JP3394765B2 - 無整流子直流電動機 - Google Patents

無整流子直流電動機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無整流子直流電動機
に関し、さらに詳しくは永久磁石回転子の回転位置を検
出するためのホール素子の如き位置検出素子を不要とし
た無整流子直流電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無整流子直流電動機はブラシ付の直流電
動機に比べ機械的接点を持たないため長寿命であると同
時に電気的雑音も少なく、近年、高信頼性が要求される
産業用機器や映像・音響機器に広く応用されている。従
来、この種の無整流子直流電動機はそのほとんどが固定
子巻線の通電相切換えのために、ブラシに相当する回転
子位置検出素子(例えばホール素子)を使用している。
しかしながら、位置検出素子自体決して安価なものでは
なく、さらに素子の取付け位置調整の煩雑さや配線数の
増加により、無整流子直流電動機はブラシ付直流電動機
に比べて大幅にコストが上昇する欠点がある。
【0003】また、電動機内部に位置検出素子を取り付
けなければならないため構造上の制約が起こることがし
ばしばある。近年、機器の小型化に伴い使用される電動
機も小型かつ薄型化され、ホール素子等の位置検出素子
を取り付ける場所的余裕がなくなってきている。そこ
で、ホール素子の如き位置検出素子の全くない無整流子
直流電動機が、従来よりいくつか提案されている。例え
ば特開昭55−160980号公報に示されるような、
固定子巻線に電流を一方向だけに供給する、いわゆる半
波駆動方式の無整流子直流電動機がある。これは起動時
に起動回路で特定の固定子巻線相のみを付勢して回転子
の位置決めを予め行い、次に3相の固定子巻線のうち休
止中の2つの固定子巻線に誘起される逆起電力を検出し
て、その検出信号を演算処理することによって次の通電
相を決定し、固定子巻線に電流を一方向だけに順次供給
するものである。
【0004】また、例えば特開昭62−260586号
公報に示されるような、固定子巻線に電流を両方向に供
給する、いわゆる全波駆動方式の無整流子直流電動機が
ある。これは電動機の起動時には起動パルス発生回路の
出力する起動パルスで固定子巻線に流れる電流を強制的
に順次切換えて駆動し、回転子の回転が上昇して固定子
巻線に逆起電力が誘起されたときに逆起電力のゼロクロ
ス点を検出し、その出力信号をモノマルチで一定時間だ
け遅延させることによって通電のタイミングを決定する
ものである。
【0005】以下、従来例の駆動波形について図2およ
び図3を参照しながら説明する。図2は無整流子直流電
動機を構成する電力供給手段の一実施の形態を示す回路
構成図、図3は従来例におけるその各部信号波形図であ
る。図2において、27は永久磁石回転子、11,1
2,13は固定子巻線、21,22,23,24,2
5,26は駆動用トランジスタで、これらのトランジス
タをオン・オフすることにより固定子巻線11,12,
13に電流を供給する。そのうち、21,22,23は
PNPトランジスタ、24,25,26はNPNトラン
ジスタで構成されている。20は電源である。一般に無
整流子直流電動機の駆動は、永久磁石回転子27の回転
位置に応じて得られる6相のパルス信号を駆動用トラン
ジスタ21,26,22,24,23,25の各ベース
に印加して行われる。その6相のパルス信号波形を図3
のd〜iに示す。ただし、各トランジスタのベースに加
えられる信号の方向はPNPトランジスタ21,22,
23には電流が流出する方向に、NPNトランジスタ2
4,25,26には電流が流入する方向に加えられる。
まず、トランジスタ21,25が導通して固定子巻線1
1,12に電流が流れる。次にトランジスタ21,26
が導通して固定子巻線11,13に電流が流れる。この
ような相切換え動作を順次行い、永久磁石回転子27を
回転させる。そのときの固定子巻線11,12,13に
は図3のj,k,lに示す電流が両方向に通電される。
また、永久磁石回転子27が回転している状態では、固
定子巻線11,12,13の各端子には図3のa,b,
cに示す電圧(逆起電力)が誘起される。6相のパルス
信号d,e,f,g,h,iは永久磁石回転子27の回
転位置信号に相当し、逆起電力a,b,cの波形とは図
3に示すような位相関係にあり電気角で30度だけ位相
が異なることに注意すべきである。例えば特開昭62−
260586号公報では、固定子巻線に誘起された逆起
電力のゼロクロス点を検出し、その出力信号をモノマル
チを用いることによって一定時間だけ遅延させて通電の
タイミングを決定している。また、6相の回転位置信号
d,e,f,g,h,iは矩形波状であるため、固定子
巻線に流れる電流波形も通電幅がほぼ120度(電気
角)の矩形波状となり、固定子巻線に流れる電流は急峻
にオン・オフされることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】位置検出素子のない無
整流子直流電動機は、基本的には固定子巻線に誘起され
る逆起電力を利用して、固定子巻線の相切換えに必要な
回転位置信号を作成している。しかしながら、起動時に
は回転子が静止しているため各固定子巻線には逆起電力
が発生していない。そこで、上述した従来技術に示され
る無整流子直流電動機にあっては、起動用に特別な起動
回路を設けている、特開昭55−160980号公報で
は、特定の固定子巻線のみを付勢して予め回転子の初期
位置を決定している。ところが初期位置を決定するため
に、固定子巻線の1相のみを付勢しても回転子の位置は
振動的となりなかなか静止せず、その結果起動時間が長
くなる。
【0007】また、特開昭62−260586号公報で
は、起動回路の発生する出力パルスにより固定子巻線を
強制的に順次切換えている。しかし、固定子巻線を強制
的に順次切換えても回転子の回転は同じく振動的とな
る。したがって、検出回路で逆起電力のゼロクロス点を
うまく検出できても、固定子巻線を強制的に順次切換え
て駆動する起動モードから逆起電力のゼロクロス点を検
出して行う正規の位置検出モードにはうまく切換えるこ
とが困難である。すなわち、起動モードから正規の位置
検出モードヘの切換えのタイミングが難しく、結果とし
て電動機の起動時間が長くなる。一般に、これら回転子
位置検出素子のない無整流子直流電動機は起動時におい
ては回転子が静止しているため、各固定子巻線には逆起
電力を発生していない。そのため、初期の通電相が定ま
らず、位置検出素子付の電動機に比べると起動性が著し
く劣るという問題点がある。
【0008】さらに、これら位置検出素子のない無整流
子直流電動機は、起動時においては相切換えを強制的に
行うため一種の同期電動機と考えられ、起動に適した相
切換えの周波数は電動機に加わる負荷の大きさや回転子
の慣性によって大きくばらつく。場合によっては、いつ
までも固定子巻線に誘起される逆起電力のゼロクロス点
をうまく検出できず、固定子巻線を強制的に順次切換え
て駆動する起動モードから、逆起電力のゼロクロス点を
検出して行う正規の位置検出モードになかなか移行でき
ないという問題点がある。
【0009】さらに前者の先行技術に示される無整流子
直流電動機にあっては、固定子巻線の一方向だけに電流
を供給する半波駆動方式であるため、その駆動回路を簡
単に構成できる反面、固定子巻線に流れる電流を両方向
に流れるように構成した全波駆動方式の電動機に比べる
と固定子巻線の利用率が低くて効率が悪く、発生トルク
も小さいという問題点がある。また後者の先行技術に示
される無整流子直流電動機にあっては、固定子巻線に誘
起される逆起電力のゼロクロス点で発生されたパルス
を、モノマルチで一定時間だけ遅延させることにより通
電相を決定する方式であり、その遅延時間が電動機の回
転数と無関係に一定であるため、回転数を変える必要が
ある用途には向かず適用性に乏しいという問題点があ
る。また、両先行技術に示される無整流子直流電動機に
あっては、固定子巻線に流れる駆動電流は通電幅がほぼ
120度(電気角)の矩形波となる。そのため、切換え
に伴うスパイク状電圧を低減するために実際には比較的
大きなコンデンサを含むフィルタが固定子巻線の通電端
子に必要となる。また、固定子巻線に流れる電流が急峻
にオン・オフされるため、回転時に振動,騒音を発生し
やすいという欠点を有し、しかも電動機を高速回転で使
用するほどその傾向が著しいという問題点がある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、回転子位置
検出素子の不要な無整流子直流電動機でありながら、特
別な起動回路を設けることなく良好な起動特性の得られ
る無整流子直流電動機を提供することを目的としてい
る。さらに本発明は、固定子巻線に流れる電流を両方向
に流れるように構成した全波駆動方式の無整流子直流電
動機を提供することを目的としている。さらに本発明
は、電動機の回転数を任意に変えることが可能な無整流
子直流電動機を提供することを目的としている。さらに
本発明は、従来技術に示された無整流子直流電動機に必
要とされるような大きなコンデンサを含むフィルタ回路
が不要で、高速回転時にも振動,騒音の極めて少ない無
整流子直流電動機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の無整流子直流電
動機の構成では、上記目的を達成するために、3相の固
定子巻線を有し、前記固定子巻線に生じる逆起電力を検
出し、該検出された逆起電力に基づき前記固定子巻線に
両方向の電流を供給する無整流子直流電動機であって、
3相の前記固定子巻線に生じる3相の逆起電力のうちで
1相の前記固定子巻線に生じる逆起電力の検出動作を行
う毎に、逆起電力に応動したパルス信号である逆起電力
応動パルス信号を発生し、かつ、次に検出すべき前記固
定子巻線を順次変更する手段と、前記逆起電力応動パル
ス信号に基づき3相の前記固定子巻線への通電状態を順
次切り換える手段と、を含んで構成され、さらに、前記
固定子巻線への通電状態を順次切り換える手段は、前記
逆起電力応動パルス信号に基づき順次状態変化する循環
的なカウンタを有する手段と、前記循環的なカウンタを
有する手段のカウンタ状態に基づき6相の回転位置信号
を作成する手段と、前記回転位置信号を作成する手段の
6相の前記回転位置信号に基づき3相の前記固定子巻線
への通電状態を順次切り換えて電力を供給する手段と、
を含んで構成され、前記固定子巻線を順次変更する手段
は、前記逆起電力応動パルス信号の発生直後から所要時
間だけ遅延して遅延パルスを発生する手段と、3相の前
記固定子巻線に生じる3相の逆起電力の6個のゼロクロ
ス点のうちの1個を前記循環的なカウンタを有する手段
の出力信号に基づき順次選択し、前記遅延パルスの発生
後に新たな選択検出動作を行って前記逆起電力応動パル
ス信号を作成する手段と、を含んで構成されている。
【0012】また、本発明の別の観点の無整流子直流電
動機の構成では、上記目的を達成するために、3相の固
定子巻線を有し、前記固定子巻線に生じる逆起電力を検
出し、該検出された逆起電力に基づき前記固定子巻線に
両方向の電流を供給する無整流子直流電動機であって、
3相の前記固定子巻線に生じる3相の逆起電力のうちで
1相の前記固定子巻線に生じる逆起電力の検出動作を行
う毎に、逆起電力に応動したパルス信号である逆起電力
応動パルス信号を発生し、かつ、次に検出すべき前記固
定子巻線を順次変更する手段と、前記逆起電力応動パル
ス信号に基づき3相の前記固定子巻線への通電状態を順
次切り換える手段と、を含んで構成され、さらに、前記
固定子巻線への通電状態を順次切り換える手段は、前記
逆起電力応動パルス信号に基づき順次状態変化する循環
的なカウンタを有する手段と、前記逆起電力応動パルス
信号に基づき滑らかに変化する波形信号を作成する手段
と、前記循環的なカウンタを有する手段の複数相のパル
ス信号と前記波形信号を作成する手段の前記波形信号と
を合成して6相の回転位置信号を作成する手段と、前記
回転位置信号を作成する手段の6相の前記回転位置信号
に基づき3相の前記固定子巻線への通電状態を順次切り
換えて電力を供給する手段と、を含んで構成され、前記
固定子巻線を順次変更する手段は、前記逆起電力応動パ
ルス信号の発生直後から前記逆起電力応動パルス信号の
時間間隔に基づき遅延した遅延パルスを発生する手段
と、3相の前記固定子巻線に生じる3相の逆起電力の6
個のゼロクロス点のうちの1個を前記循環的なカウンタ
を有する手段の出力信号に基づき順次選択し、前記遅延
パルスの発生後に新たな選択検出動作を行って前記逆起
電力応動パルス信号を作成する手段と、を含んで構成さ
れている。
【0013】このように構成することにより、固定子巻
線を順次変更する手段は固定子巻線に誘起された逆起電
力のゼロクロス点を選択的に検出し、検出動作を行う毎
に逆起電力応動パルス信号を発生する。その逆起電力応
動パルス信号に基づき循環的なカウンタを順次状態変化
させ、逆起電力応動パルス信号の発生に伴って変化する
循環的なカウンタのカウンタ状態に基づいて6相の回転
位置信号を作成する。6相の回転位置信号に応動して3
相の固定子巻線への通電状態を順次切り換えて、両方向
の電流を供給する。また、3相の前記固定子巻線に生じ
る3相の逆起電力の6個のゼロクロス点のうちの1個を
循環的なカウンタの出力信号に基づいて順次選択し、所
要時間だけ遅延した遅延パルスの発生後に選択検出動作
を行うようにしている。その結果、逆起電力のゼロクロ
ス点の検出動作に応動して循環的なカウンタを動作さ
せ、カウンタ状態に応動して3相の固定子巻線への通電
状態が順次切り換えられるので、次に通電すべき固定子
巻線の通電位相が変化することはない。しかも、循環的
なカウンタの出力信号により次に検出すべき相の固定子
巻線の逆起電力の一方のゼロクロス点のみを正確に選択
検出して逆起電力応動パルス信号に変換するようにして
いるので、逆起電力のゼロクロス点の誤検出による相切
換えの誤動作もなく、常に安定した駆動が得られる。す
なわち、通電すべき固定子巻線と検出すべき固定子巻線
を循環的なカウンタの状態により確実に異ならせている
ので、逆起電力のゼロクロス点の誤検出や相切換えの通
電動作の誤動作を生じることがなく、電動機の起動動作
においても良好な起動性能を得ることができる。
【0014】また、たとえば、逆起電力応動パルス信号
の発生直後から逆起電力応動パルス信号の時間間隔に基
づき遅延した遅延パルスを発生し、遅延パルスの発生後
に選択された相の逆起電力のゼロクロス点を検出するこ
とができる。これにより、電動機の回転数を変化させて
も、正確な位相において次に検出すべき固定子巻線の逆
起電力のゼロクロス点を高精度に検出できる。その結
果、回転数を変える必要がある用途にも容易に応用する
ことが可能となり、従来例の回転子位置検出素子不要の
無整流子直流電動機に見られるような回転数を変化させ
た場合に駆動が不安定になるということはない。特に、
起動時のように回転数が急激に変化する場合において、
3相の逆起電力の6個のゼロクロス点のうちの1個を選
択して安定かつ確実に検出することができ、その効果が
大きい。また、固定子巻線を順次変更する手段は3相の
固定子巻線の逆起電力の検出結果を1個の逆起電力応動
パルス信号にしているので、たとえば、逆起電力応動パ
ルス信号の時間間隔を逐次計数した計数結果に基づき遅
延パルスを発生する構成は実質的に1個あれば良く、こ
れらの構成が著しく簡素になる。
【0015】また、3相の固定子巻線に生じる逆起電力
を遅延パルスの発生後に選択的に検出し、逆起電力の検
出結果を1個の逆起電力応動パルス信号として出力し、
この逆起電力応動パルス信号に応動して循環的なカウン
タを動作させ、循環的なカウンタの出力信号に応動して
3相の固定子巻線への通電状態を切り換えるている。こ
のようにするならば、3相の固定子巻線に生じる3相の
逆起電力のなかから1相の固定子巻線に生じる逆起電力
の立ち上がり側のゼロクロス時点もしくは立ち下がり側
のゼロクロス時点を選択的に検出できるので、他の2相
の固定子巻線に生じる電圧ノイズに影響されなくなり、
正確な逆起電力の検出動作を行うことができる。その結
果、逆起電力のゼロクロス点の誤検出による相切換えの
誤動作もなく、常に安定した駆動が得られる。
【0016】また、固定子巻線に誘起される逆起電力の
ゼロクロス点のみを選択的に検出しているので、駆動電
流による電圧降下の影響を受けることもなく固定子巻線
に流れる電流を両方向に流せる全波駆動方式の電動機の
構成をとることができる。したがって、半波駆動方式の
電動機に比べて高効率、高トルクの無整流子直流電動機
が提供できる。また、逆起電力応動パルス信号に基づき
順次状態変化する循環的なカウンタを有する手段と、逆
起電力応動パルス信号に応動して滑らかに変化する波形
信号を作成する手段と、循環的なカウンタを有する手段
の複数相のパルス信号と波形信号を作成する手段の波形
信号とを合成して6相の回転位置信号を作成する手段
と、6相の回転位置信号に基づき3相の前記固定子巻線
への通電状態を順次切り換えて電力を供給する手段と、
を設けるならば、この位置信号に応動して固定子巻線各
相に通電される電流の相切換えが極めて滑らかに行わせ
ることができる。そのため、従来例に見られるような、
相切換えに伴うスパイク状電圧を低減するための比較的
大きなコンデンサを含むフィルタ回路を固定子巻線の通
電端子に接続する必要がない。また、固定子巻線に流れ
る電流が、従来例の如く急峻にオン・オフされることが
なく相切換えが滑らかに行われるため、振動および騒音
の非常に少ない電動機の駆動が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一
実施の形態における無整流子直流電動機の構成を示すブ
ロック図である。図1において、1は逆起電力検出手段
で、3相の固定子巻線11,12,13に誘起される逆
起電力と選択信号発生手段6の出力する選択信号が入力
される。逆起電力検出手段1は選択信号発生手段6の出
力する選択信号に応じて3相の逆起電力のゼロクロス点
を検出してパルス列mに変換する。このパルス列mは3
相の逆起電力のゼロクロス点を示す。逆起電力検出手段
1の出力するパルス列mは、論理パルス発生手段2とパ
ルス発生手段3に入力される。論理パルス発生手段2は
逆起電力検出手段1の出力するパルス列mを分周して固
定子巻線11,12,13に誘起される逆起電力と同じ
周波数の6相のパルスを出力する。パルス発生手段3は
まず入力されたパルス列の周期mを計数する。そして計
数した周期の概略1/2の時間だけ出力パルスを遅延さ
せて遅延パルスzとして選択信号発生手段6に出力す
る。また計数した周期が所定の範囲を越えたときは疑似
出力パルスtを論理パルス発生手段2に出力する。論理
パルス発生手段2で発生された6相のパルス信号は位置
信号合成手段4に入力され、6相のパルス信号をもとに
永久磁石回転子27の回転位置信号に変換される。この
回転位置信号は固定子巻線電力供給手段5に入力され
る。固定子巻線電力供給手段5は位置信号合成手段4の
出力する回転位置信号に応じて各固定子巻線11,1
2,13に順次駆動電流を両方向に供給する。
【0018】以上のように構成された一実施の形態をも
とにして本発明の無整流子直流電動機の動作について詳
しく説明する。図4は本発明の無整流子直流電動機を構
成する電力供給手段5の一実施の形態の各部信号波形図
である。図4において、a,b,cはそれぞれ固定子巻
線11,12,13に誘起される逆起電力波形である。
d,e,f,g,h,iは位置信号合成手段4で合成さ
れる6相信号で、永久磁石回転子27の回転位置に応じ
て得られる6相の回転位置信号に相当する。これは従来
例の図3のd,e,f,g,h,iに示す矩形波状の信
号波形とは異なり台形波状の信号波形である。
【0019】図4のd〜iの6相回転位置信号はそれぞ
れ駆動用トランジスタ21,26,22,24,23,
25の各ベースに入力される。ただし、各トランジスタ
のベースに加えられる信号の方向はPNPトランジスタ
21,22,23には電流を引き出す方向に、NPNト
ランジスタ24,25,26には電流を流し込む方向に
加えられる。それぞれのトランジスタは加えられたベー
ス電流を増幅して各ベース電流に比例した電流が各コレ
クタに流れる。その結果、固定子巻線11,12,13
には図4のj,k,lに示す電流が両方向に通電され
る。このような相切換え動作を順次行い、永久磁石回転
子27を回転させる。
【0020】このような信号処理を行う本発明の一実施
の形態の各部の動作についてさらに図面を用いて説明す
る。図5は図1に示す本発明の一実施の形態における逆
起電力検出手段1の回路構成図である。図5において、
14,15,16は抵抗で、片方は固定子巻線11,1
2,13の各端子に接続され、他方はそれぞれ共通接続
されている。31,32,33は比較回路で、その入力
端子(+)には固定子巻線11,12,13の各端子が
接続され、入力端子(−)には抵抗14,15,16の
共通接続点が接続されている。34,35,36はイン
バータ回路で、それぞれ比較器31,32,33の各出
力が接続されている。71,72,73,74,75,
76はスイッチで、そのうちスイッチ71,73,75
の片方はインバータ回路36,34,35の各出力にそ
れぞれ接続され、スイッチ72,74,76の片方は比
較回路32,33,31の各出力にそれぞれ接続されて
いる。スイッチ71,72,73,74,75,76の
他方はそれぞれ共通接続されて、逆起電力検出手段1の
出力端子となっている。
【0021】図5に示す逆起電力検出手段1の動作につ
いて図6を用いて説明する。図5に示す抵抗14,1
5,16はそれぞれ固定子巻線11,12,13と接続
されているので、抵抗14,15,16の共通接続点に
は固定子巻線11,12,13の中性点oと同一の電位
が得られる。したがって、電動機としては特別に固定子
巻線の中性点から信号線を引き出しておく必要がない。
固定子巻線11,12,13に誘起される逆起電力はそ
れぞれ図6のa,b,cに示されるような信号波形であ
り、これらは図5の比較器31,32,33の入力端子
(+)に入力され、入力端子(−)には抵抗14,1
5,16の共通接続点に得られる固定子巻線の中性点電
位が入力されている。したがって、比較器31,32,
33の各出力端子には図6のu,v,wに示すような逆
起電力a,b,cを波形整形したパルスが得られる。パ
ルス波形u,v,wのパルスエッジは逆起電力a,b,
cのゼロクロス点とそれぞれ一致する。図6のt1,t
2,t3,t4,t5,t6は選択信号発生手段6から
逆起電力検出手段1に出力される6相の信号で、その立
ち上がりエッジは逆起電力a,b,cのゼロクロス点の
タイミングと電気角で30度だけ遅延させた選択信号波
形を示す。これらの選択信号によりスイッチ71,7
2,73,74,75,76が信号“H”でスイッチオ
ン、信号“L”でスイッチオフされる。その結果、スイ
ッチ71,72,73,74,75,76の共通接続点
からは図6のmに示す波形が得られ3相の逆起電力a,
b,cのゼロクロス点とパルスの立ち上がりエッジとが
一致したパルス列mが出力される。すなわち、逆起電力
a,b,cのゼロクロス点ごとにパルスが出力され逆起
電力a,b,cの1周期につき6回(電気角で60度ご
と)のパルス列mが出力される。
【0022】次に本発明の一実施の形態におけるパルス
発生手段3の動作について詳しく説明する。図7は図1
に示す本発明の一実施の形態におけるパルス発生手段3
の回路構成図で、電動機の定常回転時における各部信号
波形図を図8に、電動機の起動時における各部信号波形
図を図9に示す。図7において、41は第1のカウント
手段、42は第2のカウント手段、44はクロックパル
ス発生回路である。第1のカウント手段41はその計数
値がオーバーフローしたときにキャリーフラグtを出力
し、第2のカウント手段42はその計数値が零になった
ときにゼロフラグzを出力する。43は転送手段で、逆
起電力検出手段1の出力するパルス列mと第1のカウン
ト手段41の出力するパルスtが入力され、第1のカウ
ント手段41にはその計数値をリセットするリセットパ
ルスrを、第2のカウント手段42には第1のカウント
手段41の計数値をロードするロードパルスsを出力す
る。45はラッチ回路で、セット端子Sには第1のカウ
ント手段41の出力するパルスtが入力され、リセット
端子Rには逆起電力検出手段1の出力するパルス列mが
入力される。そして、ラッチ回路45の出力端子Qはク
ロックパルス切換回路46に切換信号scを出力する。
クロックパルス発生回路44は3種類のクロックパルス
ck,2ck(クロック周波数はckの2倍),4ck
(クロック周波数はckの4倍)を発生しており、クロ
ックパルスckは第1のカウント手段41に、クロック
パルス2ck,4ckはクロックパルス切換回路46に
入力されている。クロックパルス切換回路46は、入力
された切換信号scに応じてクロックパルス2ck,4
ckのうちどちらか1つのクロックパルスを選択して第
2のカウント手段42のクロックとして出力する。な
お、第2のカウント手段42の出力するゼロフラグzが
選択信号発生手段6に入力される遅延パルスzに対応
し、第1のカウント手段41の出力するパルスtが論理
パルス発生手段3に入力される疑似出力パルスtに対応
する。
【0023】図7に示すパルス発生手段3の動作につい
て、まず電動機が定常回転しているときの動作を図8を
用いて説明する。図8のm,tに示すように、逆起電力
検出手段1は等間隔のパルス列mを出力し、第1のカウ
ント手段41はパルスtを出力しないので、ラッチ回路
45のQ出力はリセットされ、切換信号scは図8に示
すように“L”のままである。切換信号scが“L”の
ときクロックパルス切換回路46はクロック2ckを選
択するように構成され、第2のカウント手段42に入力
される。第1のカウント手段41は転送手段43の出力
するリセットパルスrが入力されるまでクロックパルス
ckをアップカウントする。リセットパルスrは逆起電
力発生手段1の出力するパルス列mと同じ周期であるか
ら、第1のカウント手段41の計数値は逆起電力検出手
段1の出力するパルス列mの周期を計数したことにな
る。その様子を図8のpに計数値をアナログ的に示して
いる。第2のカウント手段42には転送手段43の出力
するロードパルスsのタイミングで第1のカウント手段
41のカウント値pが初期値として転送される。第2の
カウント手段42は、パルス列mの周期を計数した計数
値pを2ckのクロックでダウンカウントされるのでロ
ードパルスs(またはパルスmの立ち上がりエッジ)の
パルス列のちょうど中間点で計数値が零になる。その様
子を図8のqにアナログ的に示している。第2のカウン
ト手段42は計数値が零のときゼロフラグを出力するよ
うに構成されているので、第2のカウント手段42は図
8のzに示すような遅延パルスzを出力する。逆起電力
検出手段1の出力するパルス列mの立ち上がりエッジは
3相の固定子巻線11,12,13に誘起される逆起電
力a,b,cのゼロクロス点を示すものであるから、パ
ルス列mの立ち上がりエッジで出力されるパルス列sの
間隔は電気角で60度に相当する。したがって、図8に
示すzの立ち上がりエッジは逆起電力a,b,cのゼロ
クロス点からちょうど電気角で30度だけ遅延されたこ
とになり、遅延パルスとして選択信号発生手段6に出力
される。なお、ロードパルスsとリセットパルスrの位
相関係は図8に示しているとおりである。リセットパル
スrをロードパルスsより遅延させているのは、第1の
カウント手段41のカウント値を第2のカウント手段4
2に確実に転送させるためである。また同図ではパルス
s,rのパルス幅を便宜上大きく記してあるが、パルス
周期に比べて十分に狭いものとする。
【0024】次に、電動機の起動時における動作につい
て図9を用いて説明する。第1のカウント手段41は、
転送手段43の出力するリセットパルスrが入力される
までクロックパルスckをアップカウントする。ところ
が、回転子は静止しているので、逆起電力発生手段1は
パルス列mを出力しない。したがって、第1のカウント
手段41の計数値は図9のpに示すように単調に増加
し、その計数値がオーバーフローしたとき、第1のカウ
ント手段41からはパルスtを転送手段43とラッチ回
路45に出力する。転送手段43は、その信号tを受け
てリセットパルスrとロードパルスsを出力する。パル
スtはラッチ回路45のセット端子Sに入力されるの
で、ラッチ回路45の出力する切換信号scは図9のs
cに示すように“H”になる。切換信号scが“H”の
とき、クロックパルス切換回路46はクロックパルス発
生回路44のクロック4ckを選択するように構成さ
れ、クロック4ckは第2のカウント手段42に入力さ
れる。第2のカウント手段42はロードパルスsで初期
値がロードされた後、ダウンカウントされ、計数値が零
になったときゼロフラグzを遅延パルスとして選択信号
発生手段6に出力する。また、キャリーフラグtは疑似
出力パルスとして論理パルス発生手段2に出力される。
電動機の起動時においては、逆起電力検出手段1からは
パルス列mが出力されず、その代わりに疑似出力パルス
tが固定子巻線の相切換え動作を順次行うための疑似信
号となる。この疑似出力パルスtにより永久磁石回転子
27は回転を開始される。そして、図9に示すように、
逆起電力検出手段1からパルスmが出力されたとき、ラ
ッチ回路45はパルスmによってリセットされ、その出
力の切換信号scは“L”になる。ところで今、仮に第
2のカウント手段42に入力されるクロックは2ckの
ままでダウンカウントされるように構成されていたもの
とする。このように構成されたときの第2のカウント手
段42の計数値の様子を図9のqに点線で示す。図9の
qの点線の波形より明らかなように、第2のカウント手
段42はダウンカウントされてその計数値が零に達しな
いうちに、第1のカウント手段41の計数値がさらに転
送される場合が発生する。その場合は、第2のカウント
手段42の計数値は零にならず遅延パルスzが出力され
ない。したがって、図9のzに示したようなxのパルス
が発生しない。その結果、固定子巻線の相切換えを疑似
出力パルスtで強制的に行っても、次に逆起電力のゼロ
クロス点を検出すべき相の選択信号が選択信号発生手段
6より出力されず、電動機の加速がうまく行われない。
【0025】そこで、転送手段43が信号tを受けたと
きは、クロックパルス切換回路46により第2のカウン
ト手段42に入力されるクロックパルスは2ckから4
ckに切換えられるように構成したとする。すると、第
2のカウント手段に転送された初期値はクロック4ck
でダウンカウントされるので、計数値はクロック2ck
でダウンカウントした場合より1/2の時間で零にな
る。その様子を図9のqに実線で示す。したがって、上
述したような第2のカウント手段42の計数値が零に達
しないうちに、第1のカウント手段41の計数値がさら
に転送されることはなく、図9のqに示す実線の波形の
ように第2のカウント手段42の計数値は必ず零になり
遅延パルスzが出力される。以下、定常時と同様な動作
で第2のカウント手段42からは図9のzに示すような
遅延パルスzが出力され、遅延パルスzは選択信号発生
手段6に加えられ、電力供給手段5により3相の固定子
巻線11,12,13の通電相の切換えが順次行われ
る。そして電動機は加速され、良好な起動特性が得られ
る。
【0026】図10は図1に示す本発明の一実施の形態
におけるパルス発生手段3の他の実施の形態の回路構成
図で、電動機の定常回転におけるその各部信号波形図を
図11に、電動機の起動時におけるその各部信号波形図
を図12に示す。なお、図7と同一の機能を有するもの
については同一の符号を付して重複した説明は省略す
る。図10において、第1のカウント手段41は8ビッ
トの、第2のカウント手段42は7ビットのディジタル
カウンタで構成されている。第1のカウント手段41、
第2のカウント手段42にはそれぞれ同一のクロックc
kが入力されている。46は7つのスイッチで構成され
たスイッチ転送回路で、転送手段43の出力するロード
パルスsにより短時間の間だけa接点またはb接点に接
続される。また、スイッチ転送手段46にはラッチ回路
45の出力する切換信号scが入力され、スイッチ転送
回路46は切換信号scが“L”の状態で、ロードパル
スsが入力されたときにはa接点に接続され、切換信号
scが“H”の状態でロードパルスsが入力されたとき
にはb接点に接続されるように構成されている。スイッ
チ転送回路46がa接点に接続されたときは、第1のカ
ウント手段41の計数値の最下位ビットを除くビット
(図10の例では上位7ビット分)が第2のカウント手
段42に転送される。また、スイッチ転送回路46がb
接点に接続されたときは、第1のカウント手段41の計
数値の最下位から2ビット分を除くビット(図10の例
では上位6ビット分)が第2のカウント手段42に転送
され、第2のカウント手段42の最上位ビットには0が
転送される。
【0027】図10に示すパルス発生手段の動作につい
て、まず永久磁石回転子27が定常回転しているときに
ついて図11を用いて説明する。電動機が定常回転して
いるときには、ラッチ回路45のQ出力はリセットさ
れ、切換信号scは図11に示すように“L”のままで
ある。したがって、スイッチ転送回路46は、ロードパ
ルスsが入力されたときにはa接点に接続されるので、
第2のカウント手段42には第1のカウント手段41の
計数値pの最下位ビットだけが捨てられて転送されるの
で、図11のqに示すように、第2のカウント手段42
の初期値は第1のカウント手段41の計数値pの1/2
の値が初期値として与えられることになる。第2のカウ
ント手段42は、パルス列mの周期を計数して得られた
計数値の半分に相当するp/2をクロックckでダウン
カウントすることになるので、ロードパルスs(または
パルスmの立ち上がりエッジ)のパルス列のちょうど中
間点で計数値が零になる。その様子を図11のqにアナ
ログ的に示している。第2のカウント手段42は計数値
が零のときゼロフラグを出力するように構成されている
ので、第2のカウント手段42は図11のzに示すよう
な遅延パルスzを出力する。
【0028】次に、電動機の起動時における動作につい
て図12を用いて説明する。起動時には逆起電力検出手
段1はパルス列mを出力しないので、第1のカウント手
段41はクロックパルスckをアップカウントし続け
る。したがって、第1のカウント手段41の計数値は図
12のpに示すように単調に増加し、その計数値がオー
バーフローしたとき、第1のカウント手段41からはキ
ャリーフラグtが出力され、転送手段43とラッチ回路
45に入力される。すると、ラッチ回路45の出力は図
12のscに示すように“H”となる。この状態でロー
ドパルスsが入力されたときには、スイッチ転送手段4
6は、b接点に接続されるので、第2のカウント手段4
2には第1のカウント手段41の計数値pの最下位から
2ビット分だけが捨てられて転送されるので、図11の
qに実線で示すように、第2のカウント手段42の初期
値は第1のカウント手段41の計数値pの1/4の値が
初期値として与えられることになる。ところで今、図1
2のqに点線で示すように、転送手段43が信号tを受
けたとき、第1のカウント手段41の計数値の半分であ
るp/2の値(上位7ビット分)をそのまま第2のカウ
ント手段42に初期値として転送されるものとする。こ
のように構成したときは、図12のqの点線の波形より
明らかなように、起動時においては第2のカウント手段
42がダウンカウントされてその計数値が零に達しない
うちに、第1のカウント手段41の計数値がさらに転送
される場合が発生する。この場合には、第2のカウント
手段42の計数値は零にならず、遅延パルスzが出力さ
れない。したがって、図12のzに示したようなパルス
xは発生しない。その結果、固定子巻線の相切換えがう
まく行われず電動機の加速がうまく行われない。
【0029】そこで、起動時に転送手段43が信号tを
受けたときは、第1のカウント手段41の計数値の半分
であるp/2の値(この場合は最下位1ビットを除く上
位7ビット)をそのまま第2のカウント手段42に転送
するのではなく、転送時にはスイッチ転送回路45を短
時間の間、接点bに接続することにより、第1のカウン
ト手段41の計数値の1/4であるp/4の値(この場
合は第1のカウント手段41の上位6ビット分)を第2
のカウント手段42に転送する。その様子を図12のq
に実線で示す。したがって、この場合には第2のカウン
ト手段42の計数値が零に達しないうちに、第1のカウ
ント手段41の計数値がさらに転送されることはなく、
第2のカウント手段42の計数値は必ず零になり、計数
値が零になったときゼロフラグzを遅延パルスとして出
力する。図7の実施の形態では第1,第2のカウント手
段に供給するクロックの周波数は異なるが、図10の実
施の形態では1種類のクロックでよいという利点があ
る。以下、定常時と同様な動作で第2のカウント手段4
2からは図12のzに示すような遅延パルスzが出力さ
れ、遅延パルスzは選択信号発生手段6に加えられ、電
力供給手段5により3相の固定子巻線11,12,13
の通電相の切換えが順次行われる。そして電動機は加速
され、良好な起動特性が得られる。
【0030】図13は図1に示す本発明の一実施の形態
における論理パルス発生手段2の回路構成図で、その各
部信号波形図を図14に示す。図13において、82は
2入力のオア回路で、逆起電力検出手段1のパルス列m
とパルス発生手段3の疑似出力パルスtが入力される。
81は6相のリングカウンタでオア回路81の出力が入
力され、6つの出力端子には図14に示すp1,p2,
p3,p4,p5,p6の6相パルス信号を出力する。
これらパルス信号のパルス幅は電気角で60度である。
これらの6相パルス信号p1〜p6は図1の位置信号合
成手段4と選択信号発生手段6にそれぞれ出力される。
図15は図1に示す本発明の一実施の形態における選択
信号発生手段6の回路構成図で、その各部信号波形図を
同じく図16に示す。図15において、91,92,9
3,94,95,96はDフリップフロップで、各クロ
ック端子Cにはパルス発生手段3の出力する遅延パルス
zが入力され、各D入力端子には論理パルス発生手段2
で出力された6相パルス信号p1〜p6が入力される。
その結果、Dフリップフロップの各Q出力端子からは論
理パルス発生手段2の6相パルス信号p1〜p6をそれ
ぞれ遅延パルスzのパルス幅だけ遅延した6相信号t1
〜t6を出力する。その様子を図14のt1〜t6に示
す。これらの6相パルス信号t1〜t6は図6の6相の
選択信号となり、そのパルス幅は電気角で60度で、逆
起電力検出手段1に出力される。
【0031】図16は図1に示す本発明の一実施の形態
における位置信号合成手段4の回路構成図で、その各部
信号波形図を図17に示す。図16において、50は充
放電用コンデンサ51に蓄えられた電荷を放電させるた
めのリセット用スイッチ、51は論理パルス発生手段2
の出力に応じて鋸歯状波を発生するための充放電用コン
デンサ、52は充放電用コンデンサ51に充電電流を供
給するための定電流源回路、54は入力がコンデンサ5
1に接続されたバッファアンプである。コンデンサ5
1,スイッチ50,定電流源回路52,バッファアンプ
54で鋸歯状波発生手段100を構成している。55は
バッファアンプで、入力には基準電圧源53が接続され
ている。56は反転アンプで、バッファアンプ54とバ
ッファアンプ55の出力が接続されている。バッファア
ンプ54,バッファアンプ55および反転アンプ56の
各出力は信号合成手段101,102,103,10
4,105,106に接続されている。なお、信号合成
手段101,102,103,104,105,106
はそれぞれ同一の構成であるので、信号合成手段101
の構成だけで示してある。信号合成手段101において
61,62,63はスイッチで、片方はそれぞれバッフ
ァアンプ54,55および反転アンプ56に接続され、
スイッチ61,62,63の他方は共通接続されて抵抗
64に接続されている。抵抗64に得られる電圧信号は
電流変換回路65により電流信号に変換され、信号合成
手段101の出力となる。
【0032】次に図16に示す位置信号合成手段4の動
作について図17の各部信号波形図を用いて説明する。
鋸歯状波発生手段100のスイッチ50が開いていると
きは、コンデンサ51には定電流源回路52により一定
電流が供給され、スイッチ50が閉じたときはコンデン
サ51に蓄えられた電荷は瞬時に放電させる。ところ
が、スイッチ50は逆起電力検出手段1の出力するパル
スmの立ち上がりエッジで短時間だけ閉じるように構成
されているので、パルスmの立ち上がりエッジでコンデ
ンサ51に蓄えられた電荷を瞬時に放電させ、鋸歯状波
発生手段100からは図17のstに示すようなパルス
mと同位相の鋸歯状波が得られる。図17のsfは基準
電圧源53を示す波形で、大きさは鋸歯状波stのピー
ク値に等しく設定されている。図17のstbは、反転
アンプ56の出力を示す波形で、反転アンプ56にはバ
ッファアンプ54の出力stとバッファアンプ55の出
力sfとが入力され、sfを基準にしてstが反転され
るので、反転アンプ56の出力からは図17のstbに
示すような、stを反転した信号が得られる。信号合成
手段101を構成するスイッチ61,62,63は、論
理パルス発生手段2の出力するパルス信号p1,p2,
p3に応じて信号“H”でスイッチオン、信号“L”で
スイッチオフされるので、バッファアンプ54,55お
よび反転アンプ56の出力は信号合成手段101にて合
成される。なお、p1,p2,p3がすべて“L”の区
間ではスイッチ61,62,63がすべてオフされ、抵
抗64の電位はアース電位に等しくなる。このようにし
て抵抗64に得られた合成電圧値は、電流変換回路65
により電流値(電流吸い込み)に変換され、出力端子d
からは図17のdに示す回転位置信号波形が出力され
る。
【0033】以下、同様にして信号合成手段102,1
03,104,105,106の各出力端子からは、パ
ルス信号(p2,p3,p4)、(p3,p4,P
5)、(P4,P5,P6)、(P5,P6,p1)、
(p6,p1,p2)に応じて回転位置信号e,f,
g,h,iが出力される。ただし、信号合成手段10
2,104,106の各出力e,g,iは電流吐き出し
型の出力で、信号合成手段103,105の各出力f,
hは信号合成手段101の出力dと同じ電流吸い込み型
の出力である。図17のd〜iの信号は永久磁石回転子
27の回転位置信号となり、図1電力供給手段5に入力
される。以上の説明で明らかなように、本発明の無整流
子直流電動機では、逆起電力検出手段1は固定子巻線1
1,12,13に誘起される逆起電力a,b,cのう
ち、6相の選択信号t1〜t6に応じて1相の逆起電力
のゼロクロス点のみを順次整形してパルス信号列mに変
換する。電動機の定常回転時には、論理パルス発生手段
2はこのパルス信号列mを受けて6相のパルス信号p1
〜p6を作成している。ところが、電動機の起動時には
逆起電力検出手段1からはパルス列mが出力されないの
で、論理パルス発生手段2はパルス列mの代わりにパル
ス発生手段3から出力される疑似出力パルスtを受け
て、同様に6相のパルス信号p1〜p6を作成してい
る。この6相パルス信号p1〜p6は位置信号合成手段
4に入力され、図17のd〜iに示すような回転位置信
号に変換される。そして、最後に電力供給手段5はこの
回転位置信号d〜iに応じて固定子巻線11,12,1
3に図4のj,k,lに示すような駆動電流を順次両方
向に供給し、永久磁石回転子27は回転される。
【0034】したがって、本発明の無整流子直流電動機
は、ホール素子の如き位置検出素子の不要な、しかも特
別な起動回路を設けることなしに、良好な起動特性の得
られる全波駆動方式の電動機を構成することができる。
なお、本発明に係わるパルス発生手段につき図7の一実
施の形態では、第2のカウント手段に入力されるクロッ
ク周波数は第1のカウント手段に入力されるクロック周
波数の2倍として説明したが整数倍であってもよい。ま
た本発明に係わるパルス発生手段につき図15の一実施
の形態では、第2のカウント手段に初期値として転送さ
れる値は2分の1となるように選んだが整数分の1でも
よい。また、本発明に係わる逆起電力検出手段1は、図
4に示すように固定子巻線の中性点電位oを検出するた
めに共通接続した3本の抵抗を使用して行っているが、
直接電動機の固定子巻線の中性点から信号線を引き出し
て使用しても可能であることは言うまでもない。また、
実施の形態では固定子巻線がY結線である3相の電動機
に限ったが、相数は3相に限らず何相であってもよい。
また本発明の無整流子直流電動機は、固定子巻線がΔ結
線された電動機に適用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明の無整流子直流電動機は、逆起電
力検出手段で固定子巻線に誘起される逆起電力のゼロク
ロス点のみを検出しているので、ホール素子の如き回転
子位置検出素子が不要でありながら、固定子巻線に流れ
る電流を両方向に供給する全波駆動方式の電動機が容易
に構成できる。したがって、固定子巻線の一方向だけに
電流を供給する半波駆動方式に比べて固定子巻線の利用
率が高く、高効率で、高発生トルクの電動機を提供する
ことができる。さらには、従来の無整流子直流電動機の
ような回転子位置検出素子が不要のため、素子の取付け
位置調整の煩雑さや配線数が削減され、大幅コストが削
減される。さらには電動機内部に回転子位置検出素子を
取り付ける必要がないため、電動機は構想上の制約を受
けずに超小型化、超薄型化が可能となる。また、本発明
の無整流子直流電動機は、起動時においては、逆起電力
検出手段から出力パルスが出力されなくても、パルス発
生手段からは疑似出力パルスが出力されて固定子巻線の
通電相を順次切換えているので、特別な起動回路を設け
ることなく良好な起動特性が得られる。さらに、本発明
の無整流子直流電動機は、固定子巻線の通電状態から次
に検出すべき相の逆起電力のみをパルス信号列に変換す
るように選択回路を付加しているので、逆起電力のゼロ
クロス点誤検出による相切換えの誤動作もなく、常に安
定した駆動が得られる。さらに、本発明の無整流子直流
電動機は各固定子巻線に通電される電流の相切換えは極
めて滑らかに行われるので、固定子巻線に流れる電流が
急峻にオン・オフされることもなく、切換えに伴うスパ
イク状電圧を低減するために、比較的大きなコンデンサ
を含むフィルタ回路を固定子巻線の通電端子に接続する
ことが不要で、高速回転時にも振動、騒音の極めて少な
い無整流子直流電動機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無整流子直流電動機の一実施の形態の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態における電動機とそれを
構成する電力供給手段の一実施の形態を示す回路構成図
【図3】従来例における電力供給手段の各部信号波形図
【図4】本発明の一実施の形態における電力供給手段の
各部信号波形図
【図5】本発明の一実施の形態を構成する逆起電力検出
手段の一実施の形態を示す回路構成図
【図6】図5の逆起電力検出手段の各部信号波形図
【図7】本発明の一実施の形態を構成するパルス発生手
段の一実施の形態を示す回路構成図
【図8】図7のパルス発生手段の定常回転における各部
信号波形図
【図9】図7のパルス発生手段の起動時における各部信
号波形図
【図10】本発明の一実施の形態を構成するパルス発生
手段の他の実施の形態の回路構成図
【図11】図10のパルス発生手段の定常回転における
各部信号波形図
【図12】図10のパルス発生手段の起動時における各
部信号波形図
【図13】本発明の一実施の形態を構成する論理パルス
発生手段の一実施の形態を示す回路構成図
【図14】本発明の一実施の形態を構成する論理パルス
発生手段と本発明の一実施の形態を構成する選択信号発
生手段の一実施の形態の動作を説明する信号波形図
【図15】本発明の一実施の形態を構成する選択信号発
生手段の一実施の形態を示す回路構成図
【図16】本発明の一実施の形態を構成する位置信号合
成手段の一実施の形態を示す回路構成図
【図17】図16の位置信号合成手段の動作を説明する
信号波形図
【符号の説明】
1 逆起電力検出手段 2 論理パルス発生手段 3 パルス発生手段 4 位置信号合成手段 5 電力供給手段 6 選択信号発生手段 11,12,13 固定子巻線 41 第1のカウント手段 42 第2のカウント手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−8890(JP,A) 特開 平1−122388(JP,A) 特開 平2−197290(JP,A) 特開 昭62−260586(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相の固定子巻線を有し、前記固定子巻
    線に生じる逆起電力を検出し、該検出された逆起電力に
    基づき前記固定子巻線に両方向の電流を供給する無整流
    子直流電動機であって、 3相の前記固定子巻線に生じる3相の逆起電力のうちで
    1相の前記固定子巻線に生じる逆起電力の検出動作を行
    う毎に、逆起電力に応動したパルス信号である逆起電力
    応動パルス信号を発生し、かつ、次に検出すべき前記固
    定子巻線を順次変更する手段と、 前記逆起電力応動パルス信号に基づき3相の前記固定子
    巻線への通電状態を順次切り換える手段と、を含んで構
    成され、 さらに、前記固定子巻線への通電状態を順次切り換える
    手段は、前記逆起電力応動パルス信号に基づき順次状態
    変化する循環的なカウンタを有する手段と、前記循環的
    なカウンタを有する手段のカウンタ状態に基づき6相の
    回転位置信号を作成する手段と、前記回転位置信号を作
    成する手段の6相の前記回転位置信号に基づき3相の前
    記固定子巻線への通電状態を順次切り換えて電力を供給
    する手段と、を含んで構成され、 前記固定子巻線を順次変更する手段は、前記逆起電力応
    動パルス信号の発生直後から所要時間だけ遅延して遅延
    パルスを発生する手段と、3相の前記固定子巻線に生じ
    る3相の逆起電力の6個のゼロクロス点のうちの1個を
    前記循環的なカウンタを有する手段の出力信号に基づき
    順次選択し、前記遅延パルスの発生後に新たな選択検出
    動作を行って前記逆起電力応動パルス信号を作成する手
    段と、を含んで構成された、無整流子直流電動機。
  2. 【請求項2】 前記逆起電力応動パルス信号を作成する
    手段は、3相の前記固定子巻線の端子電圧を実質的に中
    性点電位と比較して3相の波形整形したパルス信号であ
    る3相の波形整形パルス信号を作成する手段と、前記循
    環的なカウンタを有する手段の出力信号に基づき3相の
    前記波形整形パルス信号を順次選択し、前記遅延パルス
    の発生後に新たな選択検出動作を行って前記逆起電力応
    動パルス信号を出力する手段と、を含んで構成された、
    請求項1に記載の無整流子直流電動機。
  3. 【請求項3】 前記遅延パルスを発生する手段は、前記
    逆起電力応動パルス信号の時間間隔を逐次計数する手段
    と、前記時間間隔を逐次計数する手段の前記逆起電力応
    動パルス信号の時間間隔計数結果に基づく遅延時間だけ
    前記逆起電力応動パルス信号の発生直後から遅延した前
    記遅延パルスを作成する手段と、を含んで構成された、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の無整流子直
    流電動機。
  4. 【請求項4】 3相の固定子巻線を有し、前記固定子巻
    線に生じる逆起電力を検出し、該検出された逆起電力に
    基づき前記固定子巻線に両方向の電流を供給する無整流
    子直流電動機であって、 3相の前記固定子巻線に生じる3相の逆起電力のうちで
    1相の前記固定子巻線に生じる逆起電力の検出動作を行
    う毎に、逆起電力に応動したパルス信号である逆起電力
    応動パルス信号を発生し、かつ、次に検出すべき前記固
    定子巻線を順次変更する手段と、 前記逆起電力応動パルス信号に基づき3相の前記固定子
    巻線への通電状態を順次切り換える手段と、を含んで構
    成され、 さらに、前記固定子巻線への通電状態を順次切り換える
    手段は、前記逆起電力応動パルス信号に基づき順次状態
    変化する循環的なカウンタを有する手段と、前記逆起電
    力応動パルス信号に基づき滑らかに変化する波形信号を
    作成する手段と、前記循環的なカウンタを有する手段の
    複数相のパルス信号と前記波形信号を作成する手段の前
    記波形信号とを合成して6相の回転位置信号を作成する
    手段と、前記回転位置信号を作成する手段の6相の前記
    回転位置信号に基づき3相の前記固定子巻線への通電状
    態を順次切り換えて電力を供給する手段と、を含んで構
    成され、 前記固定子巻線を順次変更する手段は、前記逆起電力応
    動パルス信号の発生直後から前記逆起電力応動パルス信
    号の時間間隔に基づき遅延した遅延パルスを発生する手
    段と、3相の前記固定子巻線に生じる3相の逆起電力の
    6個のゼロクロス点のうちの1個を前記循環的なカウン
    タを有する手段の出力信号に基づき順次選択し、前記遅
    延パルスの発生後に新たな選択検出動作を行って前記逆
    起電力応動パルス信号を作成する手段と、を含んで構成
    された、無整流子直流電動機。
  5. 【請求項5】 前記逆起電力応動パルス信号を作成する
    手段は、3相の前記固定子巻線の端子電圧を実質的に中
    性点電位と比較して3相の波形整形したパルス信号であ
    る3相の波形整形パルス信号を作成する手段と、前記循
    環的なカウンタを有する手段の出力信号に基づき3相の
    前記波形整形パルス信号を順次選択し、前記遅延パルス
    の発生後に新たな選択検出動作を行って前記逆起電力応
    動パルス信号を出力する手段と、を含んで構成された、
    請求項4に記載の無整流子直流電動機。
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