JPH0465211A - 射出成形機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、射出成形機に関する。

（従来の技術） 射出成形機は周知の如く、溶融樹脂を高圧で金型内のキ
ャビティーに注入して成形するものである。従って、そ
の型締装置の型締め力が安定していることが、製品精度
上重要であった。

このような射出成形機の型締装置としては、例えば、特
開昭６２−１６７６２０号公報や特開平１−２５５５１
６号公報に記載のものが公知である。

前記従来の型締装置は、第１５図に示すようにトグル機
構を有していた。

即ち、第１５図において、５０は固定プラテン、５１は
可動プラテン、５２は固定金型、５３は可動金型、５４
は固定フレームである。前記可動プラテン５１に第１リ
ンク５５が連結され、前記固定フレーム５４に第２リン
ク５６が連結され、さらに、該第１リンク５５と第２リ
ンク５６は、連結部材５７により互いに結合され、トグ
ル機構を構成している。そして、連結部材５７を矢印Ｐ
方向に移動させて、第１リンク５５と第２リンク５６を
一直線状とすることにより、固定金型５２と移動金型５
３とを型締めするよう構成されていた。

（発明が解決しようとする課題） 前記従来のトグル機構の型締め装置では、その型締め力
は、第１リンク５５の圧縮歪量ａと第２リンク５６の圧
縮歪量すの合計量（ａ＋ｂ）に比例して得られる。また
、連結部材５７の移動にともない前記歪量が急激に増大
するというものであった。

即ち、前記従来のトグル機構のものでは、歪量が急激に
変化すると、型締め力も急激に変化するため、連結部材
５７の停止精度により、型締め力が変化し易く不安定で
あるという問題があった。

そこで本発明は、リンク機構の停止精度にばらつきが生
じても、型締め力の変化が少なく、安定したものとなる
ようにした射出成形機を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた
。即ち、第１乃至第３図のクレーム対応図に示す如く、
本発明の特徴とする処は、固定された固定プラテン４と
、該固定プラテン４に対して対向配置されて接近離反自
在な可動プラテン６と、前記固定プラテン４の可動プラ
テン側端面に取り付けられた固定金型７と、前記可動プ
ラテン６の固定プラテン側端面に取り付けられた可動金
型８と、前記可動プラテン６を移動させて固定金型７と
可動金型８との型締めを行なう型締め装置９とを備えた
射出成形機において、 前記型締め装置９は、前記固定プラテン４と可動プラテ
ン６の何れか一方に、第１回動支軸１０を介して回動自
在に枢支されたプルロッド１１と、他方に、第２回動支
軸１２を介して回動自在に枢支されると共に前記プルロ
ッド１１に第３回動支軸１４を介して回動自在に枢支さ
れ且つ前記プルロッド１１よりも短いブツシュロッド１
３と、前記第３回動支軸１４を第２回動支軸１２回りに
回動させる駆動装置１９とから成り、且つ、前記プルロ
ッド１１とプッシュロッドエ３とは、前記第１、第２及
び第３回動支軸１０．１２．１４が、この順序で配置さ
れ得るように設けられている点にある。

（作　用） 本発明の作用を第１図乃至第４図を参照しつつ説明する
。

第１図は、固定金型７と可動金型８間に間隙が形成され
た型開きの状態を示し、この状態から、型締めを行なう
には、駆動装置１９により第３回動支軸１４を第２回動
支軸１２回りに回動させる。第１図の場合は、ブツシュ
ロッド１３が固定プラテン４に結合されているため、第
３回動支軸１４の回動により、プルロッド１１が引っ張
られ、可動プラテン６が固定プラテン４側に移動する。

しかして第２図に示す如く、可動金型８が固定金型７に
当接する。更に駆動装置１９により第３回動支軸１４を
回動させ、第３図に示すように、第１回動支軸１０、第
２回動支軸１２、及び第３回動支軸１４をこの順序に位
置させることにより、型締め力を発生させる。

この場合、第１回動支軸１０１第２回動支軸１２及び第
３回動支軸１４がこの順序で且つ同一直線上に位置させ
たときに最大型締力を発生させることができる。

型締め力は、次の通り求められる。

即ち、第４図に示す如く、可動金型Ｂが固定金型７に接
触し始めた状態において、第１回動支軸１０と第２回動
支軸１２とを結ぶ直線（ｙ軸）と、第３回動支軸１４を
通る水平直線（ｙ軸）との交点を０とする。

そして、第１回動支軸１０を中心としたプルロッド１１
の長さの半径の円とｙ軸との交点をＢとして、第２回動
支軸１２を中心としてブツシュロッド１３の長さの半径
の円とｙ軸との交点をＡとする。

このように各点を定義したとき、第３回動支軸１４をｙ
軸上まで移動させると、第３回動支軸１４は、Ａ−Ｂの
範囲に一停止することになる。

即ち、プルロッド１１は引張られ、ブツシュロッド１３
は圧縮される。従って、型締め力は、Ａ−Ｂの範囲の歪
量に比例したものとなる。

本発明によれば、リンクの歪量が（Ａ−Ｂ）となり、徐
々に増大するため、第３回動支軸１４の回動停止精度が
悪くても、型締め力の変化が少な（、型締めが安定した
ものとなる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第４〜７図に示すものは、本発明の第１実施例であり、
射出成形機は、射出装置１と金型装置２とからなる。

前記金型装置２は、フロア−に固定されたヘース３と、
該ベース３上面に固定された固定プラテン４を有する。

固定プラテン４の左右両端部にガイドポスト５が垂直に
立設されている。このガイドポスト５に可動プラテン６
が上下動自在に支持されている。

前記固定プラテン４の上面に固定金型７が着脱自在に固
定され、かつ、前記可動プラテン６の下面に可動金型８
が着脱自在に固定されている。固定金型７と可動金型８
の合せ面部にキャビティが形成されている。

９は型締め装置であり、前記可動プラテン６に第１回動
支軸１０を介して回動自在に枢支されたプルロッド１１
と、固定プラテン４に第２回動支軸１２を介して回動自
在に枢支されたブツシュロッド１３とを有し、該ブツシ
ュロッド１３とプルロッド１１とは第３回動支軸１４を
介して回動自在に枢結されている。

前記第１回動支軸１０は左右一対あり、可動プラテン６
の上面の左右両側に設けられた上部軸受部１５に各々回
動自在に支持されている。この第１回動支軸１００両端
部に前記プルロッド１１が回動自在に支持されている。

従って、プルロッド１１は前後左右に４本設けられてい
る。

前記第１回動支軸１０は偏心軸に形成されており、かつ
、ウオーム機構１６によって、左右の第１回動支軸１０
は連動連結されている。そして、ウオーム機構１６によ
り、左右の第１回動支軸１０の偏心量を同時に同量だけ
変更できるよう構成されている。

この第１回動支軸１０の回動により、Ａ−Ｂの範囲で与
えられるプルロッドの歪量を可変とし、ひいては型締力
が可能となる。

前記第２回動支軸１２は、固定プラテン４の下面に設け
られた下部軸受部１７に回動自在に支持されている。こ
の第２回動支軸１２の両端部に、キー１８を介して前記
ブツシュロッド１３が固定されている。

このブツシュロッド１３の長さ　（第２回動支軸１２と
第３回動支軸１４間の距離）は、前記プルロッド１１の
長さ（第１回動支軸１０と第３回動支軸１４間の距離）
よりも短かい。そして、プルロッド１１の長さは、第６
図の右半部に示すように、固定金型７と可動金型８が当
接した時、所定の型締め力を付与して、かつ第１．２及
び３回動支軸１０，１２．１４が、この順序で、同一直
線上に並ふことができる長さとされている。

１９は、第３回動支軸１４を第２回動支軸１２まわりに
回動させるための駆動装置である。この駆動装置１９は
、固定プラテン４の下面側に回動自在に支持された左右
一対の連動軸２０．２１に固定され、かつ、常時噛合し
ている左右一対の連動ギヤ２２．２２と、該連動ギヤ２
２に噛合し、かつ、前記第２回動支軸１２に固定された
従動ギヤ２３とを有する。前記連動軸２０．２１の内、
一方の連動軸２０にアーム２４が固定され、該アーム２
４の先端にシリンダー２５が連結されている。該シリン
ダー２５は、シリンダヘース２６に回動自在に取付けら
れている。

このシリンダー２５を伸縮させることにより、アーム２
４→連動ギヤ２２．２２→従動ギヤ２３を介して第２回
動支軸１２が回動し、ブツシュロッド１３が回動し、そ
して第３回動支軸１４が第２回動支軸１２まわりに回動
する。

即ち、第６図の金型装置２の左半分に示す状態は型開き
状態であり、回動金型８は固定金型７の上方に位置し、
両全型７．８間に所定の間隙が形成されている。この型
開き状態では、駆動装置１９のシリンダー２５は収縮し
ている。そして、第３回動支軸１４は、第１回動支軸１
０と第２回動支軸１２間に位置している。

次に、シリンダー２５が伸長し、アーム２４を反時計回
り方向に回動させて、連動ギヤ２２及び従動ギヤ２３を
回動させ、ブツシュロッド１３を下方に回動させる。そ
して、第６図の右半分に示す如く、第３回動支軸１４が
、第２回動支軸１２の下方で、かつ、第１及び第２回動
支軸１０．１２を結ぶ直線上に位置するところで、シリ
ンダー２５の伸長を停止させる。

前記ブツシュロッド１３の下方回動で、プルロッドＩＩ
が下方に引張られ、可動プラテン６がガイドポスト５に
案内されて下降し、可動金型８と固定金型７が当接し、
型締めが行われる。

前記可動金型８が固定金型７に当接した最初の段階では
、第３回動支軸１４は、第１及び第２回動支軸１０．１
２を結ぶ直線の外側に位置している。そして、更にシリ
ンダー２５を伸長させることにより、第３回動支軸１４
は前記直線上まで移動し、型締めを完了する。

このとき、第４図に示す如くプルロッドＩＩは引張り力
により伸び、ブツシュロッド１３は圧縮力により縮む。

従って、前記引張り力と圧縮力は共にその大きさは等し
く、この力が型締め力になる。即ち、型締め力は、プル
ロッド１１の伸び量に比例することになる。

このプルロッド１１の伸び量は、プルロッド１１０回動
角θ　（第４図参照）が、多少変動しても即ち、第１回
動支軸１０、第２回動支軸１２、第３回動支軸１４が同
一直線上からずれても、大きな変動として表われない。

従って、駆動装置１９の停止精度が多少悪くとも、型締
め力の大きな変動が生じず、安定した型締めが行われる
。

第９図及び第１０図は、本発明の第２実施例である。

この第２実施例では、駆動装置１９が第１実＃例のもの
と異なる。即ち、連動軸２０．２１に連動第１アーム２
７を固設し、第３回動支軸１４に連動第２アーム２８を
取付け、この第１及び第２アーム２７．２８を連結ビン
２９で枢着している。従って、第２回動支軸１２には、
第１実施例のような従動ギヤ２３を有しない。その他の
構成は、前記第１実施例と同じである。

第１１図及び第１２図に示すものは、本発明の第３実施
例である。

この第３実施例では、ガイドポスト５の上端に固定フレ
ーム３０が取付けられ、該固定フレーム３０と可動プラ
テン６は昇降ネジ３１で連結されている。

固定フレーム３０には上部エヤシリンダ３２が枢支され
、該エヤシリンダ３２のピストンロッド３３が、第１回
動支軸１０に連結されている。この第１回動支軸１０は
、軸受部３４に組込され、可動プラテン６の上部に着脱
自在に載置される構造とされでいる。

第３回動支軸１４を第２回動支軸１２まわりに回動させ
る駆動装Ｗ１９は、ベース３に枢支された下部エヤシリ
ンダ３５から成り、このシリンダ３５のピストンロッド
３６が、第３回動支軸１４にに連結されている。

この第３実施例において、型締め作用は、前記各実施例
と略同じであるが、型開きのとき、まず、下部エヤシリ
ンダ３５を操作し第３回動支軸１４を外側へ移動させ、
次に上部エヤシリンダ３２を操作して、第１回動支軸１
０および軸受部３４を可動プラテン６の上部から取外す
。そして、昇降ネジ３】により可動プラテン６を上昇さ
せることにより、大きく型開きすることができる。

第１３図及び第１４図に示すものは、本発明の第４実施
例である。

この第４実施例では、可動プラテン６は、固定プラテン
４又はベース３に取付けられた昇降シリンダ３７によっ
て昇降される。そして、ベース３には左右一対のベルア
ーム３８の中途部が回動自在に枢支されている。このベ
ルアーム３８の下端に駆動装置１９のシリンダ３５が連
結されている。そして、ベルアーム３８の上端部には、
上方開口の係合凹部３９が設けられ、この係合凹部３９
に、第３回動支軸１４が係脱自在に係合するよう構成さ
れている。

しかして、第１４図の状態において、昇降シリンダ３７
を伸長することにより、上下金型７，８の型開きが行わ
れる。この型開きのとき、第３回動支軸１４は、ベルア
ーム３８の係合凹部３９の上方開口部から上方に離脱す
る。

そして、型開き状態から昇降シリンダ３７を縮小させる
ことにより、可動金型８は下降して、固定金型７に当接
する。このとき、第３回動支軸１４はベルアーム３８の
係合凹部３９に係合し、第１４図の状態になる。

そして、この状態から駆動装置１９のシリンダ３５を伸
長させることにより、ベルアーム３８が回動し、係合凹
部３９に係合している第３回支軸１４を回動し、第１回
動支軸１０、第２回動支軸１２及び第３回動支軸１４が
一直線上に並び、型締めが行われる。

尚、本発明は、前記各実施例に限定されるものではなく
、プルロッドを固定プラテンに、ブツシュロッドを可動
プラテンに枢支しても良く、また各ロンドの本数や配置
は任意である。

更に駆動装置は、第３回動支軸を移動を得るものであれ
ば、如何なるものであっても良い。

（発明の効果） 本発明によれば、従来のトグル機構の型締め装置に比べ
て、型締めリンクの停止精度が要求されず、従って、安
定した型締め力を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はクレーム対応図、第４図はその作用
説明図、第５図は本発明の第１実施例を示す斜視図、第
６図は同一部断面平面図、第７図は同正面図、第８図は
同左側面図、第９図は本発明の第２実施例を示す正面図
、第１０図は同右側面図、第１１図は本発明の第３実施
例を示す正面図、第１２図は同平面図、第１３図は本発
明の第４実施例を示す平面図、第１４図は同正面図、第
１５図は従来例を示す概略図である。 ４−固定プラテン、６−可動プラテン、７−固定金型、
８−可動金型、９−・型締め装置、１〇−第１回動支軸
、１１−プルロッド、１２−第２回動支軸、１３−ブツ
シュロット、１４−第３回動支軸、１９−駆動装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定された固定プラテン（４）と、該固定プラテ
   ン（４）に対して対向配置されて接近離反自在な可動プ
   ラテン（６）と、前記固定プラテン（４）の可動プラテ
   ン側端面に取り付けられた固定金型（７）と、前記可動
   プラテン（６）の固定プラテン側端面に取り付けられた
   可動金型（８）と、前記可動プラテン（６）を移動させ
   て固定金型（７）と可動金型（８）との型締めを行なう
   型締め装置（９）とを備えた射出成形機において、 前記型締め装置（９）は、前記固定プラテン（４）と可
   動プラテン（６）の何れか一方に、第１回動支軸（１０
   ）を介して回動自在に枢支されたプルロッド（１１）と
   、 他方に、第２回動支軸（１２）を介して回動自在に枢支
   されると共に前記プルロッド（１１）に第３回動支軸（
   １４）を介して回動自在に枢支され且つ前記プルロッド
   （１１）よりも短いプッシュロッド（１３）と、 前記第３回動支軸（１４）を第２回動支軸（１２）回り
   に回動させる駆動装置（１９）とから成り、且つ、前記
   プルロッド（１１）とプッシュロッド（１３）とは、前
   記第１、第２及び第３回動支軸（１０）（１２）（１４
   ）が、この順序で配置され得るように設けられているこ
   とを特徴とする射出成形機