JPH0458831B2 - - Google Patents

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JPH0458831B2
JPH0458831B2 JP60287816A JP28781685A JPH0458831B2 JP H0458831 B2 JPH0458831 B2 JP H0458831B2 JP 60287816 A JP60287816 A JP 60287816A JP 28781685 A JP28781685 A JP 28781685A JP H0458831 B2 JPH0458831 B2 JP H0458831B2
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JP
Japan
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ether ketone
polybiphenylene
temperature
glass fiber
weight
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP60287816A
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JPS62148561A (ja
Inventor
Shigeru Okita
Yoshuki Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は熱変形温度に代表される耐熱性、曲げ
弾性率に代表される機械的特性に優れたガラス繊
維強化ポリビフエニレンエーテルケトン樹脂組成
物に関するものである。 <従来の技術> 下記式()で示される反復単位からなる熱可
塑性芳香族ポリエーテルエーテルケトンは、耐薬
品性、耐スチーム性などが優れるとともに耐熱性
も優れている。 ところがガラス転移温度が143℃と低いため、
熱変形温度も152℃と低い。 そこで熱変形温度を高くするために該熱可塑性
芳香族ポリエーテルエーテルケトンにガラス繊維
を配合してなる樹脂組成物が特開昭56−92952号
公報に開示されている。 この樹脂組成物は耐熱性に優れた素材として注
目されている。 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、航空・宇宙産業用素材としては
耐熱性、その他機械的特性の点でまだまだ不充分
である。 本発明はさらに熱変形温度が高く、歪みの少な
い樹脂組成物を得ることを課題として検討した結
果、本発明者らが先に提案した新規ポリマーであ
るポリビフエニレンエーテルケトンとガラス繊維
を配合することにより本課題が解決されることを
見出したものである。 <問題点を解決するための手段> すなわち、本発明は(A)下記式()で表される
反復単位からなる結晶性熱可塑性ポリビフエニレ
ンエーテルケトン30〜99重量%および (B)ガラス繊維1〜70重量% からなるガラス繊維強化ポリビフエニレンエーテ
ルケトン樹脂組成物である。 本発明で用いる(A)結晶性熱可塑性ポリビフエニ
レンエーテルケトンとは前記式()で表される
反復単位からなる結晶性熱可塑性ポリビフエニレ
ンエーテルケトンである。 また、結晶性熱可塑性ポリビフエニレンエーテ
ルケトンには本来の特性を損なわない程度、その
他の反復単位を含有させることができる。 その他の反復単位としては、
【式】
【式】などが挙げら れ、 好ましくは、
【式】で ある。 これらの含有量は、おおよそ15重量%以下であ
れば結晶性熱可塑性ポリビフエニレンエーテルケ
トンの本来の特性を損なわないと考えられる。 本発明の結晶性熱可塑性ポリビフエニレンエー
テルケトンの固有粘度IVは0.7〜2.5が好ましく、
特に0.8〜1.8が好ましい。 IVが0.7より小さいと、重合体が脆くなる傾向
があり、2.5を越えるとガラス繊維の配合が困難
となる傾向がある。 また、ここでいう固有粘度IVとは溶液100mlあ
たり重合体0.5gを含む密度1.84g/mlの濃硫酸
中の重合体溶液について、スルホン化の影響を最
小にするため、溶解完了直後25℃で測定した固有
粘度のことである。IVの測定には流出時間が約
2分の粘度計を使用した。濃硫酸の流出時間を
t0、重合体溶液の流出時間をtとすると固有粘度
IVは、IV=(ln t/t0)/0.5で表される。 本発明に使用されるポリビフエニレンエーテル
ケトンは、芳香族スルホン溶媒の存在下、4,
4′−ジヒドロキシジフエニル(p,p′−ビフエノ
ール)と4,4′−ジハロベンゾフエノンとの重縮
合により製造できる。 実質的に無水の条件下に4,4′−ジヒドロキシ
ジフエニルと4,4′−ジハロベンゾフエノンの実
質的に等モル量の混合物を、前記4,4′−ジヒド
ロキシジフエニル1モルあたり、アルカリ金属2
グラム原子以上に相当する量のアルカリ金属炭酸
塩(重縮合剤)の存在下、下記式 (Yは直接結合、酸素原子あるいは各ベンゼン環
に結合した2つの水素を表し、Z及びZ′は水素あ
るいはフエニル基である)の芳香族スルホン中、
150〜450℃で重縮合し、最終温度を十分高くして
最終重合体を溶融状態に保つことにより製造し得
る。 重合反応に使用される4,4′−ジハロベンゾフ
エノンは、4,4′−ジフルオロベンゾフエノンあ
るいは4,4′−ジクロロベンゾフエノンが好まし
く、両者の混合物であつてもかまわない。 また、重縮合剤として使用されるアルカリ金属
炭酸塩は、炭酸カリウムあるいは炭酸ナトリウム
が好ましく、両者の混合物であつてもかまわな
い。使用量は4,4′−ジヒドロキシジフエニル1
モルにつきアルカリ金属イオンが2.0〜2.20モル
となる量が好ましい。 また、ゲル化物の発生が認められる場合には、
少量の無水硫酸ナトリウムを添加して重合すると
ゲル化物の発生が押えられる。 重縮合反応は前記の芳香族スルホン溶媒中で行
なわれ、このような芳香族スルホンとしては、ジ
フエニルスルホン、ジベンゾチオフエンジオキシ
ド、フエノキサチインジオキシド等があるがジフ
エニルスルホンが好ましい。 重縮合温度は150〜450℃であるが、低い温度か
ら連続的に、または段階的に昇温し、最終温度を
380℃近傍とするのが好ましい。 本発明に使用するポリビフエニレンエーテルケ
トンの固有粘度は4,4′−ジヒドロキシジフエニ
ルあるいは4,4′−ジハロベンゾフエノンのいず
れかをわずかに過剰に使用することによりコント
ロールできる。この場合、重合体の末端がフエノ
ール末端よりハライド末端の方が耐熱安定性が良
好な傾向があるので4,4′−ジハロベンゾフエノ
ンを5モル%以下過剰に用いるのが好ましい。 別の方法としては所望の分子量レベルに達した
時点で重合停止剤を添加する方法がある。 重合停止剤としてはハロゲンに対してオルトあ
るいはパラの少なくとも一つの位置に電子吸引基
を有するハロベンゼノイド化合物が好ましい。ハ
ロゲン原子の数はいくつであつてもかまわない
が、一つまたは二つが好ましく、4−フルオロフ
エニルスルホニルベンゼン、4,4′−ジフルオロ
ベンゾフエノン、4,4′−ジクロロジフエニルス
ルホンなどがあげられる。 本発明で使用するガラス繊維はいかなる形態の
ものであつてもよく、たとえばロービング、チヨ
ツプド繊維、及びミルド繊維のいずれであつても
よい。 本発明による組成物中のガラス繊維の量は、組
成物中1〜70重量%であり、好ましくは5〜30重
量%である。1重量%未満では加熱変形温度の上
昇や曲げ弾性率の向上が見られず、また、70%を
越えると、ガラス繊維の間にポリビフエニレンエ
ーテルケトンが十分に分散しなくなるため、均一
な組成物が得られないため好ましくない。 本発明の組成物を得るための混合方法として
は、ポリビフエニレンエーテルケトンとガラス繊
維とをヘンシエルミキサーやスーパーミキサーな
どの混合器でドライブレンドした後、1軸または
多軸の押出機で溶融混練し、ストランドを押出、
カツターにてペレツト化する方法が一般的であ
る。 また、ロービングを使用する場合には、押出機
のベント溝より供給し、ホツパーから供給された
結晶性熱可塑性ポリビフエニレンエーテルケトン
との配合比が適当になるように、ロービングの供
給速度を調整する方法で混合しうる。 以下実施例を挙げて本発明を説明する。 <実施例> 参考例 結晶性熱可塑性ポリビフエニレンエーテルケト
ンの製造 ヘリカルリボン撹拌翼、N2導入管を備えた重
合反応容器中に、4,4′−ジクロロベンゾフエノ
ン251.1g(1.0モル)、4,4′−ジヒドロキシジフ
エニル186.2g(1モル)、無水炭酸カリウム
143.7g(1.04モル)、無水硫酸ナトリウム30g及
びジフエニルスルホン600gを仕込み、反応容器
内をN2置換した。反応容器をN2気流下で180℃
に加熱し、ゆつくりと撹拌した。30分後昇温し、
1.5時間で250℃とし、その後1.5時間250〜270℃
に保持した。さらに昇温を続け、約2時間かけて
380℃とし、この温度で1時間撹拌した後、撹拌
を止めて冷却した。冷却後、内容物を取り出して
粉砕し、300μm径以下の粉末とした。 これを3のアセトンで抽出洗浄し、さらに3
のエタノール中で還流して抽出洗浄することに
よりジフエニルスルホンを除去した。この後、大
量の水で洗浄して無機塩を除去し、真空中150℃
で一晩乾燥した。 反復単位 からなるこの重合体のIVは0.95であつた。示差走
査熱量分析計による融点は387℃、動的粘弾性の
温度依存曲線から得られるガラス転移点は175℃
であつた。 実施例1〜2 比較例1〜5 上記参考例で製造した結晶性熱可塑性ポリビフ
エニレンエーテルケトン(以下PBEKと略称す
る)あるいはポリエーテルエーテルケトン(ICI
社製“VICTREXPEEK”)(以下PEEKと略称す
る)とガラス繊維(13μφ、日東紡3PE941)を2
軸押出機(押出温度:PBEK;420〜440℃、
PEEK;360〜380℃)にて均一配合し、ペレタイ
ズした。次にこれらのペレツトを用い、3オンス
の射出成形機(温度条件を表1に示す)により試
料を成形した。
【表】 試料の大きさは、ASTM−D790に準拠して曲
げ弾性率を測定するのに適当な215.9mm×12.70mm
×3.17mmとした。さらにこの試料からASTM−
D648に準拠して熱変形温度を測定するのに適当
な大きさ100mm×12.70mm×3.17mmの大きさを有す
る試料を作成した。 表2にガラス繊維(以下GFと略称する)の配
合量と熱変形温度、曲げ弾性率の測定結果を示
す。
【表】 表2に示すようにポリビフエニレンエーテルケ
トンとガラス繊維からなる組成物は熱変形温度が
高く、ガラス繊維20%配合物では300℃を大幅に
越えた。 また、曲げ弾性率も大きな値を示している。 <発明の効果> 本発明により、熱変形温度に代表される耐熱
性、曲げ弾性率に代表される機械的特性に優れた
航空・宇宙産業用素材としての使用に関して有望
なガラス繊維強化ポリビフエニレンエーテルケト
ン樹脂組成物が得られるようになつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 下記式()で表される反復単位からな
    る結晶性熱可塑性ポリビフエニレンエーテルケ
    トン30〜99重量%および (B) ガラス繊維1〜70重量% からなるガラス繊維強化ポリビフエニレンエーテ
    ルケトン樹脂組成物。
JP28781685A 1985-12-23 1985-12-23 ガラス繊維強化ポリビフェニレンエ−テルケトン樹脂組成物 Granted JPS62148561A (ja)

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JP28781685A JPS62148561A (ja) 1985-12-23 1985-12-23 ガラス繊維強化ポリビフェニレンエ−テルケトン樹脂組成物

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JPS62148561A JPS62148561A (ja) 1987-07-02
JPH0458831B2 true JPH0458831B2 (ja) 1992-09-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0273851A (ja) * 1988-09-08 1990-03-13 Idemitsu Kosan Co Ltd 耐熱性樹脂組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5490296A (en) * 1977-09-07 1979-07-17 Ici Ltd Thermoplastic polyether aromatic ketone
JPS5692952A (en) * 1979-12-14 1981-07-28 Ici Ltd Composition comprising aromatic polyether ketone and glass and*or carbon reinforcing material

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5490296A (en) * 1977-09-07 1979-07-17 Ici Ltd Thermoplastic polyether aromatic ketone
JPS5692952A (en) * 1979-12-14 1981-07-28 Ici Ltd Composition comprising aromatic polyether ketone and glass and*or carbon reinforcing material

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