JPH0467679A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
電界効果トランジスタ及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は半導体装置及びその製造方法に係わり、特に電
界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。 (従来の技術) 最近、半導体集積回路の高集積化が一段と進み、半導体
素子の微細化が著しい。 中でも、MO5型FET等の電界効果トランジスタ(F
ET)の微細化は代表的なものであり、サブミクロンオ
ーダーの素子の試作が盛んに行わ化してくると、ソース
とドレインの間には局所的に電界集中が起こり、ホット
キャリアの発生を招いてしまう。その結果、素子の誤動
作が起こり、半導体装置としての信頼性が全く損なわれ
てしまうという問題があった。 この問題を解決するFETとしてLDD(Lightl
y Doped Drain)構造のFETがある。第
14図は従来のLDD構造のnチャネルMO5型FET
の構成を示す断面図である。この図に示すように、p型
の半導体基板141表面には、チャネル部141aを介
してn型のソース143a及びドレイン143bが形成
される。また、チャネル部141a側のソース143a
とドレイン143bにはそれらよりも不純物濃度か低い
n型の導電層(LDDn 層)142a、142bが
それぞれ形成される。さらにまた、基板141表面には
ゲート絶縁膜144が形成され、このゲート絶縁膜14
4を介してチャネル部141a上にゲート電極145が
形成される。ここで、前記LDDn−層142a及び1
42bの一部は、このゲート電極145の一部とオーバ
ーラツプしている。 さらに、ゲート電極145.ソース143 a。 ドレイン143bはその上に形成される層間絶縁膜14
7で絶縁されてそれぞれの電極148に接続される。ま
た、149はゲート電極145側壁に形成された窒化膜
であり、146は素子分離用のフィールド絶縁膜である
。この様なLDD構造のFETであれば、LDDn−層
142a。 142bがソース143a及びドレイン143bとチャ
ネル141aとの間に介在するので、これらの間の電界
集中を緩和することができる。 しかしながら、上記LDD構造のFETには次の問題が
あった。すなわち、半導体素子の微細化に伴い、LDD
n−層とゲート電極間のオーバーラツプ面積をかせぐこ
とができなくなり、ソースとドレイン間の電界集中が生
じやすくなってしまう。このため、半導体装置としての
信頼性が損なわれ硫まうという問題があった。逆に、前
記オーバーラツプ面積をかせぐため、LDDn 層を
ゲート電極下部に広く形成しようとすると、チャネル長
が短くなり、ショートチャネル効果を高めてしまうとい
う問題があった。 (発明が解決しようとする課題) 以上のように、従来の電界効果トランジスタは、ソース
とドレイン間に局所的に電界集中か起こりやすいという
問題を持っていた。またこの問題を解決しようとすると
、ショートチャネル効果を高めてしまうという問題があ
った。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、
ショートチャネル効果を高めることなくソースとドレイ
ン間の電界集中を抑制した電界効果トランジスタとその
製造方法を提供することを目的とする。 [発明の構成コ (課題を解決するだめの手段) 前述した問題を解決するため、本発明は、表面に段差部
が形成される半導体基板と、この段差部の側壁に形成さ
れる前記半導体基板と反対の導電型の1対の第1の導電
層と、前記段差部を除く%− 前記半導体基板の表面部分にFIIJ記1対の第1の導
電層とそれぞれ接続するように形成される、前記第1の
導電層と同じ導電型でこの導電層よりも高い導電性を有
する1対の第2の導電層と、前記段差部の表面に形成さ
れる絶縁膜と、この絶縁膜を介して前記第1の導電層と
対向し、かつ前記段差部を被覆するように形成された制
御電極とを備えたことを特徴とする電界効果トランジス
タを提供する。 また本発明は、一導電型の半導体基板に段差部を形成す
る工程と、前記段差部の側壁に対向する基板と逆導電型
の1対の第1の導電層を形成する工程と、前記段差部の
両側の基板表面に前記第1の導電層のそれぞれと接続さ
れ、前記第1の導電層よりも高い導電性を有する1対の
第2の導電層を形成する工程と、前記段差部及び前記第
2の導電層の形成される基板表面に絶縁膜を形成する工
程と、前記段差部に形成した絶縁膜を介して前記段差部
を被覆する制御電極を形成する工程とを含む電界効果ト
ランジスタの製造方法を提供する。 半導体基板の表面に形成される段差部の側壁に、この半
導体基板に対して反対の導電型の1対の第1の導電層が
形成され、この第1の導電層を被覆するように制御電極
が設けられるので、この制御電極と前記第1の導電層間
のオーバーラツプ面積をかせぐことができる。従って、
1対の第2の導電層間で、電界集中が起こらず、ホット
キャリアの発生は防止される。従って、素子の誤動作は
起こらず、半導体装置としての信頼性は向上する。 さらに、前述した構造の電界効果トランジスタであれば
、チャネルは1対の第1の導電層間の段差部の表面に形
成されるのでチャネルが短くなることはなく、ショート
チャネル効果も起こらない。 また、本発明による製造方法であれば、前述したように
ショートチャネル効果や電界集中が起こらず、信頼性が
高い電界効果トランジスタを製造することができる。 (実施例) 以下、本発明の詳細をnチャネルMO8型FETを例に
とった実施例を用いて説明する。 第1の実施例 第1図は、本発明による電界効果トランジスタの第1の
実施例のnチャネルMO3型FETの構成を示す断面図
である。 この図において、1はp型半導体基板であり、この半導
体基板1上には凸状の突起部1aが形成されている。こ
の突起部1aの側壁部の両側には1対の第1の導電層と
して、n−型の導電層(LDDn 層)2a、2bが
形成される。さらに、突起部1aの両側の半導体基板1
の表面には、1対の第2の導電層として、LDDn−層
2a。 2bより不純物濃度が高い(即ち、導電性が高い)n型
のソース及びドレイン拡散層3a、3bが形成され、こ
れらはそれぞれLDDn−層2a。 2bと接続する。 一方、前記突起部1a及び半導体基板1の表面には絶縁
膜4が形成され、突起部1aには前記突起部1aを覆う
ようにゲート電極5が形成される。 また、上記構造の素子上には層間絶縁膜7が設けられ、
ソース3a、 ドレイン3b、ゲート電極5をそれぞ
れ引き出すための電極8a、8b、8cが層間絶縁膜7
を貫通して形成される。 以上の構造を有するFETであれば、ゲート電極5がL
DDn−層2a、2bを広く覆うので、従来のLDD構
造のFETに比べてソース、ドレイン間の局所的な電界
集中が抑制され、これによりホットキャリアの発生は防
止される。さらに、この時チャネル部1bの長さを短く
することはなく、ショートチャネル効果を抑えることが
できる。 次に、上述した本発明の第1の実施例による電界効果ト
ランジスタの製造方法を説明する。 第2図は前述した本発明による電界効果トランジスタの
第1の実施例を製造するための本発明による電界効果ト
ランジスタの製造方法の第1の実施例を示す工程断面図
である。 まず、第2図(a)に示すように、p型半導体基板1上
にCVD酸化膜21を堆積し、更にその上にレジストパ
ターン22を形成してゲート形成予定部を覆う。 次に、第2図(b)に示すようにレジストパターン22
をマスクにして、異方性エツチングを用い、レジストパ
ターン22の下部以外のCVD膜21を選択的に除去す
る。 性エツチングを行い、基板1に凸状の突起部1aが形成
されるようにエツチングを行う。なお、ここで、この高
さは非常に低い(例えばゲート長の数%程度)。 さらに、第2図(d)に示すように、基板1の露出した
表面に酸化膜23a、23bを形成し、基板1に対して
逆導電型すなわちn型の不純物24を基板1に対して斜
めに回転イオン注入する。その結果、この図に示すよう
に低濃度のソース部(LDDn−層)2a、低濃度のド
レイン部(LDDn−層)2bが突起部1aの側壁部に
形成される。ここで、酸化膜23a、23bは基板1表
面の損傷を防止するために用いられる。 次に、第2図(e)示すように基板1に対して逆導電型
すなわちn型の不純物25を前記LDDロー層よりも高
濃度となるように基板1に対して垂直にイオン注入する
。その結果、この図に示すように、n型のソース及びド
レイン領域3a。 3bが形成される。 次に、第2図(f’)に示すように、エツチングにより
CVD膜21及び酸化膜23a、23bを除去する。さ
らに、第2図(g)に示すように、基板1の表面にゲー
ト絶縁膜となる酸化膜4を形成し、その上にゲート電極
となる導電層例えばポリシリコン層5を堆積する。 次に、第2図(h)に示すように基板1の突起部1aを
覆う様にポリシリコン層5をパターニングし、ゲート電
極5を形成する。 最後に、全面に層間絶縁膜7を堆積した後、この絶縁膜
7にソース3a、 ドレイン3b、ゲート電極5とそ
れぞれ接続するコンタクト孔を開口し、電極8a、8b
、8cを形成する。 その結果、前述した第1図に示される本発明による電界
効果トランジスタの第1の実施例が完成する。この製造
方法により前述した効果を有する電界効果トランジスタ
の実施例装置を容易に製造することができる。 第3図は、本発明による前記電界効果トランジスタの製
造方法の他の実施例を示す工程断面図である。以下、第
3図乃至第13図において、同一の部分には同一の符号
を符して示し、詳細な説明は省略する。 まず、第2図(a)〜(d)に示す工程と同様の工程を
経た後、第3図(a)に示すように全面に絶縁膜31を
例えばCVD法により被覆する。次に、この絶縁膜31
に対して異方性エツチングを行うことにより、ゲート電
極5及び基板lの突起部1aの側壁に絶縁膜31を残存
せしめる(第3図(b))。 さらに、この第3図(b)に示すように前述した側壁の
絶縁膜31及びCVD膜21をマスクにして基板1に対
して垂、直にn型不純物32のイオン注入を行い、LD
Dn 層2a、2bより不純物濃度が高いn型のソー
ス及びドレイン(第2図の導電層)33a、33bをそ
れぞれ形成する。 次に、第3図(C)に示すように前記CVD膜21、酸
化膜23a、23b絶縁膜31を除去した物、前記第1
の実施例(第2図(g)以下)と同様の工程を経た後、
ゲート絶縁膜4及びゲート電極5を形成し鯵番、ソース
33a、33b、 ゲート電極5とそれぞれ接続する電
極8a、8b、8Cを形成して、第3図(d)に示す本
発明による電界効果トランジスタの実施例が完成する。 この方法によれば、前記第1の実施例と比べ、工程的に
は複雑になるが、LDDn−層2a、2bを長くとりた
い場合には有効である。この実施例方法により形成した
実施例装置も第1の実施例に示した装置とほぼも同様の
効果がある。 次に、第4図は本発明による前記電界効果トランジスタ
の製造方法のさらに他の実施例を示す工程断面図である
。 第4図(a)に示すように、まず半導体基板1上に酸化
膜41を形成して、さらにこの上にレジストパターン4
2を設ける。さらに、このレジストパターン42をマス
クにしてn型の不純物43を基板1に対して垂直に高加
速度でイオン注入して基板1深くまでLDDn 層(
第1の導電層)44a、44bを形成する。 次に、第4図(b)に示すようにレジストパターン42
及び酸化膜41を除去する。さらに、第4図(C)に示
すように全面にS i 02 CVD膜45を形成し、
その上に突起部を形成するためのレジストパターン46
を前記LDDn−層44a及び44bにまたがるように
形成する。 次に、第4図(d)に示すように前記レジストパターン
46をマスクにしてCVD膜45を選択的にエツチング
し、これをパターンに加工する。さらに、第4図(e)
に示すようにパターン加工されたCVD膜45をマスク
にして、基板1を異方的にエツチング加工して、凸状の
突起部勾1aを杉板1表面にはLDDn 層44a、
44bの一部が残存するようにする。 次に、第4図(f’)に示すように、露出した基板1の
表面を酸化膜47a、47bで被覆した後、CVD膜4
5をマスクにしてn型の不純物48を基板1に対して垂
直にイオン注入する。これにより、前記LDDn−層4
4a、44bより不純物濃度が高いn型のソース、ドレ
イン領域(第2の導電層)49a、49bを突起部1a
の両側に前記残存せしめたLDDn−層44a、44b
とオフセットにならないようにオーバーラツプさせてそ
れぞれ形成する。 次に、第4図(g)に示すようにCVD膜45を除去し
た後、第1の実施例で述べた第2図(g)以降の工程と
同様の工程を行うことにより、第4図(h)に示す本発
明による電界効果トランジスタの実施例が完成する。こ
の実施例に示した方法により形成した装置も第1の実施
例装置とほぼ同様の効果を有する。但し、n LDD
層を斜めからのイオン注入で行う場合と比べると、ゲー
ト電極5とのオーバーラツプ領域を凸部の上部まで広(
とれるのでよい。 この実施例方法に示すように、半導体基板に段差部を形
成する工程は、半導体基板上に第1の導電層等を形成し
た後に行ってもよい。 第2の実施例 第5図は本発明による電界効果トランジスタの第2の実
施例の構成を示す断面図である。 この図に示す実施例装置が第1図に示した第1の実施例
装置と異なる点は、ゲート電極が5a。 5b、5cの3つの領域に分かれている点である。 すなわち、この図に示すように、ゲート電極5aは絶縁
膜4aを介してLDDn 層2a及びn型のソース領
域3aと、ゲート電極5bは絶縁膜4bを介してLDD
n−層2b及びn型のドレイン領域3bと、ゲート電極
5cは絶縁膜4Cを介して基板1の突起部1aの上面と
それぞれ対向する。 また、ゲート電極5a、5b、5cはこの3つの領域に
またがった電極8cにより同じ電位に保たれ、チャネル
部1b及びLDDn 層2a、2bを流れるキャリア
の制御を行う。 以上の構造を有する実施例装置であれば、前述した第1
の実施例における実施例装置と同様の効果がある。 なおここで、前記ゲート電極5a、5b、5c上にそれ
ぞれ独立して電極を設け、これら3つの電極の電位を独
立して制御してもよい。この場合、電界集中の場所をド
レインから別の場所に移動せしめる効果が期待てきる。 次に、第5図に示した本発明による電界効果トランジス
タの本発明による製造方法の実施例を説明する。 第6図は、その実施例を示す工程断面図である。 まず、第6図(a)に示すようにp型半導体基板1上に
ゲート絶縁膜4cとなる酸化膜例えば5i0261を形
成し、その上にゲート電極5cとなる導電層例えばポリ
シリコン層62.CVD膜63をこの順に堆積する。更
にその上に、レジストパターン64を形成し、これによ
り、ゲートを形成しようとする部分を覆う。 次に第6図(b)に示すように、レジストパタン64を
マスクにしてCVD膜63に対して異方性エツチングを
行った後、レジストパターン64を除去する。さらに、
CVD膜63をマスクとして、基板1に凸状の突起部1
aが形成されるまでエツチングを行う(第6図(C))
。この結果、ポリシリコン層62はゲート電極5Cに、
酸化膜61はゲート絶縁膜4Cに加工される。 次に、第6図(d)に示すように露出した基板1の表面
及びゲート電極5Cの側面に、酸化膜例えば5iO26
4a、64bを形成する。さらに、n型の不純物65を
基板1に対して斜めに回転イオン注入することにより、
少なくとも前記突起部1aの側壁に、LDDn−層2a
、2bを形成する。 次に、第6図(e)に示すように基板1に対して垂直に
不純物66をイオン注入しn型のソース及びドレイン領
域3a、3bを形成する。 次に、第6図(f)に示すようにCVD膜63及び酸化
膜64a、64bをエツチングにより除去した後、ゲー
ト絶縁膜4a、4bとなる絶縁膜67を基板1の露出し
た表面及びゲート電極5C表面に形成し、さらに全面に
ゲート電極5a、5bとなる導電層例えばポリシリコン
層68を堆積する(第6図(g))。 次に、第6図(h)に示すように異方性工・ソチングに
より、ゲート電極5C及び突起部1aの側部にポリシリ
コン層68を残存せしめ、ゲート電極5a、5bを形成
する。最後に、前述した第1の実施例の方法と同様にし
て、層間絶縁膜7及びコンタクト層8a、8b、8cを
設ける。この結果、第5図に示す本発明による電界効果
トランジスタの第2の実施例が完成する。なお、ここで
は、電極8cはゲート電極5a、5b、5cにまたがる
ように形成されるが、ゲート電極5a、5b、5Cに対
して別々にコンタクト孔を形成し、これらのゲート電極
5a、5b、5cそれぞれに対して電極を独立して設け
てもよい。この実施例方法も第1の実施例に示した方法
とほぼ同様の効果を有する。 次に、第5図に示した本発明の第2の実施例による電界
効果トランジスタの製造方法の他の実施例を説明する。 第7図は、その工程断面図である。 まず、前述した第6図(a)〜(d)と同様の工程を行
った後、CVD膜63及び酸化膜64a。 64bをエツチングにより選択除去する(第7図(a)
。 次に、全面に絶縁膜71及び導電層例えばポリシリコン
層72を下からこの順に形成しく第7図(b))、その
後、第7図(C)に示す如く異方性エツチングを行って
、基板1の突起部1aの側部にポリシリコン層72を残
存せしめて、ゲート電極5C及びゲート電極5a、5b
を形成する。さらにn型の不純物73をゲート電極5a
、5b、5cをマスクとして基板1に対して垂直にイオ
ン注入し、第7図(d)に示す如くn型のソース及びド
レイン領域(第2の導電層)74a、74bを形成する
。 以下、第6図(h)以降の工程と同様の工程を行うこと
により、層間絶縁膜7及び電極ga、 8b。 8Cを設ける。この結果、本発明による電界効果トラン
ジスタの第2の実施例が完成する。この実施例装置が第
4の実施例にお1うる装置と異なる点はLDDn−層2
a、2bが前述した第2の実施例の装置と比べて長くな
っているという点であり、法により形成した装置も第1
の実施例とほぼ同様の効果を有する。 第3の実施例 第8図は本発明による電界効果トランジスタの第3の実
施例及びその製造方法の実施例を説明するための工程断
面図である。 まず前述した第1図(a)及び(b)と同様の工程を経
た後、L/シストパターン22を除去して、さらにS
i 02 CVDI摸21をマスクにして等方的なエツ
チングを行う。この時、CVD膜21の下面のエツジ部
21aが露出するとともに、基板1の表面にはテーパー
状の突起部1a′が形成される(第8図(a))。 次に、第8図(b)に示すように、露出した基板1の表
面を酸化膜81a、81bで覆い、n型の不純物82を
基板1に対して垂直にイオン注入すこの時、前記突起部
1a′のテーパーにはCVD膜21がマスクとなるため
、イオン注入は行なわれない。 次に、第8図(C)に示すようにCVD膜21及び酸化
膜81a、ilbに対して等方的なエツチングを行い、
酸化膜81a、81bを除去するとともに、CVD膜2
1をその下面のエツジ部21aが前記テーパー状の突起
部1a′の上面のエツジ部と一致する(CVD膜21が
前記テーパーのマスクとならないように)までエツチン
グ加工する(第8図(C))。 次に、第ζ図(d)に示すように、露出した基板1の表
面を再度酸化膜84a、84bで覆った後、n型の不純
物85を基板1に対して斜めに回転イオン注入すること
によりテーパー状の突起部1a の側壁部に第1の導電
層としてLDDn層86a、86bを形成する。 次に、第8図(e)に示すようにエツチングによりCV
D膜21及び酸化膜84a、84bを除去した後、第1
図(g)以降の工程と同様の工程により、第8図<r>
に示す本発明による電界効果トランジスタの第3の実施
例を完成する。なお、ここで4′はゲート絶縁膜5′は
ゲート電極である。 この実施例装置は、突起部の形状がテーパー状であるこ
との他は、第1の実施例における実施例装置と同様であ
る。また、この実施例における方法及び装置は、第1の
実施例での方法及び装置とほぼ同様の効果を有するが、
前記第1及び第2の実施例と比較して、突起部はテーパ
ー状となっているので、電界集中が起こりにくいという
点て優れている。 第4の実施例 第9図は本発明による電界効果トランジスタの第4の実
施例の構成を示す断面図である。 この図に示す実施例装置が第1図に示した実施例装置と
異なる点は、基板1の表面に形成される段差が凸状の突
起部ではなく凹状の開口部となっている点である。 すなわち、具体的にはp型半導体基板1の表面には開口
部91が設けられ、この開口部の底面には、前記p型半
導体基板1よりも大幅に不純物濃度が高いp型の導電層
(第3の導電層)92が設けられる。この導電層92は
チャネルの一部に相当し、その不純物濃度を調節するこ
とにより、電界効果トランジスタのしきい値電圧を設定
する。 さらに、前記開口部91の側壁には第1の導電層として
n型の低濃度の不純物拡散層(LDDn FJ)93
a、93bが形成され、その周囲の基板1の表面には第
2の導電層としてn型のソース94a、ドレイン94b
が形成される。また、開口部91の表面を含む基板1の
表面には絶黛膜(ゲート絶縁膜)95が形成され、この
絶縁膜95を介して前記開口部91を埋め込むようにゲ
ート電極96が形成される。 この構成の実施例装置であれば、ゲート電極96が開口
部91の側壁に形成されるLDDn層93a、93bに
より広く覆われるので、前述した第1の実施例の装置と
ほぼ同様の効果がある。 しかも、前記第1.第2.第3の実施例と異なり、ソー
ス94a、ドレイン94bの間隔を大きく確保てきるの
で、バンチスルーの問題も防止することができる曇とい
う効果が得られる。 次に上述した電界効果型トランジスタの実施例の製造方
法について説明する。 第10図は、その工程断面図である。 まず、第10図(a)に示すように、素子分離用のフィ
ールド絶縁膜(図示せず)の形成されたp型半導体基板
の表面に酸化膜例えば酸化シリコン膜101.窒化膜例
えば窒化シリコン膜102゜及びレジストパターン10
3を下からこの順に形成する。 次に前記パターン103に従って窒化膜102゜酸化膜
101を異方性エツチングによりエツチングし、さらに
基板1の表面を前記レジストパターン103及びその下
のパターン加工された窒化シリコンH102及び酸化シ
リコン膜101をマスクと
界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。 (従来の技術) 最近、半導体集積回路の高集積化が一段と進み、半導体
素子の微細化が著しい。 中でも、MO5型FET等の電界効果トランジスタ(F
ET)の微細化は代表的なものであり、サブミクロンオ
ーダーの素子の試作が盛んに行わ化してくると、ソース
とドレインの間には局所的に電界集中が起こり、ホット
キャリアの発生を招いてしまう。その結果、素子の誤動
作が起こり、半導体装置としての信頼性が全く損なわれ
てしまうという問題があった。 この問題を解決するFETとしてLDD(Lightl
y Doped Drain)構造のFETがある。第
14図は従来のLDD構造のnチャネルMO5型FET
の構成を示す断面図である。この図に示すように、p型
の半導体基板141表面には、チャネル部141aを介
してn型のソース143a及びドレイン143bが形成
される。また、チャネル部141a側のソース143a
とドレイン143bにはそれらよりも不純物濃度か低い
n型の導電層(LDDn 層)142a、142bが
それぞれ形成される。さらにまた、基板141表面には
ゲート絶縁膜144が形成され、このゲート絶縁膜14
4を介してチャネル部141a上にゲート電極145が
形成される。ここで、前記LDDn−層142a及び1
42bの一部は、このゲート電極145の一部とオーバ
ーラツプしている。 さらに、ゲート電極145.ソース143 a。 ドレイン143bはその上に形成される層間絶縁膜14
7で絶縁されてそれぞれの電極148に接続される。ま
た、149はゲート電極145側壁に形成された窒化膜
であり、146は素子分離用のフィールド絶縁膜である
。この様なLDD構造のFETであれば、LDDn−層
142a。 142bがソース143a及びドレイン143bとチャ
ネル141aとの間に介在するので、これらの間の電界
集中を緩和することができる。 しかしながら、上記LDD構造のFETには次の問題が
あった。すなわち、半導体素子の微細化に伴い、LDD
n−層とゲート電極間のオーバーラツプ面積をかせぐこ
とができなくなり、ソースとドレイン間の電界集中が生
じやすくなってしまう。このため、半導体装置としての
信頼性が損なわれ硫まうという問題があった。逆に、前
記オーバーラツプ面積をかせぐため、LDDn 層を
ゲート電極下部に広く形成しようとすると、チャネル長
が短くなり、ショートチャネル効果を高めてしまうとい
う問題があった。 (発明が解決しようとする課題) 以上のように、従来の電界効果トランジスタは、ソース
とドレイン間に局所的に電界集中か起こりやすいという
問題を持っていた。またこの問題を解決しようとすると
、ショートチャネル効果を高めてしまうという問題があ
った。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、
ショートチャネル効果を高めることなくソースとドレイ
ン間の電界集中を抑制した電界効果トランジスタとその
製造方法を提供することを目的とする。 [発明の構成コ (課題を解決するだめの手段) 前述した問題を解決するため、本発明は、表面に段差部
が形成される半導体基板と、この段差部の側壁に形成さ
れる前記半導体基板と反対の導電型の1対の第1の導電
層と、前記段差部を除く%− 前記半導体基板の表面部分にFIIJ記1対の第1の導
電層とそれぞれ接続するように形成される、前記第1の
導電層と同じ導電型でこの導電層よりも高い導電性を有
する1対の第2の導電層と、前記段差部の表面に形成さ
れる絶縁膜と、この絶縁膜を介して前記第1の導電層と
対向し、かつ前記段差部を被覆するように形成された制
御電極とを備えたことを特徴とする電界効果トランジス
タを提供する。 また本発明は、一導電型の半導体基板に段差部を形成す
る工程と、前記段差部の側壁に対向する基板と逆導電型
の1対の第1の導電層を形成する工程と、前記段差部の
両側の基板表面に前記第1の導電層のそれぞれと接続さ
れ、前記第1の導電層よりも高い導電性を有する1対の
第2の導電層を形成する工程と、前記段差部及び前記第
2の導電層の形成される基板表面に絶縁膜を形成する工
程と、前記段差部に形成した絶縁膜を介して前記段差部
を被覆する制御電極を形成する工程とを含む電界効果ト
ランジスタの製造方法を提供する。 半導体基板の表面に形成される段差部の側壁に、この半
導体基板に対して反対の導電型の1対の第1の導電層が
形成され、この第1の導電層を被覆するように制御電極
が設けられるので、この制御電極と前記第1の導電層間
のオーバーラツプ面積をかせぐことができる。従って、
1対の第2の導電層間で、電界集中が起こらず、ホット
キャリアの発生は防止される。従って、素子の誤動作は
起こらず、半導体装置としての信頼性は向上する。 さらに、前述した構造の電界効果トランジスタであれば
、チャネルは1対の第1の導電層間の段差部の表面に形
成されるのでチャネルが短くなることはなく、ショート
チャネル効果も起こらない。 また、本発明による製造方法であれば、前述したように
ショートチャネル効果や電界集中が起こらず、信頼性が
高い電界効果トランジスタを製造することができる。 (実施例) 以下、本発明の詳細をnチャネルMO8型FETを例に
とった実施例を用いて説明する。 第1の実施例 第1図は、本発明による電界効果トランジスタの第1の
実施例のnチャネルMO3型FETの構成を示す断面図
である。 この図において、1はp型半導体基板であり、この半導
体基板1上には凸状の突起部1aが形成されている。こ
の突起部1aの側壁部の両側には1対の第1の導電層と
して、n−型の導電層(LDDn 層)2a、2bが
形成される。さらに、突起部1aの両側の半導体基板1
の表面には、1対の第2の導電層として、LDDn−層
2a。 2bより不純物濃度が高い(即ち、導電性が高い)n型
のソース及びドレイン拡散層3a、3bが形成され、こ
れらはそれぞれLDDn−層2a。 2bと接続する。 一方、前記突起部1a及び半導体基板1の表面には絶縁
膜4が形成され、突起部1aには前記突起部1aを覆う
ようにゲート電極5が形成される。 また、上記構造の素子上には層間絶縁膜7が設けられ、
ソース3a、 ドレイン3b、ゲート電極5をそれぞ
れ引き出すための電極8a、8b、8cが層間絶縁膜7
を貫通して形成される。 以上の構造を有するFETであれば、ゲート電極5がL
DDn−層2a、2bを広く覆うので、従来のLDD構
造のFETに比べてソース、ドレイン間の局所的な電界
集中が抑制され、これによりホットキャリアの発生は防
止される。さらに、この時チャネル部1bの長さを短く
することはなく、ショートチャネル効果を抑えることが
できる。 次に、上述した本発明の第1の実施例による電界効果ト
ランジスタの製造方法を説明する。 第2図は前述した本発明による電界効果トランジスタの
第1の実施例を製造するための本発明による電界効果ト
ランジスタの製造方法の第1の実施例を示す工程断面図
である。 まず、第2図(a)に示すように、p型半導体基板1上
にCVD酸化膜21を堆積し、更にその上にレジストパ
ターン22を形成してゲート形成予定部を覆う。 次に、第2図(b)に示すようにレジストパターン22
をマスクにして、異方性エツチングを用い、レジストパ
ターン22の下部以外のCVD膜21を選択的に除去す
る。 性エツチングを行い、基板1に凸状の突起部1aが形成
されるようにエツチングを行う。なお、ここで、この高
さは非常に低い(例えばゲート長の数%程度)。 さらに、第2図(d)に示すように、基板1の露出した
表面に酸化膜23a、23bを形成し、基板1に対して
逆導電型すなわちn型の不純物24を基板1に対して斜
めに回転イオン注入する。その結果、この図に示すよう
に低濃度のソース部(LDDn−層)2a、低濃度のド
レイン部(LDDn−層)2bが突起部1aの側壁部に
形成される。ここで、酸化膜23a、23bは基板1表
面の損傷を防止するために用いられる。 次に、第2図(e)示すように基板1に対して逆導電型
すなわちn型の不純物25を前記LDDロー層よりも高
濃度となるように基板1に対して垂直にイオン注入する
。その結果、この図に示すように、n型のソース及びド
レイン領域3a。 3bが形成される。 次に、第2図(f’)に示すように、エツチングにより
CVD膜21及び酸化膜23a、23bを除去する。さ
らに、第2図(g)に示すように、基板1の表面にゲー
ト絶縁膜となる酸化膜4を形成し、その上にゲート電極
となる導電層例えばポリシリコン層5を堆積する。 次に、第2図(h)に示すように基板1の突起部1aを
覆う様にポリシリコン層5をパターニングし、ゲート電
極5を形成する。 最後に、全面に層間絶縁膜7を堆積した後、この絶縁膜
7にソース3a、 ドレイン3b、ゲート電極5とそ
れぞれ接続するコンタクト孔を開口し、電極8a、8b
、8cを形成する。 その結果、前述した第1図に示される本発明による電界
効果トランジスタの第1の実施例が完成する。この製造
方法により前述した効果を有する電界効果トランジスタ
の実施例装置を容易に製造することができる。 第3図は、本発明による前記電界効果トランジスタの製
造方法の他の実施例を示す工程断面図である。以下、第
3図乃至第13図において、同一の部分には同一の符号
を符して示し、詳細な説明は省略する。 まず、第2図(a)〜(d)に示す工程と同様の工程を
経た後、第3図(a)に示すように全面に絶縁膜31を
例えばCVD法により被覆する。次に、この絶縁膜31
に対して異方性エツチングを行うことにより、ゲート電
極5及び基板lの突起部1aの側壁に絶縁膜31を残存
せしめる(第3図(b))。 さらに、この第3図(b)に示すように前述した側壁の
絶縁膜31及びCVD膜21をマスクにして基板1に対
して垂、直にn型不純物32のイオン注入を行い、LD
Dn 層2a、2bより不純物濃度が高いn型のソー
ス及びドレイン(第2図の導電層)33a、33bをそ
れぞれ形成する。 次に、第3図(C)に示すように前記CVD膜21、酸
化膜23a、23b絶縁膜31を除去した物、前記第1
の実施例(第2図(g)以下)と同様の工程を経た後、
ゲート絶縁膜4及びゲート電極5を形成し鯵番、ソース
33a、33b、 ゲート電極5とそれぞれ接続する電
極8a、8b、8Cを形成して、第3図(d)に示す本
発明による電界効果トランジスタの実施例が完成する。 この方法によれば、前記第1の実施例と比べ、工程的に
は複雑になるが、LDDn−層2a、2bを長くとりた
い場合には有効である。この実施例方法により形成した
実施例装置も第1の実施例に示した装置とほぼも同様の
効果がある。 次に、第4図は本発明による前記電界効果トランジスタ
の製造方法のさらに他の実施例を示す工程断面図である
。 第4図(a)に示すように、まず半導体基板1上に酸化
膜41を形成して、さらにこの上にレジストパターン4
2を設ける。さらに、このレジストパターン42をマス
クにしてn型の不純物43を基板1に対して垂直に高加
速度でイオン注入して基板1深くまでLDDn 層(
第1の導電層)44a、44bを形成する。 次に、第4図(b)に示すようにレジストパターン42
及び酸化膜41を除去する。さらに、第4図(C)に示
すように全面にS i 02 CVD膜45を形成し、
その上に突起部を形成するためのレジストパターン46
を前記LDDn−層44a及び44bにまたがるように
形成する。 次に、第4図(d)に示すように前記レジストパターン
46をマスクにしてCVD膜45を選択的にエツチング
し、これをパターンに加工する。さらに、第4図(e)
に示すようにパターン加工されたCVD膜45をマスク
にして、基板1を異方的にエツチング加工して、凸状の
突起部勾1aを杉板1表面にはLDDn 層44a、
44bの一部が残存するようにする。 次に、第4図(f’)に示すように、露出した基板1の
表面を酸化膜47a、47bで被覆した後、CVD膜4
5をマスクにしてn型の不純物48を基板1に対して垂
直にイオン注入する。これにより、前記LDDn−層4
4a、44bより不純物濃度が高いn型のソース、ドレ
イン領域(第2の導電層)49a、49bを突起部1a
の両側に前記残存せしめたLDDn−層44a、44b
とオフセットにならないようにオーバーラツプさせてそ
れぞれ形成する。 次に、第4図(g)に示すようにCVD膜45を除去し
た後、第1の実施例で述べた第2図(g)以降の工程と
同様の工程を行うことにより、第4図(h)に示す本発
明による電界効果トランジスタの実施例が完成する。こ
の実施例に示した方法により形成した装置も第1の実施
例装置とほぼ同様の効果を有する。但し、n LDD
層を斜めからのイオン注入で行う場合と比べると、ゲー
ト電極5とのオーバーラツプ領域を凸部の上部まで広(
とれるのでよい。 この実施例方法に示すように、半導体基板に段差部を形
成する工程は、半導体基板上に第1の導電層等を形成し
た後に行ってもよい。 第2の実施例 第5図は本発明による電界効果トランジスタの第2の実
施例の構成を示す断面図である。 この図に示す実施例装置が第1図に示した第1の実施例
装置と異なる点は、ゲート電極が5a。 5b、5cの3つの領域に分かれている点である。 すなわち、この図に示すように、ゲート電極5aは絶縁
膜4aを介してLDDn 層2a及びn型のソース領
域3aと、ゲート電極5bは絶縁膜4bを介してLDD
n−層2b及びn型のドレイン領域3bと、ゲート電極
5cは絶縁膜4Cを介して基板1の突起部1aの上面と
それぞれ対向する。 また、ゲート電極5a、5b、5cはこの3つの領域に
またがった電極8cにより同じ電位に保たれ、チャネル
部1b及びLDDn 層2a、2bを流れるキャリア
の制御を行う。 以上の構造を有する実施例装置であれば、前述した第1
の実施例における実施例装置と同様の効果がある。 なおここで、前記ゲート電極5a、5b、5c上にそれ
ぞれ独立して電極を設け、これら3つの電極の電位を独
立して制御してもよい。この場合、電界集中の場所をド
レインから別の場所に移動せしめる効果が期待てきる。 次に、第5図に示した本発明による電界効果トランジス
タの本発明による製造方法の実施例を説明する。 第6図は、その実施例を示す工程断面図である。 まず、第6図(a)に示すようにp型半導体基板1上に
ゲート絶縁膜4cとなる酸化膜例えば5i0261を形
成し、その上にゲート電極5cとなる導電層例えばポリ
シリコン層62.CVD膜63をこの順に堆積する。更
にその上に、レジストパターン64を形成し、これによ
り、ゲートを形成しようとする部分を覆う。 次に第6図(b)に示すように、レジストパタン64を
マスクにしてCVD膜63に対して異方性エツチングを
行った後、レジストパターン64を除去する。さらに、
CVD膜63をマスクとして、基板1に凸状の突起部1
aが形成されるまでエツチングを行う(第6図(C))
。この結果、ポリシリコン層62はゲート電極5Cに、
酸化膜61はゲート絶縁膜4Cに加工される。 次に、第6図(d)に示すように露出した基板1の表面
及びゲート電極5Cの側面に、酸化膜例えば5iO26
4a、64bを形成する。さらに、n型の不純物65を
基板1に対して斜めに回転イオン注入することにより、
少なくとも前記突起部1aの側壁に、LDDn−層2a
、2bを形成する。 次に、第6図(e)に示すように基板1に対して垂直に
不純物66をイオン注入しn型のソース及びドレイン領
域3a、3bを形成する。 次に、第6図(f)に示すようにCVD膜63及び酸化
膜64a、64bをエツチングにより除去した後、ゲー
ト絶縁膜4a、4bとなる絶縁膜67を基板1の露出し
た表面及びゲート電極5C表面に形成し、さらに全面に
ゲート電極5a、5bとなる導電層例えばポリシリコン
層68を堆積する(第6図(g))。 次に、第6図(h)に示すように異方性工・ソチングに
より、ゲート電極5C及び突起部1aの側部にポリシリ
コン層68を残存せしめ、ゲート電極5a、5bを形成
する。最後に、前述した第1の実施例の方法と同様にし
て、層間絶縁膜7及びコンタクト層8a、8b、8cを
設ける。この結果、第5図に示す本発明による電界効果
トランジスタの第2の実施例が完成する。なお、ここで
は、電極8cはゲート電極5a、5b、5cにまたがる
ように形成されるが、ゲート電極5a、5b、5Cに対
して別々にコンタクト孔を形成し、これらのゲート電極
5a、5b、5cそれぞれに対して電極を独立して設け
てもよい。この実施例方法も第1の実施例に示した方法
とほぼ同様の効果を有する。 次に、第5図に示した本発明の第2の実施例による電界
効果トランジスタの製造方法の他の実施例を説明する。 第7図は、その工程断面図である。 まず、前述した第6図(a)〜(d)と同様の工程を行
った後、CVD膜63及び酸化膜64a。 64bをエツチングにより選択除去する(第7図(a)
。 次に、全面に絶縁膜71及び導電層例えばポリシリコン
層72を下からこの順に形成しく第7図(b))、その
後、第7図(C)に示す如く異方性エツチングを行って
、基板1の突起部1aの側部にポリシリコン層72を残
存せしめて、ゲート電極5C及びゲート電極5a、5b
を形成する。さらにn型の不純物73をゲート電極5a
、5b、5cをマスクとして基板1に対して垂直にイオ
ン注入し、第7図(d)に示す如くn型のソース及びド
レイン領域(第2の導電層)74a、74bを形成する
。 以下、第6図(h)以降の工程と同様の工程を行うこと
により、層間絶縁膜7及び電極ga、 8b。 8Cを設ける。この結果、本発明による電界効果トラン
ジスタの第2の実施例が完成する。この実施例装置が第
4の実施例にお1うる装置と異なる点はLDDn−層2
a、2bが前述した第2の実施例の装置と比べて長くな
っているという点であり、法により形成した装置も第1
の実施例とほぼ同様の効果を有する。 第3の実施例 第8図は本発明による電界効果トランジスタの第3の実
施例及びその製造方法の実施例を説明するための工程断
面図である。 まず前述した第1図(a)及び(b)と同様の工程を経
た後、L/シストパターン22を除去して、さらにS
i 02 CVDI摸21をマスクにして等方的なエツ
チングを行う。この時、CVD膜21の下面のエツジ部
21aが露出するとともに、基板1の表面にはテーパー
状の突起部1a′が形成される(第8図(a))。 次に、第8図(b)に示すように、露出した基板1の表
面を酸化膜81a、81bで覆い、n型の不純物82を
基板1に対して垂直にイオン注入すこの時、前記突起部
1a′のテーパーにはCVD膜21がマスクとなるため
、イオン注入は行なわれない。 次に、第8図(C)に示すようにCVD膜21及び酸化
膜81a、ilbに対して等方的なエツチングを行い、
酸化膜81a、81bを除去するとともに、CVD膜2
1をその下面のエツジ部21aが前記テーパー状の突起
部1a′の上面のエツジ部と一致する(CVD膜21が
前記テーパーのマスクとならないように)までエツチン
グ加工する(第8図(C))。 次に、第ζ図(d)に示すように、露出した基板1の表
面を再度酸化膜84a、84bで覆った後、n型の不純
物85を基板1に対して斜めに回転イオン注入すること
によりテーパー状の突起部1a の側壁部に第1の導電
層としてLDDn層86a、86bを形成する。 次に、第8図(e)に示すようにエツチングによりCV
D膜21及び酸化膜84a、84bを除去した後、第1
図(g)以降の工程と同様の工程により、第8図<r>
に示す本発明による電界効果トランジスタの第3の実施
例を完成する。なお、ここで4′はゲート絶縁膜5′は
ゲート電極である。 この実施例装置は、突起部の形状がテーパー状であるこ
との他は、第1の実施例における実施例装置と同様であ
る。また、この実施例における方法及び装置は、第1の
実施例での方法及び装置とほぼ同様の効果を有するが、
前記第1及び第2の実施例と比較して、突起部はテーパ
ー状となっているので、電界集中が起こりにくいという
点て優れている。 第4の実施例 第9図は本発明による電界効果トランジスタの第4の実
施例の構成を示す断面図である。 この図に示す実施例装置が第1図に示した実施例装置と
異なる点は、基板1の表面に形成される段差が凸状の突
起部ではなく凹状の開口部となっている点である。 すなわち、具体的にはp型半導体基板1の表面には開口
部91が設けられ、この開口部の底面には、前記p型半
導体基板1よりも大幅に不純物濃度が高いp型の導電層
(第3の導電層)92が設けられる。この導電層92は
チャネルの一部に相当し、その不純物濃度を調節するこ
とにより、電界効果トランジスタのしきい値電圧を設定
する。 さらに、前記開口部91の側壁には第1の導電層として
n型の低濃度の不純物拡散層(LDDn FJ)93
a、93bが形成され、その周囲の基板1の表面には第
2の導電層としてn型のソース94a、ドレイン94b
が形成される。また、開口部91の表面を含む基板1の
表面には絶黛膜(ゲート絶縁膜)95が形成され、この
絶縁膜95を介して前記開口部91を埋め込むようにゲ
ート電極96が形成される。 この構成の実施例装置であれば、ゲート電極96が開口
部91の側壁に形成されるLDDn層93a、93bに
より広く覆われるので、前述した第1の実施例の装置と
ほぼ同様の効果がある。 しかも、前記第1.第2.第3の実施例と異なり、ソー
ス94a、ドレイン94bの間隔を大きく確保てきるの
で、バンチスルーの問題も防止することができる曇とい
う効果が得られる。 次に上述した電界効果型トランジスタの実施例の製造方
法について説明する。 第10図は、その工程断面図である。 まず、第10図(a)に示すように、素子分離用のフィ
ールド絶縁膜(図示せず)の形成されたp型半導体基板
の表面に酸化膜例えば酸化シリコン膜101.窒化膜例
えば窒化シリコン膜102゜及びレジストパターン10
3を下からこの順に形成する。 次に前記パターン103に従って窒化膜102゜酸化膜
101を異方性エツチングによりエツチングし、さらに
基板1の表面を前記レジストパターン103及びその下
のパターン加工された窒化シリコンH102及び酸化シ
リコン膜101をマスクと
【、て反応性イオンエツチン
グ等により異方的にエツチング加工し、開口部91を形
成する(第10図(b))。 次に第10図(e)に示すように、レジストパターン1
03を除去し、た後、開口部91の基板1の露出した表
面(この場合、開口部91の表面)を酸化1−て、酸化
膜103を形成する。さらに、第1o図(d)に示すよ
うに、開口部91を埋め込むよ″)にレジスト層104
を酸化シリコン膜の上に形成する。 次に、このレジスト層104を異方性エツチングでエツ
チングしてゆき、開口部91の底部にの7声しジスト層
104を残存せしめる(第10図(e))。 次に、前記開口部91内の露出した酸化膜103をフッ
化アンモニウムの溶液エツチング等で除去する。この時
、底部の酸化膜はレジスト104により保護されてエツ
チングされない。さらに第10図(r)に示すように、
残存するレジスト層104を除去【7、開口部91を埋
め込むように全面に絶縁膜例えばAs5G等のガラス1
05を形成した後、熱拡散により開口部の側壁にLDD
n″″層93a、93bを形成する。 次に、第10図(g)に示すように、As 5G105
及び酸化膜103をエツチングにより除去する。なお、
ここで窒化シリコン膜102は、素子分離用のフィール
ド絶縁膜(図示せず)がエツチングされないようにそれ
を保護する役割を果たす。 さらに、開口部91の表面を再び酸化膜106で被覆し
た後、p型の不純物107を基板1に対して垂直にイオ
ン注入して、開口部91の底面(チャネル領域)にl)
型の導電層92を形成する(第10図(h))。 次に、第10図(i)に示すように、窒化シリコ〉膜1
02.酸化シリコン膜101.及び酸化膜106を選択
的にエツチング除去した後、第10図(j)に示すよう
に、全面に絶縁膜(ゲート絶縁膜)95及びゲート電極
となる導電層例えばポリシリコン層96をこの順に形成
する。 次に第10図(k)に示すようにポリシリコン層96を
加工してゲート電極96とした後、このゲート電極96
をマスクとしてn型の不純物108を基板1に対して垂
直にイオン注入する。 その結果、第10図(1)に示すように、n型のが 7、/ −、−、z、 94 a及びドレイン94b%
形成される。 最後に、第1の実施例の工程と同様の工程を経て、第9
図に示す本発明による電界効果トランジスタの第4の実
施例を完成する。 以上の様にして形成した電界効果トランジスタであれば
、前述したように、第1の実施例と同様の効果がある。 次に、前述した本発明による電界効果トランジスタの第
4の実施例を製造するための本発明の電界効果トランジ
スタの他の製造方法について説明する。 第11図はその製造方法の実施例を示す工程断面図であ
る。 まず、第10図(a)及び(b)に示した工程と同様の
工程を行った後、レジストパターン103を除去し、さ
らに開口部9Jを埋め込むように全面に絶縁膜例えば酸
化シリコン膜111を形成する(第11図(a))。 次に、第11図(b)に示すように、異方性エツチング
を行って、開口部91の底部のみに酸化シリコン膜1】
1を残存せしめる。さらに、第10図(r〉以降の工程
と同様の工程を行うことにより、本発明による電界効果
トランジスタの第4の実施例を完成することができる。 この実施例方法であれば、前記実施例方法と比べて工程
的に簡単であり、また、底部に残存せしめる酸化シリコ
ン膜の膜厚を厚めにすることができるので、その後の、
As5G膜105かラノ固相拡散時にチャネル領域92
へAsが拡散することがないので優れている。 次に、本発明による第4の実施例の電界効果トランジス
タを製造するためのさらに他の製造方法の実施例につい
て説明する。 第12図はその製造方法の実施例を示す工程断面図であ
る。 まず、第12図(a)に示すように素子分離用のフィー
ルド絶縁膜(図示せず)が形成されたp型半導体基板1
の上に絶縁膜95a及びレジストノくターン121をこ
の順に形成した後、第12図(b)に示すようにレジス
トパターン121をマスクとして、基板1に開口部91
が形成されるまで異方性エツチングを行う。 次に第12図(e)に示すようにレジストパターン12
1を除去し、開口部91の表面に酸化膜122を形成し
た後、n型の不純物123を基板1に対して斜めに回転
イオン注入する。その結果、第12図(d)に示すよう
に開口部91の側壁にLDDn”−層93a、93bが
形成される。 更に、この第12図(d)に示すようにp型の不純物1
24を基板1に対して垂直にイオン注入することにより
、第12図(e)に示されるp型の導電層92を開口部
91の底面に形成する。 さらに同第12図(d)に示すように前記酸化膜122
を除去した後、再び、ゲート絶縁膜95bを開口部91
の表面に形成する。 次に、第10図(i)に示したのと同様の工程により、
全面にゲート電極となる導電層例えばポリシリコン層9
6を形成し、その後、第10図に示した実施例の工程と
同様の工程により、本発明による電界効果トランジスタ
の第4の実施例による電界効果トランジスタを完成する
。 これにより形成した電界効果トランジスタであれば、第
1の実施例と同様の効果がある。 第5の実施例 第13図は本発明による電界効果トランジスタの第5の
実施例及びその製造方法を説明するための工程断面図で
ある。 まず、第13図(a)に示すように、素子分離用のフィ
ールド絶縁膜(図示せず)が形成されたp型半導体基板
1の上に酸化膜131及び5i02CVD膜132をこ
の順に形成した後、これらをパターン加工する。 次に第13図(b)に示すように、前記パターン化され
た酸化膜131及びCVD膜132の端部の下側の基板
1がエツチングされるように等方性のエツチングを行い
テーパー状の開口部133を形成する。さらに、第13
図(C)に示すように開口部133の表面に酸化膜13
4を形成した後、p型の不純物135を基板1に対して
垂直にイオン注入する。この結果p型の導電層92が開
口部133の底面に形成される。 次に第13図(d)に示すようにCVD膜132゜酸化
膜131,134を選択的に除去した後、第13図(e
)に示すように再び全面に酸化膜136を形成した後、
n型の低濃度の不純物137を基板に対して斜めに回転
イオン注入する。この結果、次に第13図(r)に示す
ように酸化膜136を除去した後、第10図における(
j)以降の工程と同様の工程を経て、第13図(g)に
示される本発明による電界効果トランジスタの第5の実
施例を完成する。ここで95′はゲート絶縁膜、96′
はゲート電極である。 この実施例に示される方法により形成した電界効果トラ
ンジスタでも第1の実施例と同様の効果が得られる。 なお、本発明は上記実施例に限定されることはない。例
えば、段差部の形状は、基板の表面か加工されて形成さ
れる様々な形状を有する突起部5開口部等のうちで、適
宜選択可能である。例えば逆テーパー状の突起部、開口
部であってもよい。 また、絶縁膜、CVD膜、導電層、n型及びp型の不純
物、基板等の材料は適宜変更可能である。 さらに、イオン注入や回転イオン注入による損傷を防止
するために、基板の表面に設けられる酸化膜も他の材料
で置き換えることができる。 さらにまた、本発明は上述したnチャネルMO5型FE
Tに限られず、pチャネルM OS型FETや、他の電
界効果トランジスタ例えばM E S F E T等に
対しても適用可能である。 その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。 [発明の効果コ 本発明によれば、ショートチャネル効果を高めることな
く、ゲート電極と第1の導電層、具体的にはLDDn−
層との間のオーバーラツプ面積をかせぐことかできる。 従って半導体素子を微細化しても、しきい値電圧を安定
に保つことができる。 さらにソースとドレイン間の局所的な電界集中を抑制す
ることができ、ホットキャリアの発生を防止し、信頼性
を向上させることができる。
グ等により異方的にエツチング加工し、開口部91を形
成する(第10図(b))。 次に第10図(e)に示すように、レジストパターン1
03を除去し、た後、開口部91の基板1の露出した表
面(この場合、開口部91の表面)を酸化1−て、酸化
膜103を形成する。さらに、第1o図(d)に示すよ
うに、開口部91を埋め込むよ″)にレジスト層104
を酸化シリコン膜の上に形成する。 次に、このレジスト層104を異方性エツチングでエツ
チングしてゆき、開口部91の底部にの7声しジスト層
104を残存せしめる(第10図(e))。 次に、前記開口部91内の露出した酸化膜103をフッ
化アンモニウムの溶液エツチング等で除去する。この時
、底部の酸化膜はレジスト104により保護されてエツ
チングされない。さらに第10図(r)に示すように、
残存するレジスト層104を除去【7、開口部91を埋
め込むように全面に絶縁膜例えばAs5G等のガラス1
05を形成した後、熱拡散により開口部の側壁にLDD
n″″層93a、93bを形成する。 次に、第10図(g)に示すように、As 5G105
及び酸化膜103をエツチングにより除去する。なお、
ここで窒化シリコン膜102は、素子分離用のフィール
ド絶縁膜(図示せず)がエツチングされないようにそれ
を保護する役割を果たす。 さらに、開口部91の表面を再び酸化膜106で被覆し
た後、p型の不純物107を基板1に対して垂直にイオ
ン注入して、開口部91の底面(チャネル領域)にl)
型の導電層92を形成する(第10図(h))。 次に、第10図(i)に示すように、窒化シリコ〉膜1
02.酸化シリコン膜101.及び酸化膜106を選択
的にエツチング除去した後、第10図(j)に示すよう
に、全面に絶縁膜(ゲート絶縁膜)95及びゲート電極
となる導電層例えばポリシリコン層96をこの順に形成
する。 次に第10図(k)に示すようにポリシリコン層96を
加工してゲート電極96とした後、このゲート電極96
をマスクとしてn型の不純物108を基板1に対して垂
直にイオン注入する。 その結果、第10図(1)に示すように、n型のが 7、/ −、−、z、 94 a及びドレイン94b%
形成される。 最後に、第1の実施例の工程と同様の工程を経て、第9
図に示す本発明による電界効果トランジスタの第4の実
施例を完成する。 以上の様にして形成した電界効果トランジスタであれば
、前述したように、第1の実施例と同様の効果がある。 次に、前述した本発明による電界効果トランジスタの第
4の実施例を製造するための本発明の電界効果トランジ
スタの他の製造方法について説明する。 第11図はその製造方法の実施例を示す工程断面図であ
る。 まず、第10図(a)及び(b)に示した工程と同様の
工程を行った後、レジストパターン103を除去し、さ
らに開口部9Jを埋め込むように全面に絶縁膜例えば酸
化シリコン膜111を形成する(第11図(a))。 次に、第11図(b)に示すように、異方性エツチング
を行って、開口部91の底部のみに酸化シリコン膜1】
1を残存せしめる。さらに、第10図(r〉以降の工程
と同様の工程を行うことにより、本発明による電界効果
トランジスタの第4の実施例を完成することができる。 この実施例方法であれば、前記実施例方法と比べて工程
的に簡単であり、また、底部に残存せしめる酸化シリコ
ン膜の膜厚を厚めにすることができるので、その後の、
As5G膜105かラノ固相拡散時にチャネル領域92
へAsが拡散することがないので優れている。 次に、本発明による第4の実施例の電界効果トランジス
タを製造するためのさらに他の製造方法の実施例につい
て説明する。 第12図はその製造方法の実施例を示す工程断面図であ
る。 まず、第12図(a)に示すように素子分離用のフィー
ルド絶縁膜(図示せず)が形成されたp型半導体基板1
の上に絶縁膜95a及びレジストノくターン121をこ
の順に形成した後、第12図(b)に示すようにレジス
トパターン121をマスクとして、基板1に開口部91
が形成されるまで異方性エツチングを行う。 次に第12図(e)に示すようにレジストパターン12
1を除去し、開口部91の表面に酸化膜122を形成し
た後、n型の不純物123を基板1に対して斜めに回転
イオン注入する。その結果、第12図(d)に示すよう
に開口部91の側壁にLDDn”−層93a、93bが
形成される。 更に、この第12図(d)に示すようにp型の不純物1
24を基板1に対して垂直にイオン注入することにより
、第12図(e)に示されるp型の導電層92を開口部
91の底面に形成する。 さらに同第12図(d)に示すように前記酸化膜122
を除去した後、再び、ゲート絶縁膜95bを開口部91
の表面に形成する。 次に、第10図(i)に示したのと同様の工程により、
全面にゲート電極となる導電層例えばポリシリコン層9
6を形成し、その後、第10図に示した実施例の工程と
同様の工程により、本発明による電界効果トランジスタ
の第4の実施例による電界効果トランジスタを完成する
。 これにより形成した電界効果トランジスタであれば、第
1の実施例と同様の効果がある。 第5の実施例 第13図は本発明による電界効果トランジスタの第5の
実施例及びその製造方法を説明するための工程断面図で
ある。 まず、第13図(a)に示すように、素子分離用のフィ
ールド絶縁膜(図示せず)が形成されたp型半導体基板
1の上に酸化膜131及び5i02CVD膜132をこ
の順に形成した後、これらをパターン加工する。 次に第13図(b)に示すように、前記パターン化され
た酸化膜131及びCVD膜132の端部の下側の基板
1がエツチングされるように等方性のエツチングを行い
テーパー状の開口部133を形成する。さらに、第13
図(C)に示すように開口部133の表面に酸化膜13
4を形成した後、p型の不純物135を基板1に対して
垂直にイオン注入する。この結果p型の導電層92が開
口部133の底面に形成される。 次に第13図(d)に示すようにCVD膜132゜酸化
膜131,134を選択的に除去した後、第13図(e
)に示すように再び全面に酸化膜136を形成した後、
n型の低濃度の不純物137を基板に対して斜めに回転
イオン注入する。この結果、次に第13図(r)に示す
ように酸化膜136を除去した後、第10図における(
j)以降の工程と同様の工程を経て、第13図(g)に
示される本発明による電界効果トランジスタの第5の実
施例を完成する。ここで95′はゲート絶縁膜、96′
はゲート電極である。 この実施例に示される方法により形成した電界効果トラ
ンジスタでも第1の実施例と同様の効果が得られる。 なお、本発明は上記実施例に限定されることはない。例
えば、段差部の形状は、基板の表面か加工されて形成さ
れる様々な形状を有する突起部5開口部等のうちで、適
宜選択可能である。例えば逆テーパー状の突起部、開口
部であってもよい。 また、絶縁膜、CVD膜、導電層、n型及びp型の不純
物、基板等の材料は適宜変更可能である。 さらに、イオン注入や回転イオン注入による損傷を防止
するために、基板の表面に設けられる酸化膜も他の材料
で置き換えることができる。 さらにまた、本発明は上述したnチャネルMO5型FE
Tに限られず、pチャネルM OS型FETや、他の電
界効果トランジスタ例えばM E S F E T等に
対しても適用可能である。 その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。 [発明の効果コ 本発明によれば、ショートチャネル効果を高めることな
く、ゲート電極と第1の導電層、具体的にはLDDn−
層との間のオーバーラツプ面積をかせぐことかできる。 従って半導体素子を微細化しても、しきい値電圧を安定
に保つことができる。 さらにソースとドレイン間の局所的な電界集中を抑制す
ることができ、ホットキャリアの発生を防止し、信頼性
を向上させることができる。
第1図は本発明による電界効果トランジスタの第1の実
施例のnチャネルMOS型FETの構成を示す断面図、
第2図、第3図、第4図は前記実施例を製造するための
本発明による電界効果トランジスタの製造方法の実施例
を示す工程断面図。 第5図は本発明による電界効果トランジスタの第2の実
施例の構成を示す断面図、第6図、第7図は本発明によ
る電界効果トランジスタの第2の実施例の製造方法を示
す工程断面図、第8図は、本発明による電界効果トラン
ジスタの第3の実施例及びその製造方法を説明するため
の工程断面図。 第9図は、本発明による電界効果トランジスタの第4の
実施例を説明するのための断面図、第10図乃至第12
図はその製造方法を説明するための工程断面図、第13
図は、本発明の他の実施例を説明するための工程断面図
、第14図は従来のLDD構造のnチャネルMOS型F
ETの構成を示す断面図である。 1.141・・・p型半導体基板、la、la’・・・
突起部、lb、 141a−・・チャネル部、2a、
2b、44a、44b、86a、86b、93a。 93b、138a、138b、142a、142b ・
= L D D n 層、3a、33a、49a、7
4a、83a、94a、143a・−ソース、3b。 33b、49b、74b、83b、94b。 143 b−・・ドレイン、4,4a、4b、4c。 4’、95.95’、144・・・ゲート絶縁膜、5゜
5a、 5b、 5c、 5’ 、 96.
96’ 、 145・・・ゲート電極、7,14
7・・層間絶縁膜、8a。 8b、8c、 14B−・・電極、21,45,63
゜132・・CVD膜、22,42,46,103゜1
21 =レジストパターン、23a、23b。 41、 47a、 47b、 61. 64a、
64b81a、 81b、 84a、 84b
、 101゜106.122,131,134,13
6・・・酸化膜 24. 25. 32. 43.
48. 65. 66゜73、 82. 85. 10
8. 123. 137 ・・・n型の不純物、107
,124,135・・・p型の不純物、31,67.7
1,95,105・・・絶縁膜62.68.72・・・
導電層(ポリシリコン層)。 91・・・開口部、92・・・p型の導電層、101゜
111・・・酸化シリコン膜、102・・・窒化シリコ
ン膜、104・・・レジスト層、133・・・テーパー
状の開口部。 lb 第1図
施例のnチャネルMOS型FETの構成を示す断面図、
第2図、第3図、第4図は前記実施例を製造するための
本発明による電界効果トランジスタの製造方法の実施例
を示す工程断面図。 第5図は本発明による電界効果トランジスタの第2の実
施例の構成を示す断面図、第6図、第7図は本発明によ
る電界効果トランジスタの第2の実施例の製造方法を示
す工程断面図、第8図は、本発明による電界効果トラン
ジスタの第3の実施例及びその製造方法を説明するため
の工程断面図。 第9図は、本発明による電界効果トランジスタの第4の
実施例を説明するのための断面図、第10図乃至第12
図はその製造方法を説明するための工程断面図、第13
図は、本発明の他の実施例を説明するための工程断面図
、第14図は従来のLDD構造のnチャネルMOS型F
ETの構成を示す断面図である。 1.141・・・p型半導体基板、la、la’・・・
突起部、lb、 141a−・・チャネル部、2a、
2b、44a、44b、86a、86b、93a。 93b、138a、138b、142a、142b ・
= L D D n 層、3a、33a、49a、7
4a、83a、94a、143a・−ソース、3b。 33b、49b、74b、83b、94b。 143 b−・・ドレイン、4,4a、4b、4c。 4’、95.95’、144・・・ゲート絶縁膜、5゜
5a、 5b、 5c、 5’ 、 96.
96’ 、 145・・・ゲート電極、7,14
7・・層間絶縁膜、8a。 8b、8c、 14B−・・電極、21,45,63
゜132・・CVD膜、22,42,46,103゜1
21 =レジストパターン、23a、23b。 41、 47a、 47b、 61. 64a、
64b81a、 81b、 84a、 84b
、 101゜106.122,131,134,13
6・・・酸化膜 24. 25. 32. 43.
48. 65. 66゜73、 82. 85. 10
8. 123. 137 ・・・n型の不純物、107
,124,135・・・p型の不純物、31,67.7
1,95,105・・・絶縁膜62.68.72・・・
導電層(ポリシリコン層)。 91・・・開口部、92・・・p型の導電層、101゜
111・・・酸化シリコン膜、102・・・窒化シリコ
ン膜、104・・・レジスト層、133・・・テーパー
状の開口部。 lb 第1図
Claims (9)
- (1)表面に段差部が形成される半導体基板と、この段
差部の側壁に形成される前記半導体基板と反対の導電型
の1対の第1の導電層と、前記段差部を除く前記半導体
基板の表面部分に、前記1対の第1の導電層とそれぞれ
接続するように形成される、前記第1の導電層と同じ導
電型でこの導電層よりも高い導電性を有する1対の第2
の導電層と、前記段差部の表面に形成される絶縁膜と、
この絶縁膜を介して前記第1の導電層と対向し、かつ前
記段差部を被覆するように形成された制御電極とを備え
たことを特徴とする電界効果トランジスタ。 - (2)前記段差部は凸型であることを特徴とする請求項
(1)記載の電界効果トランジスタ。 - (3)前記制御電極は3つの領域に分割されており、各
々の制御電極は同電位に保持されることを特徴とする請
求項(2)記載の電界効果トランジスタ。 - (4)前記段差部は凹型であることを特徴とする請求項
(1)記載の電界効果トランジスタ。 - (5)前記段差部の底面に相当する前記半導体基板の表
面部分に、前記半導体基板と同じ導電型でこの半導体基
板よりも高い導電性を有する第3の導電層が形成される
ことを特徴とする請求項(4)記載の電界効果トランジ
スタ。 - (6)一導電型の半導体基板に段差部を形成する工程と
、前記段差部の側壁に対向する基板と逆導電型の1対の
第1の導電層を形成する工程と、前記段差部の両側の基
板表面に前記第1の導電層のそれぞれと接続され、前記
第1の導電層よりも高い導電性を有する1対の第2の導
電層を形成する工程と、前記段差部及び前記第2の導電
層の形成される基板表面に絶縁膜を形成する工程と、前
記段差部に形成した絶縁膜を介して前記段差部を被覆す
る制御電極を形成する工程とを含む電界効果トランジス
タの製造方法。 - (7)前記段差部を形成する工程は凸型の段差部を形成
する工程であることを特徴とする請求項(6)記載の電
界効果トランジスタの製造方法。 - (8)前記段差部を形成する工程は凹型の段差部を形成
する工程であることを特徴とする請求項(6)記載の電
界効果トランジスタの製造方法。 - (9)前記第1の導電層を形成する工程は、回転イオン
注入または熱拡散により不純物を前記段差部の側壁に導
入せしめる工程であることを特徴とする請求項(6)記
載の電界効果トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17961990A JPH0467679A (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17961990A JPH0467679A (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0467679A true JPH0467679A (ja) | 1992-03-03 |
Family
ID=16068925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17961990A Pending JPH0467679A (ja) | 1990-07-09 | 1990-07-09 | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0467679A (ja) |
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