JPH0459309B2 - - Google Patents

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JPH0459309B2
JPH0459309B2 JP28573885A JP28573885A JPH0459309B2 JP H0459309 B2 JPH0459309 B2 JP H0459309B2 JP 28573885 A JP28573885 A JP 28573885A JP 28573885 A JP28573885 A JP 28573885A JP H0459309 B2 JPH0459309 B2 JP H0459309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenanthrene
weight
parts
concentrated sulfuric
sulfuric acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP28573885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62148464A (ja
Inventor
Takashi Baba
Etsuya Takanobu
Naoji Kurata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP28573885A priority Critical patent/JPS62148464A/ja
Publication of JPS62148464A publication Critical patent/JPS62148464A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフエナントレンと濃硫酸を使用し、ス
ルホン化を行ないフエナントレン9−スルホン酸
を選択的に製造する方法に関するものである。 フエナントレンスルホン酸はこれまで実験室的
には数例その製造法が報告されているが、工業的
に製造された実績がなく、従つて今だ有効的な利
用はなされていない。 (従来の技術) フエナントレンモノスルホン酸を製造する方法
として、 1 L.F.Fieser,Organic Synteses,16,63、
(1936) 2 L.F.Fieser,J.Am.Chem.Soc,51,2460,
(1929) 3 Sisten.Mariam.Grace Solomon.J.Org.
Chem.22,1649,(1957)等の文献が報告され
ているが、これらはいずれも、フエナントレン
モノスルホン酸混合物を得る方法であり、選択
的にフエナントレン9−スルホン酸を製造する
方法は、これまで報告されていない。 しかしながら、本発明者等はフエナントレンと
濃硫酸とからフエナントレン9−スルホン酸塩を
製造する方法を鋭意研究の結果、フエナントレン
と濃硫酸を使用し、70℃〜100℃の反応温度で、
濃硫酸の使用量をフエナントレン100重量部に対
し、60重量部〜200重量部使用することにより、
フエナントレン9−スルホン酸を意外にも高い選
択率で得ることを見出し、本発明を完成したもの
である。 (問題点を解決するための手段) 本発明はフエナントレンと濃硫酸とからフエナ
ントレン9−スルホン酸塩を製造するに際し、フ
エナントレン100重量部に対して、60〜200重量部
の濃硫酸を使用し、温度70℃〜100℃の範囲でス
ルホン化することを特徴とするフエナントレン9
−スルホン酸の製造方法に関するものである。 すなわち、本発明によるフエナントレン9−ス
ルホン酸を選択的に製造する方法を、さらに詳し
く述べると、フエナントレンを濃硫酸でスルホン
化するに際し、スルホン化反応温度は70℃〜100
℃である。好ましくは75℃〜85℃である。反応温
度が70℃未満では、フエナントレン9−スルホン
酸を選択的に製造することは出来るが、スルホン
化反応速度が遅く、スルホン化を完結するには長
時間を必要とし、又所定の時間でスルホン化を行
なえば、未反応フエナントレンが混在し、その分
離精製がきわめて困難であるばかりでなく、経済
的に有効ではない。反応温度を100℃を超える温
度で行なえば、スルホン化反応速度は増大する
が、得られたフエナントレン9−スルホン酸は、
温度に対する安定性がなく、転位反応を呈し、フ
エナントレン2−スルホン酸及び3−スルホン酸
となり、さらには、フエナントレンジスルホン酸
類が生成され、フエナントレン9−スルホン酸を
選択的に得ることは出来ないのである。 本発明はフエナントレンと濃硫酸とからフエナ
ントレン9−スルホン酸塩を製造するに際し、濃
硫酸を使用するが、その使用量はフエナントレン
100重量部に対して、60重量部〜200重量部であ
る。好ましくは100重量部〜150重量部である。 本発明はフエナントレンと濃硫酸とからフエナ
ントレン9−スルホン酸塩を製造するに際し、好
ましい反応時間は、5時間〜12時間である。濃硫
酸の使用量については、フエナントレン100重量
部に対して、60重量部以下では、スルホン化を行
なうに際し、反応系内の粘度が増大し、撹拌を継
続することが困難となり反応が不均一となる。使
用量が200重量部以上の範囲では、反応系内の粘
度は低下し、撹拌は良好となるが、フエナントレ
ンに対する濃硫酸の比が増大し、フエナントレン
9−スルホン酸を選択的に得ることは出来ず、フ
エナントレン2−スルホン酸及びフエナントレン
3−スルホン酸が生成し、さらには、フエナント
レンジスルホン酸類が生成する。 (作用) 本発明はフエナントレンと濃硫酸とからフエナ
ントレン9−スルホン酸塩を製造するに際し、フ
エナントレン100重量部に対して、60〜200重量部
の濃硫酸を使用し、温度70℃〜100℃の範囲でス
ルホン化することによりフエナントレン9−スル
ホン酸を意外にも高い選択率で得ることができる
作用を有するものである。 (実施例) 次に、本発明を実施例により、さらに具体的に
フエナントレン9−スルホン酸の製造について説
明する。 実施例 1 温度計、冷却器及び撹拌機を備えた300ml四ツ
口フラスコに98重量%濃硫酸110重量部を入れ、
これに撹拌しながら、100重量部の93重量%工業
用フエナントレンを加えて80℃に昇温して溶解し
た。この温度で8時間スルホン化反応を行つて反
応液210重量部を得た。 この反応液を液体クロマトグラフイーを使用し
て分析を行なつたところ、フエナントレン9−ス
ルホン酸が79重量%で、フエナントレン1−スル
ホン酸は11重量%で、フエナントレン2−スルホ
ン酸は3重量%及びフエナントレン3−スルホン
酸は3重量%であり、その他としてフエナントレ
ンジスルホン酸類が4重量%得られた。結果を表
−1に示す。 実施例 2〜4 実施例2〜4は、反応温度をそれぞれ70℃、90
℃、100℃の条件で行ない、反応時間は12時間、
8時間、7時間で、濃硫酸の仕込量、その他は実
施例1と同様な方法でスルホン化を行なつた。結
果を表−1に示す。 比較例 1〜2 比較例1〜2は、反応温度を60℃、120℃の条
件で、反応時間は12時間、7時間で、濃硫酸の仕
込量、その他は実施例1と同様な方法でスルホン
化を行なつた。結果を表−1に示す。 実施例 5〜7 実施例5〜7は、フエナントレン100重量部に
対して、濃硫酸の使用量を110重量部、150重量
部、200重量部の条件で行ない、反応時間は12時
間、8時間、7時間で、反応温度、その他は実施
例1と同様な方法でスルホン化を行なつた。結果
を表−1に示す。 比較例 3〜4 比較例3〜4は、フエナントレン100重量部に
対し、濃硫酸の使用量を50重量部、300重量部の
条件で行ない、反応時間は12時間、7時間で、反
応温度、その他は実施例1と同様な方法でスルホ
ン化を行なつた。結果を表−1に示す。 (発明の効果) 本発明はフエナントレンと濃硫酸とからフエナ
ントレン9−スルホン酸塩を製造するに際し、フ
エナントレン100重量部に対して、60〜200重量部
の濃硫酸を使用し、温度70℃〜100℃の範囲でス
ルホン化することによりフエナントレン9−スル
ホン酸を意外にも高い選択率で得ることできる効
果を有するものである。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フエナントレンと濃硫酸とからフエナントレ
    ン9−スルホン酸塩を製造するに際し、フエナン
    トレン100重量部に対して、60〜200重量部の濃硫
    酸を使用し、温度70℃〜100℃の範囲でスルホン
    化することを特徴とするフエナントレン9−スル
    ホン酸の製造方法。
JP28573885A 1985-12-20 1985-12-20 フェナントレン9−スルホン酸の製造方法 Granted JPS62148464A (ja)

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JPS62148464A JPS62148464A (ja) 1987-07-02
JPH0459309B2 true JPH0459309B2 (ja) 1992-09-21

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