JPH0459027B2 - - Google Patents

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JPH0459027B2
JPH0459027B2 JP59108464A JP10846484A JPH0459027B2 JP H0459027 B2 JPH0459027 B2 JP H0459027B2 JP 59108464 A JP59108464 A JP 59108464A JP 10846484 A JP10846484 A JP 10846484A JP H0459027 B2 JPH0459027 B2 JP H0459027B2
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JP
Japan
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painted
painting
masking jig
string
coated
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JP59108464A
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JPS60251956A (ja
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Yasuo Yamauchi
Yutaka Mino
Shiro Nishikawa
Yutaka Yamada
Kiminori Ishii
Tadahiko Morigaki
Yutaka Inagaki
Masayuki Mori
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS60251956A publication Critical patent/JPS60251956A/ja
Publication of JPH0459027B2 publication Critical patent/JPH0459027B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/16Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area for controlling the spray area
    • B05B12/20Masking elements, i.e. elements defining uncoated areas on an object to be coated
    • B05B12/24Masking elements, i.e. elements defining uncoated areas on an object to be coated made at least partly of flexible material, e.g. sheets of paper or fabric

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被塗物のうち一部分の被塗装部のみ
に塗装を行なつて非塗装部を被覆するための塗装
用マスキング治具に関し、特に樹脂製の自動車の
バンパー等を塗装する際に用いて有用なものであ
る。 (先行技術) 金属製品ないし樹脂製品等の各種製品の表面の
一部分のみを塗装する場合、或いはこれらの製品
の表面に色彩が異なつた複数種類の塗装を行なう
場合には、塗装作業時に非塗物のうち一部分の被
塗装部のみを露呈させ、他の部分の非塗装部を被
覆する必要がある。 従来は被塗物の非塗装部を被覆するには、非塗
装部の表面と被塗装部の表面との境界線、つまり
見切り線を得るため、作業者の手作業により非塗
装部のうち被塗装部に接近した部分に粘着テープ
を貼り付けると共に、非塗装部を覆うマスキング
材を前記粘着テープを用いて被塗物に固定してい
た。 このように、テープを被塗物に貼り付けてマス
キング作業を行なつていたのでは、テープの側面
で正確な見切り線を得るために作業を慎重に行な
わなければならず、量産品の塗装を行なうには作
業性が悪く、実用性に欠けるという問題点があつ
た。 そこで、非塗装部と非塗装部とを有する被塗装
部のうち前記被塗装部を塗装する際に、前記被塗
装部の表面に塗布される塗料の見切り線を形成す
る紐部と、当該紐部に固着され前記非塗装部を覆
う膜部とを有する塗装用マスキング治具が本件出
願人により提案されている。 これにより、被塗物に対して容易かつ迅速にマ
スキング治具を取付けることができ、しかも被塗
物の被塗装部の表面と被塗装部の表面との境界を
なす見切り線を正確に形成し得ることが可能とな
つている。 ところが、この塗装用マスキング治具を被塗物
に取付けるには、被塗物の見切り線となる部分に
溝部を形成しておき、この溝部に前記塗装用マス
キング治具の紐部を張つた状態で嵌合させて固定
させるようにしていたが、塗装時における吹き付
け風圧ないし塗料の焼付け時における温風の風圧
によりマスキング治具が被塗物から外れてしまう
ことがあつた。また、被塗物の見切り線となる部
分に溝部が形成されていない場合は、この塗装用
マスキング治具は使用が困難であつた。 (発明の目的) 本発明は被塗物に対して容易かつ迅速にマスキ
ング治具を取付けることができ、被塗物の見切り
線を正確に形成できることは勿論のこと、塗装時
における吹き付け風圧ないし塗料の焼付け時にお
ける温風の風圧によりマスキング治具が被塗物か
ら外れないようにマスキング治具を確実に固定し
得るようにすると共に、溝部の形成されていない
被塗物にもこの塗装用マスキング治具を使用し得
るようにすることを目的とする。 (発明の構成) 上記目的を達成するための本発明は、非塗装部
と被塗装部とを有する被塗物のうち前記被塗装部
を塗装する際に、前記非塗装部を被覆する塗装用
マスキング治具において、前記被塗装部の表面に
塗布される塗料の見切り線を形成する紐部と、当
該紐部に長手方向に沿つて付着され当該紐部を前
記非塗装部のうち前記被塗装部に近接した部位に
粘着させる粘着剤と、前記紐部に固着され前記非
塗装部を覆う膜部とを有する塗装用マスキング治
具である。 (実施例) 以下、本発明のマスキング治具を図面に基づい
て説明する。 第1図A〜Dは被塗物としての自動車バンパー
をそれぞれ示す。最近の自動車バンパーは、衝突
時における車体保護機能を向上させ、造形の自由
度を増すために、金属よりも弾力性に富み衝撃を
吸収する合成樹脂を素材としたものが主流となつ
ており、第1図A〜Dに示す自動車バンパーはそ
れぞれ合成樹脂により成形されている。 第1図Aに示す自動車バンパーWは、表面がほ
ぼ平坦面となつており、この表面の中央部分を境
界として、上側のみを塗装するか、或いは上側と
下側とで相互に色彩が異なつた別々の塗料により
塗装が行なわれる。第1図Bに示す自動車バンパ
ーWは、これの表面の中央部分に長手方向に沿つ
て溝Gが形成されており、この溝Gを中心に下側
のみを塗装するか、或いは上側と下側とで相互に
色彩が異なつた別々の塗料により塗装が行なわれ
る。第1図Cに示す自動車バンパーWはこれの表
面の中央部分に2本の平行な溝Gが形成されてお
り、例えば溝G相互間の部分以外の上側と下側と
にそれぞれ塗装が行なわれる。第1図Dに示す自
動車バンパーWは、これの表面の両端角部にそれ
ぞれループ形状に溝Gが形成されており、これら
のループ形状の溝Gで囲まれた部分以外の部分に
塗装が行なわれる。 第2図Aは第1図Aに示された被塗物Wのう
ち、例えば、中央部分を境界として上側を非塗装
部Mにし下側の被塗装部Cのみを塗装する場合、
及び第1図Bに示された被塗物Wのうち、例えば
溝Gの上側を非塗装部Mとして下側の被塗装部C
のみを塗装する場合に用いるマスキング治具1を
示す図である。また、第2図Bは第1図Cに示さ
れた被塗物Wのうち2本の溝Gで囲まれた部分を
非塗装部Mとして、それ以外の部分の被塗装部C
のみを塗装する場合に用いる塗装用マスキング治
具1を示す図であり、第2図Cは第1図Dに示さ
れた被塗物Wのうちループ形状に形成された溝G
で囲まれる部分を非塗装部Mとしてこれ以外の部
分の被塗装物Cのみを塗装する場合に用いるマス
キング治具1を示す図である。 それぞれのマスキング治具1は、第2図A〜C
に示すように自動車バンパーを被塗物Wとして、
被塗装部Cの表面に塗布される塗料の見切り線を
形成する紐部2と、この紐部2に長手方向に沿つ
て付着され紐部2を非塗装部Mのうち被塗装部C
に近接した部位に粘着させる粘着剤6と、この紐
部2に固着され非塗装部Mを覆う膜部3とを有す
る。この紐部2と膜部3との固着は、接着剤又は
熱融着によりなされる。 第2図A〜Cに示す塗装用マスキング治具1に
おいては、紐部2は外周面がほぼ半円形の本体部
4と、これと対応した半円形の内面を有する凹部
5とにより形成され、この中に粘着剤6が収容さ
れている。したがつて、第1図Aに示す被塗物W
に対して第2図Aに示すマスキング治具1を取付
けるには、非塗装部Mのうち非塗装部Cに近接し
た部位に紐部2を粘着させることによつて紐部2
により塗料の見切り線を形成することができる。
尚、第2図Aに示すように、本体部4の開口角度
θを180度よりやや小さく設定して、本体部4を
押し付けたときに、開口角度が約180度となるよ
うにしてある。また、合成樹脂により自動車バン
パーを成形した場合であつて、第1図B〜Dに示
すように溝Gを形成した場合には、冷却収縮のた
め溝Gの幅寸法が溝Gの全長にわたり均一に維持
されず、寸法のバラツキが生ずることがある。し
たがつて、溝Gに嵌合される紐部2は溝Gの寸法
に多少のバラツキが存在していても、容易に入手
により嵌合し得ると共に、確実に嵌合状態を維持
するように形成する必要がある。このため、紐部
2の素材を天然ゴム、ポリウレタンゴム、合成樹
脂等のようにそれ自体横断面形状が変化し得るよ
うに弾性変形自在なものを用いることの他に、第
2図A〜Cに示すように、紐部2を本体部4と、
この本体部4の外部に開口し長手方向に沿つて形
成された円形の凹部5とにより形成することによ
つて、紐部2を溝Gに嵌合する際に、溝Gの寸法
誤差に追従して、充分に横断面形状が変化し得る
弾性変形自在なものとし得るようにすることが可
能となる。 第3図A,Bは第1図Aに示す自動車バンパー
を被塗物Wとし、境界部の下側の部分のみを被塗
装部Cとしてこの部分の塗装を行なうために、第
2図Aに示す塗装用マスキング治具1を被塗物W
に取付けた状態を示す図である。まず、車輪10
により移動自在となつた移動台車11の受け具1
2の上に被塗物Wを載置すると共に、被塗物Wよ
りも長く裁断された第2図Aに示すマスキング治
具1の紐部2を非塗装部Mのうち被塗装部Cに近
接した部位に粘着させる。このときに、図示する
紐部2は外側面がほぼ半円形状となつた本体部4
と、ほぼ半円形となり粘着剤6を収容する凹部5
とからなるので、作業物が指により紐部2を押し
漬すようにしたり、或いは図示しないローラを有
する治具を紐部2に押し漬けることによつて、凹
部5内から粘着剤6が被塗物Wの表面に流出し、
容易に紐部2を非塗装部Mのうち被塗装部Cに近
接した部位に粘着させることができる。そして、
膜部3により被塗物Wの非塗装部Mの表面を覆う
と共に膜部3のうち紐部2に対して反対側に位置
する側部3aと、マスキング治具1の両端部とを
被塗物Wの背面側に巻き込む。この状態で図示し
ない塗装用ブース内に移動台車11を搬送して塗
装用ガンにより塗料を吹き付けた後、熱風乾燥炉
内に移動台車11を搬入して塗料の焼付け行な
う。これらの作業を通じて塗装用マスキング治具
1に風が当つても、粘着剤6により紐部2が被塗
物Wに粘着されているので、塗装用マスキング治
具1は被塗物Wから外れることなく、塗料の乾燥
後に塗装用マスキング治具1を被塗物Wから取り
外すと、紐部2によつて被塗物Wの表面に被塗装
面Cと非塗装面Mとの境界となる見切り線が第3
図Bにおいて符号Pで示す位置に正確にかつ奇麗
に形成されることになる。尚、塗装の条件次第に
よつては塗料の焼付けを行なう前にマスキング治
具1を被塗物Wから取り外すようにしても良い。 第4図A,Bは第1図Bに示す自動車バンパー
を被塗物Wとし、これに形成された溝Gを中心と
してこれの下側の部分のみを被塗装部Cとしてこ
の部分の塗装を行なうために、第2図Aに示す塗
装用マスキング治具1を被塗物Wに取付けた状態
を示す図である。まず、車輪10により移動自在
となつた移動台車11の受け具12の上に被塗物
Wを載置すると共に、被塗物Wよりも長く裁断さ
れた第2図Aに示すマスキング治具1の紐部2を
非塗装部Mのうち被塗装部Cに近接した部位に粘
着させる。このとき、図示する紐部2は外側面が
ほぼ半円形状となつた本体部4と、ほぼ半円形と
なり粘着剤6を収容する凹部5とからなるので、
作業者が指により紐部2を押し漬すようしたり、
或いは図示しないローラを有する治具を紐部2に
押し付けることによつて、凹部5内から粘着剤6
が被塗物Wの溝G内の表面に流出し、容易に紐部
2を溝G内に粘着させることができる。そして、
膜部3により被塗物Wの非塗装部Mの表面を覆う
と共に膜部3のうち紐部2に対して反対側に位置
する側部3aと、マスキング治具1の両端部とを
被塗物Wの背面側に巻き込む。この状態で図示し
ない塗装用ブース内に移動台車11を搬送して塗
装用ガンにより塗料を吹き付けた後、熱風乾燥炉
内に移動台車11を搬入して塗料の焼付けを行な
う。これらの作業を通じて塗装用マスキング治具
1に風が当つても、粘着剤6により紐部2が被塗
物Wに粘着されているので、塗装用マスキング治
具1は被塗物Wから外れることなく、塗料の乾燥
後に塗装用マスキング治具1を被塗物Wから取り
外すと、紐部2によつて被塗物Wの表面に被塗装
面Cと非塗装面Mとの境界となる見切り線が第4
図Bにおいて符号Pで示す位置に正確にかつ奇麗
に形成されることになる。 第1図Cに示す被塗物Wのうち被塗装部Cのみ
に塗装を行なう場合には、被塗物Wの全長よりも
長く裁断された第2図Bに示すマスキング治具1
を用い、第5図A,Bに示すように、2本の紐部
2をそれぞれ溝G内に嵌合させる。このときに
は、上述の場合と同様に作業物が指により紐部2
の本体部4を押し漬したり、或いは図示しない治
具を用いて紐部2を押し付けることにより容易に
紐部2を溝Gに嵌合させることができると共に、
凹部5内から粘着剤6が被塗物Wの表面に付着
し、紐部2は被塗物Wに粘着される。次いで、塗
料の吹き付け塗料の乾燥とを行なう。これによ
り、第5図Bにおいて符号Pで示す位置に見切り
線が正確かつ奇麗に形成される。 第1図Dに示す被塗物Wのうち被塗装部Cのみ
に塗装を行なうには、ループ状の溝Gの長さに対
応した長さのループ状の紐部2を有する第2図C
に示す塗装用マスキング治具1を2つ用い、第6
図に示すように、2個所の溝G内にそれぞれの塗
装用マスキング治具1の紐部2を嵌合させ、粘着
剤6により紐部2を被塗物Wに粘着させる。この
紐部2を溝Gに嵌合させた状態は、第5図Bに示
す場合と同様である。尚、第2図Aに示すよう
に、塗装用マスキング治具1を製造した後、これ
を被塗物Wに搬送するまでの間、粘着剤6にゴミ
等が付着しないように、紙や樹脂などからなる仮
想線で示す被覆材8により粘着剤6を覆つてお
き、この被覆材8を剥離してから被塗物Wに塗装
用マスキング治具1を取付けるようにする。 第2図A〜Cに示す塗装用マスキング治具1の
紐部2及び膜部3の材質としては、天然ゴム、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の
ゴム混和物ないし合成樹脂混和物を用いることが
可能であり、更に膜部3の材質としてはアルミ箔
を用いたり、ゴム混和物ないし合成樹脂混和物の
表面にアルミ粉末を塗着させたものを用いること
も可能である。そして、被塗物Wがプラスチツク
製の自動車バンパーであつて、その素材としてポ
リプロピレン混和物のような無極性の分子構造か
らなるポリマーが基材となつているものが用いら
れる場合には、塗装用マスキング治具1の材料と
してはどのようなものを用いても良い。しかし、
ポリウレタン、ナイロン、ポリブチレンテレフタ
レートのような極性の分子構造からなるポリマー
が基材となつた自動車バンパーをマスキングする
場合には、軟質ポリ塩化ビニル混和物のような極
性の分子構造からなる可塑材を含有する物質から
なるものをマスキング治具1の材料して用いない
方が良い。これは、塗料の焼付け乾燥時にマスキ
ング治具1の材料の中に含まれる極性の分子構造
からなる可塑材が自動車バンパーの材料の中に移
行し、被塗物であるバンパーWの表面が侵される
場合があるからである。したがつて、このような
材料を含有する自動車バンパーWをマスキングす
るときには、ポリエチレン、ポリプロピレンのよ
うに極性の分子構造からなる可塑材を含有しない
材質をマスキング治具1として用いることが望ま
しい。 紐部2に付着される粘着剤6としては、ゴム類
と、アクリル系ポリマーと、エチレン酢酸ビニル
系重合体(EVAC)との三種が典型的なものであ
るが、自動車バンパーWを被塗物Wとする場合に
は、ゴム類が好適である。ゴム類の粘着剤6とし
てはポリイソプレンにクレー等の充填材を加えた
ものがあるが、熱風乾燥炉で塗料の焼付けを行な
つた後、塗装用マスキング治具1を被塗物Wから
剥がしたときに、被塗物Wの表面に粘着剤6が全
く残らないようにすることが望ましい、そのため
には、粘着剤6として架橋剤組成物を含有する混
和物からなるものを用いるのが良い。架橋剤組成
物としてはポリイソプレン、天然ゴムのような架
橋反応性ポリマーや、テトラメチルチウラムダイ
サルフアイド(TMT)、硫黄のような架橋剤を
使用することができる。 第7図A〜Iはそれぞれ本発明の他の実施例に
係る塗装用マスキング治具1の紐部2を示す図で
あり、これらの図において仮想線は被塗物Wに粘
着させる前における状態の紐部2を示す。第7図
Aに示す紐部2は外周面がほぼ円形をなす中実の
材料により形成されており、この紐部2のうち膜
部3が固着された部分の反対側に粘着剤6が付着
されている。第7図Bに示す紐部2は外周面がほ
ぼ円形となつた本体部4内に、外部に開口し円形
の内面を有する凹部5が形成され、この凹部5の
中に粘着剤6が付着されている。また、第7図C
1に示すものは粘着剤6が付着された凹部5の開
口部分を極度に狭めたもので、同図C2は紐部2
に粘着剤6が装着された中空孔5aと、この中空
孔5aから外部に開口するようにスリツト5bを
設けたものである。これらの構成により同図C
1,C2に示すマスキング治具にあつては、紐部
2を被塗物Wに粘着させる前には、仮想線で示す
ように、粘着剤6が本体部4に覆われ外部に露呈
していない状態で保存されていることになる。そ
して、第7図D,Eは凹部5の内面形状をそれぞ
れダルマ形とした場合であり、同図Dにあつては
凹部5内の開口部側に粘着剤6を付着させ、同図
Eにあつては凹部5内の奥の部分に粘着剤6を付
着させてある。 次に、第7図Fは粘着剤6によつて相互に別体
であつた紐部2と膜部3とを固着させると同時
に、当該紐部2を被塗物Wにも粘着させようとす
るもので、これにより塗装用マスキング治具1の
紐部2の膜部3とを接着剤または熱融着により固
着させるという工程を省くことができ、製造コス
トが低減できる。 また、紐部2の形状としては同図Gに示すよう
に、本体部4を断面三角形にしたり、同図Hに示
すように四角形としたり、種々の形状とすること
が可能である。同様に凹部5の形状としても上述
のもの以外に種々の形状とすることが可能であ。
そして、同図Iに示すように本体部4の外周に見
切り線を定めるための突起部7を形成することも
可能である。この突起部7は本体部4の左右両側
面に形成しても良く、上述した種々の形状の本体
部4に突起部を7を形成することも可能である。
尚、第7図A,B,D,G,H,Iに示す塗装用
マスキング治具1にあつては、第2図に示す場合
と同様に、予め第2図において仮想線で示す被覆
材8により粘着剤6を覆つておき、被塗物Wにマ
スキング治具を取付ける際に、その被覆材8を外
すようにするが、第7図C1,C2,Eに示す場
合には粘着剤6が外部に直接露呈していないの
で、その被覆材8は不要である。 第8図A〜Eは本発明の他の実施例に係るマス
キング治具1を示す図であり、第8図Aに示す自
動車バンパーを被塗物Wとし、これに形成された
溝Gの下側のみを塗装するために塗装用マスキン
グ治具1を用いたものである。塗装用マスキング
治具1は基本的には第2図Aに示すものと同様で
あるが、紐部2のうち被塗物Wの角部Qに相当
し、紐部2を溝Gに取付けたときに折れ曲がる部
分には多数のスリツト9を形成してある。スリツ
ト9の形状としては第8図Cに示すように細い切
り込みとしたもの、同図Dに示すように幅の広い
切り込みとしたもの、或いは細くかつ交差した切
り込みとしたもの等にすることが可能である。こ
れにより、紐部2は被塗物Wの角部Qに追従して
容易に折れ曲がることになる。尚、第1図A〜D
に示す被塗物Wに用いる場合にも細部2に上記ス
リツト9を形成することが可能であることは言う
までもない。 次に、本発明の塗装用マスキング治具1の実験
結果について第1表を参照しつつ説明する。この
実験では被塗物Wとしては、第1図Bにおいて溝
Gより上側の部分の横断面の寸法が70mm、下側の
部分の寸法が80mmを有し、これに形成された溝G
の幅が5mm、深さが3mmのポリプロピレン混和物
からなる第1図Bに示す形状の自動車バンパーを
用いた。実験に用いた塗装用マスキング治具1
は、第2図A〜Cに示すものと紐部2の形状が同
一であり、紐部2の本体部4の外径が5mmであ
り、この本体部4には内径が3mmの凹部5が形成
され、この中に粘着剤6が付着されている。膜部
3の厚みは0.075mmである。 そして、上述のような塗装用マスキング治具1
を種々の材料を用いて製造し、被塗物Wの非塗装
部Mの表面を被覆して、吹付け塗装と、熱風乾燥
炉における焼付けとを行なつた。第1表におい
て、天然ゴムは重量比がそれぞれ天然ゴム100、
ステアリン酸1、亜鉛華5、硫黄2、テトラメチ
ルチウラムダイサルフアイド1の混和物を示し、
ポリウレタンは日本エストラン株式会社製の商品
名パラプレンP22Sを示す。またPVCは重量比が
ポリ塩化ビニル(重合度2600)100、ステアリン
酸バリウム1、ジオクチルフタレート150、三塩
基性硫酸塩7の混和物を示し、PEは高密度ポリ
エチレン(比重1.35、メルトインデツクス0.3)
を示す。 また、実験例における粘着剤は、非架橋型のも
のとして、重量比がポリイソプレン(平均分子量
47000)100、クレー120、パラフイン2を十分混
合したものを用いた。クレーを充填したのは粘着
力の低下を図るためである。また、架橋型の粘着
剤としては重量比が天然ゴム20、ポリイソプレン
(平均分子量47000)50、ポリイソブチレン平均分
子量60000)30、クレー100、硫黄2、テトラメチ
ルチウラムダイサルフアイド1を十分混合したも
のを用いた。このうち、天然ゴムとポリイソブチ
レンが架橋反応性ポリマーであり、硫黄とテトラ
メモルチウラムダイサルフアイド(TMT)が架
橋剤である。ポリイソブチレンは非架橋性ポリマ
ーであり、架橋反応後も粘着剤混和物に少し粘着
性を残すために使用したものである。 実験点数は全てが10点である。そして、それぞ
れの試料に20m/秒の風速にて塗料を吹付け、し
かる後120℃の温風の流れる乾燥炉において塗料
を焼付けた。 第1表における「吹付時の治具離脱」は塗装用
マスキング治具1の紐部2が吹付け作業時の吹付
けの風により部分的に外れたか否かの観察結果を
示し、「吹付後の治具状況」は塗料の焼付け時の
熱によりマスキング治具1が耐えられるか否か、
即ち、熱融解あるいは軟化して形状崩れないし離
脱が起こつたか否かの観察結果を示す。また、
「見切り線の状況」は塗料が紐部2と溝Gの壁と
の接点を境界として明瞭な見切り線を形成してい
るか否かの観察結果を示すものであり、実験に用
いた塗装用マスキング治具1によれば、これらは
何れも良好な結果となつた。第1表において、△
は塗料終了後にマスキング治具1を外したところ
粘着剤が被塗物Wの表面に一部残つたことを意味
し、○は試料全般が良好であることを意味する。
このことから、粘着剤としては、架橋剤組成物を
含有するものを用いれば、塗装作業終了後塗装用
マスキング治具1を外したときに、被塗物Wの表
面に全く粘着剤6が残留することがなく、後に被
塗物Wの表面から除去するという作業が不要とな
り、作業性の観点からは好ましいということが判
明した。尚、上記実施例では第1図A〜Dを被塗
物Wとして示したが、第9図で示すように段部を
有する被塗物Wに塗装用マスキング治具1を取付
けてもよい。 (発明の効果) 以上のように本発明によれば、非塗装部と被塗
装部とを有する被塗物のうち前記被塗装部を塗装
する際に、前記非塗装部を被覆する塗装用マスキ
ング治具において、前記被塗装部の表面に塗布さ
れる塗料の見切り線を形成する紐部と、当該紐部
に長手方向に沿つて付着され当該紐部を前記非塗
装部のうち前記被塗装部に近接した部位に粘着さ
せる粘着剤と、前記紐部に固着され前記非塗装部
を覆う膜部とを有するので、容易かつ迅速に塗装
用マスキング治具を被塗物に取付けることがで
き、被塗物の見切り線を正確に形成しることは勿
論のこと、塗装用マスキング治具が粘着剤により
被塗物に正確に固定されることから、マスキング
がなされた状態の下での吹付け塗装時ないし焼付
け乾燥時にマスキング治具が被塗物から外れるこ
となく、被塗物の見切り線となる部分に溝部が形
成されない場合でも使用できるという優れた効果
を有する。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Dは被塗物のとしての自動車バンパ
ーを示す斜視図、第2図A〜Cは本発明の実施例
に係る塗装用マスキング治具を示す斜視図、第3
図Aは第1図Aに示す被塗物に対して第2図Aに
示す塗装用マスキング治具を取付けた状態を示す
斜視図、第3図Bは第3図Aにおける−線に
沿う断面図、第4図Aは第1図Bに示す被塗物に
対して第2図Aに示す塗装用マスキング治具を取
付けた状態を示す斜視図、第4図Bは同図Aにお
ける−線に沿う断面図、第5図Aは第1図C
に示す被塗物に対して第2図Bに示す塗装用マス
キング治具を取付けた状態を示す斜視図、第5図
Bは第5図Aにおける−線に沿う断面図、第
6図は第1図Dには示す被塗物に対して第2図C
に示す塗装用マスキング治具を取付けた状態を示
す斜視図、第7図A〜Iは本発明の他の実施例に
係る塗装用マスキング治具の紐部を示す断面図、
第8図Aは本発明の更に他の実施例に係る塗装用
マスキング治具を被塗物に取付けた状態を示す斜
視図、第8図Bは同図Aにおける横断面図、第8
図C〜Eは同図Aに用いた塗装用マスキング治具
の要部を示す斜視図、第9図は本発明のその他の
実施例に係る塗装用マスキング治具の要部断面図
である。 1……塗装用マスキング治具、2……紐部、3
……膜部、4……本体部、5……凹部、5a……
中空孔、5b……スリツト、6……粘着剤、7…
…突起部、W……被塗物、M……非塗装部、C…
…被塗装部、G……溝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非塗装部と被塗装部とを有する被塗物のうち
    前記被塗装部を塗装する際に、前記非塗装部を被
    覆する塗装用マスキング治具において、前記被塗
    装部の表面に塗布される塗料の見切り線を形成す
    る紐部と、当該紐部に長手方向に沿つて付着され
    当該紐部を前記非塗装部のうち前記被塗装部に近
    接した部位に粘着させる粘着剤と、前記紐部に固
    着され前記非塗装部を覆う膜部とを有する塗装用
    マスキング治具。 2 粘着剤が架橋剤組成物を含有する混和物より
    なる前記特許請求の範囲第1項に記載の塗装用マ
    スキング治具。
JP59108464A 1984-05-30 1984-05-30 塗装用マスキング治具 Granted JPS60251956A (ja)

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