JPH0469454A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

Info

Publication number
JPH0469454A
JPH0469454A JP18025890A JP18025890A JPH0469454A JP H0469454 A JPH0469454 A JP H0469454A JP 18025890 A JP18025890 A JP 18025890A JP 18025890 A JP18025890 A JP 18025890A JP H0469454 A JPH0469454 A JP H0469454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
signal
valve
reverse
operation signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18025890A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Abe
哲也 阿部
Minoru Bito
尾藤 実
Naoki Toyofuku
直樹 豊福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP18025890A priority Critical patent/JPH0469454A/ja
Publication of JPH0469454A publication Critical patent/JPH0469454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両用自動変速機の制御装置に関するもので
ある。
従来の技術 シフトレバ−の前進走行位置或いは後進走行位置への操
作に機械的に関連して前進ギヤ或いは後進ギヤに切り換
えられるとともに、エンジンの出力トルク、車速などに
基づいて自動的に変速比が切り換えられる形式の自動変
速機を備えた車両が知られている。この自動変速機には
、たとえば遊星歯車ギヤ列を備えた所謂有段の自動変速
機や、伝動ベルトの掛り径が可変な可変ブーりを備えた
無段変速機などが用いられる。上記車両では、シフトレ
バ−の前進走行位置或いは後進走行位置への操作に機械
的に関連して自動変速機が前進ギヤ或いは後進ギヤに切
り換えられるように構成される一方、シフトレバ−の後
進走行位置への操作に拘わらず後進ギヤの成立を阻止し
得る後進阻止装置と、シフトレバ−の操作位置を検出し
、前進走行位置を表す前進位置操作信号および後進走行
位置を表す後進位置操作信号を出力するシフト操作位置
センサとが備えられる。そして、車両においては、上記
の前進位置操作信号および後進位置操作信号に基づいて
選択された関係に従って自動変速機の変速制御が切り換
えられる一方、車両の前進走行時において上記後進位置
操作信号が発生させられると後進阻止指令信号を出力し
て、後進阻止装置を自動的に作動させる制御が行われ、
前進走行中にシフトレバ−を誤って後進走行位置へ操作
したことに起因する車両の象、制動を防止するようにな
っている。
発明が解決すべき課題 ところで、シフト操作位置センサからの出力信号を得る
ために接続されたワイヤハーネスが挾まれて電気的に断
線或いは短絡したり、或いは制御装置を構成する素子に
異常が生じると、前記前進位置操作信号酸いは後進位置
操作信号が発生しなかったり或いは連続的に発生し続け
る場合がある。
たとえば、上記前進位置操作信号酸いは後進位置操作信
号の一方の誤発生によって両者が同時に出力されるよう
な場合には、自動変速機の変速制御に関して安全側とな
るように前進位置操作信号が優先的に選択されることが
望まれる。
しかし、上記のように前進位置操作信号および後進位置
操作信号が同時に出力される場合において前進位置操作
信号が優先的に選択される場合には、前進走行中にシフ
トレバ−を誤って後進走行位置へ操作したことに起因す
る車両の急制動を防止するために、前進走行時における
後進位置操作信号の有無により後進阻止装置を自動的に
作動させる制御を行うことができない不都合があった。
前進位置操作信号および後進位置操作信号が同時に出力
される場合において前進位置操作信号が優先的に選択さ
れると、前進走行中にシフトレバ−を誤って後進走行位
置へ操作しても、それにより発生した後進位置操作信号
に優先して前進位置操作信号が選択されてしまうからで
ある。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、前進位置操作信号および後進
位置操作信号の一方の誤発生があっても、変速制御およ
び後進阻止制御が好適に行われ得る車両用自動変速機の
制御装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 斯る目的を達成するための本発明の要旨とするところは
、少なくとも前進走行位置、後進走行位置へ操作される
シフトレバ−と、そのシフトレバ−の前進走行位置或い
は後進走行位置への操作に機械的に関連して前進ギヤ或
いは後進ギヤヘ切り換えられる自動変速機と、前記シフ
トレバ−の後進走行位置への操作に拘わらず後進ギヤの
成立を阻止し得る後進阻止装置とを備えた車両において
、前記シフトレバ−の操作位置に対応して前記自動変速
機の変速制御を切り換える形式の制御装置であって、(
a)前記シフトレバ−の操作位置を検出し、そのシフト
レバ−が前進走行位置に操作されたことを表す前進位置
操作信号、およびそのシフトレバ−が後進走行位置に操
作されたことを表す後進位置操作信号を出力するシフト
操作位置センサと、(ト))前記前進位置操作信号が誤
って出力されていることを検出する前進位置操作信号誤
出力検出手段と、(C)前記前進位置操作信号が誤って
出力されていることが検出されていない状態において前
記前進位置操作信号および後進位置操作信号が同時に発
生したときにはその前進位置操作信号を選択するが、そ
の前進位置操作信号が誤って出力されていることが検出
された状態においてその前進位置操作信号および前記後
進位置操作信号が同時に発生したときにはその後進位置
操作信号を選択する信号選択手段と、(d)その信号選
択手段により選択された後進位置操作信号に基づいて前
記後進阻止装置を作動させる後進阻止装置制御手段とを
、含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、前進位置操作信号の誤出力が検出さ
れていない状態において前記前進位置操作信号および後
進位置操作信号が同時に発生したときには、信号選択手
段により前進位置操作信号が優先的に選択されるので、
自動変速機の前進走行用の変速制御が実行されて車両の
走行性が高められる。同時に、前進位置操作信号が誤っ
て出力されていることが検出された状態において前記前
進位置操作信号および後進位置操作信号が同時に発生し
たときには、信号選択手段により後進位置操作信号が優
先的に選択されるので、前進走行中にシフトレバ−を誤
って後進走行位置へ操作しても、それにより発生した後
進位置操作信号に基づいて後進阻止装置制御手段により
好適に後進阻止装置が作動させられて、好適に後進阻止
制御が実行されるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例における主要な構成を概略説
明する図である。図において、エンジンに連結された自
動変速機は、シフトレバ−の前進走行位置或いは後進走
行位置への操作に機械的に関連して前進ギヤ或いは後進
ギヤが成立させられるようになっている。上記シフトレ
バ−の操作位置はシフト操作位置センサにより検出され
、ニュートラル位置へ操作されたことを表すニュートラ
ル位置操作信号、前進走行位置へ操作されたことを表す
前進位置操作信号、および後進走行位置へ操作されたこ
とを表す後進位置操作信号が出力される。それらの操作
信号は、前進位置操作信号が誤って出力されていること
を検出するための前進位置操作信号誤出力検出手段と、
その前進位置操作信号誤出力検出手段による検出状態に
対応した異なる優先順位で信号を選択するための信号選
択手段とに供給される。この信号選択手段においては、
上記前進位置操作信号誤出力検出手段により前進位置操
作信号が誤って出力されたことが検出されていない状態
において前進位置操作信号および後進位置操作信号が同
時に発生したときには前進位置操作信号が選択されるが
、前進位置操作信号が誤って出力されていることが検出
された状態において前進位置操作信号および後進位置操
作信号が同時に発生したときには後進位置操作信号が選
択される。そして、上記信号選択手段により選択された
信号に基づいて、後進阻止装置制御手段により後進阻止
装置が作動させられるとともに、変速制御手段により変
速比が制御される。
以下において、上記実施例をさらに詳しく説明する。
第2図において、エンジン10の動力は、ロックアツプ
クラッチ付流体継手12、ベルト式無段変速機(以下、
CVTという)14、前後進切換装置16、中間ギヤ装
置18、および差動歯車装置20を経て駆動軸22に連
結された駆動輪24へ伝達されるようになっている。
流体継手12は、エンジン10のクランク軸26と接続
されているポンプ羽根車28と、CVT14の入力軸3
0に固定されポンプ羽根車28がらのオイルにより回転
させられるタービン羽根車32と、ダンパ34を介して
入力軸30に固定されたロックアツプクラッチ36と、
後述の保合側油路322に接続された保合側油室33お
よび後述の解放側油路324に接続された解放側油室3
5とを備えている。流体継手12内は常時作動油で満た
されており、たとえば車速か所定値以上となったとき、
或いはポンプ羽根車28とタービン羽根車32との回転
速度差が所定値以下になると係合側油室33へ作動油が
供給されるとともに解放側油室35から作動油が流出さ
れることにより、ロックアンプクラッチ36が係合して
、クランク軸26と入力軸30とが直結状態とされる。
反対に、上記車速が所定値以下になったとき、或いは上
記回転速度差が所定値以上になると、解放側油室35へ
作動油が供給されるとともに保合側油室33から作動油
が流出されることにより、ロックアンプクラッチ36が
解放される。
CVT14は、本実施例の自動変速機の主要部分を構成
しているものであって、その人力軸30および出力軸3
8にそれぞれ設けられた同径の可変プーリ40および4
2と、それら可変プーリ40および42に巻き掛けられ
た伝動ベルト44とを備えている。可変プーリ40およ
び42は、入力軸30および出力軸3日にそれぞれ固定
された固定回転体46および48と、入力軸31よび出
力軸38にそれぞれ軸方向の移動可能かつ軸回りの相対
回転不能に設けられた可動回転体50および52とから
成り、可動回転体50および52が油圧アクチュエータ
として機能する一次側油圧シリンダ54および二次側油
圧シリンダ56によって移動させられることによりV溝
幅すなわち伝動ヘルド44の掛り径(有効径)が変更さ
れて、CVT14の変速比r (=入力軸30の回転速
度N、、/出力軸38の回転速度N。ut )が変更さ
れるようになっている。可変プーリ40および42は同
径であるため、上記油圧シリンダ54および56は同様
の受圧面積を備えている。通常、油圧シリンダ54およ
び56のうちの従動側に位置するものの圧力は伝動ヘル
ド44の張力と関連させられる。
前後進切換装置16は、本実施例の自動変速機の一部を
構成しているものであって、よく知られたダブルビニオ
ン型遊星歯車機構であって、その出力軸58に固定され
たキャリヤ60により回転可能に支持され且つ互いに噛
み合う一対の遊星ギヤ62および64と、前後進切換装
置16の入力軸(CVT14の出力軸)38に固定され
且つ内周側の遊星ギヤ62と噛み合うサンギヤ66と、
外周側の遊星ギヤ64と噛み合うリングギヤ68と、リ
ングギヤ68の回転を停止するための後進用ブレーキ7
0と、上記キャリヤ6oと前後進切換装置16の入力軸
38とを連結する前進用クランチア2とを備えている。
後進用ブレーキ7oおよび前進用クラッチ72は油圧に
より作動させられる形式の摩擦係合装置であって、それ
らが共に係合しない状態では前後進切換装置16が中立
状態とされて動力伝達が遮断される。しかし、前進用ク
ラッチ72が係合させられると、CVT14の出力軸3
8と前後進切換装置16の出力軸58とが直結されて車
両前進方向の動力が伝達される。
また、後進用ブレーキ70が係合させられると、CVT
14の出力軸38と前後進切換装置16の出力軸58と
の間で回転方向が反転されるので、車両後進方向の動力
が伝達される。
第3図は、上記動力伝達装置に備えられた第2図の油圧
制御回路を詳しく示している。オイルポンプ74は、流
体継手12のポンプ羽根車28とともに一体的に連結さ
れることにより、クランク軸26によって常時回転駆動
されるようになっている。オイルポンプ74は図示しな
いオイルタンク内へ還流した作動油をストレーナ76を
介して吸入し、また、戻し油路78を介して戻された作
動油を吸入して第1ライン油路8oへ圧送する。
本実施例では、第1ライン油路8o内の作動油がオーバ
ーフロー(リリーフ)型式の第1調圧弁100によって
戻し油路78およびロックアツプクラッチ圧油路92へ
漏出させられることにより、第1ライン油路80内の第
1ライン油圧pHが調圧されるようになっている。また
、減圧弁型式の第2調圧弁102によって第1ライン油
圧Pffiが減圧されることにより第2ライン油路82
内の第2ライン油圧Pffi、が調圧されるようになっ
ている。
まず、第2調圧弁102の構成を説明する。第4図に示
すように、第2調圧弁102は、第1ライン油路80と
第2ライン油路82との間を開閉するスプール弁子11
0、スプリングシート112、リターンスプリング11
4、プランジャ116を備えている。スプール弁子11
0の軸端には、順に径が大きい第1ランド118、第2
ランドl20、第3ラント122が順次形成されている
第2ランド120と第3ランド122との間には第2ラ
イン油圧Pffi2がフィードバック圧として絞り12
4を通して導入される室126が設けられており、スプ
ール弁子110が第2ライン油圧Plzにより閉弁方向
へ付勢されるようになっている。また、スプール弁子1
10の第1ランド118の端面側には、絞り128を介
して後述の変速比圧Prが導かれる室130が設けられ
ており、スプール弁子110が変速比圧Prにより閉弁
方向へ付勢されるようになっている。第2調圧弁102
内においてはリターンスプリング114の開弁方向の付
勢力がスプリングシート112を介してスプール弁子1
10に付与されている。また、プランジャ116にはラ
ンド117とそれよりやや大径のランド119とが形成
されており、そのランド117の端面側には後述のスロ
ットル圧Ptkを作用させるための室132が設けられ
て、スプール弁子110がこのスロットル圧Ptt、に
より開弁方向へ付勢されるようになっている。
第2ランド120の断面の面積をA2、第3ランド12
2の断面の面積をA3、プランジ中116のランド11
7の受圧面積をA4、リターンスプリング114の付勢
力をWとすると、スプール弁子110は次式(1)が成
立する位置において基本的に平衡させられる。すなわち
、スプール弁子110が式(1)にしたがって移動させ
られることにより、ポートl 34aに導かれている第
1ライン油路80内の作動油がポー) 134bを介し
て第2ライン油路82へ流入させられる状態と、ポート
134bに導かれている第2ライン油路82内の作動油
がドレンに連通ずるドレンポート134cへ流される状
態とが繰り返されて、第2ライン油圧P12が発生させ
られるのである。上記第2ライン油路82は比較的間し
られた系であるので、第2調圧弁102は上記のように
相対的に高い油圧である第1ライン油圧Pitを減圧す
ることにより第2ライン油圧P12を第8図に示すよう
に発生させるのである。
P12=<44・Pth+W  AI−Pr)/ (A
y  Az)・ ・ ・ ・(1) なお、上記スプール弁子110の第1ランド118と第
2ランド120との間には、後述の第1リレー弁380
を通して信号圧P5゜4.が導入される室136が設け
られており、スプール弁子110がその信号圧P、。3
.により閉弁方向へ付勢されると、その大きさに応して
第2ライン油圧PE2が減圧されるようになっている。
また、前記プランジャ116のランド117とランド1
19との間には、上記第1リレー弁380および後述の
第2リレー弁440、絞り135を介して制御圧P1゜
、。
を作用させて第2ライン油圧Pf、を昇圧させるための
昇圧用油室133が設けられており、第2ライン油圧P
7!2が上記信号圧P6゜1.に応じて増圧されるよう
になっている。上記の場合における第2ライン油圧P1
2の特性については後で詳述する。
第1調圧弁100は、第5図に示すように、スプール弁
子140、スプリングシートI42、リターンスプリン
グ144、第1プランジヤ146、およびその第1プラ
ンジヤ146の第2ランド155と同径の第2プランジ
ヤ148をそれぞれ備えている。スプール弁子140は
、第1ライン油路80に連通するポート150aとドレ
ンポート150bまたは150cとの間を開閉するもの
であり、その第1ランド152の端面にフィードバック
圧としての第1ライン油圧P7!1を絞り151を介し
て作用させるための室153が設けられており、この第
1ライン油圧Pf、によりスプール弁子140が開弁方
向へ付勢されるようになっている。スプール弁子140
と同軸に設けられた第1プランジヤ146の第1ランド
154と第2ランド155との間にはスロットル圧Pい
を導くための室156が設けられており、また、第2ラ
ンド155と第2プランジヤ148との間には一次側油
圧シリンダ54内の油圧P8、を分岐油路305を介し
て導(ための室157が設けられておリ、さらに第2プ
ランジヤ148の端面には第2ライン油圧Pf2を導く
ための室158が設けられている。前記リターンスプリ
ング144の付勢力は、スプリングシート142を介し
てスプール弁子140に閉弁方向に付与されているので
、スプール弁子140の第1ランド152の受圧面積を
A5、第1プランジヤ146の第1ランド154の断面
積をA6、第2ランド155および第2プランジヤ14
8の断面積をA7、リターンスプリング144の付勢力
をWとすると、スプール弁子140は次式(2)が成立
する位置において平衡させられ、第1ライン油圧P/2
.が調圧される。
P l + − ((P、、l or  pp z)・ A、+Pth(
A6  nt)+h)  /八。
・(2) 上記第1調圧弁100において、−次側油圧シリンダ5
4内油圧Piffiが第2ライン油圧P!2(定常状態
ではPi2=二次側油圧シリンダ56内油圧P。ut 
)よりも高い場合には、第1プランジヤ146と第2プ
ランジヤ148との間が離間して上記−次側油圧シリン
ダ54内油圧P、、、による推力がスプール弁子140
の閉弁方向に作用するが、−次側油圧シリンダ54内油
圧p inが第2ライン油圧Pfzよりも低い場合には
、第1プランジヤ146と第2プランジヤ148とが当
接することから、上記第2プランジヤ148の端面に作
用している第2ライン油圧Pr2による推力がスプール
弁子140の閉弁方向に作用する。すなわち、−次側油
圧シリンダ54内油圧P、7と第2ライン油圧P12と
を受ける第2プランジヤ148がそれらの油圧のうちの
高い方の油圧に基づく作用力をスプール弁子140の閉
弁方向に作用させるのである。なお、スプール弁子14
0の第1ランド152と第2ランド159との間に設け
られた室160はドレンへ開放されている。
第3図に戻って、スロットル圧Pいはエンジン10にお
ける実際のスロットル弁開度θいを表すものであり、ス
ロットル弁開度検知弁180によって発生させられる。
また、変速比圧PrはC■T14の実際の変速比を表す
ものであり、変速比検知弁182によって発生させられ
る。スロットル弁開度検知弁180は、図示しないスロ
ットル弁とともに回転させられるカム184と、このカ
ム184のカム面に係合し、このカム184の回動角度
と関連して軸方向へ駆動されるプランジャ186と、ス
プリング188を介して付与されるプランジャ186か
らの推力と第1ライン油圧PLによる推力とが平衡した
位置に位置させられることにより第1ライン油圧pHを
減圧し、実際のスロットル弁開度θいに対応したスロッ
トル圧Pいを発生させるスプール弁子190とを備えて
いる。第6図は上記スロットル圧Pいと実際のスロット
ル弁開度θいとの関係を示すものであり、スロットル圧
Pいは油路84を通して第1調圧弁100、第2調圧弁
102、第3調圧弁220、およびロックアツプクラッ
チ圧調圧弁310にそれぞれ供給される。
また、変速比検知弁182は、CVT14の入力側可動
回転体5oに摺接してその軸線方向の変位量に等しい変
位量だけ軸線方向へ移動させられる検知棒192と、こ
の検知棒192の位置に対応して付勢力を伝達するスプ
リング194と、このスプリング194からの付勢力を
受ける一方、第2ライン油圧Pff2を受けて両者の推
力が平衡した位置に位置させられることにより、ドレン
への排出流量を変化させるスプール弁子198とを備え
ている。したがって、たとえば変速比Tが小さくなって
CVT14の入力側の固定回転体46に対して可動回転
体50が接近(■溝幅縮小)すると、上記検知棒192
が押し込まれる。このため、第2ライン油路82からオ
リフィス196を通して供給され且つスプール弁子19
8によりドレンへ排出される作動油の流量が減少させら
れるので、オリフィス196よりも下流側の作動油圧が
高められる。この作動油圧が変速比圧Prであり、第7
図に示すように、変速比γの減少(増速側への変化)と
ともに増大させられる。そして、このようにして発生さ
せられた変速比圧Prは、油路86を通して第2調圧弁
102および第3調圧弁220へそれぞれ供給される。
ここで、上記変速比検出弁182は、オリフィス196
を通して第2ライン油路82から供給される第2ライン
油圧Pj22の作動油の逃がし量を変化させることによ
り変速比圧Prを発生させるものであるから、変速比圧
Prは第2ライン油圧Pffi2以上の値となることが
制限されている一方、前記(1)式に従って作動する第
2調圧弁102では変速比圧Prの増加に伴って第2ラ
イン油圧Pf2を減少させる。このため、変速比圧Pr
が所定値まで増加して第2ライン油圧P12と等しくな
ると、それ以降は両者ともに飽和して一定となる。
第8図は、第2調圧弁102において、上記の変速比圧
Prに関連して調圧される第2ライン油圧Pj22の出
力特性を示している。すなわち、変速比Tに関連して低
圧側ライン油圧に求められる第9図に示す伝動ベルト4
4の張力を最適値とするための理想圧P。plを示す曲
線に近似した特性が油圧回路のみによって得られる利点
がある。
前記第3調圧弁220は、前後進切換装置16の後進用
ブレーキ70および前進用クラッチ72を作動させるた
めの最適な第3ライン油圧Pj2゜を発生させるもので
ある。この第3調圧弁220は、第1ライン油路80と
第3ライン油路88との間を開閉するスプール弁子22
2、スプリングシート224、リターンスプリング22
6、およびプランジ中228を備えている。スプール弁
子222の第1ランド230と第2ランド232との間
には第3ライン油圧Pf、がフィードバック圧として絞
り234を通して導入される室236が設けられており
、スプール弁子222が第3ライン油圧PR’rにより
閉弁方向へ付勢されるようになっている。また、スプー
ル弁子222の第1ランド230側には変速比圧Prが
導かれる室240が設けられており、スプール弁子22
2が変速比圧Prにより閉弁方向へ付勢されるようにな
っている。第3調圧弁220内においてはリターンスプ
リング226の開弁方向付勢力がスプリングシート22
4を介してスプール弁子222に付与されている。また
、プランジャ228の端面にスロットル圧Pいを作用さ
せるための室242が設けられており、スプール弁子2
22がこのスロットル圧Pいにより開弁方向へ付勢され
るようになっている。また、プランジャ228の第1ラ
ンド244とそれより小径の第2ランド246との間に
は、後進時のみに第3ライン油圧PA、を導くための室
248が設けられている。このため、第3ライン油圧P
usは、前記(1)式と同様な式がら、変速比圧Prお
よびスロットル圧Pいに基づいて最0通な値に調圧され
るのである。この最適な値とは、前進用クラッチ72或
いは後進用ブレーキ70において滑りが発生することな
く確実にトルクを伝達できるようにするために必要かつ
充分な値である。また、後進時においては、上記室24
8内へ第3ライン油圧P!3が導がれるため、スプール
弁子222を開弁方向へ付勢する力が増加させられて第
3ライン油圧Pf、が高められる。
これにより、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ
70において、前進時および後進時にそれぞれ適したト
ルク容量が得られる。
上記のように調圧された第3ライン油圧P13は、マニ
ュアルバルブ250によって前進用クラッチ72或いは
後進用ブレーキ70へ選択的に供給されるようになって
いる。すなわち、マニュアルバルブ250は、車両のシ
フトレバ−252の操作と関連して移動させられるスプ
ール弁子254を備えており、L(ロー)、S(セカン
ド)、D(ドライブ)レンジのような前進走行位置へ操
作されている状態では、第3ライン油圧Pi3を専ら出
力ポート258から出力して前進用クラッチ72へ供給
すると同時に後進用ブレーキ70がらドレンへの排油を
許容する。反対に、R(リバース)レンジのような後進
走行位置へ操作されている状態では第3ライン油圧P1
.を出力ポート256からリバースインヒビント弁42
0のポート422aおよび422bへ供給し、更に、そ
のリバースインヒビット弁420を通して後進用ブレー
キ70へ供給すると同時に前進用クラッチ72からの排
油を許容し、Nにュートラル)、P(パーキング)レン
ジへ操作されている状態では、前進用クラッチ72およ
び後進用ブレーキ70からの排油を共に許容する。なお
、アキュムレータ342および340は、緩やかに油圧
を立ち上げて摩擦係合を滑らかに進行させるためのもの
であり、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ70
にそれぞれ接続されている。また、シフトタイミング弁
210は、前進用クラッチ72の油圧シリンダ内油圧の
高まりに応して絞り212を閉じることより、過渡的な
流入流量を調節する。
前記第1調圧弁100により調圧された第1ライン油圧
Pl、および第2調圧弁102により調圧された第2ラ
イン油圧Pf2は、CVT14の変速比γを調節するた
めに、変速制御弁装置260により一次側油圧シリンダ
54および二次側油圧シリンダ56の一方および他方へ
供給されている。上記変速制御弁装置260は変速方向
切換弁262および流量制御弁264から構成されてい
る。なお、それら変速方向切換弁262および流量制御
弁264を駆動するための第4ライン油圧Pf、は第4
調圧弁170により第1ライン油圧Pf、に基づいて発
生させられ、第4ライン油路370により導かれるよう
になっている。
上記第4調圧弁170は、第1ライン油路80と第4ラ
イン油路370との間を開閉するスプール弁子171と
、そのスプール弁子171を開弁方向に付勢するスプリ
ング172とを備えている。
上記スプール弁子171の第1ランド173と第2ラン
ド174との間には、フィードバック圧として作用させ
るために第4ライン油圧Pf、を導入する室176が設
けられる一方、スプール弁子171のスプリング172
側端部に当接するプランジャ175の端面側には、開弁
方向に作用させる後述の信号圧P @6LSを導入する
室177が設けられ、スプール弁子171の非スプリン
グ172例の端面は大気に開放されている。このように
構成された第4調圧弁170では、スプール弁子171
が、第4ライン油圧PR,に対応したフィードバック圧
に基づく閉弁方向の付勢力と、スプリング172による
開弁方向の付勢力および信号圧P lo、sに基づく開
弁方向の付勢力とが平衡するように作動させられる結果
、第4ライン油圧P14が後述の信号圧P5゜、5の大
きさに対応した値に調圧される。
第10図に詳しく示すように、変速方向切換弁262は
、第1電磁弁266によって制御されるスプール弁であ
って、ドレンに連通ずるドレンボート278aと、第1
接続油路270、第1絞り271を備えた第2接続油路
272、および第3接続油路274にそれぞれ連通する
ポート278b、278d、および278fと、第1ラ
イン油圧P11が絞り276を通して供給されるポート
278cと、第1ライン油圧pHが供給されるポート2
78eと、第2ライン油圧Pffi2が供給されるポー
ト278gと、移動ストロークの一端(図の上端)であ
る減速側位置(オン側位W)と移動ストロークの他端(
図の下端)である増速側位置(オフ側位置)との間にお
いて摺動可能に配置されたスプール弁子280と、この
スプール弁子280を増速側位置に向かつて付勢するス
プリング282とを備えている。変速方向切換弁子とし
て機能する上記スプール弁子280には、4つフラツト
279a、279b、279c、279dが設けられて
いる。上記スプール弁子280のスプリング282側の
端面は大気に開放されている。
しかし、スプール弁子280の下端側の端面には、第1
電磁弁266のオン状態、すなわち閉状態では第4調圧
弁170により調圧された第4ライン油圧Pj2.が作
用させられるが、第1電磁弁266のオフ状態、すなわ
ち開状態では絞り284よりも下流側が排圧されて第4
ライン油圧P/2.が作用させられない状態となる。第
1電磁弁266が図のON側に示す状態となると、変速
方向切換弁262も図のON側に示す位置となり、第1
電磁弁266が図のOFF側に示す状態となると、変速
方向切換弁262も図のOFF側に示す位置となるので
ある。このため、第1電磁弁266がオン状態である期
間は、スプール弁子280が減速側位置に位置させられ
てドレンポート278aとポート278bとの間、ポー
ト278eとポート278fとの間がそれぞれ開かれる
とともに、ポート278bと278Cとの間、ポート2
78dと278eとの間、およびポート278fと27
8gとの間がそれぞれ閉じられるが、第1電磁弁266
がオフ状態である期間はスプール弁子280が増速側位
置に位置させられて上記と逆の切換状態となる。
なお、上記変速方向切換弁262には、スプール弁子2
80と同軸に配設されてそれに当接可能なプランジャ2
81と、第5電磁弁392により発生させられる信号圧
P 5otsを受は入れてスプール弁子280が減速側
位置に向かう方向の推力を発生させる減速用油室283
とが設けられている。
上記信号圧P5゜L%は、油路285を介して前記第2
調圧弁102の昇圧用油室133と接続されている。こ
の信号圧P、。□、は、第1電磁弁266および第2電
磁弁268のソレノイドの故障時において変速方向切換
弁262を減速側へ切り換えるためにも用いられる。
前記流量制御弁2.64は第2電磁弁268によって制
御されるスプール弁であって、本実施例では変速速度制
御弁として機能する。流量制御弁264は、−次側油圧
シリンダ54に一次側油路300を介して連通し且つ第
2接続油路272に連通ずるポート286aと、第1接
続油路270および第3接続油路274にそれぞれ連通
するポート286bおよび286dと、二次側油路30
2を介して二次側油圧シリンダ56に連通ずるポー)2
86cと、移動ストロークの一端(図の上端)である増
速変速モードにおける流量非抑制側位置と移動ストロー
クの他端(図の下端)である増速変速モードにおける流
量抑制側位置との間において摺動可能に配設されたスプ
ール弁子288と、このスプール弁子288を上記流量
抑制側位置に向かつて付勢するスプリング290とを備
えている。流量制御弁子として機能する上記スプール弁
子288には、各ポート間を開閉するための3つのラン
ド287a、287b、287cが設けられている。変
速方向切換弁262と同様に上記スプール弁子288の
スプリング290側の端面ば大気に開放されているため
油圧が作用されていない。しかし、スプール弁子288
の下端側の端面には、第2電磁弁268のオン状態、す
なわち閉状態では第4調圧弁170により調圧された第
4ライン油圧P14が作用させられ、オフ状態、すなわ
ち開状態では絞り292よりも下流側が排圧されて第4
ライン油圧P!4が作用させられない状態となる。第2
電磁弁268が図のON側に示す状態となると、流量制
御弁264は図のON側に示す作動位置となり、第2電
磁弁268が図のOFF側に示す状態となると、流量制
御弁264は図のOFF側に示す作動位置となるのであ
る。
このため、7第2電磁弁268がオン状態(デユーティ
比が100%)である期間は、スプール弁子288が前
記流量非抑制側位置に位置させられてポート286aと
ポート286bとの間、ポート286cと286dとの
間がそれぞれ開かれるが、第2電磁弁268がオフ状態
(デユーティ比が0%)である期間はスプール弁子28
8が前記流量抑制側位置に位置させられて上記と逆の切
換状態となる。
そして、二次側油圧シリンダ56は、互いに並列な絞り
296およびチエツク弁298を備えたバイパス油路2
95を介して第2ライン油路82と接続されている。そ
のチエツク弁298は、二次側油圧シリンダ56内を相
対的に高圧側とする減速変速のときやエンジンブレーキ
走行時において、二次側油圧シリンダ56へ第1ライン
油圧pHが供給されたとき、二次側油圧シリンダ56内
の作動油が第2ライン油路82へ大量に流出して二次側
油圧シリンダ56内油圧P。ut(=Plυが低下しな
いようにするとともに、緩やかな減速変速のときに第2
ライン油圧Pitから二次側油圧シリンダ56内へ作動
油が供給されるようにするためのものである。また、絞
り296およびチエツク弁298により、流量制御弁2
64のデユーティ駆動に同期して二次側油圧シリンダ内
油圧P outに生じる脈動が好適に緩和される。すな
わち、二次側油圧シリンダ内油圧P Outの脈動にお
いてスパイク状の上ピークは絞り296により逃がされ
、P outO下ピークはチエツク弁298を通して補
填されるからである。なお、チエツク弁298は、平面
状の座面を備えた弁座299と、その座面に当接する平
面状の当接面を備えた弁子301と、その弁子301を
弁座299に向かつて付勢するスプリング303とを備
え、0.2kg/12程度の圧力差で開かれるようにな
っている。
また、−次側油路300において、第2接続油路272
の合流点と分岐油路305の分岐点との間には、第2絞
り273が設けられている。ここで、絞り273は、急
減速変速時の速度を決定するものであり、急減速変速時
に伝動ベルト44のすべりが発生しない範囲で最大速度
となるように設定される。また、前記絞り271および
絞り296は緩増速時の速度を決定するものであり、前
記絞り276は急増速度速時の速度を決定するものであ
る。
したがって、第1電磁弁266がオンである状態では、
第2を磁弁268の作動状態に拘わらず、CVT14の
変速比Tが減速方向へ変化させられる。たとえば、上記
第2電磁弁268がオン状態であるときには、第1ライ
ン油路80内の作動油は、ポート278e、ポート21
8f、第3接続油路274、ポート286d、ポート2
86C1−次側油路302を通して二次側油圧シリンダ
56へ流入させられる一方、−次側油圧シリンダ54内
の作動油は、−次側油路300、ポート286a、ポー
ト286b、第1接続油路270、ポート278b、ド
レンポート278aを通してドレンへ排出される。これ
により、第11図の(イ)に示すように変速比Tは減速
方向へ急速に変化させられる。
また、第1電磁弁266がオン状態であるときに第2電
磁弁268がオフ状態とされたときには、第2ライン油
路82内の作動油はバイパス油路295において並列に
設けられた絞り296およびチエツク弁298を通して
二次側油圧シリンダ56内へ供給されるとともに、−次
側油圧シリンダ54内の作動油はそのピストンの摺動部
分などに積極的に或いは必然的に形成された僅かな隙間
を通して徐々に排出される。これにより、第11図の(
ハ)に示すように変速比γは減速方向へ緩やかに変化さ
せられる。
そして、第1電磁弁266がオン状態であるときに第2
電磁弁268がデユーティ駆動されるときには、上記(
イ)と(ハ)の中間的な変速状態となるため、第2NM
!弁268のデユーティ比に応じた速度で変速比γが減
速側へ変化させられる。
第11図の(ロ)はこの状態を示している。
反対に、第1電磁弁266がオフである状態では、第2
電磁弁268の作動状態に拘わらず、CVT14の変速
比γは増速方向(変速比Tの減少方向)へ変化させられ
る。たとえば、第1電磁弁266がオフである状態であ
るときに第2を磁弁268がオン状態とされると、第1
ライン油路80内の作動油は、絞り276、ポート27
8 C,ポート278b、第1接続油路270、ポート
286b、ポート286a、−次側油路300を通して
一次側油圧シリンダ54内へ流入させられるとともに、
ポート278e、ポート278d、第2接続油路272
、−次側油路300を通して一次側油圧シリンダ54へ
流入させられる一方、二次側油圧シリンダ56内の作動
油は、二次側油路302、ポート286C、ポート28
6d、第3接続油路274、ポート278f、ポート2
78gを通して第2ライン油路82へ排出される。これ
により、第11図の(へ)に示すように変速比γが速や
かに増速方向へ変化させられる。
また、第1電磁弁266がオフである状態であるときに
第2電磁弁268がオフ状態とされると、第1接続油路
270が流量制御弁264によって閉じられるので、第
1ライン油路80内の作動油は専ら第1絞り271を備
えた第2接続油路272を通して一次側油圧シリンダ5
4へ供給されるとともに、二次側油圧シリンダ56内の
作動油は絞り296を通して第2ライン油路82へ徐々
に排出される。このため、上記第1絞り271および絞
り296の作用により、第11図の(ニ)に示すように
変速比Tが緩やかに増速方向へ変化させられる。
そして、第1電磁弁266がオフ状態であるときに第2
電磁弁268がデユーティ駆動されたときには、上記(
へ)と(ニ)の中間的な変速状態となるため、第2電磁
弁268のデユーティ比に応じた速度で変速比γが増速
側へ変化させられる。
第11図の(ホ)はこの状態を示している。
ここで、CVT14における第1ライン油圧P!、は、
正駆動走行時(駆動トルクTが正の時)には第12図に
示すような油圧値が望まれ、また、エンジンブレーキ走
行時(駆動トルクTが負の時)には第13図に示すよう
な油圧値が望まれる。第12図および第13図は、いず
れも入力軸30が一定の軸トルクで回転させられている
状態で、変速比Tを全範囲内で変化させたときに必要と
される油圧値を示したものである。本実施例では、次側
油圧シリンダ54と二次側油圧シリンダ56の受圧面積
が等しいので、第12図の正駆動走行時には一次側油圧
シリンダ54内の油圧P8、〉二次側油圧シリンダ56
内の油圧P。ut、第13図のエンジンブレーキ走行時
にはP。ut > P inであり、いずれも駆動側油
圧シリンダ内油圧〉被駆動側油圧シリンダ内油圧となる
。正駆動走行時における上記p inは駆動側の油圧シ
リンダの推力を発生させるものであるので、その油圧シ
リンダに目標とする変速比Tを得るための推力が発生し
得るように、また動力損失を少なくするために、第1ラ
イン油圧P1.は上記p inに必要且つ充分な余裕油
圧αを加えた値に調圧されることが望まれる。
しかし、上記第12図および第13図に示す第1ライン
油圧pHを一方の油圧シリンダ内油圧に基づいて調圧す
ることは不可能であり、このため、本実施例では、前記
第1調圧弁100には第2プランジヤ148が設けられ
、P87および第2ライン油圧P12のうちの何れか高
い油圧に基づく付勢力が第1調圧弁100のスプール弁
子140へ伝達されるようになっている。これにより、
たとえば第14図に示すような、Pi、lを示す曲線と
P outを示す曲線とが交差する無負荷走行時におい
ては、第1ライン油圧PR,がPiflおよび第2ライ
ン油圧Pf2の何れか高い油圧値に余裕値αを加えた値
に制御される。これにより、第1ライン油圧P!1は必
要かつ充分な値に制御され、動力損失が可及的に小さく
されている。因に、第14図の破線に示す第1ライン油
圧Pi、’は第2プランジヤ148が設けられていない
場合のものであり、変速比Tが小さい範囲では不要に大
きな余裕油圧が発生させられている。
前記余裕値αは、CVT14の変速比変化範囲全域内に
おいて所望の速度で変速比γを変化させて所望の変速比
γを得るに足る必要かつ充分な値であり、(2)式から
明らかなように、スロットル圧Pいに関連して第1ライ
ン油圧Pffi、が高められている。前記第1調圧弁1
00の各部の受圧面積およびリターンスプリング144
の付勢力がそのように設定されているのである。このと
き、第1調圧弁100により調圧される第1ライン油圧
PL は、第915図に示すように、Pi、、もしくは
P outとスロットル圧Ptbとにしたがって増加す
るが、スロットル圧Pいに対応した最大値において飽和
させられるようになっている。これにより、変速比γが
最小値となって一次側可変プーリ40の■溝幅の減少が
機械的に阻止された状態で一次側油圧シリンダ54内の
油圧P8..が増大しても、それよりも常に余裕値αだ
け高く制御される第1ライン油圧Pf、の過昇圧が防止
されるようになっている。
第3図に戻って、第1調圧弁100のポート150bか
ら流出させられた作動油は、ロックアツプクラッチ圧油
路92に導かれ、ロックアツプクラッチ圧調圧弁310
により流体継手12のロックアツプクラッチ36を作動
させるために適した圧力のロックアツプクラッチ油圧P
 ctに調圧されるようになっている。すなわち、上記
ロックアツプクラッチ圧調圧弁310は、フィードバッ
ク圧としてロックアツプクラッチ油圧PcLを受けて開
弁方向に付勢されるスプール弁子312と、このスプー
ル弁子312を閉弁方向に付勢するスプリング314と
、スロットル圧Pいが供給される室316と、その室3
16の油圧を受けてスプール弁子312を閉弁方向に付
勢するプランジ中317とを備えており、スプール弁子
312が上記フィードバック圧に基づく推力とスプリン
グ314の推力とが平衡するように作動させられてロッ
クアツプクラッチ圧油路92内の作動油を流出させるこ
とにより、スロットル圧Pいに応じて高くなるロックア
ツプクラッチ油圧P C1を発生させる。
これにより、エンジン10の実際の出力トルクに応した
必要且つ充分な係合力でロックアツプクラッチ36が係
合させられる。上記ロックアツプクラッチ圧調圧弁31
0から流出させられた作動油は、絞り318および潤滑
油路94を通してトランスミッションの各部の潤滑のた
めに送出されるとともに、戻し油路78に還流させられ
る。
第3電磁弁330はそのオフ状態において絞り331よ
りも下流側をドレンに排圧し且つオン状態において前記
第4ライン油路370の第4ライン油圧P14と同じ圧
力の信号圧P fiQL3を発生させる。第4電磁弁3
46はそのオフ状態において絞り344よりも下流側を
ドレンに排圧し且つそのオン状態において第4ライン油
圧Pff4と同じ圧力の信号圧P 5o14を発生させ
る。第5電磁弁392はそのオフ状態において絞り39
4よりも下流側を排圧し且つオン状態において第4ライ
ン油圧Pff、と同し信号圧P 5otsを発生させる
。本実施例では、上記各信号圧P 5013、P So
【4、Pso15の組み合わせにより以下のロックアツ
プクラッチの保合および急解放制御、アキュムレータの
背圧制御、Nレンジのライン油圧ダウン制御、高車速時
のライン油圧ダウン制御、リハースインヒビット制御な
ど複数種類の制御が実行されるようになっている。また
、上記信号圧P 5o(5は、第1電磁弁266および
第2電磁弁268のソレノイド故障時において変速方向
切換弁262を減速側へ切り換えるために発生させられ
るようになっている。
ロックアツプクラッチ36の保合および急解放制御に関
連するロックアツプクラッチ制御弁320およびロック
アツプクラッチ急解放弁400について説明する。この
ロックアツプクラッチ制御弁320は、ロックアツプク
ラッチ油圧Pclに調圧された油路92内の作動油を、
流体継手12の係合側油路322および解放側油路32
4へ択一的に供給してロックアツプクラッチ36を係合
状態または解放状態とするものであり、また、ロックア
ツプクラッチ急解放弁400はロンクア・7プクラツチ
36の解放時に流出する作動油をオイルクーラ339を
通さずにドレンさせることにより速やかにロックアツプ
クラッチ36を解放させるものである。
ロックアツプクラッチ制御弁320は、2位置作動形式
のスプール弁であって、ロックアンプクラッチ36を係
合させるとき(図のオン側)はロックアツプクラッチ油
圧P ctが供給されるポート321cとポート321
d、ポート321bとドレンポート321a、ポート3
21eとポート321fを連通させ、ロックアツプクラ
ッチ36を解放させるとき(図のオフ側)はポート32
1cとポート321b、ポート321dとポート321
e、ポート321fとドレンポート321gを連通させ
るスプール弁子326と、スプール弁子326を解放側
(オフ側)へ付勢するスプリング328とを備えている
。スプール弁子326の下端面側(非スプリング328
側)には、第3電磁弁330がオン状態のときに発生さ
せられる信号圧P5゜、3が導入される室332が配設
されている。
ロックアツプクラッチ急解放弁400は、2位置作動形
弐のスプール弁であって、絞り401を介してクラッチ
圧油路92と連通するポート402a、解放側油路32
4と連通するポート402b20ツクアツプクラツチ制
御弁320のポート321bと連通ずるポート402c
、ロックアツプクラッチ制御弁320のポート321f
と連通するポー)402d、係合側油路322と連通す
るポート402e、ロックアツプクラッチ制御弁320
のポート321dと連通ずるポート402fと、通常時
(図のオフ側)は上記ポート402bとポート402c
、ポート402eとポート402fを連通させ、急解放
時(図のオン側)は上記ポート402aとポート402
b、ポート402dとポー)402eを連通させるスプ
ール弁子406と、このスプール弁子406を急解放側
位置へ向かつて付勢するスプリング408とを備えてい
る。上記スプール弁子406の下端側の室410は、第
4電磁弁346がオン状態であるときに発生させられる
信号圧P %OL4が導かれるようになっている。図に
示すように、第3電磁弁330のオン側およびオフ側位
置とロックアツプクラッチ制御弁320のオン側および
オフ側位置とは作動的に対応させられており、また、第
4電磁弁346のオン側およびオフ側位置とロックアン
プクラッチ急解放弁400のオン側およびオフ側位置と
は作動的に対応させられている。
したがって、第4電磁弁346がオフ状態であるときに
第3電磁弁330がオン状態とされると、スプール弁子
326が図のオン側に示す位置とされてロックアツプク
ラッチ36を係合させるための第3油路が形成されるの
で、ロックアツプクラッチ圧油路92内の作動油がポー
ト321c、ポート321 d、ポート402f、ポー
ト402e、および係合側油路322を通って流体継手
12へ供給され、流体継手12から流出する作動油は解
放側油路324、ポート402b、ポート402C、ポ
ート321bを経て、ポート321aからドレンされる
。これにより、ロックアツプクラッチ36が係合させら
れる。
反対に、第4電磁弁346がオフ状態であるときに第3
電磁弁330がオフ状態とされると、ロックアツプクラ
ッチ36を解放させるための第1油路が形成されるので
、ロックアツプクラッチ圧油路92内の作動油がポート
321c、ポート321b、ポート402 c、ポート
402 b、および解放側油路324を通って流体継手
12へ供給され、流体継手12から流出する作動油は係
合側油路322、ポート402e、ボー)402f、ポ
ート321 d、ポート402e、およびオイルクーラ
339を経てドレンされる。これにより、第1の解放モ
ードとされて、ロックアツプクラッチ36が解放させら
れる。
また、本実施例では、第3電磁弁330および第4i!
i磁弁346がオン状態とされると、ロックアツプクラ
ッチ36を解放させるための第4油路が形成されるので
、この第2の解放モードでは、ロックアンプクラッチ圧
油路92内の作動油がポート402a、ポート402b
、および解放側油路324を通って流体継手12へ供給
され、流体継手12から流出する作動油は係合側油路3
22、ポート402 e、ポート402d、ポート32
1f、ポート321e、およびオイルクーラ339を経
てドレンされ、ロックアツプクラッチ36が解放させら
れるのである。これにより、たと&ロックアツプクラッ
チ制御弁320のスプール弁子326がオン側に固着し
たり或いはロックアツプクラッチ急解放弁400のスプ
ール弁子406がオフ側に固着して、解放を目的として
前記第1の解放モード或いは前記第2の解放モードの一
方のモードを選択しても、ロックアツプクラッチ36が
保合状態に維持される場合には、他方のモードに切り換
えることによりエンジンストールが防止され且つ車両の
再発進が可能となる。また、ロックアツプクラッチ制御
弁320のスプール弁子326がオフ側に固着したり或
いはロックアツプクラッチ2、解放弁400のスプール
弁子406がオン側に固着して、解放を目的として前記
第1の解放モード或いは上記第2の解放モードの一方の
モードを選択しても、ロックアツプクラッチ36の急解
放状態に維持される場合には、他方のモードに切り換え
ることによりオイルクーラ339を経て作動油をドレン
させることができ、オイルの過熱が好適に防止され得る
そして、上記のようなロックアツプクラッチ36の解放
時において車両急制動の場合のように急な解放を要する
場合には、第3電磁弁330がオフ状態とされていると
きに第4電磁弁346がオン状態とされる。これにより
、ロックアツプクラッチ36を急解放させるための第2
油路が形成されるので、ロックアツプクラッチ圧油路9
2内の作動油は専らポート402aからポート402b
および解放側油路324を経て流体継手12に流入し、
流体継手12から流出する作動油は係合側油路322、
ポート402e、ポート402d、ボー)321fを経
てポート321gからドレンされる。これにより、流通
抵抗の大きいオイルクーラ339を経ないでドレンされ
るので、速やかにロックアンプクラッチ36が解放され
る。第16図は、上記ロックアツプクラッチ36のモー
ドと第3電磁弁330および第4電磁弁346の作動状
態との関係を示している。
なお、保合時および解放時においてオイルクラ339を
経て図示しないオイルタンクへ還流すせられる作動油は
、オイルクーラ339の上流側に設けられたクーラ油圧
制御弁338によってリリーフされることにより一定値
以下に調圧されるようになっている。また、バイバス油
路334は、ロックアツプクラッチ36の係合中におい
ても作動油をオイルクーラ339にて冷却するために作
動油の一部をオイルクーラ339へ導くものである。絞
り336および337は、ロックアツプクラッチ36の
保合中にオイルクーラ339へ導く作動油の割合を設定
するためのものである。
次に、アキュムレータの背圧制御、Nレンジでのライン
油圧ダウン制御、高車速時のライン油圧ダウン制御、リ
バースインヒビノド制御などに関連する第1リレー弁3
80および第2リレー弁440について説明する。第1
リレー弁380は、第2リレー弁440のポーh442
cと連通ずるボート382a、信号圧P5゜15が供給
されるポー)382b、第2調圧弁102の室136お
よびリハースインヒビット弁420の室435と連通す
るボート382C1およびトレンポート382dと、図
のオン側状態においてボート382aとボート382b
、ボート382Cとドレンポート382dを連通させ、
図のオフ側状態においてボート328 aをドレンさせ
るとともにボート382bとボート382Cを連通させ
るスプール弁子384と、そのスプール弁子384をオ
フ側状態に向かつて付勢するスプリング386とを備え
、スプール弁子384の非スプリング側に設けられた室
388に信号圧P 5ot4が作用されないときにはス
プール弁子384がオフ側に示す位置とされて信号圧P
 5(ILsが第2調圧弁102の室136およびリハ
ースインヒビント弁420の室435へ供給されるが、
室388に信号圧P、。14が作用されたときにはスプ
ール弁子384がオン側に示す位置とされて信号圧P、
。1.が第2リレー弁440のポー)442cへ供給さ
れる。図中において、第1リレー弁380において示さ
れているオンおよびオフ状態は、第4電磁弁346のオ
ンおよびオフ状態と対応している。
第2リレー弁440は、第2調圧弁102の室133と
絞り443を介して連通し且つ互いに常時連通している
ボート442bおよび442c、アキュムレータ372
および第4調圧弁170と連通しているボート442d
、ドレンボート442eと、図のオン側状態においてボ
ート442dをドレンポート442eと連通させ、図の
オフ側状態においてボート442dとドレンポート44
2eとの間を遮断するスプール弁子444と、そのスプ
ール弁子444をオフ側状態に向かつて付勢するスプリ
ング446とを備え、スプール弁子444の非スプリン
グ側に設けられた室448に信号圧P1゜、3が作用さ
れないときにはスプール弁子444がオフ側に示す位置
とされ、室448に信号圧P5゜1□が作用されたとき
にはスプール弁子444がオン側に示す位置とされる。
これにより、ボート442cおよび442bを通して第
2調圧弁102の室133へ供給されている信号圧P 
!+OL5が、スプール弁子444がオンからオフ位置
へ切換えらねることにより分岐されて、アキュムレータ
372および第4調圧弁170の室177にも供給され
る。図中において、第2リレー弁440において示され
ているオンおよびオフ状態は、第3電磁弁330のオン
およびオフ状態と対応している。
次に、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ70に
それぞれ設けられたアキュムレータ342および340
の背圧制御を説明する。前記第5電磁弁392がデユー
ティ駆動されると、絞り394より下流側に発生する信
号圧P5゜3.は第17図に示すようにそのデユーティ
比DsSに対応して油圧が変化させられる。すなわち、
絞り394および第5電磁弁392は、信号圧P、。4
.を発生させる信号圧発生手段として機能している。こ
のように第5電磁弁392の駆動デユーティ比DsSに
応じて変化させられる信号圧P、。L5は、背圧制御の
ために第1リレー弁380がオン状態とされ且つ第2リ
レー弁440がオフ状態とされると、油路348を介し
てアキュムレータ372および第4調圧弁170へ供給
される。
ここで、アキュムレータ340.342の背圧制御は、
N−+Dシフト或いはN−+Rシフト時のシフトショッ
ク(係合ショック)を軽減するために行うもので、クラ
ッチ係合時に油圧シリンダ内油圧の上昇を所定時間抑制
してショックを緩和する。
そこで前進用クラッチ72用のアキュムレータ342の
背圧ポート366および後進用ブレーキ70用のアキュ
ムレータ340の背圧ボート368に供給されている第
4ライン油圧Pf、を第4調圧弁170によりを変化さ
せ、アキュムレータ342.340による緩和作用を制
御する。
上記第4調圧弁170では、第4ライン油圧P!4が信
号圧P5゜5.に対応した圧に調圧される。
すなわち、N−+DシフトおよびN→Rシフト時におい
て第1リレー弁380および第2リレー弁440を通し
て信号圧P、、。1.が第4調圧弁170の室177へ
供給されている間は、第18図に示すように、第4ライ
ン油圧Pj2.は第5電磁弁392のデユーティ比Di
sに対応した値に制御されるので、シフトショック(係
合ショック)を軽減するために適した背圧を発生させる
ように第5を磁弁392がデユーティ駆動される。また
、前進用クラッチ72内の油圧が第3ライン油圧Pi3
まで上昇することにより、第4調圧弁170へ供給され
ている信号圧P 5oL5が第2リレー弁440により
遮断されて室177内が大気に開放されると、第4ライ
ン油圧P14は、スプリング172の開弁方向の付勢力
に対応して比較的低い4kg/cll”程度の一定の圧
力に制御される。この一定の圧力に調圧された第4ライ
ン油圧pHaは、専ら変速方向切換弁262および流量
制御弁264の駆動油圧(パイロット油圧)として利用
される。したがって、本実施例では、上記第4調圧弁1
70が変速方向切換弁262および流量制御弁264を
駆動するための弁駆動油圧を発生させる弁駆動油圧発生
装置として機能している。なお、油路348に設けられ
たアキュムレータ372は、第5電磁弁392のデユー
ティ駆動周波数に関連した信号圧P、。3.の脈動を吸
収させるためのものである。
次に、遠心油圧を補償するための第2ライン油圧Pfz
の低下制御に関連した部分を説明する。
低圧側油圧シリンダ内の遠心油圧により伝動ベルト44
に過負荷が加えられることを防止するために、高車速状
態において第4電磁弁346および第1リレー弁380
がオフ状態とされ且つ第5電磁弁392がオン状態とさ
れると、第3電磁弁330および第2リレー弁440の
作動状態に関わらず、CVT 14の出力軸38が高速
回転時において主として二次側油圧シリンダ56へ供給
する第2ライン油圧P7!2が低下させられる。すなわ
ち、第1リレー弁380のポート382bおよび382
Cを通して信号圧P3゜ts(= P f 、)が第2
調圧弁102の室136へ供給されると、次式(3)に
従って第2ライン油圧P12が調圧され、第19図の一
点鎖線に示すように、実線に示される通常の第2ライン
油圧に比較して低くされる。これにより、二次側油圧シ
リンダ56内の遠心油圧の影響が解消されて伝動ベルト
44の耐久性が高められる。このような第2ライン油圧
Pffi、の低下制御は、後述のリバース禁止制御や、
シフトレバ−252がNレンジへ操作されたときにおい
ても実行される。なお、第4を磁弁346がオン状態と
されるか或いは第5電磁弁392がオフ状態とされれば
、第2ライン油圧Pitは前記(1)式に従って通常通
り制御される。
Pf、=  (A、・Pい+(As  −A4)・P8
゜1.十−A、・Pr  (/h  Aυ、p、、ts
) /(A3   Aり・ ・(3) 前進走行中においてリバースを禁止するために設けられ
たリバースインヒビット弁420は、マニュアルバルブ
250がRレンジにあるときにその出力ポート256か
ら第3ライン油圧PN、が供給されるボー)422aお
よび422b、後進用ブレーキ70の油圧シリンダと油
路423を介して連通ずるポート422c、およびドレ
ンポート422dと、移動ストロークの上端である第1
位置(非阻止位置)と下端である第2位置(阻止位置)
との間で摺動可能に配設されたスプール弁子424と、
このスプール弁子424を第1位置に向かって開弁方向
に付勢するスプリング426と、上記スプール弁子42
4の下端に当接し且つそれよりも小径のプランジャ42
8とを備えている。上記スプール弁子424にはその上
端部から小径の第1ランド430、それより大径の第2
ランド432、およびそれと同径の第3ランド434が
形成されており、上記第1ランド430の端面側に設け
られた室435にはオフ状態の第11Jレー弁380を
通して信号圧P5゜、5が供給されるようになっている
。第1位置にあるスプール弁子424の第1ランド43
0と第2ランド432との間に位置する室436と、同
じく第1位置にあるスプール弁子424の第2ランド4
32と第3ラント434との間に位置する室437には
、Nレンジに操作されたときだけマニュアルバルブ25
0から第3ライン油圧Pf3が作用されるようになって
いる一方、上記スプール弁子424とプランジャ428
との間の室438には後進用ブレーキ70内の油圧が作
用されるとともに上記プランジャ428の端面に設けら
れた室439には第3ライン油圧Pβ、が常時供給され
ている。なお、このプランジャ428の第3ライン油圧
PR:lが作用する受圧面積は、前記スプール弁子42
4の第1ランド430および第2ランド432が室43
6内の油圧を受ける受圧面積差と路間等とされている。
このように構成された上記リハースインヒビット弁42
0は、後進阻止装置として機能するものであって、スプ
リング426の付勢力、後進用ブレーキ70内の油圧お
よび第3ライン油圧P13に基づく開弁方向の推力より
も、信号圧P、。5.および第3ライン油圧Plzに基
づく閉弁方向の推力が上まわると、スプール弁子434
がスプリング426の付勢力に抗して移動させられてポ
ート422bとポート422cとの間が遮断されてボ)
422cとドレンボート422dとの間が連通させられ
るので、後進用ブレーキ70がトレンへ開放され、前後
進切換装置16の後進ギヤの成立が阻止される。すなわ
ち、第4電磁弁346がオフ状態であるときに第5を磁
弁392がオン状態とされて信号圧P、。、5が発生さ
せられると、シフトレバ−252がNレンジへ操作され
ていることを条件として前後進切換装置16の後進ギヤ
の成立が阻止されるのである。しかし、上記リバースイ
ンヒビット弁420は、上記第4電磁弁346がオン状
態とされること、第5電磁弁392がオフ状態とされる
こと、シフトレバ−252がNレンジ以外のレンジへ操
作されることのいずれか1つが行われると、スプール弁
子434がスプリング426の付勢力に従って移動させ
られて後進用ブレーキ70がマニュアルパルプ250の
ポート256と連通させられる。したがって、後述の電
子制御装置460によって第4電磁弁346がオフ状態
且つ第5電磁弁392がオン状態とされている状態でシ
フトレバ−252がDレンジからNレンジを通り越して
Nレンジへ誤作動された場合には、後進用ブレーキ70
の係合が阻止されて前後進切換装置1Bがニュートラル
状態に維持される。
第1リレー弁380がオフ状態、すなわち第4電磁弁3
46がオフ状態であるときには、信号圧P5゜5.が第
1リレー弁380を通して第2調圧弁102の室136
へ供給されるので、第2ライン油圧P/2.が信号圧P
、。5.に応じて所定圧低下させられる。これにより、
Nレンジでは、伝動ベルト44に対する挟圧力がすべり
を発生しない範囲で可及的に低くされ、ヘルドの騒音レ
ベルが低下させられるのに加えて、伝動ベルト44の耐
久性が高められる。
また、第1リレー弁380すなわち第4電磁弁346が
オン状態であり且つ第2リレー弁440すなわち第3を
磁弁330がオン状態である場合には、信号圧P 5o
tsが第1リレー弁380および第2リレー弁440を
通して第2調圧弁102の室133へ供給されるので、
第2ライン油圧P12が信号圧P、。4.に応して所定
圧扁められる。これにより、急制動時などの急減速変速
時、シフトレバ−252のDレンジからLレンジへの操
作による急減速変速時、シフトレバ−252のNレンジ
からDまたはRレンジへの操作によるアキュムレータ背
圧制御時において、第2ライン油圧P12が高められる
。したがって、上記のようなCVT14の伝動ベルト4
4の滑りが発生するおそれがある状態においては、伝動
ベルト44の張力(伝動ヘルド44に対する挟圧力)が
−時的に高められてトルク伝達容量が大きくされる。
第20図は、上述の第3電磁弁330、第4電磁弁34
6、第5電磁弁392の作動の組合わせとそれによって
得られる作動モードとをそれぞれ示している。
第2図において、電子制御装置460は、第1図の油圧
制御回路における第1電磁弁266、第2電磁弁268
、第3電磁弁330、第4電磁弁346、第5電磁弁3
92を選択的に駆動することにより、CVT14の変速
比γ、流体継手120ロツタアツプクラツチ36の係合
状態、第2ライン油圧P12の上昇あるいは低下などを
制御する。電子制御装置460は、CPU、RAM、R
OM等から成る所謂マイクロコンピュータを備えており
、それには、駆動輪24の回転速度を検出する車速セン
サ462、CVT14の入力軸30および出力軸38の
回転速度をそれぞれ検出する入力軸回転センサ464お
よび出力軸回転センサ466、エンジン10の吸気配管
に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロットル
弁開度センサ468、シフトレバ−252の操作位置を
検出するための操作位置センサ470、ブレーキペダル
の操作を検出するためのブレーキスイッチ472、エン
ジン10の回転速度N、、を検出するためのエンジン回
転センサ474から、車速■を表す信号、入力軸回転速
度N i nを表す信号、出力軸回転速度N。utを表
す信号、スロットル弁開度θいを表す信号、シフレレバ
ー252の操作位置Psを表す操作位置信号、ブレーキ
操作を表す信号、エンジン回転速度N。を表す信号がそ
れぞれ供給される。電子制御装置460内のCPUはR
AMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶され
たプログラムに従って入力信号を処理し、前記第1電磁
弁266、第2電磁弁268、第3電磁弁330、第4
電磁弁346、第5電磁弁392を駆動するための信号
を出力する。
電子制御装置460においては、電源投入時において初
期化が実行され、その後図示しないメインルーチンが実
行されることにより、各センサからの入力信号等が読み
込まれる一方、その読み込まれた信号に基づいて入力軸
30の回転速度N i n、出力軸38の回転速度N。
ut、CVT14の変速比γ、車速V等が算出され、且
つ入力信号条件に従って、ロックアツプクラッチ36の
ロッタアップクラッチ係合制御および急解放制御、CV
TI4の変速制御、アキュムレータ背圧制御、リバース
禁止制御、第2ライン油圧低下制御、第2ライン油圧上
昇制御、シフト位置信号選択制御などが順次あるいは選
択的に繰り返し実行される。
第21図は、上記CV−T14の変速制御ルーチンを示
している。図のステップSSIでは、操作位置センサ4
70からの操作位置信号に基づいてシフトレバ−252
の実際の操作位置P3が読み込まれるとともに、ステッ
プSS2では、予め記憶された複数種類の目標回転速度
N i n  と実際のスロットル弁開度θいおよび車
速■との関係からシフトレバ−252の実際の操作位置
に応じた関係が選択される。この関係は、たとえばスロ
ットル弁開度θいが表す要求出力をできるだけ最小燃費
曲線上で発生させ且つシフトレバ−252の操作位置に
対応した運転性が得られるように決定されており、関数
式またはデータマツプの形態にてROM内に予め記憶さ
れている。シフト操作位置P3を表す操作位置信号の内
容がSまたはLレンジである場合は、−層スポーティな
走行またはエンジンブレーキ作用を高めることが求めら
れた状態であるから、それらSまたはLレンジにおいて
選択される関係では、Dレンジにおける走行よりも一層
減速側となるように目標回転速度N 、 、、*がそれ
ぞれ高めに設定されている。また、シフト操作位置P5
を表す操作位置信号の内容がRレンジであるときにおい
て選択される関係は、後進走行に適した高い変速比γか
得られるように目標回転速度N i 11′が大幅に高
くなるように設定されている。
続くステップSS3では、上記ステップSS2において
予め求められた関係CN、、、” =f (θ5.。
■、)]から実際のスロットル弁開度θい、および車速
■に基づいて入力軸30の目標回転速度N、、。
が決定されるとともに、ステップSS4では、CVT1
4の入力軸30の実際の回転速度N i nと目標回転
速度N i n  との間の制御偏差ΔN、、、(−N
、、N、、、)が決定される。そして、ステップSS5
では、上記制御偏差ΔN i nが解消されるように上
記制御偏差ΔN i nの大きさに基づいて第11図に
示す複数種類の変速モードの何れかが選択されるるとと
もに、その変速モードに対応して第1電磁弁266およ
び第2電磁弁268が駆動される。
これにより、実際の回転速度N i 11と目標回転速
度N、、″とが一致させられるのである。
第22図は、後進阻止装置制御手段に対応するリバース
禁止制御ルーチンを示している。図において、ステップ
SRIでは、前進走行中の車速■が車速センサ462か
らの信号に基づいて読み込まれるとともに、操作位置セ
ンサ470からの操作位置信号に基づいてシフトレバ−
252の実際の操作位置Psが読み込まれる。ステップ
SR2では、上記車速■が予め定められた判断基準値C
以上であるか否かが判断される。この判断基準値Cは、
車両走行中に誤ってシフトレバ−252の後進位置へ操
作しても後進ギヤの成立を阻止する必要が無い低車速範
囲の上限値である。上記ステップSR2が否定された場
合は車速■が低いので、本ルーチンが終了させられるが
、肯定された場合にはステップSR3において、ステッ
プSRIにおいて読み込まれたシフトレバ−252の操
作位置P5を表す操作位置信号がRレンジ、すなわち後
進操作位置であるか否かが判断される。このステ・2プ
SR3が否定された場合はシフトレバ−252の操作位
置Psが後進操作位置ではないので本ルーチンが終了さ
せられるが、肯定された場合にはステップSR4におい
て、第4電磁弁346がオフ状態とされ且つ第5電磁弁
392がオン状態とされて信号圧P 5o(Sが発生さ
せられ、信号圧P so(、かりハースインヒビット弁
420の室435へ供給されるので、前後進切換装置1
6の後進ギヤの成立が阻止されて前後進切換装置16が
ニュートラル状態に維持される。
第23図は、ワイヤハーネスの噛込みによる短絡或いは
断線、マイクロコンピュータの構成素子の部分的異常な
どのような何等かの不都合に起因してシフトレバ−25
2の操作位置P、を表す操作位置信号が複数発生したり
或いは正常の出力が為されなかったりする異常状態に対
処するために、上記変速制御ルーチンおよびリバースイ
ンヒビット制御ルーチンにおいて用いるための操作位置
信号を選択するシフト信号選択ルーチンを示している。
なお、前記操作位置センサ470から出力される操作位
置信号の内容は、たとえば第24図に示す関係にある。
すなわち、シフトレバ−252がP(パーキング)レン
ジに操作された場合には操作位置信号の内容がN 、、
信号となり、Rレンジに操作された場合にはR信号とな
り、Nにニュートラル)レンジに操作された場合にはN
 sw倍信号よびN信号となり、D(ドライブ)レンジ
に操作された場合にはD信号となり、S(セカンド)レ
ンジに操作された場合にはS信号となり、L(ロー)レ
ンジに操作された場合にはL信号となるように操作位置
センサ470が機械的に構成されている。上記N5,1
信号は、エンジン10のスタータを起動させる条件とし
て本来用いられる。本実施例では、上記り信号、S信号
、L信号が前進位置操作信号に対応し、上記R信号が後
進位置操作信号に対応している。
第23図において、ステップSTIでは、操作位置セン
サ470から出力される操作位置信号の内容がN、ユ信
号およびN信号であるか否かが判断される。この判断が
否定された場合には、比較的正常な状態であると推定さ
れるので、ステップST5においてフラグXFLGの内
容が「1」であるか否かが判断される。このフラグXF
LGはその内容が「1」であるときに、前記前進位置操
作信号が誤出力されていることを表すものである。
通常は、フラグXFLGの内容がr□、であることから
、上記ステップST5の判断が否定されるので、ステッ
プST6において第25図の第1信号選択基準が選択さ
れる。この第1信号選択基準が選択されると、複数の信
号が同時に発生した場合には、次式(4)に示す優先度
に従って信号が選択されるとともに、選択された信号が
N−信号およびN信号、或いはN sw倍信号たはN信
号である場合にはN信号に変換され、操作位置信号が全
く発生しない場合にはD信号に変換される。
N、、andN>D>S>L>R>N、、orN>なし
・ ・ ・(4) 前記ステ・ツブSTIの判断が肯定されると、ステップ
ST2においてD信号、S信号、またはL信号のいずれ
かが発生しているか否かが判断される。第24図から明
らかなように正常時にはその判断が否定されるので、ス
テップST4においてフラグXFLGの内容が「0」に
クリアされた後、前記と同様にステップST5およびS
r1が実行される。しかし、上記ステップST2におい
てD信号、S信号、またはL信号のいずれか、すなわち
前進位置操作信号が発生していると判断された場合には
、それらD信号、S信号、またはL信号のいずれかが誤
って出力されている状態であるので、ステップST3に
おいてフラグXFLGの内容が「1」にセットされる。
このため、ステップST5の判断が肯定されるので、ス
テップST7において第2信号選択基準に従って信号が
選択される。すなわち、第2信号選択基準が選択される
と、複数の信号が同時に発生した場合には、次式(5)
に示す優先度に従って信号が選択されるとともに、選択
された信号がN sw倍信号よびN信号、或いはN−信
号またはN信号である場合にはN信号に変換され、操作
位置信号が全く発生しない場合にはD信号に変換される
Ntw andN>R>D>S>L>N、、orN>な
し・ ・ ・(5) 上記のように、本実施例によれば、D信号、S信号、L
信号などの前進位置操作信号の誤出力が検出されていな
い状態においては、それらD信号、S信号、またはL信
号と、R信号(後進位置操作信号)とが同時に発生した
ときには、信号選択手段に対応するステップST6にお
いて採用される第1信号選択基準による優先度にしたが
ってD信号、S信号、またはL信号が選択されるので、
Dレンジ、Sレンジ、またはLレンジに対応したCVT
14の変速制御が実行されて車両の走行性が高められる
同時に、前進位置操作信号誤出力検出手段に対応するス
テップSTIおよびSr2により上記り信号、S信号、
L信号などの前進位置操作信号の誤出力が検出されてい
る状態においては、それらD信号、S信号、またはL信
号と、R信号(後進位置操作信号)とが同時に発生した
ときには、信号選択手段に対応するステップST7にお
いて採用される第2信号選択基準による優先度にしたが
ってR信号が選択されるので、前進走行中にシフトレバ
−252を誤ってRレンジへ操作してもR信号が選択さ
れ、そのR信号に基づいて第22回のリバース禁止制御
ルーチンの作動によりリハースインヒビット弁420が
切り換えられて、好適に後進阻止制御が実行されるので
ある。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例の第2信号選択基準における優
先度は、少なくともR信号がD信号、S信号、およびL
信号より優先的に選択されればよく、他の部分は異なっ
ていてもよいのである。
また、前述の実施例では、シフトレバ−252の操作位
置が、Pレンジ、Nレンジ、Dレンジ、Sレンジ、Lレ
ンジの5位置から構成されていたが、たとえば前進操作
位置がDレンジだけで構成されているように他の異なる
位置から構成されていてもよい。要するに、前進操作位
置および後進操作位置が含まれておれば、本発明が適用
され得るのである。
また、前述のステップSTIにおいて、N sw倍信号
たはN信号が発生しているか否かが判断されるようにし
てもよい。
また、前述の実施例の操作位置センサ470において、
N−信号が出力されないように構成されていても差し支
えない。この場合には、前述のステップSTIにおいて
はN信号が発生しているか否かが判断される。
また、単一の油圧源から出力される油圧を常時二次側油
圧シリンダ56に作用させて伝動ヘルド44の張力を制
御する一方、その油圧源からの作動油を一次側油圧シリ
ンダ54に流入させたり一次側油圧シリンダ54内の作
動油を流出させたりする変速制御弁装置によってCVT
l 4の変速比Tを変化させる形式の油圧制御装置であ
ってもよい また、前述の実施例におけるCVTl4の変速制御では
、目標回転速度N3.1に実際の入力軸回転速度N0.
、が一致するように制御されいたが、変速比7=N、。
/N0utであるから、目標変速比ブに実際の変速比T
が一致するように変速比Tが制御されていても実質的に
同しである。
また、前述の実施例では、CVTl4の出力軸38と中
間ギア装置18との間に前後進切換装置16が設けられ
ていたが、流体継手12とCVTl4の入力軸30との
間に前後進切換装置16が設けられていてもよいのであ
る。また、上記前後進切換装置16は、前進2段以上の
ギア段を備えていても差支えない。
また、前述の実施例のCVTl4に替えて、遊星歯車機
構により構成される有段式の所謂自動変速機が設けられ
てもよい。
また、前述の実施例の流体継手12に替えて、トルクコ
ンバータ、NNクラ・ノチ、湿式クラッチなどの他の形
式の継手が用いられ得る。
また、前述の実施例の第5電磁弁392に換えてリニヤ
弁が用いられてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の主要構成を示す図である。 第2図は第1図の実施例を詳しく説明する図であって、
車両用自動変速機およびその制御装置を示す図である。 第3図は第2図の装置を作動させるための油圧制御装置
を詳細に示す回路図である。第4図は第3図の第2調圧
弁を詳しく示す図である。第5図は第3図の第1調圧弁
を詳しく示す図である。第6図は第3図のスロットル弁
開度検知弁の出力特性を示す図である。第7図は第3図
の変速比検知弁の出力特性を示す図である。 第8図は第4図の第2調圧弁の出力特性を示す図である
。第9図は第2ライン油圧の理想特性を示す図である。 第10図は第3図の変速制御弁装置の構成を詳しく示す
図である。第1I図は、第10図の変速制御弁装置にお
ける第1電磁弁および第2電磁弁の作動状態と第2回の
CVTのシフト状態との関係を説明する図である。第1
2図、第13図、第14図は、第2図のCVTの変速比
と各部の油圧値との関係を説明する図であって、第12
図は正トルク走行状態、第13図はエンジンブレーキ走
行状態、第14図は無負荷走行状態をそれぞれ示す図で
ある。第15図は、第5図の第1 gJN圧弁における
一次側油圧シリンダ内油圧または第2ライン油圧に対す
る出力特性を示す図である。第16図は、第3図の第3
電磁弁および第4電磁弁の作動状態の組合わせとロック
アツプクラッチの作動状態との関係を示す図表である。 第17図は、第3図の第5電磁弁の駆動デユーティ比I
)ssとそれにより得られる信号圧P 5otsとの関
係を示す図である。第18図は、第3図の油圧回路にお
いて第5電磁弁のデユーティ比DSSとそれに関連して
連続的に変化させられる第4ライン油圧Pl、との変化
特性を示す図である。第19図は、車速(遠心油圧)に
関連して変化する第2ライン油圧を説明する図である。 第20図は、第2図の制御装置において、第3電磁弁、
第4電磁弁、第5電磁弁の作動の組合わせとそれにより
選択される制御モードとの関係を示す図表である。第2
1図は、第2図の制御装置の変速制御の作動を説明する
フローチャートである。第22図は、第2図の制御装置
のリバース禁止制御の作動を説明するフローチャートで
ある。第23図は、第2図の制御装置の信号選択制御の
作動を説明するフローチャートである。第24図は、第
2図のシフトレバ−の操作位置と操作位置センサからの
出力信号との関係を示す図である。第25図は、第23
図の第1信号選択基準および第2信号選択基準を説明す
る図表である。 14:CVT(自動変速機) 420:リバースインヒビット弁 (後進阻止装置) 470:操作位置センサ(シフト操作位置センサ)ステ
ップSTI、ST2 :前進位置操作信号誤出力検出手
段 ステップSRI乃至SR4:後進阻止装置制御手段 ステップ5T6 ST7 :信号選択手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  少なくとも前進走行位置、後進走行位置へ操作される
    シフトレバーと、該シフトレバーの前進走行位置或いは
    後進走行位置への操作に機械的に関連して前進ギヤ或い
    は後進ギヤヘ切り換えられる自動変速機と、該シフトレ
    バーの後進走行位置への操作に拘わらず後進ギヤの成立
    を阻止し得る後進阻止装置とを備えた車両において、前
    記シフトレバーの操作位置に対応して前記自動変速機の
    変速制御を切り換える形式の制御装置であって、前記シ
    フトレバーの操作位置を検出し、該シフトレバーが前進
    走行位置に操作されたことを表す前進位置操作信号、お
    よび該シフトレバーが後進走行位置に操作されたことを
    表す後進位置操作信号を出力するシフト操作位置センサ
    と、 前記前進位置操作信号が誤って出力されていることを検
    出する前進位置操作信号誤出力検出手段と、 前記前進位置操作信号が誤って出力されていることが検
    出されていない状態において前記前進位置操作信号およ
    び後進位置操作信号が同時に発生したときには該前進位
    置操作信号を選択するが、該前進位置操作信号が誤って
    出力されていることが検出された状態において該前進位
    置操作信号および前記後進位置操作信号が同時に発生し
    たときには該後進位置操作信号を選択する信号選択手段
    と、 該信号選択手段により選択された後進位置操作信号に基
    づいて前記後進阻止装置を作動させる後進阻止装置制御
    手段と、 を含むことを特徴とする車両用自動変速機の制御装置。
JP18025890A 1990-07-06 1990-07-06 車両用自動変速機の制御装置 Pending JPH0469454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18025890A JPH0469454A (ja) 1990-07-06 1990-07-06 車両用自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18025890A JPH0469454A (ja) 1990-07-06 1990-07-06 車両用自動変速機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0469454A true JPH0469454A (ja) 1992-03-04

Family

ID=16080114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18025890A Pending JPH0469454A (ja) 1990-07-06 1990-07-06 車両用自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0469454A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209253A (ja) * 1986-03-06 1987-09-14 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209253A (ja) * 1986-03-06 1987-09-14 Mazda Motor Corp 自動変速機の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0369858A (ja) 車両用油圧クラッチの油圧制御装置
US5052247A (en) Hydraulic control apparatus for belt-and-pulley type continuously variable transmission, incorporating fail-safe protective means
US5086672A (en) Hydraulic control apparatus for vehicle transmission system, incorporating valves for reverse inhibit valve
JPH02212669A (ja) 車両用動力伝達装置の油圧制御装置
JPH03199755A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JP2621655B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の制御装置
JPH04203664A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の制御装置
JPH0369853A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JP3006070B2 (ja) 車両用無段変速機の変速比制御装置
JPH0469454A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JPH04203663A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH04119254A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2586652B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JPH02212667A (ja) 車両用動力伝達装置の油圧制御装置
JP2699653B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH0473461A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP2699636B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH0369857A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JPH0369856A (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
JPH0429676A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH04203666A (ja) 車両用べルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH04131564A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP2606350B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP2629337B2 (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JPH04203662A (ja) 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置