JPH046784Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、１組の麻雀牌を受皿上に順次整列さ
せて収容する麻雀牌の整列収容装置に関する。

【従来の技術】

麻雀荘は、ゲームが終了した後に使用済みの牌
を整列状態に収容する受皿を麻雀卓１台毎に用意
してあり、遊休中の麻雀卓上に１組の牌が整然と
収容されている受皿を置いて客待ちしている。し
かして、受皿に牌を収容する作業は総て従業員の
手作業で行なわれているのが現状である。

【考案が解決しようとする問題点】

使用する牌の組が多いと、手作業による牌の収
容操作はかなりの時間と労力が必要であり、ま
た、使用回数が多い牌は随時洗浄して受皿に収容
するので、従業員の労力は益々増大するため、受
皿に牌を整然と収容するための自動機械化が要望
されていた。

【問題点を解決するための手段】

本考案は上記の問題を解決したものであつて、
その目的はゲーム終了後の牌、或いは纏めて洗浄
された牌を１個づつ連続して受入れ、所定数の牌
を１列に並べて順次受皿上に移行させ、受皿上に
１組の牌を整然と収容できるように構成した麻雀
牌の整列収容装置を提供することにある。しかし
て、本考案の上記目的は、牌は１個づつ移送する
移送通路と、この移送通路に接続され、該移送通
路から移送されてきた牌の所定数を１列に並べて
収容する整列台と、この整列台上に該整列台の長
さ方向に沿つて設けた押出し体と、この押出し体
の押出し面部を上記整列台と直交する方向に往復
動させる駆動機構と、上記押出し面部の作動方向
に対して設置され、上記整列台の底板部に接続自
在であつて１組の牌を整列させて収容できる受皿
とを備えて構成した麻雀牌の整列収容装置により
達成される。

【実施例】

所定数（図示の場合は８個）の牌Ｐを１列に並
べて収容できる整列台１は断面形状がほぼＬの字
形であつて、底板部２と片側の側板部３とから成
り、底板部２上にはその長さ方向両端部分に位置
させて支持体４，５が立上がり状態に固定されて
いる。この両支持体４，５間に押出し体６を回動
自在に横架し、７はその枢軸であつて、押出し体
６はその両端に立上がらせて設けたアーム８，９
を介して枢軸７に支持されている。押出し体６は
断面形状が下向きコの字形であり、整列台１の側
板部３に隣接した側面部は牌Ｐを押出す押出し面
部６ａに形成され、この押出し面部６ａは他方の
側面部６ｂより下方へ若干長く形成されている。
また、後述する牌Ｐの移送通路側に位置したアー
ム８は鈎状に曲げられ、その折曲部８ａはクラン
ク杆１１の自由端部側と互いに枢着１２されてお
り、クランク杆１１の基部１１ａを回転板１３の
偏心位置に枢着１４して、回転板１３の１回転に
よつて押出し体６を整列台１と直交する方向に所
定角度正逆回動させる仕組になつている。 なお、回転板１３は牌Ｐの送り込み動作と同調
して制御されるモータＭにより駆動されるが、そ
の制御手段については、シーケンス制御等公知の
制御方法を採用できるので、図示説明を省略し
た。 前述した支持体４，５のうちの一方の支持体、
即ち、図示の場合には鈎状に曲げられたアーム８
側を支持する支持体４の下部は門形状の開口部１
５に形成され、この開口部１５を通して牌Ｐを整
列台１上に送り込む移送通路１６が該整列台１に
接続されている。移送通路１６は牌Ｐを１個づつ
移送できる横巾をもつ樋状に形成され、この移送
通路１６上には公知の駆動手段によつて前進後退
する移送杆１７を設けてあり、移送通路１６上に
順次供給されてきた牌Ｐを移送杆１７による押出
し作用によつて１個づつ整列台１の底板部２上に
送り込むことができる。移送通路１６上に牌Ｐを
供給する手段は図示説明を省略したが、これはホ
ツパー等を用いて１組の牌を１個づつ移送通路１
６上に供給する通常の方法を採用すればよい。 一方、整列台１には側板部３の反対側に１組の
牌を整列させて収容できる通常の四角形受皿２１
が接続自在とされ、この受皿２１の開放した一側
面部２２を整列台１に臨ませ、受皿２１の底板２
３と整列台１の底板部２が面一の状態で仮接続さ
れる仕組になつている。即ち、底板部２に段落し
た支持板部２ａを連設し、この支持板部２ａ上に
受皿２１の先方部分を載せ、整列台１に設けた圧
着片１８，１９と上記支持板部２ａによつて受皿
２１の先方部分を挟着すれば、整列台１と受皿２
１との仮接続が果される。 以上の構成によれば、整列台１上に所定数の牌
Ｐが送り込まれ、その送り込みが完了した時点で
モータＭを起動すると、押出し体６の往復回動動
作によつて整列台１上の整列牌はそのまま受皿２
１上に押出され、この押出し動作の反覆によつて
先行の整列牌を後続する整列牌によつて受皿２１
上に順次押出し、１組の牌を受皿２１上に整列さ
せて収容することができる。 なお、図示実施例の場合は、押出し体６の押出
し面部６ａが整列台１に仮接続される受皿２１に
対し往復回動できるように構成されているが、こ
れは押出し面部６ａを受皿２１に対し前進後退で
きるように実施してもよく、その駆動機構は図示
実施例に限定されないことは勿論である。

【考案の効果】

本考案は上記の如くであつて、所定数の牌を整
列させ、その整列牌を受皿上に順次送り込む動作
を自動的に行なうことができ、使用済みの牌乃至
は洗浄した後の１組の牌の整列収容装置としては
非常に有効であり、人手による負擔を全面的に解
消できることは勿論のこと、構造が簡単であつて
牌の洗浄装置等に容易に組込んで実施できる利点
がある等、その実用的価値は極めて多大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図イ，ロは作動状態を示す部分断面
図である。 図中、１は整列台、２は底板部、６は押出し
体、６ａは押出し面部、１６は移送通路、２１は
受皿、Ｐは牌である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 牌を１個づつ移送する移送通路と、この移送通
   路に接続され、該移送通路から移送されてきた牌
   の所定数を１列に並べて収容する整列台と、この
   整列台上に該整列台の長さ方向に沿つて設けた押
   出し体と、この押出し体の押出し面部を上記整列
   台と直交する方向に往復動させる駆動機構と、上
   記押出し面部の作動方向に対して設置され、上記
   整列台の底板部に接続自在であつて１組の牌を整
   列させて収容できる受皿とを備えて成ること特徴
   とする麻雀牌の整列収容装置。