JPH04185747A

JPH04185747A - 複合接着芯地

Info

Publication number: JPH04185747A
Application number: JP30831590A
Authority: JP
Inventors: Shuji Moriya; 守屋　修治; Yuji Miyake; 三宅　雄二
Original assignee: Kurashiki Textile Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Kurashiki Textile Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1990-11-13
Filing date: 1990-11-13
Publication date: 1992-07-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、紳士服や婦人服等の衣服の芯地として使用
される複合接着芯地に関する。

従来の技術従来から衣服の芯地としては編織物芯地と不織布芯地が
使用されているが、その性質には一長一短がある。例え
ば、編織物芯地は融通性に優れているが、保形性の寸法
安定性に劣っており、不織布芯地は保形性や寸法安定性
には優れているが、融通性に乏しい。

これら両者の欠点を補完し、長所のみを利用する芯地と
して、挿入緯糸と不織布を編組織で一体化した複合芯地
が提案されているが、適用される表地が厚手の紡毛素材
や獣毛混素材あるいは芯地の影響を受けにくい厚手合繊
素材、例えばツイード、サキソニー、ビーバー、メルト
ン等に限定されていた。中厚手あるいは薄手の梳毛素材
や表面平滑性の高い素材、例えばギャバシン、サージ、
トロピカル、ベネッシャン等には、芯地の緯糸が表地に
対して斜行して接着された場合、衣服の着用時における
バイヤス方向の応力により発生する表地表面の敵状の「
縦筋」や「横筋」のため使用できなかった。本件出願人
は先に、このような「縦筋」や「横筋」を発生させない
複合接着芯地を提供した（特願平０２−Ｌ７５９７２号
明細書参照）。しかしながら該芯地は、薄手の梳毛素材
や表面平滑性の高い素材に対しては［横筋Ｊの発生を完
全には防止できずその使用範囲が限定されていた。一方
、挿入緯糸と不織布を編組織で一体化した従来の複合芯
地は、編糸に伸縮機能のない糸を使用しているため、綿
糸方向に適度の伸縮性がなく、融通性や伝線現象（編糸
方向に応力を加えた時、編終わり端面から編始め方向に
順次ループが解除される現象）等の点て衣服用芯地とし
て不十分であった。

発明が解決しようとする課題この発明は、上記従来技術の欠点を解決し、芯地と表地
の地の目（芯地の表地の方向）の不揃いを考慮すること
なく接着および縫製が可能で、衣服の着用時におけるバ
イヤス方向の応力による表地表面の敵状の「縦筋」や「
横筋」の発生がなく、編糸方向に適度の伸縮性を有する
複合接着芯地を提供するためになされたものである。

課題を解決するための手段即ちこの発明は、第１図の模式的平面図に示すように、
挿入緯糸（１）と縦糸（３）を不織布（２）を介在させ
てチェーンステッチ編して成り、ホットメルト型接着剤
（４）を付着させた複合接着芯地てあって、編糸方向の
引張り伸度が５％以上で挿入緯糸方向の伸度が１０％以
上である複合接着芯地に関する。

本発明で用いる編糸（３）と挿入緯糸（１）は、芯地を
製造した際に編糸方向の引張り伸度が５％以上で挿入緯
糸方向の引張り伸度が１０％以上の伸縮性を発現する糸
である。ここで、引張り伸度とハＫ　Ｅ　Ｓ　（ＫＡＷ
ＡＢＡＴＡ　ＥＶＡＬＬｉＡＴＩＯＮ　ｓ）’５ＴＥｌ
試ａｇ＋＝よって規定される値を意味し、引張り試験機
はＫＥＳ−ＦＢＩ（カド−チック（株））を使用する。

このような編糸（３）および挿入緯糸（１）として好適
なものは捲縮加工糸または潜在捲縮糸である。

捲縮加工糸は、芯地の調整段階で伸縮性を有している加
工糸であり、例えばウー１１−ポリエステル糸やウーリ
ーナイロン糸のほか、加工段階において加工性を上げる
ために一時的に糸の伸縮性を制限し、後加工で適度な応
力によって本来の伸縮性を発揮するインターミングル糸
が例示される。また、潜在捲縮糸は乾熱や湿熱で伸縮性
を発現する糸で、樹脂成分が異種あるいは同一てあって
も分子量や融点あるいは結晶化度等が異なる二種類の樹
脂がサイトハイサイド型あるいは偏心型で接合されてい
る複合繊維から構成されたコンンユケートポリエステル
糸やフンンユゲートナイロン糸等が例示される。このよ
うな潜在捲縮糸は、縦糸により挿入緯糸と不織布を一体
化した後、伸縮性を発現するために乾熱あるいは湿熱処
理をされる。

また、捲縮加工糸においても複合芯地として伸縮性が不
十分な場合は同様な処理がなされる。

なお、スパンデックスのような弾性糸も用いることがで
きる。

本発明で用いる不織布は、編糸および挿入緯糸の伸びに
対して追随性があって、編糸および挿入緯糸の伸縮性を
阻害しないものであればよく、公知の乾式法、湿式法、
溶融紡糸法等のいずれの方法で製造されてもよいが、得
られる芯地の風合いの点から乾式法によって製造される
不織布が好ましい。さらに、乾式法には熱融着法、浸漬
接着法、ニードルパンチ法等があり、これらのいずれの
方法で製造されてもよいが、得られる芯地の風合いの点
から熱融着法によって製造される不織布が特に好ましい
。

上記の挿入緯糸（１）、編糸（３）および不織布（２）
は、第１図に示すように、チェーンステッチ編して一体
化されて複合接着芯地を構成する。

本発明による複合接着芯地は、編糸方向の引張り伸度が
５％以上で挿入緯糸方向の伸度が１０％以上の伸縮性を
発現する。縦糸方向の引張り伸度か５％未満の場合には
前述の「横筋ｊが発生し、挿入緯糸方向の引張り伸度が
１０％未満の場合には前述の「縦筋」が発生する。

この複合接着芯地の挿入緯糸側の表面にはホットメルト
型接着剤、例えばポリアミド系、ポリエステル系、ポリ
エチレン系またはポリ塩化ビニル系等の接着剤を常法に
より、例えばドツト状、ノンター状またはくもの巣状等
に付着させる。

以下、本発明を実施例によって説明する。

実施例１６ナイロン繊維（繊維長３８■、繊度、１２デニール）
とポリエステル繊維（繊維長３８■、繊度］　２デニー
ル）を重量比８０対２０で常法の混綿工程とカード工程
を通してウェブを調整し、次いてこのウェブをエンホス
金属ロール（エンボスパターン・８×８千鳥／平方イン
チ）の間に案内して熱融着タイプ不織布（１７ｇ／１２
）を得た。この不織布の片面上に挿入緯糸としてウーリ
ーポリエステル糸（５０デニール／２４フイラメント）
を１３本／インチ等間隔て配し、これら不織布と挿入緯
糸を縦糸としてウーリーポリエステル糸（５０デニール
／２４フイラメント）を用い、チェーンステッチ編組織
（１８ケーン）で一体化して複合布帛（３７ｇ、、／　
Ｉ２）を得た。使用した機械はカールマイヤー社のＲ８
３Ｍ５Ｕ−Ｖである。次いで、この複合布帛を熱セラ１
−（１６０℃×１分）した後挿入緯糸側にポリアミド系
熱可塑性接着剤をドツト状に付着させ（ドツト数、３３
０ケ／平方インチ、付着ｌ！１９ｇ／′１１２）、挿入
緯糸も編糸も斜行していない複合接着芯地（５２９／＊
２）を得た。編糸方向の引張り伸度は５２％で挿入緯糸
方向の引張り伸度は１０．３％であった。引張り伸度は
前述のＫＥＳ試験法により測定した。ただし、試験荷重
は１００９／ｃｍである。この複合接着芯地を薄手梳毛
織物のギャバシン（ウール８０番手双糸）の地の目に対
して１５度の角度で斜行して接着し、得られた接着布を
バイヤス方向に強い力で引張ってみたか、表地表面に敵
状の「縦筋」も「横筋」も発生せず、また、伝線現象も
発生しなかった。この複合接着芯地を使用してつくった
衣服は、表面状態もよく、ソフトで適度に融通性があり
非常に着ごこちのよいものであった。

実施例２実施例１の手順に準拠して得られた編糸方向の引張り伸
度が１２．５％で、挿入緯糸方向の引張り伸度が１６４
％である複合接着芯地は、実施例１で得られた複合接着
芯地と同等の特性を示した。

実施例３実施例１の手順に準拠して得られた編糸方向の引張り伸
度が２１．９％で、挿入緯糸方向の引張り伸度が１５１
％である複合接着芯地は、実施例１で得られた複合接着
芯地と同等の特性を示した。

比較例１縦糸としてポリエステルマルチフィラメント（３０デニ
ール／１２フイラメント）を用い、挿入緯糸としてポリ
エステル紡績糸（３０番手単糸）を用いる以外、実施例
１と同様にして複合接着芯地を得た。ただし、熱セット
の工程は省略した。編糸方向の引張り伸度は１．０％で
挿入緯糸方向の引張り伸度は１．２％であった。実施例
１と同様にして接着し、評価したところ、表地表面に敵
状の「縦筋」および「横筋」が発生し、同時に伝線現象
も発生した。

比較例２熱セントにおける挿入緯糸方向の寸法規制条件以外、実
施例１と同様にして複合接着芯地を得た。

編糸方向の引張り伸度は１６２％で挿入緯糸方向の引張
り伸度は６．４％であった。実施例１と同様な方法で接
着して評価したところ、「横筋」と伝線現象は発生しな
かったが、「縦筋」が発生した。

比較例３熱セットにおける編糸方向の寸法規則条件以外、実施例
１と同様にして複合接着芯地を得た。編糸方向の引張り
伸度は３，５％で挿入緯糸方向の引張り伸度は１５．２
％であった。実施例１の場合と同様な方法で接着して評
価したところ、「縦筋」および伝線現象は発生しなかっ
たが、「横筋」が発生した。

発明の効果本発明による複合接着芯地は、柔軟な風合いや不織布芯
地と同様な保形性および寸法安定性並びに編織物芯地と
同様な融通性を保有するだけでなく、芯地と表地の地の
目が不揃いで接着、縫製されても、衣服の着用時に表地
表面に敵状の「縦筋」も「横筋」も発生させない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による複合接着芯地の一態様を示す模式
的な一部破断乎面図である。（１）は挿入緯糸、（２）は不織布、（３）は編糸、（
４）はホットメルト型の接着剤を示す。特許出願人　倉敷繊維加工株式会社代　理　人　弁理士　青　山　葆　はか１名第１図

Claims

【特許請求の範囲】１、挿入緯糸（１）と編糸（３）を不織布（２）を介在
させてチェーンステッチ編して成り、ホットメルト型接
着剤（４）を付着させた複合接着芯地であって、編糸方
向の引張り伸度が５％以上で挿入緯糸方向の伸度が１０
％以上である複合接着芯地。２、挿入緯糸および編糸が、捲縮加工糸または潜在捲縮
糸である請求項１記載の複合接着芯地。３、不織布が、熱融着法で製造された不織布である請求
項１記載の複合接着芯地。