JP3425098B2 - 機械プレスのスライド駆動装置 - Google Patents

機械プレスのスライド駆動装置

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JP3425098B2 JP15619999A JP15619999A JP3425098B2 JP 3425098 B2 JP3425098 B2 JP 3425098B2 JP 15619999 A JP15619999 A JP 15619999A JP 15619999 A JP15619999 A JP 15619999A JP 3425098 B2 JP3425098 B2 JP 3425098B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
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    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0029Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height
    • B30B15/0035Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height using an adjustable connection between the press drive means and the press slide

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚板鍛造プログレ
加工に用いる機械プレスのスライド駆動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、機械プレスのスライド駆動装置と
しては、クランク機構にギヤやレバーを組み込んだいわ
ゆるリンク機構を用いたものが多数存在するが、こうし
たリンク機構によるものは、下死点上比較的高い位置に
おいてスライドの下降速度を遅くし、深絞り加工を可能
にすることを目的とし、特に下死点付近の成形荷重が大
きく出力出来るナックル機構は、冷間鍛造加工に用いら
れてきた。また、厚板鍛造プログレ加工においても、生
産性の向上のための高速化に伴う振動や騒音の抑制と製
品の高精度化が要求される中で、下死点近傍の広範囲に
おいてスライドの下降速度が遅いものが有利とされ、注
目されるようになってきた。
【0003】こうした中で、従来の技術として、回転駆
動されるクランク軸によって左右対称のダブルナックル
機構を駆動するスライド駆動装置があるが、クランク軸
の回転を直線運動に変換する機構、すなわち直線機構の
設置を必要として、例えば、特開昭51−106278
で開示されているようなロバート式近似直線運動機構が
使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開昭51−1
06278における直線機構は、複数のピン、ロッドを
必要とするため、複雑な構成となり、クランクとナック
ル機構との間に配置するところから、ナックル機構に連
結されているガイドロッド同士の間隔が長くなる恐れが
ある。このようにガイドロッド同士の間隔が長くなる
と、加工時の加工反力によってソリが発生し易くなり、
加工精度が低下するばかりでなく、スライドも長くしな
ければならないため、必然的に大重量となり、これに対
処するための構成が複雑となるため、保守・点検や修理
に多くの時間を費やすととともに、作業性だけでなく、
製造コストの面でも多くの課題を抱えていた。
【0005】また、製品の高精度が要求されると、機械
や金型の温度変化によるスライドの下死点位置の微細な
補正が必要となるが、従来のナックル機構におけるスラ
イドのポイント部のねじ、またはナットを手動やモータ
で所定の方向に回転してスライドの下死位置を調節する
方法では、微細な調節作業が困難で、安定した精度の高
い製品が得られない。
【0006】本発明の目的は、上述の課題を解決し、構
造が簡単で製造コストを低減可能で、かつ保守・点検や
修理が容易で、厚板鍛造プログレ加工の高速化が可能な
機械プレスのスライド駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
左側駆動構成部と右側駆動構成部によりスライドが昇降
する機械プレスのスライド駆動装置において、前記左側
駆動構成部は、クラウン部に回転自在に支持される左ク
ランク軸と、前記左クランク軸上に設けた左ギヤと、前
記クラウン部に設けられた左第1支点ピンで揺動自在に
支持された左上リンクと、前記左クランク軸の偏心部に
基端部を連結する左コネクチングロッドと、前記左コネ
クチングロッドの先端部と前記左上リンクの腕の下端部
と一緒に左第1連結ピンで連結された左中リンクと、下
端部を左ポイント部と揺動自在に連結された左下リンク
と、先端部を前記左中リンクの下端部と前記左下リンク
の上端部と一緒に左第2連結ピンで連結され、基端部を
第2支点ピンで支持された左横リンクを備え、前記右側
駆動構成部は、前記左側駆動構成部を前記左ギヤと噛合
する右ギヤとの左右中心に対して対称に前記左側駆動構
成部と同様な部材を備えて配置されることを特徴とする
機械プレスのスライド駆動装置である。
【0008】かかる発明では、ナックル機構を対向式と
することで、左側及び右側駆動構成部の各部材の動作が
左右対称となり、機械プレス全体の左右の動的バランス
をとることができる。また、クランク軸を左右夫々に設
けることにより、構成を簡素化でき、製作コストを低減
することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、前記第2支点ピン
は、機械プレスの左右方向に移動できる移動手段が設け
られたことを特徴とする請求項1記載のスライド駆動装
置装置である。
【0010】かかる発明では、第2支点ピンを機械プレ
スの左右方向に移動させることにより、横リンクを介し
て、第2連結ピンと、第2連結ピンに連結する下リンク
が移動する。すると、下リンク下端と連結機構部を介し
て連結されるスライドが微少に移動する。よって、請求
項1記載の発明の作用効果に加えて、この動作をプレス
運転中に行うことにより下死点を微細に補正することが
可能となる。
【0011】請求項3記載の発明は、前記移動手段は、
シリンダと、先端のクレビスに第2支点ピンが係合する
ロッドと、圧力制御される流体回路と、スライド位置を
検出する検出手段が設けられたことを特徴とする請求項
2記載のスライド駆動装置である。
【0012】かかる発明では、請求項2記載の発明の作
用効果に加えて、移動手段にシリンダを用いることによ
り、駆動源として流体を使用できる。ここで、スライド
位置検出装置、例えば、リニアスケールを用いてスライ
ドの位置を検出し、その結果に基づいて流体の圧力を制
御することにより、シリンダ及びロッドを介して、第2
支点ピンを移動させ、スライドの下死点位置を補正する
ことができる。
【0013】請求項4記載の発明は、前記移動手段は、
前記クラウン部に固設するケースと、ケースに内設する
ウォームホイールと、ウォームホイールと係合してモー
タで駆動されるウォーム軸と、一端部に設けたねじ部を
ウォームホイールと螺合して他端部を前記第2支点ピン
と係合するねじ軸が設けられたことを特徴とする請求項
2記載のスライド駆動装置である。
【0014】かかる発明では、請求項2記載の発明の作
用効果に加えて、移動手段の駆動源としてモータを用い
て、該モータの回転角度を制御することにより、スライ
ドの下死点位置を補正することができる。
【0015】請求項5記載の発明は、前記左及び右クラ
ンク軸は、クランク軸偏心部とほぼ180°位相の異な
る方向に重心を持つクランク軸ウエイト部が設けられた
ことを特徴とする請求項1記載のスライド駆動装置であ
る。
【0016】かかる発明では、請求項1の発明の作用効
果に加えて、クランク軸が回転したときの偏心部や、偏
心部に連結されるコンロッドの慣性力による機械プレス
の不均衡を取り除くことができる。
【0017】請求項6記載の発明は、前記左ギヤ及び右
ギヤは、ギヤのリム部とアーム部に係合して前記クラン
ク軸の偏心部とほぼ180°位相の異なる方向に重心を
持つギヤウエイト部が設けられたことを特徴とする請求
項1記載のスライド駆動装置である。
【0018】かかる発明では、請求項1記載の発明の作
用効果に加えて、クランク軸が回転したときの偏心部
や、偏心部に連結されるコンロッドの慣性力による機械
プレスの不均衡を取り除くことができる。
【0019】請求項7記載の発明は、前記左横リンク及
び右横リンクは、前記第2支点ピンと前記第2連結ピン
との軸心を結ぶ軸線の前記第2支点ピン側延長上に、前
記第2支点ピンを支点とする延長部を形成し、この延長
部に第3連結ピンで連結して前記下リンクの昇降と対向
して昇降するバランスウエイトが設けられたことを特徴
とする請求項1記載のスライド駆動装置である。
【0020】かかる発明では、バランスウエイトがスラ
イドの昇降と対向することにより、スライドの昇降運動
により発生する慣性力を打ち消すことができる。すなわ
ち、請求項1記載の発明に加えて、プレス機械の上下方
向の動的バランスをとることができ、これにより、振動
や騒音が低減し、作業環境が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例を示
す。図はスライド28が下死点の時の状態を実線で示
し、上死点にある場合を二点鎖線で示す。
【0022】図1において、プレス機械1は、クラウン
30、コラム26A,26B、スライド28、ベッド2
9、ボルスタ25により構成され、クラウン30の内部
には左右対称でナックル機構からなる駆動構成部2A,
2Bが設けられている。
【0023】クラウン30の上方には動力源となるメイ
ンモータ18が設けられ、メインモータ18の駆動軸に
はプーリ19が設けられている。該プーリ19とクラン
ク軸12Aの片端に設けられたフライホイール17には
ベルト13が掛けられ、該フライホイール17に蓄積さ
れる回転エネルギーをクランク軸12Aに伝達してい
る。一方、ギヤ14Aは、右側駆動構成部2Bのギヤ1
4Bと噛合している。
【0024】ギヤ14A,14Bは、クラウン30に回
転自在に支持されたクランク軸12A,12Bと夫々固
設されている。クランク軸12A,12Bの偏心部10
A,10Bには、コネクチングロッド11A,11Bの
基端部が夫々連結されている。
【0025】一方クラウン30の上方には、クラウン3
0に支持される第1支点ピン5A,5Bが設けられてい
る。上リンク8A,8Bは第1支点ピン5A,5Bに夫
々揺動自在に支持されている。上リンク8A,8Bの腕
31A,31Bはコネクチングロッド11A,11Bの
先端部と中リンク6A,6Bの上端部と共に、第1連結
ピン23A,23Bで夫々連結されている。中リンク6
A,6Bの下端部は下リンク3A,3Bの上端部と横リ
ンク4A,4Bの先端部と共に、第2連結ピン24A,
24Bで夫々連結されている。クラウン30の外側面に
夫々固設されたブラケット9A,9Bは、横リンク4
A,4Bの基端部と第2支点ピン7A,7Bにより夫々
連結されている。
【0026】スライド28は、コラム26A,26Bに
固設されたスライドガイド20により、上下方向に摺動
自在にガイドされている。該スライド28には、ダイハ
イトHを調節する機能を有する連結機構部32A,32
Bが設けられている。下リンク3A,3Bのボール形状
の下端は、夫々該連結機構部32A,32Bを介して、
スライド28と連結されている。
【0027】メインモータ18が起動すると、プーリ1
9,ベルト13を介して、フライホイール17が回転す
る。フライホイール17による回転力は、図示しないク
ラッチブレーキを接/断することによりクランク軸12
Aに伝達され、さらに該回転力は、ギヤ14A,14B
を介して、クランク軸12Bに伝達される。クランク軸
12A,12Bの回転によりコンロッド11A,11B
は、腕31A,31Bをプレス機械1の左右方向へ押し
引きする。よって上リンク8A,8Bは、第1支点ピン
5A,5Bを中心として、揺動運動を行う。該揺動運動
は、中リンク6A,6Bにより、横リンク4A,4B
に、第2支点ピン7A,7Bを中心とする揺動運動とし
て伝達される。該揺動運動により、第2連結ピン24
A,24Bの中心は、軌道dに示すような運動を行う。
よって、下リンク3A,3B及びスライド28は昇降運
動を行う。
【0028】この時、下リンク3A,3Bはほぼ垂直状
態を保ちながらスライド28を昇降させるので、スライ
ド28の昇降時の、スライド28とボルスタ25間の平
行度は安定し、昇降時にスライド28を案内するスライ
ドガイド20に作用するスラスト力を大幅に小さくする
ことができる。
【0029】プレス機械1の運転中、クランク軸12
A,12Bが回転する際の偏心部10A,10Bによる
慣性力の釣合をとるため、クランク軸12A,12Bに
クランク軸ウエイト部27A,27B及び、または、ギ
ヤ14A,14Bにギヤウエイト部21A,21Bを夫
々設けた。
【0030】また、上リンク8A,8Bの腕31A,3
1Bにはコンロッド11A,11B、中リンク6A,6
B等の重量がかかる。このため、上リンク8A,8Bが
第1支点ピン5A,5Bを中心とした揺動運動を行うと
き、上リンク8A,8Bには慣性力が働く。該慣性力の
釣合を取るため、腕31A,31Bの反対側に上リンク
ウェイト部22A,22Bを夫々設けた。
【0031】前述の動作を行う駆動構成部2A,2B
を、プレス機械1に対して、左右対称に設けることによ
り、ギヤ14A,14B、クランク軸12A,12B等
の部材の動作が相反する方向となるため、プレス機械1
全体としての動的バランスを取ることが可能となる。
【0032】次に、図2に本発明の第2実施例を示す。
図2は、図1中の左側の駆動構成部2Aにおいて、ブラ
ケット9Aを下死点補正装置33Aに置換し、右側の駆
動構成部にも同様に下死点補正装置を設けた場合の対向
式ナックル機構を有するプレス機械1の、左側の駆動構
成部2Aの要部断面を示す。
【0033】本実施例では、第2支点ピン7Aの中心が
O7にあり、スライド28が下死点の時の状態から、ス
ライドの下死点補正装置33Aを作動させて第2支点ピ
ン7Aの中心をO7aに移動した時の、下リンク3A、
横リンク4A、中リンク6A及びスライド28の態様を
示し、第2支点ピン7Aの移動前の状態を実線で、移動
後を二点鎖線で示す。
【0034】下死点補正装置33Aは、プレス機械1の
コラム26Aに直接取付けたサーボシリンダ34Aと、
サーボシリンダ34Aのロッド35Aの先端に取付けら
れたクレビス36Aを介して第2支点ピン7Aと連結し
て構成されている。
【0035】ベッド29上に立設するスケール37とス
ライド28に取付けられた検出部38からなるリニアエ
ンコーダのスライドの位置信号に基づき、図示しないサ
ーボ制御装置からの信号で制御されるサーボ弁からの流
体圧により、サーボシリンダ34Aのロッド35Aが所
定のストローク量移動すると、このサーボシリンダ34
Aの作動ストローク量に同調して、第2支点ピン7Aの
中心がO7からO7aに移動すると、横リンク4Aと一
緒に連結される下リンク3A及び中リンク6Aの第2連
結ピン24Aの中心はO4からO4aに移動し、スライ
ド28はDだけ上昇して、下死点位置が微細に補正され
る。
【0036】なお、この第2実施例において、下死点補
正装置の駆動源としてサーボシリンダを使用している
が、その他のシリンダに置き換えて実施することも可能
である。
【0037】次に、図3において本発明の第3実施例を
示す。図3は、図1中の左側の駆動構成部2Aにおい
て、ブラケット9Aを下死点補正装置40Aに置換し、
右側の駆動構成部にも同様にして下死点補正装置を設け
た対向式ナックル機構を有するプレス機械1の、左側の
駆動構成部2Aの要部断面を示す。
【0038】本実施例では、第2支点ピン7Aの中心が
O7にあり、スライド28が下死点の時の状態から、下
死点補正装置40Aを作動させて第2支点ピン7Aの中
心をO7aに移動した時の、下リンク3A、横リンク4
A、中リンク6A、及びスライド28の態様を示し、第
2支点ピン7Aの移動前の状態を実線で、移動後を二点
鎖線で示す。
【0039】下死点補正装置40Aは、プレス機械1の
コラム26Aに固設されたケース41A、そのケース4
1Aに内設されたウォームホイール42A、ウォームホ
イール42Aと係合するブレーキモータ44Aで駆動さ
れるウォーム軸43A、一端部に設けたねじ部をウォー
ムホイール42Aと螺合して他端部を第2支点ピン7A
と連結するねじ軸45Aで構成されている。
【0040】ブレーキモータ44Aを動力源として、ウ
ォーム軸43Aとウォームホイール42Aを正/逆回転
させることにより、ウォームホイール42Aと螺合する
ねじ軸45Aを所要の寸法だけ水平方向に移動する。そ
して、ねじ軸45Aに連結された第2支点ピン7Aの中
心がO7からO7aに移動すると、横リンク4Aと一緒
に連結される下リンク3A及び中リンク6Aの第2連結
ピン24Aの中心はO4からO4aに移動し、スライド
28はDだけ上昇して、下死点位置が微細に補正され
る。
【0041】なお、ブレーキモータ44Aは、モータ軸
の回転角をウォーム軸43Aに取付けた図示しないロー
タリエンコーダで測定し、それをフィードバック制御し
ている。なお、本実施例の動力源をブレーキモータとし
たが、サーボモータ、ステッピングモータ、ギヤードモ
ータ等を動力源としてもよい。
【0042】次に、図4において本発明の第4実施例を
示す。図4は、図1中の左側駆動構成部2Aにおいて、
横リンク4Aに、第2支点ピン7Aと第2連結ピン24
Aとの軸心を結ぶ軸線の第2支点ピン側延長上に、第2
支点ピン7Aを支点とする延長部55Aを形成した横リ
ンク51Aと、該横リンク51Aの延長部55Aに、バ
ランスウエイトガイド54Aにて上下に摺動自在にガイ
ドされるバランスウエイト53Aを第3連結ピン52A
で連結し、右側駆動構成部にも同様に横リンク51A、
第3連結ピン52A、バランスウエイトガイド54A、
バランスウエイト53Aを設けた対向式ナックル機構を
有するプレス機械1の、左側駆動構成部2Aの要部断面
を示す。また、図はスライド28が下死点の時の状態を
実線で示し、上死点にある場合を二点鎖線で示す。
【0043】横リンク51Aは、第2支点ピン7Aを固
定支点とし、第2連結ピン24A及び第3連結ピン52
Aを可動支点に持つ。よって、バランスウエイト53A
はスライド28が昇降する向きと相反する向きで昇降す
るので、該スライド28による上下方向の慣性力は該バ
ランスウエイト53A及び図示していない右側のバラン
スウエイトにより除去することができる。
【0044】第1〜第4実施例では、フライホイールの
回転力を直接クランク軸に伝達していたが、フライホイ
ールとクランク軸の間にギヤを介することもできる。1
段減速を行った場合の実施例を図5に示す。
【0045】フライホイール17に係合する駆動軸15
は、ピニオン16が設けられ、該ピニオン16はギヤ1
4Aと噛合する。ギア14Aはギア14Bとも噛合する
ことで、左側駆動機構部2A及び右側駆動機構部2Bに
フライホイール17の回転力が伝達される。当然にし
て、この場合においても、第1〜第4実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スライドを昇降する下リンクの傾き角度を微
小とし、スライドにスラスト力が発生することなく、下
死点上の高い位置から成形の始まる押し出し加工でも高
精度な製品の成形ができるナックル機構を対向式にし、
随所にバランスウエイトを設けることにより動的バラン
スをとることができる。また、クランク軸を2個設けた
ことにより、構成を簡素化できるため、製作コストを低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるプレス機械の縦断面図
【図2】第2実施例におけるプレス機械の要部縦断面図
【図3】第3実施例におけるプレス機械の要部縦断面図
【図4】第4実施例におけるプレス機械の要部縦断面図
【図5】1段減速した場合におけるプレス機械の縦断面
【符号の説明】
1はプレス機械、2A、2Bは駆動構成部、3A、3B
は下リンク、4A、4Bは横リンク、5A、5Bは第1
支点ピン、6A、6Bは中リンク、7A、7Bは第2支
点ピン、8A、8Bは上リンク、9A、9Bはブラケッ
ト、10A、10Bはクランク軸偏心部、11A、11
Bはコネクチングロッド、12A、12Bはクランク
軸、13はベルト、14A、14Bはギヤ、15は駆動
軸、16はピニオン、17はフライホイール、18はメ
インモータ、19はプーリ、20はスライドガイド、2
1A、21Bはギヤウェイト部、22A、22Bは上リ
ンクウェイト部、23A、23Bは第1連結ピン、24
A、24Bは第2連結ピン、25はボルスタ、26A、
26Bはコラム、27A、27Bはクランク軸ウェイト
部、28はスライド、29はベッド、30はクラウン、
31A、31Bは上リンクの腕、32A、32Bは連結
機構部、33Aは下死点補正装置、34Aはサーボシリ
ンダ、35Aはロッド、36Aはクレビス、37はスケ
ール、38は検出部、40Aは下死点補正装置、41A
はケース、42Aはウォームホイール、43Aはウォー
ム軸、44Aはブレーキモータ、45Aはねじ軸、51
Aは横リンク、52Aは第3連結ピン、53Aはバラン
スウエイト、54Aはバランスウエイトガイド、55A
は延長部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 1/10 - 1/16 B30B 1/26,15/06 B21J 9/18 B30B 15/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左側駆動構成部と右側駆動構成部によりス
    ライドが昇降する機械プレスのスライド駆動装置におい
    て、前記左側駆動構成部は、クラウン部に回転自在に支
    持される左クランク軸と、前記左クランク軸上に設けた
    左ギヤと、前記クラウン部に設けられた左第1支点ピン
    で揺動自在に支持された左上リンクと、前記左クランク
    軸の偏心部に基端部を連結する左コネクチングロッド
    と、前記左コネクチングロッドの先端部と前記左上リン
    クの腕の下端部と一緒に左第1連結ピンで連結された左
    中リンクと、下端部を左ポイント部と揺動自在に連結さ
    れた左下リンクと、先端部を前記左中リンクの下端部と
    前記左下リンクの上端部と一緒に左第2連結ピンで連結
    され、基端部を第2支点ピンで支持された左横リンクを
    備え、前記右側駆動構成部は、前記左側駆動構成部を前
    記左ギヤと噛合する右ギヤとの左右中心に対して対称に
    前記左側駆動構成部と同様な部材を備えて配置されるこ
    とを特徴とする機械プレスのスライド駆動装置。
  2. 【請求項2】前記第2支点ピンは、機械プレスの左右方
    向に移動できる移動手段が設けられたことを特徴とする
    請求項1記載のスライド駆動装置。
  3. 【請求項3】前記移動手段は、シリンダと、先端のクレ
    ビスに第2支点ピンが係合するロッドと、圧力制御され
    る流体回路と、スライド位置を検出する検出手段が設け
    られたことを特徴とする請求項2記載のスライド駆動装
    置。
  4. 【請求項4】前記移動手段は、前記クラウン部に固設す
    るケースと、ケースに内設するウォームホイールと、ウ
    ォームホイールと係合してモータで駆動されるウォーム
    軸と、一端部に設けたねじ部をウォームホイールと螺合
    して他端部を前記第2支点ピンと係合するねじ軸が設け
    られたことを特徴とする請求項2記載のスライド駆動装
    置。
  5. 【請求項5】前記左及び右クランク軸は、クランク軸偏
    心部とほぼ180°位相の異なる方向に重心を持つクラ
    ンク軸ウエイト部が設けられたことを特徴とする請求項
    1記載のスライド駆動装置。
  6. 【請求項6】前記左ギヤ及び右ギヤは、ギヤのリム部と
    アーム部に係合して前記クランク軸の偏心部とほぼ18
    0°位相の異なる方向に重心を持つギヤウエイト部が設
    けられたことを特徴とする請求項1記載のスライド駆動
    装置。
  7. 【請求項7】前記左横リンク及び右横リンクは、前記第
    2支点ピンと前記第2連結ピンとの軸心を結ぶ軸線の前
    記第2支点ピン側延長上に、前記第2支点ピンを支点と
    する延長部を形成し、この延長部に第3連結ピンで連結
    して前記下リンクの昇降と対向して昇降する動的バラン
    スウエイトが設けられたことを特徴とする請求項1記載
    のスライド駆動装置。
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