JPH0468293B2 - - Google Patents

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JPH0468293B2
JPH0468293B2 JP61138133A JP13813386A JPH0468293B2 JP H0468293 B2 JPH0468293 B2 JP H0468293B2 JP 61138133 A JP61138133 A JP 61138133A JP 13813386 A JP13813386 A JP 13813386A JP H0468293 B2 JPH0468293 B2 JP H0468293B2
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JP
Japan
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cyclohexylpropane
decalyl
traction
phenylpropane
temperature
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JP61138133A
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English (en)
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JPS62294628A (ja
Inventor
Tomyasu Minoe
Nobuaki Shimizu
Toshuki Tsubochi
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はトラクシヨンドライブ用流体や合成潤
滑油等として有用な新規物質およびその製造方法
に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点] 一般に、トラクシヨンドライブ用の流体はトラ
クシヨンドライブ装置(ころがり接触による摩擦
駆動装置)、例えば自動車無段変速機、産業用無
段変速機、水圧機器などに用いられる流体であ
り、高いトラクシヨン係数や熱および酸化に対す
る安定性、経済性等が要求されている。
近年、トラクシヨンドライブ装置の小型軽量化
が、自動車用途を中心に研究されてきており、そ
れに伴なつてこのトラクシヨンドライブ装置に用
いるトラクシヨンドライブ用流体にも、様々な苛
酷な条件下で使用に耐え得る性能、特に低温から
高温(−30〜140℃程度)までの広い温度範囲に
わたつて安定的に高性能(トラクシヨン係数が高
いこと、粘度が低いこと、酸化安定性にすぐれる
ことなど)を発揮しうることが要求されている。
従来、上述の要求特性を満足させるべく種々の
化合物をトラクシヨンドライブ用流体として用い
ることが提案されている(特公昭46−338号、同
46−339号など)が、いずれも十分に満足しうる
ものではなかつた。例えば、高温で高いトラクシ
ヨン係数を示す化合物は、粘度が高いため撹拌に
よるエネルギーロスが大きいので伝達効率が低
く、また低温始動性などの低温性能にも問題があ
る。一方、低粘度で低温性能に優れた化合物は、
高温下でのトラクシヨン係数が低く、また高温に
なると粘度が低下しすぎて、トラクシヨン伝達装
置の潤滑上のトラブルの原因となるなどの問題が
ある。したがつて、これまでに上述の要求性能を
十分に具備したものは提案されていない。
[問題点を解決するための手段] そこで本発明者らは上記従来技術の問題点を解
消し、低温から高温まで広い温度範囲にわたつて
優れた性能を有するトラクシヨンドライブ用流体
を開発すべく鋭意研究を重ねた。その過程におい
て、本発明者らは特定の新規化合物を見出し、し
かもこの新規化合物が低温から高温まで高いトラ
クシヨン係数を示すとともに適度な粘度を有して
いてトラクシヨンドライブ用流体や合成潤滑油等
として優れた化合物であることを見出し、この知
見に基いて本発明を完成した。
すなわち本発明は第1に1−(1−デカリル)−
2−シクロヘキシルプロパンを提供するものであ
る。この1−(1−デカリル)−2−シクロヘキシ
ルプロパンは、本発明者らによつて見出された新
規化合物であり、次の構造式[] で表わされるものである。
上記構造式[]で表わされる1−(1−デカ
リル)−2−シクロヘキシルプロパンは、様々な
方法により製造することができるが、その好適な
製造方法を提供するのが本発明の第2である。
すなわち本発明の第2は、1−(1−テトラリ
ル)−2−フエニルプロパンまたは1−(1−ナフ
チル)−2−フエニルプロパンを水素化すること
を特徴とする1−(1−デカリル)−2−シクロヘ
キシルプロパンの製造方法を提供するものであ
る。
ここで1−(1−テトラリル)−2−フエニルプ
ロパンは、本発明者らによつて開発された新規化
合物であつて、次の構造式[] で表わされるものである。このものは、例えば構
造式 で表わされるテトラリンと、構造式 で表わされるα−メチルスチレンを、アルカリ金
属および/またはアルカリ土類金属を含有する触
媒の存在下に反応させることにより、製造するこ
とができる。
前記構造式[]で表わされる本発明の1−
(1−デカリル)−2−シクロヘキシルプロパン
は、上記構造式[]で表わされる1−(1−テ
トラリル)−2−フエニルプロパンまたは次の構
造式[] で表わされる1−(1−ナフチル)−2−フエニル
プロパンを水素化することにより製造することが
できる。ここで水素化条件としては、要するに上
記化合物を分解することなく完全に水素化するこ
とができればよく、特に制限はないが、具体的に
は水素化触媒としてパラジウム、白金、ニツケ
ル、ルテニウムなどの金属を1種以上担持したも
のを用い、水素ガスまたは水素含有ガスで接触還
元すればよい。また、この際の温度は通常20〜
250℃、水素圧は常圧〜150Kg/cm2Gである。
このようにして本発明の第1の1−(1−デカ
リル)−2−シクロヘキシルプロパンを得ること
ができる。
[発明の効果] 叙上の如くして得られる新規化合物1−(1−
デカリル)−2−シクロヘキシルプロパンは、低
温から高温まで広い温度範囲にわたつて高いトラ
クシヨン係数を示す。また、このものは低温から
高温までの広い温度範囲にわたつて、適度な粘度
を有している。さらに、このものは酸化安定性、
熱安定性等の性能も優れたものである。
したがつて、本発明は様々な苛酷な条件下で使
用されるトラクシヨンドライブ用流体や合成潤滑
油等として有効に用いることができる。なお、こ
の場合必要に応じて鉱油、合成油や各種の添加剤
を配合することができる。
[実施例] 次に本発明を実施例により説明する。
製造例(1−(1−テトラリル)−2−フエニルプ
ロパンの製造) 撹拌機、ガス導入管付き滴下ロート、塩化カル
シウム管付き還流冷却器および温度計を備えた5
容ガラス製4つ口フラスコに、ガス導入管を通
じてアルゴンガスを導入しながらテトラリン1452
g(11.0モル)、金属ナトリウム80g(3.5モル)
およびプロモーターとしてカリウムt−ブトキシ
ド44.9g(0.4モル)を入れ、油浴で125℃に加熱
した。1時間、強撹拌をして金属ナトリウムを分
散させた後、精製α−メチルスチレン708g(6
モル)とテトラリン132g(1モル)の混合液を
4時間かけて滴下し、滴下終了後、更に1時間撹
拌して反応を完結させた。室温まで冷却後、撹拌
下にメタノール1を滴下して未反応の金属ナト
リウムを分解した。アルゴンガスの導入を停止
し、反応混合物を1の水で2回洗浄した後、1
規定の塩酸水溶液1で1回洗浄し、更に1の
水で2回洗浄した。油層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下に蒸留(165〜168℃/0.2mmHg)
して純度90%の1−(1−テトラリル)−2−フエ
ニルプロパン400g(1.6モル)を得た。なお、純
度は水素炎イオン化検出器(FID)付ガスクロマ
トグラフで測定した。また、1−(1−テトラリ
ル)−2−フエニルプロパンの構造はガスクロマ
トグラフ付質量分析装置(GC−MS)、プロトン
核磁気共鳴装置(1H−NMR)および赤外分光光
度計(IR)で決定した。
実施例 1 電磁撹拌式1ステンレス鋼製オートクレーブ
に、上記製造例で得られた純度90%の1−(1−
テトラリル)−2−フエニルプロパン400g(1.6
モル)および5重量%ルテニウム−カーボン触媒
(日本エンゲルハルド社製)20gを加え、水素圧
50気圧、温度170℃の条件で4時間水素添加反応
を行なつた。反応後、過により触媒を除去した
液および触媒に付着した液をシクロヘキサンで
回収した液を合わせた後、ロータリーエバポレタ
ーでシクロヘキサンを留去して純度90%の1−
(1−デカリル)−2−シクロヘキシルプロパン
410gを得た。このものの性状を以下に示す。な
お、この純度はFID付ガスクロマトグラフにより
測定した。
屈折率 (n20 D) 1.5031 比 重 (15/4℃)0.9376 動粘度 45.59cSt(40℃) 5.145cSt(100℃) 粘度指数 −22(JIS K2284に準拠) 流動点 −30.0℃(JIS K2269に準拠) 実施例 2 実施例1で得られた純度90%の1−(1−デカ
リル)−2−シクロヘキシルプロパンのトラクシ
ヨン係数を、40℃から140℃までの範囲で測定し
た結果を第1図に示す。
なお、トラクシヨン係数の測定は、2円筒型摩
擦試験機にて行なつた。すなわち、接している同
じサイズの円筒(直径52mm、厚さ6mmで被駆動側
は曲率半径10mmのタイコ型、駆動側はクラウニン
グ無しのフラツト型)の一方を一定速度
(1500rpm)で、他方を1500rpmから1750rpmま
で連続的に回転させ、両円筒の接触部分にバネに
より7Kgの荷重を与え、両円筒間に発生する接線
力、即ちトラクシヨン力を測定し、トラクシヨン
係数を求めた。この円筒は軸受鋼SUJ−2鏡面仕
上げでできており、最大ヘルツ接触圧は112Kg
f/mm2であつた。
また、トラクシヨン係数と油温との関係の測定
にあたつては、油タンクをヒーターで加熱するこ
とにより、油温を40℃から140℃まで変化させ、
すべり率5%におけるトラクシヨン係数と油温と
の関係をプロツトしたものである。
比較例 1 撹拌機、ガス導入管付き滴下ロート、塩化カル
シウム管付き還流冷却器および温度計を備えた5
容のガラス製フラスコに、ガス導入管を通じて
アルゴンガスを導入しながらテトラリン1452g
(11.0モル)、金属ナトリウム80g(3.5モル)お
よびプロモーターとして水酸化カリウム97g
(1.7モル)を加え、135℃に加熱した。撹拌下に
精製スチレン416g(4.0モル)およびテトラリン
132g(1.0モル)の混合液を135〜140℃の温度に
維持しながら3時間かけて滴下した。滴下終了
後、1時間加熱撹拌を続けた後、室温まで冷却し
た。撹拌下にメタノールを少量ずつ滴下して過剰
の金属ナトリウムを分解した後、飽和食塩水およ
び1規定塩酸水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた。乾燥剤を別して液の減圧蒸
留を行ない、沸点138〜145℃/0.2mmHg留分400
gを得た。
この留分を分析したところ1−(1−テトラリ
ル)−2−フエニルエタンであることが確認され
た。この留分400gを1容のオートクレーブに
入れた後、15gの5重量ルテニウム−カーボン触
媒(日本エンゲルハルド社製)を加え、水素圧50
Kg/cm2G、反応温度170℃で4時間水素化を行な
つた。冷却後、触媒を過し、軽質分をストリツ
ピングして分析したところ、水素化率99.9%以上
であり、このものは1−(1−デカリル)−2−シ
クロヘキシルエタンであつた。このものの性状を
以下に示す。また、このもののトラクシヨン係数
と温度との関係を第1図に示す。
屈折率 (n20 D) 1.5011 比 重 (15/4℃)0.9336 動粘度 27.48cSt(40℃) 4.204cSt(100℃) 流動点 −35℃(JIS K2269に準拠) 第1図より、本発明化合物は、分子構造が比較
例1の化合物に非常に類似しているにもかかわら
ず、優れたトラクシヨン係数を有していることが
判る。
実施例 3 実施例1で得られた純度90%の1−(1−デカ
リル)−2−シクロヘキシルプロパン300mgを高速
液体クロマトグラフ(日本ウオーターズ(株)製)に
より精製し、純度99%以上の1−(1−デカリル)
−2−シクロヘキシルプロパン210mgを得た。な
お、この純度はFID付ガスクロマトグラフで測定
した。また構造は、ガスクロマトグラフ付質量分
析装置(GC−MS)、プロトン核磁気共鳴装置
1H−NMR)および赤外分光光度計(IR)で決
定した。分析結果を以下に示す。
元素分析 C19H34 計算値(%) C:87.0 H:13.0 実測値(%) C:87.1 H:12.9 赤外線吸収スペクトル(日本分光(株)製、A−
3型) 第2図に示すとおり プロトン核磁気共鳴スペクトル(日本電子(株)
製,核磁気共鳴装置GX−270) 屈折率 (n20 D) 1.5016
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例2と比較例1における
流体のトラクシヨン係数と温度との関係を示すグ
ラフであり、第2図は本発明の実施例3で得られ
た1−(1−デカリル)−2−シクロヘキシルプロ
パンの赤外線吸収スペクトルであり、第3図はそ
のプロトン核磁気共鳴スペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1−(1−デカリル)−2−シクロヘキシルプ
    ロパン。 2 1−(1−テトラリル)−2−フエニルプロパ
    ンまたは1−(1−ナフチル)−2−フエニルプロ
    パンを水素化することを特徴とする1−(1−デ
    カリル)−2−シクロヘキシルプロパンの製造方
    法。
JP61138133A 1986-06-16 1986-06-16 1−(1−デカリル)−2−シクロヘキシルプロパンおよびその製造方法 Granted JPS62294628A (ja)

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JP61138133A JPS62294628A (ja) 1986-06-16 1986-06-16 1−(1−デカリル)−2−シクロヘキシルプロパンおよびその製造方法

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JPS62294628A JPS62294628A (ja) 1987-12-22
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