JPH0465604B2 - - Google Patents

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JPH0465604B2
JPH0465604B2 JP13787688A JP13787688A JPH0465604B2 JP H0465604 B2 JPH0465604 B2 JP H0465604B2 JP 13787688 A JP13787688 A JP 13787688A JP 13787688 A JP13787688 A JP 13787688A JP H0465604 B2 JPH0465604 B2 JP H0465604B2
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main rope
arm
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metal wheel
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Kinichi Usui
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YUTAKA CONSULTANT KK
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] この発明は送電線あるいは光フアイバ複合架空
地線(以下OPGWとする)を延線するための延
線方法とその延線作業に使用する延線装置に関す
るものである。
[従来の技術] 従来、送電線あるいはOPGWを延線する場合
には例えば実開昭62−260507号公報に記載された
ように、鉄塔間にあらかじめ張設された旧地線に
沿つて多数の搬器が移動可能に支持されるととも
に各搬器が一定長さの連結ロープで連結され、各
搬器に例えばOPGWが支持されている。そして、
連結ロープの先端を把持して旧地線に沿つて移動
する自走機により同連結ロープを引出し、その連
結ロープの引出しに基いて旧地線に沿つて搬器を
移動させ、その搬器でOPGWをドラムから引出
して延線するようになつていた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記のような延線方法ではOPGW
を延線するために旧地線とその旧地線に沿つて連
結ロープで引出される搬器が必要となり、その延
線のための予備作業が煩雑となるという問題点が
あつた。そして、旧地線をOPGWに取替える場
合以外にOPGWを鉄塔間に新たに延線する場合
には前記旧地線に相当するワイヤをあらかじめ延
線する必要があるという問題点もあつた。
一方、特開昭62−100111号公報に記載された延
線方法では鉄塔から吊下支持される通過金車に対
し主索を移動可能に支持するとともにその主索か
ら搬器を吊下支持し、その搬器にOPGWを支持
している。そして、主索を駆動手段で移動させる
ことにより搬器を移動させてOPGWを延線する
ようになつている。
ところが、この延線方法では搬器の上端が主索
に嵌着されているので、主索に作用する張力に基
いて縒り線で構成される主索の縒りが戻ると、搬
器が主索を中心として回動されるため、OPGW
が搬器から脱落することがあるとともに、搬器が
通過金車に対し傾くとその通過金車を通過する際
に支障を来たすという問題点があつた。この発明
の目的は送電線あるいはOPGW等の延線作業を
容易に行ない得る延線方法と、前記延線方法を実
現するために搬器を主索に容易に取付け可能と
し、かつ主索の縒りの戻りによつても主索に対し
搬器が回動されることのない取付構造と、金車の
傾き角度の広範な範囲で搬器を円滑に通過させ得
る新規な金車と、延線しようとする電線の張力に
よる搬器の傾きを防止可能とした電線先端部の支
持構造を提供するにある。
発明の構成 [課題を解決するための手段] この発明は上記問題点を解決するために、搬器
を主索に対し長手方向に移動不能に支持する中間
ストツパを同主索に一定間隔毎に取着し、その主
索をドラムに巻着し、その主索を架線車の駆動力
でドラムから引出して作業台を経て各鉄塔に支持
された金車に沿つて延線し、作業台では電線を支
持した搬器を各中間ストツパ間において主索に対
し回動可能に掛止した電線の延線方法と、第一の
分割滑車と第二の分割滑車とで一つの金車を形成
し、金車の外周面に形成される溝をその第一の分
割滑車と第二の分割滑車とで幅方向にほぼ2:1
の割合で分割するとともに両滑車を独立して回転
可能に支持し、前記溝に主索を掛装するとともに
その径はほぼ第一の分割滑車で支持される径と
し、主索から垂下される搬器で電線を支持し、搬
器はその主索から金車の回転軸方向に延びる支持
アームを介して電線を吊下支持し、第二の分割滑
車の外周縁には搬器の支持アームに係合する凹部
を設け、その搬器と凹部の係合時には第二の分割
滑車を回転させて搬器を通過可能とした金車の搬
器通過構造と、搬器を主索に取着するための支持
アームに把持アームを回動可能に支持するととも
に支持アームにはその把持アームを同支持アーム
と一体に保持する保持手段を設け、把持アームを
支持アームに保持した状態で両者の間に主索を緩
く保持する円形孔を設け、その円形孔は把持アー
ムの回動で開口可能としたことを特徴とする主索
に対する搬器の取付構造と、支持アームに把持ア
ームを回動可能に支持するとともに、支持アーム
にはその把持アームを支持アームと一体に保持す
る係止ピンを設け、把持アームを支持アームに保
持した際に両アーム間に円形孔が形成され、把持
アームの回動で円形孔が開放するように構成さ
れ、前記円形孔で主索に取付けられている支持ア
ームから垂下された二つの搬器の下端部を互いに
連結し、その連結部に電線の先端を支持固定した
ことを特徴とする電線先端部の支持構造を採用し
たものである。
[作用] 上記延線方法では主索の移動にともなつてその
主索から吊下支持された搬器が移動されて電線が
延線されるので、主索の延線にともなつて電線が
延線される。そして、金車上を移動する主索は常
には第一の分割滑車に支持されて同第一の分割滑
車とは一体に回転しない第二の分割滑車を主索が
乗越えにくくなるとともに、主索から垂下された
搬器は金車の傾動角の広範な範囲で同金車を容易
に通過し、搬器は主索に容易に掛止可能となりか
つ主索を緩く把持して回動可能に吊下支持され
る。また、電線の先端部を支持する最先の搬器は
主索の移動にともなつて電線に作用する後方への
引張力によつても主索に対し傾動することはな
い。
[実施例] 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、第1図に示すように多数の鉄
塔1上にはそれぞれ金車2が支持され、その金車
2にワイヤロープで構成される主索3が掛装され
ている。その主索3は細径のロープから順次太い
ワイヤロープに引抜き延線する周知の工法あるい
は既設の旧地線に主索3を接続して引抜き延線さ
れたものであり、第一のドラム4から第一の延線
車5を経て金車2上に引出されるとともに先端側
は架線車6に巻取られ、その架線車6の巻取動作
及び第一の延線車5の作用により常に一定張力で
架線車6に向かつて移動するようになつている。
主索3には一定間隔毎に搬器7が吊下支持され
るとともにその搬器7にはそれぞれ吊金車8が吊
下支持され、その吊金車8に電線としての
OPGW9が支持されている。また、第15図に
示すように最先の二つの搬器7a,7bはその下
端部が三角プレート10で連結され、その三角プ
レート10にOPGW9の先端が連結されている。
このOPGW9は前記第一のドラム4近傍に配設
される第二のドラム11から第二の延線車12を
経て引出され、主索3の移動にともなつて第二の
延線車12により一定の低張力で引出されるよう
になつている。
次に、搬器7の主索3に対する取付構造を説明
すると、第1図に示すように主索3には一対ずつ
の中間ストツパ13a,13bが所定間隔毎に嵌
着固定され、第2図に示すようにその中間ストツ
パ13a,13b間の主索3を搬器7の支持アー
ム14基端部が把持している。この中間ストツパ
13a,13bは主索3にあらかじめ固着され、
第一のドラム4から第一の延線車5を経て引出さ
れた主索3に対し、第1図に示す作業台15位置
で作業者により各中間ストツパ13a,13b間
に搬器7が順次取着されるようになつている。
第3図に示すように、搬器7は支持アーム14
の先端に吊り下げ部材16が主索3に沿う方向、
すなわち主索と平行な方向に回動可能に支持さ
れ、その吊り下げ部材16の下端部には支持アー
ム14の基端方向に向かつて斜め下方へ折曲げら
れ、最下端には吊金車コード17を介して第4図
に示す吊金車8が吊下支持されている。そして、
同図に示すようにその吊金車8に前記OPGW9
が支持されている。
第7図に示すように、搬器7の支持アーム14
基端には把持アーム18の基端が軸19で回動可
能に支持され、第6図に示すように支持アーム1
4にはその基端から中間部にかけて把持アーム1
8を収納可能とした収納溝20が形成されてい
る。そして、把持アーム18基端と支持アーム1
4基端には主索3を把持するための把持凹部21
a,21bがそれぞれ形成され、把持アーム18
を収納溝20内に収納した状態では第5図に示す
ように両把持凹部21a,21bで主索3を緩く
把持する円形孔22が形成されるようになつてい
る。
把持アーム18の先端には第一の係止孔23が
形成され、支持アーム14の中間部には前記収納
溝20を貫通する第二の係止孔24が形成されて
いる。そして、把持アーム18を収納溝20内に
収納した状態では第6図に示すように第一及び第
二の係止孔23,24が連通するようになつてい
る。
支持アーム14の中間部には第二の係止孔24
近傍に支持孔25が形成され、その支持孔25に
ほぼJ字状の係止ピン26の長片27が移動可能
に支持されている。その係止ピン25の短片28
は第二の係止孔24に挿通可能な位置に突出さ
れ、長片27先端部にはネジ29が刻設されてい
る。そして、そのネジ29にスプリング受け30
が螺着され、そのスプリング受け30と支持アー
ム14との間にはコイルスプリング31が配設さ
れて、その付勢力により常には短片28が第二の
係止孔24内の前記収納溝20を貫通する位置ま
で突出されるようになつている。なお、係止ピン
26の屈曲部中央には規制ピン32が支持アーム
14に向かつて突出され、短片28の第二の係止
孔24内への最大突出量が設定されている。
従つて、上記のような搬器7は作業台4上で作
業者が把持アーム18を第7図に示すように回動
させて把持凹部21a,21bを開き、両凹部2
1a,21b間に前記中間ストツパ13a,13
b間の主索3を位置させる。そして、係止ピン2
6をコイルスプリング31の付勢力に抗して第6
図矢印A方向へ移動させてその短片28を収納溝
20内から第二の係止孔24内へ没入させた状態
で把持アーム18を収納溝20内に収納し係止ピ
ン26を手放すと、第6図に示すように同係止ピ
ン26の短片28が第一及び第二の係止孔23,
24を貫通する。この結果、把持アーム18は収
納溝20内に保持され、第5図に示すように主索
3が把持凹部21a,21bで形成される円形孔
22内に緩く保持される。従つて、搬器7は主索
3に対し回動可能に支持され、その自重により常
には支持アーム14が水平方向に保持された状態
で吊下支持されるようになつている。
次に、主索3を案内する金車2を詳細に説明す
ると、第4図に示すように金車2は金車コード3
3で鉄塔1から吊下支持されている。すなわち、
第2図及び第3図に示すように金車2は支持部材
34が金車コード33で吊下支持され、その支持
部材34に支持された支軸35に金車2が回転可
能に支持されている。その金車2は第一の分割滑
車36と第二の分割滑車37とで幅方向に分割さ
れて両滑車36,37がそれぞれ別個に回転可能
に支持され、支持部材34側に位置する第一の分
割滑車36が金車2の幅のほぼ2/3を占め、第二
の分割滑車37が残りの1/3を占めている。そし
て、両滑車36,37で形成される溝38内を主
索3が移動し、同種索3はほぼ第一の分割滑車3
6に支持される径で形成されている。また、溝3
8の形状は第一の分割滑車36側は凹曲面36a
に形成されるとともに、第二の分割滑車37側は
凸曲面37aに形成され、常には主索3は第一の
分割滑車36に支持されていて主索3の移動にと
もなつて第一の分割滑車36のみが回転し、第二
の分割滑車37は主索3が触れた程度では回転し
ないようになつている。従つて、主索3が第二の
分割滑車37を乗越えにくいようになつている。
第二の分割滑車37の前方には補助滑車39が
支軸35に回転可能に支持され、主索3が第二の
分割滑車37を万が一乗り越えて溝38から外れ
た場合にも同主索3をこの補助滑車39で受け止
めることにより金車2からの脱落を防止するよう
になつている。
第二の分割滑車37の外周縁には搬器7の支持
アーム14に係合する凹部40が一定間隔毎に20
か所形成されている。そして、主索3が金車2上
を移動して搬器7が金車2上にさしかかると、支
持アーム14がいずれかの凹部40に係合して第
二の分割滑車37を回転させ、第2図に示すよう
に搬器7が金車2を通過するようになつている。
この時、第二の分割滑車37は若干前後に回動し
ながらその凹部40に支持アーム14を係合させ
る。
支持部材34の下端には搬器7と金車2との接
触を防止するためのガイド41が取着されてい
る。そのガイド41は第8図に示すように支持部
材34から左右に延びる支持枠42に両端が支持
され、所定間隔を隔てて金車2を覆うように湾曲
形成されている。
支持部材34の上端前部には主索3の金車2か
らの脱落を防止する脱落防止部材43が回動可能
に支持されている。すなわち、第9図に示すよう
に脱落防止部材43はその上端部が支持部材34
に回動可能に支持され、下端部は第二の分割滑車
37近傍まで延設されている。支持部材34の脱
落防止部材43支持部には捩りコイルスプリング
44が内蔵され、その捩りコイルスプリング44
の基端44aは支持部材34に支持され、先端4
4bは脱落防止部材43に係合している。そし
て、脱落防止部材44は常には第2図に実線で示
すように支軸35の軸心方向に保持されて、主索
3の金車2からの脱落を防止し、金車2の傾きに
より搬器7の支持アーム14がこの脱落防止部材
43に当接する場合には同図に鎖線で示すように
脱落防止部材43が回動して搬器7の通過に支障
を来たさないようにしている。
次に、上記のように構成された金車の作用及び
その金車を使用した延線方法を例えばOPGWを
延線する場合について説明する。
さて、OPGWの延線に先立つて各鉄塔1に吊
下支持された金車2には既知の延線方法により主
索3を延線する。この主索3はあらかじめ一定間
隔毎に一対ずつの中間ストツパ13a,13bが
固着された状態で第一のドラム4に巻かれたもの
を延線する。そして、作業台15上で各中間スト
ツパ13a,13b間にそれぞれ搬器7を取着す
る。この搬器7の取付けは同搬器7に設けられた
係止ピン26をコイルスプリング31の付勢力に
抗して引出せば第7図に示すように把持アーム1
8が軸19を支点として下方へ回動する。そし
て、この状態で把持凹部21bに主索3をあてが
い、把持アーム18を収納溝20内に復帰させて
係止ピン26を手放せば、同把持アーム18が収
納溝20内に保持されるとともに主索3が把持凹
部21a,21bで形成される円形孔22内に緩
く保持され、搬器7が主索3を支点として回動可
能に支持される。従つて、この取付構造では主索
3に縒りの戻りが生じても搬器7が主索3を支点
として回動されることはない。このようにして主
索3に順次搬器7を取付けてその搬器7に吊下支
持された吊金車8にOPGW9を支持させるとと
もに、最先の搬器7a,7bを連結する三角プレ
ート10にはOPGW9を堅結して、架線車6に
より主索3を引くと、各鉄塔1に支持された金車
2に沿つて主索3が移動し、これにともなつて移
動する各搬器7を介して吊金車8に支持された
OPGW9が移送される。このとき、最先の搬器
7a,7bはV字状に保持されているので、
OPGW9の引出しにともなつて同搬器7a,7
bに後方への引張力が作用しても同搬器7a,7
bが主索3に対し傾動することなく、従つて後方
の搬器7も傾動されない。すなわち、搬器7の傾
動にともなう金車通過時の不具合を解消すること
ができるとともに、最先の搬器を垂直方向に保持
するために重錘を吊下支持すると、その重錘を吊
下支持した搬器とガイド41との摩擦が大きくな
つて金車2が金車コード33を中心として回動
し、このために主索3が脱落することがあるが、
上記搬器7a,7bの構造により重錘を吊下支持
することなく搬器の傾動を防止することができる
ので、上記のような不具合を防止することができ
る。
このようにして主索3が各金車2上を移動する
時、同主索3は第一の分割滑車36a上を移動す
るため同第一の分割滑車36だけが回転され、第
二の分割滑車37は停止した状態にある。そし
て、主索3は第二の分割滑車37の凸曲面37a
により金車2の溝38内に安定して保持され、主
索3に作用する張力により同主索3が第二の分割
滑車37を乗越えようとしても脱落防止部材43
により主索3が金車2から脱落することはない。
一方、主索3の移動にともなつて搬器7が金車
2位置に達すると、同搬器7の支持アーム14が
第二の分割滑車37外周縁に形成された凹部40
の一つに係合し、同第二の分割滑車37を回転さ
せながら金車2上を通過する。この時、搬器7の
吊り下げ部材16はガイド41により金車2と接
触しない位置で移動する。このようにして
OPGW9を架線車6位置まで延線した後は、公
知の工法でOPGW9を鉄塔1に固定し、主索3、
搬器7及び金車2を回収することによりOPGW
9の延線作業が終了する。
以上のようにこの延線方法では、主索3の移動
にともなつて搬器7を移動させてOPGW9を延
線することができるので、搬器7を移動するため
連結ロープ等は必要なく、また主索3に作用する
張力で同主索3の縒りに戻りが生じても、搬器7
は主索3を緩く保持しているので搬器7が主索3
を支点として回動されることなく懸垂される。従
つて、OPGW9の延線に先立つ予備作業を簡略
化することができる。
第2図及び第3図に示す金車2には主索3によ
り鉛直方向への張力が作用して鉄塔1から垂直方
向に吊下支持された状態を示すものであるが、こ
の金車2は吊金車コード17で鉄塔1から吊下支
持されているので、主索3に作用する張力の方向
により金車2はあらゆる方向に傾く可能性があ
る。例えば、第10図に示すように主索3が鉄塔
1に対し右カーブしながら下方へ引かれて、その
張力により金車2が45度傾いていても搬器7はガ
イド41に案内されて金車2に接触することなく
同金車2を通過可能である。ガイド41両端部を
金車2後方まで大きく回り込ませることによりさ
らに大きく傾いても搬器7を通過させ得る構造と
することができる。
また、第11図に示すように主索3が鉄塔1に
対し左カーブしながら下方へ引かれて、その張力
により金車2が傾く場合には、最大60度傾いても
搬器7は同金車2を支障なく通過可能である。こ
の時、搬器7の支持アーム14は脱落防止部材4
3に当接するが同脱落防止部材14の回動により
支障なく通過可能である。
また、第12図及び第13図に示すようにこの
金車2は主索3に上方への張力が作用する場合に
も使用可能である。すなわち、第12図に示すよ
うに鉛直線から5度傾いた状態から第13図に示
すように右カーブにより45度傾いた状態の範囲内
で搬器7は支障なく金車2を通過可能である。従
つて、この金車2は第14図に示す搬器通過可能
領域W1,W2の範囲内で搬器7を確実にかつ円
滑に通過させることができるとともに、このW
1,W2以外の領域であつてもこの領域内に収ま
るようにさかさまの金車を使用して主索3を下方
に引張つて金車2の傾動方向を調節することによ
りあらゆる状態においても各金車2に対し搬器7
を通過させることができる。
発明の効果 以上詳述したように、この発明の延線方法では
主索の延線にともなつて電線を延線可能であるの
でその電線の延線に先立つ予備作業を簡略化する
ことができるとともにその延線作業に要する機材
を少なくすることができる。また、その延線方法
を実現するための延線装置では金車の傾動角の広
範な範囲で主索が脱落しにくく、かつ搬器を円滑
に通過させ得る金車と、主索に容易に取付け可能
であるとともに主索に生ずる縒りの戻りによる回
動を防止することができる搬器と、電線の先端を
支持する最先の搬器の傾動を重錘を吊下支持する
ことなく防止する支持構造を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に基く延線作業を示す概略
図、第2図はその延線作業に使用する金車の正面
図、第3図は同じく側面図、第4図は鉄塔からの
主索及び電線の吊下支持構造を示す概略図、第5
図は搬器の支持アームを示す正面図、第6図は同
じく平面図、第7図は同じく把持アームを回動さ
せた状態を示す正面図、第8図は金車及びそのガ
イドを示す平面図、第9図は脱落防止部材の一部
破断側面図、第10図〜第13図は金車の種々の
使用状態を示す概略図、第14図はこの金車の使
用可能範囲を示す説明図、第15図は電線先端部
の支持構造を示す正面図である。 鉄塔……1、金車……2、主索……3、第一の
ドラム……4、架線車……6、搬器……7,7
a,7b、OPGW(電線)……9、中間ストツパ
……13a,13b、支持アーム……14、作業
台……15、把持アーム……18、円形孔……2
2、係止ピン……26、第一の分割滑車……3
6、第二の分割滑車……37、溝……38、凹部
……40。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 搬器7を主索3に対し長手方向に移動不能に
    支持する中間ストツパ13a,13bを同主索3
    に一定間隔毎に取着し、その主索3をドラム4に
    巻着し、その主索3を架線車6の駆動力でドラム
    4から引出して作業台15を経て各鉄塔1に支持
    された金車2に沿つて延線し、作業台15では電
    線9を支持した搬器7を各中間ストツパ13a,
    13b間において主索3に対し回動可能に掛止し
    たことを特徴とする電線の延線方法。 2 第一の分割滑車36と第二の分割滑車37と
    で一つの金車2を形成し、金車2の外周面に形成
    される溝38をその第一の分割滑車36と第二の
    分割滑車37とで幅方向にほぼ2:1の割合で分
    割するとともに両滑車36,37を独立して回転
    可能に支持し、前記溝38に主索3を掛装すると
    ともにその径はほぼ第一の分割滑車36で支持さ
    れる径とし、主索3から垂下される搬器7で電線
    9を支持し、搬器7はその主索3から金車2の回
    転軸方向に延びる支持アーム14を介して電線9
    を吊下支持し、第二の分割滑車37の外周縁には
    搬器の支持アーム14に係合する凹部40を設
    け、その搬器7と凹部40の係合時には第二の分
    割滑車37を回転させて搬器7を通過可能とした
    ことを特徴とする金車の搬器通過構造。 3 搬器7を主索3に取着するための支持アーム
    14に把持アーム18を回動可能に支持するとと
    もに支持アーム14にはその把持アーム18を同
    支持アーム14と一体に保持する係止ピン26を
    設け、把持アーム18を支持アーム14に保持し
    た状態で両者の間に主索3を緩く保持する円形孔
    22を設け、その円形孔22は把持アーム18の
    回動で開口可能としたことを特徴とする主索に対
    する搬器の取付構造。 4 支持アーム14に把持アーム18を回動可能
    に支持するとともに、支持アーム14にはその把
    持アーム18を支持アーム14と一体に保持する
    係止ピン26を設け、把持アーム18を支持アー
    ム14に保持した際に両アーム14,18間に円
    形孔22が形成され、把持アーム18の回動で円
    形孔22が解放するように構成され、前記円形孔
    22で主索3に取付けられている支持アーム18
    から垂下された二つの搬器7a,7bの下端部を
    互いに連結し、その連結部に電線9の先端を支持
    固定したことを特徴とする電線先端部の支持構
    造。
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