JPH0466323A - 自動車のドアガードバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車における側面衝突対策用のドアガートバ
ーに関し、特にトアガ〜ドパ−の自動車ドアへの取付は
構造に関する。

従来技術 従来のこの種ドアガートバーは、安全確保のための強度
を要する関係上、１００　Ｋｇ／ｍｍ２級の高張力鋼板
か用いられ、これを断面係数を犬にし、月つ調性を高め
るために第６図に示すように連続波形ａに成形したもの
が一般的に用いられている。

このガートバーはこれをドアのインナーパネルとアウタ
ーパネル間に横架し取付ける手段として、ガードバ−の
両端部に平板状の取付ブラケット部すを上記波形成形と
同時に連成し、このブラケット部すをドアインナーパネ
ルの棚部に充かい溶接にて固装するようにしており、こ
の平板状の取付ブラケット部すをガートバーの両端に加
工する必要上、上記波形成形は絞り加工によらざるを得
なかった。

又他の従来例としては、バイブの両端ｉｌ′ｌ（にドア
インナーパネルの棚部に溶接にて固装される平板部を有
する取付ブラケッ）−を溶接にて連結した種晶のものか
あった。

発明か解決しようとする問題、専 上述した従来例によれば、次のような種々の問題壱があ
った。

前者の従来例 （イ）　１００　Ｋｇ／ｍｍ２級の高張力鋼板の一枚絞
り成形には大形のプレス成形機か必要であり、従来設備
のプレス成形機では成形することが困難である。

（ロ）軽量化と強度確保のためには上記高張力鋼板は適
当ではあるが、１００　Ｋｇ／ｍｍ’を越える高張力鋼
板の絞り加工は割れ、歪み等が発生し、絞り加工の深さ
が限定され深絞りして強度向上を図ることは困難であっ
た。又市場にて要求のある１００にｇ／ｍｍ２級の超高
張力鋼板を用いようとすると、更に大きな成形力が必要
で、割れ易く歪み量も増えると共に、この矯正に多くの
工数を要するのみならず、金型の摩耗も大きくそのメン
テナンスに多大な費用がかかる。

（ハ）絞り加工の欠点として、被加工材の周辺がスクラ
ップとなり、材料歩留りが悪く、材料費が高くつぎコス
トアップの一因となっている。

後者の従来例 （イ）ドアガートバーを構成する部品点数が多く、組立
に手間かかかり生産性に劣る。

（ロ）バイブと取付ブラケットとの連結は溶接にて行な
われていたのて、溶接歪みか発生し精度が確保できない
ばかりか、パイプと取付ブラケットの溶接部が側面衝突
時の弱点となり安全性を損なう原因となる。

総じて、従来例によれば設備能力、型寿命、材料歩留り
に関する問題、そわに割れ、歪み等の発生による品買上
と安全上の問題、更にコストに関する問題等があり、そ
の改善が望まれていた。

問題点を解決するための手段 本発明の自動車のドアガートバーは、ドアを構成するイ
ンナーパネルのドアヒンジ側棚部と、ドア取手側棚部と
にガードバー端部を嵌合する取付用逃げ溝を加工し、こ
の逃げ溝に上記ガードバ一端部を嵌合して直接溶接付け
するように構成し、上記取付ブラケットを排してこれに
起因する上記問題点を解消したものである。

作用 本発明はインナーパネルのドアヒンジ側棚部とドア取手
側棚部とに形成した取付用逃げ溝にガートバーの端部を
直接嵌合して取付けるように構払したものであるから、
問題の多い波形絞り加工ゐ 主体のガードバ−構造を排し、且つ取付ブラケットを排
することができ、ガートバー自身に従来例の如きブラケ
ットを設ける要なく両端で開放した単純な曲げ波形成形
で足り、殊に強度保持に有利な超高張力鋼板の適性を有
効に生かすことができると共に、取付ブラケットや波形
絞り加工、或はブラケットの溶接付けに伴なう上述の各
問題点を解決することができる。

実施例 図面は本発明の自動車のドアガートバーの一実施例図で
あって、第１図乃至第４図において１はガードバ−で、
このガートバー１は例えば１００Ｋｇ／１ＩＩｌ１２級
から１６０　Ｋｇ／ｍｍ２級の超高張力鋼板より成る長
方形の一枚板を用い、その長平方向の一端縁から他端縁
に達する複数の凹凸条１ａをプレスにて折曲加工して成
る。２は自動車のドアインナーパネルで、このドアイン
ナーパネル２のドア取手側とドアヒンジ側とに夫々形成
されている平坦な棚部２ａには上Ｚ己ガートバー１の凹
凸条１ａの端部を嵌合する複数の取付用逃げ溝２ｂを成
形する。３はドアアウターパネルであり、上記インナー
パネル２との間に上記ガードバー１を構設する空間を有
する。

而して、第２図及び第３図に示すようにドアガードバ−
１はその凹凸条１ａの各端部をドアインナーパネル２の
ドアヒンジ側棚部２ａとドア取手側の棚部２ａに設けら
れた前記取付用逃げ溝２ｂに嵌合して凹凸条１ａの山部
を平坦な棚部の上面に支持し、該支持面において両者を
スポット溶接にて固着し、ガートバーを置棚部２ａ、２
ａ間に横架する。７は上π己溶接部を示す。

第４図に示すように上記取付用逃げ溝２ｂにドアガート
バー１の凹凸条１ａを嵌合した状態において、取付用逃
げ溝２ｂの内底面と凹凸条１ａの谷部の下面とには若干
の間隙が存するようにして、棚部上面にガートバー両端
を確実に支持してスポット溶接面のガタを解消する。

尚より大ぎな強度が必要な場合にはガートバー１の中央
部に第２図に示すように同ガートバー１と同形の凹凸条
をプレス加工した補強板５を溶接し重ね付けするか、或
は平板を重ね付けすることができる。

又他側として凹凸条１ａをプレスにて折曲加工したガー
ドバー１に代えて第５図に示すようにパイプにて別ピー
スの取付ブラケットを有しないガートバー６を形成し、
該パイプの両端を直接上記棚部２ａに形成した逃げ溝２
ｂに嵌合し取付けすることができる。

又第５図に示すようにドアインナーパネル２のヒンジ側
又はロック側のインナーパネル部分の強度増強を図るた
め、同部分に肉厚の板材を用いてインナーパネルを構成
し、この棚部に取付用逃げ溝２ｂを加工して実施するこ
とができる。

発明の効果 本発明は上述のように構成したことにより、次の効果を
期待することができる。

（イ）ガートバーをインナーパネルのヒンジ側とロック
側の棚部に形成した取付用逃げ溝に嵌合し直付けする構
成としたので、ガートバーの両端部の取付ブラケットが
不要となり、絞り加工構造を回避することができる。

（ロ）　１００　Ｋｇ／ｍｍ’〜１６０　Ｋｇ７ａｍ２
級の高張力鋼板を絞り加工ではなく、成形圧の小さな車
なる曲げ加工で成形でき、従って超大形プレス成形機を
使用することな〈従来設備の小形プレス成形機で成形す
ることができる。

（ハ）側面衝突時のｍす圧に対する強度を確保する手段
として、従来のガートバーの如き絞り加工構造を回避す
る構成としたので、歪みや割ね発生の問題を解消でき、
超高張力鋼板等の適性を有効に生かしたガートバーの製
作か可能となった。

（ニ）又絞り加工構造を避けられるので、シワ押え部に
相当する部分まで材料を無駄なく利用することができ、
材料の歩留りの大幅な向上か望め、又総してコスト削減
が図れる利壱を有する。

（ホ）又ガートバーの両端に取付プラケソｌ−を溶接付
けした従来例の如き溶接による歪み発生や強度低下の問
題を生しない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はドアインナーパ
ネルの概要を一部を切欠して示す斜視図、第２図はイン
ナーパネルにドアガートバーを取付けた状態を一部切欠
して示す斜視図、第３図は同ガートバー取付部の横断面
図、第４図は同縦断面図、第５図はガートバーとしてパ
イプを用いた実施例を示す取付部横断面図、第６図は従
来のドアガードバ−を切欠して示す斜視図である。 １・・・ドアガードバ−１ｌａ・・・凹凸条、２・・・
ドアインナーパネル、２ａ・・・棚部、２ｂ・・・取付
用逃げ溝。 ｂ ｂ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　自動車のドアを構成するインナーパネルのドアヒンジ
   側棚部と、ドア取手側棚部とにガードバー端部を嵌合す
   る取付用逃げ溝を形成し、この各逃げ溝に上記ガードバ
   ーの各端部を嵌合して同棚部に直接溶接付けするように
   構成したことを特徴とする自動車のドアガードバー。