JPH0465502A

JPH0465502A - 複合接着芯地

Info

Publication number: JPH0465502A
Application number: JP17597290A
Authority: JP
Inventors: Shuji Moriya; 守屋　修治; Yuji Miyake; 三宅　雄二
Original assignee: Kurashiki Textile Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kurashiki Textile Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1990-07-02
Filing date: 1990-07-02
Publication date: 1992-03-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、紳士服や婦人服等の衣服の芯地として使用
される複合接着芯地に関する。

従来の技術従来から衣服の芯地としては編織物芯地と不織布芯地が
使用されているが、その性質には一長一短かある。例え
ば、編織物芯地は融通性に優れているか、保形性や寸法
安定性に劣っており、不織布芯地は保形性や寸法安定性
には優れているか、融通性に乏しい。

これら両者の欠点を補完し、長所のみを利用する芯地と
して、挿入緯糸と不織布を編組織で一体化した複合芯地
か提案されているか、適用される表地か厚手の紡毛素材
や獣毛混素材あるいは芯地の影響を受けにくい厚手合繊
素材、例えばンイート、サキソニー、ビーバー、メルト
ノ等に限定されていた。中厚手あるいは薄手の梳毛素材
や表面平滑性の高い素材、例えばキャハ／ン、サーノ、
トロピカル、べ不ノンヤン等には、芯地の緯糸か表地に
対して斜行して接着された場合、衣服の着用時における
バイヤス方向の応力により発生する表地表面の敵状の「
縦筋」のため使用できなかった。

また、挿入緯糸と不織布を編糸により一体化する編組織
がトリフ、ト編、例えばＩＸ１トリコ編、２×１トリコ
編等の場合、前記のような表地表面の「縦筋」は発生し
ないが、表地表面に挿入緯糸に沿った敵状の「横筋」か
前記と同様な条件下で発生するため使用できなかった。

発明か解決しようとする課題この発明は、上記従来技術の欠点を解決し、芯地と表地
の地の目（芯地と表地の方向）の不揃いを考慮すること
なく接着及び縫製が可能で、衣服の着用時におけるバイ
ヤス方向の応力による表地表面の敵状の「縦筋Ｊやこ横
筋」を発生させない複合接着芯地を提供するためになさ
れたものである。

課題を解決するための手段即ちこの発明は、第１図の模式的平面図に示すように、
挿入緯糸（１）と編糸（３）を不織布（２）を介在させ
てチェーンステッチ編して成り、ホットメルト型接着剤
（４）を付着させた複合接着芯地であって、挿入緯糸方
向の引張り伸度が３０％以上である複合接着芯地に関す
る。

本発明で用いる挿入緯糸（１）は、芯地を製造した際に
引張り伸度３０％以上の伸縮性を発現する糸である。こ
こで、引張り伸度とはＪＩＳ−Ｌ１０８５によって規定
される値を意味する。

このような挿入緯糸（１）として好適なものは捲縮加工
糸または潜在捲縮糸である。捲縮加工糸は、芯地の調製
段階で伸縮性を有している加工糸であり、例えばウーリ
ーポリエステル糸やウーリーナイロン糸のほか、加工段
階において加工性を上げるために一時的に糸の伸縮性を
制限し、後加工で適度な応力によって本来の伸縮性を発
揮するインターミングル糸が例示される。また、潜在捲
縮糸は乾熱や湿熱で伸縮性を発現する糸で、樹脂成分が
異種あるいは同一であっても分子量や融点あるいは結晶
化度等が異なる二種類の樹脂がサイトハイサイド型ある
いは偏心型で接合されている複合繊維から構成されるコ
ンジュゲートポリエステル糸やフンシュゲートナイロン
糸等が例示される。

このような潜在捲縮糸は、挿入緯糸として不織布と一体
化された後、伸縮性を発現するために乾熱あるいは湿熱
処理をされる。

なお、スパンデックスのような弾性糸も挿入緯糸として
用いることができる。

本発明で用いる編糸（３）としては、接着後の表地外観
を損なわず良好な風合いを得られる、細い繊度の合成繊
維マルチフィラメント、例えばポリエステルマルチフィ
ラメント、ナイロンマルチフィラメント等か挙げられる
。

本発明で用いる不織布は、挿入緯糸の伸びに対して追随
性かあって、緯糸の伸縮性を阻害しないものであればよ
く、公知の乾式法、湿式法または溶融紡糸法等のいずれ
の方法で製造されてもよいが、得られる芯地の風合いの
点から乾式法によって製造される不織布か好ましい。さ
らに、乾式法には熱融着法、浸漬接着法またはニードル
パンチ法等があり、これらのいずれの方法で製造されて
もよいが、得られる芯地の風合いの点から熱融着法によ
って製造される不織布が特に好ましい。

上記の挿入緯糸（１）、編糸（３）および不織布（２）
は、第１図に示すように、チェーンステッチ編して一体
化されて複合接着芯地を構成する。

本発明による複合接着芯地は、挿入緯糸方向の引張り伸
度が３０％以上の伸縮性を発現する。挿入緯糸方向の引
張り伸度か３０％未満の場合には、前述の「縦筋」の発
生を防止することはできない。

また、挿入緯糸方向の引張り伸度か３０％以上の場合で
も、挿入緯糸と不織布を一体化する編組織かトリコット
編、例えば１×１トリコ、２×ｌトリコ等の場合、表地
表面の敵状の「縦筋」の発生は防止できるが、新たに挿
入緯糸に沿った「横筋」か発生する。

この複合接着芯地の表面にはホットメルト型接着剤、例
えばポリアミド系、ポリエステル系、ポリエチレン系ま
たはポリ塩化ビニル系等の接着剤を常法により、例えば
ドツト状、／ンター状またはくもの巣状等に付着させる
。

以下、本発明を実施例によって説明する。

実施例１６ナイロン繊維（繊維長：３８ｍｍ、繊度、１．２デニ
ール）とポリエステル繊維（繊維長・３８ＩＩＩＩ１１
、繊度：１．２デニール）を重量比８０対２０で常法の
混綿工程とカード工程を通してウェブを調整し、次いで
このウェブをエンボス金属ロール（エンボスパターン、
８×８千鳥／平方インチ）の間に案内し熱融着タイプ不
織布（１７９／ｍ’）を得た。この不織布の片面上に挿
入緯糸としてウーリーポリエステル糸（旭化成工業（株
）、５０テニール／２４フイラメント）を１３本／イン
千等間隔て配し、これら不織布と挿入緯糸を編糸として
ポリエステルマルチフィラメント糸（東しく株）、３０
デニール／１２フイラメント）を用い、チェーンステッ
チ編組織（１８ゲージ）で一体化して複合布帛（３７９
／ｍ’）を得た。使用した機械はカールマイヤー社のＲ
８３Ｍ５Ｕ−Ｖである。次いで、この複合布帛の挿入緯
糸側にポリアミド系熱可塑性接着剤をドツト状に付着さ
せ（ドツト数、３３０ケ／平方インチ、付着量９ｇ／ｍ
’）、挿入緯糸も編糸も斜行していない複合接着芯地を
得た。挿入緯糸方向の引張り伸度（Ｊ　ｌ５−Ｌ−１０
８５に準拠）は５０％であった。この複合接着芯地を梳
毛織物のギャハシン（ウール６０番手双糸）の地の目に
対して１５度の角度で斜行して接着し、得られた接着布
をバイヤス方向に強い力で引張ってみたが、表地表面に
敵状の「縦筋」も「横筋Ｊも発生しなかった。この複合
接着芯地を用いて前記と同様に芯地と表地を１５度の角
度で斜行させて接着して衣服をつくり、着用した結果、
前記と同様に「縦筋ＪもｒＦｌｉ筋」も発生しなかった
。

実施例２用いる挿入緯糸かコンシュケートポリエステル糸（鐘紡
（株）、ニスパンティーＣＥ１００．２０綿番手単糸）
以外、実施例１と同様にして調製した複合布帛を熱処理
（１５０°ＣＸ３分）し、実施例１と同様の方法で複合
接着芯地（布帛目付、４５９／が、接着剤付着量：１２
９／ｍ’）を得た。挿入緯糸方向の引張り伸度は３０％
であった。実施例と同様な方法で評価したが、結果は良
好であった。

比較例１挿入緯糸としてポリエステル紡績糸（ユニチカ（株）、
３０綿番手単糸）を用いる以外、実施例１と同様にして
複合接着芯地を得た。挿入緯糸方向の引張り伸度は２０
％であった。実施例１と同様にして接着し、評価した結
果、表地表面に敵状の「縦筋」が発生した。芯地と表地
を５度に斜行させた場合も同様の結果となった。

比較例２複合布帛の熱処理条件か１３５°ＣＸ３分である以外、
実施例２と同様にして複合接着芯地を得た。

挿入緯糸方向の引張り伸度は２６％であった。以下実施
例１と同様な方法で接着、評価を実施した結果、比較例
１と同様な「縦筋」か発生した。

比較例３複合布帛の編組織が１×１トリコットｇである以外、実
施例２と同様にして複合接着芯地を得た。

挿入緯糸方向の引張り伸度は５０％であった。以下実施
例１と同様な方法で接着、評価を実施した結果、比較例
１、比較例２のような「縦筋」は発生しなかったが、表
地表面に挿入緯糸に沿った敵状の「横筋」が発生した。

芯地と表地の地の目をきちんと揃えて接着した場合も同
様な「横筋」が発生した。

発明の効果本発明による複合接着芯地は、柔軟な風合いや不織布芯
地と同様な保形性及び寸法安定性そして編織物芯地と同
様な融通性を保有するたけてなく、芯地と表地の地の目
か不揃いで接着、縫製されても、衣服の着用時に表地表
面に敵状の「縦筋」も「横筋」も発生しない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による複合接着芯地の一態様を示す模式
的な一部破断平面図である。（１）は挿入緯糸、（２）は不織布、（３）は編糸、（
４）はホットメルト型の接着剤を示す。特許出願人　倉敷繊維加工株式会社

Claims

【特許請求の範囲】１、挿入緯糸（１）と編糸（３）を不織布（２）を介在
させてチェーンステッチ編して成り、ホットメルト型接
着剤（４）を付着させた複合接着芯地であって、挿入緯
糸方向の引張り伸度が３０％以上である複合接着芯地。２、挿入緯糸が、捲縮加工糸または潜在捲縮糸である請
求項１記載の複合接着芯地。３、不織布が、熱融着法で製造された不織布である請求
項１記載の複合接着芯地。