JPH0467795A - 無整流子直流電動機 - Google Patents

無整流子直流電動機

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JPH0467795A
JPH0467795A JP2176721A JP17672190A JPH0467795A JP H0467795 A JPH0467795 A JP H0467795A JP 2176721 A JP2176721 A JP 2176721A JP 17672190 A JP17672190 A JP 17672190A JP H0467795 A JPH0467795 A JP H0467795A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は無整流子直流電動機に関し、さらに詳しくは永
久磁石回転子の回転位置を検出するためのホール素子の
如き回転子位置検出素子を不要とした無整流子直流電動
機に関するものである。
従来の技術 無整流子直流電動機はブラシ付の直流電動機に比べ機械
的接点を持たないため長寿命であると同時に電気的雑音
も少なく、近年、高信転性が要求される産業用機器や映
像・音響機器に広く応用されている。
従来、この種の無整流子直流電動機はそのほとんどが固
定子巻線の通電相切換えのために、ブラシに相当する回
転子位置検出素子(例えばホール素子)を使用している
。しかしながら回転子位置検出素子自体法して安価なも
のではなく、さらGこ素子の取付は位置調整の煩雑さ、
配線数の増加により無整流子直流電動機はブラシ付直流
電動機に比べて大幅にコストが上昇する欠点がある。
また電動機内部に回転子位置検出素子を取り付けなけれ
ばならないため構造上の制約が起こることがしばしばあ
る。近年、機器の小型化に伴し)使用される電動機も小
型かつ薄型化されホール素子等の位置検出素子を取り付
ける場所的余裕がなくなってきている。
そこでホール素子の如き回転子位置検出素子の全くない
無整流子直流電動機が従来よりいくつか提案されている
その1つは、例えば特公昭55−160980号公報に
示されるような固定子巻線に電流を一方向だしすに供給
する、いわゆる半波駆動方式の無整流子直流電動機があ
る。これは、3相の固定子巻線のうち休止中の2つの固
定子巻線に誘起される逆起電力を検出して演算処理する
ことによって、次の通電相を決定し固定子巻線に電流を
一方向だけに順次供給するものである。
さらには、例えば特公昭62−260586号公報に示
されるような固定子巻線に電流を両方向Gこ供給する、
いわゆる全波駆動方式の無整流子直流電動機がある。こ
れは、回転子の回転が上昇して固定子巻線に逆起電力が
誘起されたときに、逆起電力のゼロクロス点を検出し、
その出力信号をモノマルチで一定時間だけ遅延させるこ
とによって通電のタイミングを決定するものである。
以下、従来例の駆動波形について第2図および第3図を
参照しながら説明する。
第2図は無整流子直流電動機を構成する固定子巻線電力
供給手段の一例を示す回路構成図、第3図は従来例にお
けるその各部信号波形図である。
第2図において、27は永久磁石回転子、IL 121
3は固定子巻線、2L 22.23.24.25.26
は駆動用トランジスタでこれらのトランジスタをオン、
オフすることにより固定子巻線IL 12.13に電流
を供給する。そのうち、2122.23はPNP )ラ
ンジスタ、24.25.26はNPN )ランジスタで
構成されている。20は電源である。一般に無整流子直
流電動機の駆動は、回転子27の回転位置に応じて得ら
れる6相のパルス信号を駆動用トランジスタ21.26
.22.24.23.25の各ベースに印加して行われ
る。その6相のパルス信号波形を第3図d。
e、f、g、h、iに示す。ただし、各トランジスタの
ベースに加えられる信号の方向はPNP トランジスタ
21.22.23には電流が流出する方向に、NPN 
)ランジスタ24.25.26には電流が流入する方向
に加えられる。まず、トランジスタ2L 25が導通し
て固定子巻線11.12に電流が流れる。次にトランジ
スタ21.26が導通して固定子巻線11゜13に電流
が流れる。このような相切換え動作を順次行い、永久磁
石回転子27を回転させる。そのときの固定子巻線IL
 12.13には第3図j、に、1に示す電流が両方向
に通電される。また回転子27が回転している状態では
固定子巻線IL 12.13の各端子には第3図a、b
、cに示す電圧(逆起電力)が誘起される。同図d −
iで示される6相のパルス信号は回転子27の位置信号
に相当し、逆起電力a、b、cの波形とは第3図に示す
ような位相関係にあり、電気角で30度だけ位相が異な
ることに注意すべきである。そこで例えば特公昭62−
260586号公報に示されるような先行技術では、固
定子巻線に誘起された逆起電力のゼロクロス点を検出し
、その出力信号をモノマルチを用いることによって一定
時間(30度分)だけ遅延させて通電のタイミングを決
定している。また、6相の位置信号d −iは矩形波状
であるため、固定子巻線に流れる電流波形は通電幅がほ
ぼ120度(電気角)の矩形波状となり、固定子巻線に
流れる電流は急峻にオン・オフされることになる。
発明が解決しようとする課題 上述した特公昭62−260586号公報に示される無
整流子直流電動機にあっては、固定子巻線の一方向だけ
に電流を供給する半波駆動方式であるため、その駆動回
路を簡単に構成できる反面、固定子巻線に流れる電流を
両方向に流れるように構成した全波駆動方式の電動機に
比べると、固定子巻線の利用率が低くて効率が悪く、発
生トルクも小さいという課題がある。
また上述した特公昭62−260586号公報に示され
る無整流子直流電動機にあっては、固定子巻線に誘起さ
れる逆起電力のゼロクロス点で発生されたパルスをモノ
マルチで一定時間だけ遅延させることにより3!A電相
を決定する方式であり、その遅延時間は電動機の回転数
と無関係に一定であるため、回転数を変える必要がある
用途には向かず適用性に乏しいという課題がある。
また上述した両者の先行技術に示される無整流子直流電
動機にあっては、固定子巻線に流れる駆動電流は通電幅
がほぼ120度(電気角)の矩形波状となる。そのため
、切換えに伴うスパイク状電圧を低減するために実際に
は比較的大きなコンデンサを含むフィルタ回路が固定子
巻線の通電端子に必要となる。また、固定子巻線に流れ
る電流が象、峻にオン・オフされるため、回転時に振動
、騒音を発生しやすいという欠点を有し、しかも電動機
を高速回転で使用するほどその傾向が著しいという課題
がある。
本発明は、回転子位置検出素子の不要な、しかも固定子
巻線に流れる電流を両方向に流れるように構成した全波
駆動方式の無整流子直流電動機を提供することを目的と
している。
さらに本発明は、電動機の回転数を任意に変えることが
可能な無整流子直流電動機を提供することを目的として
いる。
さらに本発明は、先行技術に示された無整流子直流電動
機に必要とされるような大きなコンデンサを含むフィル
タ回路が不要で、高速回転時にも振動、騒音の極めて少
ない無整流子直流電動機を提供することを目的としてい
る。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、複数相の固定子巻
線のそれぞれに発生する逆起電力のゼロクロス点を検出
して順次パルス整形してパルス信号列を得る逆起電力検
出手段と、その出力信号を分周して固定子巻線の逆起電
力と同じ周波数の複数相の信号を発生する論理パルス発
生手段と、逆起電力検出手段のパルス信号列に応じて傾
斜波形を発生する傾斜波形発生手段と、論理パルス発生
手段のパルス信号と傾斜波形発生手段の傾斜波形より回
転子の回転位置信号を合成する位置信号合成手段と、そ
の回転位置信号に応じて固定子巻線を付勢する固定子巻
線電力供給手段とを含んで構成される。
作用 本発明は上記した構成により、固定子巻線に誘起される
逆起電力のゼロクロス点をパルス整形してパルス信号列
に変換し、そのパルス信号列をもとに台形波状の回転子
位置信号を作成しているので、電動機の回転数を変化さ
せても次に通電すべき固定子巻線の通電位相が変化する
ことはない。
したがって、回転数を変える必要がある用途にも容易に
応用することが可能となり、従来例の回転子位置検出素
子不要の無整流子直流電動機に見られるような回転数を
変化させた場合に駆動が不安定になるということはない
さらに加えて、本発明は固定子巻線に誘起される逆起電
力のゼロクロス点のみを検出しているので、駆動電流に
よる電圧の影響を受けることもなく固定子巻線に流れる
電流を両方向に流せる全波駆動方式の電動機の構成をと
ることができる。したがって、半波駆動方式の電動機に
比べて高効率、高トルクの無整流子直流電動機が提供で
きる。
さらに加えて、固定子巻線各相に通電される電流の相切
換えは傾斜波形発生手段の発生する傾斜波形により極め
て滑らかに行われるため、従来例に見られるような、相
切換えに伴うスパイク状電圧を低減するための比較的大
きなコンデンサを含むフィルタ回路を固定子巻線の通電
端子に接続する必要がない。
また、固定子巻線に流れる電流が、従来例の如く急峻に
オン・オフされることがなく相切換えが滑らかに行われ
るため、振動および騒音の非常に少ない電動機の駆動が
可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の一実施例における無整流子直流電動機
の構成を示すブロック図である。第1図において、1は
逆起電力検出手段で、3相の固定子巻線11.12.1
3に誘起される逆起電力a、b。
Cが入力される。逆起電力検出手段1は3相の逆起電力
a、b、cのゼロクロス点を検出してパルスnに変換す
る。このパルスnは3相の逆起電力a、b、cのゼロク
ロス点を示す。逆起電力検出手段lの出力するパルスn
は論理パルス発生手段2と傾斜波形発生手段3に入力さ
れる。論理パルス発生手段2は逆起電力検出手段1の出
力するパルスnを分周して固定子巻線LL 12.13
に誘起される逆起電力と同じ周波数の6相のパルスを出
力する。傾斜波形発生手段3は入力されたパルスnに応
じて傾斜波形を発生し、同時にパルスnの周期を計数す
る。
論理パルス発生手段2で発生された6相のパルス信号は
位置信号合成手段4に人力され、傾斜波形発生手段3の
発生する傾斜波形stと6相のパルス信号をもとに回転
子27の回転位置信号に変換される。この回転位置信号
は固定子巻線電力供給手段5に入力される。固定子巻線
電力供給手段5は位置信号合成手段4の出力する回転子
位置信号に応じて各固定子巻線11.12.13に順次
駆動電流を両方向に供給する。
以上のように構成された一実施例をもとにして本発明の
無整流子直流電動機の動作について詳しく説明する。
第4図は本発明の無整流子直流電動機を構成する固定子
巻線電力供給手段5の一実施例の各部信号波形図である
第4図において、a、b、cはそれぞれ固定子巻線IL
 12.13に誘起される逆起電力波形である。
同図d〜工は位置信号発生手段4で合成される6相信号
で、回転子27の回転位置に応じて得られる6相の位置
信号に相当する。これは従来例の第3図d −iに示す
矩形波状の信号波形とは異なり台形波状の信号波形であ
る。なお、この台形波状の信号波形を得る方法について
は、第12図及び第13図にで説明する位置信号発生手
段のところで詳細に説明する。
第4図d −iの6相位置信号はそれぞれ第2図に示す
駆動用トランジスタ21.26.22.24.2325
の各ベースに入力される。ただし、各トランジスタのベ
ースに加えられる信号の方向はPNP )ランジスタ2
1.22.23には電流が流出する方向に、NPN)ラ
ンジスタ24.25.26には電流が流入する方向に加
えられる。各々のトランジスタは加えられたベース電流
をそれぞれ増幅して各ベース電流に比例した電流が各コ
レクタに流れる。その結果、固定子巻線11.12.1
3には第4図j、  k、  1に示す電流が両方向に
通電される。このような相切換え動作を順次行い、永久
磁石回転子27を回転させる。
このような信号処理を行う本発明の一実施例の各部の動
作についてさらに図面を用いて説明する。
第5図は第1図に示す本発明に係る逆起電力検出手段l
の一実施例の回路構成図である。
第5図において、14.15.16は抵抗で片方は固定
子巻線IL 12.13の各端子に接続され、他方はそ
れぞれ共通接続されている。31.32.3.3は比較
回路で、その入力端子(+)には固定子巻線1112、
13の各端子が接続され、入力端子(−)には抵抗14
.15.16の共通接続点が接続されている。
34、35.36はアンド回路でそれぞれ比較器3L 
32と比較器32.33および比較器33.31の各出
力が接続されている。30は3人力のオア回路で、アン
ド回路34.35.36の各出力が入力されてオア出力
mを出力する。39はイクスクルーシブオア回路で、片
方の入力にはオア回路30の出力mが入力され、他方の
入力にはオア回路30の出力信号mを抵抗37とコンデ
ンサ38で定まる時定数だけ遅延した信号が入力される
。イクスクルーシプオア回路39の出力は逆起電力検出
手段lの出力端子となって、信号nを出力する。
第5図の逆起電力検出手段1の動作について第6図を用
いて説明する。
第5図の抵抗14.15.16はそれぞれ固定子巻線1
112、13と接続されているので、抵抗14.15゜
16の共通接続点には固定子巻線IL 12.13の中
性点ると同一の電位が得られる。したがって、電動機と
しては特別に固定子巻線の中性点から信号線を引き出し
ておく必要がない。固定子巻線11.12゜13に誘起
される逆起電力は第6図a、b、cに示されるような信
号波形であり、これらは第5図の比較器31.32.3
3の入力端子(+)に入力され、入力端子(−)には抵
抗14.15.16の共通接続点に得られる固定子巻線
の中性点電位が入力されている。したがって、比較器3
1.32.33の各出力端子には第6図u、v、wに示
すような逆起電力ab、cを波形整形したパルスが得ら
れる。パルス波形u、V、wのパルスエツジは逆起電力
a、b。
Cのゼロクロス点とそれぞれ一致する。その結果、オア
回路30の出力端子からは第6図mに示す波形が得られ
、3相の逆起電力a、b、cのゼロクロス点とパルスの
立ち上がり、立ち下がりエツジの位相が一致したパルス
mが出力される。第6図mはオア回路30の出力パルス
mを両エツジ微分した波形である。すなわち、イクスク
ルーシブオア回路39からは3相の各起電力a、b、c
のゼロクロス点ごとにパルスが出力され、逆起電力a、
  bCの1周期につき6回(電気角で60度ごと)の
パルスnが出力される。
次に本発明の一実施例における傾斜波形発生手段3の動
作について詳しく説明する。
第7図は第1図に示す本発明に係る傾斜波形発生手段3
の一実施例の回路構成図、第8図は電動機の定常回転に
おけるその各部信号波形図である。
第7図において、41はカウント手段、40はクロック
パルス発生手段である。
クロックパルス発生手段40はクロックパルスCkを発
生しており、クロックパルスckはカウント手段41に
入力されている。43.44はそれぞれ第1、第2のラ
ッチで、第1のラッチ43のセント端子Sにはカウント
手段41の中間ビットの出力が入力され、第2のラッチ
440セツト端子Sにはカウント手段41の最上位ビッ
トの出力が接続されている。42はリセットバフレス発
生手段で逆起電力検出手段1の出力するパルスnが人力
され、カウント手段41にその計数値をリセットするリ
セ、2トバルスrを出力する。リセットパルスrは第1
.第2のラッチ43.44のリセット端子Rにも入力さ
れラッチの内容をリセットする。
45、46はそれぞれ第1.第2のD型フリップフロッ
プで入力端子りには第1.第2のラッチ43゜44の出
力端子Qが接続され、クロンク端子Cには逆起電力検出
手段1の出力パルスnが入力されている。
50は逆起電力発生手段1の出力に応じて鋸歯状波を発
生するための充放電用コンデンサ、51.52゜53は
それぞれ充放電用コンデンサ50に充電電流を供給する
ための第1.第2.第3の定電流源回路で、充電電流の
大きさはそれぞれII、12.13である。そのうち第
1.第2の定電流源回路はスイッチ56.57を介して
充放電用コンデンサ50に接続されている。スイッチ5
6.57は第1.第2のD型フリップフロップ45.4
6の出力端子Qの各出力に応じて、出力が“H”のとき
はスイッチオフ、出力が“′L“′のときはスイッチオ
ンされる。すなわち、スイッチ56.57のオン・オフ
の状態に応じて充放電用コンデンサ50に供給される充
電電流が異なるように構成されている。54は充放電用
コンデンサ50に蓄えられた電荷を放電させるためのリ
セット用スイッチ、55は入力がコンデンサ50に接続
されたバッファアンプである。バッファアンプ55の出
力端子が傾斜波形発生手段3の出力端子となる。
第7図において、充放電用コンデンサ50.3つの定電
流源回路51.52.53、スイッチ56.57、リセ
ット用スイッチ54およびバンファアンブ55が(頃斜
波形発生手段3の波形発生部90を構成している。
第7図に示す傾斜信号発生手段3の動作について、まず
永久磁石回転子27が高速回転しているときについて第
8図を用いて説明する。
第8図において、nは逆起電力検出手段1の出力するパ
ルスで、パルスnの立ち上がりエツジは3相の固定子巻
線11.12.13に誘起される逆起電力a、b、cの
ゼロクロス点を示し、パルスnの間隔は電気角で60度
6こ相当する。rはリセットパルス発生手段42の出力
するリセットパルスを示す。
なお、パルスnとリセットパルスrの位相関係は第8図
(A)に示しているとおりであり、リセットパルスrを
パルスnより遅延させているのはカウント手段41のビ
ット値を第1.第2のラッチ回路43、44に確実に転
送させるためである。また図ではパルスs、rのパルス
幅を便宜上大きく記しであるが、パルス周期に比べて十
分に狭いものとする。カウント手段41はリセットパル
ス発生手段42がリセットパルスrを出力するまでクロ
ックパルスckをカウントする。リセットパルスrは逆
起電力発生手段1が出力するパルスnと同じ周期である
から、カウント手段41の計数値は逆起電力検出手段1
の出力するパルスnの周期を計数したことになる。その
様子を第8図(A)のPに計数値をアナログ的に示しで
ある。
永久磁石回転子27が高速回転しているときにはカウン
ト手段41の計数値は十分小さ(、第1.第2のラッチ
43.44の各セット端子Sに入力されるカウント手段
41のビットは常に“L″の状態であり、第1.第2の
ランチ43.44の出力端子Qの各出力はどちらも“′
L”状態にある。したがって、第1.第2のD型フリッ
プフロンプ45.46の各入力端子りには第1.第2の
ラッチ43.44の出力端子Qの各出力″L′′が入力
され、クロック端子Cには逆起電力検出手段lの出力す
るパルスnが入力されているので、第1.第2のD型フ
リップフロップ45.46の各出力端子Qの各出力も“
L I+状態のままである。
したがって、スイッチ56およびスイッチ57は両者と
もオン状態にあり、充放電用コンデンサ50には第1.
第2.第3の定電流源回路の出力する充電電流の和(1
1+I2+I3)が供給される。
その結果、充放電用コンデンサ50は一定の傾斜で充電
が開始される。ところがパルスnが入力されたときには
、リセ・ノド用スイッチ54が一瞬オンされるので充放
電用コンデンサ50に蓄えられた電荷は瞬時に放電され
る。その様子を第8図(A)のSLに示す。以上のよう
にして傾斜波形発生手段3からはパルスnと同位相の鋸
歯状の1頃斜波形stが出力される。
次に永久磁石回転子27が中速回転しているときの傾斜
波形発生手段3の動作について、第8図(B)を用いて
説明する。
永久磁石回転子27が中速回転しているときには、逆起
電力発生手段1が出力するパルスnの周期は高速回転時
よりも長くなり、カウント手段41の計数値は高速時の
計数値よりも大きくなって、第1のラッチ43のセット
端子Sに入力されるビットが“H”状態、第2のランチ
44のセット端子Sに人力されるビットは常にL”状態
にあるとする。
その様子を第8図(B)のql、 q2に示す。したが
って、第1.第2のD型フリップフロップ45.46の
各入力端子りには第1.第2のラッチ43.44の出力
端子Qの各出力“H“′および”L”が入力され、クロ
ック端子Cには逆起電力検出手段Iの出力するパルスn
が入力されているので、第1.第2のD型フリップフロ
ップ45.46の各出力端子Qの各出力は第8図(B)
の31. 、S2に示すようムこそれぞれ“Hパおよび
“′L゛状態となる。
したがって、スイッチ56はオン状態、スイッチ57は
オフ状態にあり充放電用コンデンサ50には第1、第3
の定電流源回路の出力する充電電流だけが供給されて、
その大きさは(11+13)となる。充電電流は高速回
転時に比べて小さくなったので、充放電用コンデンサ5
0には高速回転時より緩やかな一定の傾斜で充電が開始
される。その様子を第8図(B)のstに示す。なお第
8図(B)のstで点線で示した波形は中速回転時にお
いて高速回転時と同じ充電電流(11+12+I3)を
充放電用コンデンサ50に供給したときの傾斜波形を示
したものである。第8図(B)のstに実線で示したよ
うに、回転速度に応じて充電電流の大きさを変えれば傾
斜波形のピーク値を高速回転時と同じ大きさにすること
ができる。以上の説明から明らかなように、中速回転時
においても傾斜波形発生手段3からはパルスnと同位相
でピーク値が高速回転時と同し傾斜波形stが出力され
る。
同様に永久磁石回転子27が低速回転しているときの傾
斜波形発生手段3の動作について、第8図(C)を用い
て説明する。
永久磁石回転子27が低速回転しているときには、逆起
電力発生手段lが出力するパルスnの周期は高速および
中速回転時よりも長くなり、カウント手段41の計数値
は中速時の計数値よりもさらに大きくなって、カウント
手段41の第1のラッチ43のセット端子Sに入力され
るビット、第2のラッチ44のセット端子Sに入力され
るビットともに“H11状態になり、第1.第2のラッ
チ43.44の出力端子Qの出力はどちらも” H”状
態にある。その様子を第8図(C)のql、 q2に示
す。したがって、第1、第2のD型フリップフロップ4
5.46の各入力端子りには第1.第2のラッチ43.
44の出力端子Qの各出力“′H”が入力され、クロッ
ク端子Cには逆起電力検出手段1の出力するパルスnが
入力されているので、第1.第2のD型フリンブフロン
プ45.46の出力端子Qの各出力は第8図(C)のs
l、 s2に示すようにそれぞれ゛′H′状態となる。
したがって、スイッチ56およびスイッチ57はオフ状
態にあり、充放電用コンデンサ50には第3の定電流源
回路の出力する充電電流I3だけが供給される。充電電
流は高速および中速回転時に比べてさらに小さくなった
ので、充放電用コンデンサ50には中速回転時よりさら
に緩やかな一定の傾斜で充電が開始される。その様子を
第8図(C)のStbこ示す。第8図(C)のstで点
線で示した波形は低速回転時においても高速回転時と同
じ充電電流(I 1+I2−113)を充放電用コンデ
ンサ50に供給したときの傾斜波形を示したものである
第8図(C)のstに実線で示したように、永久磁石回
転子27の回転速度に応じて充電電流の大きさを変えれ
ば傾斜波形のピーク値を高速時と同し大きさにすること
ができる。以上の説明から明らかなように傾斜波形発生
手段3からは低速回転時においても、パルスnと同位相
でピーク値が高速回転時と同じ傾斜波形stが出力され
る。
第9図は第1図に示す本発明に係る傾斜波形発生手段3
の他の実施例の要部回路構成図である。
なお第9図は、第7図の波形発生部9oをディジタル回
路に置き換えたもので、第9図には波形発生部90の構
成のみを示しである。
第9図において、81は分周回路で、入力されたクロッ
クckを1/2分周、1/4分周してクロック1/2c
kおよびクロック1/4ckを出力する。
82は入力された3種類のクロックCk、1/2ck1
/4ckから1つのクロックを選択して出力するデータ
セレクタで、入力sl、s2により切り換えられる。8
3はカウンタでクロック入力としてデータセレクタ82
の出力が入力されている。また、カウンタ83には逆起
電力検出手段lの出力するパルスnが入力され、カウン
タ83の計数値をリセットする。84はD/A (ディ
ジタル/アナログ)変換器でカウンタ83のディジタル
値をアナログ値に変換する。D/A変換器84の出力が
傾斜波形発生手段3の出力端子となり、stが出力され
る。
第9図に示す傾斜信号発生手段3の動作について、第7
図の場合と同様に永久磁石回転子27が高速、中速、低
速回転しているときについて説明する。
カウンタ83にはクロックが入力され計数値は時間とと
もに単調に増加するので、カウンタ83の内容をアナロ
グ量に変換するD/A変換器84の出力は第7図の実施
例と同様に一定の傾斜で増加する。
ところが、パルスnがカウンタ83に入力されたときに
はカウンタ83の内容は瞬時にリセットされるので、D
/A変換器84の出力からは鋸歯状の1頃斜波形stが
得られる。高速回転のときは第7図の実施例と同様にD
型フリップフロップ45.46の各出力sL s2は両
方とも“′L”状態である。Sl、 52が両方ともL
“状態のときはデータセレクタ82はクロックckを選
択する。中速回転のときはslが′H”状態、s2がI
IL”状態であり、データセレクタ82はクロック1/
2ckを選択する。低速回転のときはsl、 s2とも
に“H”状態であり、データセレクタ82はクロック1
/4ckを選択するように構成されている。すなわち、
回転数が高速、中速、低速と変化するにつれてカウンタ
83のクロックの周波数はc k、 1/2c k、 
1/4c kと小さくなるので、回転数が下がってパル
スnの周期が長くなってもカウンタ83の計数値は回転
数とは無関係にほぼ等しくできる。したがって、カウン
タ83の内容をD/A変換器でアナログ値に変換した出
力stのピーク値は第7図の実施例と同様に等しくする
ことが可能で、傾斜波形発生手段3からはパルスnと同
位相で回転数とは無関係にピーク値がほぼ等しい傾斜波
形stが出力される。
第10図は第1図に示す本発明の一実施例における論理
パルス発生手段2の回路構成図で、その各部信号波形図
を第11図に示す。
第10図において、80は6相のリングカウンタで逆起
電力検出手段1の出力するパルスnが入力され、6つの
出力端子には第11図に示すpL p2. p3p4+
 p5. p6の6相パルス信号を出力する。これらパ
ルス信号のパルス幅は各々電気角で60度である。
これらの6相パルス信号p1〜p6は第1図の位置信号
合成手段4にそれぞれ出力される。
次に本発明の一実施例における位置信号合成手段4の動
作について詳しく説明する。
第12図は第1図に示す本発明の一実施例における位置
信号合成手段4の回路構成図で、第13図はその各部信
号波形図である。
第12図ムこおいて、60は位置信号合成手段4の入力
端子で、傾斜波形発生手段3の出力stが入力される。
61は反転アンプで、傾斜波形発生手段3の出力stが
入力されてstを反転した信号sdが出力される。63
はバッファアンプで入力には基準電圧源62が接続され
、信号sfを出力する。傾斜波形発生手段3の出力st
、バッファアンプ63の出力sf、反転アンプ61の出
力sdの各出力は信号合成手段7L 72.73.74
.75.76に接続されている。なお、信号合成手段7
L 72.73.74.75゜76はそれぞれ同一の構
成であるので、信号合成手段71の構成だけを示しであ
る。信号合成手段71において、64.65.66はス
イッチで、片方はそれぞれ入力端子60、バッファアン
プ63および反転アンプ61に接続され、スイッチ64
.65.66の他方は共通接続されて信号合成手段71
の出力端子になっている。スイッチ64.65.66は
論理パルス発生手段2の出力する6相パルス信号pL 
p2. p3. p4.’P5゜p6のうち3つのパル
ス信号(pL p2. p3)の出力に応じてオン・オ
フされる。そして信号合成手段71の出力端子からは信
号dが出力される。同様に信号合成手段72.73.7
4; 75.76にはそれぞれ3つのパルス信号(p2
. p3. p4)、(p3. p4. p5)、(p
4. p5. p6) 、(p5. p6. pi)、
(p6. pi、 p2)の出力に応じて3つのスイッ
チ(図示せず)がオン・オフされ、出力端子からは信号
e、  f、  g、h、iが出力される。
次に第12図に示す位置信号発生手段4の動作について
第13図の各部信号波形図を用いて説明する。
第13図において、nは逆起電力検出手段1の出力、p
1〜p6は論理パルス発生手段2の出力、stは傾斜波
形発生手段3の出力を示す。傾斜波形発生手段3の出力
stは反転アンプ61に入力されているので、反転アン
プ61の出力からは第13図のSdに示すようなstを
反転した信号が得られる。
第13図sfはバッファアンプ63の出力を示す波形で
、大きさは傾斜波形Stのピーク値に等しく設定されて
いる。信号合成手段71を構成するスイッチ64.65
.66は論理パルス発生手段2の出力するパルス信号p
L p2. p3に応じて、信号“H″でスイッチオン
、信号“L゛でスイッチオフするので、入力端子60、
バッファアンプ63、および反転アンプ61の出力は信
号合成手段71の出力端子に順次接続され第13図のd
に示す位置信号波形が得られる。
以下、同様にして信号合成手段72.73.74.75
゜76の各出力端子からは、パルス信号(p2.ρ3.
 p4)、(p3. p4+ p5)、(p4. p5
. p6) 、(p5. p6+ pi)、(p6. 
pL p2)に応じて位置信号e、  f、  g、 
 h。
iが出力される。第13図d−iの信号は永久磁石回転
子270回転子位置信号となり第1図の固定子巻線電力
供給手段5に入力される。
以上の説明で明らかなように、本発明の無整流子電動機
では、逆起電力検出手段1は固定子巻線IL 12.1
3に誘起される逆起電力a、b、Cのゼロクロス点を検
出して変換パルスnに変換し、論理パルス発生手段2は
この変換パルスnを受けて6相のパルス信号p1〜p6
を作成している。また逆起電力検出手段1の出力するパ
ルスnは傾斜波形発生手段3に入力され、パルスnと同
位相の鋸歯状の傾斜波形stに変換される。傾斜波形s
tと6相パルス信号p1〜p6は位置信号合成手段4に
入力され、第13図d〜1に示すような台形波状の回転
子位置信号に変化される。そして最後に電力供給手段5
はこの回転子位置信号d〜jに応じて固定子巻線IL 
12.13に第4図j、に、lに示すような駆動電流を
順次両方向に供給し、その結果永久磁石回転子27は回
転される。
したがって、本発明の無整流子直流電動機は、ホール素
子の如き回転子位置検出素子を設けずに固定子巻線に流
れる電流を両方向に流せる全波駆動方式の電動機を構成
することができる。
なお、本発明に係る逆起電力検出手段1は、第5図に示
すように固定子巻線の中性点電位6を検出するために共
通接続した3本の抵抗を使用して行っているか、直接電
動機の固定子巻線の中性点から信号線を引き出して使用
しても可能であることは言うまでもない。また、本発明
の実施例では固定子巻線かY結線された3相の電動機に
限ったが、相数は3相に限らす両相であってもよいし、
固定子巻線がΔ結線された電動機に適用することも可能
である。
また本発明に係る1頃斜波形発生手段3の実施例では、
逆起電力検出手段lの出力するパルスnの周期を計数し
てその周期に応して1頃斜波形の時間的な1頃斜角度を
3段階に切換えるように構成したが、3段階に限らず増
やしてもよいし、連続的に変化するように構成しても可
能であることは言うまでもない。
発明の効果 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
本発明の無整流子直流電動機は、逆起電力検出手段で固
定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロス点のみを検
出しているので、ホール素子の如き回転子位置検出素子
が不要でありながら、固定子巻線に流れる電流を両方向
に供給する全波駆動方式の電動機が容易に構成できる。
したがって、固定子巻線の一方向だけに電流を供給する
半波駆動方式に比べて固定子巻線の利用率が高く、高効
率で、高発生トルクの電動機を提供することができる。
さらに、従来の無整流子直流電動機のような回転子位置
検出素子が不要のため、素子の取付は位置調整の煩雑さ
や配線数が削減されるため大幅にコストが低減される。
さらに、電動機内部に回転子位置検出素子を取り付ける
必要がないため、電動機は構造上の制約を受けず超小型
化、超薄型化が可能となる。
さらに、本発明の無整流子直流電動機は各固定子巻線に
誘起される逆起電力のゼロクロス点間の時間を常に計数
し、その計数値をもとに傾斜波形の時間的な傾斜角度を
変化させるように構成しているので、電動機の回転数を
変化させた場合にも回転子位置信号が常に台形波状であ
るため、相切換えも滑らかに行われ常に安定した駆動が
得られるという優れた効果も併せて備えている。したが
って、電動機の回転数を任意に変える必要がある用途に
も適用することが可能となる。
さらに、本発明の無整流子直流電動機は各固定子巻線に
通電される電流の相切換えは極めて滑らかに行われるの
で、固定子巻線に流れる電流が急峻にオン・オフされる
こともなく、切換えに伴うスパイク状電圧を低減するた
めに比較的大きなコンデンサを含むフィルタ回路を固定
子巻線の通電端子に接続することが不要で、高速回転時
にも振動、騒音の極めて少ない無整流子直流電動機を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無整流子直流電動機の一実施例の構成
を示すブロック図、第2図は本発明の一実施例における
電動機と固定子巻線電力供給手段の一実施例を示す回路
構成図、第3図は従来例における固定子巻線電力供給手
段の各部信号波形図、第4図は本発明に係る固定子巻線
電力供給手段の各部信号波形図、第5図は本発明に係る
逆起電力検出手段の一実施例を示す回路構成図、第6図
は第5図の各部信号波形図、第7図は本発明に係る傾斜
波形発生手段の一実施例を示す回路構成図、第8図(A
)は高速回転時における第7図の各部信号波形図、第8
11ffi(B)は中速回転時における第7図の各部信
号波形図、第8図(C)は低速回転時における第7図の
各部信号波形図、第9図は本発明に係る傾斜波形発生手
段の他の一実施例を示す要部回路構成図、第10図は本
発明に係る論理パルス発生手段の一実施例を示す回路構
成図、第11図は第10図の各部信号波形図、第12図
は本発明に係る位置信号合成手段の一実施例を示す回路
構成図、第13図は第12図の動作を説明する各部信号
波形図である。 1・・・・・−逆起電力検出手段、2・・・・・・論理
パルス発生手段、3・・・・・・傾斜波形発生手段、4
・・・・・・位置信号合成手段、5・・−・・・固定子
巻線電力供給手段、1112、13・・・・・・固定子
巻線。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はか1名ト Sす 箪 図 第 図 第 図 第 図 」 第 図 第 図 CC) 第 図 第 図 第10図 第12図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数相の固定子巻線のそれぞれに発生する逆起電
    力を検出し順次パルス整形してパルス信号列を発生させ
    る逆起電力検出手段と、前記逆起電力検出手段のパルス
    信号列を分周して複数相のパルス信号を発生する論理パ
    ルス発生手段と、前記逆起電力検出手段のパルス信号列
    に応じて傾斜波形を発生する傾斜波形発生手段と、前記
    論理パルス発生手段のパルス信号と前記傾斜波形発生手
    段の傾斜波形より回転子の回転位置信号を合成する位置
    信号合成手段と、前記回転位置信号に応じて前記固定子
    巻線を付勢する固定子巻線電力供給手段とを含んで構成
    されたことを特徴とする無整流子直流電動機。
  2. (2)傾斜波形発生手段は、逆起電力検出手段の出力す
    るパルス信号列の周期を計数し、計数した周期に応じて
    時間的な傾斜角度を変化させるように構成されたことを
    特徴とする請求項(1)記載の無整流子直流電動機。
  3. (3)傾斜波形発生手段は、クロックをカウントするカ
    ウント手段と、前記カウント手段の内容をアナログ量に
    変換するディジタル/アナログ変換器より構成されたこ
    とを特徴とする請求項(1)記載の無整流子直流電動機
  4. (4)傾斜波形発生手段は、逆起電力検出手段の出力す
    るパルス信号列の周期を計数し、計数した周期に応じて
    カウント手段に入力されるクロック数を変化させるよう
    に構成されたことを特徴とする請求項(3)記載の無整
    流子直流電動機。
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