JPH0457989A - 水解性シートおよび水解性包装体 - Google Patents

水解性シートおよび水解性包装体

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JPH0457989A
JPH0457989A JP2164775A JP16477590A JPH0457989A JP H0457989 A JPH0457989 A JP H0457989A JP 2164775 A JP2164775 A JP 2164775A JP 16477590 A JP16477590 A JP 16477590A JP H0457989 A JPH0457989 A JP H0457989A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上のヤ 本発明は、水解性シートおよび水解性包装体に関する。
丈来夏狡亙 水溶性ないし水解性包装体は、水に溶解ないし分散され
て使用される薬剤等の包装体や、内容物を取り出したの
ちに水中に投棄しうる包装体として用いられており、具
体的には、衣料用洗剤のワンパック包装、農園芸用の除
草剤、殺虫剤、殺菌剤等を含有する水和剤の包装体、肥
料の包装体、種苗の包装体、染料の包装体、衛生生理用
品の個装包装体等に広く用いられている。
従来より、水溶性ないし水解性包装体としては、カルボ
キシメチルセルロース系のシートから作製したものや、
ポリビニルアルコールなどの水溶性フィルムから作成し
たものが用いられている。
繊維状カルボキシメチルセルロースまたはカルボキシエ
チルセルロースを基材として用い水溶性ないし水解性シ
ートとすることは、特公昭40−968号公報、同42
−2925号公報、同43−1214号公報、同4g−
27605号公報、特開昭60−139389号公報、
同60−139899号公報、米国特許第3.431,
166号明細書等に報告されている。例えば特公昭48
−27605号公報では、エーテル化度0.1〜1.0
のカルボキシメチルセルロース(CMC)等を含む抄紙
原料を抄造して湿紙とし、フェルト上でこの湿紙にアル
カリ金属化合物を添加して水溶性化し、乾燥して水溶性
シートを得ている。
しかしながら、このような従来のCMC系水溶性ないし
水解性シートは、以下のような問題点があった。
■ 製造に際して、抄紙が困難である。
■ 得られたシートの強度が十分でなく、吸放湿性が大
きいため、加工しにくい。
■ 溶解性、特に冷水に対する溶解性が十分でない。
■ 製造工程の関係で少量のアルカリ分が水解性シート
中に残留することが避けられないため、シートの保存中
、特に夏期高温・高温期の保存、輸送中などに変色した
り、粘着性を示す。
■ 保存により、水溶性が劣化する。
これらの問題を解決すべく、本発明者らは先に、強度を
改善し抄紙工程を容易にするために、カルボキシメチル
セルロースまたはカルボキシエチルセルロース基材中に
、水不溶性ないし水難溶性無機粉体を内添した水解性シ
ート状体を提案した(特願平1−226188号)。
さらに本発明者らは、このシート状体が湿潤時に紙力か
弱くなることから、湿潤強度を向上させるために水分散
性製紙用繊維を混抄することを提案した(特願平1−3
18447号)。
しかし、上記の水解性シート状体は、ヒートシール性が
無いため包装体の製造や内容物の封入時の作業性が悪く
、また、包装体としての強度の点で問題があった。
一方、水溶性フィルムとしては、プルラン、ポリビニル
アルコール系樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリ
ビニルエーテル、ポリビニルピロリドン等の天然および
合成樹脂からなるものが知られており、中でも、ポリビ
ニルアルコール系の水溶性シートが最も広く用いられて
いる。これは、ケン化度80〜95モル%のポリビニル
アルコールをシート状にしたものであるが、長期保存な
どにより硬化し、冷水に対する速やかな溶解性が失なわ
れるという問題があった。
また、その伸度により、包装材料などとして用いた場合
に作業性が悪く、生産効率に悪影響を与えるという問題
もある。
四が  しようとする 本発明は、冷水に対しても速やかに溶解ないし分散し、
引張強度、作業性等に優れた水解性シートおよび水解性
包装体を提供するものである。
!處 本発明の水解性シートは、カルボキシメチルセルロース
またはカルボキシエチルセルロース基材中に、水不溶性
ないし水難溶性無機粉体を内添した水解性シート状基体
上に、ヒートシール性の水溶性高分子層を形成したこと
を特徴とする。
本発明の水解性包装体は、この水解性シートを重ね合わ
せ、ヒートシール性の水溶性高分子層をホットメルト接
着して封着し、水解性シートを容器状に成形したことを
特徴とする。
以下1本発明についてさらに詳細に説明する。
第1図は、本発明の水解性シート11の構成例を示す断
面図であり、水解性シート状基体13の片面上に、ヒー
トシール性の水溶性高分子層15が形成されている。
ここで、本発明で、水解性シート状基体、水溶性高分子
層のように、r水解性jr水溶性」の2つの表現を使用
しているが、これは水中に溶解、分散していくという意
味で本質的に変わりはない、ただ、水解性シート状基体
は、必須成分として水に溶解しない水不溶性ないし水難
溶性無機粉体を含有しているため、「水解性」なる表現
を用いているだけである。なお、このことは、水溶性高
分子層への水不溶性ないし水難溶性物質の添加を排除す
ることを意味しない。
水解性シート状基体13は、カルボキシメチルセルロー
ス(以下、CMCと呼ぶ)またはカルボキシエチルセル
ロース(以下CECと呼ぶ)基材中に、水不溶性ないし
水難溶性無機粉体が内添されて形成されている。
水解性シート状基体13において用いられるCMCまた
はCECは、セルロースの水酸基の一部をカルボキシメ
チル基またはカルボキシエチル基で置換した構造をとる
ものであり、本発明に適した置換度(以下、DSと略し
、グルコース単位当たりの置換度で示す)は、0.1〜
1.5の範囲である。DSが0.1未満の場合、得られ
たシート状体は十分な水解性を示さない。一方。
DSが1.5を超えても、高DS化のために製造コスト
が高くつく割には、性能が向上しない。
好ましくはDSが0.2〜1.0の範囲である。
水解性シート状基体13において用いられる水不溶性な
いし水難溶性無機粉体としては5非金属fi機物、金属
、水率(Jl)溶性塩などが用いられる。これらの具体
例としては、酸化アルミニウム、酸化チタン等の金属酸
化物;炭化ケイ素、炭化ホウ素等の炭化物;四窒化三ケ
イ素、窒化ホウ素などの窒化物;水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物:雲母、長石族
、シリカ鉱物族、粘土鉱物、合成ゼオライト、天然ゼオ
ライト等の珪酸塩鉱物;チタン酸カリウム、チタン酸バ
リウム等のチタン酸塩化合物;炭酸カルシウム、炭酸バ
リウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛等の炭酸塩化合物
;硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸ストロンチウム
等の硫酸塩化合物;珪酸亜鉛、珪酸マグネシウム、珪酸
カルシウム、珪酸バリウムなどの珪酸塩化合物;リン酸
亜鉛などのリン酸塩化合物等が挙げられ、単独で、ある
いは2種以上併用して用いられる。
上記無機粉体の中でも、特に好ましくはゼオライト、カ
オリン、タルク、活性白土、酸性白土、炭酸カルシウム
である。ゼオライトとしては、A型、X型、Y型などが
用いられる。
水不溶性ないし水難溶性無機粉体の粒径は、30μl以
下が好ましく、さらに好ましくは0.01〜10μ閣の
範囲である6粒径が大きすぎるとCMCまたはCECと
の分散性が十分でなく、また、粒径が小さすぎると無機
粉体の歩留りが十分でなく抄紙時の枦水性が悪くなり、
いずれの場合も十分なシートを抄紙することができない
無機粉体は、(a)無機粉体と(b) CM Cまたは
CEC基材との重量比が、好ましくは(a)/ (b)
=90/10〜5/95、より好ましくは60/40〜
10/90゜さらに好ましくは40/60〜15/85
となるように混抄される。この比率が90/10を超え
無機粉体が多くなると、抄紙は困難になり、強度が弱く
シート状体として使用することとが難しくなる。
一方、上記の重量比が5795未満となると、無機粉体
の添加効果が十分に発揮されず、抄紙時にワイヤーとの
剥離が困難となり、また、得られるシート状体が若干固
くなる。
さらに、水解性シート状基体13には、CMCまたはC
ECと水不溶性ないし水難溶性無機粉体とに加え、水分
散性製紙用繊維を混抄することができ、これにより、水
解性シート状基体13の湿潤強度を向上させることがで
きる。
水分散性製紙用繊維としては、本質的に水への分散性能
を有する繊維素材であれば良く、特に限定されない。具
体的には、木材パルプ繊維、非木材系植物繊維、レーヨ
ン繊維等を挙げることができる。水解性シートあるいは
包装体の用途に応じて、例えば製紙用のクラフトパルプ
またはサルファイドパルプ、化繊用の溶解パルプなどが
好適に使用されるが、ワラパルプ、麻パルプ、綿パルプ
などの如き植物繊維、ポリアミド、ポリエステルなどの
如き合成繊維、さらにはガラス繊維1石綿、ロックウー
ル、スラグウール、シリカウール、シリカアルミナウー
ルなどの如き無機質繊維も使用できる。
水分散性製紙用繊維の繊維長は、一般には約4抛I以下
、好ましくは約30mm以下であり、特に20w+m以
下の繊維長が最適である。繊維長が約40mmより長い
ものがシート状体にかなりの量で存在していると、繊維
は水中で分散してバラバラになるが、その長さによって
繊維の“なわ″を形成する傾向があり、流動性を悪くす
る。一方、繊維長が1履閣より短いと、得られたシート
状基体の湿潤強度改善効果が低下する。
水分散性製紙用繊維の混抄量は、無機粉体とCMCまた
はCECとの合計量の50重量%以下とすることが好ま
しい。これは、50重量%を超えると水中での繊維の結
束が生じやすくなるからである。一方、繊維の使用量が
少なすぎると湿潤強度の改善効果が十分に得られない。
無機粉体とCMCまたはCECとの混合物100重量部
に対して、水分散性製紙用繊維を、5〜50重量部添加
することが好ましく、特に20重量部以下が最適である
本発明の水解性シート状基体は、例えば、水不溶性ない
し水難溶性状態の繊維状CMCまたはCECと無機粉体
、あるいは更に水分散性製紙用繊維を均一に混合して抄
紙原料とし、これを抄紙してシート状の湿紙とし1次に
必要に応じて湿紙を脱水した後、湿紙を可溶化処理する
ことにより製造される。なお、製造方法自体は特に限定
されず2例えば、無機粉体を抄紙原料中に混合し、混抄
してシート状に抄紙する以外は、前述の特公昭4g−2
7605の方法をそのまま適用することもできる。
また、CMCまたはCECと無機粉体との混合に際して
、凝集剤を共存せしめることにより、抄紙性をよりいっ
そう向上させることができる。
凝集剤としては、ポリアクリルアマイド類、ポリアクリ
ル酸ソーダ、ポリエチレングリコール類等の高分子系凝
集剤、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化第2
鉄、硫酸第2鉄などの無機系凝集剤、カチオン変性デン
プン、酸化デンプン、ジアルデヒドデンプン等のデンプ
ン誘導体等の天然系凝集剤などが用いられる。
凝集剤が固型分に対して用いられる量は、凝集剤の種類
や抄紙条件により決定されるが、0.01〜IO重量%
程度が好適である。
本年(難)溶性状態のCMCまたはCECとしては、遊
離酸の状態のCMC−H,CEC−Hlその他種々の塩
、例えば、カルシウム塩(CM C−Ca 、 CE 
C−Ca )、アルミニウム塩(CMC−A1.CEC
−Al)、バリウム塩(CMC−Ba、CEC−Ba)
、亜鉛塩(CMC−Zn、CEC−Zn)、スズ塩(C
MC−8n、CEC−8n)、7ンガン塩(CM C−
M n 、 CE C−M n )などを用いることが
でき、これらは単独で、あるいは2種以上併用して用い
られる。
CMC−H等の水不溶性状態の繊維状CMCまたはCE
Cと無機粉体、および必要に応じて凝集剤、あるいはそ
の他の添加剤を水中に分散させて抄紙原料とする。
この抄紙原料(紙料)を長網抄紙機、円網抄紙機等の抄
紙機のワイヤパート(長網部、円網部)に供給して湿紙
を形成する。この湿紙は、ついで、プレスパート(圧搾
部)、ドライパート(乾燥部)に順次移送されて、脱水
、乾燥され、シート状基体とされる。
但し、上記湿紙をそのままシート状基体に成形したので
は、得られたシート状基体は十分な水解性を示さない。
そこで、湿紙に適当な段階で、噴震、塗工等によりアル
カリ剤を添加するなどして、水溶性化する。
アルカリ剤としては1例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等の炭酸塩、硼砂等の硼酸塩、第二燐酸ナトリウム等
のリン酸塩、珪酸ナトリウム等の珪酸塩、およびこれら
の混合物などが用いられる。これらのアルカリ剤は、湿
紙の損壊を防ぐために、メタノール、アセトン等の有機
溶媒を含む水溶液の形で添加されることが好ましいが、
添加方法、アルカリ剤の種類によっては、単に水溶液の
形で添加してもよい。
アルカリ剤の添加量は、湿紙がCMC−HまたはCEC
−Hを主体として構成されている場合には、湿紙中に含
有されているCMC−HまたはCEC−Hの中和当量以
上、好ましくは、水解性シート状基体の経時変化による
劣化を考慮して中和当量の1〜2倍量が適当である。ま
た、CMC−A1等の金属塩を主体として構成されてい
る場合には、湿紙を乾燥した後の紙のpHが7〜12、
好ましくは7.5〜9.5の範囲になるように調節する
ことが望ましい。アルカリ処理の後乾燥することにより
、湿紙がCMC−HまたはCEC−Hを主体として構成
されている場合はCMC−HまたはCEC−Hがアルカ
リ塩に変化し、CMC−A1等の金属塩を主体として構
成されている場合は、アルカリ剤が表面および繊維間に
付着して、水解性を示すシート状基体が得られる。
このようなシート状基体は、大多量の水中で、水に溶解
ないし分散する。
水溶性高分子層15は、ヒートシール性を有する水溶性
高分子、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
オキサイド樹脂、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロ
リドンなどから形成される。
水溶性高分子層15は、ヒートシール性の水溶性高分子
を、キャスト法、溶融成形法等でフィルム状に成形し、
これをドライラミネーション法あるいはエクストルージ
ョンラミネーション法等で、水解性シート状基体13上
に積層一体化してもよく、また、水溶液流延法等により
、水解性シート状基体13上でフィルム化し積層一体化
してもよい、さらに、水溶性高分子を溶融状態で、ある
いは適当な溶媒に溶解して水解性シート状基体13上に
塗布または噴霧してもよい。
このように、水溶性高分子層15は、フィルム状の連続
層であることは必ずしも必要でなく、水解性シート11
にヒートシール性を付与するに足る量で水溶性高分子が
付着して形成されていればよい。なお、水溶性高分子層
15をフィルム状の連続層とすることにより、水解性シ
ートの引張強度を改善することができる。
また、水溶性高分子層15は多層構造とすることもでき
、例えば、ポリビニルアルコール系フィルムとポリエチ
レンオキサイド樹脂フィルムを積層させた水溶性多層フ
ィルムから形成してもよい。
水溶性高分子のうち、ポリビニルアルコールとしては、
平均重合度100〜3000、好ましくは200〜20
00、ケン化度80〜95モル%のものが好適である。
ポリビニルアルコールは、ケン化度が高くなりすぎると
冷水不溶性となる性質を有している。一方、ケン化度が
低下すると、疎水性が強くなって曇点が低下して温水不
溶性となり、さらにケン化度が下がると水不溶性となる
また、ポリビニルアルコールに各種変性基を導入して改
質することもでき、例えば、カルボン酸基等を導入した
アニオン変性ポリビニルアルコール、オレフィン等で変
性したノニオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変
性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコール
が用いられる。
また、ポリエチレンオキサイド樹脂は、通常の製法で製
造されるエチレンオキサイドの付加重合物であり、重量
平均分子量10,000以上のものが好適である。
本発明で用いられる水溶性高分子中には、可塑剤、充填
剤、補強材、着色剤等の添加剤を配合することができる
。例えば用途によって水解性シートに柔軟性が強く要望
される場合は、グリセリン、エチレングリコールまたは
その重合体などを添加することが適当であり、防湿性が
必要な場合にはペンタエリスリトール等の多価アルコー
ル等を配合すればよい、また、無機粉体であるクレー、
タルク、酸化チタン、炭酸カルシウム等の顔料や、色素
、界面活性剤、スリーブ性付与剤等を配合することもで
きる。
水解性高分子の付着量は、(A)水解性シート状基体1
3と(B、)水溶性高分子層15との重量比で(A)/
(B) = 99.510.5〜10/90が好適であ
り、より好ましくは99/1〜50150、さらに好ま
しくは、90/10〜60/40である。
本発明の水解性シート11の厚さは、特に限定されず、
目的や用途によって自由に変えることができるが、一般
に80〜300μm程度が適当であり、好ましくは90
〜200μ■、さらに好ましくは100〜150μmで
ある。また、水溶性高分子層15として高分子フィルム
を積層する場合は、5〜150μ履程度が適当であり、
好ましくは15〜60μ鳳である。高分子フィルムには
、エンボス加工、プラズマ処理、密着防止加工等の表面
処理を施すこともできる。
第2図は本発明の水解性包装体の構成例を示す斜視図、
第3図はその線A−Aに沿った一部省略断面図である。
水溶性高分子層15が内側にくるように2枚の水解性シ
ート11を重ね、内容物23を収納、充填したのち、周
縁部をヒートシールして、パック状の水解性包装体21
を構成している。水溶性高分子層15が内側に位置し、
直接大気に曝されることがないので、ポリビニルアルコ
ールのように長期保存により、硬化し、冷水に対する溶
解性が低下しやすい素材を用いても、この低下が防止さ
れる。また、伸び等の機械的性質は外側の水解性シート
状基体13により規制されるので、ポリビニルアルコー
ルのように伸度が大きい材料を用いても、包装作業性が
悪くなることもない。
また、上記の構成例では、1枚の水解性シートを折り重
ねて袋状の包装体を形成する場合を示したが、2枚の水
解性シートを重ね3辺をヒートシールして袋状の包装体
としてもよく、さらには本発明の水解性シートと他のシ
ート等とを重ね合わせてもよい。また、包装体の形状も
袋状に限定されず、いずれでもよい。
見更勿羞果 本発明によれば、CMCまたはCECを基材とし水不溶
性ないし水難溶性無機粉体が内添された水解性シート状
基体上に、ヒートシール性を有する水溶性高分子層を形
成することより、冷水に対しても速やかに溶解ないし分
散し、引張強度等にも優れ、しかも、ヒートシール処理
が可能なので包装材料として優れた水解性シートを得る
ことができる。
また、この水解性シートを用いた水解性包装体は、丈夫
で、冷水に対して速やかに溶解する。
よって本発明の水解性シートおよび包装体は、水溶性が
要求される幅広い分野に応用でき、例えば、衣料用洗剤
、漂白剤、ポリアクリル酸ナトリウム等を包装して使用
に供する個装包装体;肥料の個装包装体;殺虫剤、殺菌
剤、除草剤等の農薬の個装包装体;浴剤、パイプ洗浄剤
等の個装包装体;染料の個装包装体;衛生生理用品の個
装包装体などに利用できる。
以下実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、
これに先立って実施例で採用した評価方法を説明する。
(1)水溶性 内容物を封入した包装体を10℃の水道水40Q中に入
れ、内容物が水中に分散し始める時間を測定した。なお
、実施例3の生理用ナプキンについては、包装体のみを
水中に入れて測定した。
(2)長期安定性 内容物を封入した包装体を、50℃の室内、あるいは4
0℃、相対湿度80%の恒温恒湿槽に30日間放置した
後、上記(1)の方法により水溶性を評価した。
(3)引張強度 得られた水解性シートを20℃×65%RHに48時間
保存後、幅251鵬の試験片とし、つかみ幅1501履
、引張速度300mm/分で引き裂く時の破断強度を引
張強度の値とした。
(4)ヒートシール性(作業性) ヒートシーラーにより、140℃で1秒間接着させ、接
着状態を確認した。
失厳叢よ 繊維状CMC−H(エーテル化度D S =0.65、
ニチリン化学製)60重量部とゼオライト(A型、Na
、0・2SiO,・AIto、 −4,5H,O1平均
粒径5μ、水沢化学製)40重量部とからなる混合抄紙
原料を水に分散してスラリー溶液とし、シートマシンに
より手抄きシート(坪量約70g/イ)を作成した。
得られたシートを120℃のロール回転乾燥機でシート
状物に乾燥させた後、3重量%の水酸化ナトリウムを含
有する50%メチルアルコール溶液を含浸させた後、1
10℃で乾燥し、水解性シート状基体を作成した。
さらに、この水解性シート状基体に、平均重合度550
、ケン化度88.2モル%のポリビニルアルコール系水
溶性フィルムを水溶液流延法により積層して14μ■の
水溶性高分子層を形成し、厚さ125μ重の水解性シー
トを得た。
この水解性シートを16 X 11cmに切断し、衣料
用高嵩密度洗剤を充填し、ヒートシールして第2図に示
した水解性包装体を作成した。
これら水解性シートおよび包装体の評価結果は、以下の
各実施例および比較例とともに、後記表−1にまとめて
示した。
実施例2〜4 実施例1のゼオライトの代りに、下記の無機粉体を用い
る他は実施例1と同様にして、水解性シートおよび包装
体を作成した。
実施例2:タルク(M g()S i 02.日本ミス
トロン製)実施例3:活性白土(ガレオンアース、水沢
化学製)実施例4:カオリン()II−11HITE、
8成共益製)実施例5 繊維状CMC−H(エーテル化度D S =0.65゜
ニチリン化学製)80重量部、ゼオライト(A型Na2
O’ 2SiO,”Al、○、 −4,5H,○、平均
粒径5μ、水沢化学製)20重量部および繊維長3〜2
0■騰のNBKPパルプ(針葉樹晒クラフトパルプ)2
0重量部より成る混合抄紙原料より坪量50g/rrr
の手抄きシートを作成した。
ついで、実施例1と同様に処理して水解性シート状基体
とし、さらに実施例1と同様に水溶性高分子層を形成し
て厚さ114μ園の水解性シートを得た。
この水解性シートを6X13c膳に切断し、生理用ナプ
キン(エルデイ−、ライオン製)を1個人れてヒートシ
ールして水解性包装体を作成した。
実施例6 実施例1と同じく水解性シート状基体を作成した。
さらに、上記水解性シート状基体に、ポリビニルアルコ
ール(平均重合度550、ケン化度88.2モル%)と
ポリエチレンオキサイド樹脂(重量平均分子量約50万
)の2層フィルムを積層し、厚さ135μの水解性シー
トを得た。
この水解性シートを16X11cmに切断し、衣料用濃
縮洗剤を33g充填し、ヒートシールして水解性包装体
を作成した。
実施例7 実施例1と同様に水解性シート状基体を作成した。
この水解性シート状基体に、1イ当り、ポリビニルアル
コール(平均重合度550、ケン化度80モル%)20
gを含有する水溶液を均一に塗布、含浸して水解性シー
トを得た。
この水解性シートを16 X lie■に切断し、衣料
用高嵩密度洗剤を充填し、ヒートシールして水解性包装
体を作成した。
比較例1 水溶性フィルムとして、厚さ20μ冨のポリビニルアル
コール(平均重合度500、ケン化度90モル%)シー
トを用い、これを16 X 11cmに切断し、衣料用
濃縮洗剤を33g充填し、ヒートシールして水溶性包装
体を作成した。
以上の詳細および評価結果を以下の表−1にまとめた。
(以下余白)
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の水解性シートの構成例を示す断面図
である。 第2図は本発明の水解性包装体の構成例を示す斜視図、
第3図はその線A−Aに沿った一部省略断面図である。 11・・・水解性シート 13・・・水解性シート状基体 15・・・水溶性高分子層 21・・・水解性包装体 23・・・内容物

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、カルボキシメチルセルロースまたはカルボキシエチ
    ルセルロース基材中に、水不溶性ないし水難溶性無機粉
    体を内添した水解性シート状基体上に、ヒートシール性
    の水溶性高分子層を形成したことを特徴とする水解性シ
    ート。 2、前記水解性シート状基体が、水不溶性ないし水難溶
    性状態のカルボキシメチルセルロースまたはカルボキシ
    エチルセルロースと、水不溶性ないし水難溶性無機粉体
    とを混抄した後、アルカリ剤を添加して上記カルボキシ
    メチルセルロースまたはカルボキシエチルセルロースを
    水溶性化したものである請求項1に記載の水解性シート
    。 3、前記水解性シート状基体が、カルボキシメチルセル
    ロースまたはカルボキシエチルセルロースと水不溶性な
    いし水難溶性無機粉体との合計重量の50%以下の重量
    で、水分散性製紙用繊維を含む請求項1記載の水解性シ
    ート。 4、前記水解性シート状基体が、水不溶性ないし水難溶
    性状態のカルボキシメチルセルロースまたはカルボキシ
    エチルセルロースと、水不溶性ないし水難溶性無機粉体
    および水分散性製紙用繊維とを混抄した後、アルカリ剤
    を添加して上記カルボキシメチルセルロースまたはカル
    ボキシエチルセルロースを水溶性化したものである請求
    項3に記載の水解性シート。 5、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水解性シート
    を重ね合わせ、ヒートシール性の水溶性高分子層をホッ
    トメルト接着して封着し、水解性シートを容器状に成形
    したことを特徴とする水解性包装体。
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