JPH0456751B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は文字を等間隔で印字するドツトプリン
タに係り、特に文字パターンを発生する文字発生
回路のメモリ容量を減少させると共に、印字処理
時間を短縮させるプリンタの印字方法に関する。

文字を等間隔で印字するドツトプリンタでは、
上位装置から与えられる文字コードに対応して文
字パターンを発生し、この文字パターンに従い印
字ヘツドを駆動して文字を印字する。この文字パ
ターンを発生する文字発生回路には各種文字パタ
ーンを記憶するメモリがあり、文字幅の大小に拘
わらず、文字パターン領域幅を一定として記憶さ
せ、文字幅の小さい文字は不足分に空白を詰めて
いる。

従つて文字幅の如何に拘わらず文字発生回路の
メモリ容量は文字パターン数に応じた一定量を必
要としている。

〔従来の技術〕 第４図は従来のドツトプリンタの一例を示す回
路のブロツク図である。

プロセツサ１はROM３に格納されているプロ
グラムを読出して動作する。上位装置からインタ
フエース制御回路７を経て印字データが送られて
くる。プロセツサ１はRAM２に一旦この印字デ
ータを格納してから読出し、印字データから文字
コードを抽出すると該当する文字パターンを文字
発生回路４から読出す。

プロセツサ１は文字発生回路４から読出した文
字パターンを印字ヘツド制御回路１０に送出し、
印字ヘツド１１を駆動して印字させる。同時にス
ペース制御回路５を制御してスペースモータ６を
駆動し、印字ヘツド１１を印字位置に位置付けす
るキヤリツジを移動させる。

プロセツサ１はRAM２から読出した印字デー
タから改行指示を抽出すると、改行制御回路８を
制御して改行モータ９を駆動し紙送りを行わせ
る。

第５図は従来の文字発生回路４における文字パ
ターン記憶方式を説明する図である。

(a)は例えば右側に余白のある読点の「，」であ
り、文字幅Ｗに対しメモリの文字パターン領域幅
Ｚは固定で、Ｚ−Ｗのメモリ領域は空白を詰めて
いる。(b)は例えば文字幅の大きい文字「Ａ」であ
り文字幅とメモリの文字パターン領域幅Ｚは等し
く空白は不要である。(c)は左側に余白のある括弧
記号「‘」であり、文字幅Ｗに対しメモリの文字
パターン領域幅Ｚは固定でＺ−Ｗのメモリ領域は
空白を詰めている。(d)は例えば両側に余白のある
文字幅の小さい文字「Ｉ」であり、文字幅Ｗに対
しメモリの文字パターン領域幅Ｚは固定でＺ−Ｗ
のメモリ領域は空白を詰めている。

第６図は従来の文字発生回路４のメモリ上にお
ける文字パターンの格納状態を説明する図であ
る。

例えば「，」「Ａ」「‘」「Ｉ」を格納する場合、
固定された文字パターン領域幅Ｚの４倍の領域を
必要とする。

文字発生回路４から読出される文字パターンは
文字パターン領域幅Ｚが一文字分として読出さ
れ、印字ヘツド制御回路10に送出される。そして
印字ヘツド１１により指定の文字間隔をおいて印
字される。この文字間隔はプロセツサ１が文字の
中心からの距離を基準に演算し、スペース制御回
路５を制御してスペースモータ６を駆動すること
により確保される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記の如く従来は文字幅の大小に関係無く文字
発生回路のメモリ上で、一文字当たり固定のメモ
リ領域を使用する為、空白を詰めた本来不要のメ
モリ領域を持つ必要があり、メモリ容量が多く、
且つ印字を行う際のメモリの読出し時に空白デー
タも読出す必要がある為、処理時間も余分に必要
とするという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点は、各種の文字パターンを夫々の文
字幅に応じたメモリ領域を割当てて、間隔を詰め
て記憶させたメモリを備えた文字発生回路から指
定された文字パターンを読出して印字するドツト
プリンタにおいて、該文字パターンを格納した該
メモリ上のアドレスと、該文字パターンの文字幅
を示すデータと、当該文字パターンの文字領域の
中心位置から印字開始位置までの距離を示すデー
タとを記憶させた管理テーブルを設け、指定され
た文字を印字する場合、該管理テーブルの内容を
参照し、指定された文字に対応する文字パターン
のアドレスを読出して、前記文字発生回路のメモ
リ上に文字幅の範囲内で格納された文字パターン
を読出し、前記距離を示すデータに基づき、該読
出された文字パターンの印字位置を算出して、各
文字領域が等しくなるように印字する本発明によ
るプリンタの印字方法によつて解決される。

〔作用〕

即ち文字パターンを記憶する文字発生回路のメ
モリには文字パターンの文字幅に応じたメモリ領
域を割当てて記憶させることでメモリ容量を減少
させ、管理テーブルにはこの文字パターンが格納
されたアドレスと、文字幅と、印字中心位置、即
ち、文字領域の中心位置から印字を開始する位置
迄の距離を格納することで、この管理テーブルの
内容により、当該文字パターンの印字位置を演算
し、正常に印字することが出来るようにしたもの
である。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例を示す回路のブロツ
ク図で、第２図は第１図の管理テーブル１２を説
明する図である。

第１図は第４図の回路に管理テーブル１２を追
加したもので、プロセツサ１はRAM２から読出
した印字データから文字コードを抽出すると、管
理テーブル１２を参照する。

管理テーブル１２は第２図ａに示す如く、各文
字パターン毎に、字形パターン格納先と字幅デー
タと印字中心データとが格納されている。字形パ
ターン格納先は文字発生回路４のメモリ上の文字
パターン格納アドレスを示す。又字幅データは該
文字パターンの文字幅、例えば第２図ｂ〜ｅに示
すＷの大きさを現す。更に印字中心データは該文
字パターンの文字領域の中心から印字開始位置迄
の距離、例えば第２図ｂ〜ｅに示すＣの大きさを
示す。

プロセツサ１は字形パターン格納先が指示する
文字発生回路４のメモリから目的の文字パターン
を読出す。続いて字幅データと印字中心データか
ら目的文字パターンの印字開始位置と終了位置を
演算する。

第３図は文字発生回路４のメモリ上における文
字パターンの格納状態を説明する図である。

例えば「，」「Ａ」「‘」「Ｉ」を格納する場合、
第６図に示す如く固定された文字パターン領域幅
の倍数で決定されるメモリ領域に文字パターンを
格納するのでは無く、総て第２図ｂ〜ｅに示す文
字幅Ｗの４倍の範囲内に格納する。

従つて文字発生回路４から読出した文字パター
ンはこのままでは印字位置が実際と相違するた
め、前記の印字位置演算を必要とする。

前記の如く文字間隔は文字領域の中心からの距
離に基づき制御される為、文字パターンの印字位
置は文字領域の中心から演算することで、所定の
位置に印字される。そして従来空白が詰められて
いた文字領域は印字終了位置が演算される為、ス
ペース動作により処理することが出来る。

又、本発明のように文字パターンを記憶すれば
等間隔で印字する場合だけで無く、文字幅に応じ
て印字する（プロポーシヨナル印字）場合でも応
用出来る。この場合管理テーブルの字幅データＷ
で演算する。

〔発明の効果〕

以上説明した如く、本発明は文字発生回路のメ
モリ容量を減少させることが可能であると共に、
余分な空白データの読出しを不要とする為、処理
効率を高めることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す回路のブロツ
ク図、第２図は第１図の管理テーブル１２を説明
する図、第３図は文字発生回路４のメモリ上にお
ける文字パターンの格納状態を説明する図、第４
図は従来のドツトプリンタの一例を示す回路のブ
ロツク図、第５図は従来の文字発生回路４におけ
る文字パターン記憶方式を説明する図、第６図は
従来の文字発生回路４のメモリ上における文字パ
ターンの格納状態を説明する図である。 図において、１はプロセツサ、２はRAM、３
はROM、４は文字発生回路、５はスペース制御
回路、６はスペースモータ、７はインタフエース
制御回路、８は改行制御回路、９は改行モータ、
１０は印字ヘツド制御回路、１１は印字ヘツド、
１２は管理テーブルである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 各種の文字パターンを夫々の文字幅に応じた
   メモリ領域を割当てて、間隔を詰めて記憶させた
   メモリを備えた文字発生回路４から指定された文
   字パターンを読出して印字するドツトプリンタに
   おいて、 該文字パターンを格納した該メモリ上のアドレ
   スと、該文字パターンの文字幅を示すデータと、
   当該文字パターンの文字領域の中心位置から印字
   開始位置までの距離を示すデータとを記憶させた
   管理テーブル１２を設け、 指定された文字を印字する場合、該管理テーブ
   ル１２の内容を参照し、指定された文字に対応す
   る文字パターンのアドレスを読出して、前記文字
   発生回路４のメモリ上に文字幅の範囲内で格納さ
   れた文字パターンを読出し、前記距離を示すデー
   タに基づき、該読出された文字パターンの印字位
   置を算出して、各文字領域が等しくなるように印
   字することを特徴とするプリンタの印字方法。