JP2002045995A - プレス加工装置 - Google Patents

プレス加工装置

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JP2002045995A
JP2002045995A JP2000238463A JP2000238463A JP2002045995A JP 2002045995 A JP2002045995 A JP 2002045995A JP 2000238463 A JP2000238463 A JP 2000238463A JP 2000238463 A JP2000238463 A JP 2000238463A JP 2002045995 A JP2002045995 A JP 2002045995A
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ram
press working
connecting rod
plunger
eccentric shaft
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JP2000238463A
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English (en)
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Shigeyoshi Kono
重義 河野
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーン環境、メンテナンスフリー、高速運
転を実現し、下死点精度の向上を図り、下死点調整機構
による成形加工に対応可能とする。 【解決手段】 回転駆動装置により回転駆動されるクラ
ンク軸21に複数の偏心軸部39,41を互いにクラン
ク軸21の回転方向で位相角度に配置する。複数の各偏
心軸部39,41にコネクティングロッド43,51を
介して連結した上下動自在な複数のプランジャ47,5
3のうちで最下端位置に位置するプランジャの下端をラ
ム17に当接せしめるべくラム17を常時上方に付勢せ
しめる。クランク軸21の一回転時、位相差に基づいて
上下動する複数の各プランジャ47,53により交互に
ラム17に当接してラム17を複数回上下動せしめるの
で、パンチPが複数回、打圧されて高速度のプレス加工
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラム駆動装置の
駆動により上下動自在なラムでパンチを打撃し、このパ
ンチとダイとの協働でワークにプレス加工を行うプレス
加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレス加工装置において例えばパ
ンチとダイとの協働でワークにパンチング加工を行うた
めにパンチを打撃するストライカを備えたラムを駆動せ
しめるプレス機械のラム駆動装置としては、メカ式ドラ
イブ、電動ドライブ、油圧ドライブがある。
【0003】メカ式ドライブとしては、例えば湿式C&
B(クラッチアンドブレーキ)によりクランク軸を回転
せしめるものがものである。
【0004】電動ドライブとしては、クランク軸がサー
ボモータにより回転駆動されており、上記のクランク軸
の回転運動がコネクティングロッドを介して例えば中間
スライドに往復運動として伝達され、この中間スライド
の往復運動がリンクを使用したトグル機構に伝達され
る。トグル機構にはラムが連結されており、上下運動に
変換されるものである。
【0005】油圧ドライブとしては、通常の油圧シリン
ダのピストンロッドにストライカを備えたラムが連結さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のプレ
ス加工装置においては、メカ式ドライブは、ラムの往復
動が高速回転に限界であり、高速回転が不可能であり、
ラム速度制御及び下降端制御ができないという問題点が
あった。
【0007】電動ドライブは、トグル方式の電動ドライ
ブにおいては、リンク機構を採用しているのでジョイン
ト部が多いために、下死点精度のバラツキが大きい。
【0008】また、被駆動側の重量及びイナーシャが多
いためにサーボモータの起動・停止の負担が大となるの
で高速回転に向かないという問題点があった。結果とし
てモータの容量が大きくなりコストが大となる。
【0009】さらに、成形加工時の下死点調整が不可能
であり、下死点が一定であるためにパンチを研磨したと
きのハイト調整は金型側でシム調整が必要であるので、
このシム調整に時間がかかるという問題点があった。
【0010】また、カム式の電動ドライブにおいては、
駆動ローラによりカム面と接触して負荷を受けるために
ローラ面がスキューを起こし、耐久性に欠ける。また、
ボールねじシャフトの往復運動によりラム駆動が行われ
るので、サーボモータによりラムの往復動が、高速回転
に限界がある。さらに、ボールねじ駆動はボールの弾性
変形で負荷を受けるために負荷剛性が弱いという問題点
があった。
【0011】油圧ドライブは、超高速化が可能であり、
ラム速度制御が容易で、下死点を任意の位置で調整可能
であるが、油汚れなどの管理が良く行われないとトラブ
ル発生となる。また、この方式は油圧駆動機構等のコス
トが高くなる。さらに、油漏れなどのトラブルを避ける
ために日常点検及びシール等の消耗品の交換が十分に行
われる必要がある。以上の日常点検、定期点検の実施及
びオイル交換、フィルター交換などの実施などで手間が
かかる。
【0012】また、上記のことから、クリーン環境のイ
メージが悪いものであり、機械停止時に油圧ポンプは空
転しており、熱損失及びエネルギーロスが発生する。そ
の結果、水冷、空冷装置の付帯設備が必要となるという
問題点があった。
【0013】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、クリーン環境、メンテナンス
フリー、高速運転を実現し、また、下死点精度の向上を
図り、下死点調整機構による成形加工に対応でき、金型
ハイト調整を不要とするプレス加工装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のプレス加工方法は、回転駆
動装置により回転駆動されるクランク軸により上下動自
在なラムでパンチを打撃し、このパンチとダイとの協働
によりワークにプレス加工を行うプレス加工装置におい
て、本体フレームに軸承された前記クランク軸に複数の
偏心軸部を互いにクランク軸の回転方向で位相角度に設
け、前記複数の各偏心軸部に上下動可能なコネクティン
グロッドを連続せしめると共に、複数のコネクティング
ロッドのうち下方位置にあるコネクティングロッドを介
してラムを上下動せしめ、前記クランク軸の一回転で前
記ラムの上下動によりパンチを複数回、打圧可能に設け
てなることを特徴とするものである。
【0015】したがって、クランク軸に複数の偏心軸部
が互いにクランク軸の回転方向で位相角度に配置され、
複数の各偏心軸部にコネクティングロッドが連結された
ので、クランク軸が一回転する間には、複数の各コネク
ティングロッドは交互にラムを下方へ押し下げるために
ラムが複数回の上下運動に変換される。その結果、クラ
ンク軸が一回転する間にパンチがラムにより複数回打圧
されて高速度でプレス加工が行われる。
【0016】また、上記のように高速運転ではラム駆動
機構がすべて回転運動であるので、加減速制御が容易に
行える共に負荷時の剛性が高いので信頼性が大きくな
る。また、オイルレス化となるのでクリーン環境に寄与
し、メンテナンスも容易である。
【0017】さらに、ピンジョイントがないので、ラム
の下死点精度が向上し、ガタが少ないのでプレス加工時
の挙動が安定する。
【0018】また、回転駆動装置がACサーボモータで
ある場合は、ラム速度の制御及び下降端の制御が容易で
ある。
【0019】請求項2によるこの発明のプレス加工装置
は、回転駆動装置により回転駆動されるクランク軸によ
り上下動自在なラムでパンチを打撃し、このパンチとダ
イとの協働によりワークにプレス加工を行うプレス加工
装置において、前記クランク軸を本体フレームに軸承
し、前記クランク軸に複数の偏心軸部を互いにクランク
軸の回転方向で位相角度に設け、前記複数の各偏心軸部
にコネクティングロッドを介して上下動自在なプランジ
ャを連結すると共にこの複数のプランジャのうち下方位
置に位置するプランジャを介してラムを上下動せしめ、
前記クランク軸の一回転で前記ラムの上下動によりパン
チを複数回、打圧可能に設けてなることを特徴とするも
のである。
【0020】したがって、クランク軸に複数の偏心軸部
が互いにクランク軸の回転方向で位相角度に配置され、
複数の各偏心軸部にコネクティングロッドを介してプラ
ンジャが連結されたので、クランク軸が一回転する間に
は、複数の各プランジャは交互にラムを下方へ押し下げ
るためにラムが複数回の上下運動に変換される。その結
果、クランク軸が一回転する間にパンチがラムにより複
数回打圧されて高速度でプレス加工が行われる。
【0021】また、上記のように高速運転ではラム駆動
機構がすべて回転運動であるので、加減速制御が容易に
行える共に負荷時の剛性が高いので信頼性が大きくな
る。また、オイルレス化となるのでクリーン環境に寄与
し、メンテナンスも容易である。
【0022】さらに、ピンジョイントがコネクティング
ロッドとプランジャの一箇所であるので、ラムの下死点
精度が向上し、ガタが少ないのでプレス加工時の挙動が
安定する。もし、この回転部の隙間も嫌う高精度部品加
工ではころがり軸受を採用し、隙間“0”を狙うことも
可能である。
【0023】また、回転駆動装置がACサーボモータで
ある場合は、ラム速度の制御及び下降端の制御が容易で
ある。
【0024】請求項3によるこの発明のプレス加工装置
は、請求項1または2記載のプレス加工装置において、
前記複数のコネクティングロッドが前記複数の偏心軸部
のうちの中央部の偏心軸部にインナコネクティングロッ
ドと、前記中央部の偏心軸部の両側の偏心軸部を同一位
相角度に設けると共に前記両側の各偏心軸部にアウタコ
ネクティングロッドとで構成されていることを特徴とす
るものである。
【0025】したがって、インナコネクティングロッド
はラムの中央部に当接するので常時安定した中心荷重が
かかり、アウタコネクティングロッドもインナコネクテ
ィングロッドの両外側で均等にラムに当接するので常時
安定した中心荷重がかかるので、安定したラムの上下動
作が得られることになる。
【0026】請求項4によるこの発明のプレス加工装置
は、請求項3記載のプレス加工装置において、前記複数
のプランジャがインナコネクティングロッドを介してラ
ムの中央部に当接するインナプランジャと、アウタコネ
クティングロッドを介してラムの両外側部に当接するア
ウタプランジャとで構成されていることを特徴とするも
のである。
【0027】したがって、インナプランジャはラムの中
央部に当接するので常時安定した中心荷重がかかり、ア
ウタプランジャもインナプランジャの両外側で均等にラ
ムに当接するので常時安定した中心荷重がかかるので、
安定したラムの上下動作が得られることになる。
【0028】請求項5によるこの発明のプレス加工装置
は、請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載のプレス
加工装置において、前記コネクティングロッドまたはプ
ランジャの下方位置に位置するコネクティングロッドま
たはプランジャの下端にラムを当接すべく前記ラムを常
時上方へ付勢するカウンタバランサを設けてなることを
特徴とするものである。
【0029】したがって、ラムはカウンタバランスによ
り、常時上方へ付勢されてコネクティングロッド又はプ
ランジャが常時上方へ付勢されるので、クランク軸受や
ピンジョイントのすきまが常時上方向になることからプ
レス加工時の挙動が安定する。
【0030】請求項6によるこの発明のプレス加工装置
は、請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載のプレス
加工装置において、前記複数の偏心軸部の位相が、互い
にクランク軸の回転方向でほぼ均等の位相角度に配置し
てなることを特徴とするものである。
【0031】したがって、複数の偏心軸部がほぼ均等の
位相角度であるので、高速回転時のダイナミックバラン
ス効果が生じることになり、機械全体の振動抑制効果が
得られる。
【0032】請求項7によるこの発明のプレス加工装置
は、請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載のプレス
加工装置において、前記ラムに、ラム上部のほぼ中央に
位置して前記複数のコネクティングロッドまたはプラン
ジャを当接するラムアジャストヘッドを上下動調整する
上下動調整手段を設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0033】したがって、上下動調整手段により、ラム
に対するラムアジャストヘッドの位置が自在に調整され
るのでラムの高さ位置、つまりラムの上死点と下死点の
高さが容易に調整される。タレットが回転されるときは
ラムの上死点の高さを上昇せしめてパンチと干渉するこ
とが回避され、プレス加工時にはパンチの高さに応じて
ラムの下死点の位置が自在に容易に調整される。金型サ
イドのシムによるハイト調整などが不要である。
【0034】請求項8によるこの発明のプレス加工装置
は、請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載のプレス
加工装置において、前記ラムに、下部にストライカを備
えると共に上部にカム部を備えたストライカベースを上
下動自在に設けると共にこのストライカベースを前記カ
ム部がラムの上端面から上方へ突出すべく常時上方へ付
勢して設け、前記カム部を挿入可能なカム逃げ穴部を備
えたストライカアジャスト部材を前記ラムの上端面にス
ライド自在に設けてなることを特徴とするものである。
【0035】したがって、ストライカアジャスト部材を
スライドせしめることにより、タレットが回転されると
きはカム逃げ穴部にカム部を挿入せしめてストライカベ
ースが上昇してパンチと干渉することが容易に回避され
る。プレス加工時にはカム部がストライカアジャスト部
材により押し下げられてストライカベースが容易に下降
される。
【0036】請求項9によるこの発明のプレス加工装置
は、請求項7記載のプレス加工装置において、前記上下
動調整手段が、前記ラムの穴部内に設けたラムアジャス
トヘッドと前記穴部との間に油圧室を形成せしめ、この
油圧室内に圧油を封入したり、あるいは油圧室内から封
入した圧油を開放すべく構成されていることを特徴とす
るものである。
【0037】したがって、油圧室に封入した圧油を、例
えばタレット回転時に開放することにより、瞬時にラム
はカウンタバランサにより上側へ持ち上げられ干渉が避
けられる。また、例えばタレット回転後、圧油を油圧室
に封入することにより、所定の位置例えば上昇端まで上
昇される。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプレス加工装置の
実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、
本実施の形態にのプレス加工装置として例えばタレット
パンチプレスを対象としたが、この機種に限定されるも
のではなく、一般的なプレス機械に適用されるものであ
る。
【0039】図6を参照するに、本実施の形態に係わる
タレットパンチプレス1は、ベース3の両側に立設した
サイドフレーム5,7に上部フレーム9の両側が支持さ
れた態様の本体フレーム11の構造に構成されている。
前記上部フレーム9の下部には、多種類のパンチPを着
脱交換自在に備えた円盤状の上部タレット13が回転自
在に装着されている。
【0040】ベース3の上面には、上部タレット13に
対向した下部タレット15が回転自在に装着されてお
り、この下部タレット15には、多種類のパンチPと対
向した多数のダイDが円弧状に配置され且つ着脱交換自
在に装着されている。前記上部タレット13の軸心と下
部タレット15の軸心とは同一軸心に配置されており、
この上部タレット13と下部タレット15は制御装置の
制御によって、同方向へ同期して回転される。
【0041】上部フレーム9の下面におけるほぼ中央部
には、ラム17が上下動自在に装着されており、このラ
ムを駆動するラム駆動装置19が設けられている。すな
わち、上部タレット13および下部タレット15の回転
によってラム17の下方へ割出し位置決めされたパンチ
Pは、例えば上部フレーム9に水平に軸承されたクラン
ク軸21の回転によりコネクテイングロッドを介して上
下動されるラム17によって打圧され、加工位置Kに移
動位置決めされた板状のワークWがパンチPとダイDと
の協働によりパンチング加工される。
【0042】なお、タレットパンチプレス1にはワーク
Wを前後左右方向へ移動位置決めするためのワーク移動
位置決め装置23が設けられており、そのクランプ装置
25にワークWが把持されている。このワーク移動位置
決め装置23は制御装置(図示省略)によって制御され
ワークWをパンチPとダイDとの間の適宜位置へ位置決
めするものである。
【0043】本発明の実施の形態の主要部を構成するラ
ム駆動装置19について説明する。
【0044】図1および図2を参照するに、クランク軸
21は支軸部27が上部フレーム9にクランク軸受部2
9を介してほぼ水平に軸承されており、このクランク軸
21の支軸部27の図1において右端にはメインギヤ3
1が取り付けられている。一方、回転駆動装置としての
例えばクランク軸ドライブ用ACサーボモータ33が上
部フレーム9に取り付けられており、上記のサーボモー
タ33の駆動軸35に設けられた駆動ギヤ37が上記の
メインギヤ31に噛合されている。
【0045】なお、クランク軸受部29は本実施の形態
では滑り軸受が用いられているが、コロガリ軸受あるい
はその他の軸受であっても構わない。
【0046】上記構成により、サーボモータ33の回転
力が駆動ギヤ37、メインギヤ31を介して伝達されて
クランク軸21が回転駆動される。
【0047】なお、クランク軸21の支軸部27の図1
において左端にもメインギヤ31を取り付けて、上記と
同様に上部フレーム9の左側にもサーボモータ33を設
け、このサーボモータ33の駆動軸35に設けた駆動ギ
ヤ37に前記メインギヤ31を噛合せしめるが、加工能
力、更なる高速化を図るため、左右のサーボモータ33
の回転を同期するように構成しても構わない。このよう
にツインのサーボモータ33を取り付けることによって
打圧荷重、回転力などの能力アップやクランク軸21の
ねじれ防止に寄与する。
【0048】また、クランク軸21は複数の偏心軸部が
互いにクランク軸21の回転方向でほぼ均等な位相角度
に位置して設けられている。本実施の形態では図2に示
されているように180°位相の2つの第1、第2偏心
軸部39,41を備えたダブルクランク軸となってい
る。図1において左側の第1偏心軸部39は図2におい
て実線で示されて偏心軸中心をAとしており、一方、図
1において右側の第2偏心軸部41は図2において2点
鎖線で示されて偏心軸中心をBとしており、上記の偏心
軸線Aと偏心軸線Bは支軸部27の中心軸線Cに対して
軸回りに180°の位相差がある。
【0049】なお、クランク軸は、120°位相の3つ
の偏心軸部を設けても構わず、同一クランク軸に多数の
偏心軸部を設けても構わない。
【0050】上記の第1偏心軸部39には第1コネクテ
ィングロッド43が軸承されており、この第1コネクテ
ィングロッド43の下端にはピン部45を介して第1プ
ランジャ47が図2及び図3に示されているように上部
フレーム9に一体のガイド部49により上下動自在に設
けられている。同様に、第2偏心軸部41には第2コネ
クティングロッド51が軸承されており、この第2コネ
クティングロッド51の下端にはピン部45を介して第
2プランジャ53がガイド部49により上下動自在に設
けられている。
【0051】図1を参照するに、上記の第1プランジャ
47及び第2プランジャ53の下方には、ラム17が上
部フレーム9にガイド部55に沿って昇降可能に設けら
れており、ラム17は図2に示されているように本実施
の形態では上部フレーム9に固定された2つのカウンタ
バランサ57によりバランサシャフト59を介して常時
上方へ付勢された状態で吊り上げられている。
【0052】なお、上記のカウンタバランサ57は、詳
細は省くが、エア、油圧又はバネなどによりラム17を
常時上方へ持ち上げる機能を有しており、さらに、クラ
ンク軸受部29、ピン部45のすき間を常時上方向に押
しつけるようにし高速で打ち抜き時の挙動を安定せしめ
る機能を有するものである。
【0053】また、ラム17の下部にはストライカ61
がほぼ水平方向において図1の実線及び2点鎖線に示さ
れているように3トラックに移動位置決め自在に取り付
けられている。
【0054】図1、図2及び図4を参照するに、ラム1
7の内部には、水平面でほぼ中央部にウォームホイール
63が水平方向に回転可能に軸承されており、このウォ
ームホイール63に噛合するウォーム軸65が設けられ
ている。ウォーム軸65の一端は、図2に示されている
ようにユニバーサルジョイント67、駆動シャフト69
により上部フレーム9に設けたラムアジャスト用モータ
71の駆動軸73に連結されている。
【0055】上記のウォームホイール63の中央にはね
じ部75が設けられており、ラムアジャストヘッド77
が前記ねじ部75に螺合された状態でほぼ垂直方向に延
伸されており、このラムアジャストヘッド77は上端面
が上述した第1プランジャ47及び第2プランジャ53
の下端面に当接可能に位置している。さらに、ラムアジ
ャストヘッド77はラム17の内部に設けた穴部79に
ガイド溝81とガイドキー(図示省略)により上下動方
向に案内され、ウォームホイール63が回転するときに
回転されないように設けられている。
【0056】なお、ラム17の上面にはラムアジャスト
ヘッド77のヘッド部と干渉しないための逃げ穴83が
設けられている。
【0057】上記構成により、第1プランジャ47と第
2プランジャ53は180°位相しているので交互に昇
降運動を繰り返すことになるために、第1プランジャ4
7と第2プランジャ53の下端は瞬間的に同じ高さにな
るとしてもいずれか一方が下方に位置することになる。
しかも、ラム17はカウンタバランサ57により常時上
方へ付勢されているのでラムアジャストヘッド77の上
端面は第1プランジャ47と第2プランジャ53のうち
の下方に位置するプランジャの下端面に常時当接するこ
とになる。
【0058】ラムアジャスト用モータ71の回転駆動に
よりウォーム軸65の正逆回転でウォームホイール63
が正逆回転されると、ラムアジャストヘッド77がねじ
部75により上下動されるので、ラム17に対するラム
アジャストヘッド77の上端面の位置が自在に調整され
るためにラム17の高さ位置、つまりラム17の上死点
と下死点の高さが調整されることとなる。
【0059】したがって、タレットが回転されるときは
ラム17の上死点の高さを上昇せしめてストライカ61
がタレットのパンチPと干渉することを回避できる。ま
た、パンチ加工等の成形加工時にはパンチPの高さに応
じてラム17の下死点の位置を自在に容易に調整できる
こととなる。金型サイドのシムによるハイト調整などが
不要となる。
【0060】上記構成により、サーボモータ33の回転
駆動によりクランク軸21が1回転するとき、第1プラ
ンジャ47と第2プランジャ53の下端面の位置は、互
いに180°位相で上死点と下死点との間を一往復する
ことになるので、ラム17の動作は例えば図5の実線に
示されているようにクランク軸21の回転角が0°から
90°までの間では、例えば第1プランジャ47が下死
点から上昇する動作に伴ってラム17も下死点から上昇
する。
【0061】この間に一方の第2プランジャ53が上死
点から下降してくるので、クランク軸21の回転角が9
0°から180°までの間では、ラム17が第2プラン
ジャ53の下端面に押し下げられて下死点まで押し下げ
られる。
【0062】回転角が180°から270°までの間で
は、第2プランジャ53が下死点から上昇する動作に伴
ってラム17も下死点から上昇する。この間に一方の第
1プランジャ47が上死点から下降してくるのでクラン
ク軸21の回転角が270°から360°までの間で
は、ラム17が第1プランジャ47の下端面に押し下げ
られて下死点まで押し下げられる。
【0063】以上のことから、クランク軸21が1回転
する間に、ラム17は図5において実線で示されている
ように180°の位相で2回の往復動作が行われること
になるので、高速運転が可能となる。
【0064】詳細は省くが、第1プランジャ47,第2
プランジャ53の切り変りがラム速度の速い回転角90
°付近のため衝突騒音の発生が考えられるが、ACサー
ボモータの回転数制御により低騒音化も可能である。
【0065】また、この高速運転のとき、ラム駆動装置
19がすべて回転運動であるので、加減速制御が容易と
なる。また、複数の偏心軸部がほぼ均等な位相角度で配
置されているので、高速回転時のダイナミックバランス
効果が生じることになる。
【0066】また、ラム駆動装置19がすべて回転運動
であることから負荷時の剛性が高いので信頼性が大きく
なる。
【0067】さらに、ピンジョイントがコネクティング
ロッドとプランジャのピン部45による一箇所であるの
で、ラム17の下死点精度が向上し、ガタが少ないた
め、打ち抜きや成形加工時の挙動が安定する。
【0068】また、サーボモータ33がACサーボモー
タ33である場合は、ラム速度の制御及び下降端の制御
がACサーボモータ33の制御により容易となる。ま
た、油圧ドライブに比較すると、オイルレス化となるの
でクリーン環境に寄与し、メンテナンスも容易となる。
【0069】本発明の他の実施の形態のラム駆動装置8
5について図面を参照して説明する。なお、前述した実
施の形態とほぼ同様の構造であるので、同部材は同符号
とし、異なる点を特に説明する。
【0070】図7を参照するに、クランク軸87には長
手方向の中央にインナー用偏心軸部89が備えられ、こ
のインナー用偏心軸部89の両側に同一位相の左、右ア
ウター用偏心軸部91,93が備えられたトリプルクラ
ンク軸となっている。しかし、このクランク軸87はイ
ンナー用偏心軸部89と左、右アウター用偏心軸部9
1,93が180°の位相差を有するもので、前述した
実施の形態のクランク軸21と同様に2つの位相差を有
するものである。
【0071】上記の2つの左、右アウター用偏心軸部9
1,93にはそれぞれアウター用コネクティングロッド
95が軸承されており、この2つのアウター用コネクテ
ィングロッド95の下端には図8に示されているように
平面断面が矩形の枠体形状をなす1つのアウター用プラ
ンジャ97がピン部45を介して取り付けられており、
アウター用プランジャ97は図8に示されているように
上部フレーム9に一体のガイド部99により上下動自在
に設けられている。
【0072】同様に、上記のインナー用偏心軸部89に
はインナー用コネクティングロッド101が軸承されて
おり、このインナー用コネクティングロッド101の下
端にはピン部45を介してインナー用プランジャ103
が連結されており、このインナー用プランジャ103は
図8に示されているようにアウター用プランジャ97の
内側のガイド部105に案内されてアウター用プランジ
ャ97の内側を上下動するように設けられている。
【0073】なお、図7に示されているように、インナ
ー用プランジャ103の下端はラムアジャストヘッド7
7の上端面のほぼ中央に当接し、アウター用プランジャ
97の下端はラムアジャストヘッド77の上端面に上記
のインナー用プランジャ103の両外側で当接する。
【0074】上記構成により、前述した実施の形態では
第1プランジャ47と第2プランジャ53はラムアジャ
ストヘッド77に対して交互に偏心荷重がかかってしま
うのであるが、この場合、インナー用プランジャ103
とアウター用プランジャ97はいずれもラムアジャスト
ヘッド77に対して常時中心荷重がかかるので、安定し
たラム17の上下動作が得られる。
【0075】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0076】例えば、前述した実施の形態ではラム17
の内部にラムアジャストヘッド77、ウォームホイール
63、ウォーム軸65などの機構を設けてラム17の高
さを調整自在にしているが、コスト優先であれば、クラ
ンク軸21,87の偏心量を多くしてラムストロークを
例えば30〜40mmとし、上記のラムアジャスト機構
を設けなくとも構わない。
【0077】また、他の実施の形態としては、図9及び
図10を参照するに、ラム17の下部に設けたスライド
用穴107内には、ストライカ61を備えたストライカ
ベース109が昇降自在に設けられている。また、ラム
17の上部にはスライド用穴107に貫通する複数のシ
ャフト穴111が設けられており、各シャフト穴111
内にアジャストヘッド113が挿通され、各アジャスト
ヘッド113がストライカベース109の上部に一体的
に取り付けられている。
【0078】なお、各アジャストヘッド113の上端は
カム部としての例えば湾曲面115が形成されており、
この上端の湾曲面115がラム17の上面より上方へ突
出されるように各アジャストヘッド113がスプリング
117により常時上方へ付勢されている。これに伴っ
て、ストライカベース109もスライド用穴107内で
常時上方へ付勢されている状態である。
【0079】ラム17の上面には板状のストライカアジ
ャスト部材119がプランジャ47,53に当接するよ
うにして例えばエアシリンダなどのスライド駆動手段に
よりほぼ水平方向にスライド自在に設けられている。ス
トライカアジャスト部材119には図9に示されている
ようにアジャストヘッド113の上端の湾曲面115が
挿入可能なカム逃げ穴部121が設けられている。
【0080】上記構成により、パンチング加工時には図
9の左側に示されているようにストライカアジャスト部
材119が図9において左側へ移動されているために図
10にも示されているようにアジャストヘッド113が
下方へ押圧されているので、ストライカベース109並
びにストライカ61が下方へ移動している。
【0081】タレット回転時には図9の右側に示されて
いるようにストライカアジャスト部材119が図9にお
いて右側へ移動されているためにカム逃げ穴部121が
アジャストヘッド113の上端の湾曲面115に位置
し、アジャストヘッド113がスプリング117により
上方へ押し上げられてストライカベース109並びにス
トライカ61が容易に上方へ移動される。
【0082】ラムアジャストヘッド77を上下動せしめ
る上下動調整手段125の別の実施の形態が図11に示
されている。図11において図1における部品と同じ部
品には同一の符号を符して詳細な説明を省略する。
【0083】図11において、ラム17の穴部79内に
設けたラムアジャストヘッド77と前記穴部79との間
には油圧室125が形成されている。この油圧室125
には常時加工能力以上の圧力が付加されている状態すな
わち、(ポンプ圧力)×(面積A)で圧油を封入してお
くようにする。この油圧室125にはエルボ127の一
端が接続されていると共にエルボ127の他端には配管
129の一端が接続されている。この配管129の途中
には油圧室127側から順次油圧切換バルブ131,ポ
ンプ133が設けられ、配管129の他端にはタンク1
35が接続されている。また、エルボ127と切換バル
ブ131との間の配管129の途中には圧力スイッチ1
37が設けられている。
【0084】上記構成により、油圧切換バルブ131を
切換えてタンク135よりポンプ133、配管129を
経てエルボ127から圧油を油圧室125に封入してお
く。そして、タレット回転時に開放することにより、瞬
時にラム17はカウンタバランサ57により上側へ持ち
上げられ干渉を避けることができる。また、例えばタレ
ット回転後、圧油を油圧室125に封入することによ
り、所定の位置例えば上昇端まで上昇せしめることがで
きる。
【0085】上記の例では切換バルブ131で用いて説
明したが、金型ハイト調整又は成形高さが必要であれ
ば、サーボバルブを使用、油量制御によりラム17の位
置調整を容易に行うことができる。
【0086】したがって、圧油の開放、封入は瞬時のた
め、アイドル時間を短縮せしめることができる。また、
操作ミスのため、ラム17が下死点付近でスティックし
た場合、圧油を開放することにより、復元を容易に行う
ことができる。さらに、加圧能力以上の作業時、圧力ス
イッチ137により検知し、機械を安全サイドに停止さ
せることができる。ラム構造をシンプル化せしめること
ができる。圧力スイッチ137で検出する代りに、AC
サーボモータの電流検出でも構わない。
【0087】電動ドライブで圧油を併用するが、封入タ
イプであり、圧油の劣化、発熱によるトラブルはなく、
メンテナンスフリー、クリーン環境をそこなうことはな
い。
【0088】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、クラン
ク軸に複数の偏心軸部が互いにクランク軸の回転方向で
位相角度に配置され、複数の各偏心軸部にコネクティン
グロッドが連結されたので、クランク軸の一回転時に、
複数の各コネクティングロッドが交互にラムを下方へ押
し下げるのでラムを複数回の上下運動に変換できること
から、ラムでパンチを複数回打圧して高速度でプレス加
工を行える。
【0089】また、高速運転ではラム駆動機構がすべて
回転運動であるので、加減速制御が容易に行える共に負
荷時の剛性が高いので信頼性を大きくできる。また、オ
イルレス化となるのでクリーン環境に寄与し、メンテナ
ンスも容易である。
【0090】さらに、ピンジョイントがないので、ラム
の下死点精度を向上せしめ、ガタが少ないのでプレス加
工時の挙動を安定できる。
【0091】また、回転駆動装置がACサーボモータで
ある場合は、ラム速度の制御及び下降端の制御を容易に
行える。
【0092】請求項2の発明によれば、クランク軸に複
数の偏心軸部が互いにクランク軸の回転方向で位相角度
に配置され、複数の各偏心軸部にコネクティングロッド
を介してプランジャが連結されたので、クランク軸の一
回転時に、複数の各プランジャが交互にラムを下方へ押
し下げるのでラムを複数回の上下運動に変換できること
から、ラムでパンチを複数回打圧して高速度でプレス加
工を行える。
【0093】また、高速運転ではラム駆動機構がすべて
回転運動であるので、加減速制御が容易に行える共に負
荷時の剛性が高いので信頼性を大きくできる。また、オ
イルレス化となるのでクリーン環境に寄与し、メンテナ
ンスも容易である。
【0094】さらに、ピンジョイントがコネクティング
ロッドとプランジャの一箇所であるので、ラムの下死点
精度を向上せしめ、ガタが少ないのでプレス加工時の挙
動を安定できる。
【0095】また、回転駆動装置がACサーボモータで
ある場合は、ラム速度の制御及び下降端の制御を容易に
行える。
【0096】請求項3の発明によれば、インナコネクテ
ィングロッドはラムの中央部に当接するので常時安定し
た中心荷重がかかり、アウタネクティングロッドもイン
ナネクティングロッドの両外側で均等にラムに当接する
ので常時安定した中心荷重がかかるので、安定したラム
の上下動作を得られる。
【0097】請求項4の発明によれば、インナプランジ
ャはラムの中央部に当接するので常時安定した中心荷重
がかかり、アウタプランジャもインナプランジャの両外
側で均等にラムに当接するので常時安定した中心荷重が
かかるので、安定したラムの上下動作が得られる。
【0098】請求項5の発明によれば、ラムはカウンタ
バランスにより、常時上方へ付勢されてコネクティング
ロッド又はプランジャが常時上方へ付勢されるので、こ
の付勢力によりクランク軸受やピンジョイントのすきま
を常時上方向にするためにプレス加工時の挙動を安定で
きる。
【0099】請求項6の発明によれば、複数の偏心軸部
がほぼ均等の位相角度であるので、高速回転時のダイナ
ミックバランス効果が生じるために、機械全体の振動抑
制効果を得ることができる。
【0100】請求項7の発明によれば、ラムに対するラ
ムアジャストヘッドの位置が自在に調整されるのでラム
の高さ位置、つまりラムの上死点と下死点の高さを容易
に調整できる。タレットが回転されるときはラムの上死
点の高さを上昇せしめてパンチと干渉することを回避で
き、プレス加工時にはパンチの高さに応じてラムの下死
点の位置を自在に容易に調整できる。金型サイドのシム
によるハイト調整などを不要にできる。
【0101】請求項8の発明によれば、ストライカアジ
ャスト部材をスライドせしめることにより、タレットが
回転されるときはカム逃げ穴部にカム部を挿入せしめる
ことによりストライカベースを上昇せしめてパンチと干
渉することを容易に回避できる。プレス加工時にはカム
部をストライカアジャスト部材にて押し下げてストライ
カベースを容易に下降できる。
【0102】請求項9の発明によれば、油圧室に封入し
た圧油を、例えばタレット回転時に開放することによ
り、瞬時にラムはカウンタバランサにより上側へ持ち上
げられ干渉を避けることができる。また、例えばタレッ
ト回転後、圧油を油圧室に封入することにより、所定の
位置例えば上昇端まで上昇せしめることができる。
【0103】したがって、圧油の開放、封入は瞬時のた
め、アイドル時間を短縮せしめることができる。また、
操作ミスのため、ラムが下死点付近でスティックした場
合、圧油を開放することにより、復元を容易に行うこと
ができる。さらに、加圧能力以上の作業時、圧力スイッ
チにより検知し、機械を安全サイドに停止させることが
できる。ラム構造をシンプル化せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、ラム駆動装
置の正面図である。
【図2】図1における矢視II−II線の側面図であ
る。
【図3】図1における矢視III−III線の平面図で
ある。
【図4】図2における矢視IV−IV線の平面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態を示すもので、ラム動作を
示す状態説明図である。
【図6】本発明の実施の形態で用いられるプレス機の側
面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示すもので、ラム駆
動装置の正面図である。
【図8】図7における矢視VIII−VIII線の平面
図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示すラム駆動装置の
側面図である。
【図10】図9における矢視X−X線の断面図である。
【図11】ラムアジャストヘッドを上下動せしめると上
下動調整手段の別の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(プレス加工装置) 9 上部フレーム 13 上部タレット 17 ラム 19 ラム駆動装置 21 クランク軸 33 サーボモータ(回転駆動装置) 39 第1偏心軸部 41 第2偏心軸部 43 第1コネクティングロッド 45 ピン部 47 第1プランジャ 51 第2コネクティングロッド 53 第2プランジャ 57 カウンタバランサ 61 ストライカ 63 ウォームホイール 65 ウォーム軸 71 ラムアジャスト用モータ 75 ねじ部 77 ラムアジャストヘッド 85 ラム駆動装置 87 クランク軸 89 インナー用偏心軸部 91 左アウター用偏心軸部 93 右アウター用偏心軸部 95 アウター用コネクティングロッド 97 アウター用プランジャ 101 インナー用コネクティングロッド 103 インナー用プランジャ 109 ストライカベース 113 アジャストヘッド 115 湾曲面(カム部) 119 ストライカアジャスト部材 121 カム逃げ穴部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動装置により回転駆動されるクラ
    ンク軸により上下動自在なラムでパンチを打撃し、この
    パンチとダイとの協働によりワークにプレス加工を行う
    プレス加工装置において、 本体フレームに軸承された前記クランク軸に複数の偏心
    軸部を互いにクランク軸の回転方向で位相角度に設け、
    前記複数の各偏心軸部に上下動可能なコネクティングロ
    ッドを連続せしめると共に、複数のコネクティングロッ
    ドのうち下方位置にあるコネクティングロッドを介して
    ラムを上下動せしめ、 前記クランク軸の一回転で前記ラムの上下動によりパン
    チを複数回、打圧可能に設けてなることを特徴とするプ
    レス加工装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動装置により回転駆動されるクラ
    ンク軸により上下動自在なラムでパンチを打撃し、この
    パンチとダイとの協働によりワークにプレス加工を行う
    プレス加工装置において、 前記クランク軸を本体フレームに軸承し、前記クランク
    軸に複数の偏心軸部を互いにクランク軸の回転方向で位
    相角度に設け、前記複数の各偏心軸部にコネクティング
    ロッドを介して上下動自在なプランジャを連結すると共
    にこの複数のプランジャのうち下方位置に位置するプラ
    ンジャを介してラムを上下動せしめ、前記クランク軸の
    一回転で前記ラムの上下動によりパンチを複数回、打圧
    可能に設けてなることを特徴とするプレス加工装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のコネクティングロッドが前記
    複数の偏心軸部のうちの中央部の偏心軸部にインナコネ
    クティングロッドと、前記中央部の偏心軸部の両側の偏
    心軸部を同一位相角度に設けると共に前記両側の各偏心
    軸部にアウタコネクティングロッドとで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプレス加工装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数のプランジャがインナコネクテ
    ィングロッドを介してラムの中央部に当接するインナプ
    ランジャと、アウタコネクティングロッドを介してラム
    の両外側部に当接するアウタプランジャとで構成されて
    いることを特徴とする請求項3記載のプレス加工装置。
  5. 【請求項5】 前記コネクティングロッドまたはプラン
    ジャの下方位置に位置するコネクティングロッドまたは
    プランジャの下端にラムを当接すべく前記ラムを常時上
    方へ付勢するカウンタバランサを設けてなることを特徴
    とする請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載のプレ
    ス加工装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の偏心軸部の位相が、互いにク
    ランク軸の回転方向でほぼ均等の位相角度に配置してな
    ることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一つ
    に記載のプレス加工装置。
  7. 【請求項7】 前記ラムに、ラム上部のほぼ中央に位置
    して前記複数のコネクティングロッドまたはプランジャ
    を当接するラムアジャストヘッドを上下動調整する上下
    動調整手段を設けてなることを特徴とする請求項1〜6
    のうちのいずれか一つに記載のプレス加工装置。
  8. 【請求項8】 前記ラムに、下部にストライカを備える
    と共に上部にカム部を備えたストライカベースを上下動
    自在に設けると共にこのストライカベースを前記カム部
    がラムの上端面から上方へ突出すべく常時上方へ付勢し
    て設け、前記カム部を挿入可能なカム逃げ穴部を備えた
    ストライカアジャスト部材を前記ラムの上端面にスライ
    ド自在に設けてなることを特徴とする請求項1〜6のう
    ちのいずれか一つに記載のプレス加工装置。
  9. 【請求項9】 前記上下動調整手段が、前記ラムの穴部
    内に設けたラムアジャストヘッドと前記穴部との間に油
    圧室を形成せしめ、この油圧室内に圧油を封入したり、
    あるいは油圧室内から封入した圧油を開放すべく構成さ
    れていることを特徴とする請求項7記載のプレス加工装
    置。
JP2000238463A 2000-08-07 2000-08-07 プレス加工装置 Pending JP2002045995A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040037293A (ko) * 2002-10-28 2004-05-07 효동기계공업 주식회사 고속정밀 성형기의 크랭크축 지지장치
CN102814389A (zh) * 2012-07-20 2012-12-12 芜湖电工机械有限公司 用于冲槽机上的滑块提升机构
EP3738757A4 (en) * 2018-01-11 2021-03-24 Amada Co., Ltd. PRESS MACHINE AND PRESS PROCESS

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040037293A (ko) * 2002-10-28 2004-05-07 효동기계공업 주식회사 고속정밀 성형기의 크랭크축 지지장치
CN102814389A (zh) * 2012-07-20 2012-12-12 芜湖电工机械有限公司 用于冲槽机上的滑块提升机构
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