JPH046222A - 一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH046222A JPH046222A JP10751190A JP10751190A JPH046222A JP H046222 A JPH046222 A JP H046222A JP 10751190 A JP10751190 A JP 10751190A JP 10751190 A JP10751190 A JP 10751190A JP H046222 A JPH046222 A JP H046222A
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Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、2,5〜4.5%のSiを含む薄鋳片を素材
とした高い磁束密度を有する一方向性電磁鋼板の製造方
法に関する。
とした高い磁束密度を有する一方向性電磁鋼板の製造方
法に関する。
一方向性電磁鋼板は、トランス等の電気機器の鉄心材料
として利用されており、磁気特性として励磁特性と鉄損
特性が良好でなくてはならない。
として利用されており、磁気特性として励磁特性と鉄損
特性が良好でなくてはならない。
しかも近年特にエネルギーロスの少ない低鉄損素材への
市場要求が強まっている。
市場要求が強まっている。
しかし従来の製造方法では熱延、冷延、焼鈍などの複雑
な工程処理が必要なため、製造コストが非常に高いとい
う問題がある。そこで最近電磁鋼の溶鋼を急冷凝固法で
直接薄帯にする技術が開発された。この方法によれば、
溶鋼から直接成品または生成品が出来るので製造コスト
を大幅に下げることが出来る。
な工程処理が必要なため、製造コストが非常に高いとい
う問題がある。そこで最近電磁鋼の溶鋼を急冷凝固法で
直接薄帯にする技術が開発された。この方法によれば、
溶鋼から直接成品または生成品が出来るので製造コスト
を大幅に下げることが出来る。
この急冷凝固法で一方向性電磁鋼板を製造する方法は、
インヒビターを活用するものが主流である。たとえば、
熱延を完全に省略する方法としては特開昭53−979
23号公報に開示されている。ここでは、急冷凝固法で
薄鋳片の凝固後少なくとも600℃まで0.05℃/秒
以上の冷却速度で急冷することにより、結晶粒を微細化
しかつ析出物を以降の工程で再加熱することによって微
細分散させるようにしている。しかし、これらの特許文
献では二次再結晶において重要な因子である、鋳片の具
体的な結晶粒径及び後工程の適正圧延率について言及し
ていない。
インヒビターを活用するものが主流である。たとえば、
熱延を完全に省略する方法としては特開昭53−979
23号公報に開示されている。ここでは、急冷凝固法で
薄鋳片の凝固後少なくとも600℃まで0.05℃/秒
以上の冷却速度で急冷することにより、結晶粒を微細化
しかつ析出物を以降の工程で再加熱することによって微
細分散させるようにしている。しかし、これらの特許文
献では二次再結晶において重要な因子である、鋳片の具
体的な結晶粒径及び後工程の適正圧延率について言及し
ていない。
また、特開昭61−238939号公報および特開昭6
3−11619号公報には、Si2.5〜6.5%等を
含有する溶湯を、冷却面が移動する冷却体上に連続供給
して急冷凝固し、0.7〜2.0sm厚鋳片を得、これ
に圧下率50%以上の冷間圧延を施した後、焼鈍するこ
とからなる一方向性電磁鋼板の製造方法が開示されてい
る。しかし、これら特許文献記載の方法によれば、急冷
凝固は結晶の微細化、また高圧下率は引き続く焼鈍と併
せて析出物の微細分散化を目的としているが、二次再結
晶の為の重要な集合組織および二次再結晶が安定して起
こる為の臨界結晶粒径は明示されていない。
3−11619号公報には、Si2.5〜6.5%等を
含有する溶湯を、冷却面が移動する冷却体上に連続供給
して急冷凝固し、0.7〜2.0sm厚鋳片を得、これ
に圧下率50%以上の冷間圧延を施した後、焼鈍するこ
とからなる一方向性電磁鋼板の製造方法が開示されてい
る。しかし、これら特許文献記載の方法によれば、急冷
凝固は結晶の微細化、また高圧下率は引き続く焼鈍と併
せて析出物の微細分散化を目的としているが、二次再結
晶の為の重要な集合組織および二次再結晶が安定して起
こる為の臨界結晶粒径は明示されていない。
これら、従来開示されているインヒビターを活用した急
冷凝固法による一方向性電磁鋼板の製造方法では、熱延
工程を含まない場合での、良好な二次再結晶(磁気特性
)に必要である薄鋳片の具体的な結晶粒径と集合組織、
冷間圧延の圧下率の適正条件については明確でなかった
。
冷凝固法による一方向性電磁鋼板の製造方法では、熱延
工程を含まない場合での、良好な二次再結晶(磁気特性
)に必要である薄鋳片の具体的な結晶粒径と集合組織、
冷間圧延の圧下率の適正条件については明確でなかった
。
この様に、インヒビターの再溶解や熱延工程を要しない
急冷凝固法において、二次冷却条件および鋳片の結晶粒
径と冷間圧延条件の組合せの適正化により、(110)
<001>方位に極めて集積度の高い磁気特性の良好
な一方向性電磁鋼板の製造方法を提供するのが本発明の
目的である。
急冷凝固法において、二次冷却条件および鋳片の結晶粒
径と冷間圧延条件の組合せの適正化により、(110)
<001>方位に極めて集積度の高い磁気特性の良好
な一方向性電磁鋼板の製造方法を提供するのが本発明の
目的である。
本発明者らは、上記問題を解決すべく検討を重ねた結果
、重量で、C: 0.03〜0.10%、S i :
2.5〜4.5%、Mn : 0.02〜0.15%、
S : 0.01〜0.05%、酸可溶性Al :0
.01〜0.04%、N : 0.003〜0.015
%を含み、残部Fe及び不可避的不純物からなる溶鋼を
、連続的に板厚中心部まで急冷凝固し、さらに凝固71
1300〜900℃間を100℃/秒以上で冷却させる
と、二次再結晶が安定し磁気特性が改善されることを見
出しな、これは、この二次冷却により薄鋳片の二次凝固
組織(結晶粒組織)における結晶粒径がある一定以下の
値になり二次再結晶が安定するためと考えられる。
、重量で、C: 0.03〜0.10%、S i :
2.5〜4.5%、Mn : 0.02〜0.15%、
S : 0.01〜0.05%、酸可溶性Al :0
.01〜0.04%、N : 0.003〜0.015
%を含み、残部Fe及び不可避的不純物からなる溶鋼を
、連続的に板厚中心部まで急冷凝固し、さらに凝固71
1300〜900℃間を100℃/秒以上で冷却させる
と、二次再結晶が安定し磁気特性が改善されることを見
出しな、これは、この二次冷却により薄鋳片の二次凝固
組織(結晶粒組織)における結晶粒径がある一定以下の
値になり二次再結晶が安定するためと考えられる。
さらに、二次再結晶の安定化のためには薄鋳片の集合組
織がランダムであることが必要とされるが、これは上記
の結晶粒径を得る為の薄鋳片の凝固後の二次冷却条件で
満足されることも見出した。
織がランダムであることが必要とされるが、これは上記
の結晶粒径を得る為の薄鋳片の凝固後の二次冷却条件で
満足されることも見出した。
本発明の要旨は、重量で、C: 0.03〜0,10%
、S i : 2.5〜4.5%、Mn : 0.02
−0.15%、S : 0.01〜0.05%、酸可溶
性Al :0.01〜0.04%、N:0.003〜
0.015%を含み、残部Fe及び不可避的不純物から
なる溶鋼を、連続的に板厚中心部まで急冷凝固し、さら
に凝固gk1300〜900℃間を100℃/秒以上で
冷却して、0.7〜3.0−の厚みの薄鋳片を得、該鋳
片を焼鈍し、最終圧延率80%以上の1回ないし中間焼
鈍を含む2回以上の冷間圧延を施し、さらに脱炭焼鈍と
仕上焼鈍を施すことを特徴とする一方向性電磁鋼板の製
造方法である。
、S i : 2.5〜4.5%、Mn : 0.02
−0.15%、S : 0.01〜0.05%、酸可溶
性Al :0.01〜0.04%、N:0.003〜
0.015%を含み、残部Fe及び不可避的不純物から
なる溶鋼を、連続的に板厚中心部まで急冷凝固し、さら
に凝固gk1300〜900℃間を100℃/秒以上で
冷却して、0.7〜3.0−の厚みの薄鋳片を得、該鋳
片を焼鈍し、最終圧延率80%以上の1回ないし中間焼
鈍を含む2回以上の冷間圧延を施し、さらに脱炭焼鈍と
仕上焼鈍を施すことを特徴とする一方向性電磁鋼板の製
造方法である。
以下に本発明の詳細な説明する。
インヒビターを活用した急冷凝固法による熱延工程を含
まない一方向性電磁鋼板では、前記したように従来の製
造方法では、析出分散相のみを満足するものであり、こ
れだけでは二次再結晶が安定せず、良好な磁気特性を得
ることは困難であった。これは、安定な二次再結晶をす
るなめには析出分散相の微細化の他に、集合組織および
具体的な結晶粒径の臨界値が考えられていなかった為で
ある。
まない一方向性電磁鋼板では、前記したように従来の製
造方法では、析出分散相のみを満足するものであり、こ
れだけでは二次再結晶が安定せず、良好な磁気特性を得
ることは困難であった。これは、安定な二次再結晶をす
るなめには析出分散相の微細化の他に、集合組織および
具体的な結晶粒径の臨界値が考えられていなかった為で
ある。
つまり、本発明では安定した二次再結晶を得るための結
晶粒径の条件を実験により明確化し、これが薄鋳片の凝
固後の二次冷却条件に密接な関係を持つことを突き止め
たく第1図)。また、二次再結晶が安定し良好な磁気特
性が得られる、薄鋳片の結晶粒径も求めた(第2図)。
晶粒径の条件を実験により明確化し、これが薄鋳片の凝
固後の二次冷却条件に密接な関係を持つことを突き止め
たく第1図)。また、二次再結晶が安定し良好な磁気特
性が得られる、薄鋳片の結晶粒径も求めた(第2図)。
さらに、この二次冷却条件では薄鋳片の集合組織もラン
ダムで(第3図(a))あることも判明しな。
ダムで(第3図(a))あることも判明しな。
従来の急冷凝固法では(100) <OVW>柱状晶の
鋳造組織であり(第3図(b))、ブス核が殆ど零とな
り二次再結晶が不安定であった。
鋳造組織であり(第3図(b))、ブス核が殆ど零とな
り二次再結晶が不安定であった。
このように、結晶粒が微細で集合組織をランダムにする
ことにより、薄鋳片の単位体積当たりのゴス核の存在個
数を高めることになる。さらに、第4図に示すように冷
延圧下率が80%の一回冷延法でゴス集積度の極めて高
い良好な二次再結晶が得られる。
ことにより、薄鋳片の単位体積当たりのゴス核の存在個
数を高めることになる。さらに、第4図に示すように冷
延圧下率が80%の一回冷延法でゴス集積度の極めて高
い良好な二次再結晶が得られる。
次に本発明において鋼組成および製造条件を前記のよう
に限定した理由を詳細に説明する。
に限定した理由を詳細に説明する。
この鋼成分の限定理由は下記のとおりである。
Cの下限0.03%は、これ未満であれば二次再結晶が
不安定となり、上限0.10%は、これより多くなると
脱炭所要時間が長くなり経済的に不利となるために限定
した。
不安定となり、上限0.10%は、これより多くなると
脱炭所要時間が長くなり経済的に不利となるために限定
した。
Siは鉄損を良くするために下限を2.5%とするが、
多すぎると冷間圧延の際に割れ易く加工が困難となるの
で上限を4.5%とする。
多すぎると冷間圧延の際に割れ易く加工が困難となるの
で上限を4.5%とする。
さらに以下の成分は、二次再結晶のためのMnS。
(Fe、Mn)S 、^INなどの析出分散相として使
用する不純物であり、効果的に作用させるためには適当
量含有させる必要がある。
用する不純物であり、効果的に作用させるためには適当
量含有させる必要がある。
Mnは、HnSを形成するために必要な元素で、下限0
.02%は、これ未満であればMnSの絶対量が不足し
、上限0.15%は、これを越えるとHnSの適正な分
散状態が得られないので上記範囲に限定した。
.02%は、これ未満であればMnSの絶対量が不足し
、上限0.15%は、これを越えるとHnSの適正な分
散状態が得られないので上記範囲に限定した。
SはMnS 、 (Fe、Mn)Sを形成するために必
要な元素で、下限0.01%は、これ未満ではNnS
、 (Fe、Nn)Sの絶対量が不足し、上限0.05
%は、これを越えると仕上げ焼鈍で脱硫が困難となるの
で上記範囲に限定した。
要な元素で、下限0.01%は、これ未満ではNnS
、 (Fe、Nn)Sの絶対量が不足し、上限0.05
%は、これを越えると仕上げ焼鈍で脱硫が困難となるの
で上記範囲に限定した。
酸可溶性A1は^INを形成するなめに必要な元素で、
下限0.01%は、これ未満では^INの絶対量が不足
し、上限0.04%は、これを越えると^INの適正な
分散状態が得られないので上記範囲に限定した。
下限0.01%は、これ未満では^INの絶対量が不足
し、上限0.04%は、これを越えると^INの適正な
分散状態が得られないので上記範囲に限定した。
Nは^INを形成するなめに必要な元素で、下限0.0
3%は、これ未満では^INの絶対量が不足し、また上
限0.015%は、これを越えると二次再結晶が不安定
となると共に、ブリスターが発生しやすくなるので上記
範囲に限定した。
3%は、これ未満では^INの絶対量が不足し、また上
限0.015%は、これを越えると二次再結晶が不安定
となると共に、ブリスターが発生しやすくなるので上記
範囲に限定した。
その他、Cu、Sn、Sbはインヒビターを強くする目
的で1.0%以下において少なくとも1種添加しても良
い。
的で1.0%以下において少なくとも1種添加しても良
い。
さらに、本発明では、溶鋼を急冷凝固し、0.7〜3.
0mm厚の薄鋳片を製造するが、この場合良好な二次再
結晶のためには0.7mm厚未満では圧下率不足であり
、3.0mm厚超では圧下率過剰となり、また冷間圧延
工程までの通板、加工が困難となる。
0mm厚の薄鋳片を製造するが、この場合良好な二次再
結晶のためには0.7mm厚未満では圧下率不足であり
、3.0mm厚超では圧下率過剰となり、また冷間圧延
工程までの通板、加工が困難となる。
急冷凝固の二次冷却については、粗大析出物の発生を抑
制する為には急速冷却程好ましいが、この目的の他にゴ
ス核確保のため薄鋳片の結晶粒径を微細化、整粒にし、
集合組織もランダムにする必要がある。つまり、第1図
に示すように二次冷却速度と結晶粒径の関係が得られる
。さらに第2図には、このときの結晶粒径と磁気特性と
の関係が示されている。これら二つの図から、二次再結
晶を安定にする最適な二次冷却速度は1300〜900
℃において少なくとも100℃/秒以上であることがわ
かる。なお、この1300〜900℃の温度域はα+γ
二相域で、この領域を急冷するとγ相の析出を抑え、粗
大析出物の発生、結晶粒の粗大化を抑制する。
制する為には急速冷却程好ましいが、この目的の他にゴ
ス核確保のため薄鋳片の結晶粒径を微細化、整粒にし、
集合組織もランダムにする必要がある。つまり、第1図
に示すように二次冷却速度と結晶粒径の関係が得られる
。さらに第2図には、このときの結晶粒径と磁気特性と
の関係が示されている。これら二つの図から、二次再結
晶を安定にする最適な二次冷却速度は1300〜900
℃において少なくとも100℃/秒以上であることがわ
かる。なお、この1300〜900℃の温度域はα+γ
二相域で、この領域を急冷するとγ相の析出を抑え、粗
大析出物の発生、結晶粒の粗大化を抑制する。
さらに集合組織については、このときの二次冷却速度で
は、第3図(a)に示すように集合組織がランダムにな
っており、二次再結晶が安定化する条件を満足している
。参考に第3図(b)に二次冷却を実施しない空冷しな
薄鋳片の集合組織を示す。
は、第3図(a)に示すように集合組織がランダムにな
っており、二次再結晶が安定化する条件を満足している
。参考に第3図(b)に二次冷却を実施しない空冷しな
薄鋳片の集合組織を示す。
これは、(100) <O■◇柱状晶の鋳造組織であり
、ゴス核が殆ど零となり二次再結晶は不安定になる。
、ゴス核が殆ど零となり二次再結晶は不安定になる。
次に、この薄鋳片素材を、^IN等の析出のために95
0〜1200℃で30秒〜30分の中間焼鈍を行った後
、1回ないし中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を施す
。このときの最終冷延圧下率は極めて高いゴス集積度を
もつ製品を得るため、第4図に示すように圧下率80%
以上が必要となる。
0〜1200℃で30秒〜30分の中間焼鈍を行った後
、1回ないし中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を施す
。このときの最終冷延圧下率は極めて高いゴス集積度を
もつ製品を得るため、第4図に示すように圧下率80%
以上が必要となる。
この後は湿水素雰囲気中で脱炭焼鈍を行い、さらにHg
O等の焼鈍分離剤を塗布して、二次再結晶と純化のため
1100℃以上の仕上げ焼鈍を行うことで、高い磁束密
度を有する極薄一方向性電磁鋼板が製造される。
O等の焼鈍分離剤を塗布して、二次再結晶と純化のため
1100℃以上の仕上げ焼鈍を行うことで、高い磁束密
度を有する極薄一方向性電磁鋼板が製造される。
次に本発明の実施例を挙げて説明する。
第1表に示す鋼の成分組成を含む溶鋼を、双ロールを用
いて2.抛檜厚の薄鋳片にした。このとき鋳造条件は第
2表に示すように4水準とし、双ロール直下にて140
0℃から水冷(二次冷却)した。水冷は、B、C,Dの
順に急速冷却し、Aでは空冷とした。また、このとき得
られた薄鋳片の平均結晶粒径も第2表に示す。
いて2.抛檜厚の薄鋳片にした。このとき鋳造条件は第
2表に示すように4水準とし、双ロール直下にて140
0℃から水冷(二次冷却)した。水冷は、B、C,Dの
順に急速冷却し、Aでは空冷とした。また、このとき得
られた薄鋳片の平均結晶粒径も第2表に示す。
ついで、1120℃で5分間焼鈍を行い、さらに酸洗し
た後冷間圧延を行い、−回冷延法にて0.17mm厚に
した。また同一素材で酸洗後冷間圧延で1.4輪鵡厚に
したものを1120℃で5分間中間焼鈍を行い、さらに
冷間圧延を行い、二面冷延法にて0.17mm厚にした
9次に湿潤水素中で脱炭焼鈍し、HgO粉を塗布した後
、1200℃に10時間水素ガス雰囲気中で高温焼鈍を
行った。
た後冷間圧延を行い、−回冷延法にて0.17mm厚に
した。また同一素材で酸洗後冷間圧延で1.4輪鵡厚に
したものを1120℃で5分間中間焼鈍を行い、さらに
冷間圧延を行い、二面冷延法にて0.17mm厚にした
9次に湿潤水素中で脱炭焼鈍し、HgO粉を塗布した後
、1200℃に10時間水素ガス雰囲気中で高温焼鈍を
行った。
得られた製品の磁性は、第3表に示すように、二次冷却
を100℃/秒以上で実施したC、Dの方が良好な磁気
特性が得られた。
を100℃/秒以上で実施したC、Dの方が良好な磁気
特性が得られた。
第1表
関係を示したグラフである。第2図は、薄鋳片の結晶粒
径と、1300〜900℃における二次冷却速度の関係
を示したグラフである。第3図(a)、(b)は薄鋳片
の集合組織を示した、(200)極点図である。第4図
は、冷延圧下率と磁束密度Beの関係を示したグラフで
ある。
径と、1300〜900℃における二次冷却速度の関係
を示したグラフである。第3図(a)、(b)は薄鋳片
の集合組織を示した、(200)極点図である。第4図
は、冷延圧下率と磁束密度Beの関係を示したグラフで
ある。
本発明によれば、急冷凝固法により得られた珪素鋼薄鋳
片を素材とし、熱延を省略して高い磁束密度を有する一
方向性電磁鋼板を安価に製造することができるので、産
業上稗益するところが極めて大である。
片を素材とし、熱延を省略して高い磁束密度を有する一
方向性電磁鋼板を安価に製造することができるので、産
業上稗益するところが極めて大である。
Claims (1)
- 重量で、C:0.03〜0.10%、Si:2.5〜4
.5%、Mn:0.02〜0.15%、S:0.01〜
0.05%、酸可溶性Al:0.01〜0.04%、N
:0.003〜0.015%を含み、残部Fe及び不可
避的不純物からなる溶鋼を、連続的に板厚中心部まで急
冷凝固し、さらに凝固後1300〜900℃間を100
℃/秒以上で冷却して、0.7〜3.0mmの厚みの薄
鋳片を得、該鋳片を焼鈍し、最終圧延率80%以上の1
回ないし中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を施し、さ
らに脱炭焼鈍と仕上焼鈍を施すことを特徴とする一方向
性高磁束密度電磁鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10751190A JPH046222A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10751190A JPH046222A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH046222A true JPH046222A (ja) | 1992-01-10 |
Family
ID=14461058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10751190A Pending JPH046222A (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 一方向性高磁束密度電磁鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH046222A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6739384B2 (en) | 2001-09-13 | 2004-05-25 | Ak Properties, Inc. | Method of continuously casting electrical steel strip with controlled spray cooling |
CN104164618A (zh) * | 2014-08-25 | 2014-11-26 | 东北大学 | 快速冷却控制双辊薄带连铸低硅无取向硅钢磁性能的方法 |
-
1990
- 1990-04-25 JP JP10751190A patent/JPH046222A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6739384B2 (en) | 2001-09-13 | 2004-05-25 | Ak Properties, Inc. | Method of continuously casting electrical steel strip with controlled spray cooling |
CN104164618A (zh) * | 2014-08-25 | 2014-11-26 | 东北大学 | 快速冷却控制双辊薄带连铸低硅无取向硅钢磁性能的方法 |
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