してソース
電極とドレイン電極の間を流れる電流をゲート電極に印
加する電圧で大きく変調することができる。しかしなが
ら、ポリアセチレンを半導体層として用いたFET素子
は、ポリアセチレンが空気中で容易に劣化することから
、実用的には、はなはだ問題が多い。また、さらにFE
T素子のソース・ドレイン電極にポリピロールを、半導
体層にポリチオフェン(シンセティック メタルズ(S
ynth、 Met、 ) 28巻、753頁、198
9年)をそれぞれ適用したものが知られている。ポリピ
ロールをソース・トレイン電極に適用した場合、金など
の金属電極を使用した場合に比べ、半導体層を通してソ
ース電極とドレイン電極の間を流れる電流をゲート電極
に印加する電圧でより太き(変調することができる。し
かしながら、ポリピロールならびにポリチオフェンを電
解重合法で作製するために多くのFET素子を同時に、
しかも均一につくることが困難となり、実用的には、は
なはだ問題が多い。
このような理由から、FET素子の半導体層として成型
加工性に優れ、かつ安定性に優れたπ−共役系高分子が
求められている。一般に、π−共役系高分子はその二重
結合あるいは三重結合のために剛直であり可溶性となり
難く成型加工性に劣る。そこで最近、成型加工性に優れ
、かつ安定なπ−共役系高分子として溶媒に可溶な前駆
体を有し、その前駆体からの変換により得られるπ−共
役系高分子、あるいは長鎖アルキル基、アルコキシル基
など側鎖を付加し溶剤に可溶としたπ−共役系高分子等
が注目されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、電解重合法で得たπ−共役系高分子およ
び真空蒸着法で得た有機化合物をFET素子の半導体層
に用いる場合、多くのFET素子を大面積基板上に同時
に均一に作製することが困難となり、実用上はなはだ問
題が多い。またさらに、エンハンスメント型のFET素
子を例に挙げると、ソース電極およびドレイン電極と半
導体層であるπ−共役系高分子がオーミック接触である
ために上記FET素子でゲート電圧を印加しないとき、
すなわちFET素子のオフ状態の時でさえソース・ドレ
イン電極間に比較的大きい電流が流れ、その結果、オン
電流とオフ電流の比、すなわちスイッチング比が小さく
なり、これら素子をスイッチング素子等に利用する場合
に大きな問題となっていた。特に、オン電流を太き(す
るためにドーピングを施した時は、半導体層の電導度が
上がり、ゲート電圧末印加時でさえソース・トレイン電
極間に大きな電流が流れて、結果的にスイッチング比の
低下を招く場合が多く、極めて大きな問題となっていた
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、大面積基板上に同時に均一に作製でき、また、ゲ
ートに印加する電圧によってソース・ドレイン間電流を
大きく変調させることができ、かつその動作が安定であ
るFET素子を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係るFET素子は、半導体層を溶剤に可溶な
π−共役系高分子で構成するとともに、ソース電極およ
びドレイン電極のうち少な(とも一方と半導体層間を非
オーミック接触としたものである。
[作用〕 この発明においては、π−共役系高分子の電導度がゲー
ト電圧によって制御される。また、ゲート電圧を印加し
ない状態において、ソース・ドレイン電極間に電流が流
れにくい。
[実施例1 この発明のFET素子としては、キャリアのチャネルを
形成する活性層と他の半導体層を接合させ、そこにゲー
ト電圧を印加する接合形電界効果トランジスタあるいは
キャリアのチャネルを形成する活性層に絶縁膜を介して
ゲート電圧を印加する絶縁ゲート電界効果トランジスタ
等が挙げられるが何れでもよい。以下、例として絶縁ゲ
ート電界効果トランジスタについて説明する。
第4図はこの発明のFET素子の基本構成図である。こ
の図において、1は基板、2は前記基板1上に設けられ
たゲート電極、3は絶縁膜、4は半導体層として働く可
溶性のπ−共役系高分子膜、5,6はそれぞれソース電
極およびドレイン電極である。
なお、第4図では、基板1上にゲート電極2を設け、絶
縁膜3を介在させて、その上にソース電極5およびドレ
イン電極6を設け、これらの電極間5,6に半導体層で
ある可溶性のπ−共役系高分子膜4を設けているが、第
5図に示すように、基板1上にゲート電極2を設け、絶
縁膜3を介在させて、その上に可溶性のπ−共役系高分
子膜4を設け、その上にソース電極5およびドレイン電
極6を設けてもよい。
あるいは、第6図に示すように、基板1上にソース電極
5およびドレイン電極6を設け、これらの電極5,6間
に半導体層である可溶性のπ−共役系高分子膜4を設は
絶縁膜3を介在させて、その上にゲート電極2を設けて
もよい。
あるいはまた、第7図に示すように、基板1上に半導体
層である可溶性のπ−共役系高分子膜4を設け、その上
にソース電極5およびドレイン電極6を設け、半導体層
である可溶性のπ−共役系高分子11i 4の上、かつ
ソース電極5とドレイン電極6の間に絶縁膜3を介在さ
せてゲート電極2を設けてもよい。
第8図は、第4図に示したFET素子を用いた液晶表示
装置の一例を示す断面図である。この図において、第4
図と同一符号は同一のものを示し、7は前記ドレイン電
極6と接続された電極、8は液晶層、9は透明電極、1
oは偏光板付きガラス板である。なお、電極7および透
明電極9には配向処理を施している。また、11はFE
T素子からなる液晶駆動部分、12は液晶表示部分であ
る。
ここで、この発明に用いる材料としては、以下に述べる
ものがある。基板1には絶縁性の材料であれば何れも使
用可能であり、具体的には、ガラス、アルミナ焼結体や
ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチ
レンフィルム、ポリフェニレンスルフィド膜、ポリバラ
キシレン膜などの各種絶縁性プラスチックなどが使用可
能である1、ゲート電極2としては、金、白金、クロム
パラジウム、アルミニウム、インジウム、モリブデン、
低抵抗ポリシリコン、低抵抗アモルファスシリコン等の
金属や錫酸化物、酸化インジウム。
インジウム・錫酸化物(ITO)等を用いるのが一般的
であるが、もちろA7これらの材料に限られるわけでは
なく、また、これらの材料を2種以上用いて使用しても
差し支えない。ここで、金属膜を設ける方法としては蒸
着、スパッタリング、めっき、各種CVD成長等の方法
がある。
また、第4図に示したFET素子や、第8図に示した液
晶表示装置においては、p−型シリコンやn−型シリコ
ンをゲート電極2と基板1を兼ねて用いてもよく、この
場合には、基板1を省略することができる。この場合、
p−型シリコンやn−型シリコンの体積固有抵抗率は幾
らでも良いが、実用上は半導体層として用いるπ−共役
系高分子膜4のそれよりも小さいことが好ましい。さら
に、ゲート電極2として導電性の有機系低分子化合物や
π−共役系高分子を用いても差し支えない。また、この
発明のFET素子の使用目的に応じてゲート電極2と基
板1をかね、ステンレス板、銅版などの導電性の板を用
いることも可能である。
また、絶縁膜3としては、絶縁性のものであれば無機、
有機のいずれの材料でも使用可能であり、一般的には酸
化シリコン(SiO□)、窒化シリコン、酸化アルミニ
ウム、ポリエチレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリパラキシレン、ポリアクリ
ロニトリルおよび各種絶縁性LB膜等が用いられる。も
ちろん、これらの材料を2つ以上合わせて用いても良い
これらの絶縁膜3の作製方法としては特に制限はな(、
例えばCVD法、プラズマCVD法、プラズマ重合法、
蒸着法、スピンコーティング法。
ディッピング法、クラスタイオンビーム蒸着法およびL
B法などが挙げられ、いずれも使用可能である。また、
p−型シリコンやn−型シリコンをゲート電極2と基板
1を兼ねて用いる場合には、絶縁膜3としてはシリコン
の熱酸化法等によって得られる酸化シリコン膜が好適で
ある。
液晶表示装置のうち、液晶駆動部分11においてFET
素子のドレイン電極6と短絡した電極7は充分な電導度
を有し、液晶に不溶のものであれば何でも良く、金、白
金、クロム、アルミニウム等の金属や錫酸化物、酸化イ
ンジウム、インジウム・錫酸化物(ITO)等の透明電
極あるいは導電性を有する有機系高分子を用いても良い
。もちろん、これらの材料を2種以上組み合わせて用い
ても良い。偏光板付きガラス板10下の透明電極9とし
ては、錫酸化物、酸化インジウム、インジウム・錫酸化
物(ITO)等を用いるのが一般的である。また、適度
の透明度を有する導電性有機系高分子を用いても良い。
あるいは、これらの材料を2つ以上合わせて用いても良
い。但し、これらの電極7および透明電極9にはSiO
2の斜め蒸着またはラビング等の配向処理を施しておく
必要がある。液晶層8にはゲスト・ホスト型液晶。
TN型液晶またはスメクチックC相液晶等の液晶が用い
られるが、基板1においてガラスを用い、電極7に透明
電極を用いる場合は、基板1に偏光板を取り付けること
によってコントラスト比が上がる。偏光板付きガラス板
10の偏光板は偏光するものであれば何でも良い。
この発明で使用する半導体層として働(π−共役系高分
子膜4の材料としては、可溶性のπ−共役系高分子ある
いは可溶性の前駆体を有するπ−共役系高分子であれば
なんでもよく、これらを2種類以上合わせて用いても良
い。そのうち、−例として、一般式 (1) (但し、R3およびR2は−H,アルキル基、アルコキ
シ基の内の一種、nは整数)で表されるポリ(2,5−
ヂエニレンビニレン)およびその誘導体が挙げられる。
特に、π−共役系高分子前駆体の合成の容易さから、R
1およびR2が−Hのポリ(2,5−チェニレンビニレ
ン)が好適である。ここで、溶剤とは各種有機溶媒、水
およびそれらの混合されたものをいう。
次に、一般式 (1)において、R8およびR2が共に
−Hであるπ−共役系高分子の前駆体につし゛て説明す
る。一般式 (1)において、R1およUF4が共に−
Hであるπ−共役系高分子の前駆体としては、一般式 
(2) (但し、R1は炭素数1〜10の炭化水素基)で表され
るものが保存安定性の観点から好んで用いられる。ここ
で、一般式 (2)中のR3としては、炭素数1〜10
の炭化水素基であればいずれも使用可能であり、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル
、2−エチルヘキシル、シクロヘキシル基等が挙げられ
るが、炭素数1〜6の炭化水素基、特にメチル、エチル
基が実用上好適である。この発明に用いられる高分子前
駆体の合成法については特に制限はないが、以下に述べ
るスルホニウム塩分解法によって得られる高分子前駆体
が安定性の上から好ましい。
一般式 (2)をスルホニウム塩分解法によって得る場
合のモノマーとしては、一般式(3)(但し、R4およ
びR5は炭素数1〜10の炭化水素基、A−は対イオン
である)で表される2゜5−チェニレンジメチルスルホ
ニウム塩が用いられる。ここで、一般式 (3)中のR
4およびR6としては、炭素数1〜10の炭化水素基で
あればいずれも使用可能であり、例えばメチル、エチル
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−エチルヘキ
シル、シクロヘキシル、ベンジル基等が挙げられるが、
炭素数1〜6の炭化水素基、特にメチル、エチル基が好
適である。対イオンA−としスルホン酸イオン等が挙げ
られるが、その中でも塩素、臭素等のハロゲンおよび水
酸基イオンが好ましい。
一般式 (3)を縮合重合して一般式 (2)を得る場
合の溶媒としては、水、アルコール単独ならびに水およ
び/またはアルコールを含む混合溶媒などが用いられる
。縮合重合させる場合には、反応溶液はアルカリ溶液で
あることが好ましく、アルカリ溶液としてはpH11以
上の強い塩基性溶液であることが好ましい。用いられる
アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、水酸化カルシウム、第4級アンモニウム塩水酸化物、
スルホニウム塩水酸化物1強塩基性イオン交換樹脂(O
H型)等が挙げられるが、特に水酸化す1〜リウム、水
酸化カリウム、第4級アンモニウム塩水酸化物1強塩基
性イオン交換樹脂が好適である。
スルホニウム塩が熱、光、特に紫外線1強塩基性などの
条件下では不安定であるために、縮合重合の後、徐々に
脱スルホニウム塩化が生じ、アルコキシ基への変換が有
効に行えなくなるために。
縮合重合反応は比較的低温、すなわち、25℃以下、特
に5℃以下、更に一10℃以下の温度で反応を行うのが
望ましい。反応時間は重合温度により適宜法めればよく
、特に限定されないが、通常10分〜50時間の範囲に
ある。
スルホニウム塩分解法によれば、重合後、最初にπ−共
役系高分子の前駆体はスルホニウム塩、すなわち−S”
A−を側鎖に有する高分子量の高分子電解質(高分子ス
ルホニウム塩)として生成するが、スルホニウム塩側鎖
が溶液中のアルコール(R30H)と反応し、アルコー
ルのアルコキシ基[(2)式中のOR,に相当する]が
側鎖となる。したがって、用いる溶媒は上記R80Hの
対応するアルコールを含むことが必要である。これらの
アルコールは単独または他の溶媒と併用して用いても良
い。混合して用いる溶媒は、アルコールに可溶であれば
特に制限はないが、実用上水が好ましい。混合溶媒を用
いるときの混合比についてはアルコールが存在しておれ
ば良いが、アルコールは5重量パーセント以上であるの
が好ましい。
スルホニウム側鎖をアルコキシ基に置換する反応におい
ては、縮合重合後アルコールを含む溶媒中で縮合重合温
度より高くすることが望ましく、有効にスルホニウム側
鎖をアルコキシ基に置換させることができる。重合の溶
媒が上記アルコールを含む場合、重合に引き続きでアル
コキシ基の置換反応を行わせることができる。一方、重
合の溶媒が水などでアルコールを含まない場合には、重
合後アルコールを混合して同様に行うことができる。ア
ルコキシ基への置換反応では、反応速度の観点から0℃
から50℃が好ましく、0℃から25℃がより好ましい
。アルコキシ基を側鎖に有する高分子は、一般的に用い
た混合溶媒に不溶tで。
あるので反応の進行と共に沈澱する。従って、反応時間
は沈澱が十分生じるまで行うのが効果的であり、15分
以上が好ましいが、収量の観点からは1時間以上が好ま
しい。このようにして、側鎖にアルコキシ基を有するπ
−共役系高分子前駆体は、沈澱生成物を濾過することに
よって分離される。
塗布性の高いπ−共役系高分子前駆体を得るためには、
分子量が十分大きいことが好ましく、少なくとも一般式
 (2)のπ−共役系高分子前駆体の繰り返し単位nを
10以上、好ましくは20ないし50000を有するも
の、例えば分画分子量3500以上の透析膜による透析
処理で透析されない分子量を有するようなものが効果的
に用いられる。
−M式 (2)で示されるアルコキシ基などの脱離基を
側鎖に有するπ−共役系高分子前駆体は溶解性に優れ、
多くの有機溶媒に可溶であり、これらの有機溶媒として
はジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジオキサン、クロロホルム、テトラ
ヒドロフラン等の有機溶媒が挙げられる。
この発明において用いられる半導体層となる可溶性のπ
−共役系高分子膜4あるいはπ−共役系高分子の可溶性
の前駆体薄膜を得る方法としては特に制限はないが、例
えば溶剤に溶かしたπ−共役系高分子溶液あるいはπ−
共役系高分子前駆体溶液を用いて、スピンコード法、キ
ャスト法、ディッピング法、バーコード法、ロールコー
ト法等が用いられる。
可溶性のπ−共役系高分子は、ドーピング処理を施さな
くても電導度は低いものの、一般的には半導体として性
質を示すものが多い。しかし、FET素子の特性の向上
のためにしばしばドーピング処理が行われる。このドー
ピングの方法としては化学的方法と物理的方法がある(
工業材料、34巻、第4号、55頁、1986年)。前
者には(i)気相からのドーピング、(ii)液相から
のドーピング、(iii)電気化学的ドーピング、(i
v)光開始ドーピング等の方法があり、後者ではイオン
注入法があり、いずれも使用可能である。
この発明で使用するソース電極5およびドレイン電極6
のうち少なくとも一方は、半導体層である可溶性のπ−
共役系高分子と非オーミック接触となるものであれば有
機材料・無機材料に拘らずどのような材料でも良い。例
えば銀、銅、アルミニウム、インジウム、クロム、モリ
ブデン等の金属や、白金シリサイド、パラジウムシリサ
イド。
低抵抗ポリシリコン、低抵抗アモルファスシリコン、錫
酸化物、インジウム酸化物、インジウム・錫酸化物(I
TO)等の導電性無機材料あるいはポリフィリン類、金
属ポリフィリン類、フタロシアニン類、金属フタロシア
ニン類、メロシアニン類等の低分子有機半導体あるいは
テトラチアフルバレン(TTF)−テトラシアノキノジ
メタン(TCNQ)錯体で代表される各種低分子および
高分子の電荷移動錯体、ポリピロール、ポリ(N−置換
ビロール)、ポリ(3−置換ビロール)。
ポリ(3,4−二置換ピロール)、ポリチオフェン、ポ
リ(3−置換チオフェン)、ポリ(3,4二置換チオフ
エン)、ポリベンゾチオフェン。
ポリイソチアナフテン、ポリ(p−フェニレンビニレン
)類、ポリアニリン、ポリ(N−置換アニリン)、ポリ
(2−置換アニリン)、ポリ(3−置換アニリン)、ポ
リ(2,3−二置換アニリン)、ポリアセチレン類、ポ
リジアセチレン類。
ポリアズレン、ポリピレン、ポリカルバゾール。
ポリ(N−置換力ルバゾール)、ポリセレノフェン、ポ
リフラン、ポリベンゾフラン、ポリ (p−フェニレン
)類、ポリインドール、ポリピリダジン、ボリアセン等
の導電性高分子およびこれら2種類以上の共重合体等が
使用可能であるが、もちろんこれらに限定されるわけで
はない。一般に、可溶性π−共役系高分子の多くはp−
型半導体的特性を有しており、従って非オーミック接触
形成のためにはソース電極およびドレイン電極として、
上記材料のうち仕事関数の小さいものが好ましい。また
、上記ソース電極およびドレイン電極の電導度を上げる
ため、あるいは上記非オーミック接触形成あるいは上記
非オーミック接触特性制御のためしばしばソース電極お
よびドレイン電極にドーピング処理が行われる。このド
ーピングの方法は、前述した可溶性のπ−共役系高分子
へのドーピングと同様である。
ソース電極5およびドレイン電極6を得る方法としては
特に制限はな(、ソース電極5およびドレイン電極6と
して金属膜を設ける方法としては、例えばスパッタリン
グ、めっき、CVD法。
プラズマCVD法、蒸着法、クラスタイオンビーム蒸着
法等がある。また、ソース電極5およびドレイン電極6
として上記の低分子有機半導体、1!荷移動錯体、導電
性高分子膜等を設ける方法としては、CVD法、プラズ
マCVD法、蒸着法、クラスタイオンビーム蒸着法、有
機分子線エピタキシャル成長法、キャスト法、スピンコ
ーティング法、fイソピング法、バーコード法、ロール
コート法、LB法、電界重合法、化学重合法等が挙げら
れる。また、有機の電極材料を所望の電極形状にパター
ニングする方法としては金属膜と同様、通常のマスク法
、通常の各種レジストを用いたリソグラフィー技術が挙
げられる。
第1図はポリ(2,5−チェニレンビニレン)およびそ
の誘導体を半導体層に用い、ソース電極5およびドレイ
ン電極6として上記半導体層と異なるπ−共役系高分子
の電解重合膜を用いたFET素子の一実施例を示す断面
図である。この図において、第4図と同一符号は同一の
ものを示し1.1 aは基板兼ゲート電極、T3.14
は前記ソース電極5およびドレイン電極6のリード線と
なる金属膜、15はオーミック電極である。
このFET素子作製では、まず電解重合法によりソース
電極5およびドレイン電極6のリード線として働く金属
膜13および14を形成し、その上にソース電極5およ
びドレイン電極6として働く半導体層とは異なるπ−共
役系高分子の電解重合膜を形成する。電解重合法では上
記π−共役系高分子に相当するモノマならびに支持電解
質を有機溶媒または水、または有機溶媒と水の混合溶媒
に溶かして反応溶液とする。そして金属膜13および1
4を作用電極として、例えば白金等の対極との間に電流
を通じて重合反応を起こさせて、金属膜13および14
上にソース電極5およびドレイン電極6として作用する
所望のπ−共役系高分子膜4を析出させる。ここで、電
気化学的重合法として用いられる有機溶媒としては、支
持電解質および上記モノマを溶解させるものであれば何
でも良く、例えばアセトニトリル、ニトロベンゼン、ベ
ンゾニトリル、ニトロメタン、N、N−ジ閂 メチルホルムアミド(D−ft−F)、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)、ジクロロメタン、テトラヒドロフ
ラン、エチルアルコールおよび水等の極性溶媒が単独ま
たは2種以上の混合溶媒として用いられる。支持電解質
としては酸化電位および還元電位が高く、電解重合時に
それ自身が酸化または還元反応を受けず、かつ溶媒中に
溶解させることによって溶液に電導性を付与することが
できる物質であり、例えば過塩素酸テトラアルキルアン
モニウム塩、過塩素酸ナトリウム塩、過塩素酸リチウム
塩、テトラアルキルアンモニウム テトラフルオロボレ
ート塩、テトラアルキルアンモニウムヘキサフルオロホ
スフェート塩、テトラアルキルアンモニウム パラトル
エンスルホネート塩、テトラアルキルアンモニウム ベ
ンゼンスルホネート塩および水酸化ナトリウム塩等が用
いられるが、もちろん2種以上を併用しても構わない。
次に上記ソース電極5およびドレイン電極6上とその間
に一般式 (2)で表されるポリ(2,5−チェニレン
ビニレン)の前駆体およびその誘導体の前駆体の薄膜を
スピンコード法、キャスト法。
ディッピング法、バーコード法、ロールコート法等を用
いて被覆する。次いで、上記前駆体薄膜を加熱処理する
ことにより半導体層として働くポリ(2,5−チェニレ
ンビニレン)およびその誘導体を形成し、第1図に示し
た構造のFET素子を得る。ポリ (2,5−チェニレ
ンビニレン)およびその誘導体を得る加熱条件としては
特に制限はい。また、HCIやHBr等のプロトン酸を
含む不活性雰囲気下で加熱すると、上記前駆体からポリ
 (2,5−チェニレンビニレン)およびその誘導体へ
の変換がスムーズに進行する場合が多い。
次に、半導体層としてポリ(2,5−チェニレンビニレ
ン)およびその誘導体を用い、上記半導体層と異なる導
電性の有機薄膜および金属膜13.14をエツチングお
よびリソグラフィ技術により所望の形状にパターニング
し、それをソース電極およびトレイン電極として用いる
FET素子について説明する。ソース電極およびドレイ
ン電極の作製にはエツチングおよびリングラフィ技術を
用いた手法が使用できる。その−例として、リフl−オ
フ法が挙げられ、以下リフトオフ法について説明する。
まず、基板上にスピンコード法、キャスト法。
ディッピング法、バーコード法、ロールコート法等を用
いてレジスト膜を形成し、そこへ光、特に紫外線あるい
は電子線あるいはX線等を露光後、現像により上記レジ
スト材料のネガ型あるいはポジ型のパターンを形成する
。その上よりスパッタリングCVD法、プラズマCDV
法、蒸着法、クラスタイオンビーム蒸着法、有機分子線
エピタキシャル成長法等の真空成膜プロセスあるいはキ
ャスト法、スピンコーティング法、ディッピング法、バ
ーコード法、ロールコート法、LB法、化学重合法、め
っき等のウェット成膜プロセスにより、ソース電極およ
びドレイン電極となる導電性の有機薄膜および金属膜を
形成し、その後レジスト膜を除去することによりレジス
ト膜上の導電性薄膜のみを除去し、導電性薄膜からなる
電極パターンを形成する。上記導電性有機薄膜形成法の
うち簡単なプロセスで大面積に均一な薄膜が作製できる
という点から、特にキャスト法、スピンコーティング法
、ディッピング法、バーコード法、ロールコート法が好
ましい。ここで、これらの手法が用いられる材料として
は、ポリ(3−アルキルチオフェン)、ポリ(3−アル
コキシチオフェン)、ポリ (3−アルキルセレノフェ
ン)、ポリ(3−アルキルビロール)、ポリ(3−アル
コキシビロール)、ポリ(N−アルキルビロール)。
ポリ(N−アルコキシビロール)、ポリアニリン、ポリ
(N−置換アニリン)、ポリ(p−フェニレンビニレン
)、ポリ(2,5−チェニレンビニレン)およびその誘
導体等の可溶性導電性高分子および上記モノマと他の導
電性高分子の構成モノマとの共重合体および可溶性金属
フタロシアニン、可溶性ポルフィリン、TCNQ−TT
Fに代表される電荷移動錯体を高分子マトリックス中に
分散させたもの、上記有機低分子電導体および上記電荷
移動錯体な高分子鎖、特にポリエチレン鎖にブランチし
たもの等が挙げられる。上記ソース電極あるいはドレイ
ン電極は高電導のものが好ましく、ソース電極あるいは
トレイン電極として上記可溶性の導電性高分子を用いた
場合、しばしば上記可溶性導電性高分子にドーピングが
施される。
次に、上記導電性薄膜からなるソースおよびドレイン電
極上およびこれらの電極間を一般式 (2)で表される
ポリ(2,5−チェニレンビニレン)の前駆体およびそ
の誘導体の前駆体の薄膜を、スピンコード法、キャスト
法、ディッピング法、バーコード法、ロールコート法等
を用いて被覆する。次いで、上記前駆体薄膜を加熱処理
することにより半導体層として働くポリ(2,5−チェ
ニレンビニレン)およびその誘導体を形成し、第6図に
示した構造のFET素子を得る。ポリ(2゜5−チェニ
レンビニレン)およびその誘導体を得る加熱条件として
は特に制限はないが、実用上100℃以上300℃以下
で不活性気体雰囲気下および真空下で行うことが望まし
い。また、HCIやHBr等のプロトン酸を含む不活性
雰囲気下で加熱すると、上記前駆体からポリ(2,5−
チェニレンビニレン)およびその誘導体への変換がスム
ーズに進行する場合が多い。
次に上記のように構成されたFET素子ならびにこれら
のFET素子を駆動素子とする液晶表示装置の動作機構
について、液晶表示装置の動作機構を述べることによっ
て説明する。
動作機構については未だ不明の点が多いが、可溶性のπ
−共役系高分子膜4と絶縁膜3の界面において、可溶性
のπ−共役系高分子膜4側に形成された空乏層の幅が、
ゲート電極2とソース電極5との間にかけた電圧で制御
され、実効的なキャリアのチャネル断面積が変化するた
めに、ソース電極5とドレイン電極6の間を流れる電流
が変化すると考えられる。この時、可溶性のπ−共役系
高分子膜4として電導度の低いp型半導体性しか持たせ
ていない場合には、ゲート電極2としては金属電極以外
にn型シリコンやn型シリコンあるいは導電性を有する
有機系高分子等の電導度の高い材料を用いても、可溶性
のπ−共役系高分子膜4中に十分大きな幅の空乏層が形
成されて電界効果が表れると考えられる。さらに、ソー
ス電極5ならびにドレイン電極6と半導体層がオーミッ
ク接触であるとゲート電極2に電圧を印加しないときで
も半導体層の電導度に従いソース・ドレイン電極5,6
間に電流が流れる。ところが、ソース電極5およびドレ
イン電極6と半導体層がへテロ接合を形成し、そのポテ
ンシャル障壁のため非オーミック接触となるとき、ゲー
ト電極5に電圧を印加しない時のソース・ドレイン間電
流は上記障壁の大きさに従い小さくなるものと考えられ
る。
この発明の液晶表示装置において、液晶駆動部分11と
液晶表示部分12は直列に接続されている。π−共役系
高分子膜4がp−型半導体特性を示す場合には、ソース
電極5を基準として透明電極9に負電荷を印加しておき
、ゲート電極2に負電荷を印加すると液晶層8が点灯す
ることになる。これは上述したように、FET素子のソ
ース・ドレイン電極5,6間の抵抗がゲート電極2への
負電圧印加により減少し、液晶表示部分12に電圧がか
かるためである。一方、ソース電極5を基準として透明
電極9に負電荷を印加したままゲート電圧を切ると、液
晶層8は点灯しなくなる。
これはFET素子のソース・ドレイン電極5,6間の抵
抗が大きくなり、液晶表示部分12に電圧がかからなく
なるためである。以上のように、この発明の液晶表示装
置では付属させたFET素子に印加するゲート電圧を変
えることにより、液晶表示部分12の駆動を制御できる
以下、再度第1図を参照して具体的な実施例を詳細に説
明するが、これによってこの発明を限定するものではな
い。
まず、抵抗率が4〜8Ωcmである3インチn −型シ
リコン板を基板兼ゲート電極1aとして用い、酸素気流
中で加熱して厚さ3000人の酸化シリコン膜で被覆し
て絶縁膜3を形成する。次に、この絶縁膜3に通常の真
空蒸着法、フォトリングラフィ技術およびエツチング技
術を用いて厚さ200人のクロムを下地とする厚さ30
0人の金電極を5対設けて、ソース電極5とドレイン電
極6のリード線として働く金属膜13および14を形成
する。ここで一対の金電極の幅、すなわちチャネル幅は
2mmであり、画電極5,6の間隔、すなわちチャネル
長は6μmであるようにした。
このようにして作製した基板1を以下FET素子基板と
呼ぶ。次に、充分脱水、脱気を行ったアセトニトリル1
00mβ中に支持電解質としてテトラメチルアンモニウ
ム−p−トルエンスルホネート(TMAP)を0.7g
溶解させ、ピロールモノマを0.4rnJ2添加し、反
応溶液を調整する。
そこへ上記FET素子基板を浸漬させ、金属膜13およ
び14を作用電極として白金の対極との間に190 u
 A/cm”の一定電流を7分間通じて金属膜13およ
び14上にソース電極5およびドレイン電極6として作
用するポリピロール膜を析出させる。この時のポリピロ
ールの膜厚は約3600人となる。その後、充分脱水、
脱気を行ったアセトニトリルで洗浄し減圧下で乾燥する
このようにして、ソース電極5およびドレイン電極6を
設けたFET素子基板の温度および雰囲気温度を約60
℃に設定し、次の化学構造からなる ポリ(2,5−チェニレンビニレン)前駆体の約2wt
%ジメチルホルムアミド(DMF)溶液を用いてスピン
キャスト法にて前駆体フィルムをFET素子基板上に得
る。このとき、スピナの回転数は毎分4000回転であ
り、得られる前駆体フィルムの膜厚は約600人である
。次にポリ(2,5−チェニレンビニレン)前駆体フィ
ルムで被覆したFET素子基板を充分に減圧下乾燥した
後、赤外線イメージ炉にて窒素気流下210’Cの条件
で約2時間加熱する。これにより、フィルムの色は淡黄
色から暗褐色に変わる。上記加熱処理によってポリ(2
,5−チェニレンビニレン)前駆体フィルムはπ−共役
系高分子膜4としてのポリ(2,5−チェニレンビニレ
ン)フィルムへと変わり、これに伴い赤外線吸収スペク
トルにおいて1590cm−’にポリ(2,5−チェニ
レンビニL5、ン]のc == c i、::基−゛5
く吸収が現れる。次に、〜ト記のようにし2て得られた
ライフ1ノ・、で被覆されたFE T累了基板の他面の
醇化シリコン膜を機、械、的し“ill mし1T、裸
のシリコン表面にガリウムとインジウムの白金を塗布し
じ4−ミック電樟15を形成Jる。
トス十のようにし、で、シリニlン板自体が5個のI・
ET素fの共通のゲー)電極とし7□て働き、シリ刀ン
板りの酸化′:]・リニ〕ン膜がE)個(7) x: 
E−r素子−の共通のゲート絶縁膜ど1.で働くト用・
”、1゛素子を得/、・。
このようにし7で得らtrな5個の1・”l−: T素
子の内の一〜一つのF E T素子の電気性′l」を第
9図に小す。
この図において、横軸はソース・ドし・イン間電圧Vr
1.であり、樅軸はソース、・ドし・イン間電流工、で
ある。ゲーFm電汗■。がOVの簡にはソース・ドし・
イ:ノ間電圧■。、が人きくな・ってもソース・ド1.
・、イン間i8流■9はほとんど流れないが、負のゲー
ト室”r;:XV 、1を印加した時には大きなソース
・ドし・イン間電流1sが流れるようになる。し2かも
、ソース・ドL・−イン間電月V’nsが大きな飴域ひ
はソース・ドレイン間電流13の飽和がみられ、典尋”
!的なユンハンス型の電界効ψ型トランジスタの電気特
性が得られ、でい2)。図から分かイ)よ)1、:、印
加するゲート・電汗V l) &(“、1)てソ ス・
ドI、−イン間電流15を大きく変調さやることがて′
ぎイ)。この特・姓は構成した[)個のF’ Fil 
T累J′の内の1−:)の素子の特性であるが、残りの
1・′1・・;T素」゛の4)・tri +・;“、)
いても測定[5たどごろ(、、Jぼ同I−特刊を小し1
6・。また、こ第1らI−’ F: ’丁素J″#吉−
i’+ 4;j“経時変化がほどA7ど゛なく極めて安
定(・あ)た3、次に、第2図を参照し、ス、さらに他
の1″]施例を説明する。第2図においで、第1図と同
・符号は同一のものを示す。
まず、」記と同様に充分脱水、脱気を行ったアセト、:
〜トリル1. OOrn、 12中に、支持電解質とし
、でテトラメチルアー/モ°−ウムーp −トルエンス
ルボネー[−(’1”MAP)を0.7g溶解さゼ、ビ
ロールQE /マを004m!添加シ、2、反応溶液を
調整する。そこへ、上記ど同様に1,2ズし成し7たト
’ET素子基機な浸漬させ、金属膜13あるいは14の
どちらか一ブノ(ここでは金属膜13を選択)を作用電
極とし、て、白金の対極どの間に1.90uA/C1が
の一定電流を7分間通じて金属1]i13あるいは14
のどちらか一方のみの上に、ソース電極5あるいはドレ
・イン電極6とし2て作用するポリピロール膜を析H1
させる。このときのポリピロールの膜厚は約3600人
となる。その後、充分脱水。
脱気を行ったアセトニトリルで洗浄し、減圧士−ひ乾燥
する。
次に、1記の実施例と同様にしてソース電極5、ドレイ
ン電極6)、ならびに絶縁膜3上で、ソース電極5とド
レイン電極6にはさまれた部分にπ−共役系高分子Il
#4としてのポリ(2,5−チエ、−1/ンビニ1ノン
)膜を形成する。次に、上記のようにして得られたフィ
ルムで被覆さ′j″またF F: TT子基板の他面の
酸化シリコン膜を機械的に剥離して、裸のシリコン表面
にガリウムとインジウムの合金を塗布し1.てオーミッ
ク電極15を形成する。
以上のようにしで、ソース電極5あるいはド[/・イン
電極6の一力のみにポリピロールを使用し、ポリ(2,
5−ラエーレンビニレン)からなる平溝体層どジ1オー
ミック接触どなるようにし、ポリピロールを被覆し2な
いもう一方の金属膜14.ビレ5イン電極6あるいはソ
ース電極5と17で使用し、ポリ(2゜5− fエニレ
ンビニレン)とオーミック接触どなるよ)構成づること
により、シリコン板自体が5個のF E T素子の共通
のゲート絶縁膜とし2で働(F″ETET素子。
次に、評価を行うための比較例についで説明する。
上述のト”ET素子基板の温度および雰囲気温度を約6
0℃に設定し、次の化学構造からなるポリ(2,5−チ
ェニレンビニレン)前駆体の約2 w t%ジメチルホ
ルムアミド(DMF)溶液を用いてスピンやヤスト法に
て前駆体フィルムをFET素了素子基板に得る。このと
ぎ、スビヅの回転数は毎分4000回転ど4る。得られ
た前駆体フィルムの膜厚は約600人となる。次に、ポ
リ (2,5−チェニレンビニレン)前駆体フィルムで
被覆したFET素子基板を充分に減圧した乾燥した後、
赤外線イメージ炉にて窒素気流下210℃の条件で約2
時間加熱する。これにより、フィルムの色は淡黄色から
暗褐色に変わる。上記加熱処理によってポリ〔2,5−
チェニレンビニレン)前駆体フィルムは、ポリ(2,5
−チェニレンビニレン)フィルムへと変わり、これに伴
い赤外線吸収スペクトルにおいて、1590cm−’に
ポリ(2,5−チェニレンビニレン)のC:Cに基づく
吸収が現れる。次に、上記のようにして得られたフィル
ムで被覆されたFET素子基板の他面の酸化シリコン膜
を機械的に剥離して、裸のシリコン表面にガリウムとイ
ンジウムの合金を塗布してオーミック電極を形成する。
この比較例では、金属膜を直接ソース電極およびドレイ
ン電極として使用し、ポリ (2,5−チェニレンビニ
レン)からなる半導体層とオーミック接触となるよう構
成し、シリコン板自体が5個のFET素子の共通のゲー
ト電極として働き、シリコン板上の酸化シリコン膜が5
個のFET素子の共通のゲート絶縁膜として働くように
した。この結果として、第12図と同様な構成のFET
素子を得ている。
第10図には、第1図および第2図で示した実施例で作
製した5個のFET素子の内の1つのFET素子と、比
較例で作製したFET素子のソース・ドレイン間の電圧
一定(−50V)下におけるソース・トレイン間電流−
ソース・ドレイン間電圧特性を示す図である。この図に
おいて、横軸はゲート電圧■。であり、縦軸はソース・
ドレイン間電流■3である。この図から明らかなように
、第1図の実施例で得られたFET素子においては、ゲ
ート電圧■。を印加しないときのソース・ドレイン間電
流■3を小さくすることができ、ゲート電圧■6によっ
て変調できるソース・ドレイン間電流1.は5桁以上に
達したのに対し、比較例のFET素子ではゲート電圧■
。によって変調できるソース・ドレイン間電流■5は2
桁程度であった。また、第2図の実施例で得られた電極
の片側のみを非オーミック接触としたFET素子におい
て、ゲート電圧■。によって変調させるソース・ドレイ
ン間電流工、は、電極の両側を非オーミック接触とした
第1図のFET素子と、比較例で得られた電極の両側を
オーミック接触としたFET素子との中間の電圧−電流
特性を示した。
このように、この発明で得られるFET素子は、従来F
ET素子に比べ素子特性、特にスイッチング比が大幅に
向上していることが明らかである。
次に、この発明のFET素子を用いた第3図に示す構成
の液晶表示装置の製造方法について説明する。第3図に
おいて、第1図および第8図と同一符号は同一のものを
示す。
まず、抵抗率が4〜8Ωcmであり、厚さ300umの
n型シリコン板(25mmX 40mm)を基板1とし
て用い、熱酸化して絶縁膜3としての厚さ約900人の
酸化膜(SiO2膜)を両面に形成させる。次に、この
表面上にリード線および電極となる金属膜13および1
4としての金電極(下地クロム200人、金300人)
ならびにソース電極5.ドレイン電極6となるポリピロ
ールを上述した実施例と同様にして設ける。ここで、ソ
ース電極5およびドレイン電極6はいずれも有効面積2
mmX4mmであり3μm幅で分離されている。
すなわち、FET素子としたときにチャネル幅が2mm
であり、チャネル長が3umになるようにした。また、
電極は有効面積17mmX 19mm単位である。以下
、この基板を液晶表示装置基板と呼ぶ。ポリ(2,5−
チェニレンビニレン)前駆体の約2wt%のDMF溶液
を用いて、上述した実施例と同様にして上記の液晶表示
装置基板上にポリ(2,5−チェニレンビニレン)前駆
動体フィルムを得る。
次に、この液晶表示装置基板の液晶駆動部分11(FE
T素子部)以外のポリ(2,5−チェニレンビニレン)
前駆体フィルムをクロロホルムを用いて洗浄後、この基
板を赤外線イメージ炉を用いて約1%の塩化水素ガスを
含む窒素気流中で約2時間、200℃で加熱する。以上
の操作によリ、液晶駆動部分11のみポリ(2+ El
”3:1′−1,・ンビニL・ン)フィ几ムで被覆し5
、液晶層小装置の)ちFE’F鼻;J′を)−1成させ
る。9次に、液晶表示シ装置とこ才1を対向さセるI 
’i’ (、)を形成し1.!、“・ガ“ノス板りに5
iOzを斜め蒸着!1、液晶のQEI向が起、こるよ)
k配向処理をA’Nt、イ’1.。
C′、液晶表示装置基板と、7.4r、、を対向させる
I ’r Oを11.;成したガ゛:7ス板2′の間(
、゛、1. (’、) XJ、、 m、 n =うのボ
)Sスデノ1フィルムを液晶表示部が開[1部、S′な
るように一部た(j残し1て挟み込み、その周辺を同じ
1(〜部;N &l#残l、てjボ、λ・シ樹脂て′↓
=f il:::::、 1.る。モして、この来月」
1部分からゲスト・ホノ、1・液晶(距シrck社製、
商品名ZLi1841)を注入し2て液晶層Bを形成し
1、ユボーヤシ樹脂゛て・ト1止[,2,1,ガラス板
」に偏光板を張り合セ液晶表示部を完成させる。最後に
、液晶表示装置蒸機の裏面の5in2の一部をillし
いここ(・こガリウノ入とインジウムの合金4塗4うし
1.て3−ミック′:Iンタクトを取り、これ(・1“
銀べ、−ストでリード線を取り(・1けて液晶表示装置
を介tis’tさセ゛る。
第11図には作製した塗23図の液晶表小ふ:9置中の
1・HT累f’のゲ〜]・電h+v aを変ぶl、・貼
のソース・ド[、・イン間電流1′、−ソース・ド12
・イン間電月■Aq特・じトを小づ図である。この図に
、f(いζ、″、横軸はソース・ドレイン電極 ・ドl、・−イン間電流工、を)、づ゛。この図か〔゛
)明らかなよう(,3“、■・l・:゛1′素j′のグ
ー・F−鷺”、月゛■4、を0■にしでいるB)にはソ
ース・1z1.・イン間に電j土−を1“11力l[、
マもソース・1゛L・イン間電流1..は己4丁とA、
とjA1れないが、負のゲート電1)■6を印加邊れば
するはト・′大きなソース・1ζL、イン間電流〕9が
流れる。、、′″“のFE、T素子と′液晶表示部分1
2は直列に接M、シているため、液晶表示部分12の偏
w:、根付きガーラス板101”の透明電極9どl” 
l=i ’I”素子−のソス電極5との間に液晶を駆動
部るのに充分な電圧を印加しておき、グーl−電極2に
負電倚を印加慢るど液晶表示部分12c:、*圧がかか
り、液晶は^【!向し、で液晶層;l<部分72が駆動
4゛るが、ゲート箪:y1■、、をC)Nノにすると液
晶層、1、部分12に電圧がかからず液晶表示部分12
の駆動は止まる。すなわち、液晶の駆動を付属さセた刀
−共役系高分子膜4を半導体とし2、ソース・ドし・イ
ン電極5゜6とジ1オーミック接触するF E 1”素
子で制御づ”ることがT・きたことになる。また、安定
性の面で−もこの実施例の液晶表示装置は3力月以上経
過しでも安定に動作し、た。
[発明の効果1 この発明は以上説明し、たとよ;す、型溝体層を溶剤に
可溶性な1′L−共役系高分子で構成″づるどども(4
:、ソース電極およびドしzイン電極のうち少なくとも
一方と平導体層間を非オーミック接触としたので、多く
のF E T素子を大面積基板十に同情に灼−・に作製
することができるほか、オフ状態のソース・ド1.・イ
ン間電流を小さくすることができ、その結果、ゲートに
印加する電圧によってソース・ド[/イン間電流を大き
く変調させるFET素子が得られるという効果がある。
また、その動イ1は、非常に安定であり、例えば液晶表
示装置の駆動素子として用いるれば大面積化が容易であ
り、優れf(=性能を有する(Lモ価格な液晶表示装置
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はこの発明のi’ E、1′素イの一実
施例の構成図、第3図は、第1メ1(J示したF E 
T素子−を用いた液晶表示装置の一例を小す図、第4図
、第5図、第6図、第゛7図はこの発明のF E ’T
”Tfの基本構成図、第8図は、第4図に示したトE 
T素子を用いた液晶表示製置σルー・例を示す図。 第9図はこの発明によるF′E丁素nの電気特性を示す
図、第10図はこの発明によるI−E T素子と比較例
のソース・ドレイン間電流−ソース・ドレイン間電j+
特性を示す図、第11図は、第3図に示したF E T
素子のソース・ドし・イン間電流−ソース・ドレイン間
電圧特性を示す図、第12図は従来のFET累子を示を
構成図である。 図において、1は基板、1aは基板兼デート電極、2は
ゲート電極、3は絶縁膜、4は五−共役系高分子膜、5
はソース電極、6はドレイン電極、7は電極、8は液晶
層、9は透明電極、1゜は偏光板付きガラス板、11は
液晶駆動部分、2は液晶表示部、 13゜ 4は金属膜、 15は オーミック電極である。 なお、 各図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 電流通路となる半導体層と、この半導体層とオオーミッ
    ク接触するソース電極およびドレイン電極を有し、前記
    半導体層の電導度をゲート電極に印加するゲート電圧に
    よって制御する電界効果トランジスタにおいて、前記半
    導体層を溶剤に可溶なπ−共役系高分子で構成するとと
    もに、前記ソース電極およびドレイン電極のうち少なく
    とも一方と前記半導体層間を非オーミック接触としたこ
    とを特徴とする電界効果トランジスタ。
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