JPH046930B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、写真撮影時の人工光源として使用さ
れるストロボ装置に関し、特にフイルム感度、レ
ンズ情報を表示するためのデジタル表示計および
エネルギー浪費防止手段を有したストロボ装置に
関するものである。

従来、ストロボ装置における撮影情報の表示は
円形あるいは平板状のダイヤルにて一括表示を行
ない何らかの指標と上記ダイヤルの回転あるいは
摺動等の動作との組み合わせにより必要な情報の
選択表示を実現する表示系が一般的である。

しかしながら、近年、必要な情報の表示だけを
デジタル的に表示できるストロボ装置が提案ある
いは実用化されてきている。

例えば、特開昭56−4133号公報に示されたスト
ロボ装置は、フイルム感度および絞り値情報から
ストロボ装置の調光可能範囲を演算すると共に、
その結果を表示することを目的としたものであ
る。具体的な作用について簡単に述べると、従来
知られているダイヤルの回転あるいは摺動といつ
た操作ではなく、例えば自己復帰性を有したプツ
シユボタン等の電気的な操作スイツチの操作によ
りフイルム感度等の設定および表示を順送りに行
ない、所望の値が表示された時操作スイツチの操
作を停止してやれば、その時の設定情報により演
算および結果の表示が自動的に行なえる如くの作
用となる。

一方、上記特開昭56−4133号公報に示されたス
トロボ装置には示されていないが、従来よりスト
ロボ装置において、エネルギーの浪費を防止する
あるいは電源スイツチの切忘れを防止する目的で
種々の構成が提案あるいは実用化されている。

例えば、一定時間が経過すればマグネツトを動
作状態あるいは不動作状態に制御することにより
電磁力を利用して電源スイツチをオフ状態になす
方法や、所定時間経過後にDC−DCコンバータ回
路の動作を停止させる方法が知られている。

しかしながら、実用化ということを考えると、
前者の電磁力を利用する方法はコスト、寸法上に
問題があるため、後者のコンバータ回路の動作を
制御する方法が一般的に採用されている。

ところで、上記した如くのエネルギーの浪費の
防止は、エネルギーの供給を開始してから計時を
行ない所定時間が経過すればエネルギーの供給を
強制的に停止するものであるが、再度ストロボ装
置の使用を可能にする場合には、いうまでもな
く、浪費防止手段の動作を解除する必要があり、
従来は、通常動作解除用のスイツチが独立して構
成されていた。

しかし、冒頭に述べたような撮影情報の表示を
デジタル的に行ないかつその設定を操作スイツチ
で行なう如くのストロボ装置にDC−DCコンバー
タ回路の発振動作を制御する方式のエネルギー浪
費防止手段を構成する場合について考えてみる
と、ストロボ装置に形成されるスイツチの数が多
くなるため誤操作が生じやすくなり、またコス
ト、スペース面での問題が新たに生じてくる。

本発明は、上記した如くの問題、即ち、操作ス
イツチを含む表示系を有したストロボ装置にエネ
ルギー浪費防止手段を構成する場合の問題点を考
慮してなしたもので、以下、図面と共に説明す
る。

図は、本発明によるエネルギー浪費防止装置を
備えたストロボ装置の一実施例を示すもので、図
中１はDC−DCコンバータ回路３への電源２の供
給を制御する電源スイツチ、４は主コンデンサ、
５はトリガー回路、６は閃光放電管、７は例えば
液晶表示素子で構成されるデジタル表示部、８は
デジタル表示部７の動作を制御する駆動回路、９
および１０は情報の設定を行なうための操作スイ
ツチ、１１は電源スイツチ１の動作により計時動
作を開始し計時が終了すればDC−DCコンバータ
回路３の発振動作を停止せしめる浪費防止回路、
１２はトリガー回路５、操作スイツチ９，１０、
浪費防止回路１１の動作を検出し動作検出信号を
発生する動作検出回路、１３は動作検出回路から
の動作検出信号により浪費防止回路１１の計時動
作を初期状態に復帰させるリセツト回路を夫々示
している。

さて、上記如くの構成からなる装置の動作であ
るが、まず電源スイツチ１が投入されると電源２
がDC−DCコンバータ回路３に供給され、主コン
デンサ４の充電が開始される。

同時に駆動回路８および浪費防止回路１１も動
作を開始し、駆動回路８は設定されている情報を
表示部７に表示させ、浪費防止回路１１は計時動
作を開始する。

ここで、表示部７の表示を設定し直すために操
作スイツチ９あるいは１０が操作されると、電気
的な信号Sig１，Sig２が駆動回路８に供給される
ため、表示部７の表示は駆動回路８からの信号
Sig３により変化せしめられる。

この時、操作スイツチ９，１０の操作による信
号Sig１，Sig２は、駆動回路８と共に動作検出回
路１２にも供給されるが、本発明における動作検
出回路１２は、浪費防止回路１１からの計時完了
信号Sig４が供給されていない場合には動作検出
信号Sig６が発生できないように構成されており、
従つて、DC−DCコンバータ回路３が動作してい
る間の操作スイツチ９，１０による信号Sig１，
Sig２は駆動回路８の制御用信号として使用され
る。

一方、主コンデンサ４の充電が完了した状態で
トリガー回路５が動作すると、閃光放電管６は主
コンデンサ４の充電エネルギーを消費して発光す
ることになる。

今、エネルギーの浪費を防止すべく浪費防止回
路１１が計時動作を完了すると、DC−DCコンバ
ータ回路３の発振動作が発信停止信号Sig５によ
り停止せしめられ、同時に計時完了信号Sig４が
動作検出回路１２に供給される。

計時完了信号Sig４が供給されると動作検出回
路１２は、動作検出信号Sig６を出力できる準備
状態になされることになる。即ち、上述した如く
の状態で操作スイツチ９あるいは１０の操作によ
り信号Sig１あるいはSig２が供給されると、動作
検出回路１２はリセツト回路１３に動作検出信号
Sig６を供給し、リセツト回路１３を動作させる。

リセツト回路１３は、信号Sig６によつて動作
せしめられるとリセツト信号Sig７を発生し浪費
防止回路１１に供給する。

浪費防止回路１１は、リセツト回路１３からの
リセツト信号Sig７により計時動作を初期状態に
復帰、即ち、DC−DCコンバータ回路３の発振動
作を停止せしめていた発信停止信号Sig５の発生
を停止し、再びDC−DCコンバータ回路３は動作
を開始することになる。

即ち、本発明によるストロボ装置においては、
独立したスイツチの操作を行なうことなく、エネ
ルギー浪費防止手段の解除が可能となつており、
換言すれば、浪費防止回路１２が計時動作を完了
することによつてDC−DCコンバータ回路３の発
振が停止せしめられている状態における操作スイ
ツチ９，１０による信号Sig１，Sig２は、再度の
使用のためのリセツト信号として使用されること
になる。

以上述べたように、本発明は、情報設定用の操
作スイツチを含むデジタル表示系を備え、かつエ
ネルギー浪費防止手段を有したストロボ装置にお
いて、エネルギー浪費防止手段の動作状態に関連
して操作スイツチの操作状態を検出できる動作検
出回路と、この動作検出回路により動作制御され
エネルギー浪費防止手段の動作を解除するリセツ
ト回路とを設けたことを特徴とする、エネルギー
浪費防止手段の動作を解除するための独立した解
除スイツチを必要としないコスト、スペース面で
実用性に優れたストロボ装置を提供するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明によるストロボ装置の一実施例図で
ある。 ７……液晶表示部、８……駆動回路、９，１０
……操作スイツチ、１１……浪費防止回路、１２
……動作検出回路、１３……リセツト回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ フイルム感度情報、発光照射角度情報等を表
   示するための表示部ならびにこの表示部の表示選
   択を行なう操作スイツチの操作により前記表示部
   の表示動作を制御する駆動回路を有すると共に所
   定時間の計時を行つた後に電源部を構成するDC
   −DCコンバータ回路の発振動作を強制的に停止
   せしめる浪費防止回路とを備えたストロボ装置に
   おいて、前記操作スイツチの操作による操作信号
   と計時完了によつて前記浪費防止回路から出力さ
   れる計時完了信号とが供給され、前記浪費防止回
   路から計時完了信号が供給されている間に前記操
   作信号が供給された場合にのみ動作検出信号を発
   生する動作検出回路と、この動作検出回路の前記
   動作検出信号により動作しリセツト信号を前記浪
   費防止回路に供給し前記浪費防止回路を初期状態
   に復帰させるリセツト回路とを備えてなり、前記
   浪費防止回路が計時動作を完了した後の前記DC
   −DCコンバータ回路の発振動作を前記操作スイ
   ツチによつて再開させる浪費防止回路を備えたス
   トロボ装置。