JPH0456645B2 - - Google Patents

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JPH0456645B2
JPH0456645B2 JP14232785A JP14232785A JPH0456645B2 JP H0456645 B2 JPH0456645 B2 JP H0456645B2 JP 14232785 A JP14232785 A JP 14232785A JP 14232785 A JP14232785 A JP 14232785A JP H0456645 B2 JPH0456645 B2 JP H0456645B2
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JP
Japan
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fibers
layer
coarse
denyl
basis weight
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JP14232785A
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JPS6223414A (ja
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Tsuneo Genma
Tatsuo Komatsu
Akio Mizobe
Shosuke Higashimori
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0456645B2 publication Critical patent/JPH0456645B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/16Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres
    • B01D39/1607Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous
    • B01D39/1623Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous of synthetic origin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/06Filter cloth, e.g. knitted, woven non-woven; self-supported material
    • B01D2239/065More than one layer present in the filtering material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/08Special characteristics of binders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/12Special parameters characterising the filtering material
    • B01D2239/1233Fibre diameter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2239/00Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D2239/12Special parameters characterising the filtering material
    • B01D2239/1291Other parameters

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、湿式抄造法により得られる粗密構造
を有する不織シート状物であつて、強力が強く剛
性が大きく清浄効率が優れかつ安価で長寿命であ
るエヤーフイルター用材に関するものである。 一般にエヤーフイルター用材として自動車エ
ヤーフイルター用材、室内浄化エヤーフイルタ
ー用材、防じんマスク用材等があり、中でも
典型的なエヤーフイルター用材は自動車エヤー
フイルター用材である。 従来、かかるエヤーフイルター用材として、
コツトンリンター、レーヨン、ポリビニルアルコ
ール系繊維状バインダー、あるいは木材パルプ等
を原料として湿式抄造法により得られる材、ポ
リエステル繊維、ポリビニルアルコール繊維等の
合成繊維を原料として乾式不織布法により得られ
る材、更に合成発泡体あるいはかかる発泡体に
オイルを含浸せしめた材が一般に用いられてい
る。しかしながら湿式抄造法により得られる材
は単位面積当りのダスト捕捉量が少ないため、エ
ヤーフイルター用ユニツトとするためにはジグザ
グ状ひだを与えて過面積を増大させることが必
要であるが、剛性が小さいためひだ数を増加させ
ると、材が接触するという不都合がある。また
かかる接触防止のためのコルゲート加工もかかり
にくく、それによるジグザグひだ数の増加も困難
である。かかる不都合に対し、フエノール加工に
よる剛性向上及びコルゲート加工の付与で、該ユ
ニツトのひだ数を大巾に増加させることにより
過面積を増大させている。しかしながらフエノー
ル加工は、材抄造機とは別装置でなされるため
生産費が高くなり、更に強いフエノール臭により
環境が悪化するという問題がある。また乾式不織
布よりなる材は使用初期の清浄効率が悪く、ま
たスポンジ型材は気孔径及び空げき率の斑が大
きいため洗浄効率が悪いという問題がある。以上
いずれもフイルター用材として満足すべきもの
はない。 本発明者らは高度が高く、剛性が大きく、捕捉
効率及び清浄効率に優れ、通気抵抗の小さい安価
なエヤーフイルター用材を見い出すべく鋭意研
究を重ねた結果本発明に達した。 即ち本発明は湿式抄造法により得られる粗密構
造を有する不織シート状物であつて、粗層が0.1
〜1.0デニルのポリビニルアルコール繊維5〜80
%、1.5〜10.0デニルの化合繊維または天然繊維
の単独あるいは混合物10〜90%及びポリビニルア
ルコール系繊維状バインダー5〜30%よりなり、
密層が0.1〜1.0デニルのポリビニルアルコール繊
維60〜98%、ポリビニルアルコール系繊維状バイ
ンダー2〜40%よりなるエヤーフイルター用材
である。 本発明の材は、粗密構造を有し、粗層側で粗
大ダストを多量に捕捉し、密層側で微細ダストを
ほぼ完全に捕捉し各層の特長を有効に利用できる
よう工夫したものであつて、ダストの捕捉効率が
よく、更に多量のダストを捕捉後も通気抵抗の上
昇が少なく、長寿命である。かかる材は湿式抄
造法でポリビニルアルコール繊維(以下PVA繊
維という)とポリビニルアルコール系繊維状バイ
ンダー(以下PVA系バインダーという)の相互
作用を効率的に利用しているもので、低坪量にも
かかわらず樹脂加工をすることなしに強度が高く
更に剛性も大きく、エヤーフイルター用ユニツト
のジグザグ状ひだ組立時の作業性がよく、また使
用時にも材が互いに接触するというトラブルが
ほとんどない。そればかりか樹脂加工が省略でき
るため加工費が不要でかつフエノール等による臭
気問題もなく特長ある優れた材である。 本発明の材の粗層は、バインダーとの接着性
の優れた0.1〜1.0デニルのPVA繊維、嵩及び網目
の荒さ付与に有効な1.5〜10.0デニルの化合繊維
または天然繊維の単独あるいは混合物、更に構成
繊維との接着生の優れたPVA系バインダーより
なり、構成繊維によつて形成され、網目が荒く、
強度が高く、更に剛性の大きい紙層であつて、粗
大ダストを多量捕捉するに適した構造を有してい
る。 かかる粗層は、0.1〜1.0デニルのPVA繊維5〜
80%、1.5〜10.0デニルの化合繊維または天然繊
維の単独あるいは混合物10〜90%及びPVA系バ
インダー5〜30%により構成され、好ましくは
0.1〜1.0デニルのPVA繊維10〜60%、1.5〜10.0デ
ニルの化合繊維または天然繊維の単独あるいは混
合物20〜70%及びPVA系バインダー5〜15%に
より構成され、必要に応じ木材パルプ、麻パル
プ、わらパルプ、三椏、などのパルプ状物が25%
以下混合してもよい。0.1〜1.0デニルのPVA繊維
が5%以下では材の強度及び剛性が低下し、80
%以上ではかかる層の表面が平滑化する為、ダス
ト捕捉効率が悪化し好ましくない。1.5〜10.0デ
ニルの化合繊維または天然繊維の単独あるいは混
合物が10%以下ではかかる層の表面が平滑化する
為ダスト捕捉効率が悪化し、90%以上では材の
強度及び剛性が低下し好ましくない。PVA系バ
インダーが5%以下では強度及び剛性が低下し30
%以上ではダスト捕捉効率が悪化し好ましくな
い。 特にPVA系バインダー量が5〜15%の場合に
はジグザグひだ数が多く作れ、かつ通気抵抗が小
さく、ダスト捕捉効率が大きく、長寿命で非常に
好ましい。PVA系バインダーが5%以上であれ
ば、剛性及び強度が十分あり、エヤーフイルター
用ユニツト製造時の作業性がよく、ジグザグひだ
数が多く作れ、PVA系バインダーが15%以下で
あれば、構成繊維の交点に於けるかえるの水かき
状バインダー皮膜が非常に少ないため、通気抵抗
が小さく、かつダスト捕捉効率が大きい。 本発明の材の密層は、0.1〜1.0デニルのPVA
繊維で微細な網目を形成し、かかる繊維とPVA
系バインダーとが強固に接着し、木目がこまか
く、強度が高く剛性の大きい紙層である。かかる
紙層は、貫通してなる連通孔径が非常に小さく、
かつその数が多いため、粗層を通過した微細ダス
トのほとんどを捕捉するとともに通気抵抗の上昇
も少なく、微細ダストを捕捉するに非常に適した
構造である。 かかる密層は、0.1〜1.0デニルのPVA繊維60〜
98%及びPVA系バインダー2〜40%により構成
され、好ましくは0.1〜1.0デニルのPVA繊維75〜
98%およびPVA系バインダー2〜15%により構
成される。必要に応じて木材パルプ、麻パルプ、
わらパルプ、三椏などのパルプ状物を25%以下で
混抄してもよい。0.1〜1.0デニルのPVA繊維が60
%以下ではかかる繊維で形成される微細網目が荒
くなるため清浄効率が悪化し、98%以上では
PVA系バインダー量が減少し、強度及び剛性が
低下し好ましくない。PVA系バインダー2%以
下では強度及び剛性が低下し、40%以上では材
の通気抵抗が増加し好ましくない。特にバインダ
ー量が2〜15%の場合はジグザグ状ひだ数が多く
作れ、通気抵抗が小さく、微細孔が多く長寿命で
非常に好ましい。PVA系バインダーが2%以上
であれば、0.1〜1.0デニルのPVA繊維との相互作
用で、剛性と強力が十分発現し、エヤーフイルタ
ー用ユニツト製造時の作業性がよく、ジグザグ状
ひだ数が多く作れ、PVA系バインダーが15%以
下であれば構成する0.1〜1.0デニルのPVA系繊維
本数が多くなり、かかる繊維で形成される微細孔
数が多く、かつかかる繊維交点に於けるかえるの
水かき状皮膜が少なく通気抵抗が小さく、かつ多
量の微細ダストを捕捉しても圧損が増加しにくく
長寿命である。 本発明で用いられる0.1〜1.0デニルのPVA繊維
は、粗層に於いてはPVA系バインダーとの接着
性がよいため、かかる層の強度及び剛性の付与に
作用し、密層に於いてはかかるPVA繊維によつ
て微細網目を形成し、更にPVA系バインダーと
の接着性がよいため、微細ダストの捕捉能力、強
度及び剛性付与に作用する。かかるPVA繊維は
通常のPVAより製造され、織度は0.1〜1.0デニ
ル、好ましくは0.2〜0.8デニルで、水中溶解温度
は90℃以上がよい。繊度が0.1デニル以下では抄
造時の水中分散性が悪い為、均質地合の材が得
にくく、1.0デニル以上では紙力及び剛性が十分
に付与できなく好ましくない。水中溶解温度が90
℃以下では抄造後の乾燥時、溶解し主体繊維の役
割を果せず、好ましくない。アセタール化は行な
わない方が好ましいが、必要に応じ行なつてもよ
い。かかるPVA繊維で水中溶解温度が90℃〜110
℃でかつホルマール化していないものは抄造後の
湿紙乾燥時互いに接着し、PVA系バインダーを
減しても、材に必要な強度及び剛性が容易に得
られる。かかるPVA繊維より得られるPVA系バ
インダーの少ない材は、繊維交点に於けるかえ
るの水かき状皮膜が少ないため通気抵抗が小さく
長寿命であり、更に捕捉効率及び清浄効率もよ
く、非常に優れた性能を示す。 本発明で用いられる1.5〜10.0デニルの化合繊
維または天然繊維の単独あるいは混合物は粗層に
用いられ、繊度が大きく荒い網目を形成するた
め、粗大ダストを多量捕捉するに極めて有効であ
る。 かかる繊維の繊度は1.5〜10.0デニルがよく1.5
デニル以下では荒い網目が得にくく10.0デニル以
上では強度が低下し好ましくない。またかかる繊
維として、ポリエステル(ポリエチレンテレフタ
レート及び、ポリエステルの各種共重合体を含
む)繊維、ポリアクリロニトリル繊維、PVA繊
維、ポリアミド繊維、ポリエステルの各種共重合
体とポリエチレンテレフタレートの複合繊維、ポ
リエチレンとポリプロピレンの複合繊維、木綿、
コツトンリンター、麻、黄麻、リネン、レーヨ
ン、などがあげられるが、これらに限定されるも
のでない。特に本発明の材が、化合繊維のうち
200℃以下で溶融する繊維を10〜50%含有する場
合、コルゲート加工が可能になり、エヤーフイル
ター用ユニツトのジグザグ状ひだ数が増加でき非
常に好ましい。 更に1.5〜10.0デニルの化合繊維の少なくとも
一部が200℃以下で溶融する成分を外層に有する
複合繊維であり、かつ粗層にかかる複合繊維を10
〜70%含有する場合、コルゲートが容易にかかる
ため、過面積の拡大が可能で、過寿命が伸ば
しうる。そればかりか、かかる複合繊維は抄紙後
の乾燥で外層部分が溶融し互いに接着し合うた
め、PVA系バインダーを減しても容易に十分な
強度及び剛性が得られる。かかる複合繊維を含有
しかつPVA系バインダー量の少ない材は強度
及び剛性が損なわれることなく、PVA系バイン
ダーによるかえるの水かき状皮膜がほとんどな
く、また複合繊維の外層部が溶融しても流動しに
くいためかえるの水かき状皮膜ができにくく、そ
のため通気抵抗が小さく、長寿命であり、捕捉効
率及び清浄効率もよく、優れた性能を有してい
る。 本発明で用いられるPVA系バインダーは該
材を形成している繊維間を強固に接着し、強度及
び剛性付与に有効である。かかるバインダーは重
合度が500〜2500、ケン化度が85.0mol%以上の
ポリビニルアルコールあるいは各種変性ポリビニ
ルアルコールよりなり、かつ水中溶解温度が45〜
90℃、繊度が0.3〜10.0デニル、繊維長が1〜10
mmであるのが好ましい。 本発明の材は、湿式抄造法で、PVA繊維と
PVAバインダーの相互作用を有効に利用してい
るため、坪量が小さいにもかかわらず、強度が高
く、剛性が大きい。そのためエヤーフイルターユ
ニツトに組み立てる際、多数のジグザグ状ひだを
作ることができ、過面積の拡大が可能で過寿
命を大巾に伸ばしうる。かかる材の坪量は40〜
100g/m2、好ましくは50〜80g/m2がよい。ま
た粗層の坪量は、10〜90g/m2、好ましくは20〜
80g/m2がよく密層の坪量は10〜90g/m2好まし
くは20〜80g/m2がよい。材の坪量が40g/m2
以下では剛性が低下する為変形しやすくなり、エ
ヤーフイルター用ユニツト組立時の作業性が悪化
し、100g/m2以上では該ユニツトのひだ数が多
くとれず好ましくない。粗層の坪量が10g/m2
下ではダスト捕捉効率が悪化し、90g/m2以上で
は密層の坪量が減少するため清浄効率が悪化して
好ましくない。密層の坪量が10g/m2以下では清
浄効率が悪化し、90g/m2以上では通気抵抗が大
きく好ましくない。 本発明の材は通常の抄き合せ可能な湿式抄造
機で容易に製造できる。用いられる抄き網は、円
網、短網、長網、バーチフオーマー、ロトフオー
マーなどのいずれでもよく、少なくとも湿式抄造
機に粗層用と密層用の2つ以上の抄き網及びそれ
に伴なう工程があればよい。乾燥機はヤンキー型
でも多筒型でもよく、少なくとも該材の密層が
最初に乾燥機の加熱金属面に接するように仕込む
のが望ましい。またコルゲート可能な本発明のよ
り好ましい材はシングルフエーサーなどの通常
のコルゲーターで容易にコルゲートが付与でき、
コルゲーターの段ロールは山間距離1〜5mmのも
のが好ましい。 本発明の材は更に通常の金属ブラシでブラツ
シングするだけで容易に起毛でき、かかる起毛
材はダスト捕捉効率がよく、優れた過性能を示
し、非常に好ましい。 本発明の材は粗密構造を有し、粗層が0.1〜
1.0デニルのPVA繊維、1.5〜10.0デニルの化合繊
維または天然繊維の単独あるいは混合物、及び
PVA系バインダーよりなり、密層が0.1〜1.0デニ
ルのPVA繊維及びPVA系バインダーよりなり、
粗層は構成繊維よりなる網目が荒く、強度が高
く、更に剛性が大きい紙層で、粗大ダストを多量
捕捉でき、密層は構成繊維よりなる網目が非常に
小さく、その数が多いため清浄効率が優れている
更にかかる材は樹脂加工を行なうことなしに、
湿式抄造法のみで生産でき安価でフエノールなど
による環境悪化もなく、性能、コスト、生産性の
面で優れている。 本発明に於ける捕捉効率は、JIS−Z−8901の
試験用ダスト8種1g/m2の発じんダストを風速
が4.8cm/secの条件で過抵抗が200mmH2Oに達
するまで投影面積で350cm2の材が補えたダスト
量である。清浄効率は、前記捕捉効率の試験で、
材が補えたダスト量を、材を通過したダスト
量と材が補えたダスト量の和で割り100倍した
値である。通過抵抗は、350cm2の材にダストを
用いないで、40cm/secの風速で空気を通過させ
たときの圧損である。剛性は、幅15mm長さ300mm
の材をJIS−L−1018の45゜カンチレバー法で測
定した値で、かかる値が150mmを越える場合には
斜面を延長して測定する。コルゲートは通常のコ
ルゲーターで付与したものであつて、山間距離が
1〜5mm、山と谷の差が0.1〜1.0mmの波状であ
る。かかるコルゲートにより材の腰が強くな
り、エヤーフイルター用ユニツト製造時又は使用
時に材が互いに接触するのが防止でき、ジグザ
グ状ひだ数が増加できる。 本発明で用いられる%は特にことわりがない限
りすべて重量%である。 以下実施例で本発明を説明する。 実施例 1 抄き合せ可能な円網2槽−ヤンキードライヤー
よりなる抄造機で、一方のチエストに粗層用に
0.8デニルで長さ3mmホルマー化度25%、水中溶
解温度112℃のPVA繊維(以下VPB083X3とい
う)60%、2デニルで繊維長が5mmのポリエステ
ル繊維(以下EP203X5という)30%、1デニル
で長さ3mmの水中溶解温度が60℃のPVA系バイ
ンダー(以下VPB105−2X3という)10%よりな
る紙料を調整し、他方のチエストに密層用に
VPB083X3 80%、VPB105−2X3 20%よりなる
紙料を調整し、密層がヤンキードライヤーに接す
るように仕込み、通常の方法で粗層坪量が18.8
g/m2、密層坪量が44.0g/m2で合計坪量が62.8
g/m2である材を抄造した。 実施例 2 抄き合わせ可能な短網2槽−ヤンキードライヤ
ーよりなる抄造機で、一方のチエストに粗層用に
0.5デニルで繊維長さが3mm、水中溶解温度が102
℃のPVA繊維(以下VPB052X3という)60%、
EP203X5 30%、VPB105−2X3 10%よりなる紙
料を調整し、他方のチエストに密層用に
VPB052X3 80%、VPB105−2X3 20%よりなる
紙料を調整し、密層がヤンキードライヤーに接す
るように仕込み、通常の方法で粗層坪量が43.9
g/m2、密層坪量が21.9g/m2で合計坪量が65.8
g/m2である材を抄造した。 実施例 3 実施例1の方法で、粗層がVPB052X3 72%、
2デニルで繊維長が5mmのレーヨン繊維(以下レ
ーヨン2X5という)20%、VPB105−2X3 8%よ
りなり、密層用がVPB052X3 90%、VPB105−
2X3 10%よりなり、粗層坪量が22.7g/m2、密
層坪量が34.1g/m2で合計坪量が56.8g/m2であ
る材を抄造した。 実施例 4 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 50%、
2デニルで繊維長が5mmのポリプロピレン繊維
(以下PP2X5という)40%、VPB105−2X3 10%
よりなり、密層がVPB052X3 80%、VPB105−
2X3 20%よりなり、粗層坪量が38.2g/m2、密
層坪量が25.5g/m2で、合計坪量が63.7g/m2
材を抄造する。かかる材をシングルフエーサ
ー型コルゲーターで、接着剤を使用せず、段ロー
ル温度180℃の条件で山間距離3mmのコルゲート
加工した。 実施例 5 実施例4の方法で、粗層がVPB052X3 50%、
3デニルで繊維長5mm、融点100〜110℃のポリエ
チレンが外層で、融点165〜170℃のポリプロピレ
ンが内層である複合繊維(以下EA3X5という)
40%、VPB105−2X3 10%よりなり、密層が
VPB052X3 80%、VPB105−2X3 20%よりな
り、粗層坪量が43.6g/m2、密層坪量が21.8g/
m2で合計坪量が65.4g/m2である材を抄造し、
更に段ロール温度150℃、山間距離3mmでコルゲ
ート加工した。 実施例 6 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 60%、
平均繊度が2.3デニルで平均繊維長が3.4mmのコツ
トンリンター(以下コツトンリンターという)10
%、6デニルで繊維長が5mmの木綿(以下木綿と
いう)20%、VPB105−2X3 10%よりなり、密
層がVPB052X3 70%、VPB105−2X3 30%より
なり、粗層坪量が36.5g/m2、密層坪量が24.3
g/m2で合計坪量が60.8g/m2である材を抄造
した。 実施例 7 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 50%、
PP2X5 30%、4デニルで繊維長が5mmの融点が
110℃である共重合体ポリエステル繊維(以下
CoPET4X5という)10%、VPB105−2X3 10%
よりなり、密層がVPB052X3 80%、VPB105−
2X3 20%よりなり粗層坪量が37.5g/m2、密層
坪量が25.0g/m2で合計坪量が62.5g/m2である
材を抄造し、更にかかる材の表面を真ちゆう
ブラシで5回なぜ、起毛した。 比較例 1 短網−ヤンキードライヤー抄造機で
VPB052X3 70%、EP203X5 15%、VPB105−
2X3 15%よりなる単層で坪量が58.5g/m2
材を通常の方法で抄造した。 比較例 2 実施例2の方法で、粗層が3デニルで繊維長が
9mm、水中溶解温度が106℃のPVA繊維(以下
VPB302X9という)60%、EP203X5 30%、
VPB105−2X3 10%よりなり、密層が
VPB052X3 80%、VPB105−2X3 20%よりな
り、粗層坪量が43.1g/m2、密層坪量が21.6g/
m2で合計坪量64.7g/m2の材を抄造した。 比較例 3 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 90%、
VPB105−2X3 10%よりなり、密層が
VPB052X3 80%、VPB105−2X3 20%よりな
り、粗層坪量が45.9g/m2、密層坪量が23.0g/
m2で合計坪量が68.9g/m2の材を抄造した。 比較例 4 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 60%、
0.5デニルで繊維長5mmのポリエステル繊維(以
下EP053X5という)30%、VPB105−2X3 10%
よりなり、密層がVPB052X3 80%、VPB105−
2X3 20%よりなり、粗層坪量が43.5g/m2、密
層坪量が21.8g/m2で合計坪量が65.3g/m2であ
る材を抄造した。 比較例 5 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 60%、
EP203X5 30%、VPB105−2X3 10%よりなり、
密層がVPB052X3 80%、VPB105−2X3 20%よ
りなり、粗層坪量が4.2g/m2、密層坪量が56.8
g/m2で合計坪量が61.0g/m2である材を抄造
した。 比較例 6 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 60%、
EP203X5 30%、VPB105−2X3 10%よりなり、
密層がVPB052X3 80%、VPB105−2X3 20%よ
りなり、粗層坪量が41.8g/m2、密層坪量が3.8
g/m2で合計坪量が45.6g/m2である材を抄造
した。 比較例 7 実施例2の方法で、粗層がVPB052X3 20%、
EP203X5 30%、VPB105−2X3 50%よりなり、
密層がVPB052X3 80%、VPB105−2X3 20%よ
りなり、粗層坪量が42.3g/m2、密層坪量が28.2
g/m2で、合計坪量が70.5g/m2である材を抄
造した。 比較例 8 比較例1の方法で、レーヨン2X5 20%、コッ
トンリンター70%、VPB105−2X3 10%の材
を抄造する。かかる材にフエノール樹脂エマル
ジヨンを材重量に対し30%含浸後、60℃で乾燥
し実施例4の方法でコルゲート加工した。以上の
実施例及び比較例の材性能を第1表に示す。
【表】
【表】
【表】 実施例1は、粗層が0.1〜1.0デニルのPVA繊
維、1.5〜10.0デニルの化合繊維及びPVA系バイ
ンダーよりなり、密層が0.1〜1.0デニルのPVA繊
維及びPVA系バインダーよりなり、粗密構造を
有しているため、裂断長(強力)及び剛性が大き
く、更にダスト捕捉効率が良好であり更に清浄効
率もよく、優れた材である。実施例2および6
は、0.1〜1.0デニルのPVA繊維が90〜110℃の水
中溶解温度を有しかつ1.5〜10.0デニルの化合繊
維あるいは天然繊維がポリエステル繊維(実施例
2)あるいはコツトンリンター及び木綿(実施例
6)であり、いずれも本発明の材で、裂断長及
び剛性が実施例1より更に大きくダスト捕捉効率
が良好である上に清浄効率もよく、優れた材で
ある。実施例3は、PVA系バインダーが粗層8
%、密層10%で取扱いに必要な強力は十分あり、
特に捕捉効率が大きく、通気抵抗が小さく、清浄
効率もよく、優れた材である。実施例4は、粗
層の1.5〜10.0デニルの化合繊維あるいは天然繊
維に融点168℃のポリプロピレン繊維を用い、更
にコルゲート加工した材であつて、コルゲート
加工した分だけダスト捕捉効率がよく優れた材
である。実施例5は実施例4のポリプロピレン繊
維の代りにポリエチレンとポリプロピレンよりな
る複合繊維を用い、ダスト捕捉効率及び通気抵抗
が実施例4より更に良く、優れた材である。実
施例7は、本発明の材に起毛加工したもので、
かかる加工品は、ダスト捕捉効率が非常に良く優
れた材である。 これらに対し比較例1は、合計で実施例2と同
一組成であるが、単層で粗大ダストを多量捕捉す
る層と微細ダストを確実に捕捉する層の区分けが
なく、ダスト捕捉効率および清浄効率の両者共に
悪く好ましくない。比較例2は、粗密構造を有し
ているが、粗層に0.1〜1.0デニルのPVA繊維がな
く、裂断長が小さく好ましくない。比較例3およ
び4は、粗層に1.5〜10.0デニルの化合繊維ある
いは天然繊維がなく緻密構造であるため、ダスト
捕捉効率及び通気抵抗が悪く好ましくない。比較
例5は、粗層の坪量が4.2g/m2で小さいためダ
スト捕捉効率及び通気抵抗が悪く好ましくない。
比較例6は、密層の坪量が小さいため清浄効率が
悪く好ましくない。比較例7は、粗層のPVA系
バインダーが多すぎるためダスト捕捉効率が悪く
好ましくない。比較例8は、コットンリンターを
主成分とした紙にフエノール加工及びコルゲート
加工したもので、フエノール加工で目詰りされか
つ0.1〜1.0デニルのPVA繊維がないため、ダスト
捕捉効率、清浄効率及び通気抵抗が悪く好ましく
ない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 湿式抄造法により得られる粗密構造を有する
    不織シート状物であつて、粗層が0.1〜1.0デニル
    のポリビニルアルコール繊維5〜80%、1.5〜
    10.0デニルの化合繊維または天然繊維の単独ある
    いは混合物10〜90%、及びポリビニルアルコール
    系繊維状バインダー5〜30%よりなり、密層が
    0.1〜1.0デニルのポリビニルアルコール繊維60〜
    98%、ポリビニルアルコール系繊維状バインダー
    2〜40%よりなるエヤーフイルター用材。 2 粗層および密層の坪量が各々10〜90g/m2
    あり、かかる粗層と密層よりなる該材の坪量が
    40〜100g/m2である特許請求の範囲第1項記載
    のエヤーフイルター用材。 3 0.1〜1.0デニルのポリビニルアルコール繊維
    の水中溶解温度が90〜110℃である特許請求の範
    囲第1項または第2項記載のエヤーフイルター用
    材。 4 ポリビニルアルコール系繊維状バインダーが
    粗層に5〜15%、密層に2〜15%含有されている
    特許請求の範囲第1項、第2項または第3項記載
    のエヤーフイルター用材。 5 1.5〜10.0デニルの化合繊維の少なくとも一
    部が、200℃以下で溶融する繊維であり粗層にお
    いてかかる熱溶融性繊維が10〜50%含有されてい
    る特許請求の範囲第1項、第2項、第3項または
    第4項記載のエヤーフイルター用材。 6 1.5〜10.0デニルの化合繊維の少なくとも一
    部が、200℃以下で溶融する成分を外層に有する
    複合繊維であり、粗層においてかかる複合繊維が
    10〜70%含有されている特許請求の範囲第1項、
    第2項、第3項または第4項記載のエヤーフイル
    ター用材。 7 粗層表面が起毛されている特許請求の範囲第
    1項、第2項、第3項、第4項、第5項または第
    6項記載のエヤーフイルター用材。
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