JPH11504080A

JPH11504080A - ソフトクレープティシューペーパー

Info

Publication number: JPH11504080A
Application number: JP8531736A
Authority: JP
Inventors: ビンソン、ケニス・ダグラス; ウェイズマン、ポール・トーマス; ファン、ディーン・バン
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1995-04-19
Filing date: 1996-03-20
Publication date: 1999-04-06
Also published as: KR100264041B1; TW336264B; DE69609708D1; WO1996033310A1; ES2148751T3; KR19990007866A; AU5426396A; CZ331197A3; US5635028A; EP0821750B1; CN1082590C; ZA963101B; CA2218557C; TR199701208T1; CN1184516A; NO974809D0; BR9608104A; DE69609708T2; CA2218557A1; ATE195359T1

Abstract

(57)【要約】製紙用繊維及びクレープ促進組成物から成るソフトクレープティシューペーパー製品が開示されている。クレープ促進組成物は、結合禁止剤、カチオン澱粉、及びカルボキシメチルセルロースから成る。好ましくは結合禁止剤は、第四アンモニウム化合物である。結合禁止剤、カチオン澱粉、及びカルボキシメチルセルロースの使用の結果、強くて柔らかいクレープティシューペーパーが得られる。クレープ促進組成物の添加を含むクレープ製紙方法も開示されている。該クレープ促進組成物はソフトクレープティシューペーパー製品に生産能力を向上させる可能性を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】ソフトクレープティシューペーパー発明の分野この発明は、クレープティシューペーパー製品及び製紙方法に関する。より詳しくは、乾燥クレープの処理法によって製造されたクレープティシューペーパーに関する。該処理法は、長網抄紙機で未成熟ウエブを形成し、これから過剰水を除去し、半乾燥条件でヤンキードライヤーに接着させて固定し、実質的に乾燥条件に達した後でヤンキードライヤーからクレープする処理法である。このクレープティシューペーパー製品は、強くて柔らかいペーパー製品、例えばトイレットティシュー及び美顔用ティシュー製品に用いることができる。発明の背景単回使用のトイレットペーパーティシュー製品は広く用いられている。このような製品は、広範囲の用途、例えば、美顔用ティシュー、トイレットティシュー、及び台所用ロールタオルとして用途に合わせて製造された形において市販されている。これら製品の形、すなわち、坪量、厚さ、強度、シートサイズ、計量分配媒体等は、非常に様々であることが多いが、通常用いられる共通の処理法によって互いに関連がある。すなわち、いわゆる乾燥クレーピング処理法である。これらはさらに、通常の消費者が快適な肌触りすなわち柔らかさを求めるという点で関連性がある。柔らかさとは、消費者が特にある製品を手に取って肌に擦るか、あるいは手の中でしわくちゃにする時に感じる触感のことである。この触感は、いくつかの物理的性質の組合わせによって与えられる。柔らかさに関係した最も重要な物理的性質の１つは、一般に、製品が製造される原料のペーパーウエブの剛性であると当業者は考えるものである。剛性自体は、通常、ウエブの強度に直接依存するものと考えられている。強度とは、製品及びその成分ウエブが物理的統合性を維持し、かつ使用条件下に、裂け、破れ、ちぎれに抵抗する能力のことである。一般に製紙、特にクレープティシューペーパーの製造は、古くからある技術である。従って製紙業では、ますます安く、ますますたくさん消費したいという消費者の絶え間ない要求を満足させるために、長年にわたり開発が行なわれてきた。このような長い歴史があるので、製紙機械はサイズも大きくなり、速度も高められた。これらの方法のサイズ及び規模によって、製品の設計者は、機械の能力から得られる利得をある程度犠牲にすることなく、前記のような肌触り及び製品強度への消費者の要求に効率的に応える能力が制限されることが多い。この理由は、製品の肌触りに影響を与える可能性があるものとして知られた多くの要因が、製紙及びクレーピング方法のサイズ及び特に速度によって、悪影響が与えられる傾向があるからであることを、当業者なら理解するであろう。製紙装置の生産能力を高め続けながら、同時に柔らかさの改良、あるいは少なくとも柔らかさの質を維持するために、研究開発の努力がなされてきた。クレーピングは、縦方向へ機械的に紙を圧縮する手段である。その結果、坪量（１単位面積あたりの質量）の増加、及び特に縦方向に測定した場合、多くの物理的性質に劇的変化が生じる。クレーピングは、一般に、機械操作において、ヤンキードライヤーに対してフレキシブルブレード、いわゆるドクターブレードを押し付けて実施される。クレープペーパー技術においては、クレープ製紙方法のクレープ率（ペーパーウエブがクレーピングにおいて短縮される量）を減少させることによって、工程を通ってクレーピングブレードまで移動するウエブの坪量を、最終製品の坪量を増加させることなく増すことができる。製紙は、一般に、坪量が増すにつれて効率が増す。従って他の方法及び製品と同程度に低い割合のクレープ率を用いるのが望ましい。ヤンキードライヤーは、直径が大きく、一般に８〜２０フィートのドラムであり、これは蒸気で加圧されて、製紙方法の終了時に製紙ウエブの乾燥を完了するための熱表面を生じるように設計されている。最初にペーパーウエブは、小孔形成キャリア、例えば長網抄紙機ワイヤで形成されるが、この長網抄紙機ワイヤで、繊維スラリを分散させるのに必要な豊富な水が除去される。このペーパーウエブは、一般に、いわゆるプレス区域と呼ばれる場所にあるフェルト又は布へ送られる。この区域では機械的に紙を圧縮して、又はその他のなんらかの脱水方法、例えば熱風による通し乾燥によって脱水が続行され、その後最終的に、半乾燥条件でヤンキー機表面へ送られ、乾燥が完了される。湿潤ウエブは、ヤンキードライヤー表面に対して自然の粘着力を有する。当業者なら、この粘着力は、主として水の作用及びヤンキー機のコーティングから生じることが分るであろう。このコーティングは、連続操作でドライヤー表面に形成される製紙用組成物の溶解性成分又は残留成分から成る。半乾燥ウエブから得られるヤンキー機への粘着は、自然コーティングから生じるが、これでは不十分であることが多い。その結果、クレープが欠けている部分によって製品が損なわれ、これによって製品の外見と性能が劣ることになり、またシートの張力が低いので操作が妨げられ、その結果、ウイービング（ｗｅａｖｉｎｇ）とフラッタリング（ｆｌｕｔｔｅｒｉｎｇ）が生じ、その後の操作に用いられるのに十分な程度にきちんと巻かれた、しわのないロールに巻き上げるのが難しくなる。このような操作は、製品を最終形態に変えるのに必要なものである。当業者であれば、移動する半乾燥ウエブのヤンキー機への十分な粘着を得るに際しての問題は、ウエブの含水率が低い場合にさらに大きいことが分るであろう。もう１つの要因は、ヤンキー機表面に粘着するウエブ表面のフラクション（ｆｒａｃｔｉｏｎ）である。特に、パターン緻密紙を製造するための製紙方法、例えば１９６７年１月３１日に特許された米国特許第３，３０１，７４６号でＳａｎｆｏｒｄ及びＳｉｓｓｏｎにより開発される方法及びその結果は、特に自然粘着における前記欠点を生じ易い。この米国特許第３，３０１，７４６号の方法及びその結果は、移送時に比較的低い含水率のウエブを生じ、ヤンキードライヤーへはウエブ表面の一部が粘着するだけである。自然粘着が少なすぎる時、粘着促進剤を添加して補うこともある。この様な粘着促進剤は、長網抄紙機ワイヤーに到達する前に、製紙用組成物に添加してもよい。あるいはウエブ表面又はヤンキー機表面にこれらの促進剤を噴霧して添加してもよい。製紙用組成物に添加するのに推奨される補助粘着促進剤の例として、Ｌａｔｉｍｅｒの米国特許第４，４０６，７３７号によるものがある。この特許には、次にペーパーウエブに形成されるペーパーウエブ又はペーパーパルプに、カチオン性水溶性付加重合体を混和することから成る、ペーパーのクレープ方法が記載されている。ウエブ表面又はヤンキー機へ噴霧するのに推奨される組成物の例は、Ｂａｔｅｓの米国特許第３，９２６，７１６号によって示されている。この特許には、水性ポリビニルアルコール溶液を塗布して、回転円筒表面へのウエブの粘着性を引起こすことから成る、吸収性ソフトティシューペーパーの製造法が記載されている。この種類の粘着補助は、ドライヤーへの粘着レベルを上げる場合に効果的である。これは、特にパターン緻密型の強くて柔らかいクレープティシューペーパーの製造方法にとっては、きわめて重要なものになり得る。しかしながらクレープ率の減少を得ることに関しては、認識できるほど有利な効果はまったく示さない。実際、粘着の改善によって、クレーピングブレードと巻取りリールとの間のウエブの張力がきつくなり、これらの材料が用いられる時に過剰な張力によりしばしば破損するのを防ぐためにクレープ率を増す必要を生じさせる。化学剥離剤は、例えば１９７１年１月１２日にＨｅｒｖｅｙらに許可された、米国特許第３，５５４，８６２号のような様々な引例に開示されている。これらの材料には、第四アンモニウム塩、例えばココトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、ジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムクロライド、及びステアリルトリメチルアンモニウムクロライドがある。１９７４年６月２８日に特許された米国特許第３，８２１，０６８号において、Ｓｈａｗも、剛性を減少させるために化学剥離剤を用いることによって、ティシューペーパーウエブの柔らかさを高めることができることを教示している。１９７９年３月１３日に特許された米国特許第４，１４４，１２２号において、Ｅｍａｎｕｅｌｓｓｏｎらは、第四アンモニウム錯化合物、例えばビス（アルコキシ（２−ヒドロキシ）プロピレン）第四アンモニウムクロライドを、ウエブを柔軟にするために使用することについて教示している。アーマックカンパニーオブシカゴ、イリノイ州（ＡｒｍａｋＣｏｍｐａｎｙ，ｏｆＣｈｉｃａｇｏ，Ｉｌｌｉｎｏｉｓ）は、その報告書７６−１７（１９７７年）において、ティシューペーパーウエブへ柔らかさと吸収性とを同時に与えるために、ポリオキシエチレングリコールの脂肪酸エステルと組合わせてジメチルジ（水素化）牛脂アンモニウムクロライドを使用することについて開示している。通常の第四アンモニウム化合物、例えばよく知られたジアルキルジメチルアンモニウム塩（例えばジ牛脂ジメチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート、ジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムクロライド等）が、効果的な化学結合禁止剤である。これらの物質はすべてウエブの柔らかさを促進するが、紙製品へ悪影響、特にこれらを含むペーパーウエブの強度の減少をもたらすと考えられる。これらの物質が、繊維−繊維間結合の形成を阻止する傾向があるからである。１９７９年１月１９日に特許された米国特許第４，１５８，５９４号においてＢｅｃｋｅｒらは、強くて柔らかい繊維シートを形成すると主張する方法について記載している。より特定すれば、これらの発明者らの教示によれば、ティシューペーパーウエブの強度（化学剥離剤の添加によって柔らかくされたであろうもの）は、加工処理中に、細かいパターン化配列にあるウエブ表面の１つをクレープ表面へ、細かいパターン化配列にあるウエブ表面の１つ及びクレープ表面へ粘着された粘着材料（例えば、アクリルラテックスゴムエマルジョン、水溶性樹脂、又はエラストマー粘着材料）によって粘着させ、クレープ表面からウエブをクレープさせて、シート材料を作ることにより強化しうる。ペーパーウエブの強度を高めるために樹脂を用いることは広く知られている。例えば、Ｗｅｓｔｆｅｌｔはこのような材料をいくつか記載しており、セルロースケミストリーアンドテクノロジー（ＣｅｌｌｕｌｏｓｅＣｈｅｍｉｓｔｒｙａｎｄＴｅｃｈｎｏｌｏｇｙ）第１３巻、８１３〜８２５ページ（１９７９年）においてこれらの化学反応について議論している。１９７３年８月２８日に特許された米国特許第３，７５５，２２０号において、Ｆｒｅｉｍａｒｋらは、剥離剤として知られているいくつかの化学添加剤は、製紙工程においてシート形成の間に生じる自然の繊維間粘着を妨げると言っている。このような粘着の減少によって、より柔らかくて、きめが粗くないペーパーシートが得られる。Ｆｒｅｉｍａｒｋらはさらに、剥離剤の望ましくない作用を相殺させるために、剥離剤の使用と共に湿潤紙力増強用樹脂の使用について教示している。残念ながら、このような方法で相殺することができる強度損失の量は限られている。その理由の１つは、実質量が費やされるにつれて、増強用樹脂の効果は、低密度ティシュー構造において急速に先細りになるからである。さらには、結合禁止剤の有害な作用を打ち消すために、増強用樹脂を添加しても、このプロセスへの剥離剤のその他の副作用を解消するわけではないし、最も顕著には、操作に伴なう前記問題を生じるヤンキードライヤーへの粘着の減少を必ずしも解決しない。従って、前記の種類の化学結合禁止剤の使用は、比較的小さい濃度の製品への混和、従って製品への比較的小さい影響に止まるものであった。従って、本発明の目的は、強くて同時に柔らかいクレープペーパー製品へ転換することができる、製紙用組成物を提供することである。本発明のもう１つの目的は、乾燥クレープ方法の操作効率を改善する製紙用組成物を提供することである。以下の記述を読めば容易に明らかになるように、これらの目的及びその他の目的は本発明を用いることにより達成される。発明の概要本発明は、強くて柔らかいクレープティシューペーパー製品、及びクレープ促進組成物の使用による同製品の製造方法を提供する。要約すれば、強くて柔らかいクレープティシューペーパー製品は下記成分を含んでいる：ａ）製紙用繊維；及びｂ）下記のものを含むクレープ促進組成物：ｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、結合禁止剤約０．０２重量％〜約１．０重量％；ｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、水溶性カルボキシメチルセルロース約０．０２重量％〜約０．５重量％；及びｉｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、カチオン澱粉約０．０５重量％〜約３．０重量％。ここで、前記結合禁止剤は、好ましくはカルボキシメチルセルロースに対する割合が約１：５〜約５：１、より好ましくはカルボキシメチルセルロースに対する割合が約１：２〜約２：１で存在する。好ましくは本発明の結合禁止剤は、第四アンモニウム化合物であり、さらに好ましくは下記式の第四アンモニウム化合物である：（Ｒ₁）_4-m−Ｎ⁺−［Ｒ₂］_mＸ^- ここで、ｍは１〜３であり；各Ｒ₁は、Ｃ₁〜Ｃ₈のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はこれらの混合物であり；各Ｒ₂は、Ｃ₉〜Ｃ₄₁のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はこれらの混合物であり；Ｘ^-は任意の軟化剤相溶性アニオンである。本発明に用いるのに適した第四アンモニウム化合物の例には、よく知られたジアルキルジメチルアンモニウム塩、例えばジ牛脂ジメチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート、ジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムクロライドがあるが、ジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェートが好ましい。この特別な材料は、ウィットコカンパニーインクオブダブリン、オハイオ州（ＷｉｔｃｏＣｏｍｐａｎｙＩｎｃ．ｏｆＤｕｂｌｉｎ，Ｏｈｉｏ）から、商標名「Ｖａｒｉｓｏｆｔ“１３７」という商品として販売されている。好ましくは第四アンモニウム結合禁止剤は、カルボキシメチルセルロースに対して、約１：５〜約５：１の重量比で存在する。さらに好ましくは第四アンモニウム結合禁止剤は、カルボキシメチルセルロースに対して、約１：２〜約２：１の重量比で存在する。要約すれば、本発明の強くて柔らかいクレープティシューペーパーウエブの製造方法は、下記工程から成る：ａ）製紙用繊維の水性スラリーを形成する工程；ｂ）下記のものを含むクレープ促進組成物：ｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、結合禁止剤約０．０２重量％〜約１．０重量％；ｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、水溶性カルボキシメチルセルロース約０．０２重量％〜約０．５重量％；及びｉｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、カチオン澱粉約０．０５重量％〜約３．０重量％、であって、前記粘着禁止剤が、カルボキシメチルセルロースに対して約１：５〜約５：１の比で存在する組成物を添加する工程；ｃ）製紙用繊維を小孔表面へ付着させ、分散液を形成するのに用いられる過剰水を除去して未成熟ウエブを形成する工程；ｄ）未成熟ウエブをキャリヤー表面へ送り、この表面では水が連続的に除去され、半乾燥ウエブが形成され、前記キャリヤー表面は製紙用フェルトと成形用布とから成る群から選ばれる工程；ｅ）半乾燥ウエブをヤンキードライヤー表面へ送り、このドライヤーでウエブが実質的に乾燥条件に達するまで乾燥させる工程；ｆ）乾燥されたウエブをクレーピングブレードによって、ヤンキードライヤーから除去する工程；及びｇ）クレープウエブをリールに巻取る工程。クレープ促進化合物の成分は、繊維を付着させる前、希釈懸濁中に、製紙用スラリーに別々に添加するのが最適であることが発見された。クレープ促進化合物の性能は、化学結合禁止剤がカチオン澱粉より前に添加される場合に最高になることも発見された。この明細書でのすべてのパーセント、比及び割合は、他に特定されない限り、重量で表わされている。図面の簡単な説明図１は、クレープ促進組成物を用いて、強くて柔らかいクレープティシューペーパーを製造するための本発明による製紙方法の好ましい実施態様を示す概略図である。図２は、クレープ促進組成物を混和するための加工処理工程の好ましい実施態様を示す概略図である。本発明は、以下により詳細に記載される。発明の詳細な説明この明細書は、本発明に関する主題を特に指摘し、かつ明確にクレームする特許請求の範囲で結論付けられてはいるが、本発明は、次の詳細な説明及び添付図面を読めばよりよく理解できるということを確信する。ここで用いられている「含む」という用語は、様々な成分、配合剤又は工程が、本発明の実施にあたり共に用いられうるという意味である。従って「含む」という用語は、より限定的な「本質的に〜から成る」と「〜から成る」という用語をも包含する。ここで用いられている「クレープ促進化合物」という用語は、完成紙料が希釈スラリー形態にある時に製紙用完成紙料に添加され、あるいはその後に未成熟ウエブに添加されて、クレーピング工程又は結果として生じる製品を有利なものにする、１つ又はそれ以上の成分のことを言うが、このような利点は、ヤンキードライヤーへの粘着を変えること、この処理における安定クレープ率（％）を変えること、あるいは結果として生じる製品の柔らかさを改善することによって得られるものである。ここで用いられている「水溶性」という用語は、２５℃で少なくとも３％まで水に溶解する材料のことをいう。ここで用いられている「ティシューペーパーウエブ、ペーパーウエブ、ウエブ、ペーパーシート、ペーパー製品」はすべて、下記工程から成る方法によって製造されたペーパーシートのことを言う。これらの工程とは、水性製紙用完成紙料を形成する工程、この完成紙料を小孔表面、例えば長網抄紙機ワイヤーに付着させる工程、及びプレスを用いて又は用いずに重力又は真空補助排水によって、又は蒸発によって、完成紙料から水を除去する工程、及び半乾燥条件でシートをヤンキードライヤー表面に粘着させる工程、蒸発による水の除去を完了させて実質的に乾燥状態にする工程、ウエブをヤンキードライヤーから、フレキシブルクレーピングブレードを用いて除去する工程、及び生じたシートをリールに巻く工程等の最終工程である。ここで用いられている「水性製紙用完成紙料」とは、場合によっては次に記載するような変性薬品を含む製紙用繊維の水性スラリーである。「多層ティシューペーパーウエブ、多層ペーパーウエブ、多層ウエブ、多層ペーパーシート、及び多層ペーパー製品」という用語はすべて、次のような紙のシートのことを表わすために互換性があるものとして用いられる。すなわち、好ましくは種々の繊維の種類から成る、２つ又はそれ以上の層の水性製紙用完成紙料から製造されるものである。これらの繊維は一般には、ティシューペーパー製造に用いられる比較的長い針葉樹繊維及び比較的短い広葉樹繊維である。これらの層は、好ましくは希釈繊維スラリーの別々の流を１つ又はそれ以上の無数の小孔表面の上に配置して形成される。個々の層が当初から別々の小孔表面に形成される場合、層をついで湿潤時に組合わせて、多層ティシューペーパーウエブを形成することができる。ここで用いられている「多プライティシュー製品」とは、クレープティシューが１以上のプライから成るという意味である。１つの多プライのプライは、本質的にほぼ均一なものであってもよく、あるいは多層ティシューペーパーウエブであってもよい。ここで用いられる「クレープ率（％）」は、クレープ製紙方法における、ヤンキー機速度のパーセントとしての、ヤンキードライヤーと巻取りリールとの速度の差として定義される。換言すれば、クレープ率は、移動ウエブがヤンキードライヤー上にある間、その長さに対して短縮される正味の割合のことである。ここで用いられている衝撃角度という用語は、クレーピングブレード表面とヤンキードライヤーの接線との間に形成される角度であって、クレーピングブレードとの接触点における角度のことを言う。実際には、製紙業者は衝撃角度を最小限にしたいと望んでいるが、ウエブがクレーピングブレードを通過しようとする傾向があるので制約を受ける。このような傾向はウエブが裂ける原因となることが多く、ドクターブレードにおける「栓詰まり」と呼ばれることもある。ここで用いられている「結合禁止剤」とは、製紙処理において、乾燥時に製紙ウエブに生じる、天然の繊維−繊維結合を遅らせる作用をする添加剤のことである。この発明の方法における第一工程は、水性製紙用繊維（以後木材パルプと呼ばれることもある）の完成紙料の形成である。様々な形態の木材パルプは通常、この発明で用いられる製紙用繊維を含むものであると期待されている。しかしながらその他のセルロース繊維パルプ、例えば綿リンター、バガス、レーヨン等を用いることもでき、どれも拒否されるものではない。ここで用いうる木材パルプには、化学パルプ、例えば亜硫酸及び硫酸塩（クラフトと呼ばれることもある）パルプ、及び機械パルプ、例えば木砕パルプ、サーモメカニカルパルプ（ＴＭＰ）及びケミサーモメカニカルパルプ（ＣＴＭＰ）がある。落葉樹及び針葉樹のどちらのパルプも使用できる。広葉樹パルプ及び針葉樹パルプのどちらも、及びこれら２つのブレンドも本発明のティシューペーパーの製紙用繊維として用いることができる。ここで用いられている「広葉樹パルプ」という用語は、落葉樹（被子植物）の木質物質に由来する繊維パルプであり、「針葉樹パルプ」は、針葉樹（裸子植物）の木質に由来する繊維パルプのことを言う。広葉樹クラフトパルプ特にユーカリの木と、北部針葉樹クラフト（ＮＳＫ）パルプのブレンドは、特に本発明のティシューウエブの製造に適している。本発明はまた、次のような層状ティシューウエブを含んでいる。これらのウエブにおいて、最も好ましくは広葉樹パルプ、例えばユーカリの木が外側層に用いられ、一方、北部針葉樹クラフトパルプは内側層に用いられる。同様に、リサイクル紙に由来する繊維も適用できる。これは、前記カテゴリーの繊維のいくつか又は全部を含んでいることがある。クレープ促進組成物本発明の必須成分はクレープ促進組成物である。このクレープ促進組成物は結合禁止剤、カルボキシメチルセルロース及びカチオン澱粉を含んでいる。好ましくは結合禁止剤は第四アンモニウム化合物であり、カルボキシメチルセルロースに対して重量比約１：５〜約５：１で含まれている。より好ましくは結合禁止剤は第四アンモニウム化合物であり、カルボキシメチルセルロースに対して重量比約１：２〜約２：１で含まれている。Ａ．結合禁止剤クレープ促進組成物は、必須成分として結合禁止剤を含む。結合禁止剤は、完成紙料の製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、０．０２％〜約１．０％、より好ましくは０．１％〜０．５％の量で含まれている。好ましくは第四アンモニウム化合物であり、さらに好ましくは下記式の第四アンモニウム化合物である：（Ｒ₁）_4-m−Ｎ⁺−［Ｒ₂］_mＸ^- ここで、ｍは１〜３であり；各Ｒ₁は、Ｃ₁〜Ｃ₈のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はこれらの混合物であり；各Ｒ₂は、Ｃ₉〜Ｃ₄₁のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はこれらの混合物であり；及びＸ^-は任意の軟化剤相溶性アニオンである。ベイリーの工業用油及び脂肪製品（Ｂａｉｌｅｙ’ｓＩｎｄｕｓｔｒｉａｌＯｉｌａｎｄＦａｔＰｒｏｄｕｃｔｓ）、第三版、ジョンウイリーアンドサン（ＪｏｈｎＷｉｌｅｙａｎｄＳｏｎｓ）（ニューヨーク、１９６４年）のＳｗｅｒｎ版において議論されているように、牛脂は様々な組成を有する自然界に発生する物質である。Ｓｗｅｒｎ発行の前記文献の表６．１３では、一般に牛脂の脂肪酸の７８％以上が１６〜１８個の炭素原子を有することを示している。一般に、牛脂に存在する脂肪酸の半分は不飽和であり、主としてオレイン酸の形態である。合成「牛脂」及び天然「牛脂」が、本発明の範囲に含まれる。好ましくは各Ｒ₂は、Ｃ₁₆〜Ｃ₁₈のアルキル基であり、最も好ましくは各Ｒ₂、は直鎖状Ｃ₁₈のアルキル基である。好ましくは各Ｒ₁はメチルであり、Ｘ^- はクロライド又はメチルスルフェートであり、ｍは２である。場合によってはＲ₂ 置換基は、植物油源から誘導されてもよい。本発明に用いるのに適した第四アンモニウム化合物の例には、よく知られたジアルキルジメチルアンモニウム塩、例えばジ牛脂ジメチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート、ジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムクロライドがあるが、ジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェートが好ましい。この特別な物質は、ウィットコカンパニーインクオブダブリン、オハイオ州（ＷｉｔｃｏＣｏｍｐａｎｙＩｎｃ．ｏｆＤｕｂｌｉｎ，Ｏｈｉｏ）から、商標名「Ｖａｒｉｓｏｆｔ “１３７」として市販されている。第四アンモニウム化合物の植物油ベースの変形例を用いることもでき、これらも本発明の範囲に含まれる。これらの化合物は、前記と同じ式を有する。この式中でＲ₂置換基は、Ｃ₁₁〜Ｃ₂₃のヒドロカルビル基、又は植物油源からの置換ヒドロカルビル基である。好ましくは大部分のＲ₂は、Ｃ₁₈〜Ｃ₂₄の鎖長を少なくとも９０％有する脂肪族炭化水素基を含む。より好ましくは、Ｒ₂置換基の大部分は、Ｃ₁₈、Ｃ₂₂及びこれらの混合物を少なくとも９０％含む脂肪族炭化水素基から成る群から選ばれる。本発明に用いられるのに適した第四アンモニウム化合物の好ましい植物油ベースの変形例の特別な例として、下記式を有する化合物がある：（ＣＨ₃）₂−Ｎ⁺−［Ｃ₁₈Ｈ₃₅］₂ Ｘ^- 及び（ＣＨ₃）₂−Ｎ⁺−［Ｃ₂₂Ｈ₄₃］２Ｘ^- これらの化合物は、各々、ジ（オレイル）ジメチルアンモニウムクロライド（ＤＯＤＭＡＣ）（すなわちジ（オクタデカ−ｚ−９−エニル）ジメチルアンモニウムクロライド）及びジ（エルシル）ジメチルアンモニウムクロライド（ＤＥＤＭＡＣ）（すなわちジ（ドコサ−ｚ−１３−エニル）ジメチルアンモニウムクロライドの変形例と考えることもできる。オレイル及びエルシル脂肪族アシル基は、自然界に生じる植物油（例えばオリーブ油、菜種油等）から誘導されるものなので、その他の脂肪族基も少量含まれていることがあると理解すべきである。Ｂ．カルボキシメチルセルロースクレープ促進組成物は、必須成分としてカルボキシメチルセルロースを含んでいる。本発明は、カルボキシメチルセルロース約０．０１％〜約１．０％、より好ましくは約０．０２％〜約０．５％を含んでいる。ここで用いられている「カルボキシメチルセルロース」という用語は、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）又は、さらに置換されたその誘導体、例えばカルボキシメチルメチルセルロース（ＣＭＭＣ）、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース（ＣＭＨＥＣ）、及びカルボキシメチルヒドロキシプロピルセルロース（ＣＭＨＰＣ）のことを言う。追加の置換基を用いるならば、メチル又はヒドロキシアルキル基であるのが好ましい。後者の官能性基は好ましくは２〜３個の炭素原子を含む。本発明に用いうるカルボキシメチルセルロースは、水溶性であり、置換の程度は理論限界値３．０であるが、好ましくはセルロースの無水グルコース１単位あたりカルボキシメチル置換基約０．３〜約１．４である。本発明に用いうるカルボキシメチルセルロースの分子量は、約１０，０００〜約１，０００，０００であるが、好ましくは約９０，０００〜約７００，０００である。適切なカルボキシメチルセルロースは、デラウエア州ウイルミントン（ＷｉｌｍｉｎｇｔｏｎＤｅｌａｗａｒｅ）のヘラクレスインコーポレイテッド（ＨｅｒｃｕｌｅｓＩｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ）から入手することができる。適切カルボキシメチルセルロースを、本発明によるティシューペーパーウエブの製造のために用いる製紙用完成紙料に添加する前に、好ましくは約０．１％〜約５．０％ＣＭＣのカルボキシメチルセルロース水溶液を作るのが好ましい。Ｃ．カチオン澱粉クレープ促進組成物は、必須成分としてカチオン澱粉を含む。カチオン澱粉は、製紙用繊維の乾燥繊維重量をベースとして、０．０５％〜約３．０％、より好ましくは０．１％〜約２．０％の量で含まれる。ここで用いられている「カチオン澱粉」という用語は、自然界に由来するスターチであって、さらに化学的に変性されてカチオン構成成分が与えられたものと定義される。好ましくは澱粉は、トウモロコシ又はジャガイモから誘導されるものであるが、その他の源、例えば米、小麦、あるいはタピオカから誘導されてもよい。工業的にはアミオカスターチとして知られている、ろう質トウモロコシからの澱粉が特に好ましい。アミオカスターチは、普通の馬歯トウモロコシ澱粉とは次の点で異なる。すなわちこれは完全にアミロペクチンであるのに、通常のコーンスターチはアミロペクチンとアミロースを含んでいるということである。アミオカスターチの独特な様々な特徴は、さらに“アミオカ−ろう質トウモロコシからの澱粉（Ａｍｉｏｃａ − ＴｈｅＳｔａｒｃｈｆｒｏｍＷａｘｙＣｏｒｎ）”，エイチエイチショップメイヤー，食品工業（Ｈ．Ｈ．Ｓｃｈｏｐｍｅｙｅｒ，ＦｏｏｄＩｎｄｕｓｔｒｉｅｓ）、１９４５年１２月、１０６〜１０８頁（通巻頁１４７６−１４７８）に記載されている。この澱粉は、顆粒状、予備ゼラチン化顆粒状、又は分散形態であってもよい。分散形態が好ましい。顆粒予備ゼラチン化形態であれば、使用前に冷水に分散させるだけでよい。ただ１つ気を付けなければならないのは、分散液を形成する際にゲルブロックの傾向を解消する装置を用いることである。エジェクターとして知られている適切な分散器が、工業的に通常用いられている。澱粉が顆粒状であり、予備ゼラチン化される必要がないならば、顆粒の膨張を誘発するために、澱粉を煮沸する必要がある。好ましくはこのような澱粉顆粒は、煮沸によって澱粉顆粒の分散の直前のところまで膨張させる。このように大幅に膨張した澱粉顆粒は、「十分な煮沸」がなされていると言われる。一般に分散条件は、澱粉顆粒の大きさ、顆粒の結晶度、及び含まれているアミロースの量によって様々であってもよい。例えば十分に煮沸されたアミオカスターチは、約１９０°Ｆ（約８８℃）で、約３０分〜約４０分間、澱粉顆粒約４％の粘稠度の水性スラリーを加熱して調製できる。カチオン澱粉は、次の一般的な分類に分けられる：（１）第三アミノアルキルエーテル、（２）第四アミン、ホスホニウム、及びスルフォニウム誘導体を含むオニオムスターチエーテル、（３）第一及び第二アミノアルキルスターチ、及び（４）その他（例えばイミノスターチ）である。新しいカチオン製品が常に開発され続けているが、第三アミノアルキルエーテル及び第四アンモニウムアルキルエーテルが主な商品の種類である。好ましくはカチオン澱粉は置換度が澱粉無水グルコース１単位あたりカチオン性置換基約０．０１〜約０．１である。これらの置換基は好ましくは前記の種類から選ばれる。適切な澱粉は、ナショナルスターチアンドケミカルカンパニー（ＮａｔｉｏｎａｌＳｔａｒｃｈａｎｄＣｈｅｍｉｃａｌＣｏｍｐａｎｙ）（ニュージャージー州ブリッジウオーター（Ｂｒｉｄｇｅｗａｔｅｒ，ＮｅｗＪｅｒｓｅｙ））から、商標名Ｒある。追加のアニオン性官能基を含む種類、例えば、ＲｅｄｉＢＯＮＤ２００５本発明は、一般に次のようなクレープティシューペーパーに適用しうる。すなわち、通常のフェルトプレスされたクレープティシューペーパー；かさ高パターン緻密クレープティシューペーパー；かさ高パターン非圧縮クレープティシューペーパーなどであるが、これらに限定されるわけではない。本発明に適したクレープティシューペーパーウエブは、坪量が１０ｇ／ｍ²〜約６５ｇ／ｍ²であり、密度が約０．６０ｇ／ｃｍ³以下のものである。好ましくは坪量が３５ｇ／ｍ²以下で、密度が約０．３０ｇ／ｃｍ³以下のものである。最も好ましくは密度は０．０４ｇ／cｍ³〜０．２０ｇ／cｍ³である。本発明はさらに、多層ティシューペーパーウエブにも適用しうる。層状ペーパーウエブから形成されるティシュー構造は、次の特許に記載されている。１９７６年１１月３０日に特許されたＭｏｒｇａｎ，Ｊｒ．らの米国特許第３，９９４，７７１号、１９８１年１１月１７日に特許されたＣａｒｓｔｅｎｓの米国特許第４，３００，９８１号、１９７９年８月２８日に特許されたＤｕｎｎｉｎｇらの米国特許第４，１６６，００１号、及び１９９４年９月７日に公告されたＥｄｗａｒｄｓらの欧州特許公告第０６１３９７９Ａ１号であり、これらをすべて引用してここに組込む。層は好ましくは種々の繊維系から成り、該繊維は、一般に、多層ティシューペーパーの製造に用いられている、比較的長い針葉樹繊維、及び比較的短い広葉樹繊維である。本発明に適した多層ティシューペーパーウエブは、少なくとも２層の積層を備え、これらは内側層と、内側層と接触した少なくとも１つの外側層である。好ましくは多層ティシューペーパーは、３層の積層、すなわち、内側層又は中心層、及び２つの外側層を備え、内側層は２つの外側層の間に位置している。２つの外側層は好ましくは、平均繊維長さ約０．２〜約１．５ｍｍの比較的短い製紙用繊維約６０重量％又はそれ以上の、主要フィラメント成分から成る。これらの短い製紙用繊維は、一般に、広葉樹繊維、好ましくは広葉樹クラフト繊維、最も好ましくはユーカリ樹から誘導されるものである。内側層は好ましくは、平均繊維長さが少なくとも約２．０ｍｍの比較的長い製紙用繊維約６０重量％又はそれ以上の主要フィラメント成分から成る。これらの長い製紙用繊維は、一般に針葉樹繊維、好ましくは北部針葉樹クラフト繊維である。好ましくは本発明のクレープ促進組成物の大部分は、本発明の多層ティシューペーパーウエブの外側層の少なくとも１つに含まれている。最も好ましくは本発明のクレープ促進組成物の大部分は、外側層の両方に含まれている。単層又は多層クレープティシューペーパーウエブから製造されたクレープティシューペーパー製品は、単一プライ又は多プライ構成のものであってもよい。本発明の強くて柔らかいクレープティシューペーパーウエブの製造方法は、下記工程から成る：ａ）製紙用繊維の水性スラリーを形成する工程；ｂ）下記のものを含むクレープ促進組成物：ｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、結合禁止剤約０．０２重量％〜約１．０重量％；ｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、水溶性カルボキシメチルセルロース約０．０２重量％〜約０．５重量％；及びｉｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、カチオン澱粉約０．０５重量％〜約３．０重量％、であって、前記結合禁止剤が、カルボキシメチルセルロースに対して約１：５〜約５：１の比で存在する組成物を添加する工程；ｃ）製紙用繊維を小孔表面へ付着させ、分散液を形成するのに用いられる過剰水を除去して未成熟ウエブを形成する工程；ｄ）未成熟ウエブをキャリヤー表面へ送り、この表面では水が連続的に除去され、半乾燥ウエブが形成され、前記キャリヤー表面は、製紙用フェルトと成形布から成る群から選ばれるものである工程；ｅ）半乾燥ウエブをヤンキードライヤー表面へ送り、このドライヤーで、ウエブが実質的に乾燥条件に達するまで乾燥される工程；ｆ）乾燥されたウエブをクレーピングブレードによってヤンキードライヤーから除去する工程；及びｇ）クレープウエブをリールに巻取る工程。製紙繊維を小孔表面へ付着させることから成る本発明の加工処理工程において、設備及び方法は、当業者によく知られている。一般的な方法では、低粘稠パルプ完成紙料が、加圧ヘッドボックスに入れられる。ヘッドボックスは、湿潤ウエブを形成するため、長網抄紙機へパルプ完成紙料の薄い付着物を送るための開口部を有している。ついでウエブを一般に、真空脱水によって約７％〜約２５％（総ウエブ重量基準）の繊維粘稠度になるまで脱水する。クレープ促進組成物の添加から成る本発明の加工処理工程において、結合禁止剤、カルボキシメチルセルロース、及びカチオン澱粉は、好ましくは水性溶液として形成され、所望の濃度まで希釈され、製紙用繊維又は完成紙料の水性スラリーへ添加される。これは、製紙機の湿潤末端部であって、長網抄紙機ワイヤーの前の適切な点又はシート形成段階において添加される。しかしながら、湿潤ティシューウエブの形成後であって、ウエブ乾燥の完了前に前記クレープ促進組成物を適用することも、大きな利点をもたらすものであり、これらも明らかに本発明の範囲に含まれる。より好ましくは、結合禁止剤、カルボキシメチルセルロース、及びカチオン澱粉は、別々の水性分散液として形成され、シート形成段階の前の適切な段階で製紙用繊維の水性分散液へ別々に添加される。結合禁止剤の水性分散液は、カチオン澱粉よりも前に製紙用繊維の水性分散液に添加される。最も好ましくは、前記クレープ促進組成物の成分は、繊維を前記小孔表面へ付着させる前に、製紙用繊維の前記水性スラリーへ水性分散液として別々に添加される。カルボキシメチルセルロースは、第四アンモニウム結合禁止剤よりも前に水性スラリーに添加され、第四アンモニウム化合物はカチオン澱粉よりも前に添加される。製紙用繊維を小孔表面へ付着させて未成熟ウエブを形成することから成る本発明の加工処理工程において、本発明の範囲にはまた、多ペーパー層の形成も含まれる。ここでは、２つ又はそれ以上の完成紙料層が、好ましくは希釈繊維スラリーの別々の流の付着によって形成される。これらの層は好ましくは種々の繊維系から成り、繊維は一般に、多層ティシューペーパー製造に用いられている比較的長い針葉樹繊維及び比較的短い広葉樹繊維である。個々の層が当初、別々のワイヤー上に形成された場合、層はついで湿潤時に組合わされて多層ティシューペーパーウエブを形成する。製紙用繊維は好ましくは、種々の繊維系から成り、これらの繊維は一般に、比較的長い針葉樹繊維及び比較的短い広葉樹繊維である。より好ましくは、広葉樹繊維は前記製紙用繊維の少なくとも約５０％であり、前記針葉樹繊維は前記製紙用繊維の少なくとも約１０％である。ウエブをフェルト又は布に送ることから成る本発明の加工処理工程において、当業においてよく知られたティシューペーパーの通常のフェルトプレス工程は、明らかにこの発明の範囲内に含まれる。この加工処理工程において、ウエブは、脱水フェルトへ送られ、ウエブをプレスすることによって脱水され、従って水はウエブから除去されて、プレス操作によってフェルトになる。このプレス操作においてウエブは、向かい合う機械部材、例えば円筒ロールによって発生する圧力に付される。このようにしてウエブを脱水するのに必要な実質的な圧力によって、通常のフェルトプレスにより生じたウエブは、密度が比較的高く、ウエブ構造全体に均一な密度を有することを特徴とする。半乾燥ウエブをヤンキードライヤーへ送ることから成る本発明の加工処理工程において、ウエブは、当該技術においてヤンキードライヤーとして公知の円筒蒸気ドラム装置へ送られる時にプレスされる。この際、機械的手段、例えばウエブに対して押し付けを行なう向かい合った円筒形ドラムによって、この装置に送られる。ウエブをヤンキー機表面に対して押し付ける時に、真空を適用してもよい。多数のヤンキードライヤードラムを用いることができる。加工処理工程のより好ましい変形例には、いわゆるパターン緻密方法もある。この方法では、結果として生じる構造が、比較的低い繊維密度の比較的かさ高領域と、比較的高い繊維密度の一列の緻密ゾーンを有することを特徴とする。このかさ高領域は、あるいはまた、ピロー部領域としての特徴も有する。緻密ゾーンは、あるいはまた、ナックル部位とも呼ばれている。緻密ゾーンは、かさ高領域の内部で別々に間隔があけられていてもよい。あるいはかさ高領域の内部で全部又は一部が相互連絡していてもよい。パターン緻密ティシューウエブの好ましい製造方法は、１９６７年１月３１日にＳａｎｆｏｒｄ及びＳｉｓｓｏｎに特許された米国特許第３，３０１，７４６号、１９７６年８月１０日にＰｅｔｅｒＧ．Ａｙｅｒｓに特許された米国特許第３，９７４，０２５号、及び１９８０年３月４日にＰａｕｌＤ．Ｔｒｏｋｈａｎに特許された米国特許第４，１９１，６０９号及び同第４，６３７，８５９号、１９９０年７月１７日にＷｅｎｄｔらに特許された米国特許第４，９４２，０７７号、１９９４年９月２８日に公告されたＨｙｌａｎｄらの欧州特許公告第０６１７１６４Ａ１号、及び１９９４年９月２１日に公告された、Ｈｅｒｍａｎｓらの欧州特許公告第０６１６０７４Ａ１号に開示されている。これらをすべて引用して本明細書に組込む。パターン緻密ウエブを形成するために、ウエブ形成直後のウエブ移送工程は、フェルトというよりも布を形成する工程である。ウエブは、成形する布を含む一列の支持体に対して並置される。ウエブは、この支持体の列に対して押し付けられ、これにより、ウエブ内に緻密ゾーンが生じる。この位置は、地理的には支持体の列と湿潤ウエブとの接触点に対応する場所である。この操作の間に圧縮されなかったウエブの残りは、かさ高領域と呼ばれる。このかさ高フィールドはさらに、例えば真空型装置又はブロースルードライヤーで流体圧を加えて緻密化してもよい。ウエブは、かさ高領域の圧縮を実質的に避けるような方法で、脱水及び場合によっては予備乾燥される。これは好ましくは例えば真空型装置又はブロースルードライヤーでの流体圧で、あるいはまた、一列の支持体、ここではかさ高領域は圧縮されない、にウエブを機械的に押し付けて実施される。脱水、場合による予備乾燥、及び緻密ゾーンの形成の各操作を連続してもよく、あるいは一部連続して、実施加工処理工程の総数を減らしてもよい。ヤンキー表面への移送点における半乾燥ウエブの含水率は、約４０％よりも少ない。熱風を前記半乾燥ウエブに強制的に通す一方で、半乾燥ウエブは前記成形する布上で低密度構造を形成する。パターン緻密ウエブは、ヤンキードライヤーへ送られ、乾燥が完了される。好ましくはここでも機械的プレスは避ける。本発明において、クレープティシューペーパー表面の約８％〜約５５％は緻密ナックルから成り、このナックルはかさ高領域の密度の少なくとも１２５％の相対密度を有する。支持体の列は好ましくは、ナックルのパターン化移動を有する刷り込みキャリア布であり、これは加圧時に緻密ゾーンの形成を促進する一列の支持体として操作される。ナックルのパターンは、前記支持体の列を構成する。刷り込みキャリア布は、下記特許に開示されている。１９６７年１月３１日にＳａｎｆｏｒｄ及びＳｉｓｓｏｎに特許された米国特許第３，３０１，７４６号、１９７４年５月２１日にＳａｌｖｕｃｃｉ，Ｊｒらに特許された米国特許第３，８２１，０６８号、１９７６年８月１０日にＡｙｅｒｓに特許された米国特許第３，９７４，０２５号、１９７１年３月３０日にＦｒｉｅｄｂｅｒｇらに特許された米国特許第３，５７３，１６４号、１９６９年１０月２１日にＡｍｎｅｕｓに特許された米国特許第３，４７３，５７６号、１９８０年１２月１６日にＴｒｏｋｈａｎに特許された米国特許第４，２３９，０６５号、及び１９８５年７月９日にＴｒｏｋｈａｎに特許された米国特許第４，５２８，２３９号である。これらを引用してすべて本明細書に組込む。最も好ましくは未熟性ウエブは、流体力のウエブへの適用によって、オープンメッシュ乾燥／刷り込み布の表面に合致するようになされ、その後低密度製紙方法の一部として、前記布上で熱によって予備乾燥される。本発明の範囲内に含まれる加工処理工程のもう１つの変形例には、いわゆる非圧縮、非パターン緻密、多層ティシューペーパー構造の形成がある。これは例えば次の特許に記載されている。１９７４年５月２１日にＪｏｓｅｐｈＬ．Ｓａｌｖｕｃｃｉ，Ｊｒ．及びＰｅｔｅｒＮ．Ｙｉａｎｎｏｓに特許された米国特許第３，８１２，０００号、及び１９８０年６月１７日にＨｅｎｒｙＥ．Ｂｅｃｋｅｒ、ＡｌｂｅｒｔＬ．ＭｃＣｏｎｎｅｌｌ及びＲｉｃｈａｒｄＳｃｈｕｔｔｅに特許された米国特許第４，２０８，４５９号である。これら特許のどちらをも引用してここに組込む。一般に、非圧縮、非パターン緻密、多層ティシューペーパー構造は、製紙用完成紙料を、例えば長網抄紙機ワイヤーのような小孔形成ワイヤーに付着させて、湿潤ウエブを形成し、ウエブから排水し、ウエブが少なくとも８０％の粘蝶度を有するまで、機械的圧縮を用いずにさらに水を除去し、ウエブをクレーピングして調製される。水は真空脱水及び熱乾燥によってウエブから除去される。得られた構造体は、比較的非圧縮繊維の柔らかいが、弱いかさ高シートである。好ましくはクレーピングに先立って、結合材料をウエブのいくつかの部分に用いる。クレーピングブレードを用いて、ヤンキードライヤーから本質的に乾燥しているウエブを除去する工程から成る本発明の加工工程において、クレーピングブレードによって形成される衝撃角度を最小限にするのが好ましい。このような形状は望ましくは、ヤンキー機からウエブを引き離す時にウエブの張力を増す。本発明のクレープ促進組成物は、ドクターブレードの目詰まりによるウエブの破損の頻度が予期したほど増加することもなく、衝撃角度を減少させる可能性を与えると考えられている。図１は、クレープ促進組成物の使用による強くて柔らかいクレープティシューペーパーを製造するための本発明による製紙方法の好ましい実施態様を示す概略図である。この好ましい実施態様を、図１を参照して以下に記述する。図１は、本発明によるペーパーを製造するための好ましい製紙機８０の側面立面図である。図１を参照すると、製紙機８０は、上部室８２、中央室８２ｂ、及び底部室８３を有する層状ヘッドボックス８１、スライスルーフ８４、及びブレストロール８６、デフレクター９０、真空サクションボックス９１、コーチロール９２、及び複数のターニングロール９４の周りでループ状になっている長網抄紙機ワイヤー８５を備える。操作中に、第一製紙完成紙料がポンプで上部室８２に通され、第二製紙完成紙料がポンプで中央室８２ｂに通され、一方第三完成紙料はポンプで底部室８３に通され、それからスライスルーフ８４を出て、長網抄紙機ワイヤー８５の上部に流され、そこで未成熟ウエブ８８が形成される。この未成熟ウエブ８８は、層８８ａ、８８ｂ及び８８ｃから成る。長網抄紙機ワイヤー８５を通る時に脱水が行なわれ、デフレクター９０及び真空ボックス９１が脱水を補助する。長網抄紙機ワイヤーが矢印で示された方向への戻しを行なう時、シャワー９５によって、ブレストロール８６の上でもう一度、通過を開始する前に洗浄される。ウエブ移送ゾーン９３において、未成熟ウエブ８８は、真空移送ボックス９７の作用によって小孔キャリアー布９６へ送られる。キャリアー布９６は、ウエブを、移送ゾーン９３から真空脱水ボックス９８、ブロースルー予備乾燥機１００、及び２つのターニングロール１０１を通って運ぶ。その後ウエブはヤンキードライヤー１０８へ、圧力ロール１０２の作用で送られる。ついでキャリアー布９６は、洗浄されかつ脱水されるが、その際、追加のターニングロール１０１、シャワー１０３、及び真空脱水ボックス１０５を通過してそのループを完成する。予備乾燥ペーパーウエブは、スプレーアプリケーター１０９によって塗布された接着剤に補助されて、ヤンキードライヤー１０８の円筒表面に接着されて固定される。乾燥は、熱風によって蒸気加熱されたヤンキードライヤー１０８で完成される。この熱風は、図示されていない手段で乾燥フード１１０を通って加熱されかつ循環されるものである。ついでウエブは、ドクターブレード１１１によって、ヤンキードライヤー１０８から乾燥クレープされる。その後これはペーパーシート７０として示される。このシートは、ヤンキーサイド層７１、中央層７３、及びオフヤンキーサイド層７５から成る。ついでペーパーシート７０は、カレンダーロール１１２と１１３との間を通り、リール１１５の周辺部分の周りを通り、この後シャフト１１８に配置されたコア１１７のロール１１６に巻取られる。さらに図１を参照すると、ペーパーシート７０のヤンキーサイド層７１の発生源は、ヘッドボックス８１の底部室８３を通ってポンプで汲み上げられる完成紙料である。この完成紙料は、長網抄紙機ワイヤー８５へ直接塗布され、ここでこれは未成熟ウエブ８８の層８８ｃになる。ペーパーシート７０の中央層７３の発生源は、ヘッドボックス８１の室８２ｂを通ってもたらされる完成紙料である。この完成紙料は層８８ｃの上部の層８８ｂを形成する。ペーパーシート７０のオフヤンキーサイド層７５の発生源は、ヘッドボックス８１の上部室８２を通ってもたらされる完成紙料である。この完成紙料は、未成熟ウエブ８８の層８８ｂの上部の層８８ａを形成する。図１は３層ウエブを作るのに適したヘッドボックス８１を備えた製紙機８０を示しているが、ヘッドボックス８１は、あるいはまた、非層化ウエブ、２層ウエブ又はその他の多層ウエブを作るのに適したものであってもよい。さらに図１の製紙機８０に関する本発明の実施態様を示すペーパーシート７０の製造に関して、長網抄紙機ワイヤー８５は細かいメッシュのものでなければならない。このメッシュは、良好な地合いを生じるように、短い繊維完成紙料を構成する繊維の平均長さに対して比較的小さいスパンを有するものである。同時に、小孔キャリヤー布９６は、細かいメッシュを有している方がよい。このメッシュは、未成熟ウエブの布側が膨れ上がって布９６のフィラメント間のスペースに入り込むのを実質的に防ぐために、長い繊維完成紙料を構成する繊維の平均長さに対して比較的小さい開口スパンを有するものである。同様に、模範的なペーパーシート７０を作る加工処理条件に関して、ペーパーウエブは、好ましくは約８０％の繊維粘稠度になるまで、より好ましくはクレーピング前に約９５％の繊維粘稠度になるまで乾燥させる。図２は、本発明のクレープ促進組成物の組込み加工処理工程の好ましい実施態様を示す概略図である。図２を参照して、次にこの好ましい実施態様について記述する。比較的長い製紙用繊維の水性スラリー段階のために、貯蔵容器１が備えられているこのスラリーはポンプ２によって、場合によってはリファイナー３を通って送られ、長い製紙用繊維のポテンシャル強度が十分に発揮されようになる。添加剤パイプ４は、最終製品に望まれる湿潤紙力強度又は乾燥紙力強度を与えるために樹脂を運ぶ。ついでスラリーは、樹脂の吸収を助けるために、ミキサー５でさらに予備調整される。適切に予備調整されたスラリーを、ついでファンポンプ６において白水７で希釈し、長い製紙用繊維希釈スラリー１５を形成する。さらに図２を参照すると、貯蔵容器８は短い製紙用繊維スラリー用の容器である。添加剤パイプ９は、クレープ促進組成物のカルボキシメチルセルロース成分を運ぶ。ポンプ１０は、短い製紙用繊維スラリーを運び、同様にカルボキシメチルセルロースの分散を行なう。添加剤パイプ１１は、クレープ促進組成物の結合禁止成分を運ぶ。スラリーはさらに、添加剤の吸収を助けるために、ミキサー１２で状態調節される。添加剤パイプ１３は、クレープ促進剤組成物のカチオン澱粉成分を運ぶ。適切に予備調整されたスラリーを、ファンポンプ１４のサクション部において白水７で希釈し、短い製紙用繊維希釈スラリー１６を形成する。好ましくは図２からの短い製紙用繊維スラリー１６は、図１に示された好ましい製紙加工工程へ向けられ、２つのほぼ等しい流に分けられる。これらはついでヘッドボックス室８２及び８３に送られ、最終的には各々強くて柔らかいクレープティシューペーパーのオフヤンキーサイド層７５及びヤンキーサイド層７１に変る。同様に図２を参照して、長い製紙用繊維スラリー１５は、好ましくはヘッドボックス室８２ｂに送られ、最終的には強くて柔らかいクレープティシューペーパーの中央層７３に変る。本発明の実施によって得られる利点には、下記のものがある：ａ）クレープ率を減らすことができるが、この時、本発明の特徴が無い場合には生じるであろう通常操作上の問題、又はウエブの柔らかさの低下を生じることがないこと；及びｂ）ウエブの強さ又はヤンキードライヤーへの接着を失うという犠牲を伴なわずに有利な点が得られること。理論に結び付けたいわけではなく、あるいはまた本発明を限定したいわけでもないが、クレープ促進組成物の添加がどのように機能して、これらの利点を得ることになるかを示すために、次に説明を行なう。結合禁止剤は比較的固い水素結合の形成を妨げると考えられている。カルボキシメチルセルロースとカチオン澱粉のイオン特性によって、交互形態での結合、エネルギーは高いが接着頻度の低い列が再構成される。その結果、その究極の強度の関数としての低い剛性のウエブが生じる。従って、製紙業者がウエブを巻取りリールへ運ぶためにウエブに張力を加えようとする時、ウエブにある一定の張力を誘発させるために、より高い巻取りリール速度で操作を行なわなければならない。その結果、このような動きに伴なって生じる通常の操作上の欠点を伴なわずに、低いクレープ率（％）が得られる。その他の添加剤本発明の柔らかさ又は改良クレーピング効率という側面に有意の副作用を与えない限り、製品へその他の特性を与えるため、又はこの方法を改善するために、製紙用完成紙料又は未成熟ウエブに、その他の材料を添加することもできる。下記の材料は明らかにこれに含まれるが、これらの含有物は包括的なものとして提供されるものではない。本発明の利点を妨げたり、打ち消したりしない限り、その他の材料を含めることもできる。もし永久的な湿潤紙力強度を所望する場合、次のような化学物質の群を製紙用完成紙料又は未成熟ウエブに添加してもよい。すなわち、ポリアミド−エピクロロヒドリン、ポリアクリルアミド、スチレン−ブタジエンラテックス；不溶性ポリビニルアルコール；ウレア−ホルムアルデヒド；ポリエチレンイミン；キトサン重合体及びこれらの混合物である。ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂は、カチオン性湿潤強度増強用樹脂であり、これらは特に有用性があることが分っている。このような樹脂の適切な種類は、１９７２年１０月２４日に特許された米国特許第３，７００，６２３号、及び１９７３年１１月１３日に特許された米国特許第３，７７２，０７６号に記載されている。これらの特許はどちらもＫｅｉｍに特許されたものであり、両方共この明細書に引用して組込む。有用なポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂の製品としての１つの供給源は、ヘラクレスインクオブウイルミントン、デラウエア州（Ｈｅｒｃｕｌｅｓ，Ｉｎｃ．ｏｆＷｉｌｍｉｎｇｔｏｎ，Ｄｅｌａｗａｒｅ）からのものであり、この会社はこの種樹脂をＫｙｍｅｍｅ“５５７Ｈという商標名で市販している。製紙用保留助剤も、製紙工程中のウエブにおける細かい製紙用完成紙料固体の保留性を増加させるために用いられる。細かい固体の適切な保留が無ければ、固体は加工処理流出物として失われるか、あるいは再循環白水ループ中に過度に高濃度で蓄積され、製造に関する問題、例えば堆積物の形成、排水の阻害などを引起こす。クレーピング促進組成物と組合わせてこれらの樹脂を用いることは、本発明の範囲内に含まれることは明白である。ポリアクリルアミド樹脂保留補助剤の製品としての１つの供給源は、ヘラクレスインクオブウイルミン、デラウエア州（Ｈｅｒｃｕｌｅｓ，Ｉｎｃ．ｏｆＷｉｌｍｉｎｇｔｏｎ，Ｄｅｌａｗａｒｅ）かまのものであり、この会社はこの種樹脂をＲｅｔｅｎ“１２３２という商標名で市販している。多くのクレープペーパー製品は、湿潤時に限定された強度を有していなければならない。これはトイレから腐敗設備又は下水設備に廃棄する必要があるからである。もし湿潤紙力増強強度がこれらの製品に与えられている場合、水の存在下に置かれた時に、その能力の一部又は全部が減衰することを特徴とする、一時的湿潤紙力増強強度である方が好ましい。もしも一時的湿潤紙力増強強度が所望であれば、結合材料は、アルデヒド官能基を有するジアルデヒドスターチ又はその他の樹脂から成る群から選ばれてもよい。例えばナショナルスターチアンドケミカルカンパニー（ＮａｔｉｏｎａｌＳｔａｒｃｈａｎｄＣｈｅｍスタムフォード、コネティカット州（ＣｙｔｅｃｏｆＳｔａｍｆｏｒｄ，ｒｋｑｕｉｓｔに特許された米国特許第４，９８１，５５７号に記載された樹脂である。この特許をここに引用して組込む。強化された吸収性が必要な場合、本発明のクレープティシューペーパーウエブを処理するために、界面活性剤を用いてもよい。界面活性剤を用いるとすれば、その濃度は、好ましくはティシューペーパーの乾燥繊維重量をベースとして、約０．０１〜約２．０重量％である。界面活性剤は好ましくは、炭素原子数８以上のアルキル鎖を有する。アニオン性界面活性剤の例には、直鎖アルキルスルフォネート、及びアルキルベンゼンスルフォネートがある。ノニオン性界面活性剤の例にはアルキルグリコシドがあり、これにはアルキルグリコシドエステル、例えばクローダインク（ニューヨーク州ニューヨーク）（ＣｒｏｄａＩｎｃ．（ＮｅｗＹｏｒｋ，ＮＹ））から入手可能なＣｒｏｄｅｓｔａＳＬ−４０；１９７７年３月８日にＷ．Ｋ．Ｌａｎｇｄｏｎらに特許された米国特許第４，０１１，３８９号に記載されたアルキルグリコシドエーテル；及び例えばグライコケミカルインク（コネチカット州グリニッジ）（ＧｌｙｃｏＣｈｅｍｉｃａｌｓ，Ｉｎｃ．（Ｇｒｅｅｎｗｉｃｈ，ＣＴ））から入手可能なＰｅｇｏｓｐｅｒｓｅ２００ＭＬ及びランポーレンクコーポレーション（ニュージャージー州クランベリー）（ＲｈｏｎｅＰｏｕｌｅｎｃＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（Ｃｒａｎｂｕｒｙ，Ｎ．Ｊ．））のＩＧＥＰＡＬＲＣ−５２０のようなアルキルポリエトキシル化エステルがある。本発明はまた、ウエブ表面又はヤンキードライヤーの上に噴霧されるように設計された接着剤及びコーティングと共に用いることができる。このような製品は、ヤンキードライヤーへの接着を制御するように設計されている。例えば、ここに引用して組込む、Ｂａｔｅｓによる米国特許第３，９２６，７１６号は、ヤンキードライヤーへのペーパーウエブの接着を改善するために、ある程度の加水分解及び粘度のポリビニルアルコールの水性分散液を用いる方法を開示している。このようなポリビニルアルコールは、エアープロダクツアンドケミカルズインクオブアレンタウン、ペンシルバニア州（ＡｉｒＰｒｏｄｕｃｔｓａｎｄＣｈｅｍｉｃａｌｓ，Ｉｎｃ．ｏｆＡｌｌｅｎｔｏｗｎ，ＰＡ）によー機に直接又はシート表面に用いるのに同様に推奨されるヤンキーコーティングは、カチオン性ポリアミド又はポリアミン樹脂であり、例えばホートンインターナショナルオブヴァリーフォージ、ペンシルバニア州（ＨｏｕｇｈｔｏｎＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌｏｆＶａｌｌｙＦｏｒｇｅ，ＰＡ）によっびホートンヘラクレスインクオブウイルミントンデラウエア州（Ｈｅｒｃｕｌｅｓ，Ｉｎｃ．ｏｆＷｉｌｍｉｎｇｔｏｎ，Ｄｅｌａｗａｒｅ）によ発明に用いることができる。理論に結び付けられるわけではないが、吹付接着剤製品は、主としてウエブ接着変性剤として作用するが、本発明のクレープ促進組成物は、ウエブ粘着変性剤として作用する。従って適切なヤンキー接着剤の使用は、ここに開示された内部クレープ促進組成物の性能と競い合うというよりも、これを補完することが多い。好ましくはウエブは、部分加水分解されたポリビニルアルコール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミン樹脂、鉱油、及びこれらの混合物から成る群から選ばれる接着剤によって、ヤンキードライヤーに固定される。より好ましくは接着剤は、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、鉱油及びこれらの混合物から成る群から選ばれる。場合によって用いられる化学添加剤の前記リストは、本質的には単に例として挙げたものであり、発明の範囲を限定するためのものではない。この発明の多層ティシューペーパーウエブは、柔らかい吸収性の多層ティシューペーパーウエブが必要とされる用途に用いることができる。特にこの発明の多層ティシューペーパーウエブの有利な用途は、トイレットティシュー及び美顔用ティシュー製品である。分析及び試験手順本発明のウエブに含まれるクレープ促進化合物の成分を測定するために、定量的技術を、適用技術において用いることができ、あらゆる許容しうる方法が適用できる。Ａ．密度ここで用いられている用語としての多層ティシューペーパーの密度は、厚さによって分けられた紙の坪量として計算された平均密度であり、適切な単位転換率がここに組込まれる。ここで用いられている多層ティシューペーパーの厚さは、圧縮負荷９５ｇ／ｉｎ²（１５．５ｇ／ｃｍ²）にかけられた時の紙の厚みである。Ｂ．分子量測定重合体材料の本質的に顕著な特徴はその分子サイズである。重合体を様々な用途に用いることができるようにしている特性は、ほとんどすべてその高分子性から来るものである。これらの材料を十分に特徴付けるために、その分子量及び分子量分布を定義及び測定する手段を得ることが肝要である。分子量よりも相対分子質量を用いる方がより正確である。しかしながら分子量の方が重合体技術においてはより一般的に用いられる。分子量分布を測定するのは常に便利とは限らない。しかしながら、クロマトグラフィー技術を用いるのがさらに一般的方法になりつつある。それよりむしろ、分子サイズを分子量平均として表わすようになっている。分子量平均相対分子質量（Ｍｉ）を有する分子の重量分率（Ｗｉ）を表わす単純な分子量分布について考えるならば、いくつかの役に立つ平均値を定義することができる。特別なサイズ（Ｍｉ）の分子数（Ｎｉ）をベースとして実施された平均から、数平均分子量が得られる：ｎ＝ＳＮｉＭｉ／ＳＮｉこの定義の重要な結果とは、数平均分子量（グラム）が分子のアボガドロ数を含むということである。分子量のこの定義は、単分散分子種、すなわち同じ分子量を有する分子のものと矛盾しない。さらに重要なことは、もし多分散重合体のある一定の質量における分子数がなんらかの方法で測定されるならば、ｎ１は容易に計算できる。これは束一的特性測定の基礎である。ある一定の質量（Ｍｉ）の分子の重量分率（Ｗｉ）をベースとして平均すると、次の重量平均分子量の定義に導かれる：ｗ＝ＳＷｉＮｉ／ＳＷｉ＝ＳＮｉＭｉ²／ＳＮｉＭｉｗは、ｎよりも重合体分子量を表わすのにさらに役に立つ手段である。これは、重合体の融解粘度及び機械的性質などの特性を、さらに正確に反映させているからである。従って本発明において用いられる。Ｃ．第四アンモニウム化合物の定量分析例えば、ティシューペーパーに保留された第四アンモニウム化合物、例えばジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムクロライド（ＤＨＴＤＭＡＣ）の濃度は、有機溶媒によるＤＨＴＤＭＡＣの溶媒抽出、ついでジミジウムブロマイドを指示薬として用いたアニオン性／カチオン性滴定を実施して測定できる。これらの方法は例として上げたものであり、ティシューペーパーに保留された特別な成分の濃度を測定するのに使用しうる、他の方法を除外するためのものではない。下記実施例は本発明の実施を立証しているが、本発明をこれに限定するためのものではない。実施例これらの実施例の目的は、強くて柔らかいクレープティシューペーパーを効率的に製造するための、本発明の利点を示すことである。これを示すために、本発明の特徴を組み入れて、あるいは組み入れず、クレープティシュペーパーを製造するために、パイロット規模の長網抄紙機製紙機を用いる。実施例１この実施例は、パイロット規模の長網抄紙を用いて、本発明の好ましい実施態様を組込んだ方法を示している。約３％粘稠度のＮＳＫの水性スラリーを、通常のパルパーを用いて作り、ストックパイプに通し、長網抄紙機のヘッドボックスの方へ送る。最終製品に一時的湿潤紙力増強強度を与えるために、ナショナルスターチ社液を調製し、ＮＳＫ繊維の乾燥重量をベースとして１％Ｃｏ−ＢＯＮＤ１００力増強用樹脂の吸収率は、処理済スラリーをインラインミキサーに通して強化する。ＮＳＫスラリーは、ファンポンプで約０．２％の粘稠度になるまで白水で希釈する。約３重量％のユーカリ樹繊維の水性スラリーを、通常のリパルパーを用いて作る。このユーカリ樹繊維の水性スラリーを、ストックパイプに通す。ここでクレープ促進組成物の成分を添加する。最初にカルボキシメチルセルロースを添加する。まずカルボキシメチルセルロースを水に溶解し、溶液強度１重量％まで希釈する。ＣＭＣ溶液を作るためにハ液を、ユーカリ樹繊維の乾燥重量をベースとして、０．２５重量％ＣＭＣの割合で、ユーカリ樹繊維の水性スラリーに添加する。ＣＭＣの分配を補助するために、ユーカリ樹繊維の水性スラリーを遠心分離ストックポンプに通す。次に結合禁止組成物を添加する。結合禁止組成物は、ジ牛脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェート（ＤＴＤＭＡＭＳ）である。まず、１７０°Ｆまでの予備加熱によって予備調整された水で、予備加熱されたＤＴＤＭＡＭＳ（１７０° Ｆ）をスラリーにする。この分散を補助するために、ＤＴＤＭＡＭＳの添加の間、水を攪拌する。生じたＤＴＤＭＡＭＳ分散液の濃度は１重量％であり、これはユーカリ樹繊維の乾燥重量をベースとしてＤＴＤＭＡＭＳ０．３７５重量％の率で、ユーカリ樹繊維のストックパイプに加える。ユーカリ樹繊維へのＤＴＤＭＡＭＳの吸収率は、インラインミキサーにスラリーを通して高める。次にカチオン澱粉を添加する。ろう質トウモロコシ澱粉の予備分散形態であるＲ釈し、これをユーカリ樹繊維の乾燥重量をベースとして、カチオン澱粉０．６２５重量％の率で、移動するユーカリ樹繊維のスラリーに添加する。ユーカリ樹繊維スラリーは、第二ファンポンプへ送られ、ここで約０．２％の粘稠度になるまで白水で希釈される。ＮＳＫ及びユーカリ樹繊維のスラリーは、多管路ヘッドボックスへ送られるが、このヘッドボックスには層化薄片が適切に備えられていて、移動する長網抄紙機ワイヤーへ排出されるまで、この流を別々の層に維持する。３室ヘッドボックスを用いる。最終紙の乾燥重量の８０％を成すユーカリ樹繊維のスラリーは、２つの外側層の各々へ通じる室に送られ、一方最終紙の乾燥重量の２０％を成すＮＳＫのスラリーは、２つのユーカリ樹繊維層の間の層に通じる室へ送られる。ＮＳＫ及びユーカリ樹繊維のスラリーは、ヘッドボックスからの排出時に組合わされ、複合スラリーになる。この複合スラリーは、移動長網抄紙機ワイヤーへ排出され、デフレクターと真空ボックスに補助されて脱水される。未成熟湿潤ウエブは、移送点において約１５％の繊維粘稠度で長網抄紙機ワイヤーからパターン成形布まで送られる。この布は、各々１インチあたり８４の縦方向、及び７６の横方向モノフィラメントと、約３６％ナックル面積を有する、５つの杼口のサテン組織形状のものである。さらに脱水は、ウエブの繊維コンシステンシー粘稠度が約２８％になるまで行なわれ、真空補助排水によって完成される。パターンウエブは、パターン成形布と接触したままで、空気のブロースルーによって、繊維粘稠度約６２重量％まで予備乾燥される。ついで半乾燥ウエブをヤンキードライヤーの表面に接着させる。この際、スプレークレーピング接着剤を用いるが、これはポリビニルアルコール０．１２５％水溶液から成る。このクレーピング接着剤は、ウエブの乾燥重量をベースとして０．１％接着剤固体の割合でヤンキー機表面に送られる。繊維の粘稠度は約９６％まで増加され、その後ウエブはドクターブレードを備えたヤンキー機で乾燥クレープされる。ドクターブレードはベベル角度が約２０度であり、ヤンキードライヤーに対して約７６度の衝撃角度を生じるように配置されている。クレープ率は、ヤンキードライヤーを約８００ｆｐｍ（１分あたりのフィート）（１分あたり約２４４メートル）で操作して、約１２％に調節される。一方、乾燥ウエブは、速度７０４ｆｐｍ（１分あたり２１６メートル）でロールに成形される。ウエブは、坪量３０００ｆｔ²あたり約１８ポンドの３層単プライクレープパターン緻密ティシューペーパー製品に変えられる。比較例１この比較例１は、本発明の特徴を組み込まない対照方法を示す。この方法は、下記工程として示される。第一に、約３％粘稠度のＮＳＫの水性スラリーを、通常のパルパーを用いて作り、ストックパイプに通し、長網抄紙機のヘッドボックスの方へ送る。最終製品に一時的湿潤紙力増強強度を付与するために、ナショナルスターチ散液を調製し、ＮＳＫ繊維の乾燥重量をベースとして１％Ｃｏ−ＢＯＮＤ１０紙力増強用樹脂の吸収率は、処理済スラリーをインラインミキサーに通して強化する。ＮＳＫスラリーは、ファンポンプで約０．２％の粘稠度になるまで白水で希釈する。約３重量％のユーカリ樹繊維の水性スラリーを、通常のリパルパーを用いて作る。ユーカリ樹繊維の水性スラリーを、ストックパイプに通してもう１つのファンポンプに送る。ここでこれを約０．２％の粘稠度になるまで白水で希釈する。ＮＳＫ及びユーカリ樹繊維のスラリーは、多管路ヘッドボックスへ送られるが、このヘッドボックスには層化薄片が適切に備えられていて、移動長網抄紙機ワイヤーへ排出されるまで、この流を別々の層に維持する。３室ヘッドボックスを用いる。最終紙の乾燥重量の８０％を成すユーカリ樹繊維のスラリーは、２つの外側層の各々へ通じる室に送られ、一方最終紙の乾燥重量の２０％を成すＮＳＫスラリーは、２つのユーカリ樹繊維層の間の層に通じる室へ送られる。ＮＳＫ及びユーカリ樹繊維のスラリーは、ヘッドボックスからの排出時に組合わされ、複合スラリーになる。この複合スラリーは、移動長網抄紙機ワイヤーへ排出され、デフレクターと真空ボックスに補助されて脱水される。未成熟湿潤ウエブは、移送点において約１５％の繊維粘稠度で長網抄紙機ワイヤーからパターン成形布まで送られる。この布は、各々１インチあたり８４の縦方向、及び７６の横方向モノフィラメントと、約３６％ナックル面積を有する、５つの杼口のサテン組織形状のものである。さらに脱水は、ウエブの繊維粘稠度が約２８％になるまで行なわれ、真空補助排水によって完成される。パターンウエブは、パターン成形布と接触したままで、空気のブロースルーによって、繊維粘稠度約６２重量％まで予備乾燥される。ついで半乾燥ウエブをヤンキードライヤーの表面に接着させる。この際、スプレークレーピング接着剤を用いるが、これはポリビニルアルコール０．１２５％水溶液から成る。このクレーピング接着剤は、ウエブの乾燥重量をベースとして０．１％接着剤固体の割合でヤンキー機表面に送られる。繊維の粘稠度は、約９６％まで増加され、その後ウエブはドクターブレードを備えたヤンキー機で乾燥クレープされる。ドクターブレードはベベル角度が約２５度であり、ヤンキードライヤーに対して約８１度の衝撃角度を生じるように配置されている。クレープ率は、ヤンキードライヤーを約８００ｆｐｍ（１分あたりのフィート）（１分あたり約２４４メートル）で操作して、約１８％に調節される。一方、乾燥ウエブは、速度６５６ｆｐｍ（１分あたり２０１メートル）でロールに成形される。ウエブは、坪量３０００ｆｔ²あたり約１８ポンドの３層単プライクレープパターン緻密ティシューペーパー製品に変えられる。実施例１も比較例１も許容しうる範囲のウエブ張力を生じ、低い張力によるウエブのウイービング及びフラッタリングも、高い張力によるスナッピングも妨げる。比較例１と比較した実施例１の製品及び方法の利点を確認すると、実施例１のウエブは、６％も速い巻取り速度で製造され、このウエブは、専門家の判定グループによってより柔らかいと判定された。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者ウェイズマン、ポール・トーマスアメリカ合衆国、オハイオ州 45241、シンシナチ、インディアン・スプリングス・ドライブ 9967 (72)発明者ファン、ディーン・バンアメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウエスト・チェスター、タイラーズ・クロッシング 6512

Claims

【特許請求の範囲】１．ソフトクレープティシューペーパーにおいて、下記成分、ａ）製紙用繊維、及びｂ）下記のものを含むクレープ促進組成物；ｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、結合禁止剤０．０２〜１．０重量％であって、前記結合禁止剤が好ましくは第四アンモニウム化合物であるもの；ｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、水溶性カルボキシメチルセルロース０．０２〜０．５重量％であって、このカルボキシメチルセルロースの分子量が好ましくは９０，０００〜７００，０００、置換度が０．３〜１．４であるもの；及びｉｉｉ）製紙用繊維の乾燥重量をベースとして、カチオン澱粉０．０５〜３．０重量％であって、このカチオン澱粉の置換度が好ましくは０．０１〜０．１であるもの、を含むことを特徴とするソフトクレープティシューペーパー。２．前記結合禁止剤が、カルボキシメチルセルロースに対して重量比１：５〜５：１、好ましくは１：２〜２：１で存在する請求項１に記載のティシューペーパー。３．前記製紙用繊維が、広葉樹繊維と針葉樹繊維とのブレンドを含み、前記広葉樹繊維が前記製紙用繊維の少なくとも５０％、及び前記針葉樹繊維が前記製紙用繊維の少なくとも１０％含まれ、針葉樹繊維が好ましくは北部針葉樹クラフト繊維から成り、広葉樹繊維が好ましくはユーカリ樹クラフト繊維から成る請求項１又は２に記載のティシューペーパー。４．前記ティシューペーパーが、少なくとも２層の積層、すなわち内側層及び前記内側層と接した少なくとも１つの外側層から成り、好ましくは前記ティシューペーパーは３層の積層、すなわち内側層及び２つの外側層から成り、前記内側層が前記２つの外側層の間に配置される請求項１〜３のうちいずれか１つに記載のティシューペーパー。５．前記内側層は、平均長さが少なくとも２．０ｍｍより大きい針葉樹繊維から成り、前記外側層は、平均長さが１．０ｍｍより小さい広葉樹繊維から成る請求項４に記載のティシューペーパー。６．前記クレープ促進組成物が、前記外側層の少なくとも１つに含まれ、好ましくはクレープ促進組成物が前記外側層の両方に含まれる請求項４又は５に記載のティシューペーパー。７．前記クレープティシューペーパーが、パターン緻密ペーパーである請求項１〜６のうちいずれか１つに記載のティシューペーパー。８．前記第四アンモニウム化合物は、式：（Ｒ₁）_4-m−Ｎ⁺−［Ｒ₂］_mＸ^- ここで、ｍは１〜３であり；各Ｒ₁は、Ｃ₁〜Ｃ₈のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はこれらの混合物、好ましくはＣ₁〜Ｃ₃アルキル基、最も好ましくはメチル基であり；各Ｒ₂は、Ｃ₉〜Ｃ₄₁のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基、アルコキシル化基、ベンジル基、又はこれらの混合物、好ましくはＣ₁₆〜Ｃ₁₈アルキル基であり；Ｘ^-は任意の軟化剤相溶性アニオン、好ましくはクロライド又はメチルスルフェートであるもの、で表わされる請求項１〜７のうちいずれか１つに記載のティシューペーパー。９．前記第四アンモニウム化合物が、ジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムクロライド又はジ（水素化）牛脂ジメチルアンモニウムメチルスルフェートである請求項８に記載のティシューペーパー。１０．前記Ｒ₂置換基が、植物油源から誘導されるものである請求項８に記載のティシューペーパー。