JPH046455Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、柱と引張ボルト接合される端部にエ
ンドプレートを固着した鉄骨梁に関する。

（従来の技術） 従来、柱と引張ボルト接合されるＩ型鋼の端部
にエンドプレートを固着した鉄骨梁は第３図に示
すように、バール４によつて、位置決め、配置し
ていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、Ｉ型鋼２の端部にエンドプレート３を
固着して構成し、柱と引張ボルト接合される鉄骨
梁にあつては、エンドプレート３が柱１に密着す
るように精度よく製作される。そのため、バール
４により、配置する際に第３図ロに示すように、
バール４が挟まつてしまい、鉄骨梁を作業性よく
配置できないという問題点があつた。本考案は、
上記問題点に鑑み、当該鉄骨梁に改良を加え、作
業性よく、容易に配置できる鉄骨梁を提供するこ
とを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案では、Ｉ型鋼の端部にボルト孔を設けた
エンドプレートを固着して構成される鉄骨梁に於
いて、該鉄骨梁端部中央の上部・下部の少なくと
も一方に該鉄骨梁の設置の際に用いるバールを引
つ掛けるための該鉄骨梁外形より突出する棒状の
小突起が設けられていることを特徴とする鉄骨梁
とすることにより、上記目的を達成したものであ
る。

（実施例） 以下、本考案の実施例により説明する。

第１図、第２図は、それぞれ本考案の実施例を
示すものである。

第１図に示す実施例を説明すると、Ｉ型鋼２の
端部にボルト孔６を設けたエンドプレート３を固
着し、該エンドプレート３の中央の上部には棒状
の小突起５を設けて鉄骨梁が構成してある。この
鉄骨梁を用い、第１図ロに示すように鉄骨柱１間
に設置する時にはバール４を小突起５に引つ掛け
て、設置することができ、しかもバール４が挟ま
ることなく設置することが可能となる。第２図は
棒状の小突起５をエンドプレート３の中央の上部
及び下部の両方に設けた場合の他の実施例を示す
ものである。この場合は梁下からもバール４を小
突起５に引つ掛けて、鉄骨梁の設置作業が可能と
なる。

（考案の効果） 本考案は、以上の構成からなり、本考案の鉄骨
梁によれば、鉄骨梁の設置が容易になり、作業性
が向上する。また、構成がシンプルであり、容易
に製作でき、コストの点でも有利である。しか
も、鉄骨梁の設置に、特殊な機器を必要としない
でよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すもので、イは
その斜視図、ロはその設置方法を示す上面図であ
る。第２図は他の実施例を示す斜視図である。第
３図は従来の鉄骨梁の問題点を説明するための説
明図である。 図中、１は鉄骨柱、２はＩ型鋼、３はエンドプ
レート、４はバール、５は小突起、６はボルト孔
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｉ型鋼の端部にボルト孔を設けたエンドプレー
   トを固着して構成される鉄骨梁に於いて、該鉄骨
   梁端部中央の上部・下部の少なくとも一方に該鉄
   骨梁の設置の際に用いるバールを引つ掛けるため
   の該鉄骨梁外形より突出する棒状の小突起が設け
   られていることを特徴とする鉄骨梁。