JP3689605B2 - プレス機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トッグルリンクを用いてスライドを直線昇降運動させるプレス機械に関し、下死点を変更することなくスライドのストローク長さを大きな変化比で長短に変えたい場合に有効である。
【0002】
【従来の技術】
クランク軸の偏心部の回転をコネクチングロッドを介して直線往復運動に変え、この往復運動を連結リンクを介して上下のトッグルリンクの中央連結ピンに入力してスライドを直線昇降運動させるプレス機械は、例えば、特公平7−55399のように、クランク軸の偏心部の回転を連結片を介してスライダの直線往復運動に変え、このスライダと両側のトッグルリンクの中央連結ピンとを第1リンクと第2リンクと連結体で連結してスライドに昇降運動を与え、第1リンクと第2リンクと平行四辺形を作る第3リンクと第4リンクを連結した雄ねじを昇降位置調整してスライドのストローク長さ及び下死点の調整を行うものがある。
【0003】
また、特開昭48−42471においては、偏心シャフトをロックピンで固定することでストローク長さを二段階で変更できるストローク長さ調整機構が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特公平7−55399で開示されているプレス機械は、雄ねじの昇降により平行四辺形を形成した第1リンクから第4リンクの形を変えて調整するので、雄ねじの調整長さを大きくしてもスライドのストローク長さの変化比は4程度と小さく、スライドのストローク長さの変化に伴い下死点の移動量も大きく、あるストローク長さにおいて下死点の微調整は可能であっても、ストローク長さの変化比が小さいと言う欠点がある。従って、金型の高さが制限される。また、トッグルリンクを用いたプレス機械は、一般にスライドの上死点における反転時の加速度が大きく高速運転が困難であると言う欠点がある。
【0005】
特開昭48−42471で開示されているプレス機械のストローク長さ調整機構では、ストローク長さを連続的に変更することができない。一方、特公平7−55399で開示されているプレス機械では、ストローク長さ調整機構にねじ機構を用いることで、連続的にストローク長さを変更することができる。しかしこの場合、プレス作業時に、プレス荷重がねじ機構にかかるため、ねじ機構を頑強な構造としなければならず、機械の大型化にともなって、製造コストも増大していた。
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、スライドのストローク長さの変化比が大きく、スライドの下死点位置を変化させずにスライドストロークの調整が可能で、かつ上死点における加速度が小さいトッグルリンクを用いてスライドを昇降するプレス機械を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、ストローク長さを連続的に変更することができるとともに、ストローク長さ調整機構に用いられるねじ機構にかかるプレス荷重を低減することで、機械を小型化することができるプレス機械を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によると、クランク軸(8)の回転運動をコネクチングロッド(10)を介して昇降運動とするスライダ(9)と、一端を前記スライダ(9)と連結する駆動リンク(11)と、その駆動リンク(11)上の支点の揺動運動の軌跡を規制する部材と、一端を前記駆動リンク(11)と連結する駆動連結リンク(12)と、部材の一点を固定支点により揺動自在に支持され、一端を前記駆動連結リンク(12)と連結し、他端はスライド(3)とリンク部材を介して連結されるトッグル上リンク(6)と、前記軌跡の傾斜角度を調節することによりプレス機械のスライド(3)のストローク長さを調節するストローク長さ調整機構とをし、そのストローク長さ調整機構が、前記揺動運動の軌跡をプレス機械のスライド下死点に相当する点を中心として回動させるものであることを特徴とするプレス機械である。
【0009】
かかる発明によると、従来に比べて、ストローク長さの変化比を大きくとることができる。また、ダイハイト、すなわち下死点不変のままストローク長さを調整することが可能である。
【0010】
また、かかる発明の構成によると、上死点側加速度が極端に大きくなることはないので、機械の振動が低減され、よって高速運転を必要とするプレス機械にも利用することができる。また、固定支点回りに回動するトッグル上リンクにより、クランク軸とスライドに連結するリンク部材間にある程度の空間がとれるので、設計時におけるポイント間ピッチの自由度が高くなる。
【0011】
さらに、プレス機械の上死点位置において、ストローク調整装置により駆動リンク(11)上の支点の位置を変化させることで、プレス機械にクイックリフト機能を設けることができる。ここで、クリックリフト機能とは、ストローク長さの短いプレス機械において、金型等のメンテナンス時に、スライドを一時的に上昇させ、金型間の距離を大きくし、メンテナンス終了後には元のダイハイトに復帰させる機能をいう。
【0012】
請求項2の発明によると、前記ストローク長さ調整機構は、前記駆動リンク(11)に立設する連結支点(13)と、一端を前記連結支点(13)と連結する第3リンク(18)と、フレーム(31A)に回動自在に支持される軸(15A)と、一端を前記軸(15A)に固設し、他端を前記第3リンクの他端と連結する第2アーム(16)と、前記軸(15A)を回動する回動手段と、を有し、前記第2アーム(16)の支点間距離が前記第3リンク(18)の支点間距離と同一であり、前記軸(15A)の回動中心が、前記連結支点(13)のスライド(3)の下死点に相当する点であることを特徴とする請求項1記載のプレス機械である。
【0013】
かかる発明によると、構造簡単、かつ、従来より製造コストが低減されたストローク長さ調整機構を有するプレス機械を得ることができる。
【0014】
請求項3の発明は、前記回動手段は、前記軸(15A)に固設するウォームホイール(15)と、前記ウォームホイール(15)と噛合するウォーム軸(36)と、を有することを特徴とする請求項2記載のプレス機械である。
【0015】
かかる発明によると、ストローク長さの調整を連続的に行うことができる。また、他の歯車機構に比べて、小型化された回動手段を得ることができる。
【0016】
請求項4の発明は、前記ストローク長さ調整機構は、軸(15A)の回動を固定する固定手段を有し、前記固定手段は、軸(15A)に移動自在に嵌合する固定用シリンダ(35)と、軸(15A)に設けられ、前記固定用シリンダ(35)の移動距離を規制する顎部(15B)と、前記顎部(15B)と前記固定用シリンダ(35)間に圧油を供給する圧油供給装置と、を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプレス機械である。
【0017】
かかる発明によると、回動手段と連結されている軸(15A)を強く固定することができるので、プレス作業中に生じるプレス荷重が回動手段に及ぼす影響を低減することができる。
【0018】
請求項5の発明は、前記ストローク長さ調整機構は、前記駆動リンク(11)に立設するピン(23)と、前記ピン(23)が移動自在に嵌合するガイド溝(25)が設けられた歯車(24)と、前記歯車(24)の回転角度を調整する歯車回転角度調整手段と、を有し、前記歯車(24)が、ピン(23)のスライド下死点に相当する点を中心として回動することを特徴とする請求項1記載のプレス機械である。
【0019】
かかる発明によると、ストローク長さは歯車(24)の回転角度、すなわち、ガイド溝(25)の回転角度で決定することができる。よって、構造簡単で、製造コストが低減されたストローク長さ調整機構を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1から図12に、本発明におけるプレス機械の実施例を示す。図1及び図2に示す第1実施例は、プレス機械1の図示しないフレームに昇降自在に案内されたスライド3を設け、スライド3に連結したトッグル下リンク4の上端とフレームの固定支点5に連結したトッグル上リンク6の下端とを中央連結ピン7で連結し、トッグルリンクを構成している。クランク軸8の偏心部8Aと、フレームで上下方向に案内されたスライダ9とをコネクチングロッド10で連結してスライダ9に昇降運動を与え、トッグル上リンク6を固定支点5を越えて延長したアーム6Aの先端部とスライダ9とを、駆動リンク11と駆動連結リンク12を連結支点13で連結して構成した連結リンク14により連結している。連結支点13は、後述する第3リンク18によって揺動運動の軌跡が規制されている。
【0021】
スライド3の2ポイント2,2に、それぞれ上述の構成を設けてスライダ9と連結している。スライド3の下死点位置、すなわち、図1(a)のように、クランク軸8の上方向に偏心部8Aがある状態で連結支点13と同心のウォームホイール15をフレームに回転自在に設け、ウォームホイール15の軸15Aから半径方向に伸長させて設けた第2アーム16の先端部に第2ピン17を設け、第2ピン17と連結支点13とを第3リンク18で連結している。その詳細を図2に立体図で示す。従って、クランク軸8の偏心部8Aが回転し、スライダ9が上下運動を行う時、連結支点13は第2ピン17を中心とし第3リンク18を半径とする円弧に沿って運動を拘束されつつ、駆動リンク11、駆動連結リンク12によりトッグルリンクを介してスライド3を昇降させる。
【0022】
ウォームホイール15は、フレームに設けたウォーム軸36(図3)により回転角度を調整され、第2ピン17の位置を軸15A回りにかえることによりスライド3のストローク長さを変えることが出来る。この場合、スライド3の下死点位置では必ずウォームホイール15の軸15Aと連結支点13との中心は一致し、下死点位置は変化せず一定位置に保持出来る。
【0023】
すなわち、ストローク長さ調整機構は、駆動リンク11,連結支点13,第3リンク18,軸15A及び第2アーム16と、軸15Aを回動する回動手段により構成される。さらに、回動手段は、ウォームホイール15及びウォーム軸36により構成される。
【0024】
本発明の範囲外であるが、スライド3の下死点位置における連結支点13に対し、フレームに設けるウォームホイール15の中心を偏心、例えば、上下方向に若干距離偏心させておくと、軸15A回りに第2ピン17の位置を変えることによりスライド3のストローク長さを変化させるとともに、下死点位置も若干変化する。従って、これを利用して第2ピン17の位置を微調整することによりスライド3の下死点位置の微調整を行うことも出来る。
【0025】
スライド3のポイントとトッグル下リンク4とをスライド駆動リンク19で連結するとともに、第2固定支点20に回動自在に設けた動的平衡駆動リンク21の一端をトッグル下リンク4の下端と連結し、他端を動的平衡ウエイト22に連結することにより動的平衡ウエイト22が動的平衡駆動リンク21の揺動により上下動するように構成すれば、スライド3部分の運動による慣性力を動的に平衡させることが出来る。
【0026】
なお、本第1実施例において、スライド3が上死点の位置で、有効設定角度の範囲から回転可能な上限角度まで第2アーム16を回転して第2ピン17の位置を変化させ、駆動リンク11と連結駆動リンク12の支点を変化させることで、図示しないボルスタ及びスライド3に取り付けた図示しない金型の検査等で、金型内の状況を確認するための金型への迅速なアクセスとして、生産するプレス加工品に合わせてスライド調節装置により設定したダイハイトの設定をそのままで、スライド3を上方に拡大させるとともに、ダイハイトを元の位置に正確に復帰させるクイックリフト機能を合わせ持つ。
【0027】
また、本第1実施例において、揺動運動の軌跡を規制するピンを連結支点13と同一位置としたが、ピンの位置を連結支点13から駆動リンク11の途中までの間の任意の位置としてもよい。
【0028】
ここで、本第1実施例において、プレス荷重による軸15Aの回動を防止することでウォームホイール15及びウォーム軸36を保護することができる、軸15Aの固定手段40を図3に示す。
【0029】
図3(b)に示す第3リンク連結部のA−A断面図を図3(a)に示す。固定手段40には、油圧力により作動する固定用シリンダ35が設けられている。固定用シリンダ35は、軸15Aと軸方向に移動自在に嵌合する。一方、フレーム31Aには軸15Aを支持するブッシュ37が設けられている。また、軸15Aには、顎部15Bが設けられている。ブッシュ37及び顎部15Bにより、固定用シリンダ35の移動距離は、微小になるように規制されている。また、軸15Aには、固定用シリンダ35を駆動するための油圧力を供給する油路38が設けられている。
【0030】
プレス運転時、軸15Aを固定するため、油路38に圧油が供給される。すると、固定用シリンダ35はPの向きに移動する。さらに圧油を供給すると、その圧油の作用により固定用シリンダ35はブッシュ37Aに押し付けられるとともに、軸15AはQの向きに力を受ける。すると、第2アーム16は軸15Aに固設されているので、第2アーム16はブッシュ37Bに押し付けられる。このようにして、軸15Aは固定される。
【0031】
ここで、第2アーム16は、第2ピンを介して左右の軸15Aから引張り力を受ける。このとき、第2アーム16は、変形するが、その量は微少なため、プレス運転に対する影響はほとんど無い。
【0032】
このようにして、プレス荷重により、第2アーム16を介して軸15Aが回転方向に力を受けた場合においても、軸15Aが固定されているため、ウォームホイール15は回動しない。ゆえに、プレス運転時においても、ウォームホイール15とウォーム軸36は保護される。
【0033】
図4に示す第2実施例は、クランク軸8の偏心部8Aの回転でスライド3に昇降運動を与える構成、及びスライド3部の動的平衡を動的平衡ウエイト22で行う構成は、第1実施例と同様であり、符号を付すのみで説明を省略し、異なる構成だけを説明する。図4は、クランク軸8の偏心部8Aがクランク軸8の下方向にある場合を示し、スライド3が上死点に位置しているところが第1実施例と異なるが、動作はほぼ第1実施例と変わらない。
【0034】
この第2実施例では、駆動リンク11の先端部の連結支点13からスライダ9方向へ進んだ途中の位置にピン23を立設し、このピン23をフレーム(31A)に設けた歯車24の側面に直線状に設けたガイド溝25で案内し、その運動軌跡を規制している。この場合、歯車24の中心は、クランク軸8の偏心部8Aが上方向に位置したスライド3の下死点位置の状態においてピン23の中心と一致させ、歯車24をフレーム(31A)に回転自在に、かつ回転角度の微調整を可能として、つまり歯車回転角度調整手段を設けている。歯車回転角度調整手段は、たとえば、駆動軸に歯車24と噛合するピニオンを有し、回転角度を検出するエンコーダが設けられたモータにより構成される。なお、本第2実施例において、歯車24の側面に設けたガイド溝25を直線状としたが、円弧状としてもよい。
【0035】
歯車24の回転角度を調整してガイド溝25の傾斜角度を変えるとスライド3のストローク長さを変えることが出来、かつ下死点位置を一定とすることが出来る。また、本発明の範囲から外れるが、歯車24の中心を下死点におけるピン23の中心から偏心、例えば、上下方向に若干距離偏心させることにより、歯車24を回転してガイド溝25の傾斜角度を微小に変化させてスライド3の下死点位置の微調整を可能とすることが出来る等は、第1実施例と同じである。
【0036】
さらには、本第2実施例において、スライド3が上死点の位置で、有効設定角度の範囲から回転可能な上限角度まで歯車24を回転してガイド溝25の傾斜角度を変化させることで、第1実施例と同様に、図示しないボルスタ及びスライド3に取り付けた図示しない金型の検査等で、金型内の状況を確認するための金型への迅速なアクセスとして、生産するプレス加工品に合わせてスライド調節装置34により設定したダイハイトの設定をそのままで、スライド3を上方に拡大させるとともに、ダイハイトを元の位置に正確に復帰させるクイックリフト機能を合わせ持つ。
【0037】
図5は、第2実施例をプレス機械31のフレーム31Aに装着した態様を示し、歯車24に噛み合うピニオン26を設けて歯車24を回転駆動調整している。歯車24,24を互いに噛み合わせて設けた場合を示したが、プレス機械31の左右のポイントの距離に応じて適宜設計変更してもよい。また、ピン23の位置は連結支点13と一致するまでの間、あるいは遠のいた駆動リンク11上に設けても同様の効果が得られる。第1実施例におけるウォームホイール15の場合に対しても同様に適宜設計することが出来る。
【0038】
その他、フレーム31Aに設けたスライド3の昇降駆動系は、上述の通りである。スライド3は、ポイント部に立設したプランジャ27をフレーム2に設けたガイド28で案内し、かつ下向きに立設したポスト29をフレーム31Aのベッド32に設けたポストガイド30で案内して昇降運動自在としている。また、スライド3の上面部には、スライド調節装置34を設けている。
【0039】
図6は、第2実施例において、歯車24の角度調整を行い、ガイド溝25の傾斜角度を下方向を0°として変化させた場合、クランク軸8の回転によりスライダ9が下端のスライド3の上死点対応位置から上端のスライド3の下死点対応位置の間を昇降する間のスライド3のストローク長さが変化することを示した駆動機構キネマ図である。スライダ9の昇降に伴いピン23は、それぞれ傾斜角度に調整したガイド溝25に拘束されて動くが、スライド3の下死点でピン23の中心は常に歯車24の中心に一致し、従って、駆動連結リンク12とトッグル上リンク6のアーム6Aの連結部は一定位置となり、スライド3の下死点を一定位置に保持出来ることを示している。
【0040】
第2実施例の場合のスライド3のストローク線図を図10(a)、ガイド溝25の傾斜角度に対するスライド3のストローク長さの関係を図10(b)に示す。図10(a)のストローク線図から明らかなように、この駆動機構によるトッグルリンクを用いたプレス機械のストローク線図は、上死点(クランク角度0°)近傍においてゆるやかな曲線を描いており、上死点におけるスライド3の反転による加速度が小さく、高速運転に対応出来ることを示している。また、下死点(クランク角度180°)における停留時間はほどほどの長さである。これらのことはスライド3のストローク長さを変えても、相似形の変化のみで、線図の幾何学形状には特に大きな変化はない。なお、図6のクランク軸8はスライダ9を上方に設けているので、上死点と下死点のクランク角度が180°,0°と逆になっている。
【0041】
図7は、図6におけるスライド3のストローク長さが40mmの場合のガイド溝25の傾斜角度44°15′に沿って駆動リンク11のピン23が移動する態様を分かり易く示した機構説明図である。駆動リンク11と駆動連結リンク12との連結支点13は、スライド3の上死点及び下死点における連結支点13′,13を結ぶ直線B上を移動する。直線Bは、ガイド溝25の傾斜角度に応じてそれぞれ描くことが出来る。トッグル上リンク6は、ガイド溝25の傾斜角度に応じて振り角Cが変化し、スライド3のストローク長さが変わる。
【0042】
図8は、第3実施例を示し、クランク軸8の下方に上下運動自在のスライダ9を設けてコネクチングロッド10を介して駆動する場合で、トッグル上リンク6とトッグル下リンク4との中央連結ピン7を、直接駆動連結リンク12及び駆動リンク11でスライダ9に連結している。駆動リンク11に立設したピン23の中心がスライド3の下死点において占める位置(23)に歯車24の中心を一致させている。動作は、第2実施例と同様である。
【0043】
第3実施例におけるスライド3のストローク線図を図11(a)に、ガイド溝25の傾斜角度とスライド3のストローク長さの関係を図11(b)に示した。図11(a)から明らかなように、ストローク線図は、上死点近傍においてゆるやかな曲線を描き、上死点におけるスライド3の反転による加速度が小さく、高速運転に対応出来ることを示している。また、下死点における停留時間もほどほどの長さであることは、第2実施例とほとんど同じであり、トッグルリンクを用いたプレス機械の特性を持ち、かつ高速運転に対応出来ることを示している。
【0044】
図9は、第4実施例を示し、クランク軸8に対しスライダ9を下方に設け、コネクチングロッド10を介してスライダ9を上下運動させ、トッグル上リンク6とトッグル下リンク4とを連結した中央連結ピン7とスライダ9とを、駆動リンク11と駆動連結リンク12で連結し、スライド3の下死点状態における駆動リンク11のピン23中心と歯車24の中心Oとを上下方向に偏心量Eだけ偏心させた場合を示している。ただし偏心させた点は本発明の範囲外である。歯車24の一直径上に設けたガイド溝25でピン23を案内し拘束しているが、ガイド溝25の傾斜角度を0°から例えば、45°に変えると、駆動リンク11と駆動連結リンク12の連結支点13は偏心量Eによりスライド3の下死点位置、すなわち、スライダ9の下端位置で連結支点13Aへと移動し、スライド3の下死点位置が変化する。
【0045】
本発明の範囲外であるが、スライド3の下死点位置及びスライド3のストローク長さとガイド溝25の傾斜角度との関係を示す図12(b)において、スライド3の下死点位置はFだけ変化する。このことは、適当な偏心量Eによって、ガイド溝25の傾斜角度を大きく変えてスライド3のストローク長さの調整が可能な上に、傾斜角度の微調整によりスライド3の下死点の微調整が可能であることを示している。図12(a)に示す第4実施例におけるスライドストローク線図は、上述の第2実施例及び第3実施例と大きな差はなく、第4実施例によるプレス機械も高速運転に対応出来、かつトッグルリンク使用の特性を有することがわかる。
【0046】
図1に示した第1実施例は、連結支点13の運動を第3リンク18により円弧上を移動するようにしたので、第2実施例から第4実施例が直線上を移動するように拘束した場合と若干の相違はあるが、図10及び図11に示すスライドストローク線図、及び傾斜角度とスライド3のストローク長さの関係は類似しており、詳細な解析による比較は、省略した。また、本発明の範囲外であるが、スライド3の下死点状態における連結支点13の中心とウォームホイール15の中心との間に適当な偏心量を設けた場合も、図12と類似するので詳細な比較は省略した。
【0047】
なお、図6から図9までは、クランク軸8を中心を通る上下方向の線に対し左右に対称に同じ構成を設けた場合も同様の結果が得られ、左右いずれか一方だけ、あるいは左右対称の構成のいずれのプレス機械とすることも出来る。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、傾斜角度の調整によるスライドのストローク長さの変化比は8〜10と大きく、スライドストローク線図から明らかなように、上死点における反転加速度が小さく、高速運転に対応出来るとともに、下死点停留時間はほどほどの長さを有しトッグルリンク使用のプレス機械の特徴を十分に持ち、この特徴は、スライドのストローク長さを変えても失われない。また、下死点を不変としてスライドのストローク長さを調整することが出来る。スライドのストローク長さの変更は、下死点精度に影響しない部分に設けた歯車、またはウォームホイールの回転角度の調整によって行うので、プレス作業中でも行うことが出来る。さらには、クイックリフト機能を具備することで、プレス機械に取り付けた金型の検査等で金型内の状況を容易に確認出来、保守・点検作業の向上が図れる。
【0049】
また、ストローク長さ調整機構をプレス運転中は固定することで、ウォームホイール等の回動手段にかかるプレス荷重を低減することができる。よって、ウォームホイール等を小型化することができ、さらには製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第1実施例におけるプレス機械の要部正面図
(b)第1実施例におけるプレス機械の要部立体図
【図2】第1実施例における第3リンクの連結部を示す立体図
【図3】(a)図3(b)のAA断面図
(b)第一実施例における第3リンクの連結部正面図
【図4】(a)第2実施例におけるプレス機械の要部正面図
(b)第2実施例におけるプレス機械の要部立体図
【図5】第2実施例におけるプレス機械の要部全体正面図
【図6】第2実施例における駆動機構キネマ図
【図7】第2実施例における駆動機構説明図
【図8】第3実施例における駆動機構キネマ図
【図9】第4実施例における駆動機構キネマ図
【図10】(a)第2実施例におけるスライドストローク線図
(b)第2実施例における傾斜角とスライドストロークの関係図
【図11】(a)第3実施例におけるスライドストローク線図
(b)第3実施例における傾斜角とスライドストロークの関係図
【図12】(a)第4実施例におけるスライドストローク線図
(b)第4実施例における傾斜角とスライドストロークの関係図
【符号の説明】
1はプレス機械、2はポイント、3はスライド、4はトッグル下リンク、5は固定支点、6はトッグル上リンク、6Aはアーム、7は中央連結ピン、8はクランク軸、8Aは偏心部、9はスライダ、9Aはスライダガイド溝、10はコネクチングロッド、11は駆動リンク、12は駆動連結リンク、13は連結支点、14は連結リンク、15はウォームホイール、15Aは軸、15Bは顎部、16は第2アーム、17は第2ピン、18は第3リンク、19はスライド駆動リンク、20は第2固定支点、21は動的平衡駆動リンク、22は動的平衡ウエイト、23はピン、24は歯車、25はガイド溝、26はピニオン、27はプランジャ、28はガイド、29はポスト、30はポストガイド、31はプレス機械、31Aはフレーム、32はベッド、34はスライド調節装置、35は固定用シリンダ、36はウォーム軸、37A,37Bはブッシュ、38は油路、40は固定手段である。

Claims (5)

  1. クランク軸(8)の回転運動をコネクチングロッド(10)を介して昇降運動とするスライダ(9)と、一端を前記スライダ(9)と連結する駆動リンク(11)と、その駆動リンク(11)上の支点の揺動運動の軌跡を規制する手段と、一端を前記駆動リンク(11)と連結する駆動連結リンク(12)と、部材の一点を固定支点により揺動自在に支持され、一端を前記駆動連結リンク(12)と連結し、他端はリンク部材を介してスライド(3)と連結されるトッグル上リンク(6)と、前記軌跡の傾斜角度を調節することによりプレス機械のスライド(3)のストローク長さを調節するストローク長さ調整機構とをし、
    そのストローク長さ調整機構が、前記揺動運動の軌跡をプレス機械のスライド下死点に相当する点を中心として回動させるものであることを特徴とするプレス機械。
  2. 前記ストローク長さ調整機構は、前記駆動リンク(11)に立設する連結支点(13)と、一端を前記連結支点(13)と連結する第3リンク(18)と、フレーム(31A)に回動自在に支持される軸(15A)と、一端を前記軸(15A)に固設し、他端を前記第3リンク(18)の他端と連結する第2アーム(16)と、前記軸(15A)を回動する回動手段とをし、前記第2アーム(16)の支点間距離が前記第3リンク(18)の支点間距離と同一であり、前記軸(15A)の回動中心が、前記連結支点(13)のスライド(3)の下死点に相当する点であることを特徴とする請求項1記載のプレス機械。
  3. 前記回動手段は、前記軸(15A)に固設するウォームホイール(15)と、前記ウォームホイール(15)と噛合するウォーム軸(36)と、を有することを特徴とする請求項2記載のプレス機械。
  4. 前記ストローク長さ調整機構は、軸(15A)の回動を固定する固定手段を有し、前記固定手段は、フレームに関して第2アームとは反対側で前記軸(15A)に移動自在に嵌合する固定用シリンダ(35)と、軸(15A)に設けられ、前記固定用シリンダ(35)の外側への移動距離を規制する顎部(15B)と、前記顎部(15B)と前記固定用シリンダ(35)間に圧油を供給する圧油供給装置と、を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のプレス機械。
  5. 前記ストローク長さ調整機構は、前記駆動リンク(11)に立設するピン(23)と、前記ピン(23)が移動自在に嵌合するガイド溝(25)が設けられた歯車(24)と、前記歯車(24)の回転角度を調整する歯車回転角度調整手段とをし、前記歯車(24)が、ピン(23)のスライド下死点に相当する点を中心として回動することを特徴とする請求項1記載のプレス機械。
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