JPH0461411B2 - - Google Patents

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JPH0461411B2
JPH0461411B2 JP26378185A JP26378185A JPH0461411B2 JP H0461411 B2 JPH0461411 B2 JP H0461411B2 JP 26378185 A JP26378185 A JP 26378185A JP 26378185 A JP26378185 A JP 26378185A JP H0461411 B2 JPH0461411 B2 JP H0461411B2
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JP
Japan
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aging
web
roll
magnetic
coated
Prior art date
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JP26378185A
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English (en)
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JPS62124630A (ja
Inventor
Hiroshi Noda
Masahiro Hosoi
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は合成樹脂フイルムを基材とし、この上
に磁性層を塗設し円形(ドーナツ状)に打抜いた
フレキシブルデイスクの製造技術に係わり、殊に
磁気記録及び再生においてトラツキングずれや記
録歪の殆どない高品位のデイスクを製造する方法
に係わる。 従来技術とその問題点 合成樹脂フイルムを基材とした磁気記録媒体は
適度なフレキシビリテイを備え、表面粗さを所定
レベルに設定できることから有利な材料であるも
のの、不測の熱発生のある場所や高温・高湿の雰
囲気に保存されたり使用されたりすると、熱収縮
や変形を起す問題点がある。 この寸法変化が記録と再生との間で生ずると、
所謂トラツキングずれを生じ、再生出力の低下や
再生不能の支障をもたらす。 ところで、最近、フレキシブルデイスクの使用
環境を更に拡げようとの要求がある。従来51℃程
度までの使用条件において電磁変換特性が保証で
きればよかつたものであるが、これを60℃程度ま
で耐えられることが要請の条件である。この条件
を満足するためには耐熱寸法安定性が一層高度で
なければならない。従来技術において、フレキシ
ブルデイスクの耐熱性を改良するには、例えば特
開昭59−127233号公報に開示されているように、
磁気材料が塗設されたコーテツドウエブを長尺の
ままでなくシート状に截断して、複数枚を重ね合
せて加熱処理を施すことによつて、実質的に無緊
張状態で熱弛緩させシートの寸法安定性を高める
ことによつてデイスク状に加工された場合での耐
熱寸法安定性を保証することとなろう。しかしな
がら、この方法は長尺のコーテツドウエブを連続
的に処理して耐熱寸法安定性を高める技術と比較
すると生産効率が著しく低い。そこで、コーテツ
ドウエブを長尺のままで処理することによつて耐
熱性を改良する技術を鋭意研究した結果、巻き上
げた状態のウエブロールのままで2段階のエージ
ングを施すことによつて、実用可能なレベルの耐
熱寸法安定性を賦与できることを見い出し本発明
に到達したものである。 発明の目的 本発明は、60℃(80%RH)程度の高温(高
湿)雰囲気下で寸法変化が少なく、トラツキング
ずれや出力変動(モジユレーシヨン)の少ないフ
ロツピーデイスクを製造する技術を提供すること
を目的とする。特に本発明は、磁性層が基材に塗
設された状態のコーテツドウエブをコアにロール
状に巻上げたままの状態でエージング処理するこ
とによつて、生産効率よく耐熱性の優れたコーテ
ツドウエブ乃至フレキシブルデイスクを生産する
技術を提供することを他の目的とするものであ
る。 発明の構成 本発明は、合成樹脂フイルムよりなる基材に磁
性材料を含む塗料を塗布し、乾燥し、その表面を
カレンダー処理してコーテツドウエブとなし、該
コーテツドウエブを10〜50Kg/cm2の張力下でロー
ル状に巻取つてウエブロールとなし、該ウエブロ
ールを40〜60℃の雰囲気下に10〜170時間置いた
後、更に65〜75℃の雰囲気下に少なくとも1時間
エージングし、次いで該ウエブロールを引き出し
てデイスク状に打抜くことからなるフレキシブル
デイスクの製造方法である。 本発明を説明する。 フレキシブルデイスクに供し得る基材は、全芳
香族ポリアミド、ポリアリレート、ポリエステ
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステ
ルイミド等の機械的強度が高く、耐熱性に優れた
合成樹脂であつて、厚さ40〜150μm程度のフラ
ツトなシート状物(フイルム)が得られるものが
対象となる。そしてポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレンジカルボキシレー
ト、ポリジエチレンシクロヘキシレンジカルボキ
シレート等のポリエステルは熱膨張率、湿度膨張
率が低く抑えることができ、平面性の良好な二軸
延伸フイルムが得られる点で好ましい素材であ
る。 本発明において磁性材料を含む塗料は公知のも
のをそのまま使用できる。鉄コバルト合金やバリ
ウムフエライトの如き磁性材料と高分子バインダ
ーとを有機溶媒に分散溶解せしめて通常の方法で
コーテイング(塗布)し、基材が変形しない限度
の温度(通常60〜130℃)で乾燥して溶媒を除去
し塗膜表面が平滑になるようにカレンダー処理を
施すものである。塗膜が未固化の状態でランダマ
イザーによつて、磁性材料の磁化容易軸を等方化
する工程を設けてよい。磁性塗料が乾燥した状態
のコーテツドウエブは、巻芯を用いてロール状に
巻上げる。この巻取の際にコーテツドウエブに不
測の張力が加わつて伸び変形を呈したり塗膜にキ
ズや亀裂が生じないように巻取張力を約10〜約50
Kg/cm2の範囲に調整する必要がある。巻取張力が
50Kg/cm2を超えると、コーテツドウエブの熱変形
が大きくなり、フレキシブルデイスクとしてモジ
ユレーシヨンが悪化することとなる。また巻取張
力を著しく低くすると、ウエブロールが軟かく巻
かれてしまい、巻崩れ等によつて磁性膜に不測の
損傷をもたらすこととなり易い。 エージングは巻上げられたウエブロールのまま
で施すことができる。本発明では2段階のエージ
ング処理を行うが、第1段エージングは40〜60℃
の雰囲気(湿度は40〜80%PH程度)に少くとも10
時間置く。この第1段エージングは、磁性膜の架
橋剤がウエブを製造した過程で架橋反応が未完成
であつたものを完全にさせる作用もある。第1エ
ージングの加熱温度が高過ぎたり昇温が著しく急
であると、ウエブロールの表面層と内層とに温度
差が生じ、この温度差に伴う熱膨張の差異がウエ
ブ層間の滑りとなり、磁性間が擦れることとなり
損傷され易い。また温度差は架橋反応の不均一化
を招くことから磁性膜の構造均一性を欠き耐久性
低下をもたらす不利益がある。第1段エージング
は40℃の場合170時間で架橋反応が完了すること
から、170時間を超えるエージングは170時間以内
の処理と差がなくなる。 第2段のエージングは65〜75℃の温度に昇温
し、少なくとも1時間その温度に保持する必要が
ある。第2段のエージングの加熱温度が65℃未満
であつたり、所定の温度であつても1時間未満の
エージングの場合は寸法安定性を所望のレベルに
改善できない。本発明のエージング条件を満足す
るものは、第1段エージングと第2段エージング
とを施したウエブロールを解舒してウエブの寸法
安定性を測定すると、室温から60℃、80%RHの
雰囲気下に72時間置いたとき、収縮率が0.02%以
内であつて、同条件に曝された後のフレキシブル
デイスクとしてのモジユレーシヨンは10%以内で
ある。加熱温度が75℃を超えると基材と磁性膜と
の界面に膨張率差、内部歪等に基づくストレスが
生じ、これが緩和される際に塗膜面のシワ、剥離
などが現われるとがある。磁性膜剥離がなくて
も、剥離強度が低下して耐久性(耐摩耗性)が減
少することとなる。第2段エージングは65℃の場
合約20時間で効果が飽和することから、1〜20時
間処理すれば充分である。 エージングの処理は、第1段エージングを経た
後直ちに第2段エージングを施すことが効率的で
あるが、一旦室温まで冷却して、デイスクに打抜
く前に第2段エージングを施すことが効率的であ
るが、一旦室温まで冷却して、デイスクに打抜く
前に第2段エージングを施す手順をとつても差支
えない。 エージング、特に第2段エージングを経たウエ
ブロールは通常の方法でデイスクに打抜くことが
できる。 発明の効果 本発明は磁性層を設けたコーテツドウエブをロ
ール状でエージングすることによつて寸法安定性
の優れたフレキシブルデイスクを得ることができ
る。長尺状態でロールのまま耐熱寸法安定性を改
良できるため、作業が簡便で、製品歩留が高く、
低コストとなる利点がある。 本発明で得られるフレキシブルデイスクは60
℃、80%RHという苛酷な条件を経てもモジユレ
ーシヨンの低下がなく、熱(湿度)変化に伴う膨
張・収縮等も少ない。この結果良質、高品位のフ
レキシブルデイクスが得られる。 実施例 1 固有粘度0.58(OCP溶解)であつて、平均粒径
0.3μmの酸化チタン0.4重量を含有するポリエチ
レンテレフタレートを押出機にて溶融し、Tダイ
から吐出せしめて急冷ドラムにより冷却固化して
フイルム状に成形し、縦方向に3.5倍に延伸した
のち、フイルム両端を把持する幅出し機で横方向
に、3.6倍延伸し、220℃で緊張固定した。このと
きフイルム両端を把持するクリツプと連結したレ
ール幅の微調整(トーイン・トーアウト)は無
く、定幅熱固定であつた。得られた75μm厚さの
フイルムは次の物性を有していた。 単位 タテ ヨコ 強 度 Kg/mm2 26 27 伸 度 % 160 140 F−5値 Kg/mm2 11 11 熱収縮率 % 0.10 0.11 (60℃、80%RHで72hrs) このフイルムに次の磁性塗料を塗布(固形分換
率3g/m2)し、120℃で乾燥し、80℃、300Kg/
cmの条件でカレンダー処理を施し、15Kg/cm2の張
力下でロール状に巻取つた。 磁性塗料の組成 C0−含有 γ−F2O 100重量部 塩化ビニル、酢酸ビニル共重合樹脂(ユニオン
カーバイド社製)VAGH 10 ウレタン樹脂 17 硬化剤 10 酢酸ブチル 140重量部 メチルエチルケトン 200 次に、得られたロール状のコーテツドウエブを
57℃において3昼夜(72時間)エージング処理
し、更に第2エージング処理を69℃にて3時間施
した。しかる後、常法により5.25インチのデイス
クに打抜いてモジユレーシヨンを測定したところ
2%であつた。更にこのデイスクを60℃、80%
RHの雰囲気下に72時間曝した後に再度モジユレ
ーシヨンを測定したところ3%であつた。本発明
のエージング処理を経たコーテツドウエブは等方
性であり、寸法変化の少ないものであり磁気デイ
スクに適していることが判つた。 実施例 2 実施例1と同一の条件のポリエステルフイルム
に磁気塗料を塗布してカレンダー処理を施した後
30Kg/cm2の張力でコーテツドウエブをロール状に
巻上げた。しかる後このウエブロールを62℃の雰
囲気下に2昼夜(48時間)第1エージング処理を
行い、更に74℃において5時間第2エージング処
理を施した。実施例1と同様に5.25インチデイス
クを造り、モジユレーシヨンを測定した結果、初
期値も、60℃、80%雰囲気下に放置した場合も、
良好な値を呈した。結果を第1表に示した。 比較例 1〜4 実施例1と同様な条件でコーテツドウエブを造
り、巻取張力を20Kg/cm2及び60Kg/cm2の水準にお
いてロール状に巻取つた。次にウエブロールを40
〜80℃の4水準で第1エージングを施し、そのう
ちの一部を第2エージング処理を施した。これら
のウエブからフロツピーデイスク(5.25インチ)
を造りモジユレーシヨンを測定した結果やデイス
クの状態を第1表に示した。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 合成樹脂フイルムよりなる基材に磁性材料を
    含む塗料を塗布し、乾燥し、その表面をカレンダ
    ー処理してコーテツドウエブとなし、該コーテツ
    ドウエブを10〜50Kg/cm2の張力下でロール状に巻
    取つてウエブロールとなし、該ウエブロールを40
    〜60℃の雰囲気下に10〜170時間置いた後、更に
    65〜75℃の雰囲気下に少なくとも1時間エージン
    グし、次いで該ウエブロールを引出してデイスク
    状に打抜くことからなるフレキシブルデイスクの
    製造方法。
JP26378185A 1985-11-26 1985-11-26 フレキシブルディスクの製造方法 Granted JPS62124630A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26378185A JPS62124630A (ja) 1985-11-26 1985-11-26 フレキシブルディスクの製造方法

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JP26378185A JPS62124630A (ja) 1985-11-26 1985-11-26 フレキシブルディスクの製造方法

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JPS62124630A JPS62124630A (ja) 1987-06-05
JPH0461411B2 true JPH0461411B2 (ja) 1992-09-30

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