JPH03114645A - ダイカストマシンの製品取出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明はダイカストマシンにおいて、型開後の金型キャ
ビティから押出された製品を機外へ取出ず製品取出装置
に関するものである。

〔従来の技術］ ダイカストマシンによる鋳込作業において、金型キャビ
ティ内に射出充填された溶湯は固化して製品となり、こ
の製品が冷却されたのち可動金型を移動させて型開を行
うと、製品は可動金型側に保持された状態で型開され、
型開後、押出装置の押出ピンを前進させることにより製
品は可動金型のキャビティから押出される。そして型開
された可動金型の近傍には、製品取出装置が設けられて
おり、キャビティから押出された製品は、この製品取出
装置によって機外へ取出される。

従来一般にこの製品取出装置は、駆動装置で駆動されて
各方向へ移動可能なアームを備えており、このアームの
先端部には、駆動装置で駆動されて開閉するチャックが
設けられている。そして、型開が行われると、アームが
可動金型と固定金型との間へ進入してその先端のチャッ
クが開き、押出ピンで押出された製品は、開いているチ
ャック内へ一部を係入されてチャックが閉じることによ
りこのチャックに保持されるので、アームの移動により
製品は機外へ取出される。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、このような従来の製晶取出装置は、ダイ
カストマシン本体の側方にこれとは別体となって設けら
れているので、この製品取出装置を含めた全体の占有面
積が大きくなり、工場内面積の有効利用が計れないばか
りでなく、アームの移動範囲が大きくなって全体がコン
パクトに構成できないという問題があった。

〔課題を解決するための手段〕

このような課題を解決するために本発明では、ダイカス
トマシン本体のマシンベース１上に、金型開閉方向へ移
動自在なアーム支持部材をガイドレールを介して支持し
、先端部に開閉自在なチャックを備えたアームを、チャ
ックが金型からの製品押出位置と機外との間で移動する
ように前記アー支持部材側に揺動自在に枢支させた。

［作　用〕 溶湯の固化、冷却後、製品を保持した可動金型が移動し
て型開が行われると、アームが揺動して可動金型と固定
金型との間へ進入し、その先端のチャックが開くと同時
に、アーム支持部材が移動してチャックが製品に接近し
、押出ピンで押出される製品は、開いているチャック内
へ一部を係入される。次いで、チャックが閉じることに
より製品がこのチャックに保持されるので、アームの揺
動により製品は機外へ取出される。

〔実施例］ 第１図および第２図は本発明に係るダイカストマシンの
製品取出装置の実施例を示し、第１図はこれを実施した
ダイカストマシンの斜視図、第２図は製品取出装置の概
略構成図である。図において、両側のマシンベース１上
には、固定盤２が立設されており、この固定盤２と図示
しない他端の固定盤との間は、タイバー３によって４隅
を連結されている。タイバー３上には、可動盤４が固定
盤２に対する遠近方向へ移動自在に支持されていて、固
定盤２と可動盤４とには、固定金型（図示せず）と可動
金型５とが互いに対向して装着されており、可動盤４を
図示しない型締シリンダで進退させることにより、可動
金型５が固定金型に対し移動して型締、型開されるよう
に構成されている。６は両側のマシンベース１間に位置
して床面」二に設けられた支持台であって、射出シリン
ダ７と射出スリーブ８等からなる射出装置９は、この支
持台６に型締方向へ移動自在に支持されており、射出装
置９が固定金型２よりも外方へ移動した状態において射
出スリーブ８内へ溶湯が注入されるように構成されてい
る。そして型締後、射出装置９を金型の下方へ移動させ
て射出スリーブ８を金型側の固定スリーブに接合し、射
出スリーブ８内のプランジャチンプを前進させることに
より、射出スリーブ８内の溶湯が金型のキャビティ内へ
射出されるように構成されている。１０はキャビティ内
で溶湯が固化することにより形成された製品であって、
型開された可動金型５に保持されている。また、可動盤
４には、図示しない押出シリンダが装着されており、型
開後にはこの押出シリンダの押出ピンで製品１０が押出
されるように構成されている。

このように構成されたダイカストマシン本体１１には、
押出される製品ｌＯを機外へ取出す製品取出装置１２が
付設されている。すなわち、マシンベース１の側面には
、側方へ開口する横長の箱状に形成されたガイドレール
Ｉ３が固定されていて、その片側端面には、制御装置に
接続されたサーボモータ１４が装着されており、このサ
ーボモータ１４のモータ軸にカップリング１５で連結さ
れたボールねじ軸１６の他端は、ガイドレール１３の他
端に軸受１７を介し回動自在に軸支されている。１８は
ボールねし軸１６をカップリング１５の近傍で軸支する
軸受であり、１９はシール部材である。

ガイドレール１３には、アーム支持部材としてのブラケ
ット２０がリニアヘアリング２１を介して金型開閉方向
へ移動自在に支′持されており、このブラケット２０の
円筒部とボールねじ軸１６の溝との間には、複数個のボ
ール２２が介装されている。こうすることによりサーボ
モータ１４が回転すると、ボールねし軸１６の作用でブ
ラケット２０が金型開閉方向へ移動するように構成され
ている。

ブラケット２０の上端ボス部２０ａ、２０ｂには、制御
装置に接続されたサーボモータ２３．２４がそれぞれ装
着されていて、片方のサーボモータ２３のモータ軸には
、アーム２５が固定されており、このアーム２５の円筒
部２５ａ、２５ｂはボス部２０ａ、２０ｂに軸受２６を
介して回動自在に枢支されている。２７はシール部材で
あり、２８２９はサーボモータ２３２４にそれぞれ直結
された減速機である。こうすることにより、サーボモー
タ２３のモータ軸が減速機２８を介して回動すると、モ
ータ軸に固定されたアーム２５が回動するように構成さ
れている。なお、他方のサーボモータ２４のモータ軸は
、アーム２５に軸受３０を介して回動自在に軸支されて
いる。

一方、サーボモータ２４のモータ軸に軸着されたスプロ
ケット３１と、アーム２５の先端部に軸受３２を介して
軸支された軸３３上のスプロケッ１−３４との間には、
引っ張りばね３５で張力を付与されたチェーン３６ガ張
架されており、サーボモータ２４のモータ軸が回動する
ことにより、チェーン３６を介し軸３４が回転するよう
に構成されている。３７はアーム２５の先端部に枢着さ
れたチャックアームであって、その遊端部には、リンク
機構を備えたチャック３８が装着されていて、このチャ
ック３８は制御装置に接続されたエアシリンダ３９のピ
ストンロッド４０に連結されており、ピストンロッド４
０を進退させることにより、チャック３８が開閉するよ
うに構成されている。

以上のように構成された製品取出装置の動作を説明する
。可動金型５が型締されているときに、図示の位置にあ
る射出スリーブ８に溶湯を注入して、射出装置９を金型
の下方へ移動させ、射出スリーブ８を金型側の固定スリ
ーブに接合する。そして射出シリンダ７により射出スリ
ーブ８内でプランジャチンプを前進させると、溶湯は金
型のキャビティ内に射出されて充填される。ごの溶湯が
固化して製品１０となり、この製品１０が冷却されると
、可動盤４が移動して可動金型５が製品１０を保持して
図示のように型開される。

このとき製品１０を把持していないアーム２５とチャッ
クアーム３７とは第１図の鎖線位置にあす、この状態で
減速機２８付きのサーボモータ２３が作動すると、その
モータ軸に固定されたアーム２５が回動して第１図に実
線で示すように固定金型と可動金型５との間へ進入する
とともに、サボモータ２４が作動し、チェーン３６と軸
３３を介しチャックアーム３７が回動してチャック３８
の位置が調節される。そして、エアシリンダ３９が作動
してチャック３８が開いたのち、サーボモータ１４が作
動してボールねじ軸１６が回転し、そのねじ作用でブラ
ケット２０が移動するので、チャック３８が製品１０に
近付き、エアシリンダＸ３１〕によりチャック３８が閉
じて製品１０を把持する。そして、図示しない押出シリ
ンダが作動して製品１０を押出すと、これに同期してサ
ーボモータ１４が作動し、ブラケット２０が移動するの
で、製品１０を把持したチャック１０が移動し、製品１
０は可動金型５のキャビティから取出される。次いでサ
ーボモータ２３が作動してアーム２５が第１図の実線位
置から鎖線位置へ回動するので、チャック３８が開いて
製品ＩＯが機外へ取出と される。以上の動作は記述すると長いが、制御装置によ
り所定の順序とタイミングで１秒以内というきわめて短
時間で行われる。

第３図と第４図はそれぞれ本発明の他の実施例を示す製
品取出装置の斜視図であって、前記実施例と同構成の部
材にはこれと同符号を付してその説明を省略する。先ず
第３図に示すものにおいて、前記実施例と同じようにマ
シンベース１の側面に固定されたガイドレール１３内の
ボールねじ軸１６には、サーボモータ５０に連結された
ボールねじ軸５１を有する垂直ガイドレール５２が、リ
ニアへアリングを介して金型開閉方向へ移動自在に支持
されており、この垂直ガイドレール５２には、ブラケッ
ト５３がリニアヘアリングを介して垂直方向へ移動自在
に支持されている。また、ボールねじ軸５１の溝には、
ブラケット５３例のボールが係合されている。さらに、
ブラケット５３の上端部には、サーボモータ５４に減速
機を介して連結されたへの字状のチャックアーム５５が
回動自在に枢支されており、その先端部には例えば射出
シリンダで開閉するチャック３８が装着されている。

このように構成されていることにより、サーボモータ５
４の作動によってチャックアーム５５が回動し、その先
端部のチャック３８が製品１０に対向すると、す」ボモ
ータ５０の作動によりブラケット５３が上下動してチャ
ックアーム５５を介しチャック３８が上下方向へ位置調
節されるとともに、サーボモータ１４の作動により、垂
直ガイドレール５２からチャック３８までが一体となっ
て金型開閉方向へ移動し、製品１０の把持と取出を行う
。

また、第４図に示すものにおいては、前記各実施例と同
じようにマシンベース１の側面に固定されたガイドレー
ル１３内のボールねし軸１６には、サーボモータ６０に
連結されたボールねし軸６１と、サーボモータ６２に連
結されたボールねし軸６３とを有する垂直ガイドレール
６４が、リニアへアリングを介して金型開閉方向へ移動
自在に支持されており、この垂直ガイドレール６４には
、一対のスライダ６５．６６がリニアヘアリングを介し
垂直方向へ移動自在に支持されている。また、ボールね
じ軸６１．６３の溝には、スライダ６５゜６６側のボー
ルがそれぞれ係合されている。一方のスライダ６５に固
定された連結レバー６７の上端部には、Ｓ字状に形成さ
れたチャックアーｌ、６８が回動自在に枢着されている
。また、他方のスライダ６２に回動自在に枢支された連
結レバー６９の上端部は、チャックアーム６８の遊端部
に枢着されている。

このように構成されていることεこより、サーボモータ
６２の作動によってスライダ６６が図示の位置へ上昇す
ると、連結レバー６９を介しチャツクアーム６８ガ回動
し、その先端部のチャック３８が製品１０に対向する。

この状態でサーボモータ６０．６２が同時に作動すると
、スライダ６５゜６６と連結レバー６７．６９およびチ
ャックアーム６８が、一体的に上下動してチャック３８
が上下方向へ位置調節されるとともに、サーボモータ１
４の作動により、垂直ガイドレール６４からチ１ ャソク３８までが一体となって金型開閉方向へ移動し、
製品１０の把持と取出を行う。

なお、本実施例では本発明に係る製品取出装置を電動式
にして制御装置に接続したので、高速取出が可能となり
、鋳込サイクルが短縮されるとともに、省力化が計れる
が、必ずしも電動式にしたり制御装置に接続したりする
必要はない。

〔発明の効果〕

以上の説明により明らかなように本発明によればダイカ
ストマシンの製品取出装置において、ダイカストマシン
本体のマシンベース側面に、金型開閉方向へ移動自在な
アーム支持部材をガイドレールを介して支持し、先端部
に開閉自在なチャックを備えたアームを、チャックが金
型からの製品押出位置と機外との間で移動するように前
記アーム支持部材側に揺動自在に枢支させたことにより
、製品取出装置をダイカストマシン本体と別体で設けた
ものと比較してダイカストマシン全体の設置スペースが
縮小され、工場内スペースを有効に利用できるとともに
、全体がコンパクトに構成され取出が可能になり、省力
化が計れる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明に係るダイカストマシンの
製品取出装置の実施例を示し、第１図はこれを実施した
ダイカストマシンの斜視図、第２図は製品取出装置の概
略構成図、第３図、第４図はそれぞれ本発明の他の実施
例を示す製品取出装置の斜視図である。 １・・・・マシンベース、５・・・・可動金型、１０・
・・・製品、１１・・・・ダイカストマシン本体、１２
・・・・製品取出装置、１３・・・・ガイドレール、１
４，２３，２４．５０，５４６０．６２・・・・サーボ
モータ、２５・・・・ブラケット、１６・・・・ボール
ねし軸、２０゜・・・・ブラケット、３６・・・・チェ
ーン、３７・・・・チャックアーム、３８・・・チャッ
ク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ダイカストマシン本体のマシンベース側面にガイドレー
   ルを介して金型開閉方向へ移動自在に支持されたアーム
   支持部材と、先端部に開閉自在なチャックを備えこのチ
   ャックが金型からの製品押出位置と機外との間で移動す
   るように前記アーム支持部材側に揺動自在に枢支された
   アームとを設けたことを特徴とするダイカストマシンの
   製品取出装置。