JPH0561697B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はデイスクの再生において、操作者がラ
ンダム選曲した場合に、同じ曲番が一定の曲数の
間は再生されないようにしたデイスク再生装置に
おけるランダム選曲方式に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

光デイスク、例えばコンパクトデイスクにあつ
て、操作者がランダム選曲した場合は、プロセツ
サ内で乱数を発生させて、適宜曲番を選択して順
次再生する。しかし、プロセツサ内で発生した乱
数によりランダム再生を行つても、発生された乱
数の結果、同一曲が連続して再生されたり、数曲
再生した後に同じ曲が再び再生されたりする等、
実質的にランダム再生が行われない場合がある等
の問題があつた。

〔発明の目的〕

本発明は前記した問題点を解決せんとするもの
で、ランダム再生において、曲数に応じて予め定
められた保護範囲内にあつては同じ曲が再生され
ないようにし、実質的なランダム再生が行えるよ
うにすると共に、前記保護範囲を全曲数に応じて
可変となし、曲数が少ない場合でも連続してラン
ダム再生が行えるようにしたデイスク再生装置に
おけるランダム選曲方式を提供することを目的と
する。

〔発明の概要〕

本発明は前記した目的を達成するために、
TOCから少なくとも全曲数を読み取り、ランダ
ム選曲が行われた場合には、曲数に応じて定めら
れた保護範囲にあつては同じ曲が再生されないよ
うにし、かつ前記保護範囲を全曲数に応じて可変
するようにしたことである。

〔発明の実施例〕

次ぎに、本発明の一実施例を多数のデイスクを
収納したマガジンから１枚のデイスクを選択して
引き出し再生するデイスク再生装置に応用した場
合について、第１図と共に説明する。

第１図において、１はＮ（Ｎは２以上の自然数）
枚のデイスクを所定ピツチで順に配列収納するマ
ガジンである。マガジン１には、デイスクを担持
するＮ枚のトレイがマガジン本体に対して突出収
納自在に設けられている。マガジン１は、所定装
着部に着脱自在に装着されている。このマガジン
１に設けられた複数のデイスク収納位置としての
Ｎ枚のトレイ上にそれぞれ収納されたＮ枚のデイ
スクD₁〜D_Nのうちの１つがデイスク取出搬送機
構２によつてスピンドルモータ３の回転軸に固着
されたターンテーブル４のデイスク担持面上に搬
送されてクランプされる。デイスク取出搬送機構
２は、マガジン１のトレイを突出させてデイスク
をターンテーブル４のデイスク担持面上に移動さ
せる突出部材と、この突出部材によつてデイスク
がターンテーブル４のデイスク担持面上に移動し
たときデイスクをクランプするクランプ機構と、
この突出部材のマガジン１に対するトレイ配列方
向における相対的な位置を変化させる移動プレー
トと、移動プレートの位置、クランプ機構の動作
等を検知するためのセンサとを有している。この
デイスク取出搬送機構２における移動プレートを
移動させることにより突出部材の位置が変化し、
デイスクの選択が行えるようになつている。これ
らマガジン１及びデイスク取出搬送機構２の構成
は、特願昭60−153651号明細書等に詳述されてい
る。

デイスク取出搬送機構２によりマガジン１から
取出されてターンテーブル４のデイスク担持面上
にクランプされたデイスクDnの記録情報は、光
学式ピツクアツプ６により読み取られる。このピ
ツクアツプ６には、レーザダイオード、対物レン
ズ、フオーカスアクチユエータ、トラツキングア
クチユエータ、フオトデイテクタ等が内蔵されて
いる。ピツクアツプ６の出力は、フオーカスサー
ボ回路７、トラツキングサーボ回路８、RFアン
プを含む再生クロツク生成回路９の各々へ供給さ
れている。

フオーカスサーボ回路７では、例えば非点収差
法によりフオーカスエラー信号が生成され、この
エラー信号に応じてピツクアツプ６内のフオーカ
スアクチユエータが駆動される。この結果、レー
ザダイオードから発せられて対物レンズを経たレ
ーザ光がデイスクDnの記録面に集束されて情報
検出用光スポツトが形成される。また、トラツキ
ングサーボ回路８では、例えばプツシユプル法に
よつてトラツキングエラー信号が生成され、この
エラー信号がピツクアツプ６内のトラツキングア
クチユエータとキヤリツジサーボ回路１０へ送出
される。このキヤリツジサーボ回路１０の出力
は、ピツクアツプ６を担持するキヤリツジ（図示
せず）を駆走するモータMaに供給されてピツク
アツプ６がデイスクDnの半径方向へ送られる。

再生クロツク生成回路９において復調用の再生
クロツク信号が生成されてスピンドルサーボ回路
１１に供給される。スピンドルサーボ回路１１に
おいて、再生クロツクとクロツク発生回路１２か
らの基準クロツクとの位相差に応じた駆動信号が
生成されてスピンドルモータ３が駆動され、デイ
スクDnのトラツク線速度が一定となるように制
御される。また、再生クロツク生成回路９におけ
るRFアンプの出力は再生クロツクと共にフレー
ム同期回路を含むEFM復調回路１３に供給され
る。EFM復調回路１３の復調出力は、復調デー
タ信号のデイインタリーブ、誤り検出、訂正、補
正等を行うデータ処理回路１４にて処理される。
しかる後に、復調出力はデータメモリ１５に一旦
蓄えられてクロツク発生回路１２からのクロツク
信号により読み出され、Ｄ／Ａ（デイジタル／ア
ナログ）コンバータ１６によつてアナログ信号と
なる。このアナログ信号はLPF（ローパスフイル
タ）１７及びアンプ１８を介して左右音声信号と
して出力される。尚、アンプ１８は、制御データ
の供給を受けてこの制御データによつて周波数特
性が変化するように構成されている。

一方、EFM復調回路１３からのデータ中のコ
ントロール信号はシステムコントローラ２０へ供
給され、曲中、曲間、曲番、演奏時間、デイスク
の型番号等の各種情報が読込まれるようになつて
いる。このシステムコントローラ２０は、プロセ
ツサ、ROM（読み出し専用メモリ）、RAM（ラン
ダムアクセスメモリ）、インターフエイス回路、
タイマ等からなる１個若しくは複数個のマイクロ
コンピユータで形成されている。このシステムコ
ントローラ２０において、プロセツサはROMに
予め格納されかつ第２図のフローチヤートに基づ
くプログラムに従つて動作し、デイスク取出搬送
機構２からの各種検知信号、操作部２１からのキ
ー入力データ、乱数発生回路２３の出力データを
処理してキヤリツジサーボ回路１０、スピンドル
サーボ回路１１、アンプ１８、表示器２２、駆動
回路２４，２５への各種指令及びデータの供給を
なす。乱数発生回路２３は、例えば極めて短い周
期で係数値が順次変化するｍ（ｍは自然数）進カ
ウンタの出力をデータ出力指令に応答してラツチ
したのち出力するように構成されている。また、
駆動回路２４，２５は、デイスク取出搬送機構２
における移動プレート及び突出部材をそれぞれ駆
動するモータMb，Mcに指令に応じた駆動電流
を供給するように構成されている。

尚、２６はシステムコントローラ２０からの情
報を蓄積するRAMである。

S₁〜S₄は所定装着部に装着されたマガジン１の
近傍に配置された各種の検出スイツチにして、S₁
はマガジン１が所定装着部に装着されると出力を
送出するマガジン検出スイツチ、S₂は突出された
トレー内のデイスクの有無を検出するデイスク検
出スイツチ、S₃はマガジン１内にトレーが収納さ
れたか否かを検出するトレー収納検出スイツチ、
S₄はターンテーブル４に対し上下動するマガジン
１の位置を検出するマガジン位置検出スイツチで
ある。

次に、システムコントローラ２０におけるプロ
セツサの動作を第２図のフローチヤートと共に説
明する。

先ず、電源を投入すると、マガジン１が所定装
着部にセツトされたか否かをプロセツサが監視し
（ステツプａ）、マガジン１が所定装着部に装着さ
れマガジン検出スイツチS₁がマガジン１のセツト
を検出し、その検出信号をプロセツサに送出する
と、該プロセツサはマガジン１がセツトされたと
判断して次のステツプに進む。また、装着されて
いない場合には動作は停止する。

次のステツプにおいてマガジン１を上下動させ
て、最上段あるいは最下段のトレーの引き出しが
可能な位置にマガジン１をセツトする（ステツプ
ｂ）。そして、マガジン位置検出スイツチS₄がマ
ガジン１の位置信号をプロセツサに送出すると、
該プロセツサは次のステツプに進む。

次のステツプにおいて、引き出されるトレー内
にデイスクが有るか否かを検出し（ステツプｃ）、
デイスク検出スイツチS₂がデイスクを検出すると
デイスク有りと判断し、この動作を全てのトレー
において行い、終了すると次のステツプ進む。そ
して、次のステツプにおいて、再生スイツチがオ
ンされたか否かをプロセツサは監視し（ステツプ
ｄ）、ここで、再生スイツチのオンを検出しない
場合には、再生スイツチの作待ちとなり、また、
再生スイツチが操作されオン状態になると、プロ
セツサはデイスクをローデイングするための信号
を再生装置に出力する。従つて、再生装置はデイ
スクのローデイングを行い（ステツプｅ）、デイ
スクを回転させると共にピツクアツプをデイスク
のリードイン部分にジヤンプする（ステツプｆ）。

この時、プロセツサはピツクアツプがリードイ
ンされたか否かを監視し（ステツプｇ）、リード
インされていない場合には前のステツプｆに戻
り、リードインを確認すると次のステツプに進
む。

次のステツプにおいて、TOCの読み取りを行
い（ステツプｈ）、プロセツサはTOCの読み取り
において少なくとも全曲数Ｔをメモリー内に記憶
する（ステツプｉ）。そして、そのメモリー内容、
すなわち、全曲数が１曲若しくは２曲であるか否
かをプロセツサは判断し（ステツプｊ）、全曲数
が２曲までであるとランダム選曲の必要がないの
で、保護範囲に入れずにランダム定数を０として
次のステツプに進む（ステツプｋ）。

一方、前記ステツプｊにおいての判断で、全曲
数が３曲以上であると、該全曲数に応じたランダ
ム定数Ｒを決定する（ステツプｌ）。すなわち、
本実施例においては、保護範囲を最大８曲までと
したので、ランダム定数Ｒ＝全曲数÷２で求め
る。例えば、全曲数≧16曲の場合はＲ＝８とな
り、後述するランダム再生において同一曲を８曲
の間は再生しないように保護する。

このように、ランダム定数を決定した後、プロ
セツサはランダム再生の指示が操作者から行われ
るか否かを監視する（ステツプｍ）。ランダム再
生の指示が行われない場合は、ステツプｕの再生
に進み通常の１曲目からの再生を行う。ランダム
再生の指示を検出すると、前記ステツプｌで決定
したランダム定数Ｒを発生させ、乱数発生の値を
Ｐ(n)に格納する（ステツプｎ）。そして、前記ス
テツプｎの後において、プロセツサは前記ステツ
プｋの保護範囲無し、すなわち、Ｒ＝０の場合で
あるか否かを監視し（ステツプｏ）、保護範囲無
しの場合はステツプｒに進んでＰ(n)曲目をサーチ
する。

一方、前記ステツプｏにおいて、保護範囲の必
要性がある、すなわちＲ≠０を検出した場合に
は、乱数発生値Ｐ(n)が今迄までに再生した曲であ
るか否かをプロセツサは監視し（ステツプｐ）、
乱数発生値Ｐ(n)が前回の再生におけるＲ回内の１
つの曲と同じものである場合は、ステツプｎに戻
して再び乱数発生を行い、Ｒ回内の１つの曲と相
違する場合には次のステツプに進む。次のステツ
プにおいて、前記乱数発生値Ｐ(n)がＲ回内で再生
した２つ目の曲であるか否かを監視し、再生した
曲である場合にはステツプｐと同様にステツプｎ
に戻し、再生した曲と相違する場合には次のステ
ツプに進み、前記した同様に３つ目の曲であるか
否かを監視するという動作をＲ回繰り返し行う
（ステツプｑ）。

以上の動作を繰り返し行つた結果、選択された
乱数発生値Ｐ(n)が過去のＲ回の再生において再生
されなかつた場合には、プロセツサは該乱数発生
値Ｐ(n)曲目をサーチさせ（ステツプｒ）、次いで
サーチが終了したか否かを監視し（ステツプｓ）、
サーチが終了したことを検出するとメモリー内の
情報を更新する（ステツプｔ）。そして、更新が
終了すると、前記乱数発生値Ｐ(n)の曲の再生を行
うものである（ステツプｕ）。

前記したように、プロセツサはランダム再生が
指示された場合には、予め設定した保護範囲内に
おいて乱数発生値Ｐ(n)の曲が再生されないように
動作し再生を開始して動作を終了する。

〔発明の効果〕

本発明は前記したように、TOCから少なくと
も全曲数を読み取り、ランダム選曲が行われた場
合には、曲数に応じて予め定められた保護範囲内
において同じ曲が再生されないようにし、実質的
なランダム再生が行えるようにすると共に、前記
保護範囲を全曲数に応じて可変となし、曲数が少
ない場合でも連続してのランダム再生が行えるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用するデイスク再生装置の
実施例を示すブロツク図、第２図は本発明に係る
フローチヤート図である。 １…マガジン、２…デイスク取出搬送機構、２
０…システムコントローラ、S₁…マガジン検出ス
イツチ、S₂…デイスク検出スイツチ、S₃…トレー
収納検出スイツチ、S₄…マガジン位置検出スイツ
チ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ デイスク再生装置にセツトされたデイスクの
   再生において、 デイスクのリードイン部分に記録されている
   TOC情報中から少なくともデイスクに記録され
   ている全曲数を読み取り、 該続み取られた全曲数に応じてランダム再生の
   保護範囲を可変設定し、 ランダム選曲が行なわれた場合には、前記設定
   された保護範囲の間は同一曲番の曲が再生される
   ことのないようにしたこと を特徴とするデイスク再生装置おけるランダム選
   曲方式。