JPH0465292B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガステーブル等のガス流量制御装置の
構成に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の例えば、コントローラプレートとコント
ローラパツキンとの摺動によるガス量制御は行わ
れていたが同一摺動面によつてガス量を閉止する
ことはなく、親子バーナへの火力切替は閉子式に
よつてのみ行われていた。第２〜３図および第４
〜５図に示すように、ガスコツク１は一方に設け
られた子バーナガス出口１ａと他方にメインガス
出口１ｂを有し夫々の出口には子バーナノズル
２、親バーナノズル４を取り付け、さらに子バー
ナ３、親バーナ５を接合している。使用時、つま
み７の回転操作により閉子６が90°回転し親バー
ナ５、子バーナ３ともに全開燃焼する。ここで子
バーナ３の単独燃焼とする場合には前記つまみ７
の回転角度を増し前記閉子６によつてメインガス
の通路をふさぎ親子バーナの火力切替を行う構成
であり親バーナ５の火力調整はつまみ７を「止」
側へ右へ回し、子バーナ３の単独燃焼への切替は
つまみ７を左へ回さなければならない使い勝手の
悪い構成であつた。

コントローラプレートとコントローラパツキン
の組合せによるガス量制御装置にあつても親バー
ナから子バーナへの切替は閉子の回転による構成
であり使い勝手の悪さには効果がないものであつ
た。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消するものでガ
スコツク本体に内蔵したコントローラパツキンの
コントローラプレートとの摺動面にビートと凸部
とを設け、コントローラピンの摺動により親バー
ナのガス量を無段階に制御しかつ同一摺動面にて
親バーナのガス量をストツプさせ、子バーナ単独
燃焼に切替えをワンタツチで行う事で閉子式の操
作の不便さを解消することを目的とするものであ
る。

発明の構成 上記目的を達するため、本発明はガスの進入を
開閉するガスコツクと一体化し、前記ガスコツク
とメインガス噴出ノズルの間を連通するガス通路
を有する本体と、前記本体に回転可能に内蔵し、
ガスの最大通過量から最小通過量を規定する複数
個のガス通過孔を有するコントローラプレート
と、このコントローラプレートを圧接させて前記
ガス通路の途中に設け、ガスの最大通過量から最
小通過量までの通過孔を包含し、前記ガス通路に
通じる通過口をもつコントローラパツキンと、前
記コントローラプレートを一端部に取付け、かつ
他端部を本体に突出したシヤフトと、このシヤフ
トの他端部に取付け、コントローラパツキン上で
コントローラプレートを回動させてガス流量を制
御するコントローラレバーとを備え、前記コント
ローラパツキンはコントローラプレートとの摺動
面に臨む通過口の周囲に凸部を設けて面シールを
行うとともに外周にもビードを設けて二重シール
を行い、前記コントローラパツキンの通過口から
コントローラプレートの複数の通過孔をずらし、
メインガス噴出ノズルからのガス流を閉止する構
成である。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について図面に基づい
て説明する。

第６図は回路図でありガスコツク１の下流のガ
ス通路１ｃに子バーナ出口１ａとガス通路１ｃの
終端にメインガス出口１ｂを有し夫々の出口には
子バーナノズル２、親バーナノズル４を取り付け
さらに子バーナ３、親バーナ５を接合しており器
具壁９の外部にて閉子６とコントローラレバー１
０をつまみ７，８にて操作するようにしたもので
ある。

第７図はガス流量制御装置の主要断面図、第８
図は同装置の分解斜視図であり、つまみ７の回転
により閉子６よりガスが入り、一方は子バーナノ
ズル２より子バーナ３へと噴出し燃焼する。同時
にガス通路１ｃを通つたガスは、コントローラパ
ツキン１１の通過口１１ａとコントローラプレー
ト１２を通過し、親バーナノズル４を通つて親バ
ーナへ噴出する。

第９図にコントローラプレート１２とコントロ
ーラパツキン１１の部分分解図を示す。第１０〜
第１２図はコントローラプレート１２とコントロ
ーラパツキン１１の摺動関係を示す。コントロー
ラプレート１２には、ガスの最大通過量から最小
通過量を組合せで規定する通過孔、１２ａ，１２
ｂ，１２ｃが設けてある。コントローラパツキン
１１は、コントローラプレートの通過孔１２ａ，
１２ｂ，１２ｃを包含する通過口１１ａが設けて
あり、この部分を凸部１１ｂとしている。コント
ローラプレート１２の通過孔１２ａ，１２ｂ，１
２ｃとコントローラパツキン１１の凸部１１ｂは
平面で密着し、コントローラプレート１２の摺動
によつて、通過口１１ａと通過孔１２ａ，１２
ｂ，１２ｃとの孔位置を調節してガス量を変化さ
せる。第１０図は最大ガス通過量時で、コントロ
ーラプレート１２の通過孔１２ａ，１２ｂ，１２
ｃは全てコントローラパツキン１１の通過口１１
ａに包含されている。第１１図は、コントローラ
プレート１２を摺動させた状態で最小ガス通過量
時を示す。コントローラプレート１２の通過孔１
２ａ，１２ｂは、コントローラパツキン１１の通
過口１１ａから外れ、通過孔１２ｃだけ残つてガ
ス量を規制する。第１２図は、さらにコントロー
ラプレート１２を摺動させ、コントローラパツキ
ン１１の通過口１１ａから、コントローラプレー
ト１２の通過孔１２ｃも外れ、メインガス噴出ノ
ズルである親バーナノズル４からのガス流量を閉
止した状態、すなわち子バーナ単独燃焼時を示
す。第１３図は、コントローラプレート１２とコ
ントローラパツキン１１の部分断面図であり、コ
ントローラパツキン１１の通過口１１ａの周囲は
凸部１１ｂを設け、コントローラプレート１２と
平面で密着している。今、コントローラプレート
１２の通過孔１２ｃも、コントローラパツキン１
１の通過口１１ａから外れ、平面シールされ、ガ
スは閉止されている。このコントローラパツキン
１１の凸部１１ｂは、形状が大きいと、表面の仕
上げ状態や平面度などの加工条件によつて平面密
着によるシール効果が減少するため、コントロー
ラプレートの通過孔、１２ａ，１２ｂ，１２ｃを
閉止する最小寸法とする。しかし従来からガスを
平面で密着させるシールは非常に困難とされてお
り、コントローラパツキン１１の外周にビード１
１ｃを設けて、コントローラパツキン１１の凸部
１１ｂからの微少な漏れを親バーナノズル４へ流
出しない様に確実化している。このため、ビード
１１ｃは凸部１１ｂの高さより少し高くし、コン
トローラプレート１２で圧縮されてコントローラ
プレートが凸部１１ｂの面に当たるとき、コント
ローラプレート１２とビード１１ｃは凸部１１ｂ
とコントローラプレート１２との間の平面密着箇
所から漏れるガスをビード１１ｃの外へ逃がさな
いようにする。コントローラプレート１２上には
スプリング１３を用いて負荷を加えるとともに摺
動面にグリス２７を塗布しシールの効果を増して
いる。スプリング１３の上下にはスプリング受１
４，１４′を設け、スプリング１３の摺動をなめ
らかにしている。コントローラプレート１２にシ
ヤフト１５を嵌合しＥ型止め輪１６にて抜け防止
をしている。シヤフト１５にカバー１７を嵌合さ
せてＯリング１８にて外部へのガスシールを行
い、カバーより外部へ出た部分にはコントローラ
ベース１９とガス種指示板２０をはさみＥ型止め
輪１６′にて抜けを防ぎその上に板バネ２１をは
さんでコントローラレバー１０をング２３とナツ
ト２４にて締め付け固定している。器具壁９の外
部に出たコントローラピン１０に取り付けたコン
トローラつまみ８にて回転方向に摺動を与える。

第１４図に流量変化を示すもので、横軸は操作
角度、縦軸は流量である。

以上本発明によればコントローラパツキン１１
とコントローラプレート１２の摺動面に凸部と外
周にビードを設けることにより流量を最大から最
小まで調整ができかつガスを閉止することができ
ることとなり親子切替はコントローラピン１０の
操作によりワンタツチで行え使い勝手の向上をは
かれるという効果を有する。

発明の効果 以上のように本発明によればコントローラパツ
キンの摺動面に凸部とビードを設けたことにより
コントローラプレートとの摺動の中でガスをスト
ツプする事が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の回路構成図、第２〜第５図は
従来例の構成断面図、第６図は本発明の一実施例
である回路構成図、第７図は同要部断面図、第８
図は同要部の分解斜視図、第９図は同コントロー
ラプレートとコントローラパツキンの要部分解斜
視図、第１０図、第１１図、第１２図は同コント
ローラプレートとコントローラパツキンの動作説
明図、第１３図は同部分断面図、第１４図は同流
量特性を示す特性図である。 １……ガスコツク、２……子バーナノズル、４
……親バーナノズル、５……親バーナ、６……閉
子、１０……コントローラレバー、１１……コン
トローラパツキン、１１ａ……通過口、１１ｂ…
…凸部、１１ｃ……ビード、１２……コントロー
ラプレート、１２ａ〜１２ｃ……通過孔、１３…
…スプリング、１５……シヤフト、１９……コン
トローラベース、２０……ガス種指示板、２１…
…板バネ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガスの進入を開閉するガスコツクと一体化
   し、前記ガスコツクとメインガス噴出ノズルの間
   を連通するガス通路を有する本体と、この本体に
   回転可能に内蔵し、ガスの最大通過量から最小通
   過量を規定する複数個のガス通過孔を有するコン
   トローラプレートと、このコントローラプレート
   を圧接させて前記ガス通路の途中に設け、ガスの
   最大通過量から最小通過量までの通過孔を包含
   し、前記ガス通路に通じる通過口をもつコントロ
   ーラパツキンと、前記コントローラプレートを一
   端部に取付け、かつ他端部を本体外に突出したシ
   ヤフトと、このシヤフトの他端部に取付け、コン
   トローラパツキン上でコントローラプレートを回
   動させてガス流量を制御するコントローラレバー
   とを備え、前記コントローラパツキンはコントロ
   ーラプレートとの摺動面に臨む通過口の周囲に凸
   部を設けて面シールを行うとともに外周にもビー
   ドを設けて二重シールを行い、前記コントローラ
   パツキンの通過口からコントローラプレートの複
   数の通過孔をずらし、メインガス噴出ノズルから
   のガス流を閉止する構成としたガス流量制御装
   置。