JPH0465476B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光学デイスクプレーヤ、例えばコン
パクトデイスクプレーヤの改良に関し、さらに詳
細にはリードイン情報を確実に読み取ることがで
きる光学デイスクプレーヤに関するものである。

従来の技術 記録媒体である光学デイスク、例えばコンパク
トデイスクにレーザ光を照射し、その反射光に基
づいてコンパクトデイスクの記録内容を再生する
コンパクトデイスクプレーヤが普及し始めてい
る。そして、コンパクトデイスクプレーヤは通常
のテープデツキに比べ、希望する曲を迅速にサー
チできる等の利点を有している。

第５図は記録媒体であるコンパクトデイスクの
構成例を示す平面図であり、その最内側より順番
に中心孔Ａ，鏡面エリアＢ，リードインエリア
Ｃ，プログラムエリアＤ及びリードアウトエリア
Ｅが設けられている。そして、プログラムエリア
Ｄには音楽情報以外にも曲番号，各曲内での演奏
経過時間等を示すサブコードが記憶されており、
またリードインエリアＣには最初の曲番号，最終
の曲番号，最終曲終演奏までのトータル時間及び
各曲の演奏開始時間を示すリードイン情報が記憶
されている。従つて、例えばＮ曲目をサーチする
ことが指令された場合は、リードインエリアＣに
記憶されているリードイン情報に基づいてＮ曲目
の演奏開始時間が判るので直ちにＮ曲目をサーチ
することが可能となる。即ち、希望する曲を迅速
にサーチできると言うコンパクトデイスクプレー
ヤの特徴を生かすためにはリードインエリアＣに
記憶されているリードイン情報を確実に読取るこ
とが必要となる。

ところで、リードイン情報を確実に読取るため
には光ピツクアツプをリードインエリアＣ内に正
確に位置決めする必要があり、このため従来は第
６図Ｂに示すように光ピツクアツプがリードイン
エリアＣの所定位置となつた時オンとなる原点ス
イツチを設け、原点スイツチがオンとなつた時点
に於いて光ピツクアツプをデイスク半径方向に移
動させるフイードモータを停止させるようにして
いる。しかし、光ピツクアツプをリードインエリ
アＣ内に位置決めする場合は、位置決めを迅速に
行なうために光ピツクアツプの送り速度を再生時
に比較して高速にしており、原点スイツチがオン
となつたことを検出した時点に於いてフイードモ
ータの停止制御を行なつたとしても、光ピツクア
ツプは同図Ｃ，Ｄに示すように直ちには停止せ
ず、同図Ｄに示すように光ピツクアツプが鏡面エ
リアＢに入つてしまう場合がある。尚、同図Ａは
コンパクトデイスクの各エリアを示したものであ
る。

ここで、コンパクトデイスクプレーヤは読取つ
たデータに基づいてコンパクトデイスクの回転数
を制御するセルフクロツク方式を彩用しているも
のであり、鏡面エリアＢには全くデータが記憶さ
れていないものであるから、光ピツクアツプが鏡
面エリアＢに入つた場合、コンパクトデイスクプ
レーヤはコンパクトデイスクの回転数が遅いと判
断してその回転数を上げることとなり、リードイ
ン情報を全く読取ることができなくなる問題があ
つた。

発明が解決しようとする問題点 本発明は前述の如き問題点を解決したものであ
り、その目的はリードイン情報を確実に読取るこ
とができるようにすることにある。

問題点を解決する手段 本発明は前述の如き問題点を解決するため、例
えば、光学デイスクとしてコンパクトデイスクを
例にあげると、第１図に示すように、コンパクト
デイスク１からの反射光を電気信号に変換するピ
ツクアツプ２と、該ピツクアツプ２の出力信号に
基づいて前記ピツクアツプデイスク１の記憶内容
を再生する再生手段３と、前記ピツクアツプ２を
前記コンパクトデイスク１の半径方向に移動させ
る移動手段４と、前記ピツクアツプ２がリードイ
ンエリア内の所定位置に配置された時オン状態と
なる原点スイツチ５と、リードイン情報の読取指
令により前記移動手段４を制御して前記原点スイ
ツチ５がオンとなるまで前記ピツクアツプ２を第
１の方向に高速移動させてリードイン情報を読み
取り、リードイン情報が読み取れない時前記ピツ
クアツプ２を前記第１の方向と反対方向に前記原
点スイツチ５がオフとなるまで低速移動させる制
御手段６とを設けたものである。

作 用 リードイン情報の読取指令があつた場合、制御
手段６は原点スイツチ５がオンとなるまでピツク
アツプ２を第１の方向に移動させ、次いで原点ス
イツチ５がオフとなるまでピツクアツプ２を第１
の方向と反対方向に移動させるものであるから、
移動手段４の特性及び原点スイツチ５の取付け位
置の誤差、ストローク等に拘わらずピツクアツプ
をリードインエリア内に位置決めすることが可能
となる。

実施例 第２図は本発明の実施例のブロツク線図であ
り、２１はマイクロプロセツサ、２２はメモリ、
２３は入力部、２４は出力部、２５は記録媒体で
あるコンパクトデイスク、２６はコンパクトデイ
スク２５を回転させるデイスクモータ、２７はピ
ツクアツプ、２８は半導体レーザ、２９はレン
ズ、３０はビームスプリンタ、３４は1/4波長板、
３２，３３はレンズ、３４はデイテクタ、３５は
レンズ３２を上下方向に移動させるためのフオー
カスコイル、３６はレンズ３２をコンパクトデイ
スク２５の半径方向に移動させるトラツキングコ
イル、３７はマトリクス回路、３８は復調回路、
３９はトラツキングサーボ回路、４０はフオーカ
スサーボ回路、４１はトレース速度が一定となる
ようにデイスクモータ２６を制御する回転制御回
路、４２は信号処理回路、４３はDA変換器、４
４はローパスフイルタ、４５は増幅器、４６はス
ピーカ、４７はフイードモータ制御回路、４８は
ピツクアツプを矢印方向に移動させるフイードモ
ータ、４９は送りねじ、５０は操作部、５１は表
示器、５２はピツクアツプ２７が第３図Ｂに示す
ようにリードインエリアＣの所定位置より内側に
なつた時オンとなり、その出力信号ｅを“１”と
する原点スイツチである。

半導体レーザ２８からのレーザ光はレンズ２
９、ビームスプリツタ３０、1/4波長板３１、レ
ンズ３２を介してコンパクトデイスク２５に入射
し、コンパクトデイスク２５からの反射光はレン
ズ３２、1/4波長板３２、ビームスプリツタ３０、
レンズ３３を介してデイテクタ３４に入射され
る。デイテクタ３４は複数（例えば４個）のフオ
トダイオードから構成されており、各フオトダイ
オードはコンパクトデイスク２５からの反射光を
電気信号に変換してマトリツクス回路３７に加
え、マトリクス回路３７はデイテクタ３４からの
電気信号に基づいてRF信号ａ，トラツキング信
号ｂ及びフオーカス信号ｃを作成し、それぞれ復
調回路３８，トラツキングサーボ回路３９及びフ
オーカスサーボ回路４０に加える。

トラツキングサーボ回路３９はトラツキング信
号ｂに基づいてトラツキングコイル３５を駆動
し、デイテクタ３４の中心（光軸）とトラツクと
が一致するようにレンズ３２をコンパクトデイス
ク２５の半径方向に移動させ、フオーカスサーボ
回路４０はフオーカスコイル３６を駆動し、デイ
テクタ３４がコンパクトデイスク２５に対して合
焦状態となるようにレンズ３２を上下方向に移動
させる。また、復調回路３８はRF信号を復調し
て信号処理回路４２に加えると共に、同期信号を
分離して回転制御回路４１に加える。回転制御回
路４１は同期信号の周波数と基準周波数とを比較
し、常に同期信号の周波数が基準周波数と一致す
るようにデイスクモータ２６の回転数を制御し、
信号処理回路４２は誤り訂正コードに基づいて誤
り訂正を行なうと共に、第３図に示した領域Ｓに
記憶されているサブコードを入力部２３を介して
マイクロプロセツサ２１に加える。そして、信号
処理回路４２で誤りが訂正された信号はDA変換
器４３、ローパスフイルタ４４、増幅器４５を介
してスピーカ４６に加えられ、スピーカ４６より
コンパクトデイスク２５の記憶内容に対応した再
生音が出力される。

コンパクトデイスクプレーヤは上述したように
して、コンパクトデイスクに記憶されている情報
を再生しているものであるが、リードインエリア
に記憶されているリードイン情報を読取る場合は
次のようにしている。

第４図はリードイン情報を読取る際のマイクロ
プロセツサ２１の処理内容を示すフローチヤート
であり、以下同図を参照してリードイン情報を読
取る際の第２図の動作を説明する。

マイクロプロセツサ２１はリードイン情報を読
取ることが指令されると第４図のフローチヤート
に示す処理を開始し、先ず出力部２４に制御信号
を加えてその出力信号ｄを“１”にする（ステツ
プS1）。これにより、増幅器４５は非動作状態と
なり、再生音がスピーカ４６から出力されなくな
る。次いで、マイクロプロセツサ２１はフイード
モータ制御回路４７に制御信号を加え、信号ｅが
“１”となるまで、即ち原点スイツチ５２がオン
となるまでフイードモータ４８を高速で逆転させ
る（ステツプS2，３）。これにより、ピツクアツ
プ２７はコンパクトデイスク５の内側方向に移動
し、そして、信号ｅが“１”となると、マイクロ
プロセツサ２１はフイードモータ制御回路４７に
制御信号を加え、フイードモータ４８を停止させ
る（ステツプS4）。これにより、ピツクアツプ２
７は通常は第３図Ｃに示すようにリードインエリ
アＣ内の所定位置に位置決めされるが、原点スイ
ツチ５２の取付け位置，ストローク或いはフイー
ドモータ４８の特性によつては同図Ｄに示すよう
に鏡面エリアＢに入つてしまう場合もある。

ステツプS4でフイードモータ４８を停止させ
ると、マイクロプロセツサ２１は信号処理回路４
２を介して加えられるリードイン情報の読取りを
開始し、リードイン情報を正確に読取れた場合は
リードイン情報をメモリ２２に記憶させる等の他
の制御ステツプに移り、所定時間Ｔ（例えば２秒）
経過してもリードイン情報を正確に読取ることが
できない場合（ピツクアツプ２７が鏡面エリアＢ
に入つてしまつた場合）は信号ｅが“０”となる
まで、即ち原点スイツチ５２がオフとなるまでフ
イードモータ４８を正転させる（ステツプS5〜
９）。

そして、ステツプS9で信号ｅが“０”となつ
たと判断すると、マイクロプロセツサ２４はフイ
ードモータ制御回路４７に制御信号を加え、フイ
ードモータ４８を停止させる（ステツプS10）。
これによりピツクアツプ２７は第３図Ｅに示すよ
うに、ピツクアツプ２７はリードインエリアＣ内
に位置決めされる。この後、マイクロプロセツサ
２１はリードイン情報の読取りを開始し（ステツ
プS11）、リードイン情報を正確に読取ることが
できた場合は、リードイン情報をメモリ２２に記
憶させる等の他の制御ステツプに移り、所定時間
Ｔが経過してもリードイン情報を正確に読取るこ
とができなかつた場合は、その処理を中止する
（ステツプS11〜14）。

発明の効果 以上説明したように、本発明は、光学デイスク
からの反射光を電気信号に変換するピツクアツプ
と、該ピツクアツプの出力信号に基づいて前記光
学デイスクの記憶内容を再生する再生手段と、前
記ピツクアツプを前記光学デイスクの半径方向に
移動させる移動手段と、前記ピツクアツプがリー
ドインエリア内の所定位置に配置された時オン状
態となる原点スイツチと、リードイン情報の読取
指令により前記移動手段を制御して前記原点スイ
ツチがオンとなるまで前記ピツクアツプを第１の
方向に高速移動させてリードイン情報を読み取
り、リードイン情報が読み取れない時前記ピツク
アツプを前記第１の方向と反対方向に前記原点ス
イツチがオフとなるまで低速移動させる制御手段
とを備えたものであるから、原点スイツチの取付
け位置に誤差がある場合或いは原点スイツチのス
トロークや移動手段（フイードモータ４７）の特
性のばらつきがある場合に於いても、ピツクアツ
プをリードインエリア内に正確に位置決めでき、
従つてリードイン情報を確実に読取ることができ
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成図、第２図は本発明の実
施例のブロツク線図、第３図は第２図の動作説明
図、第４図はマイクロプロセツサ２１の処理内容
の一部を示すフローチヤート、第５図はコンパク
トデイスクの構成を示す平面図、第６図は従来例
の動作説明図である。 ２１はマイクロプロセツサ、２２はメモリ、２
３は入力部、２４は出力部、２５はコンパクトデ
イスク、２６はデイスクモータ、２７はピツクア
ツプ、２８は半導体レーザ、２９はレンズ、３０
はビームスプリツタ、３１は1/4波長板、３２，
３３はレンズ、３４はデイテクタ、３５はフオー
カスコイル、３６はレンズ３２をトラツキングコ
イル、３７はマトリクス回路、３８は復調回路、
３９はトラツキングサーボ回路、４０はフオーカ
スサーボ回路、４１は回転制御回路、４２は信号
処理回路、４３はDA変換器、４４はローパスフ
イルタ、４５は増幅器、４６はスピーカ、４７は
フイードモータ制御回路、４８はフイードモー
タ、４９は送りねじ、５０は操作部、５１は表示
器、５２は原点スイツチである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 光学デイスクからの反射光を電気信号に変換
   するピツクアツプと、該ピツクアツプの出力信号
   に基づいて前記光学デイスクの記憶内容を再生す
   る再生手段と、前記ピツクアツプを前記光学デイ
   スクの半径方向に移動させる移動手段と、前記ピ
   ツクアツプがリードインエリア内の所定位置に配
   置された時オン状態となる原点スイツチと、リー
   ドイン情報の読取指令により前記移動手段を制御
   して前記原点スイツチがオンとなるまで前記ピツ
   クアツプを第１の方向に高速移動させてリードイ
   ン情報を読み取り、リードイン情報が読み取れな
   い時前記ピツクアツプを前記第１の方向と反対方
   向に前記原点スイツチがオフとなるまで低速移動
   させる制御手段とを備えたことを特徴とする光学
   デイスクプレーヤ。