JPH0468322B2 - - Google Patents

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JPH0468322B2
JPH0468322B2 JP60234607A JP23460785A JPH0468322B2 JP H0468322 B2 JPH0468322 B2 JP H0468322B2 JP 60234607 A JP60234607 A JP 60234607A JP 23460785 A JP23460785 A JP 23460785A JP H0468322 B2 JPH0468322 B2 JP H0468322B2
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JP
Japan
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weight
vinylidene chloride
monomer mixture
parts
copolymer
Prior art date
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JP60234607A
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English (en)
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JPS6295306A (ja
Inventor
Yasushi Isobe
Masanobu Koyama
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0468322B2 publication Critical patent/JPH0468322B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明はホツトメルト接着剤用塩化ビニリデン
系共重合体の製造法に関するものであり、得られ
る共重合体はフエルト、芯地、プラスチツクシー
トなどに対するホツトメルト型接着剤として工業
的に有用なものである。 〔従来の技術及びその問題点〕 塩化ビニリデン−塩化ビニル系共重合体は、原
料的には安価であり、かつ難燃性に優れているの
で一部ホツトメルト型接着剤として使用されてい
る。しかしながら一般的には、180℃以下に於け
る溶融流動性が不良であり、繊維或いはプラスチ
ツクシート面への接着能が低い。 又、生産性の面に於いても均一で微細な粒子を
効率よく得ることが困難であり、割高なコストが
かかつているのが現状である。 この点を改良する方法として、他種単量体との
共重合法、例えばビニルエステル、ビニルエーテ
ル、不飽和カルボン酸のエステル類との共重合法
が検討されているが、ブロツキングを生じたり、
熱安定性が不良になつたり、しいてはコストが上
昇する結果となつている。 他方懸濁剤としても、種々のタイプのものが検
討されているが、単量体組成として塩化ビニリデ
ンの比率の高いものは、懸濁重合系が不安定とな
り、適度な粒度をもつ塩化ビニリデン系共重合体
を得ることが困難な傾向にある。従つて、懸濁安
定性を高める為に多量の懸濁剤を使用することに
なるが、この場合ホツトメルト型接着剤として最
も重要な性質である溶融流動性が低下することに
なり、両者のバランスをとることが困難である。 本発明は、ホツトメルト接着剤として適する塩
化ビニリデンの含有率の高い塩化ビニリデン系共
重合体を、懸濁重合法によつて、多量の懸濁剤を
使用することなく、しかも安定に製造する方法を
提供することを目的とする。 (ロ) 発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは前記問題点について鋭意検討した
結果、本発明を完成した。 即ち本発明は塩化ビニリデン、塩化ビニル又は
これらと共重合性の単量体との単量体混合物から
なり、単量体混合物中塩化ビニリデンが98〜60重
量%、塩化ビニルが2〜40重量%である単量体混
合物を、懸濁剤としてポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレンブロツク共重合体並びにセルロ
ース系懸濁剤からなる懸濁剤を前記単量体混合物
100重量部当り0.2〜1.0重量部を用い、水性媒体
中で懸濁重合することを特徴とするホツトメルト
接着剤用塩化ビニリデン系共重合体の製造法であ
る。 〔単量体混合物〕 本発明の塩化ビニリデン系共重合体の製造法に
おいて用いる単量体は、塩化ビニリデン、塩化ビ
ニル又はこれらと共重合性の単量体である。 塩化ビニリデンの使用割合は単量体混合物中98
〜60重量%であり、90〜70重量%が好ましく、85
〜75重量%がさらに好ましい。塩化ビニリデンの
使用割合が98重量%を超えると、溶融流動性が著
しく不良となつて、また接着性も不良となり、60
重量%未満では難燃性の低下又は軟化温度の低下
をきたし、ホツトメルト型接着剤として不適当と
なる。例えば車輛用に使用されるフエルト類の製
造には難燃性及び保型性が要求されるが、そのよ
うな用途には不適当となる。 塩化ビニルの使用割合は単量体混合物中2〜40
重量%であり、10〜30重量%が好ましく、15〜25
重量%がさらに好ましい。塩化ビニルの使用割合
が2重量%未満では共重合体の接着性、溶融流動
性が不良となり、40重量%を超えると共重合体の
柔軟性、接着性等が悪くなる。 塩化ビニリデン及び塩化ビニル共重合性の単量
体としては、各種のものが使用できるが、例えば
溶融流動温度を低下させるためのビニルエステ
ル、ビニルエーテル、アクリル酸エステル、ビニ
ルケトン、接着性を高めるためのアクリル酸、ヒ
ドロキシエチルアクリレート、無水マレイン酸、
N−メチルアクリルアミド、メタリルスルホン酸
ソーダ、グリシジルメタクリレート等があげられ
る。 この単量体の使用割合は単量体混合物中10重量
%以下とするのが望ましい。 〔懸濁剤〕 懸濁重合において使用する懸濁剤としては、ポ
リオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロツ
ク共重合体(以下EPOブロツク共重合体と称す
る)とセルロース系懸濁剤の2種類の懸濁剤を使
用する。 EPOブロツク共重合体としては、ポリプロピ
レンオキシドの分子量として1000〜6000程度の分
子量を有し、またポリエチレンオキシドの含有量
が40〜90重量%程度であるEPOブロツク共重合
体が好ましく、具体的には、後記の実施例で使用
しているような、第一工業製薬(株)製のエパン785、
エパン750および旭電化工業(株)製のプルロニツク
F127等が挙げられる。 セルロース系懸濁剤としては、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が
使用される。 EPOブロツク共重合体とセルロース系懸濁剤
の合計の使用量は、全単量体100重量部に対し0.2
〜1.0重量部である。1.0重量部を越えると、得ら
れる共重合体の粒子が微粉となるため、ホツトメ
ルト接着剤として使用する際の作業性に劣る。 また、EPOブロツク共重合体とセルロース系
懸濁剤の割合は、セルロース系懸濁剤100重量部
に対してEPOブロツク共重合体10〜200重量部が
好ましく、20〜100重量部がさらに好ましい。 EPOブロツク共重合体を使用しない場合は、
溶融流動性の低下が大きく、ホツトメルト接着剤
としての機能が低下し、さらに懸濁重合系が不安
定となつて懸濁剤の使用量の増大をきたし、単量
体回収時の発泡が著しく生産工程上支障がある。 一方、セルロース系懸濁剤を使用しない場合
は、懸濁重合系が著しく不安定となり、均一な微
細粒子を得ることができない。 上記した2種類の必須懸濁剤以外に、ゼラチ
ン、無水マレイン酸−スチレン共重合体、ポリビ
ニルアルコール等を併用できるが、それら懸濁剤
の使用量は全懸濁剤中30重量%以下が望ましい。 〔共重合体の製造〕 本発明においては、前記単量体混合物を前記し
た特定の懸濁剤の存在下に水性媒体中で常法によ
り懸濁重合することによつて塩化ビニリデン系共
重合体が得られる。 懸濁重合に使用する重合開始剤としては、ジア
シルパーオキサイド、アゾ化合物、ジアルキルパ
ーオキサイド、パーエステル、ジアルキルパーオ
キシジカーボネート等が使用でき、具体的にはジ
イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2
−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート等が
好適である。 重合開始剤の使用量は単量体混合物100重量部
に対して0.05〜2.0重量部が好ましい。 また、溶融流動性を改良するために連鎖移動剤
を使用することができる。連鎖移動剤としては、
例えば四塩化炭素、クロロホルム、1,1−ジク
ロロプロパン、メタリルクロライド、ドデシルメ
ルカプタン等があげられるが、連鎖移動剤と単量
体の双方の機能を備えたメタリルクロライドが好
適である。 その他の添加剤としては、粒度調整又は重合槽
内、乾燥機類への重合体粒子の付着を防止するた
めの水酸化アルミニウム微粉末、塩化亞鉛があげ
られる。 重合温度は40〜70℃、重合時間は10〜20時間が
望ましい。 〔実施例及び比較例〕 以下に実施例及び比較例をあげて本発明をさら
に具体的説明する。尚、各例において部は重量部
を表わし、%は重量%を表わす。また得られた塩
化ビニリデン系共重合体の評価は次の方法に従つ
た。 1) 剥離接着強度 ポリエステル/木綿(65/35重量比)の混紡繊
維シート上に重合体粒子を均一に20gr/m2にな
る様に散布し、この上に同一シートを乗せ、150
℃×0.3Kg/cm2×15秒間にてプレス圧着してから、
25℃の剥離強度(180゜)を測定した。 2) 保型性 1)の試験の為に調整した重合体粒子で接着さ
れた混紡繊維シートを折りたたみ0.1Kg/cm2の圧
力をかけ室温下で24Hr放置后の折りたたみ部分
の回復性を評価した。 折りたたみの線が出にくいものを良とした。 3) かさ比重の測定 JIS K 6722(塩化ビニリデン樹脂試験方法)
に従つた。 4) 粒度分布 ISO DP 61−N−S40に従い水篩法で測定し
た。 5) 溶融流動性 平滑なSUS製の板上に粉末を乗せ180℃×3分
間放置し溶融による流動性を比較し判定した。 実施例 1 5オートクレープに塩化ビニリデン80部、塩
化ビニル20部、懸濁剤としてエパン485(ポリプロ
ピレングリコールの分子量が1200、全分子中のエ
チレンオキサイド鎖の含有率が85%のEPOブロ
ツク共重合体、第一工業製薬(株)製)0.20部、メト
ローズ60SH50(ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ーズ、信越化学工業(株)製)0.60部を使用し、触媒
として2−エチルヘキシルヘキシルパーオキシジ
カーボネート0.8部及び純水150部を仕込み、
400rpmの撹拌下にて60℃で15時間懸濁重合を行
つた。遠心脱水后、乾燥し、その結果、重合収率
は78%で微粉末状重合体を得た。この重合体の物
性評価試験を行つたところ、表−1の如くであつ
た。 実施例2〜9及び比較例1〜5 実施例1に於いて、単量体組成、懸濁剤の種類
或いは使用量を変更して、他の重合条件は同一に
して、重合を行つた。 その結果、表1の試験結果を得た。
【表】
【表】 (3) 発明の効果 本発明によれば、微細粒子で剥離接着強度に優
れ、シートにした場合の保型性が良く、溶融流動
性に優れる、ホツトメルト接着剤用塩化ビニリデ
ン系共重合体が簡単な操作で工業的に容易に製造
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニリデン、塩化ビニル又はこれらと共
    重合性の単量体との単量体混合物からなり、単量
    体混合物中塩化ビニリデンが98〜60重量%、塩化
    ビニルが2〜40重量%である単量体混合物を、懸
    濁剤としてポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
    ピレンブロツク共重合体並びにセルロース系懸濁
    剤からなる懸濁剤を前記単量体混合物100重量部
    当り0.2〜1.0重量部用い、水性媒体中で懸濁重合
    することを特徴とするホツトメルト接着剤用塩化
    ビニリデン系共重合体の製造法。
JP23460785A 1985-10-22 1985-10-22 塩化ビニリデン系共重合体の製造法 Granted JPS6295306A (ja)

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JPS6295306A JPS6295306A (ja) 1987-05-01
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CN105859943B (zh) * 2014-12-29 2017-12-19 广州飞粤新材料有限公司 一种耐冲击性的氯乙烯共聚物树脂的制备方法
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JPS5688405A (en) * 1979-12-21 1981-07-17 Mitsubishi Monsanto Chem Co Preparation of vinyl chloride polymer

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