JP2000080590A - 電気掃除機集塵袋用紙 - Google Patents

電気掃除機集塵袋用紙

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JP2000080590A
JP2000080590A JP24803698A JP24803698A JP2000080590A JP 2000080590 A JP2000080590 A JP 2000080590A JP 24803698 A JP24803698 A JP 24803698A JP 24803698 A JP24803698 A JP 24803698A JP 2000080590 A JP2000080590 A JP 2000080590A
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vacuum cleaner
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biodegradable
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Yoshinobu Omae
好信 大前
Hisashi Nagi
比佐志 凪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】土中埋没等の廃棄が可能であり、且つ大きな吸
引力を有する電気掃除機にも対応できる高い強力を有す
る電気掃除機集塵袋用紙を提供すること。 【解決手段】 粗密2層の抄き合わせ用紙であって、粗
層が生分解性繊維20%〜70%、麻、及び、あるいは
木材パルプ28%〜78%、及びポリビニルアルコール
繊維状バインダー2%〜20%で構成され、該抄き合わ
せ用紙の坪量が35g/m2 〜80g/m2 であり、且
つ粗層の坪量が該抄き合わせ用紙の坪量の20%〜80
%であることを特徴とする電気掃除機集塵袋用紙。ま
た、前記生分解性繊維には融点の異なる2成分の生分解
性熱可塑性重合体を用いた生分解性繊維を使用すること
を特徴としており、さらには、粗層を構成する用紙の平
均ポアサイズが150μm〜250μm、密層を構成す
る用紙の平均ポアサイズが10μm〜30μmである電
気掃除機集塵袋用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生分解性を有する使
い捨て可能な電気掃除機集塵袋用紙に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】使い捨ての集塵袋を用いた電気掃除機は
ごみ処理の簡便さと微細なゴミの捕集性の良さから広く
普及している。この種の電気掃除機に用いられる集塵袋
用紙は、粗密2層の抄き合わせ用紙で、粗層はレーヨ
ン、木材パルプ、及びポリビニルアルコール(以後PV
Aという)繊維状バインダーよりなり、大きなゴミの捕
集に適し、また、密層は麻、木材パルプ、及びPVA繊
維状バインダーよりなるか、あるいはかかる麻の一部を
マイクロガラスに入れ替えてなり、微細はゴミの捕集に
適するため、大きなゴミから微細なゴミまで捕集でき、
且つ圧力損失が上昇しにくい構造を有している。しかし
ながら、電気掃除機の吸引力向上とともに集塵袋用紙の
強力が不足するといった問題から、現在は前記組成に共
重合ポリエステル繊維や、ポリオレフィン繊維をバイン
ダー繊維として集塵袋用紙の強力の改善を図っている
が、これらの繊維は生分解性を有していないため、使い
捨てとはいいながらそのまま土中埋没等の廃棄ができな
いのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、土中
埋没等の廃棄が可能な生分解性を有する使い捨て電気掃
除機集塵袋用紙であり、且つ大きな吸引力を有する電気
掃除機にも対応できる強力を有する電気掃除機集塵袋用
紙を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述した
目的を達成すべく鋭意検討した結果、粗密2層の抄き合
わせ用紙であって、2成分以上の融点の異なるの生分解
性熱可塑性重合体を用いた繊維を使用することにより、
電気掃除機集塵袋用紙の強力保持、及び土中埋没等の廃
棄を可能な生分解性を有する使い捨て電気掃除機集塵袋
用紙が得られることを見出したものである。
【0005】すなわち、本発明は、粗密2層の抄き合わ
せ用紙であって、粗層が生分解性繊維20%〜70%、
麻、及び、あるいは木材パルプ28%〜78%、及びポ
リビニルアルコール繊維状バインダー2%〜20%で構
成され、該抄き合わせ用紙の坪量が35g/m2 〜80
g/m2 であり、且つ粗層の坪量が該抄き合わせ用紙の
坪量の20%〜80%であることを特徴とする電気掃除
機集塵袋用紙である。また、前記生分解性繊維には融点
の異なる2成分の生分解性熱可塑性重合体を用いた生分
解性繊維を使用することを特徴としており、さらには、
粗層を構成する用紙の平均ポアサイズが150μm〜2
50μm、密層を構成する用紙の平均ポアサイズが10
μm〜30μmであることを特徴とした電気掃除機集塵
袋用紙である。
【0006】以下に本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明における粗層を構成する生分解性繊維として
は、生分解性熱可塑性重合体を使用した繊維であれば良
く、例えば、ポリ乳酸を主成分とする重合体、ポリブチ
レンサクシネート、ポリエチレンサクシネート等の脂肪
族ポリエステル、あるいは脂肪族ポリエステルアミド等
を使用した繊維が挙げられる。
【0007】繊維の構造としては単独の生分解性熱可塑
性重合体を用いた繊維であってもよいが、融点の異なる
2成分以上の生分解性熱可塑性重合体を用いた複合繊維
が好ましい。その形状としては2層以上の鞘芯型、2層
以上の偏芯鞘芯型、サイドバイサイド型、並列分割型、
扇状分割型、あるいは海島型等が好ましく用いられる。
但し、2層以上の鞘芯型、2層以上の偏芯鞘芯型、ある
いは海島型を用いる場合には繊維の表面層に低融点の生
分解性熱可塑性重合体を用いる必要がある。これは表面
層の低融点成分が紙を構成する際のバインダー成分とし
て寄与するためである。
【0008】低融点の生分解性熱可塑性重合体の融点は
好ましくは100℃以上である。これは製糸時、特にポ
リマーをノズルから紡出する際の繊維膠着を避けるた
め、及び延伸後繊維を乾燥する段階での繊維膠着を避け
るためである。
【0009】本発明における生分解性繊維には酸化防止
剤、艶消し剤、帯電防止剤、消臭剤、芳香剤、難燃剤等
が添加されていても何等問題はないが、それらの添加剤
は生態系に悪影響を及ぼさないことが基本であり、その
添加量もあくまで微量としなければならない。また、該
生分解性複合繊維に不織布製造工程通過性向上を目的と
した油剤を付与してもかまわない。但し、この油剤につ
いても生態系に悪影響を及ぼさないこと、油剤付与量は
あくまで微量とすることが必要である。
【0010】繊度、繊維長については湿式不織布(紙)
として使用するため繊度が0.1デニール〜20デニー
ル、繊維長が1mm〜20mmの範囲が好ましく、特に
好ましくは繊度が0.3デニール〜10デニール、繊維
長が3mm〜15mmの範囲で、アスペクト比(繊維長
/繊維径)が50〜2000が好ましい。アスペクト比
が50未満の場合、紙の強力が著しく低下し、電気掃除
機集塵袋用紙として用いた時、電気掃除機集塵袋用紙が
破裂するといった問題が生じるため好ましくない。逆に
アスペクト比が2000を越えると抄造する際に繊維の
分散不良を招き、紙の強力が著しく低下するとともに、
紙の目付斑、ポアサイズ斑を生じ、こちらも電気掃除機
集塵袋用紙として好ましくないものとなってしまう。
【0011】繊維の製造については生分解性熱可塑性重
合体を溶融し、口金から吐出、紡糸、延伸するといった
一般的な製糸方法により得ることができる。
【0012】本発明の電気掃除機集塵袋用紙を構成する
麻としてはマニラ麻が好ましく用いられる。マニラ麻は
直径が全長に渡って均一であり、繊維長が2.5mm〜
12mmで均一な紙を抄造するのに好ましい。また、木
材パルプとしては通常の針葉樹、あるいは広葉樹より得
られるクラフトパルプ、サルファイトパルプ、グランド
パルプ、ケミカルパルプ、サーモメカニカルパルプ等が
挙げられる。叩解度はCSFで100〜750mlが好
ましい。
【0013】PVA繊維状バインダーとしては集塵袋用
紙の強力付与に重要であり、通常のPVAあるいは各種
変性PVAを原料に得られるものであって、水中溶解温
度が40℃〜90℃、繊度が0.3デニール〜10デニ
ール、繊維長が1mm〜10mmであるのが好ましい。
【0014】本発明の電気掃除機集塵袋用紙の粗層は
麻、及び、あるいは木材パルプとPVA繊維状バインダ
ーによりなる強固に接着された目詰め構造を生分解性繊
維で広げたもので、該生分解性繊維の接着により、前記
の強固に接着された特徴がそのまま活かされ強力が強
く、また、該生分解性繊維が繊維交点以外では変形しに
くいため、広げられた空間は目詰めされず、圧力損失が
上昇しにくい。そのためかかる粗層を有する電気掃除機
集塵袋用紙は吸引力の強い電気掃除機に使用しても十分
耐えうるものとなる。
【0015】本発明の粗層における生分解性繊維の割合
は20%〜70%、麻、及び、あるいは木材パルプの割
合は28%〜78%、PVA繊維状バインダーの割合は
2%〜20%で構成されることを特徴としている。該生
分解性繊維の割合が20%未満では麻、及び、あるいは
木材パルプとPVA繊維状バインダーよりなる目詰め構
造が広げられず、圧力損失が上昇しやすく、逆に70%
を越えると安価な抄紙原料である麻や木材パルプ量が減
少し、コスト的に不利になる。
【0016】また、麻、及び、あるいは木材パルプの割
合が28%未満の場合はコスト的に不利となり、78%
を越えると生分解性繊維量が減少するため目詰め構造が
広げられなくなり、圧力損失の上昇を招くので好ましく
ない。
【0017】さらに、PVA繊維状バインダーの割合が
2%未満では電気掃除機集塵袋用紙とした時の強力が弱
くなるため好ましくなく、20%を越えると生分解性繊
維を混抄してもPVA繊維状バインダーの溶解皮膜が多
くでき、圧力損失が上昇するため好ましくない。
【0018】前記組成を粗層とする抄き合わせ用紙の坪
量は電気掃除機集塵袋用紙の圧力損失、及び強力の点か
ら35g/m2 〜80g/m2 が好ましく、さらに好ま
しくは50g/m2 〜70g/m2 である。つまり、坪
量が35g/m2 未満の場合は電気掃除機の吸引力が高
い場合、強力が保持できずに破裂を招き、坪量が80g
/m2 を越えると圧力損失が上昇するため好ましくな
い。
【0019】また、本発明は粗層の坪量が該抄き合わせ
用紙の坪量の20%〜80%であることを特徴としてお
り、粗層の坪量が該抄き合わせ用紙の坪量の20%未満
では圧力損失の上昇、及び強力不足を生じ、粗層の坪量
が該抄き合わせ用紙の坪量の80%を越えると密層の比
率が小さくなり、微細なゴミの捕集効果が低下し、電気
掃除機集塵袋用紙として不適なものとなってしまう。
【0020】粗層を構成する用紙の平均ポアサイズとし
ては150μm〜250μmが好ましい。これは平均ポ
アサイズが150μm未満の場合では微細なゴミを粗層
で捕集し圧力損失の上昇を招き、250μmを越えた場
合は粗大なゴミまで密層が捕集することとなるために圧
力損失の上昇を招くためである。
【0021】密層については偏平な木材パルプ、偏平で
細かい麻、強固な接着作用を有するPVA繊維状バイン
ダー等よりなり、これに生分解性繊維が混抄されていて
も何ら問題はない。但し、その際の生分解性繊維につい
ては後述する平均ポアサイズの用紙とするためにその繊
維径は小さい方が良く、1μm〜3μmの繊維が好まし
い。
【0022】密層の平均ポアサイズとしては10μm〜
30μmが好ましい。これは粗層を通過した微細なゴミ
を密層で捕集するためで、密層の平均ポアサイズが10
μm未満になると圧力損失が大きく、平均ポアサイズが
30μmを越えると微細なゴミを捕集できないといった
問題が生じるためである。
【0023】以上のような粗層、及び密層を有する抄き
合わせ用紙は通常の抄き合わせ可能な湿式抄紙機を用い
て容易に形成することができる。用いられる抄き網とし
ては円網、短網、及び長網等が挙げられ、それらの組み
合わせにより2層の抄き合わせを行うのが一般的であ
る。乾燥機としてはヤンキー型、多筒型等が挙げられ
る。また、抄紙後、強力アップ、あるいは厚さ調整等の
目的により、熱プレスやヒートエンボス等の処理を行っ
ても何ら差し支えない。
【0024】
【実施例】以下、本発明をさらに実施例を挙げて具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0025】実施例におけるシート強力の測定方法はJ
IS P 8113「紙及び板紙の引張強さ試験方法」
に従い測定した。
【0026】ポアサイズについてはコールター・エレク
トロニクス社製:Colter POROMETER
により測定した。
【0027】捕集効率は0.85m3 /hrの流量でJ
IS Z 8901に規定される試験ダスト11種0.
5gを吸引し、直径7cmの試料がダストを捕集する時
のダストの捕集量とダストの通過量より以下の式で算出
した。 捕集効率(%)=(ダスト捕集量)/(ダスト捕集量+
ダスト通過量)×100
【0028】圧力損失はJIS L 1018で示され
るブラジール型試験機にダストを捕集する前の試料を装
着し、風速4.3cm/secで測定した時の圧力差
(mmH2O)である。
【0029】本発明における%とはことわりのない限り
重量%を意味する。
【0030】実施例1:ポリ乳酸を主成分とする融点が
170℃の重合体芯成分、乳酸のL体とD体の共重合体
で融点が130℃の重合体を鞘成分として1.5デニー
ル、5mmの生分解性芯鞘型複合繊維を得た。粗層組成
としては、上記生分解性繊維を35%、叩解度(CS
F)650mlのN・B・KP(針葉樹晒硫酸塩パル
プ)を60%、及び水中溶解温度60℃で1デニール、
3mmのPVA繊維状バインダーを5%の組成のものを
用いた。密層組成としては、マニラ麻25%、CSF6
50mlのN・B・KPを70%、及び水中溶解温度6
0℃で1デニール、3mmのPVA繊維状バインダーを
5%の組成のものを用いた。
【0031】これら紙料を通常の短網―短網の組み合わ
せによる抄き合わせ可能な抄紙機と表面温度が140℃
のヤンキー型乾燥機を使用し、粗層の坪量:密層の坪量
=70:30、抄き合わせ用紙の坪量が48.9g/m
2 の電気掃除機集塵袋用紙を得た。その品質は表1の通
りであり、電気掃除機集塵袋用紙として好適な生分解性
を有する用紙であった。
【0032】実施例2:粗層に実施例1の生分解性繊
維、CSF650mlのN・B・KP、及びPVA繊維
状バインダーをそれぞれ55%、40%、5%の組成で
用い、密層には実施例1の繊維を同一組成で用いて、通
常の短網―短網の組み合わせによる抄き合わせ可能な抄
紙機と表面温度が140℃のヤンキー型乾燥機を使用
し、粗層の坪量:密層の坪量=30:70、抄き合わせ
用紙の坪量が75.2g/m2 の電気掃除機集塵袋用紙
を得た。品質は表1の通りであり、電気掃除機集塵袋用
紙として好適な生分解性を有する用紙であった。
【0033】比較例1:粗層に実施例1のCSF650
mlのN・B・KP、及びPVA繊維状バインダーをそ
れぞれ95%、5%の組成で用い、密層には実施例1の
繊維を同一組成で用いて、通常の短網―短網の組み合わ
せによる抄き合わせ可能な抄紙機と表面温度が140℃
のヤンキー型乾燥機を使用し、粗層の坪量:密層の坪量
=70:30、抄き合わせ用紙の坪量が50.4g/m
2 の電気掃除機集塵袋用紙を得た。品質は表1の通りで
あり、電気掃除機集塵袋用紙として不適な用紙であっ
た。
【0034】比較例2:粗層に実施例1の生分解性繊
維、CSF650mlのN・B・KP、及びPVA繊維
状バインダーをそれぞれ15%、80%、5%の組成で
用い、密層には実施例1の繊維を同一組成で用いて、通
常の短網―短網の組み合わせによる抄き合わせ可能な抄
紙機と表面温度が140℃のヤンキー型乾燥機を使用
し、粗層の坪量:密層の坪量=70:30、抄き合わせ
用紙の坪量が51.3g/m2 の電気掃除機集塵袋用紙
を得た。品質は表1の通りであり、電気掃除機集塵袋用
紙として不適な用紙であった。
【0035】比較例3:粗層に実施例1の生分解性繊
維、CSF650mlのN・B・KPをそれぞれ30
%、70%、組成で用い、密層には実施例1の繊維を同
一組成で用いて、通常の短網―短網の組み合わせによる
抄き合わせ可能な抄紙機と表面温度が140℃のヤンキ
ー型乾燥機を使用し、粗層の坪量:密層の坪量=30:
70、抄き合わせ用紙の坪量が70.1g/m2 の電気
掃除機集塵袋用紙を得た。品質は表1の通りであり、電
気掃除機集塵袋用紙として不適な用紙であった。
【0036】比較例4:粗層に実施例1の生分解性繊
維、CSF650mlのN・B・KP、及びPVA繊維
状バインダーをそれぞれ55%、40%、5%の組成で
用い、密層には実施例1の繊維を同一組成で用いて、通
常の短網―短網の組み合わせによる抄き合わせ可能な抄
紙機と表面温度が140℃のヤンキー型乾燥機を使用
し、粗層の坪量:密層の坪量=15:85、抄き合わせ
用紙の坪量が83.7g/m2 の電気掃除機集塵袋用紙
を得た。品質は表1の通りであり、電気掃除機集塵袋用
紙として不適な用紙であった。
【0037】比較例5:粗層に実施例1の生分解性繊
維、CSF650mlのN・B・KP、及びPVA繊維
状バインダーをそれぞれ55%、40%、5%の組成で
用い、密層には実施例1の繊維を同一組成で用いて、通
常の短網―短網の組み合わせによる抄き合わせ可能な抄
紙機と表面温度が140℃のヤンキー型乾燥機を使用
し、粗層の坪量:密層の坪量=90:10、抄き合わせ
用紙の坪量が30.9g/m2 の電気掃除機集塵袋用紙
を得た。品質は表1の通りであり、電気掃除機集塵袋用
紙として不適な用紙であった。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の電気掃除機集塵袋用紙は吸引力
の大きな電気掃除機に使用しても高強力のため破裂等の
問題もなく好適で、微細なゴミの捕集効率が良い電気掃
除機集塵袋用紙であって、且つ土中埋没等による廃棄が
可能な生分解性を有する使い捨て電気掃除機集塵袋用紙
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B062 AA00 AB31 AC05 4D019 BA12 BA13 BB05 BB10 BC20 BD01 BD02 CA04 CB04 CB08 4L055 AA01 AA07 AF09 AF21 AF33 AF47 AJ01 BD17 EA04 EA08 EA18 FA13 FA20 FA22 FA30 GA31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗密2層の抄き合わせ用紙であって、粗
    層が生分解性繊維20%〜70%、麻、及び、あるいは
    木材パルプ28%〜78%、及びポリビニルアルコール
    繊維状バインダー2%〜20%で構成され、該抄き合わ
    せ用紙の坪量が35g/m2 〜80g/m2であり、且
    つ粗層の坪量が該抄き合わせ用紙の坪量の20%〜80
    %であることを特徴とする電気掃除機集塵袋用紙。
  2. 【請求項2】 融点の異なる2成分以上の生分解性熱可
    塑性重合体を用いた生分解性繊維を使用した請求項1に
    記載の電気掃除機集塵袋用紙。
  3. 【請求項3】 粗層を構成する用紙の平均ポアサイズが
    150μm〜250μm、密層を構成する用紙の平均ポ
    アサイズが10μm〜30μmであることを特徴とする
    請求項1に記載の電気掃除機集塵袋用紙。
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