JPH0459801A - 塩化ゴムの製造方法 - Google Patents

塩化ゴムの製造方法

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JPH0459801A
JPH0459801A JP2172145A JP17214590A JPH0459801A JP H0459801 A JPH0459801 A JP H0459801A JP 2172145 A JP2172145 A JP 2172145A JP 17214590 A JP17214590 A JP 17214590A JP H0459801 A JPH0459801 A JP H0459801A
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    • C08C19/14Incorporating halogen atoms into the molecule by reaction with halogens

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主に屋外建造物等の重防食塗料に広く使われて
いる塩化ゴムの新規な製造方法およびそれにより得られ
る新規な塩化ゴムに関する。
〔従来の技術〕
塩化ゴムは天然ゴムや合成ゴム等を塩素含有率が6θ%
以上まで塩素化した樹脂で、有機溶剤に溶解し耐候性に
優れることから重防食塗料等に使われ工業的に多量に製
造されている。現在工業的に塩化ゴムを製造するには、
天然ゴムや合成ゴム等の原料を四塩化炭素等の塩素に不
活性な塩素系溶剤に溶解させ、この溶液に塩素ガスを通
じて塩素化を行うという方法(溶液法)で行っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
溶液法で塩素化を行う場合には高価な塩素系有機溶剤を
多量に使用せねばならず不経済であるばかりか、生成物
から四塩化炭素等の塩素系溶剤を完全に分離回収するこ
とが困難で製品中に混ざったり揮発して大気中に逃げた
りしていた。四塩化炭素に代表される塩素系有機溶剤は
人体に有害であるのみならず、オゾン層を破壊する恐れ
が指摘されており、今後便用できな(なる可能性が高い
。従来から行われてきた溶液法での塩素化方法には以上
のような重大な問題点がある。
また、溶液法とはまったく異なった塩素化方法として、
天然ゴムのラテックスを塩素化しようとする試みがなさ
れてきた。Br11.  Pa1634241、あるい
はINDUSTRIAL AND ENGINEERI
NGCHEMISTRY Vol、 43. L 25
35(1951)には天然ゴムからカチオン性ラテック
スを作り、塩素ガスを吹き込んで塩素化する方法が記述
されているが、この方法では塩素含有率が最高61%の
ものしか得れず、また得られた塩化ゴムは溶剤には溶解
せず塗料用途には使用できないものであった。このもの
から溶剤に溶解する塩化ゴムを得るには塩素化度が61
%程度のものを四塩化炭素等の溶剤に懸濁させてさらに
塩素化せねばならなかった。また、特公昭34−101
95号公報には天然ゴムまたは合成ゴムラテックスから
塩酸ゴムを作り次いでこれを50〜60%まで塩素化し
た後生成物を分離し固相状態で塩素化して溶剤に溶解す
る塩化ゴムを作る方法が開示されているが、操作が煩雑
な上反応効率が悪く経済性に欠けている。このようにラ
テックスから塩化ゴムを製造する試みには問題点が多く
工業的に実施されるに至っていない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は上記の問題点を解決するため鋭意研究の結
果、ゴムラテックスを塩素ガスで水媒体中のまま塩素含
有率60%〜75%まで塩素化する方法において、 (A)塩素化の前にゴムラテックスにノニオン系または
カチオン系界面活性剤を加え次に酸を加えてラテックス
を酸性にする処理を行い、次いで (B5塩素化の第1段階において光を遮断して50℃以
下の温度でゴムラテックスを少なくとも塩素含有率30
%以上まで塩素化し、 (C)塩素化の第2段階において紫外線を照射しながら
残りの塩素化を行うことで四塩化炭素等の塩素系有機溶
剤をまったく使用せずまた有機溶剤に溶解する塩化ゴム
をラテックスから直接製造できることを見出した。
又本発明法により得られる新規な塩化ゴムは優れた塗装
性能、特に耐塩水噴霧性、耐湿性、本発明法におけるゴ
ムラテックスとは天然ゴムラテックス、合成ポリイソプ
レンゴムラテックス、ポリブタジェンラテックス、SB
Rラテックス、ポリクロロプレンゴムラテックス等のポ
リジエン系ゴムラテックスをいう。またこれら、のラテ
ックスを解重合したものやグラフト等の変性を加えた改
質ラテックスでもよい。これらの中でも天然ゴムラテッ
クスまたは合成ポリイソプレンゴムラテックスが価格も
安く得られた塩化ゴムの用途が多く工業的に実施するの
に有利である。
ゴムラテックスに直接塩素ガスを吹き込むとラテックス
が凝固し塩素化を行うことができない。これはラテック
スがアニオン性であり、塩素ガスを吹き込むと塩酸が生
成してラテックスが破壊されるためである。このため塩
素化の前にゴムラテックスにノニオン系界面活性剤また
はカチオン系界面活性剤を加え次に酸を加えてラテック
スを酸性にする処理を行う。この処理を行うとゴムラテ
ックスに塩素ガスを吹き込んでもラテックスは凝固せず
塩素化を行うことができる。ノニオン系またはカチオン
系界面活性剤の量はラテックスの固形分に対し0.5%
ないし10%が好ましく、05%以下ではラテックスの
凝固を防ぐことができず、10%を越えてもその効果は
向上しない。さらに好ましくは2%ないし5%である。
ノニオン系界面活性剤としてはポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ソルビ
タンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン
アルキルエステル等が、カチオン系界面活性剤としては
脂肪族アミン塩またはその4級アンモニウム塩、芳香族
4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウム塩等が挙
げられる。添加する酸としてはギ酸、酢酸、塩酸、硫酸
等が使用できるが塩酸が好ましい。添加する酸の量はラ
テックスのpHが3以下になるように加えるのが望まし
くさらに好ましくはpHが1以下になる量であり、酸の
量が少ないとラテックスの凝固を防ぐことができず、酸
の量が多過ぎると副反応を起こすので望ましくない。塩
素化反応におけるラテックスの濃度は1%ないし20%
が好ましく、20%以上では塩素化の進行と共に粘度が
上昇して反応効率が落ち、1%以下では生産性が悪い。
塩素化の第1段階においては光を遮断して50℃以下の
温度でラテックスに塩素ガスを吹き込んで少なくとも塩
素含有率30%以上まで塩素化を行う。ポリジエン系ゴ
ムラテックスは分子内に二重結合を持っており、ラテッ
クスに塩素ガスを吹き込むと塩素が二重結合に付加して
いく。
塩素の二重結合への付加反応は低温でも速やかに進み、
ラテックス状態を維持したまま短時間で塩素含有率30
%以上まで塩素化される。このとき光を照射したり温度
を50℃以上に上げたりするとラテックスの凝固が起こ
り塩素化を進めることができなくなる。塩素化は発熱し
ながら進むので冷却しながら塩素化するのが望ましい。
塩素含有率が30%以上になったかどうかはラテックス
に通じた塩素ガスの量から知ることができる。また、塩
素化の第1段階において界面活性剤を連続的または間欠
的に添加しながら塩素化を行うと界面活性剤のトータル
の添加量を少なくすることができるばかりか塩素化の効
率を高めることができ望ましい。これは塩素ガスにより
界面活性剤が塩素化されその効力が失われていくのでそ
れを補ってラテックス粒子の凝集を防ぐためだと思われ
、またこのため塩素が粒子内部に浸透しやすく均一な塩
素化が行われるという効果もある。
塩素化の第2段階においては紫外線を照射しながら塩素
含有率が60%〜75%まで塩素化を行う。塩素含有率
30%以上になれば光を照射したり温度を上げてももは
や凝固は起こらない。塩素含有率は60%以下では塩化
ゴムは溶剤に溶解しない。塩素含有率75%以上では塩
素の利用効率が悪くなる。ところで、紫外線とは一般に
波長400nm以下の光のことをいい、本発明で紫外線
とは主として紫外領域の光を与える光線のことをいう。
そして紫外線の光源には水銀ランプ、炭素アーク灯、希
ガスの放電管等が挙げられる。
従来塩素化反応において光が触媒になるということは広
く知られていたが、反面単に光を当てれば塩素化が早く
進むという程度の知識に留まっており太陽光や蛍光灯の
光を照射して塩素化を行うことが多かった。これらの光
では紫外線を含むもののその割合が少なく可視光線と言
うのが適当てあり紫外線を照射しているとは言えない。
ところが本発明者等は種々実験の結果、太陽光や蛍光灯
の照射では溶剤に溶解する塩化ゴムを作ることは困難で
あるが、主として紫外領域の光を与える光源を用いると
塩素化の反応効率が高く溶剤にも溶解する塩化ゴムを製
造できることがわかった。その理由はよくわかっていな
いが、紫外線の中で近紫外(300nm以上)の成分が
一定強度以上必要なためと思われる。
また塩素化の第2段階においては塩素化の進行と共に塩
化ゴムの分子の切断反応が起こり分子量が低下していく
。分子量の低下は酸素、熱、紫外線により起こり特に3
00nm以下の波長の紫外線において顕著であると推測
される。分子量が低下すると得られた塩化ゴムを溶剤に
溶解させたときの溶液の粘度が低くなり過ぎ塗料としテ
使いにくい場合があるので塩化ゴムの用途によっては3
00n+n以下の成分を除くのが望ましい。
300nmより短い波長の成分を除くには各種フィルタ
ーを使用すればよいが、簡易的にはパイレックスガラス
を用いてもよい。また紫外線の光源として高圧水銀ラン
プは波長が3(Jim以下の成分が比較的少なく、近紫
外領域の313nmと366nmに強力なスペクトル線
があり本発明の紫外線の光源として好適である。また反
応時間を短縮し塩素の利用効率を上げるためには紫外線
の光源は濃度10%のときゴムラテックスITd当たり
lOW以上の出力であることが望ましい。また紫外線の
出力は塩素化の第2段階の間で徐々に上げていき塩素含
有率が55%を越えてからlOW以上になるようにして
もよい。尚、紫外線の出力がゴムラテックスlTl1当
たりIOW以下でも反応時間が長くなるものの塩素化は
可能である。
塩素化の第2段階における反応温度は40℃ないし10
0℃が好ましく、40℃以下では反応に時制がかかり、
100℃以上で塩素化しても何の利点もないばかりか加
圧反応装置が必要となり操作も複雑になる。また、好ま
しくは塩素化の第2段階において40℃から徐々に温度
を上げていき塩素含有率が55%を越えたところからは
60℃以上で塩素化することである。
本発明のゴムラテックスの塩素化の反応装置は内部をガ
ラスライニングした攪拌機、ジャケット付きの反応タン
クで行うことができ、塩素化の第1段階と第2段階とは
引き続いて行ってもよい。塩素イヒの反応に先立ち分子
の切断を防ぐために不活性ガスで空気をパージすること
は望ましいことである。塩素化の反応中、消泡剤、ラジ
カル発生剤等の添加剤を加えることは何の差し支えもな
い。反応終了後は生成物は数μ〜数十μの粒子の懸濁液
になっているのでろ過すれば分離でき、水洗、乾燥すれ
ば白色、粉末状の製品が得られる。また反応の途中で酸
素の吹き込み、温度や紫外線の光量のコントロールを行
うことで生成物の分子量を調節することもできる。
このようにして本発明の方法で製造した塩化ゴムは溶液
法で作ったものと同等以上の品質を有しており、トルエ
ン、キシレン、酢酸エチル、MEK等の有機溶剤に容易
に溶解し塗料用途に使用できる。
〔作 用〕
本発明の方法でゴムラテックスを塩素化する場合、ノニ
オン系またはカチオン系界面活性剤を加え次に酸を加え
ているのでラテックスが酸性状態でも安定でありラテッ
クスに塩素ガスを通じてもラテックスが凝固しない。そ
の上塩素化の第1段階において光を遮断し低温で塩素化
するのでラテックスの凝固が起こらない。このためラテ
ックスを直接塩素化することが可能である。塩素化の第
2段階においては紫外線を照射しながら塩素化を進める
ので塩素含有率が60%以上でありかつ溶剤溶解性の塩
化ゴムを作ることができる。そのメカニズムははっきり
とはわからないが、紫外線の中の近紫外の成分が作用し
ているためと思われる。それに加え、塩素化前の処理や
塩素化第1段階の条件が良いためラテックスの凝集が起
こらず微粒子のままのため、塩素が粒子内部まで浸透し
易(比較的均一に塩素化がなされるためと考えられる。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれによって制限されるものではない。
実施例1 天然ゴムラテックス(Socjex−CC、ハイアンモ
ニアタイプ、固形分60%)3kgにノニオン系界面活
性剤(エマノーン3199、花王製)90gと水30リ
ットルを加えてよく攪拌し塩酸を加えてpitを1とし
た。これを内容積が50リツトルで攪拌機、高圧水銀ラ
ンプ(定格電力45(IW)を入れたパイレックスガラ
ス管、温度計、廃ガス排出口を備えた内面をガラスライ
ニングした反応容器に仕込んだ。窒素ガスで系内をパー
ジした後光を遮断し室温において、フラスコの底部にも
うけた口から塩素ガスを吹き込んだ。3時間後サンプリ
ングし塩素含有率を測定すると43%(重量%、以下同
様)であった。水銀ランプを点灯し温度を80℃に上げ
てさらに7時間塩素ガスを吹き込んだ。反応液をろ過、
水洗、乾燥すると白色の粉末が得られた。塩素含有率は
65%であり、トルエンに容易に溶解した。
実施例2 天然ゴムラテックスを合成ポリイソプレンゴムラテック
ス(マックスプレンIR−900、住友精化製)に代え
た他は実施例1と同様な操作を行って塩素含有率66%
の塩化ゴムを得た。トルエンに溶解させると容易に溶解
した。
実施例3 天然ゴムラテックス(実施例1と同じもの)3kgに界
面活性剤(実施例1と同じもの)18gと水30リット
ルを加え塩酸を加えてpalとした。
これをよく攪拌し実施例1と同じ装置に仕込み塩素化の
最初の3時間に界面活性剤(実施例1と同じもの)36
gを水1リットルに溶解した液を連添しながら塩素化を
行った。その後実施例1と同様な操作を行い塩素化を終
了した。生成物の塩素含有率は68%でありトルエンに
容易に溶解した。
実施例4 実施例1と同様な操作を行ったが、水銀ランプを入れる
管は石英製の管とした。これは30GIIIl以下の紫
外線も透過するものである。得られた塩化ゴムの塩素含
有率は67%であり、トルエンに容易に溶解した。20
%トルエン溶液の粘度を測定すると、実施例1が10c
pであり、本実施例のものは6cpであった。
実施例5 実施例1と同様な操作を行ったが、水銀ランプは出力の
小さいもの(定格電力1110W)を用いた。15時間
塩素化を進めると塩素含有率65%でトルエンに溶解す
る塩化ゴムが得られた。
実施例6 実施例1と同様な操作を行ったが、塩素化の第2段階で
は温度を40℃から7℃/時間の割合で90℃まで上げ
ていった。得られた塩化ゴムの塩素含有率は68%であ
りトルエンに容易に溶解した。
実施例7 実施例1と同様な操作を行い、13時間塩素化を行った
ところ、塩素含有率70%でトルエンに容易に溶解する
塩化ゴムが得られた。
比較例1 実施例1と同じ装置に天然ゴムラテックス(実施例1と
同じもの)3)cgと水30リットルを仕込み塩素ガス
を吹き込んだ。しばらくするとラテックスは大きな塊と
なり塩素化を続けることは困難であった。
比較例2 実施例1と同じ装置に天然ゴムラテックス(実施例1と
同じもの)3kgとノニオン系界面活性剤(エマノーン
3199、□花王製)90gと水30リットルを加え塩
素ガスを吹曇込んだ。比較例1と同様にしばらくすると
ラテックスは大きな塊となり塩素化を続けることは困難
であった。
比較例3 最初から水銀ランプを点灯した他は実施例1と同様にし
て塩素化を行った。1時間後ラテックスは凝集し始めそ
の後塊となった。
比較例4 最初から温度を60℃に上げた他は実施例1と同様にし
て塩素化を行った。比較例3と同様にラテックスは塊と
なった。
比較例5 水銀ランプの代わりに蛍光灯を使った他は実施例1と同
様にして塩素化を行った。30時間塩素化を行ったが塩
素含有率は62%であり、トルエンに膨潤したが溶解し
なかった。
参考例 天然ゴム(R331号、ムーニー粘度50) 2kgと
四塩化炭素40リツトルを内容積50リツトルのガラス
ライニングした反応器に仕込み75℃で溶解した。光を
照射しながら反応温度75℃で塩素カスを15時間通じ
塩素化した。反応液を水蒸気蒸留し乾燥して塩化ゴムの
粉末を得た。塩素化度は68%であった。
塩化ゴムの性能試験 実施例1,2、比較例5の塩化ゴムおよび参考例の溶液
法で製造した塩化ゴムを100部取り、塩パラ(A−4
0) 45部、二酸化チタン125部、安定剤25部、
キシレン250部を加え、混練して塗料を調製した。こ
れをサンドブラスト板にスプレー塗装し、性能を試験し
た。結果を次の表に示した。
尚、比較例5の塩化ゴムからは塗料を調製できなかった
試験方法 接  着  性:ゴバン目試験、7日後塩水噴霧テスト
=5%NaC1水を35℃において噴霧、30日後 耐  湿  性:50℃、 100%RH,30日後耐
アルカリ性:3%NaOH水に浸漬、30日後 促進耐候性:サンシャインウエザオメーター、1000
時間後 結果は◎、○、△、×1××の5段階で表示した。
〔発明の効果〕
本発明の塩化ゴムの製造方法ではラテックスから直接塩
化ゴムを作るので、従来使われてきた四塩化炭素等の反
応溶剤を全く使用しない。
しかも従来法の溶剤を使用して製造した塩化ゴムより優
れた物性の製品が得られる。それに加えて高価で、人体
に有害で、オゾン層を破壊する恐れがある四塩化炭素等
の反応溶剤を使用しないので、経済的であり、衛生上安
全であり、地球環境を破壊しない。また、ラテックスを
塩素化しようとした試みと比較して、本発明の方法は反
応プロセスが簡単で工業化が容易であり、さらに有機溶
剤に溶解する塩化ゴムが製造可能である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゴムラテックスを塩素ガスで塩素含有率60%〜
    75%まで水媒体中のまま塩素化することにより得られ
    る塩化ゴムにおいて、 (A)塩素化の前にゴムラテックスにノニオン系または
    カチオン系界面活性剤を加え次に酸を加えてラテックス
    を酸性にする処理を行い、次いで (B)塩素化の第1段階において光を遮断して50℃以
    下の温度でゴムラテックスを少なくとも塩素含有率30
    %以上まで塩素化し、 (C)塩素化の第2段階において紫外線を照射しながら
    残りの塩素化を行うことにより製造される ことを特徴とする有機溶剤に溶解する塩化ゴム。
  2. (2)ゴムラテックスを塩素ガスで塩素含有率60%〜
    75%まで水媒体中のまま塩素化する方法において、 (A)塩素化の前にゴムラテックスにノニオン系または
    カチオン系界面活性剤を加え次に酸を加えてラテックス
    を酸性にする処理を 行い、次いで (B)塩素化の第1段階において光を遮断して50℃以
    下の温度でゴムラテックスを少なくとも塩素含有率30
    %以上まで塩素化し、 (C)塩素化の第2段階において紫外線を照射しながら
    残りの塩素化を行う ことを特徴とする有機溶剤に溶解する塩化ゴムの製造方
    法。
  3. (3)ゴムラテックスが天然ゴムラテックスまたは合成
    ポリイソプレンゴムラテックスである請求項2記載の塩
    化ゴムの製造方法。
  4. (4)塩素化の第1段階においてノニオン系またはカチ
    オン系界面活性剤を連続的または間欠的に添加しながら
    光を遮断して50℃以下の温度でゴムラテックスを塩素
    含有率30%以上まで塩素化する請求項2又は3記載の
    塩化ゴムの製造方法。
  5. (5)塩素化の第2段階において照射する紫外線が30
    0nmより短い波長の成分を除いた高圧水銀ランプの紫
    外線である請求項2ないし4までのいずれか1項記載の
    塩化ゴムの製造方法。
  6. (6)塩素化の第2段階において40℃以上100℃以
    下の温度で紫外線を照射しながら残りの塩素化を行う請
    求項2ないし5までのいずれか1項記載の塩化ゴムの製
    造方法。
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