JPH0473461A - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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JPH0473461A
JPH0473461A JP19359990A JP19359990A JPH0473461A JP H0473461 A JPH0473461 A JP H0473461A JP 19359990 A JP19359990 A JP 19359990A JP 19359990 A JP19359990 A JP 19359990A JP H0473461 A JPH0473461 A JP H0473461A
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JP
Japan
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valve
pressure
speed
solenoid
oil
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Pending
Application number
JP19359990A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kato
信幸 加藤
Masanori Kubo
政徳 久保
Katsumi Kono
克己 河野
Tetsuya Abe
哲也 阿部
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to DE69013799T priority patent/DE69013799T2/de
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Publication of JPH0473461A publication Critical patent/JPH0473461A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置に
関するものである。
従来の技術 車両用ベルト式無段変速機は、一般に、−次側回転軸お
よび二次側回転軸にそれぞれ設けられた一対の可変プー
リと、それら一対の可変ブーりに巻き掛けられて動力を
伝達する伝動ベルトと、前記一対の可変プーリの有効径
をそれぞれ変更する一対の一次側油圧アクチュエータお
よび二次側油圧アクチュエータとを備えている。このよ
うな車両用ベルト式無段変速機の変速比を制御するため
の油圧制御装置には、たとえば特開昭5’115945
6号公報に記載されているように、無段変速機の変速比
変化方向を増速方向または減速方向に切り換えるスプー
ル弁形式の変速方向切換弁と、その変速比の変化速度を
制御するためのスプール弁形式の変速速度制御弁と、そ
れらの弁の弁子に弁駆動用油圧をそれぞれ作用させるこ
とによりそれらの弁の作動を制御する一対の電磁弁とが
設けられており、その一対の電磁弁によって変速方向切
換弁および変速速度制御弁がそれぞれ切換作動させられ
るようになっている。
発明が解決すべき課題 ところで、上記車両用無段変速機の油圧制御装置では、
一対の電磁弁のソレノイドが故障してそれぞれオン状態
となることが不可能となるソレノイド故障時においては
、ベルト式無段変速機を緩やかに増速側へ変化させる緩
増速モードとなるように構成されているので、高速走行
時においても変速比の急変がなく安全に走行の継続が可
能となる利点がある。しかし、上記従来の車両用無段変
速機の油圧制御装置では、ソレノイドの故障が発生する
と変速比が最小値(最増速側の値)へ向かって変化する
ため、車両が一旦停止すると、車両の駆動力が得られず
、再発進が困難となる欠点があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは、走行中にソレノイドの故障が
発生しても、安全に走行の継続ができ、しかも再発進が
可能な車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置を提供
することにある。
課題を解決するための手段 斯る目的を達成するための本発明の要旨とするところは
、変速比が無段階に変化させられる車両用ベルト式無段
変速機において、その無段変速機の変速比の変化方向を
減速方向または増速方向に切り換えるための変速方向切
換弁子を有し、第1電磁弁により発生させられる弁駆動
用油圧がその変速方向切換弁子に作用させられることに
よりその変速方向切換弁子が作動させられる変速方向切
換弁と、前記変速比の変化速度を抑制するだめの流量制
御弁子を有し、第2を磁弁により発生させられる弁駆動
用油圧がその流量#御弁子に作用させられることにより
その流量制御弁子が作動させられる変速速度制御弁とを
備え、前記第1電磁弁および第2電磁弁が共にオフ状態
であるときに前記無段変速機を緩やかな増速変速モード
とする形式の油圧制御装置であって、(a)前記変速方
向切換弁に設けられ、前記信号圧に基づく推力を前記変
速方向切換弁子に作用させることにより、変速方向を減
速側に切り換えさせる減速用油室と、(C)前記信号圧
を発生させて前記減速用油室に供給する信号圧発生手段
とを、含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、通常は、第1電磁弁および第2電磁
弁のソレノイドが故障した状態となると、スプリングに
よって無段変速機の緩増速モードとなるのであるが、車
両の再発進時などのように変速比を減速側へ変化させた
い場合には、信号圧発生手段により信号圧に基づいて変
速方向切換弁を減速状態に切り換えることができるので
、車両の再発進が可能となる。また、上記のように変速
方向切換弁が減速状態に切り換えられると、通常は変速
比が緩やかに減速側へ変化させられる緩減速モードとな
るのであるが、信号圧発生手段による信号圧に応答して
調圧弁により張力制御圧が高められるので、変速比の減
速側への変化速度が促進される利点がある。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図において、エンジン10の動力は、ロックアツプ
クラッチ付流体継手12、ベルト式無段変速機(以下、
CVTという)14、前後進切換装置16、中間ギヤ装
置18、および差動歯車装置20を経て駆動軸22に連
結された駆動輪24へ伝達されるようになっている。
流体継手12は、エンジン10のクランク軸26と接続
されているポンプ羽根車28と、CVT14の入力軸3
0に固定されポンプ羽根車28からのオイルにより回転
させられるタービン羽根車32と、ダンパ34を介して
入力軸30に固定されたロックアツプクラッチ36と、
後述の保合側油路322に接続された係合側油室33お
よび後述の解放側油路324に接続された解放側油室3
5とを備えている。流体継手12内は常時作動油で満た
されており、たとえば車速が所定値以上となったとき、
或いはポンプ羽根車28とタービン羽根車32との回転
速度差が所定値以下になると保合側油室33へ作動油が
供給されるとともに解放側油室35から作動油が流出さ
れることにより、ロックアツプクラッチ36が係合して
、クランク軸26と入力軸30とが直結状態とされる。
反対に、上記車速が所定値以下になったとき、或いは上
記回転速度差が所定値以上になると、解放側油室35へ
作動油が供給されるとともに係合側油室33から作動油
が流出されることにより、ロックアツプクラッチ36が
解放される。
CVT14は、その入力軸30および出力軸38にそれ
ぞれ設けられた同径の可変プーリ40および42と、そ
れら可変プーリ40および42に巻き掛けられた伝動ベ
ルト44とを備えている。
可変プーリ40および42は、入力軸30および出力軸
38にそれぞれ固定された固定回転体46および48と
、入力軸30および出力軸38にそれぞれ軸方向の移動
可能かつ軸回りの相対回転不能に設けられた可動回転体
50および52とから成り、可動回転体50および52
が油圧アクチュエータとして機能する一次側油圧シリン
ダ54および二次側油圧シリンダ56によって移動させ
られることによりV溝幅すなわち伝動ベルト44の掛り
径(有効径)が変更されて、CVT14の変速比r (
=入力軸30の回転速度N、ア/出力軸38の回転速度
N。ut )が変更されるようになっている。可変ブー
’J 40および42は同径であるため、上記油圧シリ
ンダ54および56は同様の受圧面積を備えている。通
常、油圧シリンダ54および56のうちの従動側に位置
するものの圧力は伝動ベルト44の張力と関連させられ
る。
前後進切換装置16は、よく知られたダブルピニオン型
遊星歯車機構であって、その出力軸58に固定されたキ
ャリヤ60により回転可能に支持され且つ互いに噛み合
う一対の遊星ギヤ62および64と、前後進切換装置1
6の入力軸(CVT14の出力軸)38に固定され且つ
内周側の遊星ギヤ62と噛み合うサンギヤ66と、外周
側の遊星ギヤ64と噛み合うリングギヤ68と、リング
ギヤ68の回転を停止するための後進用ブレーキ70と
、上記キャリヤ60と前後進切換装置16の入力軸38
とを連結する前進用クラッチ72とを備えている。後進
用ブレーキ70および前進用クラッチ72は油圧により
作動させられる形式の摩擦係合装置であって、それらが
共に係合しない状態では前後進切換装置16が中立状態
とされて動力伝達が遮断される。しかし、前進用クラッ
チ72が係合させられると、CVT14の出力軸38と
前後進切換装置16の出力軸58とが直結されて車両前
進方向の動力が伝達される。また、後進用ブレーキ70
が係合させられると、CVTI4の出力軸38と前後進
切換装置16の出力軸58との間で回転方向が反転され
るので、車両後進方向の動力が伝達される。
第1図は、車両用動力伝達装置を制御するための第2図
の油圧制御回路を詳しく示している。オイルポンプ74
は本油圧制御回路の油圧源を構成するものであって、流
体継手12のポンプ羽根車2日とともに一体的に連結さ
れることにより、クランク軸26によって常時回転駆動
されるようになっている。オイルポンプ74は図示しな
いオイルタンク内へ還流した作動油をストレーナ76を
介して吸入し、また、戻し油路78を介して戻された作
動油を吸入して第1ライン油路80へ圧送する。本実施
例では、第1ライン油路80内の作動油がオーバーフロ
ー(リリーフ)型式の第1調圧弁100によって戻し油
路78およびロックアツプクラッチ圧油路92へ漏出さ
せられることにより、第1ライン油路80内の第1ライ
ン油圧Pl、が調圧されるようになっている。また、減
圧弁型式の第2調圧弁102によって第1ライン油圧P
f、が減圧されることにより第2ライン油路82内の第
2ライン油圧pHzが調圧されるようになっている。こ
の第2ライン油圧P2□は、前記伝動ベルト44の張力
を制御するために調圧されるから、本実施例の張力制御
圧に対応する。
まず、第2調圧弁102の構成を説明する。第3図に示
すように、第2調圧弁102は、第1ライン油路80と
第2ライン油路82との間を開閉するスプール弁子11
0、スプリングシート112、リターンスプリング11
4、プランジャ116を備えている。スプール弁子11
0の軸端には、順に径が大きい第1ランド118、第2
ランド120、第3ランド122が順次形成されている
第2ランド120と第3ランド122との間には第2ラ
イン油圧Pitがフィードバック圧として絞り124を
通して導入される室126が設けられており、スプール
弁子110が第2ライン油圧Pf、により閉弁方向へ付
勢されるようになっている。また、スプール弁子110
の第1ランド118の端面側には、絞り128を介して
後述の変速比圧Prが導かれる室130が設けられてお
り、スプール弁子110が変速比圧Prにより閉弁方向
へ付勢されるようになっている。第2調圧弁102内に
おいてはリターンスプリング114の開弁方向の付勢力
がスプリングシート112を介してスプール弁子110
に付与されている。また、プランジャ116にはランド
117とそれよりやや大径のランド119とが形成され
ており、そのランド117の端面側には後述のスロット
ル圧Pubを作用させるための室132が設けられて、
スプール弁子110がこのスロットル圧Pthにより開
弁方向へ付勢されるようになっている。
したがって、第1ランド118の受圧面積をA第2ラン
ド120の断面の面積をA2、第3ランド122の断面
の面積をA3、プランジャ116のランド117の受圧
面積をA4、リターンスプリング114の付勢力をWと
すると、スプール弁子110は次式(1)が成立する位
置において基本的に平衡させられる。すなわち、スプー
ル弁子110が式(1)にしたがって移動させられるこ
とにより、ボート134aに導かれている第1ライン油
路80内の作動油がボート134bを介して第2ライン
油路82へ流入させられる状態と、ボート134bに導
かれている第2ライン油路82内の作動油がドレンに連
通ずるドレンボート134cへ流される状態とが繰り返
されて、第2ライン油圧P2□が発生させられるのであ
る。上記第2ライン油路82は比較的閉じられた系であ
るので、第2調圧弁102は上記のように相対的に高い
油圧である第1ライン油圧Pl、を減圧することにより
第2ライン油圧Pf2を第7図に示すように発生させる
のである。
P f 2= (A4 ・Pth +W  A+・pr
/(x3−Az)・ ・ ・ ・(1) なお、上記スプール弁子110の第1ランド118と第
2ランド120との間には、後述の第1リレー弁380
を通して信号圧P 5olsが導入される室136が設
けられており、スプール弁子110がその信号圧P、。
4.により閉弁方向へ付勢されると、その大きさに応じ
て第2ライン油圧Pffi2が減圧されるようになって
いる。また、前記プランジャ116のランド117とラ
ント119との間には、上記第1リレー弁380および
後述の第2リレー弁440、絞り135を介して制御圧
P 5o(Sを作用させて第2ライン油圧P12を昇圧
させるための昇圧用油室133が設けられており、第2
ライン油圧Pfzが上記信号圧P 5otsに応して増
圧されるようになっている。上記の場合における第2ラ
イン油圧PI2zの特性については後で詳述する。
第1調圧弁100は、第4図に示すように、スプール弁
子140、スプリングシート142、リターンスプリン
グ144、第1プランジヤ146、およびその第1プラ
ンジヤ146の第2ランド155と同径の第2プランジ
ヤ148をそれぞれ備えている。スプール弁子140は
、第1ライン油路80に連通ずるボー)150aとドレ
ンボート150bまたは150cとの間を開閉するもの
であり、その第1ランド152の端面にフィードバック
圧としての第1ライン油圧Pl、を絞り151を介して
作用させるための室153が設けられており、この第1
ライン油圧Pf、によりスプール弁子140が開弁方向
へ付勢されるようになっている。スプール弁子140と
同軸に設けられた第11ランジヤ146の第1ランド1
54と第2ランド155との間にはスロットル圧P t
hを導くための室156が設けられており、また、第2
ランド155と第2プランジヤ148との間には一次側
油圧シリンダ54内の油圧P8ゎを分岐油路305を介
して導くための室157が設けられており、さらに第2
プランジヤ148の端面には第2ライン油圧Pf、を導
くための室158が設けられている。前記リターンスプ
リング144の付勢力は、スプリングシート142を介
してスプール弁子140に閉弁方向に付与されているの
で、スプール弁子140の第1ランド152の受圧面積
をAs、第1プランジヤ146の第1ランド154の断
面積をA6、第2ランド155および第2プランジヤ1
48の断面積をA7、リターンスプリング144の付勢
力をWとすると、スプール弁子140は次式(2)が成
立する位置において平衡させられ、第1ライン油圧Pf
fi、が調圧される。
Pf ミ 〔(P3、or P1□) ・At+Pth(A6AT
) 十W) /As・ ・ ・ ・(2) 上記第1調圧弁100において、−次側油圧シリンダ5
4内油圧P8.、が第2ライン油圧Pf2(定常状態で
はPf、=二次側油圧シリンダ56内油圧P。uL )
よりも高い場合には、第1プランジヤ146と第2プラ
ンジヤ148との間が離間して上記−次側油圧シリンダ
54内油圧P1、にょる推力カスプール弁子140の閉
弁方向に作用するが、−次側油圧シリンダ54内油圧P
、、、が第2ライン油圧Pf、よりも低い場合には、第
1プランジヤ146と第2プランジヤ148とが当接す
ることから、上記第2プランジヤ148の端面に作用し
ている第2ライン油圧Pffi2による推力がスプール
弁子140の閉弁方向に作用する。すなわち、−次側油
圧シリンダ54内油圧P、。と第2ライン油圧P2□と
を受ける第2プランジヤ148がそれらの油圧のうちの
高い方の油圧に基づく作用力をスプール弁子140の閉
弁方向に作用させるのである。なお、スプール弁子14
0の第1ランド152と第2ランド159との間に設け
られた室160はドレンへ開放されている。
第1図に戻って、スロットル圧Pいはエンジン10にお
ける実際のスロットル弁開度θいを表すものであり、ス
ロットル弁開度検知弁180によって発生させられる。
また、変速比圧PrはC■T14の実際の変速比を表す
ものであり、変速比検知弁182によって発生させられ
る。スロットル弁開度検知弁180は、図示しないスロ
ットル弁とともに回転させられるカム184と、このカ
ム184のカム面に係合し、このカム184の回動角度
と関連して軸方向へ駆動されるプランジャ186と、ス
プリング188を介して付与されるプランジャ186か
らの推力と第1ライン油圧P℃1による推力とが平衡し
た位置に位置させられることにより第1ライン油圧P1
.を減圧し、実際のスロットル弁開度θいに対応したス
ロットル圧Pいを発生させるスプール弁子190とを備
えている。第5図は上記スロットル圧Pいと実際のスロ
ットル弁開度θいとの関係を示すものであり、スロット
ル圧Pいは油路84を通して第1調圧弁100、第2調
圧弁102、第3yI圧弁220、およびロックアツプ
クラッチ圧調圧弁310にそれぞれ供給される。
また、変速比検知弁182は、CVT 14の入力側可
動回転体5oに摺接してその軸線方向の変位量に等しい
変位量だけ軸線方向へ移動させられる検知棒192と、
この検知棒192の位置に対応して付勢力を伝達するス
プリング194と、このスプリング194がらの付勢力
を受ける一方、第2ライン油圧Pf2を受けて両者の推
力が平衡した位置に位置させられることにより、ドレン
への排出流量を変化させるスプール弁子198とを備え
ている。したがって、たとえば変速比γが小さくなって
CVT14の入力側の固定回転体46に対して可動回転
体50が接近(V溝幅縮小)すると、上記検知棒192
が押し込まれる。このため、第2ライン油路82からオ
リフィス196を通して供給され且つスプール弁子19
8によりトレンへ排出される作動油の流量が減少させら
れるので、オリフィス196よりも下流側の作動油圧が
高められる。この作動油圧が変速比圧Prであり、第6
図に示すように、変速比Tの減少(増速側への変化)と
ともに増大させられる。そして、このようにして発生さ
せられた変速比圧Prは、油路86を通して第2調圧弁
102および第3調圧弁220へそれぞれ供給される。
ここで、上記変速比検出弁182は、オリフィス196
を通して第2ライン油路82から供給される第2ライン
油圧Pf2の作動油の逃がし量を変化させることにより
変速比圧Prを発生させるものであるから、変速比圧P
rは第2ライン油圧Pf、以上の値となることが制限さ
れている一方、前記(1)式に従って作動する第2調圧
弁102では変速比圧Prの増加に伴って第2ライン油
圧Pf2を減少させる。このため、変速比圧Prが所定
値まで増加して第2ライン油圧Pf、と等しくなると、
それ以陳は両者ともに飽和して一定となる。
第7図は、第2調圧弁102において、上記の変速比圧
Prに関連して調圧される第2ライン油圧P!2の出力
特性を示している。すなわち、変速比Tに関連して低圧
側ライン油圧に求められる第8図に示す伝動ベルト44
の張力を最適値とするための理想圧P。ptを示す曲線
に近似した特性が油圧回路のみによって得られるのであ
り、連続的に制御される電磁式圧力制御サーボ弁を用い
て第2ライン油圧Pi!、2を発生させる場合と比較し
て油圧回路が大幅に安価になる利点がある。上記第2調
圧弁102の制御作動により得られる第2ライン油圧P
12は、第2調圧弁102のスプール弁子110やプラ
ンジャ116の受圧面積等に関連して機械的に定まる値
P meeである。
前記第3調圧弁220は、前後進切換装置16の後進用
ブレーキ70および前進用クランチア2を作動させるた
めの最適な第3ライン油圧Pe3を発生させるものであ
る。この第3調圧弁220は、第1ライン油路80と第
3ライン油路88との間を開閉するスプール弁子222
、スプリングシート224、リターンスプリング226
、およびプランジャ228を備えている。スプール弁子
222の第1ランド230と第2ランド232との間に
は第3ライン油圧P13がフィードバック圧として絞り
234を通して導入される室236が設けられており、
スプール弁子222が第3ライン油圧Pf、により閉弁
方向へ付勢されるようになっている。また、スプール弁
子222の第1ランド230側には変速比圧Prが導か
れる室240が設けられており、スプール弁子222が
変速比圧Prにより閉弁方向へ付勢されるようになって
いる。第3調圧弁220内においてはリターンスプリン
グ226の開弁方向付勢力がスプリングシート224を
介してスプール弁子222に付与されている。また、プ
ランジャ228の端面にスロットル圧Pubを作用させ
るための室242が設けられており、スプール弁子22
2がこのスロットル圧Pいにより開弁方向へ付勢される
ようになっている。また、プランジャ228の第1ラン
ド244とそれより小径の第2ランド246との間には
、後進時のみに第3ライン油圧Pff3を導くための室
24Bが設けられている。このため、第3ライン油圧P
13は、前記(+)式と同様な弐から、変速比圧Prお
よびスロットル圧P Lhに基づいて最適な値に調圧さ
れるのである。この最適な値とは、前進用クラッチ72
或いは後進用ブレーキ70において滑りが発生すること
なく確実にトルクを伝達できるようにするために必要か
つ充分な値である。また、後進時においては、上記室2
48内へ第3ライン油圧Pf3が導かれるため、スプー
ル弁子222を開弁方向へ付勢する力が増加させられて
第3ライン油圧PI!、、が高められる。
これにより、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ
70において、前進時および後進時にそれぞれ適したト
ルク容量が得られる。
上記のように調圧された第3ライン油圧P13は、マニ
ュアルバルブ250によって前進用クラッチ72或いは
後進用ブレーキ70へ選択的に供給されるようになって
いる。すなわち、マニュアルバルブ250は、車両のシ
フトレバ−252の操作と関連して移動させられるスプ
ール弁子254を備えており、L(ロー)、S(セカン
ド)、D(ドライブ)レンジのような前進レンジへ操作
されている状態では、第3ライン油圧Pf、を専ら出力
ポート258から出力して前進用クラッチ72へ供給す
ると同時に後進用ブレーキ7oからドレンへの排油を許
容する。反対に、R(リバース)レンジへ操作されてい
る状態では第3ライン油圧Pf、を出力ポート256か
らリバースインヒビット弁420のボート422aおよ
び422bへ供給し、更に、そのリバースインヒビット
弁420を通して後進用ブレーキ7oへ供給すると同時
に前進用クラッチ72からの排油を許容し、Nにュート
ラル)、P(パーキング)レンジへ操作されている状態
では、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ70か
らの排油を共に許容する。なお、アキュムレータ342
および340は、緩やかに油圧を立ち上げて摩擦係合を
滑らかに進行させるためのものであり、前進用クラッチ
72および後進用ブレーキ70にそれぞれ接続されてい
る。また、シフトタイミング弁210は、前進用クラッ
チ72の油圧シリンダ内油圧の高まりに応じて絞り21
2を閉じることより、過渡的な流入流量を調節する。
前記第1調圧弁100により調圧された第1ライン油圧
PLおよび第2調圧弁102により調圧された第2ライ
ン油圧P12は、CVT14の変速比γを調節するため
に、変速制御弁装置260により一次側油圧シリンダ5
4および二次側油圧シリンダ56の一方および他方へ供
給されている。上記変速制御弁装置260は変速方向切
換弁262および流量制御弁264から構成されている
。なお、それら変速方向切換弁262および流量制御弁
264を駆動するための第4ライン油圧Pf、は第4調
圧弁170により第1ライン油圧P11に基づいて発生
させられ、第4ライン油路370により導かれるように
なっている。
上記第4調圧弁170は、第1ライン油路80と第4ラ
イン油路370との間を開閉するスプール弁子171と
、そのスプール弁子171を開弁方向に付勢するスプリ
ング172とを備えている。
上記スプール弁子171の第1ランド173と第2ラン
ド174との間には、フィードバック圧として作用させ
るために第4ライン油圧Pf、を導入する室176が設
けられる一方、スプール弁子171のスプリング172
側端部に当接するプランジャ175の端面側には、開弁
方向に作用させる後述の信号圧P、。5.を導入する室
177が設けられ、スプール弁子171の非スプリング
172側の端面ば大気に開放されている。このように構
成された第4調圧弁170では、スプール弁子171が
、第4ライン油圧Pf、に対応したフィードバック圧に
基づく閉弁方向の付勢力と、スプリング172による開
弁方向の付勢力および信号圧P3゜4.に基づく開弁方
向の付勢力とが平衡するように作動させられる結果、第
4ライン油圧Pf。
が後述の信号圧P5゜5.の大きさに対応した値に調圧
される。
第9図に詳しく示すように、変速方向切換弁262は、
第1電磁弁266によって制御されるスプール弁であっ
て、ドレンに連通ずるトレンボート278aと、第1接
続油路270、第1絞り271を備えた第2接続油路2
72、および第3接続油路274にそれぞれ連通するボ
ート278b、278d、および278fと、第1ライ
ン油圧Pl、が絞り276を通して供給されるボート2
78Cと、第1ライン油圧Pf、が供給されるボート2
78eと、第2ライン油圧Pf、が供給されるボート2
78gと、移動ストロークの一端(図の上端)である減
速側位置(オン側位置)と移動ストロークの他端(図の
下端)である増速側位置(オフ側位置)との間において
摺動可能に配置されたスプール弁子280と、このスプ
ール弁子280を増速側位置に向がって付勢するスプリ
ング282とを備えている。変速方向切換弁子として機
能する上記スプール弁子280には、4つのランド27
9a、279b、279c、279dが設けられている
。上記スプール弁子280のスプリング282例の端面
は大気に開放されている。
しかし、スプール弁子280の下端側の端面には、第1
電磁弁266のオン状態、すなわち閉状態では第4調圧
弁170により調圧された第4ライン油圧Pf、が作用
させられるが、第1電磁弁266のオフ状態、すなわち
開状態では絞り284よりも下流側が排圧されて第4ラ
イン油圧P14が作用させられない状態となる。第1電
磁弁266が図のON側に示す状態となると、変速方向
切換弁262も図の○N側に示す位置となり、第1電磁
弁266が図のOFF側に示す状態となると、変速方向
切換弁262も図のOFF側に示す位置となるのである
。このため、第1電磁弁266がオン状態である期間は
、スプール弁子280が減速側位置に位置させられてド
レンボー)278aとポート278bとの間、ポート2
78eとポート278fとの間がそれぞれ開かれるとと
もに、ボート278bと2780との間、ポート278
dと278eとの間、およびポート278fと278g
との間がそれぞれ閉しられるが、第1電磁弁266がオ
フ状態である期間はスプール弁子280が増速側位置に
位置させられて上記と逆の切換状態となる。
なお、上記変速方向切換弁262には、スプール弁子2
80と同軸に配設されてそれに当接可能なプランジャ2
81と、第5電磁弁392により発生させられる信号圧
P5゜、5を受は入れてスプール弁子280が減速側位
置に向かう方向の推力を発生させる減速用油室283と
が設けられている。
上記信号圧P、。4.は、油路285を介して前記第2
調圧弁102の昇圧用油室133と接続されている。こ
の信号圧P 1oLSは、第1電磁弁266および第2
電磁弁268のソレノイドS1およびS2の故障時にお
いて変速方向切換弁262を減速側へ切り換えるために
も用いられる。
前記流量制御弁264は第2電磁弁268によって制御
されるスプール弁であって、本実施例では変速速度制御
弁として機能する。流量制御弁264は、−次側油圧シ
リンダ54に一次側油路300を介して連通し且つ第2
接続油路272に連通するボート286aと、第1接続
油路270および第3接続油路274にそれぞれ連通ず
るポー)286bおよび286dと、二次側油路302
を介して二次側油圧シリンダ56に連通ずるボー)28
6cと、移動ストロークの一端(図の上端)である増速
変速モードにおける流量非抑制側位置と移動ストローク
の他端(図の下端)である増速変速モードにおける流量
抑制側位置との間において摺動可能に配設されたスプー
ル弁子288と、このスプール弁子288を上記流量抑
制側位置に向かつて付勢するスプリング290とを備え
ている。流量制御弁子として機能する上記スプール弁子
288には、各ボート間を開閉するための3つのランド
287a、287b、287cが設けられている。変速
方向切換弁262と同様に上記スプール弁子288のス
プリング290例の端面ば大気に開放されているため油
圧が作用されていない。しかし、スプール弁子288の
下端側の端面には、第2電磁弁268のオン状態、すな
わち閉状態では第4調圧弁170により調圧された第4
ライン油圧Pj24が作用させられ、オフ状態、すなわ
ち開状態では絞り292よりも下流側が排圧されて第4
ライン油圧PP、4が作用させられない状態となる。第
2電磁弁268が図のON側に示す状態となると、流量
制御弁264は図のON側に示す作動位置となり、第2
電磁弁268が図のOFF側に示す状態となると、流量
制御弁264は図のOFF側に示す作動位置となるので
ある。
このため、第2電磁弁268がオン状態(デユーティ比
が100%)である期間は、スプール弁子288が前記
流量非抑制側位置に位置させられてボート286aとボ
ート286bとの間、ボート286Cと286dとの間
がそれぞれ開かれるが、第2電磁弁268がオフ状態(
デユーティ比が0%)である期間はスプール弁子288
が前記流量抑制側位置に位置させられて上記と逆の切換
状態となる。
そして、二次側油圧シリンダ56は、互いに並列な絞り
296およびチエツク弁298を備えたバイパス油路2
95を介して第2ライン油路82と接続されている。そ
のチエツク弁298は、二次側油圧シリンダ56内を相
対的に高圧側とする減速変速のときやエンジンブレーキ
走行時において、二次側油圧シリンダ56へ第1ライン
油圧Pf、が供給されたとき、二次側油圧シリンダ56
内の作動油が第2ライン油路82へ大量に流出して二次
側油圧シリンダ56内油圧P、、t(=PN、)が低下
しないようにするとともに、緩やかな減速変速のときに
第2ライン油圧P2□から二次側油圧シリンダ56内へ
作動油が供給されるようにするためのものである。また
、絞り296およびチエツク弁298により、流量制御
弁264のデユーティ駆動に同期して二次側油圧シリン
ダ内油圧P outに生じる脈動が好適に緩和される。
すなわち、二次側油圧シリンダ内油圧P。utの脈動に
おいてスパイク状の上ピークは絞り296により逃がさ
れ、P oatO下ピークはチエツク弁298を通して
補填されるからである。なお、チエツク弁298は、平
面状の座面を備えた弁座299と、その座面に当接する
平面状の当接面を備えた弁子301と、その弁子301
を弁座299に向かつて付勢するスプリング303とを
備え、0.2kg/cm”程度の圧力差で開かれるよう
になっている。
また、−次側油路300において、第2接続油路272
の合流点と分岐油路305の分岐点との間には、第2絞
り273が設けられている。ここで、絞り273は、急
減速変速時の速度を決定するものであり、急減速変速時
に伝動ベルト44のすべりが発生しない範囲で最大速度
となるように設定される。また、前記絞り271および
絞り296は緩増速時の速度を決定するものであり、前
記絞り276は急増速度速時の速度を決定するものであ
る。
したがって、第1電磁弁266がオンである状態では、
第2電磁弁268の作動状態に拘わらず、CVT14の
変速比γが減速方向へ変化させられる。たとえば、上記
第2電磁弁268がオン状態であるときには、第1ライ
ン油路80内の作動油は、ボート278e、ボート27
8f、第3接続油路274、ボート286d、ボート2
86C1二次側油路302を通して二次側油圧シリンダ
56へ流入させられる一方、−次側油圧シリンダ54内
の作動油は、−次側油路300、ボート286a、ボー
ト286b、第1接続油路270、ボート278b、 
 ドレンボート278aを通してドレンへ排出される。
これにより、第10図の(イ)に示すように変速比Tは
減速方向へ急速に変化させられる。
また、第1電磁弁266がオン状態であるときに第2電
磁弁268がオフ状態とされたときには、第2ライン油
路82内の作動油はバイパス油路295において並列に
設けられた絞り296およびチエツク弁298を通して
二次側油圧シリンダ56内へ供給されるとともに、−次
側油圧シリンダ54内の作動油はそのピストンの摺動部
分などに積極的に或いは必然的に形成された僅かな隙間
を通して徐々に排出される。これにより、第1O図の(
ハ)に示すように変速比Tは減速方向へ緩やかに変化さ
せられる。
そして、第1電磁弁266がオン状態であるときに第2
電磁弁268がデユーティ駆動されるときには、上記(
イ)と(ハ)の中間的な変速状態となるため、第2電磁
弁268のデユーティ比に応じた速度で変速比Tが減速
側へ変化させられる。
第10図の(ロ)はこの状態を示している。
反対に、第1電磁弁266がオフである状態では、第2
電磁弁268の作動状態に拘わらず、CVT14の変速
比Tは増速方向(変速比Tの減少方向)へ変化させられ
る。たとえば、第1を磁弁266がオフである状態であ
るときに第2電磁弁268がオン状態とされると、第1
ライン油路80内の作動油は、絞り276、ボート27
8c、ボート278b、第1接続油路270、ボート2
86b、ボート286a、−次側油路300を通して一
次側油圧シリンダ54内へ流入させられるとともに、ボ
ート2’78e、ボート278d、第2接続油路272
、−次側油路300を通して一次側油圧シリンダ54へ
流入させられる一方、二次側油圧シリンダ56内の作動
油は、二次側油路302、ボート286c、ボート28
6d、第3接続油路274、ボート278f、ボート2
78gを通して第2ライン油路82へ排出される。これ
により、第10図の(へ)に示すように変速比Tが速や
かに増速方向へ変化させられる。
また、第1電磁弁266がオフである状態であるときに
第2電磁弁268がオフ状態とされると、第1接続油路
270が流量制御弁264によって閉じられるので、第
1ライン油路80内の作動油は専ら第1絞り271を備
えた第2接続油路272を通して一次側油圧シリンダ5
4へ供給されるとともに、二次側油圧シリンダ56内の
作動油は絞り296を通して第2ライン油路82へ徐々
に排出される。このため、上記第1絞り271および絞
り296の作用により、第10図の(ニ)に示すように
変速比Tが緩やかに増速方向へ変化させられる。
そして、第1電磁弁266がオフ状態であるときに第2
iit磁弁268がデユーティ駆動されたときには、上
記(へ)と(ニ)の中間的な変速状態となるため、第2
電磁弁268のデユーティ比に応した速度で変速比Tが
増速側へ変化させられる。
第10図の(ホ)はこの状態を示している。
ここで、CVT14における第1ライン油圧Pl、は、
正駆動走行時(駆動トルクTが正の時)には第11図に
示すような油圧値が望まれ、また、エンジンブレーキ走
行時(駆動トルクTが負の時)には第12図に示すよう
な油圧値が望まれる。第11図および第12図は、いず
れも入力軸30が一定の軸トルクで回転させられている
状態で、変速比Tを全範囲内で変化させたときに必要と
される油圧値を示したものである。本実施例では、−次
側油圧シリンダ54と二次側油圧シリンダ56の受圧面
積が等しいので、第11図の正駆動走行時には一次側油
圧シリンダ54内の油圧P、7〉二次側油圧シリンダ5
6内の油圧P00、第12図のエンジンブレーキ走行時
にはP。ut > P illであり、いずれも駆動側
油圧シリンダ内油圧〉被駆動側油圧シリンダ内油圧とな
る。正駆動走行時における上記P、は駆動側の油圧シリ
ンダの推力を発生させるものであるので、その油圧シリ
ンダに目標とする変速比Tを得るための推力が発生し得
るように、また動力損失を少なくするために、第1ライ
ン油圧PI+は上記Plイに必要且つ充分な余裕油圧α
を加えた値に調圧されることが望まれる。
しかし、上記第11図および第12図に示す第1ライン
油圧P!、を一方の油圧シリンダ内油圧に基づいて調圧
することは不可能であり、このため、本実施例では、前
記第1調圧弁100には第2プランジヤ148が設けら
れ、Pl、、および第2ライン油圧Pffi、のうちの
何れか高い油圧に基づく付勢力が第1調圧弁100のス
プール弁子140へ伝達されるようになっている。これ
により、たとえば第13図に示すような、Pifiを示
す曲線とP。utを示す曲線とが交差する無負荷走行時
においては、第1ライン油圧Pf、がp inおよび第
2ライン油圧P12の何れか高い油圧値に余裕値αを加
えた値に制御される。これにより、第1ライン油圧P1
1は必要かつ充分な値に制御され、動力損失が可及的に
小さくされている。因に、第13図の破線に示す第1ラ
イン油圧P!1′ は第2プランジヤ14Bが設けられ
ていない場合のものであり、変速比Tが小さい範囲では
不要に大きな余裕油圧が発生させられている。
前記余裕値αは、CVT14の変速比変化範囲全域内に
おいて所望の速度で変速比Tを変化させて所望の変速比
γを得るに足る必要かつ充分な値であり、(2)式から
明らかなように、スロットル圧Pいに関連して第1ライ
ン油圧PR3が高められている。前記第1調圧弁100
の各部の受圧面積およびリターンスプリング144の付
勢力がそのように設定されているのである。このとき、
第1調圧弁100により調圧される第1ライン油圧P!
1は、第14図に示すように、P、、、もしくはP。a
tとスロットル圧Pいとにしたがって増加するが、スロ
ットル圧Pいに対応した最大値において飽和させられる
ようになっている。これにより、変速比γが最小値とな
って一次側可変プーリ40の■溝幅の減少が機械的に阻
止された状態で一次側油圧シリンダ54内の油圧P、い
が増大しても、それよりも常に余裕値αだけ高く制御さ
れる第1ライン油圧PR,の過昇圧が防止されるように
なっている。
第1図に戻って、第1調圧弁100のポー)150bか
ら流出させられた作動油は、口・ンクア・ンプクラッチ
圧油路92に導かれ、口・ンクア・ンプクラッチ圧調圧
弁310により流体継手12の口・ンクアップクラッチ
36を作動させるために適した圧力のロックアツプクラ
ッチ油圧Pclに調圧されるようになっている。すなわ
ち、上記ロックアツプクラッチ圧調圧弁310は、フィ
ードパ・ンク圧としてロックアツプクラッチ油圧P C
(を受けて開弁方向に付勢されるスプール弁子312と
、このスプール弁子312を閉弁方向に付勢するスプリ
ング314と、スロットル圧PLわが供給される室31
6と、その室316の油圧を受けてスプール弁子312
を閉弁方向に付勢するプランジャ317とを備えており
、スプール弁子312が上記フィードバック圧に基づく
推力とスプリング314の推力とが平衡するように作動
させられて口・ンクアップクラッチ圧油路92内の作動
油を流出させることにより、スロットル圧pthに応じ
て高くなるロックアツプクラッチ油圧Pctを発生させ
る。
これにより、エンジン10の実際の出力トルクに応じた
必要且つ充分な係合力でロックアツプクラッチ36が係
合させられる。上記ロックアツプクラッチ圧調圧弁31
0から流出させられた作動油は、絞り318および潤滑
油路94を通してトランスミッションの各部の潤滑のた
めに送出されるとともに、戻し油路78に還流させられ
る。
第3電磁弁330はそのオフ状態において絞り331よ
りも下流側をドレンに排圧し且つオン状態において前記
第4ライン油路370の第4ライン油圧Pegと同じ圧
力の信号圧P、。、3を発生させる。第4電磁弁346
はそのオフ状態において絞り344よりも下流側をドレ
ンに排圧し且つそのオン状態において第4ライン油圧P
f、と同し圧力の信号圧P5゜14を発生させる。第5
電磁弁392はそのオフ状態において絞り394よりも
下流側を排圧し且つオン状態において第4ライン油圧P
14と同じ信号圧P 5olsを発生させる。本実施例
では、上記各信号圧P 5OL3、P $014、P 
1otsの組み合わせにより以下のロックアツプクラッ
チの係合および急解放制御、アキュムレータの背圧制御
、Nレンジのライン油圧ダウン制御、高車速時のライン
油圧ダウン制御、リバースインヒビ・ント制御など複数
種類の制御が実行されるようになっている。また、上記
信号圧P5゜1.は、第1電磁弁266および第2電磁
弁268のソレノイド故障時において変速方向切換弁2
62を減速側へ切り換えるために発生させられるように
なっている。
このため、上記第5電磁弁392は本実施例の信号圧発
生手段として機能している。
ロックアツプクラッチ36の保合および急解放制御に関
連するロックアツプクラッチ制御弁320およびロック
アツプクラッチ栄、解放弁400について説明する。こ
のロックアツプクラッチ制御弁320は、ロックアツプ
クラッチ油圧Petに調圧された油路92内の作動油を
、流体継手12の係合側油路322および解放側油路3
24へ択一的に供給してロックアツプクラッチ36を保
合状態または解放状態とするものであり、また、ロック
アツプクラッチ急解放弁400はロックアツプクラッチ
36の解放時に流出する作動油をオイルクーラ339を
通さずにドレンさせることにより速やかにロックアツプ
クラッチ36を解放させるものである。
ロックアツプクラッチ制御弁320は、2位置作動形式
のスプール弁であって、ロックアツプクラッチ36を係
合させるとき(図のオン側)はロックアツプクラッチ油
圧Pclが供給されるボート321Cとボート321d
、ボート321bとドレンボート321a、ボート32
1eとボート321fを連通させ、ロックアツプクラッ
チ36を解放させるとき(図のオフ側)はボート321
cとボート32 l b、ボート321dとボート32
1e、ボート321fとドレンボート321gを連通さ
せるスプール弁子326と、スプール弁子326を解放
側(オフ側)へ付勢するスプリング328とを備えてい
る。スプール弁子326の下端面側(非スプリング32
8側)には、第3電磁弁330がオン状態のときに発生
させられる信号圧P 5ot3が導入される室332が
配設されている。
ロックアツプクラッチ急解放弁400は、2位置作動形
式のスプール弁であって、絞り401を介してクラッチ
圧油路92と連通するボート402a、解放側油路32
4と連通ずるボート402b、ロックアツプクラッチ制
御弁320のボート321bと連通ずるボート402c
、ロックアツプクラッチ制御弁320のボート321f
と連通するボー1−402d、係合側油路322と連通
するボート402e、ロックアツプクラッチ制御弁32
0のボート321dと連通するボート402fと、通常
時(図のオフ側)は上記ボート402bとボート402
c、ボート402eとボート402fを連通させ、急解
放時(図のオン側)は上記ボート402aとボート40
2b、ボート402dとボート402eを連通させるス
プール弁子406と、このスプール弁子406を急解放
側位置へ向かつて付勢するスプリング408とを備えて
いる。上記スプール弁子406の下端側の室410は、
第4電磁弁346がオン状態であるときに発生させられ
る信号圧P、。、4が導かれるようになっている。図に
示すように、第3電磁弁330のオン側およびオフ側位
置とロックアツプクラッチ制御弁320のオン側および
オフ側位置とは作動的に対応させられており、また、第
4電磁弁346のオン側およびオフ側位置とロックアツ
プクラッチ急解放弁400のオン側およびオフ側位置と
は作動的に対応させられている。
したがって、第4電磁弁346がオフ状態であるときに
第3電磁弁330がオン状態とされると、スプール弁子
326が図のオン側に示す位置とされてロックアツプク
ラッチ36を係合させるための第3油路が形成されるの
で、ロックアツプクラッチ圧油路92内の作動油がボー
ト321c、ボート321d、ボート402f、ボート
402e、および係合側油路322を通って流体継手1
2へ供給され、流体継手12から流出する作動油は解放
側油路324、ボート402b、ボート402C、ボー
ト321bを経て、ボート321aからドレンされる。
これにより、ロックアツプクラッチ36が係合させられ
る。
反対に、第4電磁弁346がオフ状態であるときに第3
電磁弁330がオフ状態とされると、ロックアツプクラ
ッチ36を解放させるための第1油路が形成されるので
、ロックアツプクラッチ圧油路92内の作動油がボー)
321c、ボート321b、ボート402c、ボート4
02b、および解放側油路324を通って流体継手12
へ供給され、流体継手12から流出する作動油は係合側
油路322、ボート402e、ボー1−402f、ボー
ト321d、ボート402e、およびオイルクーラ33
9を経てドレンされる。これにより、第1の解放モード
とされて、ロックアツプクラッチ36が解放させられる
また、本実施例では、第3電磁弁330および第4電磁
弁346がオン状態とされると、ロックアツプクラッチ
36を解放させるための第4油路が形成されるので、こ
の第2の解放モードでは、ロックアツプクラッチ圧油路
92内の作動油がボート402a、ボー)402b、お
よび解放側油路324を通って流体継手12へ供給され
、流体継手12から流出する作動油は係合側油路322
、ボート402e、ボート402d、ボート321f、
ボート321e、およびオイルクーラ339を経てドレ
ンされ、ロックアツプクラッチ36が解放させられるの
である。これにより、たとえロックアツプクラッチ制御
弁320のスプール弁子326がオン側に固着したり或
いはロックアツプクラッチ急解放弁400のスプール弁
子406がオフ側に固着して、解放を目的として前記第
1の解放モード或いは前記第2の解放モートの一方のモ
ードを選択しても、ロックアツプクラッチ36が保合状
態に維持される場合には、他方のモードに切り換えるこ
とによりエンジンストールが防止され且つ車両の再発進
が可能となる。また、ロックアツプクラッチ制御弁32
0のスプール弁子326がオフ側に固着したり或いはロ
ックアツプクラッチ急解放弁400のスプール弁子40
6がオン側に固着して、解放を目的として前記第1の解
放モード或いは上記第2の解放モードの一方のモードを
選択しても、ロックアツプクラッチ36の急解放状態に
維持される場合には、他方のモードに切り換えることに
よりオイルクーラ339を経て作動油をドレンさせるこ
とができ、オイルの過熱が好適に防止され得る。
そして、上記のようなロックアンプクラッチ36の解放
時において車両急制動の場合のように急な解放を要する
場合には、第3電磁弁330がオフ状態とされていると
きに第4電磁弁346がオン状態とされる。これにより
、ロックアツプクラッチ36を急解放させるための第2
油路が形成されるので、ロックアツプクラッチ圧油路9
2内の作動油は専らボー)402aからポート402b
および解放側油路324を経て流体継手12に流入し、
流体継手12から流出する作動油は係合側油路322、
ポート402e、ボー)402d、ボート321fを経
てボ・−ト321gからドレンされる。これにより、流
通抵抗の大きいオイルクーラ339を経ないでトレンさ
れるので、速やかにロックアツプクラッチ36が解放さ
れる。第15図は、上記ロックアツプクラッチ36のモ
ードと第3電磁弁330および第4電磁弁346の作動
状態との関係を示している。
なお、係合時および解放時においてオイルクーラ339
を経て図示しないオイルタンクへ還流させられる作動油
は、オイルクーラ339の上流側に設けられたターラ油
圧制御弁338によってリリーフされることにより一定
値以下に調圧されるようになっている。また、バイパス
油路334は、ロックアツプクラッチ36の係合中にお
いても作動油をオイルクーラ339にて冷却するために
作動油の一部をオイルクーラ339へ導(ものである。
絞り336および337は、ロックアツプクラッチ36
の保合中にオイルクーラ339へ導く作動油の割合を設
定するためのものである。
次に、アキュムレータの背圧制御、Nレンジでのライン
油圧ダウン制御、高車速時のライン油圧ダウン制御、リ
ハースインヒピット制御などに関連する第1リレー弁3
80および第2リレー弁440について説明する。第1
リレー弁380は、第2リレー弁440のボー)442
cと連通ずるボー)382a、信号圧P5゜4.が供給
されるボー1−382b、第2調圧弁102の室136
およびリハースインヒビット弁420の室435と連通
するボート382c、およびドレンポート382dと、
図のオン側状態においてポート382aとボート382
b、ポート382Cとドレンボート382dを連通させ
、図のオフ側状態においてポート328aをドレンさせ
るとともにボート382bとボート382Cを連通させ
るスプール弁子384と、そのスプール弁子384をオ
フ側状態に向かつて付勢するスプリング386とを備え
、スプール弁子384の非スプリング側に設けられた室
388に信号圧P 5ot4が作用されないときにはス
プール弁子384がオフ側に示す位置とされて信号圧P
5゜、5が第2調圧弁102の室136およびリバース
インヒビット弁420の室435へ供給されるが、室3
88に信号圧P 5ot4が作用されたときにはスプー
ル弁子384がオン側に示す位置とされて信号圧P 5
6Lsが第2リレー弁440のボート442cへ供給さ
れる。図中において、第1リレー弁380において示さ
れているオンおよびオフ状態は、第4電磁弁346のオ
ンおよびオフ状態と対応している。
第2リレー弁440は、第2調圧弁102の室133と
絞り443を介して連通し且つ互いに常時連通している
ボー!−442bおよび442 C%アキュムレータ3
72および第4調圧弁170と連通しているポート44
2d、  ドレンボート442eと、図のオン側状態に
おいてポート442dをドレンボート442eと連通さ
せ、図のオフ側状態においてボート442dとドレンボ
ート442eとの間を遮断するスプール弁子444と、
そのスプール弁子444をオフ側状態に向かつて付勢す
るスプリング446とを備え、スプール弁子444の非
スプリング側に設けられた室448に信号圧P5゜、3
が作用されないときにはスプール弁子444がオフ側に
示す位置とされ、室448に信号圧P、。、3が作用さ
れたときにはスプール弁子444がオン側に示す位置と
される。これにより、ボー)442cおよび442bを
通して第2調圧弁102の室133へ供給されている信
号圧P%。、。
が、スプール弁子444がオンからオフ位置へ切換えら
れることにより分岐されて、アキュムレータ372およ
び第4調圧弁170の室177にも供給される。図中に
おいて、第2リレー弁440において示されているオン
およびオフ状態は、第3ii磁弁330のオンおよびオ
フ状態と対応している。
次に、前進用クラッチ72および後進用ブレーキ70に
それぞれ設けられたアキュムレータ342および340
の背圧制御を説明する。前記第5を磁弁392がデユー
ティ駆動されると、絞り394より下流側に発生する信
号圧P 5otsは第16図に示すようにそのデユーテ
ィ比DsSに対応して油圧が変化させられる。すなわち
、絞り394および第5電磁弁392は、信号圧P、。
1.を発生させる信号圧発生手段として機能している。
このように第5電磁弁392の駆動デユーティ比DsS
に応して変化させられる信号圧P 5oLSは、背圧制
御のために第1リレー弁380がオン状態とされ且つ第
2リレー弁440がオフ状態とされると、油路348を
介してアキュムレータ372および第4調圧弁170へ
供給される。
ここで、アキュムレータ340.342の背圧制御は、
N−+Dシフト或いはN→Rシフト時のシフトショック
(保合ショック)を軽減するために行うもので、クラッ
チ係合時に油圧シリンダ内油圧の上昇を所定時間抑制し
てショックを緩和する。
そこで前進用クラッチ72用のアキュムレータ342の
背圧ボート366および後進用ブレーキ70用のアキュ
ムレータ340の背圧ポート368に供給されている第
4ライン油圧Pβ4を第4調圧弁170によりを変化さ
せ、アキュムレータ342.340による緩和作用を制
御する。
上記第4調圧弁170では、第4ライン油圧P14が信
号圧P toLsに対応した圧に調圧される。
すなわち、N−4DシフトおよびN→Rシフト時におい
て第1リレー弁380および第2リレー弁440を通し
て信号圧P 5oLsが第4調圧弁170の室177へ
供給されている間は、第17図に示すように、第4ライ
ン油圧P14は第5電磁弁392のデユーティ比DsS
に対応した値に制御されるので、シフトショック(係合
ショック)を軽減するために適した背圧を発生させるよ
うに第5電磁弁392がデユーティ駆動される。また、
前進用クラッチ72内の油圧が第3ライン油圧Pftま
で上昇することにより、第4調圧弁170へ供給されて
いる信号圧P、。5.が第2リレー弁440により遮断
されて室177内が大気に開放されると、第4ライン油
圧P14は、スプリング172の開弁方向の付勢力に対
応して比較的低い4kg/c1112程度の一定の圧力
に制御される。この一定の圧力に調圧された第4ライン
油圧Pffi、は、専ら変速方向切換弁262および流
量制御弁264の駆動油圧(パイロット油圧)として利
用される。したがって、本実施例では、上記第4調圧弁
170が変速方向切換弁262および流量制御弁264
を駆動するための弁駆動油圧を発生させる弁駆動油圧発
生装置として機能している。なお、油路348に設けら
れたアキュムレータ372は、第5電磁弁392のデユ
ーティ駆動周波数に関連した信号圧P5゜3.の脈動を
吸収させるだめのものである。
次に、遠心油圧を補償するための第2ライン油圧PI2
の低下制御に関連した部分を説明する。
低圧側油圧シリンダ内の遠心油圧により伝動ベルト44
に過負荷が加えられることを防止するために、高車速状
態において第4電磁弁346および第1リレー弁380
がオフ状態とされ且つ第5電磁弁392がオン状態とさ
れると、第3電磁弁330および第2リレー弁440の
作動状態に関わらず、CVTl 4の出力軸38が高速
回転時において主として二次側油圧シリンダ56へ供給
する第2ライン油圧P12が低下させられる。すなわち
、第1リレー弁380のボート382bおよび382C
を通して信号圧P−oLs(−p i 4>が第2調圧
弁102の室136へ供給されると、次式(3)に従っ
て第2ライン油圧Pitが調圧され、第18図の一点鎖
線に示すように、実線に示される通常の第2ライン油圧
に比較して低くされる。これにより、二次側油圧シリン
ダ56内の遠心油圧の影響が解消されて伝動ベルト44
の耐久性が高められる。このような第2ライン油圧P1
2の低下制御は、後述のリバース禁止制御や、シフトレ
バ−252がNレンジへ操作されたときにおいても実行
される。なお、第4電磁弁346がオン状態とされるか
或いは第5電磁弁392がオフ状態とされれば、第2ラ
イン油圧Pf2は前記(1)弐に従って通常通り制御さ
れる。
Plz−(A4・Pth+(八s   ’  A4)・
Psots十WA+ ・P−(A2  Aυ−P−oh
sE/(八:l    Az)・ ・(3) 前進走行中においてリバースを禁止するために設けられ
たリバースインヒビット弁420は、マニュアルバルブ
250がRレンジにあるときにその出力ボート256か
ら第3ライン油圧Pj2.が供給されるボー)422a
および422b、後進用ブレーキ70の油圧シリンダと
油路423を介して連通ずるボート422c、およびド
レンボート422dと、移動ストロークの上端である第
1位置(非阻止位置)と下端である第2位置(阻止位置
)との間で摺動可能に配設されたスプール弁子424と
、このスプール弁子424を第1位置に向かって開弁方
向に付勢するスプリング426と、上記スプール弁子4
24の下端に当接し且つそれよりも小径のプランジャ4
28とを備えている。上記スプール弁子424にはその
上端部から小径の第1ランド430、それより大径の第
2ランド432、およびそれと同径の第3ランド434
が形成されており、上記第1ランド430の端面側に設
けられた室435にはオフ状態の第1リレー弁380を
通して信号圧P3゜5.が供給されるようになっている
。第1位置にあるスプール弁子424の第1ランド43
0と第2ランド432との間に位置する室436と、同
じく第1位置にあるスプール弁子424の第2ランド4
32と第3ランド434との間に位置する室437には
、Rレンジに操作されたときだけマニュアルバルブ25
0から第3ライン油圧P!3が作用されるようになって
いる一方、上記スプール弁子424とプランジャ428
との間の室438には後進用ブレーキ70内の油圧が作
用されるとともに上記プランジャ428の端面に設けら
れた室439には第3ライン油圧Pf、が常時供給され
ている。なお、このプランジャ428の第3ライン油圧
Pf、が作用する受圧面積は、前記スプール弁子424
の第1ランド430および第2ランド432が室436
内の油圧を受ける受圧面積差と路間等とされている。
このように構成された上記リバースインヒビット弁42
0は、スプリング426の付勢力、後進用ブレーキ70
内の油圧および第3ライン油圧Pl、に基づく開弁方向
の推力よりも信号圧P 5olsおよび第3ライン油圧
Pffi、に基づく閉弁方向の推力が上まわると、スプ
ール弁子434がスプリング426の付勢力に抗して移
動させられてボート422bとボート422Cとの間が
遮断されてボート422Cとドレンボート422dとの
間が連通させられるので、後進用ブレーキ70がドレン
へ開放され、前後進切換装置16の後進ギヤ段の成立が
阻止される。すなわち、第4ii磁弁346がオフ状態
であるときに第5電磁弁392がオン状態とされて信号
圧P、。5.が発生させられると、シフトレバ−252
がRレンジへ操作されていることを条件として前後進切
換装置16の後進ギヤ段の成立が阻止されるのである。
しかし、上記リハースインヒビット弁420は、上記第
4電磁弁346がオン状態とされること、第5電磁弁3
92がオフ状態とされること、シフトレバ−252がR
レンジ以外のレンジへ操作されることのいずれか1つが
行われると、スプール弁子434がスプリング426の
付勢力に従って移動させられて後進用ブレーキ70がマ
ニュアルバルブ250のボート256と連通させられる
。したがって、後述の電子制御装置460によって第4
電磁弁346がオフ状態且つ第51磁弁392がオン状
態とされている状態でシフトレバ−252がDレンジか
らNレンジを通り越してRレンジへ誤作動された場合に
は、後進用ブレーキ70の保合が阻止されて前後進切換
装置16がニュートラル状態に維持される。
第1リレー弁380がオフ状態、すなわち第4電磁弁3
46がオフ状態であるときには、信号圧P5゜4.が第
1リレー弁380を通して第2調圧弁102の室136
へ供給されるので、第2ライン油圧Phが信号圧P 5
oLsに応じて所定圧低下させられる。これにより、N
レンジでは、伝動ベルト44に対する挟圧力がすべりを
発生しない範囲で可及的に低くされ、ベルトの騒音レベ
ルが低下させられるのに加えて、伝動ベルト44の耐久
性が高められる。
また、第1リレー弁380すなわち第4電磁弁346が
オン状態であり且つ第2リレー弁440すなわち第3電
磁弁330がオン状態である場合には、信号圧P、。い
が第1リレー弁380および第2リレー弁440を通し
て第2調圧弁102の室133へ供給されるので、第2
ライン油圧Pffi。
が信号圧P5゜3.に応して所定圧扁められる。これに
より、急制動時などの急減速変速時、シフトレバ−25
2のDレンジからLレンジへの操作による急減速変速時
、シフトレバ−252のNレンジからDまたはRレンジ
への操作によるアキュムレータ背圧制御時において、第
2ライン油圧P12が高められる。したがって、上記の
ようなCVT14の伝動ヘルド44の滑りが発生するお
それがある状態においては、伝動ベルト44の張力(伝
動ヘルド44に対する挟圧力)が−時的に高められてト
ルク伝達容量が大きくされる。
第19図は、上述の第3電磁弁330、第4電磁弁34
6、第5電磁弁392の作動の組合わせとそれによって
得られる作動モードとをそれぞれ示している。
第2図において、電子制御装置460は、第1図の油圧
制御回路における第1電磁弁266、第2を磁弁268
、第3電磁弁330、第4電磁弁346、第5電磁弁3
92を選択的に駆動することにより、CVT14の変速
比γ、流体継手12のロックアツプクラッチ36の係合
状態、第2ライン油圧P12の上昇あるいは低下などを
制御する。電子制御装置460は、CPU、RAM、R
OM等から成る所謂マイクロコンピュータを備えており
、それには、駆動輪24の回転速度を検出する車速セン
サ462、CVT14の入力軸30および出力軸38の
回転速度をそれぞれ検出する入力軸回転センサ464お
よび出力軸回転センサ466、エンジン10の吸気配管
に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロットル
弁開度センサ468、シフトレバ−252の操作位置を
検出するための操作位置センサ470、ブレーキペダル
の操作を検出するためのブレーキスイッチ472、エン
ジン10の回転速度N0を検出するためのエンジン回転
センサ474から、車速SPDを表す信号、入力軸回転
速度N、□を表す信号、出力軸回転速度N。utを表す
信号、スロットル弁開度θいを表す信号、シフトレバ−
252の操作位置P1を表す信号、ブレーキ操作を表す
信号、エンジン回転速度N、を表す信号がそれぞれ供給
される。電子制御装置460内のCPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、前記第1電磁弁266、
第2電磁弁268、第3電磁弁330、第4電磁弁34
6、第51i磁弁392を駆動するための信号を出力す
る。
電子制御装置460においては、電源投入時において初
期化が実行され、その後図示しないメインルーチンが実
行されることにより、各センサからの入力信号等が読み
込まれる一方、その読み込まれた信号に基づいて入力軸
30の回転速度N、。、出力軸38の回転速度N。ut
、CVT14の変速比T、車速SPD等が算出され、且
つ入力信号条件に従って、ロックアツプクラッチ36の
口・ンクアップクラッチ係合制御および急解放制御、C
■T14の変速制御、アキュムレータ背圧制御、リバー
ス禁止制御、第2ライン油圧低下制御、第2ライン油圧
上昇制御、ソレノイドフェイル制御などが順次あるいは
選択的に実行される。
上記CVT14の変速制御では、予め求められた最適曲
線(N、R” = f (θ、、、SPD、P、))か
ら実際のシフト操作位置Ps、スロットル弁開度θい、
および車速SPDに基づいて入力軸30の目標回転速度
N i n  が決定される。この関係は、たとえばス
ロットル弁開度θいが表す要求出力をエンジン10の最
小燃費率曲線上で発生させるためにり、S、Lレンジ毎
に予め複数組決定されており、関数式またはデータマツ
プの形態にてROM内に予め記憶されている。シフト操
作位置がSまたはLレンジである場合は、−層スポーテ
ィな走行またはエンジンブレーキ作用を高めることが求
められた状態であるから、それらSまたはLレンジにお
いて選択される関係では、Dレンジにおける走行よりも
一層減速側となるように目標回転速度Ni−が高めに設
定されている。なお、走行用のシフト操作位置はり、S
、Lレンジの3位置に限らず、必要に応じて任意に設定
され得るものである。そして、CVT14の入力軸30
の実際の回転速度N、アと目標回転速度N、−との間の
制御偏差ΔN、、(=N、イ −N ;n)が決定され
、その制御偏差ΔN、ゎの大きさに基づいて第10図に
示す複数種類の変速モードの何れかが選択されるるとと
もに、その変速モートに対応して第1電磁弁266およ
び第2電磁弁268が駆動される。
これにより、実際の回転速度N i nと目標回転速度
N i n  とが一致させられる。
また、ロックアツプクラッチ係合制御および急解放制御
では、車両のスロットル弁開度θいおよび車速SPDが
よく知られ且つ予め記憶され且つ図示しないロックアツ
プクラッチ保合線図の保合領域に入ると、第15図の係
合モードすなわち第19図のCモードとなるように第3
電磁弁330をオン状態および第4電磁弁346をオフ
状態と決定し、ロックアツプクラッチ36を係合させる
この状態において、車速SPDが予め定められた一定の
値、たとえば1001an/hを超えると、第5電磁弁
392のオン状態が決定されて第19図のDモードとな
るように第3電磁弁330のオン状態および第4電磁弁
346のオフ状態に加えて第5電磁弁がオン状態に決定
される。これにより、遠心油圧によって伝動ベルト44
が過大な張力となることを防止するために第2ライン油
圧II2が所定値だけ低下させられる。
また、第2ライン油圧上昇制御では、上記ロックアツプ
クラッチ36の保合状態において、Dレンジにおいて車
速SPDおよびスロットル弁開度θいが前記線図の保合
領域から出た場合、或いはNレンジに操作された場合に
は、第15図の第1の解放モード若しくは第2の解放モ
ード、すなわち第19図のA若しくはHモードとなるよ
うに第3電磁弁330および第4電磁弁346が共にオ
ン状態あるいはオフ状態と決定される。これにより、ロ
ックアツプクラッチ36が解放される。上記Hモードは
、車両の発進時やD−+Lシフト時のようにCVT14
の伝達容量を通常よりも必要とするときに選択される。
これにより、第2ライン油圧Pf、が所定値だけ高めら
れて伝動ベルト44の挟圧力が高められる。
さらに、電子制御装置460が実行するソレノイドフェ
イル制御のうち、第1電磁弁266のソレノイドS1の
故障に関連して減速変速不能となったときに対処するた
めのSlソレノイドフェイル制御を第20図のフローチ
ャートに従って説明する。ここで、第21図は、第1電
磁弁266のソレノイドS1を駆動するとともにそのソ
レノイド異常を検出するために設けられた回路を示して
いる。図において、第1電磁弁266のソレノイドS1
の一方の端子は信号増幅器480を介して電子制御装置
460内のインターフェース回路482のソレノイド出
力端子と接続されるとともに、ソレノイドS1の他方の
端子は接地されている。
また、それらソレノイドS1の一方の端子と信号増幅器
480との間の信号線路484は、プルアップ抵抗48
6を介して十B電源に接続されるとともに、信号増幅器
48日を介して上記インターフェース回路482のダイ
アグ入力端子に接続されている。このため、ソレノイド
S1が正常であるときには、第22図のNo、 1およ
びNo、 2に示すように、ソレノイド出力端子から出
力されるソレノイト出力信号がLレベル或いはHレベル
であると、ソレノイドS1がオフ或いはオン状態とされ
、ダイアグ入力端子に入力されるダイアグ入力信号はL
レベル或いはHレベルとなる。すなわち、ソレノイド出
力信号とダイアグ入力信号とが同じ信号レベルであれば
、ソレノイl”Slが電子制御装置460において正常
であると判断されるのである。
しかし、信号線路484或いはソレノイドS1の断線や
、信号線路484或いはソレノイドS1の一方の端子の
短絡が発生すると、第22図の階3およびNo、 4に
示すように、ソレノイド出力信号とダイアグ入力信号と
が互いに異なる信号レベルとなるので、ソレノイドSl
が電子制御装置460において異常であると判断される
のである。なお、第2電磁弁268、第3電磁弁330
、第4電磁弁346、第5電磁弁392についても上記
と同様の回路が設けられており、それら電磁弁268.
330.346.392のソレノイドS2、S3、S4
、S5の異常が電子制御装置460においてそれぞれ検
出されるようになっている。
上記第20図のステップS1では、第1電磁弁266の
ソレノイドS1が正常であるか否かが判断される。この
ソレノイドSlが正常であると判断されれば、ステップ
S14において通常の変速処理が実行される。しかし、
ステップSlにおいてソレノイドS1が正常でないと判
断されると、ステップS2において他のソレノイドS3
、S4、S5が正常であるか否かが判断される。これら
のソレノイドS3、S4、S5は、上記ソレノイドS1
が異常であるときに対処するためのステップ83以下の
代替え制御の実行に使用されるものであり、その代替え
制御の実行に支障がないかが確認されるのである。この
ため、ステップS2においてソレノイドS3、S4、S
5のいずれか1つが正常でないと判断されると、ステッ
プS15においてソレノイドS1をオフ状態とする増速
モードが選択されてそれに固定される。これにより、C
VT14はたとえば緩やかな増速変速状態とされ、車両
が安全に走行できるようにされる。
しかし、上記ステップS2においてソレノイドS3、S
4、S5のいずれも正常であると判断されると、ステッ
プS3においてシフトレバ−252がLレンジ或いはS
レンジに操作されている場合には、Dレンジに対応した
変速制御用のマツプに切り換えられ、目標回転速度N 
i n′″が低くされる。また、続くステップS4にお
いては、走行モード切換スイッチがパワー走行に操作さ
れていると、ノーマル走行のための変速制御用マツプに
切り換えられるとともに、エンジンブレーキを期待する
ためにオーバドライブ用変速比への変化を阻止するOD
オフスイッチが操作されている場合には、それを解除し
て、目標回転速度N i n  が低くされる。すなわ
ち、上記ステップS3およびS4は、いずれもソレノイ
ドS1の異常時の代替え制御においてエンジン10の出
力トルクを低(して安全性を高めるためのものである。
ステップS5では、フラグXHISPDの内容が「1」
であるか否かが判断される。このフラグXHISPDは
、その内容が「l」であるときに車両の高速走行中であ
ることを表すものであり、ステップSllにおいて車速
SPDが70ki/h以上となったと判断されたときに
ステップSL2において「1」にセットされるが、ステ
ップS6において車速SPDが60km/hより下まわ
ったと判断されたときにステップS7において「0」に
リセットされる。
車速SPDが70km/h以上となったとき或いはフラ
グXHISPDの内容が「1」であって車速SPDが6
04cm/hを下まわらないときには、車両の高速走行
状態であるので、ステップS13において第3電磁弁3
30のソレノイドS3がオン、第4電磁弁346のソレ
ノイドS4がオフ、第5電磁弁392のソレノイドS5
がオフとされることにより第19図のモードC1すなわ
ちロックアツプクラッチオンモードが選択され、第2ラ
イン油圧P12がノーマル状態且つロックアツプクラッ
チ36が保合状態とされる。この状態でのソレノイドS
1は、断線或いはGND短絡状態であって変速方向切換
弁262は増速変速側とされることから、車両はCVT
14のハイギヤ状態(変速比の最小状態)とされるが、
車両はもともと70km/h以上の高速走行状態である
ので走行が持続され得る。
車速SPDが60km/hを下まわったとき或いはフラ
グXHISPDの内容が「0」であって車速SPDが7
0km/h以上とならないときには、車両の低速走行或
いは中速走行状態であるので、ステップS8においてC
VTI4の変速制御が減速モードであるか否かが目標回
転速度N i n  と実際の回転速度N i nとの
制御偏差ΔN8、(N、nNun)が負であること等に
基づいて判断される。
ステップS8において変速制御の減速モードでないと判
断された場合には、ステップS9において第3電磁弁3
30のソレノイドS3がオン、第4電磁弁34Gのソレ
ノイドS4がオン、第5電磁弁392のソレノイドがオ
フ状態とされて第19図のGモード、すなわちロックア
ラフリラッチオフモードが選択され、第2ライン油圧P
ffi、がノーマル状態且つロックアツプクラッチ36
が非係合状態とされる。この状態でのソレノイドS1は
、断線或いはGND短絡状態であって変速方向切換弁2
62はスプリング282の付勢力に従って増速変速側と
されることから、CVT14は増速変速状態とされる。
しかし、上記ステップS8において変速制御の減速モー
ドであると判断された場合には、ステップSIOにおい
て第3電磁弁330のソレノイドS3がオン、第4電磁
弁346のソレノイFS4がオン、第5電磁弁392の
ソレノイドがオン状態とされて第19図のHモード、す
なわちロックアツプクラッチオフモードが選択され、第
2ライン油圧Pi□が高められ且つロックアツプクラッ
チ36が非保合状態とされる。この状態でのソレノイド
Slは、断線或いはGND短絡状態であって変速方向切
換弁262はスプリング282の付勢力に従って増速変
速側とされようとするけれども、上記第4電磁弁346
および第5電磁弁392が共にオン状態とされて信号圧
P5゜3.が第2調圧弁102の昇圧用油室133およ
び変速方向切換弁262の減速用油室283へ供給され
るので、第2ライン油圧P2□か所定圧高められると同
時に変速方向切換弁262が減速側に切り換えられる。
これにより、CVT14は減速変速状態とされる。
第1電磁弁266のソレノイドS1の断線やGND短絡
のような異常が住しると、従来であれば増速変速しかで
きず、変速制御が不能であったが、本実施例では、変速
比制御の増速モードであればステップS9が実行されて
変速方向切換弁262が増速側位置とされ、変速比制御
の減速モードであればステップ310が実行されて変速
方向切換弁262が減速位置とされるので、目標回転速
度N i T1′に実際の入力軸回転速度N i nを
一致させる変速比制御が継続的に実施され得るのである
上述のように、本実施例の油圧制御回路によれば、通常
は第1電磁弁266および第2電磁弁268のソレノイ
ドが故障すると、CVT14は第10図の(ニ)に示す
緩増速モードとなるので、高速走行中においてソレノイ
ド故障が発生しても走行を継続できるのであるが、大き
な駆動力が必要とされる車両の発進時などのように変速
比Tを減速側へ変化させたい場合には、第5電磁弁39
2により発生させられた信号圧P 5olsが変速方向
切換弁262の減速用油室283へ供給されて、減速変
速させられる。
また、減速変速のために発生させられる信号圧P Ro
L5は第2調圧弁102の昇圧用油室133にも供給さ
れて第2ライン油圧P12か所定圧高められるので、第
10図の(ハ)に示す通常の緩減速モードよりも速やか
な減速変速が得られる利点がある。
また、本実施例によれば、第19図のHモードに示すよ
うに信号圧P、。、5がシフトレバ−252のD−+L
操作や車両の急停止に伴う変速比Tの急増入操作時には
、変速方向切換弁262が信号圧P 5ansにより減
速側位置に切り換えられても何等差支えが生じない利点
がある。
また、本実施例によれば、たとえば70km/h以上の
高車速においてはステップ313が実行されて第2ライ
ン油圧P2□を上昇させないでCVT14の最小変速比
で走行が維持されるので、伝動ベルト44の耐久性が高
められる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説
明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号
を付して説明を省略する。
第23図に示す油圧制御回路では、前述の第1図の実施
例と概略に比較すると、信号圧発生手段として機能して
いた第5電磁弁392に替えて、電子制御装置460か
ら供給される駆動信号の電圧値または電流値に関連して
出力信号圧P 5oLLが連続的に変化させられるリニ
ヤ弁(電磁比例制御弁)500が設けられているととも
に、デユーティ駆動に関連して発生する圧力の脈動を吸
収するダンパとして機能するアキュムレータ372が除
去されている点において異なっている。
上記リニヤ弁500は、減圧弁形式の弁機構を有してお
り、第24図に詳しく示すように、第4ライン油圧Pl
aから出力信号圧P 5otLを調圧するために作動さ
せられるスプール弁子502と、電子制御装置460か
ら供給される駆動信号により励磁されるリニヤソレノイ
ド504と、このリニヤソレノイド504の励磁状態に
関連してスプール弁子502を昇圧側へ付勢するコア5
06と、スプール弁子502を降圧側へ付勢するスプリ
ング508と、スプール弁子502を降圧側へ付勢する
ために出力信号圧P 5otLが導かれるフィードバッ
ク用油室510とを備えている。上記スプール弁子50
2は、コア506から付与される昇圧側への付勢力とス
プリング508およびフィードバック用油室510から
付与される降圧側への付勢力とが平衡する位置へ移動す
るように作動させられることにより、第25図に示す出
力特性に従い、電子制御装置460から供給される駆動
信号、たとえば駆動電流1 satの変化に応じて出力
信号圧P 、、oLLが連続的に変化させられる。この
ように、リニヤ弁500の入力ボート512に供給され
た第4ライン油圧PR1が減圧されることにより得られ
た出力信号圧P 5oLLが、リニヤ弁500の出力ポ
ート514から第1リレー弁380のボート382bへ
供給されるようになっている。
前記第19図に示すアキュムレータ340および342
の背圧制御、高車速走行時或いはNレンジ操作時に第2
ライン油圧P12を所定量下降させる第2ライン油圧ダ
ウン制御、急減速変速時に第2ライン油圧P!2を所定
量上昇させる第2ライン油圧アツプ制御が実行される際
には、上記リニヤ弁500の出力信号圧P5゜1.によ
り第4ライン油圧PI!、4或いは第2ライン油圧Pf
fi、が制御される。また、第2ライン油圧P1.は、
第2調圧弁102によって第7図に示すように基本的に
制御されるが、この制御により得られる(I!P ff
i*cは第2調圧弁102の機構により決まるものであ
って第8図に示す理想圧P。ptを下回ることがないよ
うに設定されている。このため、本実施例では、第3電
磁弁330および第4電磁弁346が共にオフ状態であ
る通常の走行時においては、上記P mec とP。p
t との差を算出し、その差を可及的に小さくするよう
に上記出力信号圧P 5ottが調節される。
なお、本実施例の第2リレー弁440には、そのスプー
ル弁子444がオン状態の位置、すなわち第3電磁弁3
30がオン状態であるときに、ボート442bと連通さ
せられて、リニア弁500より発生させられた出力信号
圧P 5oLLを専ら油路285へ供給するボート44
2aが設けられている。これにより、ソレノイドフェイ
ル制御によって第1電磁弁330および第2電磁弁34
6が共にオン状態となったときには、変速方向切換弁2
62が減速側へ切り換えられて、車両の発進が可能とな
るようにされている。
本実施例によれば、アナログ信号である駆動信号に対応
した大きさの出力信号圧P 5oLLがリニヤ弁500
から出力されることにより、第2ライン油圧Pfzおよ
び第4ライン油圧Pj2.が制御されるので、弁の耐久
性が高められるだけでなく、燃費、騒音、CVT14の
変速フィーリングが改善されるとともに、デユーティ周
波数に対応した脈動を信号圧から除去するためのアキュ
ムレータ372が不要となる利点がある。また、たとえ
ば、アキュムレータ340および342の背圧とじて用
いられる第4ライン油圧Pimの制御に際しては、デユ
ーティ駆動による場合に比較して調圧精度および応答性
が得られる利点がある。
また、本実施例によれば、リニヤ弁500のリニヤソレ
ノイド504が断線しても、第2ライン油圧P12は前
記値P sacに戻るだけであるので、伝動ベルト44
の滑りが発生することがなく、車両の走行を継続できる
利点がある。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例の第2調圧弁102には信号圧
P so、sが供給されると第2ライン油圧P12を上
昇させる昇圧用油室133が設けられていたが、常時信
号圧が供給され、その信号圧が除去されたときに第2ラ
イン油圧P12を上昇させる油室が設けられてもよい。
また、前述の実施例では、第5電磁弁392により発生
させられる信号圧P 5olsが用いられたいたが、他
の信号圧であってもよい。
また、単一の油圧源から出力される油圧を常時二次側油
圧シリンダ56に作用させて伝動ベルト44の張力を制
御する一方、その油圧源からの作動油を一次側油圧シリ
ンダ54に流入させたり一次側油圧シリンダ54内の作
動油を流出させたりする変速制御弁装置によって変速比
を変化させる形式の油圧制御装置であってもよい。
また、前述の実施例では、スロットル弁開度検知弁18
0によって発生させられたスロットル圧pthが用いら
れていたが、ディーゼルエンジンを搭載した車両などの
ようにスロットル弁を用いない形式の車両では、アクセ
ルペダル操作量に対応した油圧を用いればよい。このよ
うな場合は、たとえば、前述の実施例のカム184をア
クセルペダルの踏込に伴って回転させるようにアクセル
ペダルと機械的に関連させればよい。
また、前述の実施例におけるCVT14の変速制御では
、目標回転速度N、−に実際の人力軸回転速度N in
が一致するように制御されいたが、変速比γ=Nifi
/Noutであるから、目標変速比γ1に実際の変速比
Tが一致するように変速比γが制御されていても実質的
に同しである。
また、前述の実施例では、CVT14の出力軸3日と中
間ギア装置1日との間に前後進切換装置16が設けられ
ていたが、流体継手12とCVT14の入力軸30との
間に前後進切換装置16が設けられていてもよいのであ
る。また、上記前後進切換装置16は、前進2段以上の
ギア段を備えていても差支えない。
また、前述の実施例の流体継手12に替えて、トルクコ
ンバータ、電磁クラッチ、湿式クラッチなどの他の形式
の継手が用いられ得る。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその思想を逸脱しない範囲において種々変更
が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第2図の装置を作動させるための油圧制御装置
を詳細に示す回路図である。第2図は本発明の一実施例
の油圧制御装置が備えられた車両用動力伝達装置を示す
骨子図である。第3図は第1図の第2調圧弁を詳しく示
す図である。第4図は第1図の第1調圧弁を詳しく示す
図である。第5図は第1図のスロットル弁開度検知弁の
出力特性を示す図である。第6図は第1図の変速比検知
弁の出力特性を示す図である。第7図は第3図の第2調
圧弁の出力特性を示す図である。第8図は第2ライン油
圧の理想特性を示す図である。第9図は第1図の変速制
御弁装置の構成を詳しく示す図である。第10図は、第
9図の変速制御弁装置における第1電磁弁および第2電
磁弁の作動状態と第2図のCVTのシフト状態との関係
を説明する図である。第11図、第12図、第13図は
、第2図のCVTの変速比と各部の油圧値との関係を説
明する図であって、第11図は正トルク走行状態、第1
2図はエンジンブレーキ走行状態、第13図は無負荷走
行状態をそれぞれ示す図である。 第14図は、第4図の第1調圧弁における一次側油圧シ
リンダ内油圧または第2ライン油圧に対する出力特性を
示す図である。第15図は、第1図の第3電磁弁および
第4電磁弁の作動状態の組合わせとロックアンプクラッ
チの作動状態との関係を示す図表である。第16図は、
第1図の第5電磁弁の駆動デユーティ比I)ssとそれ
により得られる信号圧P5゜、5との関係を示す図であ
る。第17図は、第1図の油圧回路において第5電磁弁
のデユーティ比I)ssとそれに関連して連続的に変化
させられる第4ライン油圧P14との変化特性を示す図
である。第18図は、車速(遠心油圧)に関連して変化
する第2ライン油圧を説明する図である。第19図は、
第2図の制御装置において、第3電磁弁、第4電磁弁、
第5電磁弁の作動の組合わせとそれにより選択される制
御モードとの関係を示す図表である。第20図は、第2
図の電子制御装置の作動の要部を説明するフローチャー
トである。第21図は、電子制御装置内の一部であって
、ソレノイドの駆動および異常検出回路を説明する図で
ある。第22図は、第21図の回路における異常判定条
件を説明する図表である。第23図は、本発明の他の実
施例の油圧制御回路を示す図である。第24図は、第2
3図のリニヤ弁を拡大して説明する図である。第25図
は、第23図のリニヤ弁の出力特性を示す図である。 14:CVT(無段変速機) 262:変速方向切換弁 264:流量制御弁(変速速度制御弁)266:第1電
磁弁 268:第2電磁弁 280ニスプール弁子(変速方向切換弁子)283:減
速用油室

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 変速比が無段階に変化させられる車両用ベルト式無段変
    速機において、該無段変速機の変速比の変化方向を減速
    方向または増速方向に切り換えるための変速方向切換弁
    子を有し、第1電磁弁により発生させられる弁駆動用油
    圧が該変速方向切換弁子に作用させられることにより該
    変速方向切換弁子が作動させられる変速方向切換弁と、
    前記変速比の変化速度を抑制するための流量制御弁子を
    有し、第2電磁弁により発生させられる弁駆動用油圧が
    該流量制御弁子に作用させられることにより該流量制御
    弁子が作動させられる変速速度制御弁とを備え、前記第
    1電磁弁および第2電磁弁が共にオフ状態であるときに
    前記無段変速機を緩やかな増速変速モードとする形式の
    油圧制御装置であって、 前記変速方向切換弁に設けられ、前記信号圧に基づく推
    力を前記変速方向切換弁子に作用させることにより、変
    速方向を減速側に切り換えさせる減速用油室と、 前記信号圧を発生させて前記減速用油室に供給する信号
    圧発生手段と を含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機の油
    圧制御装置。
JP19359990A 1989-08-09 1990-07-20 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 Pending JPH0473461A (ja)

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EP90308644A EP0412758B1 (en) 1989-08-09 1990-08-06 Hydraulic control apparatus for belt-and-pulley type continuously variable transmission, incorporating fail-safe protective means
DE69013799T DE69013799T2 (de) 1989-08-09 1990-08-06 Hydraulisches Steuerungssystem eines stufenlosen Keilriemengetriebes mit einer ausfallsicheren Schutzanordnung.
US07/564,140 US5052247A (en) 1989-08-09 1990-08-08 Hydraulic control apparatus for belt-and-pulley type continuously variable transmission, incorporating fail-safe protective means

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JP2358190 1990-02-01
JP2-23581 1990-02-01
JP2-127786 1990-05-17

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