JPH073631B2

JPH073631B2 - フォントカートリッジとそのデータ管理方法

Info

Publication number: JPH073631B2
Application number: JP61024838A
Authority: JP
Inventors: 孝史門野; 高志森川
Original assignee: ミノルタ株式会社
Priority date: 1986-02-05
Filing date: 1986-02-05
Publication date: 1995-01-18
Anticipated expiration: 2010-01-18
Also published as: US4998210A; JPS62182795A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、フォントカートリッジを用いる文字発生回路
に関する。

（従来の技術）文字発生回路においては、ホストから指示される文字コ
ードに対応してフォントメモリからフォント（書体）の
文字パターンデータを読み示出し、出力装置（プリンタ
等）に送る。

フォントには種々のフォント（小さなフォント、大きな
フォント、字数の多いフォントなど）がある。このよう
な複数種のフォントの文字を発生させるため、フォント
カートリッジを用いる方式がある。フォントカートリッ
ジは、一種の外部メモリであり、各フォントの文字パタ
ーンデータが格納されている。フォントカートリッジに
は、そのカートリッジに格納されたフォントの特性（フ
ォントの容量、種類など）に関する情報（以下、グロー
バルインフォメーションという）が予め決められたアド
レスに書き込まれている。文字発生回路を制御するCPU
は、アドレスを読み出し、接続されたフォントカートリ
ッジの種類や特性を読み取る。

従来のフォントカートリッジにおいては、一つのカート
リッジには一種類のフォントが格納されていた。そし
て、接続された複数のフォントカートリッジの同じアド
レスにグローバルインフォメーションが書き込まれてい
る。したがって、このアドレスをすべてのカートリッジ
について読み出すと、接続されたフォントカートリッジ
の種類や特性が管理できる。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、接続できるフォントカートリッジの数が少な
い場合は、同時に多くの種類のフォントを用いるために
は、一つのフォントカートリッジに複数種のフォントを
内蔵する必要がある。

一つのフォントカートリッジに複数種のフォントデータ
を格納するとき、文字発生回路を制御するCPUは、格納
した種々のフォントの内容を管理できなければならな
い。また、この管理は、フォントの容量や数が自由に設
定できるものであることが望ましい。

本発明の目的は、複数種のフォントを格納できるフォン
トカートリッジおよびそのデータ管理方式を提供するこ
とである。

（問題点を解決するための手段）本発明に係るフォントカートリッジは、文字パターンデ
ータと、少なくともフォントの種類に関するフォント情
報とを有するフォントを複数セット記憶可能なフォント
カートリッジであって、フォントカートリッジ内の記憶
エリアは、連続的にアドレスされており、かつ、所定の
記憶容量毎に複数のバンクに分割されており、前記各フ
ォント情報は、各フォントの先頭に置かれるとともに、
常にバンクの先頭アドレスに記憶されていることを特徴
とする。

本発明に係るフォントカートリッジのデータ管理方法
は、上記のフォントカートリッジにおいて、所定バンク
の先頭に記憶されたフォント情報を読み出した後、この
読み出したフォント情報中のフォント容量と前記バンク
の所定記憶容量に応じて、バンクの先頭に記憶されてい
る次のフォントのフォント情報を読み出すようにしたこ
とを特徴とする。

（作用）フォントカートリッジ内のメモリ空間を複数のバンクに
分割し、一種のフォントの文字パターンデータの先頭に
フォント情報を配置し、かつ、フォント情報の位置は、
必ずバンクの先頭にあるようにする。一種のフォントの
文字パターンデータが複数のバンクにわたって格納され
るときは、２番目以降のバンク（継続バンク）の先頭に
はフォント情報は書き込まれていない。この複数のフォ
ントを記憶できるフォントカートリッジの管理において
は、複数のバンクにまたがって１つのフォントデータの
記憶と読出しができる。この場合、フォントデータは複
数のバンクにわたって記憶されるとともにフォント情報
はバンクの先頭にに記憶する。また、読出しの際は、ま
ずフォント情報を読出し、フォント情報のフォントの種
類と容量に従ってフォントデータを読み出す。

文字発生制御手段は、各バンクの先頭を順次読み出し、
そこにグローバルインフォメーションが書かれている場
合はそのデータによりフォントを管理する。

（実施例）以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

（ａ）フォントアドレス空間（キャラクタマップ）第１図にフォントアドレス空間の一例を示す。全空間
は、8Mバイトからなり、アドレスは０から7FFFFHまで連
続して付されている。そして512Kバイトからなる16個の
バンク（バンク０〜バンク15）に分割されている。

本実施例の文字発生回路には、２個のフォントカートリ
ッジが接続できる。バンク０〜バンク７までとバンク８
〜バンク15までは、それぞれ別のフォントカートリッジ
に割り当てられる。

各種のフォントの一連のデータは、バンクの先頭から順
次格納される。この一連のデータが複数のバンクにまた
がって格納される場合は、番号の小さいバンクから順に
格納することにする。

各種フォントの一連のデータの先頭には、第２図（ａ）
に示すように、そのフォントについてのグローバルイン
フォメーション（16バイト）を位置させる。いいかえれ
ば、グローバルインフォメーションは、必ずバンクの先
頭に置かれる。

グローバルインフォメーションに含まれる内容は、第２
図（ｂ）に示すように、フォントの種類、特性、名称
（６文字）、最大の文字コード、文字幅（バイト数）、
文字幅（ドット数）、文字高さ（ドット数）、改訂No.
および全メモリ容量である。フォントの特性により指定
する内容は、たとえば、書体（標準体、斜体）、太さ
（太、標準、細）、幅（広、標準、狭）、方式（モノス
ペース、プロポーショナル）、用途（タイプライタ、タ
イプセッタ）および位置（正置、傲置）である。

グローバルインフォメーションの次には、第２図（ａ）
に示すように、各コードの文字のディレクトリが順に格
納され、その後に、各コードの文字のパターンが順に格
納される。文字のパターンは、たとえば、第２図（ｃ）
に示すようなドットパターンであり、この文字のディレ
クトリには、この文字のパターン部の先頭アドレスの他
に、このパターンについての各種のパラメータ（a,b,
α，β，γ）が格納される。

以上のようにフォントのデータを格納するようにする
と、各種フォントのメモリ容量が512Kバイトより少ない
時には、最大で16種類のフォントが格納できる。いいか
えれば、各フォントカートリッジには最大で８種類のフ
ォントが格納できる。また、最大で8Mバイトの容量を持
つフォントも格納できる。

（ｂ）文字発生部の構成第３図に、以上に説明したようにフォントカートリッジ
1a,1bにフォントデータを格納した文字発生部２の構成
を示す。キャラクタマップ方式の文字発生方式を用い
る。

ホスト３は、ホストインタフェース４を介して、印刷す
べきテキストの文字データを文字コードに変換して、文
字発生部２のテキストバッファ５に送る。テキストバッ
ファ５は、印字位置等の制御用データの他に、１ページ
分の文字データを文字コード列として記憶する。文字制
御部２を制御するCPU6は、（ｄ）節で説明するように、
接続されたフォントカートリッジ1a,1bに格納されてい
る各フォントの種類、特性等について予め情報を得てい
る。CPU6は、テキストバッファ５に送られた文字コード
を順に読み出して、文字コードに対応するパターンをフ
ォントカートリッジ1a,1bから読み出す。読み出された
パターンは、パラレルシリアル変換器７で直列データに
変換された後、レーザプリンタのレーザ光学系８に送ら
れ、電子写真系９の感光体に書き込まれる。そして、電
子写真プロセスにより紙に文字列が印字される。

なお、フォントメモリから読み出したパターンを一旦ビ
ットマップメモリに書き込むビットマップ方式の文字発
生方式を用いてもよい。

（ｃ）フォント管理方式本実施例では、一種のフォントのデータを複数のバンク
にまたがって格納することを認める。したがって、各バ
ンクの先頭にはグローバルインフォメーションとフォン
トデータとが書き込まれている可能性がある。そこで、
文字発生部を制御するCPU6は、この両者を区別して、グ
ローバルインフォメーションのみを読み出し、各フォン
トの種類と特性を管理する必要がある。

一つの方式として、各フォントカートリッジメモリ空間
の特定のアドレスに各フォントカートリッジ全体の情報
を書き込むことにすると、これを読み出してフォントカ
ートリッジのフォントについての情報を知ることが可能
である。

しかし、この方式では、フォントカートリッジに格納す
るフォントの種類の組み合わせを変更するたびに、情報
を記憶しているアドレスの部分を書き直す必要がある。

そこで、本実施例では、フォントの種類の組み合わせを
自由に変更できるフォント管理方式を用いる。すなわ
ち、バンクの先頭を読み出し、フォントROMであるか、
フォントRAMであるか、又は、空白であるかを判断す
る。フォントROMである場合、グローバルインフォメー
ションからそのフォントの全メモリ容量を読み出し、こ
の容量が複数のバンクにまたがる場合は、グローバルイ
ンフォメーションはこのフォントのデータの書き込まれ
た残りのバンクには書き込まれていないので、次にその
複数バンクの次のバンクの先頭を読み出すようにする。

（ｄ）文字発生のフロー第４図にキャラクタマップ方式での文字発生の基本動作
のフローを示す。文字発生回路の電源が投入されると、
RAMワークエリアの初期化および各種パラメータの初期
設定を行う（ステップ＃１（以下、ステップを省略す
る。））。次に、フォント管理のため、現在接続されて
いるフォントカートリッジに格納されているフォントの
グローバルインフォメーションを読み出し、現在セット
されているフォントの構成をチェックする（＃２、詳細
は（ｅ）節参照）。

次に、ホスト３からのデータを受信する（＃３）。この
データにエラーがなければ（＃４）、次にテキスト編集
のためのコントロールコードであるか否かを判定する
（＃５）。そうであれば、次に、そのコントロールコー
ドが印字出力であるか否かを判定する（＃６）。否であ
れば、それぞれのコントロールコード（フォントセレク
ト、枚数設定、マージン設定等）に対応した処理ルーチ
ンに分岐し、処理を行い（＃７）、＃３に戻る。＃６で
印字出力であれば、印字出力処理を行い（＃８）、印字
出力を行う（＃９）。そして、＃３に戻る。

＃５でコントロールコードでなければ、文字コード（印
字データ）であるので、現在選択されているフォントを
参照し、その文字コードに対応するパターンの先頭アド
レスをテキストッファ５に書き込む（＃10）。そして、
＃３に戻る。

（ｅ）フォント管理第５図と第６図にフォント管理のフローを示す。

キャラクタマップ（第１図参照）は、16バンクからな
り、８バンクからなる２個のフォントカートリッジで構
成される。各バンクの状態は、各フォントの先頭バン
ク、各フォントの継続バンク、フォントRAM、空白バン
クの４種類がありうる。

まず、バンクを指定するためのバンクカウンタの値ｎを
０にセットする（＃21）。次に、0FFH以外のある任意の
データ（DATA1）をバンクｎ（今の場合はバンク０）の
先頭アドレスに書き込み（＃22）、読み出す（＃23）。

次に、読み出したデータが書き込んだデータ（DATA1）
と一致するか否かを判定する（＃24）。一致する場合
は、RAMである可能性があるので、先頭番地へのデータ
の書き込みと読み出しとを0FFH以外の別のデータ（DATA
2）について再度行い（＃25,＃26）、読み出したデータ
が書き込んだデータと一致するか否かを判定する（＃2
7）。再度一致した場合は、そのバンクにフォントRAMが
セットされていると判断し、フォントRAMステータスを
セットし（＃28）、ｎを１つ増加して（＃29）、次のバ
ンクに移る。

＃27で一致しない場合は、前回の一致は偶然であり、そ
のバンクはフォントROMであると判断し、＃32に移る。

＃24で一致しない場合は、次に、読み出したデータが0F
FHであるか否かを判断する（＃31）。そうであれば、そ
のバンクは空白バンクであると判断し、空白バンクステ
ータスをセットし（＃33）、ｎを１つ増加して（＃3
4）、次のバンクに移る。

＃31で読み出したデータが0FFHでない場合、そのバンク
はフォントROMであると判断し、フォント管理のため第
６図に示すフォントROM処理（＃32）を行い、次のバン
クに移る。

次に、バンクカウンタｎが16であると判断すると（＃3
0）、すべてのバンクについてのフォント管理が終了し
たので、リターンする。

第６図は、フォント管理のためのフォントROM処理（＃3
2）のフローを示す。

まず、バンクの先頭にあるグローバルインフォメーショ
ン内のフォントの全メモリ容量（全バイト数）を読み出
し、変数FCにセットし（＃41）、フォントROM先頭バン
クステータスをセットする（＃42）。

次に、ｎを１つ増加し（＃43）、次のバンクについての
処理を行う。変数FCから１バンク分のメモリ容量を減算
し（＃44）、その差が０より大きいか否かを判定する
（＃45）。大きい場合は、フォントの全メモリ容量が１
バンクを越えているので、このバンクもフォントROMで
あると判断し、フォントROM継続バンクステータスをセ
ットする（＃46）。そして、＃43に戻り、次のバンクに
ついて処理を続ける。FCが１バンク容量以上である間
は、以上の処理を繰り返す。

＃45で否であれば、継続バンクでないと判断し、リター
ンする。

以上の様に、電源投入時に16バンク全部について４種類
の状態ステータスを設定し、保持することによりフォン
トの管理を行う。

（発明の効果）１つのフォントカートリッジに複数類のフォントを格納
できる。また、格納できるフォントの数、容量、組み合
わせが自由に設定でき、したがって、フォントの管理が
容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、フォントのアドレス空間の図である。第２図（ａ），（ｂ），（ｃ）は、それぞれ、フォント
メモリの内容を示す図である。第３図は、文字発生部のブロック図である。第４図は、文字発生のフローチャートである。第５図と第６図は、それぞれフォント管理のフローチャ
ートである。 1a,1b……フォントカートリッジ、２……文字発生部、３……ホスト。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】文字パターンデータと、少なくともフォン
トの種類に関するフォント情報とを有するフォントを複
数セット記憶可能なフォントカートリッジであって、フォントカートリッジ内の記憶エリアは、連続的にアド
レスされており、かつ、所定の記憶容量毎に複数のバン
クに分割されており、前記各フォント情報は、各フォントの先頭に置かれると
ともに、常にバンクの先頭アドレスに記憶されているこ
とを特徴としたフォントカートリッジ。
【請求項２】文字パターンデータと、少なくともフォン
トの種類と容量に関するフォント情報とを有するフォン
トを複数セット記憶可能なフォントカートリッジのデー
タ管理方法であって、前記フォントカートリッジは、その記憶エリアが連続的
にアドレスされており、かつ、所定の記憶容量毎に複数
のバンクに分割されており、前記各フォント情報は、各フォントの先頭に置かれると
ともに、常にバンクの先頭に記憶されており、所定バンクの先頭に記憶されたフォント情報を読み出し
た後、この読み出したフォント情報中のフォント容量と
前記バンクの所定記憶容量に応じて、バンクの先頭に記
憶されている次のフォントのフォント情報を読み出すよ
うにしたことを特徴とするフォントカートリッジのデー
タ管理方法。