JP2700825B2 - 水解性・吸収性シート状体およびその製造方法 - Google Patents

水解性・吸収性シート状体およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、吸収性ないし水解性のシート状体およびそ
の製造方法に関する。
従来の技術 繊維状カルボキシメチルセルロースまたはカルボキシ
エチルセルロースを基材として用い水解性シートとする
ことは、特公昭40−968号公報、同42−2925号公報、同4
3−1214号公報、同48−27605公報、特開昭60−139389号
公報、同60−139899号公報、米国特許第3,431,166号明
細書等に報告されている。例えば特公昭48−27605号公
報では、エーテル化度0.1〜1.0のカルボキシメチルセル
ロース(CMC)等を含む抄紙原料を抄造して湿紙とし、
フェルト上でこの湿紙にアルカリ金属化合物を添加して
水溶性化し、乾燥して水解性シートを得ている。
しかしながら、このような従来のCMC系水解性シート
は、以下のような問題点があった。
製造に際して、抄紙が困難である。
得られたシートの強度が十分でなく、吸放湿性が大
きいため、加工しにくい。
溶解性、特に冷水に対する溶解性が十分でない。
製造工程の関係で少量のアルカリ分が水解性シート
中に残留することが避けられないため、水解性シートの
保存中、特に夏期高温・高湿期の保存、輸送中などに変
色したり、粘着性を示す。
保存により、水解性が劣化する。
そこで、強度の改善や抄紙工程を容易にするために、
パルプなどの製紙用繊維を配合することも行なわれてい
るが、溶解液中に不溶性繊維が混在することになるた
め、使用目的によっては、このような水解性シートを使
用することができない。また、CMC系シートの水解性や
保存安定性の十分な改善効果は、パルプ等の製紙用原料
の配合によっても、得られない。
一方、ポリビニルアルコール系の水解性シートも知ら
れている。これは、ケン化度80〜95モル%のポリビニル
アルコールをシート状にしたものであるが、長期保存な
どにより硬化し、冷水に対する速やかな溶解性が失なわ
れるという問題があった。また、その伸度により、包装
材料などとして用いた場合に作業性が悪く、生産効率に
悪影響を与えるという問題もある。
また、セルロースをベースにした誘導体であるナトリ
ウムカルボキシメチルセルロース(CMC−Na塩)が一般
に、水および生理食塩水などに対する高吸収能を有する
ことは知られており、CMC−Naを繊維構造的に架橋した
吸水性ポリマーも特公昭47−17965号公報に報告されて
いる。
この他にも膨潤性のカルボキシアルキルセルロースと
しては、カルボキシエチルセルロース(CEC)が知られ
ているが、一般にはCMCが安価かつ優れた吸収特性を有
することから、生理用ナプキンの吸収体、使い捨ておむ
つの吸収パット、病院用アンダーパット等として各種吸
収性物品に用いられている。
しかしながら、従来のCMCを用いる吸収体は、CMCが粉
末、粒状または短いファイバーであるため、他の不織布
や紙のシート上にCMCを散布し、それに抱き合わせて吸
収性物品とする必要があった。従って、CMC自体が如何
に高い吸収倍率を持っていても、吸収能力の低い他の不
織布等と抱き合わせた状態では、全体的にみれば吸収能
がさほど大きなものではなくなってしまう。
このような問題を克服するために、不織布に多量のCM
Cを抱き合わせようとしても、粉末状等のCMCが不織布か
らこぼれ落ちたり、分散の均一度合によって吸収能が異
なってしまうなど、多量のCMCを抱き合わせることは事
実上できなかった。
さらに、短いファイバーを用いて抄紙してペーパー状
とした吸収体もあるが、抄紙が困難であり、引張強度、
柔軟性、風合い及び取扱い易さの点でも問題があった。
発明が解決しようとする課題 本発明は、抄紙性、引張強度等に優れ、しかも吸収能
力が高く、また、大多量の水に対しては冷水であっても
速やかに溶解ないしは分散するシート状体およびその製
法を提供するものである。
発明の構成 本発明の水解性・吸収性シート状体は、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)またはカルボキシエチルセルロ
ース(CEC)基材中に、水不溶性ないし水難溶性無機粉
体を内添されていることを特徴とし、吸収性ないし水解
性を示す。
また、本発明のシート状体の製造方法は、水不溶性な
いし水難溶性状態のCMCまたはCECと、水不溶性ないし水
難溶性無機粉体とを混抄した後、アルカリ剤を添加して
上記CMCまたはCECシートを水溶性化し、吸収性ないし水
解性のシート状体とすることを特徴とする。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明において用いられるCMCまたはCECは、セルロー
スの水酸基の一部をカルボキシメチル基またはカルボキ
シエチル基で置換した構造をとるものであり、本発明に
適した置換度(以下、DSと略し、グルコース単位当たり
の置換度で示す)は、0.1〜1.5の範囲である。DSが0.1
未満の場合、得られたシート状体は十分な吸収性および
水解性を示さない。一方、DSが1.5を超えても、高DS化
のために製造コストが高くつく割には、性能が向上しな
い。好ましくはDSが0.2〜1.0の範囲である。
本発明における水不溶性ないし水難溶性無機粉体とし
ては、非金属無機物、金属、水不(難)溶性塩などが用
いられる。これらの具体例としては、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン等の金属酸化物;炭化ケイ素、炭化ホウ
素等の炭化物;四窒化三ケイ素、窒化ホウ素などの窒化
物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの金
属水酸化物;雲母、長石族、シリカ鉱物族、粘土鉱物、
合成ゼオライト、天然ゼオライト等の珪酸塩鉱物;チタ
ン酸カリウム、チタン酸バリウム等のチタン酸塩化合
物;炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸亜鉛等の炭酸塩化合物;硫酸バリウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸ストロンチウム等の硫酸塩化合物;珪酸
亜鉛、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸バリウ
ムなどの珪酸塩化合物;リン酸亜鉛などのリン酸塩化合
物等が挙げられ、単独で、あるいは2種以上併用して用
いられる。
上記無機粉体の中でも、特に好ましくはゼオライト、
カオリン、タルク、炭酸カルシウムである。ゼオライト
を用いた場合は、衣料用等の洗剤などを分包するシート
状体として好適である。
ゼオライトとしては、無水物として下記一般式(I)
で表わされるものが好適である。
kMe(2/l)O・Al2O3・mSiO2・nP2O5 ……(I) (Me:アルカリ金属またはアルカリ土類金属 k:0.01〜10 l:Meの価数 m:1.5〜150 n:0〜10) 上記一般式(I)中のMeはゼオライト結晶中のカチオ
ンであり、アルカリ金属およびアルカリ土類金属から選
ばれる金属である。特にNa,K,Li,Ca,Mgが好ましい。
一般式(I)において、n≠0の系は特にリン含有ゼ
オライトを示す。リン含有ゼオライトに関しても、リン
を含有しないゼオライトと同じく、A,B,O,R,Wなどの種
々の結晶形のものが存在し、それぞれP−A型、P−B
型、P−O型、P−R型およびP−W型と呼ばれ、本発
明のゼオライトとして有用である。
さらに、ゼオライトとしては、一般式(I)でm=1.
5〜20のゼオライトが好ましく、特にA型、X型、Y
型、P−A型、P−B型、P−R型およびP−W型ゼオ
ライトが好ましい。
水不溶性ないし水難溶性無機体の粒径は、30μm以下
が好ましく、さらに好ましくは0.01〜10μmの範囲であ
る。粒径が大きすぎるとCMCまたはCECとの分散性が十分
でなく、また、粒径が小さすぎると無機粉体の歩留りが
十分でなく抄紙時の水性が悪くなり、いずれの場合も
十分なシートを抄紙することができない。
無機粉体は、(a)無機粉体と(b)CMCまたはCEC基
材との重量比が、好ましくは(a)/(b)=90/10〜5
/95、より好ましくは60/40〜10/90、さらに好ましくは4
0/60〜15/85となるように内添される。この比率が90/10
を超え無機粉体が多くなると、抄紙は困難になり、強度
が弱くシート状体として使用することが難しくなる。一
方、上記の重量比が5/95未満となると、無機粉体の添加
効果が十分に発揮されず、抄紙時にワイヤーとの剥離が
困難となり、また、得られるシート状体が若干固くな
る。
さらに、CMCまたはCEC中への無機粉体の内添に際し
て、凝集剤を共存せしめることにより、抄紙性をよりい
っそう向上させることができる。
凝集剤としては、ポリアクリルアマイド類、ポリアク
リル酸ソーダ、ポリエチレングリコール類等の高分子系
凝集剤、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化第
2鉄、硫酸第2鉄などの無機系凝集剤、カチオン変性デ
ンプン、酸化デンプン、ジアルデヒドデンプン等のデン
プン誘導体等の天然系凝集剤などが用いられる。凝集剤
が固型分に対して用いられる量は、凝集剤の種類や抄紙
条件により決定されるが、0.01〜10重量%程度が好適で
ある。
さらに、シート状体にパルプを添加することもでき
る。これによりシート状体に柔軟性が付与されるので、
特に生理用ナプキン等の吸収性シートとしての応用に好
適である。
本発明のシート状体は、例えば、水不溶性ないし水溶
性状態の繊維状CMCまたはCECと無機粉体、あるいは更に
凝集剤を均一に混合して抄紙原料とし、これを抄紙して
シート状の湿紙とし、次に必要に応じて湿紙を脱水した
後、湿紙を可溶化処理することにより製造される。な
お、製造方法自体は特に限定されず、例えば、無機粉体
を抄紙原料中に混合し、混抄してシート状に抄紙する以
外は、前述の特公昭48−27605の方法をそのまま適用す
ることもできる。
水不(難)溶性状態のCMCまたはCECとしては、遊離酸
の状態のCMC−H、CEC−H、その他種々の塩、例えばア
ルミニウム塩(CMC−AL,CEC−Al)、バリウム塩(CMC−
Ba,CEC−Ba)、亜鉛塩(CMC−Zn,CEC−Zn)、スズ塩(C
MC−Sn,CEC−Sn)、マンガン塩(CMC−Mn,CEC−Mn)な
どを用いることができ、これらは単独で、あるいは2種
以上併用して用いられる。
CMC−H等の水不溶性状態の繊維状CMCまたはCECと無
機粉体、および必要に応じて凝集剤、あるいは必要によ
りその他の添加剤を水中に分散させて抄紙原料とする。
この抄紙原料(紙料)を長網抄紙機、円網抄紙機等の
抄紙機のワイヤパート(長網部、円網部)に供給して湿
紙を形成する。この湿紙は、ついで、プレスパート(圧
搾部)、ドライパート(乾燥部)に順次移送されて、脱
水、乾燥され、シート状体とされる。
但し、上記湿紙をそのままシート状体に成形したので
は、得られたシート状体は十分な吸収性および水解性を
示さない。そこで、湿紙に適当な段階で、噴霧、塗工等
によりアルカリ剤を添加するなどして、水溶性化する。
アルカリ剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等の炭酸塩、硼砂等の硼砂塩、第二燐酸ナトリウム
等のリン酸塩、珪酸ナトリウム等の珪酸塩、およびこれ
らの混合物などが用いられる。これらのアルカリ剤は、
湿紙の損壊を防ぐために、メタノール、アセトン等の有
機溶媒を含む水溶液の形で添加されることが好ましい
が、添加方法、アルカリ剤の種類によっては、単に水溶
液の形で添加してもよい。
アルカリ剤の添加量は、湿紙がCMC−HまたはCEC−H
を主体として構成されている場合には、湿紙中に含有さ
れているCMC−HまたはCEC−Hの中和当量以上、好まし
くは、水解性シートの経時変化による劣化を考慮して中
和当量の1〜2倍量が適当である。また、CMC−Al等の
金属塩を主体として構成されている場合には、湿紙を乾
燥した後の紙のpHが8〜12、好ましくは8〜10の範囲に
なるように調節することが望ましい。アルカリ処理の後
乾燥することにより、湿紙がCMC−HまたはCEC−Hを主
体として構成されている場合はCMC−HまたはCEC−Hが
アルカリ塩に変化し、CMC−Al等の金属塩を主体として
構成されている場合は、アルカリ剤が表面および繊維間
に付着して、高吸収性ないし水解性を示すシート状体が
得られる。
このようなシート状体は、水、生理食塩水、経血等に
対して優れた吸収性を示すので、この特性を利用して高
吸収性シートとして利用できる。また、シート状体は大
多量の水中では、水に溶解ないし分散するので、水解性
シートとして利用できる。
本発明のシート状体は、大きな吸液倍率(g/g)を有
し、水で、10〜100g/g程度が好適である。吸液倍率と
は、シート状体が水に溶解、分散することなく、液体を
保持できる量である。吸液倍率は、無機粉体やアルカリ
剤の使用量等を制御することにより調整できる。
また、このシート状体は、パルプ等の水不溶性繊維を
共存させなくとも抄紙が容易であり、得られるシートの
強度も改善されることから、水不溶性繊維を含まないシ
ート状体も実現できる。
さらに上記のシート状体は、酸性・アルカリ性物質の
存在においても水解性を長期的に保存できる。
よって本発明のシート状体は、高吸収性または水解性
が要求される幅広い分野に応用できる。例えば、主とし
て吸収性シートとして、吸収紙;紙おむつ、生理用ナプ
キン、使い捨ておむつ、包帯等の衛生用品や医療用品;
野菜等の鮮度保持材;保水材等の農林業分野や土木業分
野の液体保持が必要とされる用途に好適に利用できる。
また、主として水解性シートとして、衣料用洗剤、漂
白剤,ポリアクリル酸ナトリウム等のアルカリ性物質を
包装して使用に供する個装包装体;肥料の個装包装体;
殺虫剤、殺菌剤、除草剤等の農薬の個装包装剤;浴剤、
パイプ洗浄剤等の個装包装体などに利用できる。
発明の効果 本発明によれば、CMCまたはCECを基材とするシートに
水不溶性ないし水難溶性無機粉体を内添することによ
り、抄紙性を改善し、引張強度に優れ、しかも、高吸水
能を有し、大多量の水によっては水解するシート状体を
得ることができる。
以下実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、これに先立って実施例で採用した評価方法を説明す
る。
(1)吸液倍率 約6cm×17cmの大きさに切断したシート状体を秤量し
(W0)、40メッシュのステンレス金網につつみ蒸留水中
に投入してすばやく取出し、3分間空気中に放置後秤量
し、金網の重量を除去した吸収後の重量(W1)と上記W0
との差から、シート状体の吸液倍率を求めた。
(2)水解性 シート状体を2×2cmに切り取り、10℃の水1を入
れた水槽内に投入し、静置状態で1分間放置後、軽く撹
拌することにより水解または溶解するものを“水解性良
好”と評価した。
(3)不溶物の混在 上記(1)の評価時に、不溶物の有無を肉眼で判定し
た。
(4)保存安定性 シート状体(10×10cm)を、35℃、相対湿度85%の条
件下に40日間放置した後、上記(3)の方法により水解
性を評価した。
(5)柔軟性 シート状体の柔軟性と肌ざわりについて官能試験を行
ない、以下の基準で評価した。
○:柔らかく、肌ざわりが良い △:柔らかいがやや肌ざわりが悪い 又は肌ざわりは良いがやや硬い ×:硬く、肌ざわりが悪い (6)引張強度 幅25mmのシート状体の試験片を、つかみ幅150mm、引
張強度300mm/分で引き裂く時の破断強度を引張強度の値
とした。
(7)抄紙性 繊維状CMC−Hと無機粉体からなる混合抄紙原料を用
い、各条件下でシートマシンにより手抄きシートを作成
する際、抄紙ワイヤーから剥離してシート状物を得る時
の抄紙性の難易度を、下記の基準で評価した。
○;ワイヤーからの剥離が容易でシート化可能 △;ワイヤーからの剥離がやや困難だがシート化可
能 ×;ワイヤーからの剥離が困難でシート化不可能 実施例1 繊維状CMC−H(エーテル化度DS=0.65、ニチリン化
学製)80重量部とゼオライト(A型、Na2O・2SiO2・Al2
O3・4.5H2O、平均粒経5μ、水沢化学製)20重量部とか
らなる混合抄紙原料を1%スラリー溶液とし、十分に撹
拌分散させた後、さらにスリワンモータによる150rpmの
撹拌下に凝集剤として10重量%硫酸バンド水溶液を対原
料当り5重量%の量で添加して2分間撹拌した後、0.1
%アニオン系ポリアクリルアマイド溶液(ハイホルダ
ー、栗田工業製)を対原料当り0.02重量%添加して3分
間撹拌後、0.5%スラリー溶液に希釈し、シートマシン
により手抄きシート(坪量約120g/m2)を作成した。
得られたシートを80℃の熱風でシート状物に乾燥させ
た後、3重量%の水酸化ナトリウムを含有する50%メチ
ルアルコール溶液を含浸させた後、80℃で熱風乾燥し、
表−1の試料No.1のシート状体を調製した。
以下、シート状体の製造条件を表−1のように変えて
試料No.1〜18のシート状体を得た。
これらについて、特性を評価し、表−2に示した。
表中で示した無機粉体等の詳細は以下の通りである。
ゼオライト:A型、水沢化学製 カオリン:HI−WHITE、日成共益製 タルク:MgO・SiO2、水沢化学製 重質炭酸Ca: ソフトン2200、白石カルシウム製 無定形シリカ: トクシールGU−N、徳山曹達製 合成ケイ酸塩: ZnO・SiO2・Al2O、水沢化学製 アニオン系ポリアクリルアマイド: ハイホルダー、栗田 工業製 カチオン系ポリアクリルアマイド: メイロップ1430、明成化学製

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシメチルセルロースまたはカルボ
    キシエチルセルロース基材中に、水不溶性ないし水難溶
    性無機粉体を内添したことを特徴とする吸収性ないし水
    解性のシート状体。
  2. 【請求項2】凝集剤の存在下で内添した請求項1記載の
    シート状体。
  3. 【請求項3】水不溶性ないし水難溶性状態のカルボキシ
    メチルセルロースと、水不溶性ないし水難溶性無機粉体
    とを混抄した後、アルカリ剤を添加して上記カルボキシ
    メチルセルロースまたはカルボキシエチルセルロースを
    水溶性化し、吸収性ないし水解性のシート状体とするシ
    ート状体の製造方法。
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