JPH0463062B2 - - Google Patents

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JPH0463062B2
JPH0463062B2 JP2224983A JP2224983A JPH0463062B2 JP H0463062 B2 JPH0463062 B2 JP H0463062B2 JP 2224983 A JP2224983 A JP 2224983A JP 2224983 A JP2224983 A JP 2224983A JP H0463062 B2 JPH0463062 B2 JP H0463062B2
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JP2224983A
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Ruukasu Fueringa Berunarudo
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
Original Assignee
Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Publication of JPH0463062B2 publication Critical patent/JPH0463062B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C317/00Sulfones; Sulfoxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D211/00Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings
    • C07D211/04Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D211/80Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D211/84Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms, with at the most one bond to halogen directly attached to ring carbon atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエナミンの製造方法、或種の新規エナ
ミンを提供する。
本発明は斯して一般式 (式中、R1はアルキル、アリール、アルカリ
ールまたはアルアルキル基を表わし、これらの基
は1またはそれ以上のハロゲン原子、ハロアルキ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはヒ
ドロキシアルキル基で置換されていてもまたは置
換されていなくてもよく、そしてR2は水素原子
またはアルキル、アリール、アルカリールまたは
アルアルキル基を表わす) のエナミンの製造方法に関する。
従来、炭素−炭素二重結合の隣にスルホニル基
が存在するために安定化されていると報告されて
いる一般式のエナミンを製造するためのいくつ
かの方法が提案されている。しかし、そのような
安定化されたエナミンのために記載されている合
成は、フエニルスルホニルアセチレン〔J.Org.
Chem.31(1966)、3543頁〕またはビススルホニ
ルビニルエーテル〔Monarsh.Chem.103(1972)、
1262−1270頁〕といつたどちらかというと反応性
が大きく製造し難い出発物質を必要とする。一般
式のスルホニルビニルアミンを容易に入手し得
る出発物質から製造する方法の開発は興味がある
であろう。従来、一般式のエナミン製造の出発
物質としてニトリルを使用することは全く示唆さ
れていなかつた。というのはニトリルの還元は通
常対応する飽和アミンの生成に到達するからであ
る。
驚くべきことに、ここに一般式 (式中R1およびR2は前記定義の通りである)
のニトリルが、予期された飽和アミンを共生成す
ることなしにさえ、一般式のエナミン製造の出
発物質として首尾よく使用し得ることが見出され
た。何か特別の理論に結びつけたいのではない
が、一般式の化合物中のニトリル基のイミンへ
の初期還元は、スルホニル基の存在によつて明白
に充分に安定化されてそれ以上の還元を妨げるエ
ナミン形への中間体イミンの転移を生ずると信じ
られる。
斯して本発明は一般式 (式中、R1はアルキル、アリール、アルカリ
ールまたはアルアルキル基を表わし、これらの基
は1またはそれ以上のハロゲン原子、ハロアルキ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはヒ
ドロキシアルキル基で置換されていてもまたは置
換されていなくてもよく、そしてR2は水素原子
またはアルキル、アリール、アルカリールまたは
アルアルキル基を表わす) の化合物の製造方法において、一般式 (式中R1およびR2は前記定義の通りである)
の化合物を水素化物型還元剤と反応させることか
らなる方法に関する。
一般式の化合物中に存在してもよい不活性置
換基の例は塩素、トリフルオロメチル、メトキ
シ、フエノキシおよびヒドロキシメチルといつた
ハロゲン原子およびハロアルキル、アルコキシ、
アリールオキシまたはヒドロキシアルキル基を含
む。
前記のように、一般式のニトリルの対応する
スルホニルビニルアミンへの還元は、水素化物型
還元剤を用いて実施し得る。そのような還元剤は
一般式 (M1oM2HxRy () (式中M1は周知表第族の金属を表わし、そし
てM2は周期表第族の元素を表わし、nは0ま
たは1であり、Rは水素原子または1またはそれ
以上の(非)同一のアルキルまたはアルコキシ基
を表わし、そしてn=0のときx+y=3であ
り、またはn=1のときx+y=4であり、但し
xは少なくとも1である) により表わすことができる。
一般式の適当な還元剤の例はジボラン、水素
化アルミニウム、水素化アルミニウムリチウム、
水素化アルミニウムナトリウム、水素化アルミニ
ウムカリウム、水素化硼素リチウム、水素化硼素
ナトリウムおよび水素化硼素カリウム並びに水素
化メチルアルミニウムリチウム、水素化ジエチル
アルミニウムリチウムおよび水素化トリメトキシ
硼素ナトリウムといつた種々のアルキルまたはア
ルコキシ置換された水素化物を含む。n=1そし
てy=0である一般式の化合物、特に水素化ア
ルミニウムリチウムおよび水素化硼素ナトリウム
を使用するのが好ましい。錯体還元剤、即ち塩化
アルミニウムまたはハロゲン化チタンといつた
金属ハロゲン化物をも含む一般式の還元剤も使
用し得る。
一般式の還元剤は、得られるエナミンをそれ
以上対応する飽和スルホニルアミンへは還元せ
ず、エナミン(ビニルアミン)を事実上定量的に
還元することが知られているジボランでさえ還元
しないということは非常に注目すべきである。
本発明による方法において使用される一般式
の還元剤の量は臨界的ではなく、広い範囲で変え
ることができる。ニトリル:水素化物型化合物の
モル比0.2〜:12の範囲を用いて良好な結果を得
ることができ、0.5〜:6の範囲のモル比を用い
るのが好ましい。かなり大過剰の水素化物型還元
剤の使用は、所望のスルホニルビニルアミンの収
率に有利な効果を発揮する(対応する飽和β−ス
ルホニルアミンを共生成することなしに)ことが
見出された。
本発明による方法は0℃ないし100℃の範囲、
好ましくは15°ないし75℃の範囲の温度で好都合
に実施し得る。
所望なら、本発明による方法は不活性溶媒の存
在下に実施し得る。そのような溶媒の例はジメチ
ルエーテル、ジエチルエーテルおよびn−ジブチ
ルエーテルといつたエーテル並びにテトラヒドロ
フランのような環状エーテルおよびペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサンおよびイソオクタンとい
つたパラフインを含む。溶媒としてテトラヒドロ
フランを用いて良好な結果が得られた。溶媒の混
合物も適用し得る。
本発明による方法はバツチ式で好都合に実施し
得る。転化されるべきニトリルの溶液に、還元剤
の溶液を、所望なら化学量論的に必要な量より
(大)過剰に、好ましくは反応混合物を攪拌しつ
つ、添加することにより良好な結果が得られた。
反応混合物は当該技術分野で知られている方法に
より仕上げ(精製)処理することができる。所望
の生成物を単離するために反応混合物を水および
塩基と接触させる前に、適当な時期に反応混合物
を低級アルカノール例えばエタノールで急冷する
のが好都合であり得る。
出発物質即ち一般式の化合物は当該技術分野
で知られている方法により製造し得る。好都合な
方法は、テトラヒドロフラン中でのクロロアセト
ニトリルと適当な第4級アンモニウムスルフイネ
ートの反応を含む(Synthesis、519、1975)。適
当な溶媒(例えば水と塩化メチレンの混合物)中
の触媒量の第4級アンモニウムハライドと過剰の
適当なスルフイネート(例えばナトリウム塩の形
の)を使用することも可能である。一般式の化
合物は新規化合物であると信じられる。
R1が炭素原子数20までのアルキル、アリール、
アルカリールまたはアルアルキル基を表わし、こ
れらの基は1またはそれ以上のハロゲン、ハロア
ルキル、アルコキシまたはアリールオキシ基で置
換されていてもまたは置換されていなくてもよ
く、そしてR2が水素原子または炭素原子数12ま
でのアルキルまたはアリール基を表わす一般式
の新規化合物、特にR1が炭素原子数10までのア
ルキル、アリール、アルカリールまたはアルアル
キル基を表わし、これらの基は1またはそれ以上
のハロゲン原子またはハロアルキル基で置換され
ていてもまたは置換されていなくてもよく、そし
てR2が水素原子または炭素原子数8までのアル
キルまたはアリール基を表わす一般式の化合物
が好ましい。
一般式の新規化合物の例はβ−メチルスルホ
ニルビニルアミン、β−フエニルスルホニルビニ
ルアミン、β−(p−トリルスルホニル)ビニル
アミンおよびβ−フエニル−β−(p−トリルス
ルホニル)ビニルアミンを含む。
一般式のエナミンは、かなり強く極性化され
た炭素−炭素二重結合を含むので、種々の化学反
応における中間体として適当に使用することがで
きる。例えば、R2が水素原子を表わす一般式
のエナミンは、次の反応式: (式中R1は前記定義の通りであつて、そして
R3およびR4は同一でも異なつてもよく、それぞ
れアルキル、アリール、アルアルキルまたはアル
カリール基を表わし、これらの基は1またはそれ
以上の不活性置換基を含んでもまたは含まなくて
もよい) によるジヒドロピリジン型化合物の合成の出発物
質として有利に使用し得る。R1が炭素原子数10
までのアルキル、アリール、アルカリールまたは
アルアルキル基を表わし、これらの基は1または
それ以上のハロゲン原子またはハロアルキル基で
置換されていてもまたは置換されていなくてもよ
い一般式の化合物の使用が好ましい。
エナミンとの反応に有利に使用し得る上記不飽
和ケトンはR3とR4が同一でそして共にアルキル
またはアリール基を表わす化合物を含む。出発物
質としてカルコン(R3=R4=フエニル)を使用
してこの型のミカエル縮合で良好な結果が得られ
た。
反応式(1)によるプロセスは、テトラヒドロフラ
ンのようなエーテル中の強塩基例えば水素化ナト
リウムまたはカリウム−t−ブチラートの懸濁液
を適当なビニルアミンに添加し、その溶液に好ま
しくは同じ溶媒中の不飽和ケトンを添加すること
により好都合に実施し得る。ジヒドロピリジンは
当該技術分野で知られた方法により良好な収率で
単離し得る。
反応式(1)中に与えられた式のジヒドロピリジン
は新規化合物であると信じられる。好ましい化合
物は、R1が炭素原子数20までのアルキル、アリ
ール、アルカリールまたはアルアルキル基を表わ
し、これらの基は1またはそれ以上のハロゲン、
ハロアルキル、アルコキシまたはアリールオキシ
基により置換されていてもまたは置換されていな
くてもよく、そしてR3およびR4が同一でも異な
つてもよく、それぞれアルキル、アリール、アル
アルキルまたはアルカリール基を表わし、これら
の基は1またはそれ以上の不活性置換基を含んで
もまたは含まなくてもよいもの、特にR1が炭素
原子数10までのアルキル、アリール、アルカリー
ルまたはアルアルキル基を表わし、これらの基は
1またはそれ以上のハロゲン原子またはハロアル
キル基で置換されていてもまたは置換されていな
くてもよく、そしてR3およびR4が同一で共にア
ルキルまたはアリール基を表わす化合物を含む。
ジヒドロピリジン誘導体の例は2,4−ジフエニ
ル−5−(p−トリルスルホニル)−1,2−ジヒ
ドロピリジンおよび2−メチル−4−フエニル−
5−(p−トリルスルホニル)−1,2−ジヒドロ
ピリジンを含む。ジヒドロピリジンはNADH型
化合物(ニコチンアミン−アデニンヌクレオタイ
ド)の合成に有利に使用し得る。
一般式のエナミンをカルボニル化合物または
エポキシドとの反応の出発物質として使用するこ
ともできる。本発明を以下の実施例により更に説
明する。
例1 β−(p−トリルスルホニル)ビニルアミ
ンの製造 a p−トリルスルホニルメチルシアナイドの製
造テトラヒドロフラン(75ml)中のクロロアセ
トニトリル(0.76g)にテトラブチルアンモニ
ウム−p−トリルスルフイネート(3.97g)を
添加した。得られた溶液を30℃で4.5時間攪拌
しそして次に塩化アンモニウム水溶液中に注い
だ。有機層を分離し、水層をクロロホルム(2
×75ml)で抽出した。合せた有機層を水で洗滌
し、無水MgSO4上で乾燥した。溶媒を蒸留に
より除去後、半固体が得られた。エタノールか
らの再結晶はp−トリルスルホニルメチルシア
ナイド(0.6g:30%)を生じた。
b 無水テトラヒドロフラン(18ml)中のp−ト
リルスルホニルメチルシアナイド(0.195g、
1ミリモル)の溶液に、テトラヒドロフラン中
に溶解した水素化アルミニウムリチウム
(0.076g、2.0ミリモル)を添加した。得られ
た懸濁液を周囲温度で2時間攪拌した。次にエ
タノール(5ml)を添加し、得られた混合物を
水(75ml)中に注いだ。水酸化ナトリウム水溶
液(5%w溶液15ml)をこの混合物に攪拌下添
加した。得られた有機層を分離し、水層をジエ
チルエーテル(2×30ml)で抽出した。合せた
有機層を塩化ナトリウムの飽和水溶液(30ml)
で洗滌し、無水MgSO4上で乾燥した。蒸留処
理により溶媒を除去後、半固体が得られた。得
られた固体はβ−(p−トリルスルホニル)−ビ
ニルアミン(65%w)とp−トリルスルホニル
メチルシアナイド(35%w)を含有した。クロ
ロホルムまたはメタノールからの結晶化は純β
−(p−トリルスルホニル)−ビニルアミンを
m.p.92−94℃の無色針状結晶として生じた。こ
の化合物を陽子核磁気共鳴スペクトル法を用い
て特性ずけた(δ、パージユーテロメタノー
ル)〔2.54(s、3H、CH3);5.36(d、1H);
7.49(d、2H)、7.52(d、1H)および7.85(d、
2H)〕。
例2 β−フエニルスルホニル−ビニルアミンの
製造 a フエニルスルホニルメチルシアナイドの製造
適当なp−トリルスルフイネートの代りにテト
ラブチルアンモニウム−フエニルスルフイネー
トを使用して例1aに記載の実験を繰返した。
b テトラヒドロフラン(45ml)中のフエニルス
ルホニルメチルシアナイド(1.3g)の溶液に、
テトラヒドロフラン中の6倍モル過剰の水素化
アルミニウムリチウムを添加した。反応混合物
を例1bに記載のように仕上処理した。β−フ
エニルスルホニル−ビニルアミンが半固体とし
て殆んど定量的に得られた。メタノールからの
結晶化により無色結晶が得られた。この化合物
を陽子核磁気共鳴スペクトル法を用いて特性ず
けた(δ、パーデユーテロメタノール):4.96
(2H);5.38(d、1H)および7.4−8.1(m、
6H)。
例3 β−フエニル−β−(p−トリルスルホニ
ル)−ビニルアミンの製造 a 1−フエニル−p−トリルスルホニルメチル
シアナイドの製造 (Organic Synthesis.coll.Vol.、347頁に
従つてベンジルシアナイド6.0gと臭素9.0gか
ら製造した)1−ブロモベンジルシアナイド
を、96%エタノール(40ml)と水(20ml)の混
合物中に溶解したp−トリルスルフイン酸ナト
リウム(10g)に添加した。得られた混合物を
45分間還流した。反応混合物を過し、液を
ジエチルエーテル(2×50ml)で抽出した。合
せた有機層を無水MgSO4上で乾燥した。蒸留
により溶媒を除去後1−フエニル−p−トリル
スルホニルメチルシアナイドが45%収率(5.9
g)で得られた。エタノールからの結晶化によ
り無色針状晶が得られた。
b (5倍過剰の水素化アルミニウムリチウムを
使用して)例2bに記載の方法によりβ−フエ
ニル−β−(p−トリルスルホニル)−ビニルア
ミンが90%収率で製造された。96%エタノール
からの結晶化により無色結晶が得られた。この
化合物を陽子核磁気共鳴スペクトル法を使用し
て特性ずけた(ジユーテロクロロホルム中の
δ):2.57(s、3H);4.5(2×ブロードs、
2H)および7.0−7.8(m、10H)。この化合物は
それぞれZ−およびE異性体の混合物であると
思われる。
例4 例1に記載の実験を、記載された生成物の
より高い収率を得るために若干変更した。触媒
量のテトラブチルアルミニウムブロマイド(1
モル%)と過剰(2ないし5倍)のp−トリル
スルフイン酸ナトリウムを用いることにより、
クロロアセトニトリルを相間移動条件下で(水
−塩化メチレン1:2溶媒混合物を用いて)p
−トリルスルホニルメチルシアナイドに60%収
率まで転化することができた。
大過剰の水素化アルミニウムリチウムを用い
ることによりβ−(p−トリルスルホニル)−ビ
ニルアミンを95%収率で得ることができた。ま
たより長い反応時間および/またはより高い反
応温度はより良好な収率に貢献する。
例5 2,4−ジフエニル−5−(p−トリルス
ルホニル)−1,2−ジヒドロピリジンの製造 乾燥テトラヒドロフラン(30ml)中の水素化
ナトリウム(0.18g、7.5ミリモル)の懸濁液
に、β−(p−トリルスルホニル)−ビニルアミ
ン(0.59g、3.0ミリモル)を窒素雰囲気下に
添加した。得られた混合物を周囲温度で30分攪
拌した。得られた黄色溶液に、乾燥テトラヒド
ロフラン(10ml)中のカルコン0.62g(3.0ミ
リモル)を滴加した。溶液は赤褐色に変り、そ
してこれを周囲温度で75分攪拌した。しかる後
ジエチルエーテル(20ml)を添加し、生じた混
合物を次に氷冷水(100ml)中に注いだ。この
混合物を水性塩酸でPH=4に酸性化し、次に炭
酸ナトリウムを用いて中和した。有機層を分離
し、水層をジエチルエーテル(20×30ml)で抽
出した。合せた有機層を無水MgSO4上で乾燥
し、蒸留により溶媒を除去後、白色の発泡固体
が得られた。ベンゼンから結晶化後、2,4−
ジフエニル−5−(p−トリルスルホニル)−ビ
ニルアミンがm.p.164−166℃の無色結晶の形で
得られた。収率は約60%であつた。この化合物
を陽子核磁気共鳴スペクトル法を用いて特性ず
けたジユーテロクロロホルム中のδ):2.32
(s、3H);4.70(d、1H);5.08(d.d、1H);
6.25(ブロードd、1H);7.01(d、2H);7.10
(s、5H);7.38(s、5H);7.44(d、2H)お
よび7.66(d、1H)。
例6 2−メチル−4−フエニル−5−(p−ト
リルスルホニル)−1,2−ジヒドロピリジン
の製造 例1bに記載の実験に従つて製造されたβ−
(p−トリルスルホニル)−ビニルアミンを、前
の実験に記載の手順に従つて4−フエニル−3
−ブテン−2−オンと反応させた。2−メチル
−4−フエニル−5−(p−トリルスルホニル)
−1,2−ジヒドロピリジンを主生成物として
含有する化合物の混合物が得られた。この化合
物の構造は2,4−ジフエニル−5−(p−ト
リルスルホニル)−1,2−ジヒドロピリジン
に対するクロマトグラフおよび陽子核磁気共鳴
スペクトルデータの比較に基いて定められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1はアルキル、アリール、アルカリ
    ールまたはアルアルキル基を表わし、これらの基
    は1またはそれ以上のハロゲン原子、ハロアルキ
    ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはヒ
    ドロキシアルキル基で置換されていてもまたは置
    換されていなくてもよく、そしてR2は水素原子
    またはアルキル、アリール、アルカリールまたは
    アルアルキル基を表わす) の化合物。 2 β−フエニルスルホニルビニルアミンであ
    る、特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 β−(p−トリルスルホニル)ビニルアミン
    である、特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 β−フエニル−(p−トリルスルホニル)ビ
    ニルアミンである、特許請求の範囲第1項記載の
    化合物。 5 一般式 (式中、R1はアルキル、アリール、アルカリ
    ールまたはアルアルキル基を表わし、これらの基
    は1またはそれ以上のハロゲン原子、ハロアルキ
    ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはヒ
    ドロキシアルキル基で置換されていてもまたは置
    換されていなくてもよく、そしてR2は水素原子
    またはアルキル、アリール、アルカリールまたは
    アルアルキル基を表わす) の化合物の製造方法において、一般式 (式中、R1およびR2は前記定義の通りである)
    の化合物を水素化物型還元剤と反応させることを
    特徴とする方法。 6 一般式 (M1oM2HxRy () (式中、M1は周期表第族の金属を表わし、M2
    は周期表第族の元素を表わし、 nは0または1であり、 Rは水素原子または1またはそれ以上の(非)
    同一のアルキルまたはアルコキシ基を表わし、 そして n=0のときx+y=3であり、またはn=1
    のときx+y=4であり、但しxは少なくとも1
    である) の還元剤を使用する、特許請求の範囲第5項記載
    の方法。 7 n=1でy=0である一般式の化合物、特
    に水素化アルミニウムリチウムまたは水素化硼素
    ナトリウムを使用する、特許請求の範囲第6項記
    載の方法。 8 一般式の化合物:水素化物型化合物のモル
    比0.2〜:12の範囲、好ましくは0.5〜:6の範囲
    を使用する、特許請求の範囲第5〜7項のいずれ
    か一項記載の方法。 9 反応を0℃ないし100℃の範囲、好ましくは
    15℃ないし75℃の範囲の温度で実施する、特許請
    求の範囲第5〜8項のいずれか一項記載の方法。 10 不活性溶媒、好ましくは(環状)エーテル
    を使用する、特許請求の範囲第5〜9項のいずれ
    か一項記載の方法。
JP2224983A 1982-02-17 1983-02-15 エナミン並びにエナミンの製造方法 Granted JPS58152864A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB8204595 1982-02-17
GB8204595 1982-02-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58152864A JPS58152864A (ja) 1983-09-10
JPH0463062B2 true JPH0463062B2 (ja) 1992-10-08

Family

ID=10528390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2224983A Granted JPS58152864A (ja) 1982-02-17 1983-02-15 エナミン並びにエナミンの製造方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0086510B1 (ja)
JP (1) JPS58152864A (ja)
CA (1) CA1226869A (ja)
DE (1) DE3361186D1 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2959617A (en) * 1957-03-04 1960-11-08 Du Pont Synthesis of vinyl amines
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