JPH0466531B2 - - Google Patents
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- JPH0466531B2 JPH0466531B2 JP1258115A JP25811589A JPH0466531B2 JP H0466531 B2 JPH0466531 B2 JP H0466531B2 JP 1258115 A JP1258115 A JP 1258115A JP 25811589 A JP25811589 A JP 25811589A JP H0466531 B2 JPH0466531 B2 JP H0466531B2
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- milk fat
- acid calcium
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Landscapes
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Feed For Specific Animals (AREA)
- Fodder In General (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、牛乳の脂肪率を増大させる飼料組成
物並びにその給与方法に関する。 従来技術の問題点 現在、我が国における生乳の取引は、乳脂肪率
を中心とした乳成分品質及び細菌数を中心とした
衛生的品質を基準として行われている。そして生
乳の取引価格の基準となる乳脂肪率は3.5%(重
量。以下特に断りのない限り同じ)と定められて
いる。しかしながら、我が国の西南暖地では、夏
季高温時に泌乳牛の生理機能の低下等に伴い、乳
量が減少したり、乳脂肪率が低下する傾向が一般
的である。これは生乳の取引価格の低下を招き、
酪農家の経営上重大な問題の一つとなつている。 乳量の減少及び乳脂肪率の低下を防止するため
は、直接的には、高温による暑熱ストレスを軽減
させるか、或は間接的には,良質の飼料を給与し
て採食量を増加させる方法が考えられる。前者に
ついては、牧舎の改良等により対応可能である
が、経費上採算ベースに合わない場合が多く、後
者については高カロリー油脂飼料等の給与によ
り、かなりの効果を上げているが、一方ではその
多量給与により、泌乳牛のルーメン内機能を低下
させる等の問題があり、万全ではない。 一方、最近になつて、欧米より乳脂肪率の低下
を防止する新しい飼料として、脂肪酸カルシウム
塩が導入され、広範な試験投与が実施されている
が、現在までのところ顕著な効果が得られている
とは言い難い状況である。 このため、夏季高温時における乳量の減少なら
びに乳脂肪率の低下の防止を、低コストで実現す
る方法の確立が切望されている。 問題点を解決する手段 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであ
り、夏季高温時おける乳脂肪率の低下を確実に防
止することが可能であり、しかも泌乳牛の生理機
能に影響を与えることなく、また酪農家の経営に
過度の負担をかけずに実施することのできる飼料
組成物並びにその給与方法を供給するものであ
る。 本発明者等は、泌乳牛の乳脂肪合成機能の特性
に注目し、鋭意研究を推進した結果、ルーメンバ
イパス油脂飼料である脂肪酸カルシウム塩と,酢
酸或はその塩とを泌乳牛に併用給与することによ
り、夏季高温時に乳脂肪率の低下している泌乳牛
においては乳脂肪率が著名に増大することを見い
だし、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明の牛乳の脂肪率を増大させる飼料
組成物においては、動植物由来の油脂を原料とし
て調整された脂肪酸カルシウム塩と、酢酸あるい
はその塩とを必須成分として含有している。 また、本発明の牛乳の脂肪率を増大させる飼料
組成物の給与方法においては、脂肪酸カルシウム
塩と、酢酸またはその塩とを平均1日当たり夫々
少なくとも50g以上泌乳牛に給与する。 本発明は、脂肪酸カルシウム塩が高カロリー油
脂飼料の一種であり,ルーメン微生物に殆ど影響
を与えず,乳脂肪中の高級脂肪酸の供給源となる
こと、及び酢酸またはその塩が粗飼料からルーメ
ン内微生物の作用により産生されており、乳脂肪
中の低級脂肪酸の供給源となることに着目し、そ
れらを泌乳牛に併用給与することにより、乳腺に
おける乳脂肪の合成を円滑化し、乳脂肪率の増大
を図ろうとするものある。 本発明において用いられる脂肪酸カルシウム塩
としては、食用の動植物油脂から常法(吉田時行
他編著,金属せつけんの性質と応用,第15頁〜23
頁,1988年,幸書房(東京)刊)により調製され
るものの他、新規の方法(特願平1−53908)に
より調製されるものも使用することができる。 また、本発明において用いられる酢酸あるいは
その塩としては、食品あるは食品添加物として認
められている酢酸あるいは酢酸ナトリウムが望ま
しいが、泌乳牛の生理代謝機能に大きな影響を与
えないものであれば良く、酢酸カルシウム,酢酸
マグネシウム,酢酸カリウムあるいはそれらの混
合物等も使用することが可能である。 試験並びに実施例 次に、試験例を示して本発明の方法を更に詳述
する。 [試験例 1] (1) 試験方法 体重550〜600Kg、乳量25Kg/日、乳脂肪率3.0
〜3.5(平均3.3%)の泌乳牛4頭に太陽油脂株式
会社製の脂肪酸カルシウム塩および日本合成化学
株式会社製の酢酸ナトリウムを表1に示した量お
よび組み合わせで、朝及び晩の2回に分けて2週
間ににわたり連続給与し、2週間後における乳脂
肪率を常法(昭和26年12月厚生省令第52号「乳及
び乳製品の成分規格等に関する省令」に規定され
た方法。以下脂肪率の分析はこの方法による)に
より分析した。 (2) 試験結果
物並びにその給与方法に関する。 従来技術の問題点 現在、我が国における生乳の取引は、乳脂肪率
を中心とした乳成分品質及び細菌数を中心とした
衛生的品質を基準として行われている。そして生
乳の取引価格の基準となる乳脂肪率は3.5%(重
量。以下特に断りのない限り同じ)と定められて
いる。しかしながら、我が国の西南暖地では、夏
季高温時に泌乳牛の生理機能の低下等に伴い、乳
量が減少したり、乳脂肪率が低下する傾向が一般
的である。これは生乳の取引価格の低下を招き、
酪農家の経営上重大な問題の一つとなつている。 乳量の減少及び乳脂肪率の低下を防止するため
は、直接的には、高温による暑熱ストレスを軽減
させるか、或は間接的には,良質の飼料を給与し
て採食量を増加させる方法が考えられる。前者に
ついては、牧舎の改良等により対応可能である
が、経費上採算ベースに合わない場合が多く、後
者については高カロリー油脂飼料等の給与によ
り、かなりの効果を上げているが、一方ではその
多量給与により、泌乳牛のルーメン内機能を低下
させる等の問題があり、万全ではない。 一方、最近になつて、欧米より乳脂肪率の低下
を防止する新しい飼料として、脂肪酸カルシウム
塩が導入され、広範な試験投与が実施されている
が、現在までのところ顕著な効果が得られている
とは言い難い状況である。 このため、夏季高温時における乳量の減少なら
びに乳脂肪率の低下の防止を、低コストで実現す
る方法の確立が切望されている。 問題点を解決する手段 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであ
り、夏季高温時おける乳脂肪率の低下を確実に防
止することが可能であり、しかも泌乳牛の生理機
能に影響を与えることなく、また酪農家の経営に
過度の負担をかけずに実施することのできる飼料
組成物並びにその給与方法を供給するものであ
る。 本発明者等は、泌乳牛の乳脂肪合成機能の特性
に注目し、鋭意研究を推進した結果、ルーメンバ
イパス油脂飼料である脂肪酸カルシウム塩と,酢
酸或はその塩とを泌乳牛に併用給与することによ
り、夏季高温時に乳脂肪率の低下している泌乳牛
においては乳脂肪率が著名に増大することを見い
だし、本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明の牛乳の脂肪率を増大させる飼料
組成物においては、動植物由来の油脂を原料とし
て調整された脂肪酸カルシウム塩と、酢酸あるい
はその塩とを必須成分として含有している。 また、本発明の牛乳の脂肪率を増大させる飼料
組成物の給与方法においては、脂肪酸カルシウム
塩と、酢酸またはその塩とを平均1日当たり夫々
少なくとも50g以上泌乳牛に給与する。 本発明は、脂肪酸カルシウム塩が高カロリー油
脂飼料の一種であり,ルーメン微生物に殆ど影響
を与えず,乳脂肪中の高級脂肪酸の供給源となる
こと、及び酢酸またはその塩が粗飼料からルーメ
ン内微生物の作用により産生されており、乳脂肪
中の低級脂肪酸の供給源となることに着目し、そ
れらを泌乳牛に併用給与することにより、乳腺に
おける乳脂肪の合成を円滑化し、乳脂肪率の増大
を図ろうとするものある。 本発明において用いられる脂肪酸カルシウム塩
としては、食用の動植物油脂から常法(吉田時行
他編著,金属せつけんの性質と応用,第15頁〜23
頁,1988年,幸書房(東京)刊)により調製され
るものの他、新規の方法(特願平1−53908)に
より調製されるものも使用することができる。 また、本発明において用いられる酢酸あるいは
その塩としては、食品あるは食品添加物として認
められている酢酸あるいは酢酸ナトリウムが望ま
しいが、泌乳牛の生理代謝機能に大きな影響を与
えないものであれば良く、酢酸カルシウム,酢酸
マグネシウム,酢酸カリウムあるいはそれらの混
合物等も使用することが可能である。 試験並びに実施例 次に、試験例を示して本発明の方法を更に詳述
する。 [試験例 1] (1) 試験方法 体重550〜600Kg、乳量25Kg/日、乳脂肪率3.0
〜3.5(平均3.3%)の泌乳牛4頭に太陽油脂株式
会社製の脂肪酸カルシウム塩および日本合成化学
株式会社製の酢酸ナトリウムを表1に示した量お
よび組み合わせで、朝及び晩の2回に分けて2週
間ににわたり連続給与し、2週間後における乳脂
肪率を常法(昭和26年12月厚生省令第52号「乳及
び乳製品の成分規格等に関する省令」に規定され
た方法。以下脂肪率の分析はこの方法による)に
より分析した。 (2) 試験結果
【表】
表1から、脂肪酸カルシウム塩および酢酸ナト
リウムを夫々1日50g以上給与した場合に、乳脂
肪率は明らかに上昇するが、夫々の単独給与で
は、殆ど効果のないことが確認された。 [試験例 2] (1) 試験方法 体重550〜600Kg,乳量25Kg/日,乳脂肪率3.0
〜3.5%(平均3.3%)の泌乳牛6頭に対して、太
陽油脂株式会社製の脂肪酸カルシウム塩200gを
午前中の飼料給与時に、日本合成化学株式会社製
の酢酸ナトリウム200gを午後の飼料給与時に連
続2週間にわたり連続投与し、2週間後における
乳脂肪率を分析した。 (2) 試験結果 泌乳牛6頭の平均乳脂肪率は、3.6%であつた。
本結果より脂肪酸カルシウム塩と酢酸ナトリウム
は同時に給与しなければならないものではなく、
夫々を別々に一定間隔で連続して給与した場合に
も、十分に乳脂肪率の改善効果が期待できること
が明らかである。 また、以上の試験実施時に、脂肪酸カルシウム
塩と酢酸ナトリウムの給与開始後、および給与中
止後における乳脂肪率の変動を観察したところ、
開始後2〜3日後より乳脂肪率は上昇し、中止後
3〜5日間乳脂肪率は高水準に留どまることが確
認された。 従つて、泌乳牛に対する脂肪酸カルシウム塩と
酢酸またはその塩の給与は、基本的には毎日連続
して行うことが望ましいが、1〜3日程度の間隔
をおいて給与した場合にも、その乳脂肪率改善効
果は十分に期待できるものである。 次に、本発明の実施例を示す。 実施例 [実施例 1] 体重500〜600Kg,乳脂肪率2.5〜3.7%(平均3.0
%)の泌乳牛8頭に脂肪酸カルシウム塩(パーム
油由来;太陽油脂株式会社製)220g及び酢酸ナ
トリウム(日本合成株式会社製)280gを1日2
回に分け、2週間連続して給与した。その結果、
給与開始後11日目〜14日目までの4日間におい
て、平均乳脂肪率3.5%の牛乳を搾乳することが
できた。 [実施例 2] 脂肪酸カルシウム塩(パーム油由来;太陽油脂
株式会社製)350Kgと酢酸ナトリウム(日本合成
化学株式会社製)400Kgとを均一に混合した後、
富士パウダル株式会社製F−20型ペレタイザーで
ペレツト化し、牛乳の脂肪率改善用の本発明の組
成物の錠剤730Kgを得た。 これを体重600Kg,乳量20Kg/日,乳脂肪率3.5
%の泌乳牛に1日500g、連続1カ月間給与し、
平均乳脂肪率3.9%の牛乳を搾乳することができ
た。 [実施例 3] 脂肪酸カルシウム塩(牛脂由来;太陽油脂株式
会社製)10Kgと酢酸ナトリウム(日本合成化学株
式会社製)10Kgとを市販配合飼料(森永乳業株式
会社製)480Kgに均一に混合した後、富士パウダ
ル株式会社製F−20型ペレタイザーによりペレツ
ト化し、牛乳の脂肪率改善を目的とした本発明の
組成物480Kgを得た。 これを体重550Kg,乳量25Kg/日,乳脂肪率3.3
%の泌乳牛に1日15Kg、連続2週間給与し、乳脂
肪率3.6%の牛乳を搾乳することができた。 発明の効果 本発明によつて奏せられる効果は次のとおりで
ある。 (1) 夏季高温時における泌乳牛の生理機能の低下
等に伴う乳脂肪率の低下を防止することが可能
となつた。 (2) 泌乳牛の嗜好性が良好とは言えない脂肪酸カ
ルシウム塩の給与量を低減することが可能とな
るため、嗜好性の低下を伴うことがなく、且つ
飼料効率の向上をもたらす飼料組成物を提供し
得た。
リウムを夫々1日50g以上給与した場合に、乳脂
肪率は明らかに上昇するが、夫々の単独給与で
は、殆ど効果のないことが確認された。 [試験例 2] (1) 試験方法 体重550〜600Kg,乳量25Kg/日,乳脂肪率3.0
〜3.5%(平均3.3%)の泌乳牛6頭に対して、太
陽油脂株式会社製の脂肪酸カルシウム塩200gを
午前中の飼料給与時に、日本合成化学株式会社製
の酢酸ナトリウム200gを午後の飼料給与時に連
続2週間にわたり連続投与し、2週間後における
乳脂肪率を分析した。 (2) 試験結果 泌乳牛6頭の平均乳脂肪率は、3.6%であつた。
本結果より脂肪酸カルシウム塩と酢酸ナトリウム
は同時に給与しなければならないものではなく、
夫々を別々に一定間隔で連続して給与した場合に
も、十分に乳脂肪率の改善効果が期待できること
が明らかである。 また、以上の試験実施時に、脂肪酸カルシウム
塩と酢酸ナトリウムの給与開始後、および給与中
止後における乳脂肪率の変動を観察したところ、
開始後2〜3日後より乳脂肪率は上昇し、中止後
3〜5日間乳脂肪率は高水準に留どまることが確
認された。 従つて、泌乳牛に対する脂肪酸カルシウム塩と
酢酸またはその塩の給与は、基本的には毎日連続
して行うことが望ましいが、1〜3日程度の間隔
をおいて給与した場合にも、その乳脂肪率改善効
果は十分に期待できるものである。 次に、本発明の実施例を示す。 実施例 [実施例 1] 体重500〜600Kg,乳脂肪率2.5〜3.7%(平均3.0
%)の泌乳牛8頭に脂肪酸カルシウム塩(パーム
油由来;太陽油脂株式会社製)220g及び酢酸ナ
トリウム(日本合成株式会社製)280gを1日2
回に分け、2週間連続して給与した。その結果、
給与開始後11日目〜14日目までの4日間におい
て、平均乳脂肪率3.5%の牛乳を搾乳することが
できた。 [実施例 2] 脂肪酸カルシウム塩(パーム油由来;太陽油脂
株式会社製)350Kgと酢酸ナトリウム(日本合成
化学株式会社製)400Kgとを均一に混合した後、
富士パウダル株式会社製F−20型ペレタイザーで
ペレツト化し、牛乳の脂肪率改善用の本発明の組
成物の錠剤730Kgを得た。 これを体重600Kg,乳量20Kg/日,乳脂肪率3.5
%の泌乳牛に1日500g、連続1カ月間給与し、
平均乳脂肪率3.9%の牛乳を搾乳することができ
た。 [実施例 3] 脂肪酸カルシウム塩(牛脂由来;太陽油脂株式
会社製)10Kgと酢酸ナトリウム(日本合成化学株
式会社製)10Kgとを市販配合飼料(森永乳業株式
会社製)480Kgに均一に混合した後、富士パウダ
ル株式会社製F−20型ペレタイザーによりペレツ
ト化し、牛乳の脂肪率改善を目的とした本発明の
組成物480Kgを得た。 これを体重550Kg,乳量25Kg/日,乳脂肪率3.3
%の泌乳牛に1日15Kg、連続2週間給与し、乳脂
肪率3.6%の牛乳を搾乳することができた。 発明の効果 本発明によつて奏せられる効果は次のとおりで
ある。 (1) 夏季高温時における泌乳牛の生理機能の低下
等に伴う乳脂肪率の低下を防止することが可能
となつた。 (2) 泌乳牛の嗜好性が良好とは言えない脂肪酸カ
ルシウム塩の給与量を低減することが可能とな
るため、嗜好性の低下を伴うことがなく、且つ
飼料効率の向上をもたらす飼料組成物を提供し
得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 動植物由来の油脂を原料として調製された脂
肪酸カルシウム塩と、酢酸又はその塩とを必須成
分として含有することを特徴とする、牛乳の脂肪
率を増大させる飼料組成物。 2 動植物由来の油脂を原料として調製された脂
肪酸カルシウム塩と、酢酸またはその塩とを平均
1日当たり夫々少なくとも50g以上、泌乳牛に給
与することを特徴とする牛乳の脂肪率を増大させ
る給与方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1258115A JPH03119969A (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 牛乳の脂肪率を増大させる飼料組成物並びにその給与方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1258115A JPH03119969A (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 牛乳の脂肪率を増大させる飼料組成物並びにその給与方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03119969A JPH03119969A (ja) | 1991-05-22 |
JPH0466531B2 true JPH0466531B2 (ja) | 1992-10-23 |
Family
ID=17315712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1258115A Granted JPH03119969A (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | 牛乳の脂肪率を増大させる飼料組成物並びにその給与方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03119969A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100317947B1 (ko) * | 1999-10-21 | 2002-01-18 | 손 경 식 | 유지방 함량이 높은 우유 생산을 위한 젖소용 사료 조성물 |
JP5634118B2 (ja) * | 2010-05-11 | 2014-12-03 | 明治飼糧株式会社 | 反芻家畜乳中の高度不飽和脂肪酸含量増加方法、及び、当該方法に用いられる医薬剤又は飼料組成物 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49123858A (ja) * | 1973-04-06 | 1974-11-27 | ||
JPH02295438A (ja) * | 1989-05-09 | 1990-12-06 | Toyo Jozo Co Ltd | 泌乳用飼料ペレット及びそれを用いる方法 |
-
1989
- 1989-10-02 JP JP1258115A patent/JPH03119969A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49123858A (ja) * | 1973-04-06 | 1974-11-27 | ||
JPH02295438A (ja) * | 1989-05-09 | 1990-12-06 | Toyo Jozo Co Ltd | 泌乳用飼料ペレット及びそれを用いる方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03119969A (ja) | 1991-05-22 |
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