JPS6356811B2 - - Google Patents
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- JPS6356811B2 JPS6356811B2 JP59102306A JP10230684A JPS6356811B2 JP S6356811 B2 JPS6356811 B2 JP S6356811B2 JP 59102306 A JP59102306 A JP 59102306A JP 10230684 A JP10230684 A JP 10230684A JP S6356811 B2 JPS6356811 B2 JP S6356811B2
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- Japan
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- sheet
- filter
- filter paper
- nonwoven fabric
- paper
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D39/00—Filtering material for liquid or gaseous fluids
- B01D39/14—Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
- B01D39/16—Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres
- B01D39/1607—Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous
- B01D39/1623—Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being fibrous of synthetic origin
-
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- B01D39/18—Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres the material being cellulose or derivatives thereof
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、主として、電気掃除機用バツグフイ
ルターを製造するためのシート状物に関する。 (従来の技術) 従来、電気掃除機用バツグフイルターの素材と
しては、一般に抄紙法に基づいて製造された濾紙
が多く用いられている。そして、この種の濾紙は
その透気性と集塵能とを考慮して一重若しくは二
重構造下に製袋して、バツグフイルターとして掃
除機に装着使用していた。 ところで、このフイルター用濾紙の設計は前記
透気性と集塵能との兼ね合いから紙の密度と孔径
との比率制御を主に、例えば、その製造過程にお
いて二層抄紙加工を行ない、上層部と下層部とが
密度の異なつた紙質からなる紙層形成を行つて、
集塵能の向上を計るなどの企てがなされていた。 又、同様の主旨に基づき、二種類の紙質の異な
つた紙を二重に重ね合せて製袋する手段も一部実
用に供されてはいる。 然るに、この種フイルターにおける透気性と集
塵能とは本来二律反背的な要素を有すものである
ところから、上述のような各手段によつても理想
的なフイルター素材を得るには、加工技術上甚だ
困難で、未だ改良の余地が十分に残されている現
況にある。 (発明が解決しようとする問題点) そこで、このバツグフイルターに付いて、本発
明者らの種々の実験の結果、実用上好ましい集塵
能を期待できる密度の濾紙における目結りが該紙
の透気孔径に比して稍々大きい塵が濾紙面で重合
付着することに起因するところが大きいことに着
目し、本発明では、上述の従来技術の一層の改善
を計り、フイルター素材の空気流通過断面におけ
る密度に傾斜をもたせると共にこの間に空隙を設
けて、集塵能殊に目結りと漏れとの両面からフイ
ルター機能の向上を意図して開発されたものであ
る。 (問題点を解決するための手段) この目的のために、本発明では、繊維交絡によ
りシート状形態を維持する15〜85g/m2の不織布
と、15〜55g/m2の濾紙とからなり、両者が部分
的に結合して一体化されていることを特徴とする
フイルター用シート状物を提案する。 (作用) 本発明フイルター用シート状物によれば、これ
をもつてバツグフイルターを構成した場合、含有
塵気流は低密度の不織布を経て高密度の濾紙を通
過する間に、比較的粗目で透気空間の多い不織布
域では、透気孔径が小さくてその占める割合の少
ない濾紙域に対して、空気流絡における流速が遅
いので、この不織布での比較的大きい塵の阻止と
小粒塵の附着がなされ、次いで、前記両域間の空
隙域では、空気流に対する抵抗の少ない域から抵
抗の大きな域への変換領域であること、および、
粗目の不織布における繊維素の交絡した通気路か
ら出た空気流の乱流によつて、空気抵抗の大きな
濾紙面における微粒塵の重なり合いを防ぐような
作用が働く。2の作用の期待下に、濾紙自体の密
度を比較的高密にすることが可能となり、相乗的
に高い集塵能が期待できる。 (実施例) 以下に、本発明シート状物の好ましい図示実施
例に付いて説明する。 図において、1は不織布で、乾式法に基づく繊
維交絡によりシート状形態に構成されたもので、
例えば、その構成法として、本願出願人が先に提
案した昭和57年特許願第233998号に記載の手段が
適用可能である。そして、この不織布の組成とし
ては、レイヨン、ポリエステル、ポリオレフイン
及びアクリル繊維等を適宜組合せて用いることが
できる。 2は濾紙で、抄紙法に基づき構成され、マニラ
麻、木材パルプ及び各種の化学繊維を組合せて適
当な密度に設計したものが適用される。 そして、これ等不織布1と濾紙2とを、酢酸ビ
ニール、エチレン酢酸ビニール、アクリル共重合
物などの樹脂糊剤を用いて、通常のロールコート
法によるウエツトラミネーシヨン処理手段によつ
て、接合一体化してシート状に構成してある。 この接合に際して、不織布1の交絡繊維が形成
する筋状の表面構造を利用して、この不織布1の
表面筋山に前記糊剤を塗布して接合処理を行うこ
とによつて、この接合面における部分接着の構成
が可能となり、その結果、接合域に部分的な空隙
を作り出してある。 そして、この接合域における空隙を、より広げ
る構成として、第2図示の如く、一方の濾紙2に
クレーピング3を施して有効である。 尚、シート状物に構成された状態の不織布1の
表面は、その製造過程において、クレータ状の窪
みを形付けした凹凸構造体、或いは、図示状態の
ように、表面が汲状の凹凸条からなる構造体、更
には、前記凹凸又は凹凸条構造体にあつて、表面
におけるこの凹又は凹条が低密度であり、凸又は
凸条がより高密度に形成された構造体などが、本
発明の目的とするところに従い有効である。 加えて、前記接合手段としても、バインダーに
よる接合或はヒートシールによる接合など、接合
域における部分的な接合部と空隙とが存在する構
成下に適宜の手段を採用することができる。 このような構成よりなる本発明シート状物をも
つて、袋状に加工した電気掃除機用バツグフイル
ターによれば、機内に吸引された含有塵空気が当
該フイルターに達すると、先ず、上層の粗い目の
不織布1を通過する間に、各種太さの塵の一次濾
過がなされて比較的粗大な粒状塵が阻止されると
共に、この不織布1の域では繊維密度が下層の濾
紙2に対して極めて低く、従つて、通気路の占有
率が大きいことから、これを通る気流の速度が濾
紙2における気孔のそれに比して低速であり、交
絡した繊維間への微粒塵の附着が生じる。 そして、この不織布1の表面の凹凸は、表面積
の拡張であつて、該表面に密着等する塵片があつ
た場合でも、その通気能の低下を押えることがで
きると共に、この凹凸が条溝状に交互に配列され
ていることにより、表面附着の塵片は吸引気流に
よつて溝の深部に向けて移動するので、凸状部分
の表面目結りを防ぐことができる。従つて、表面
凹凸形状の場合も同様に、前記凸部分又は凸条部
分の表面域に占める割合を多くすること即ちこれ
等の占有密度を高密度に構成することによつて、
前記表面における目詰り防止能をより高めること
ができる。 次いで、上記不織布1の上層域を通過した空気
流は、透気孔径が小さく繊維密度の高い濾紙2か
らなる下層域に至るが、この下層域は前記構成に
よつて空気抵抗が強く、粗目により空気抵抗の小
さい上層域から両域の接合部の空隙に至つた空気
流は、この下層域の濾紙2の面で一旦阻止状態に
なり、しかも、上層域における交絡した繊維間の
通気路によつて撹拌状態にあるので、この空隙で
乱流状を提す。この乱流によつて、濾紙2の面上
における微粒塵の重積が阻止されるので、該面で
の微粒塵の附着が少ない。従つて、該濾紙2の設
計において予め想定した程度の微粒塵は、目結り
を引き起すことがない。 この空隙における作用は、該濾紙2にクレープ
を付与した第2図示の実施例において一層の効果
を発揮するが、このクレープ構成は必ずしも必要
ではなくて、平坦な濾紙面の構成においても、先
の機能が充分に発揮される。 そして、このように微粒塵の重なり合いによる
目結りを良く防ぎ得る結果、濾紙2としては、そ
の設計において通気孔径を小さく構成しても目結
りの惧れが少なくて、これによる除塵能を高める
ことができる。 かかる本発明シート状物からなるバツグフイル
ターの効果を確認するために、本発明品による実
施例と従来品の比較例とを次表に示す。
ルターを製造するためのシート状物に関する。 (従来の技術) 従来、電気掃除機用バツグフイルターの素材と
しては、一般に抄紙法に基づいて製造された濾紙
が多く用いられている。そして、この種の濾紙は
その透気性と集塵能とを考慮して一重若しくは二
重構造下に製袋して、バツグフイルターとして掃
除機に装着使用していた。 ところで、このフイルター用濾紙の設計は前記
透気性と集塵能との兼ね合いから紙の密度と孔径
との比率制御を主に、例えば、その製造過程にお
いて二層抄紙加工を行ない、上層部と下層部とが
密度の異なつた紙質からなる紙層形成を行つて、
集塵能の向上を計るなどの企てがなされていた。 又、同様の主旨に基づき、二種類の紙質の異な
つた紙を二重に重ね合せて製袋する手段も一部実
用に供されてはいる。 然るに、この種フイルターにおける透気性と集
塵能とは本来二律反背的な要素を有すものである
ところから、上述のような各手段によつても理想
的なフイルター素材を得るには、加工技術上甚だ
困難で、未だ改良の余地が十分に残されている現
況にある。 (発明が解決しようとする問題点) そこで、このバツグフイルターに付いて、本発
明者らの種々の実験の結果、実用上好ましい集塵
能を期待できる密度の濾紙における目結りが該紙
の透気孔径に比して稍々大きい塵が濾紙面で重合
付着することに起因するところが大きいことに着
目し、本発明では、上述の従来技術の一層の改善
を計り、フイルター素材の空気流通過断面におけ
る密度に傾斜をもたせると共にこの間に空隙を設
けて、集塵能殊に目結りと漏れとの両面からフイ
ルター機能の向上を意図して開発されたものであ
る。 (問題点を解決するための手段) この目的のために、本発明では、繊維交絡によ
りシート状形態を維持する15〜85g/m2の不織布
と、15〜55g/m2の濾紙とからなり、両者が部分
的に結合して一体化されていることを特徴とする
フイルター用シート状物を提案する。 (作用) 本発明フイルター用シート状物によれば、これ
をもつてバツグフイルターを構成した場合、含有
塵気流は低密度の不織布を経て高密度の濾紙を通
過する間に、比較的粗目で透気空間の多い不織布
域では、透気孔径が小さくてその占める割合の少
ない濾紙域に対して、空気流絡における流速が遅
いので、この不織布での比較的大きい塵の阻止と
小粒塵の附着がなされ、次いで、前記両域間の空
隙域では、空気流に対する抵抗の少ない域から抵
抗の大きな域への変換領域であること、および、
粗目の不織布における繊維素の交絡した通気路か
ら出た空気流の乱流によつて、空気抵抗の大きな
濾紙面における微粒塵の重なり合いを防ぐような
作用が働く。2の作用の期待下に、濾紙自体の密
度を比較的高密にすることが可能となり、相乗的
に高い集塵能が期待できる。 (実施例) 以下に、本発明シート状物の好ましい図示実施
例に付いて説明する。 図において、1は不織布で、乾式法に基づく繊
維交絡によりシート状形態に構成されたもので、
例えば、その構成法として、本願出願人が先に提
案した昭和57年特許願第233998号に記載の手段が
適用可能である。そして、この不織布の組成とし
ては、レイヨン、ポリエステル、ポリオレフイン
及びアクリル繊維等を適宜組合せて用いることが
できる。 2は濾紙で、抄紙法に基づき構成され、マニラ
麻、木材パルプ及び各種の化学繊維を組合せて適
当な密度に設計したものが適用される。 そして、これ等不織布1と濾紙2とを、酢酸ビ
ニール、エチレン酢酸ビニール、アクリル共重合
物などの樹脂糊剤を用いて、通常のロールコート
法によるウエツトラミネーシヨン処理手段によつ
て、接合一体化してシート状に構成してある。 この接合に際して、不織布1の交絡繊維が形成
する筋状の表面構造を利用して、この不織布1の
表面筋山に前記糊剤を塗布して接合処理を行うこ
とによつて、この接合面における部分接着の構成
が可能となり、その結果、接合域に部分的な空隙
を作り出してある。 そして、この接合域における空隙を、より広げ
る構成として、第2図示の如く、一方の濾紙2に
クレーピング3を施して有効である。 尚、シート状物に構成された状態の不織布1の
表面は、その製造過程において、クレータ状の窪
みを形付けした凹凸構造体、或いは、図示状態の
ように、表面が汲状の凹凸条からなる構造体、更
には、前記凹凸又は凹凸条構造体にあつて、表面
におけるこの凹又は凹条が低密度であり、凸又は
凸条がより高密度に形成された構造体などが、本
発明の目的とするところに従い有効である。 加えて、前記接合手段としても、バインダーに
よる接合或はヒートシールによる接合など、接合
域における部分的な接合部と空隙とが存在する構
成下に適宜の手段を採用することができる。 このような構成よりなる本発明シート状物をも
つて、袋状に加工した電気掃除機用バツグフイル
ターによれば、機内に吸引された含有塵空気が当
該フイルターに達すると、先ず、上層の粗い目の
不織布1を通過する間に、各種太さの塵の一次濾
過がなされて比較的粗大な粒状塵が阻止されると
共に、この不織布1の域では繊維密度が下層の濾
紙2に対して極めて低く、従つて、通気路の占有
率が大きいことから、これを通る気流の速度が濾
紙2における気孔のそれに比して低速であり、交
絡した繊維間への微粒塵の附着が生じる。 そして、この不織布1の表面の凹凸は、表面積
の拡張であつて、該表面に密着等する塵片があつ
た場合でも、その通気能の低下を押えることがで
きると共に、この凹凸が条溝状に交互に配列され
ていることにより、表面附着の塵片は吸引気流に
よつて溝の深部に向けて移動するので、凸状部分
の表面目結りを防ぐことができる。従つて、表面
凹凸形状の場合も同様に、前記凸部分又は凸条部
分の表面域に占める割合を多くすること即ちこれ
等の占有密度を高密度に構成することによつて、
前記表面における目詰り防止能をより高めること
ができる。 次いで、上記不織布1の上層域を通過した空気
流は、透気孔径が小さく繊維密度の高い濾紙2か
らなる下層域に至るが、この下層域は前記構成に
よつて空気抵抗が強く、粗目により空気抵抗の小
さい上層域から両域の接合部の空隙に至つた空気
流は、この下層域の濾紙2の面で一旦阻止状態に
なり、しかも、上層域における交絡した繊維間の
通気路によつて撹拌状態にあるので、この空隙で
乱流状を提す。この乱流によつて、濾紙2の面上
における微粒塵の重積が阻止されるので、該面で
の微粒塵の附着が少ない。従つて、該濾紙2の設
計において予め想定した程度の微粒塵は、目結り
を引き起すことがない。 この空隙における作用は、該濾紙2にクレープ
を付与した第2図示の実施例において一層の効果
を発揮するが、このクレープ構成は必ずしも必要
ではなくて、平坦な濾紙面の構成においても、先
の機能が充分に発揮される。 そして、このように微粒塵の重なり合いによる
目結りを良く防ぎ得る結果、濾紙2としては、そ
の設計において通気孔径を小さく構成しても目結
りの惧れが少なくて、これによる除塵能を高める
ことができる。 かかる本発明シート状物からなるバツグフイル
ターの効果を確認するために、本発明品による実
施例と従来品の比較例とを次表に示す。
【表】
尚、上記比較例1は濾紙の一重構造袋、比較例
2はレーヨン紙と濾紙との二重構造袋 の場合を示し、 本発明品の実施例1、2、3においては、 不織布;ポリエステル50%、レイヨン50% 濾紙;パルプ50%、マニラ麻20%、レイヨン30% 糊剤;アクリル共重合剤 6g/m2 の組成からなるものを用いた。 そして、実験結果は、 透気度;カーレーデンソメーター(JISP8117)
にて測定 漏れ;市販電気掃除機(吸込仕事率160w)に、
製袋したバツグフイルターを装着し、100gの
JIS第4種タルクを吸引させて、前記フイルタ
ーより漏れたタルクの比率(%)を示す。 目結り;上記タルク75gを吸引し終えたときの吸
引能力(風量)の減衰率(初期を100としての
%) によつて表示した。 又、本実験において、本発明シート状物の不織
の厚みを15g/m2以下にすると、その場合の目結
り防止機能が従来品程度になり、この厚みを増加
させるに従い目結り防止能が改善されるが、85
g/m2近度の厚みを境にそれ以上に厚みを増して
も目結り防止能の顕著な進展を望み得ない。そし
て、濾紙厚みを15g/m2以下にすると、本発明が
意図する漏れ防止の改善が阻われる一方、55g/
m2以上では透気度が急激に低下して有効でない。 (発明の効果) この実験によつても明らかな如く、本発明シー
ト状物は、不織布と濾紙とを部分接合して、その
厚み向きに密度傾斜と部分接合面における空隙を
構成したことによつて、集塵効果に優れ、特に、
目結りも漏れとの両面からフイルター機能の向上
を計り得て、漏れの少ない、しかも、目結りによ
る集塵能の低下が少なくて寿命の長い電気掃除機
用バツグフイルター用素材として極めて有用なる
ものである。 尚、本発明シート状物は、その顕著なフイルタ
ー機能からして、掃除機用バツグフイルターの他
に、その他のエアーフイルター用素材とし有効で
ある。
2はレーヨン紙と濾紙との二重構造袋 の場合を示し、 本発明品の実施例1、2、3においては、 不織布;ポリエステル50%、レイヨン50% 濾紙;パルプ50%、マニラ麻20%、レイヨン30% 糊剤;アクリル共重合剤 6g/m2 の組成からなるものを用いた。 そして、実験結果は、 透気度;カーレーデンソメーター(JISP8117)
にて測定 漏れ;市販電気掃除機(吸込仕事率160w)に、
製袋したバツグフイルターを装着し、100gの
JIS第4種タルクを吸引させて、前記フイルタ
ーより漏れたタルクの比率(%)を示す。 目結り;上記タルク75gを吸引し終えたときの吸
引能力(風量)の減衰率(初期を100としての
%) によつて表示した。 又、本実験において、本発明シート状物の不織
の厚みを15g/m2以下にすると、その場合の目結
り防止機能が従来品程度になり、この厚みを増加
させるに従い目結り防止能が改善されるが、85
g/m2近度の厚みを境にそれ以上に厚みを増して
も目結り防止能の顕著な進展を望み得ない。そし
て、濾紙厚みを15g/m2以下にすると、本発明が
意図する漏れ防止の改善が阻われる一方、55g/
m2以上では透気度が急激に低下して有効でない。 (発明の効果) この実験によつても明らかな如く、本発明シー
ト状物は、不織布と濾紙とを部分接合して、その
厚み向きに密度傾斜と部分接合面における空隙を
構成したことによつて、集塵効果に優れ、特に、
目結りも漏れとの両面からフイルター機能の向上
を計り得て、漏れの少ない、しかも、目結りによ
る集塵能の低下が少なくて寿命の長い電気掃除機
用バツグフイルター用素材として極めて有用なる
ものである。 尚、本発明シート状物は、その顕著なフイルタ
ー機能からして、掃除機用バツグフイルターの他
に、その他のエアーフイルター用素材とし有効で
ある。
第1図は本発明シート状物の一実施例を示す縦
断斜視図、第2図は同じく本発明シート状物の他
の実施例を示す縦断斜視図である。 1……不織布、2……濾紙、3……クレーピン
グ。
断斜視図、第2図は同じく本発明シート状物の他
の実施例を示す縦断斜視図である。 1……不織布、2……濾紙、3……クレーピン
グ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 繊維交絡によりシート状形態を維持する15〜
85g/m2の不織布と、15〜55g/m2の濾紙とから
なり、両者が部分的に接合して一体化されている
ことを特徴とするフイルター用シート状物。 2 前記不織布はその断面が凹凸構造を有する特
許請求の範囲第1項記載のフイルター用シート状
物。 3 前記不織布は、その断面が凹凸条構造であつ
て、該凹凸条が交互に縞模様状に配置している特
許請求の範囲第1項記載のフイルター用シート状
物。 4 前記凹又は凹条が低密度であり、前記凸又は
凸条が高密度である特許請求の範囲第2項又は第
3項記載のフイルター用シート状物。 5 前記濾紙は湿式法により得られたものである
特許請求の範囲第1項記載のフイルター用シート
状物。 6 前記濾紙はクレープを付与されたものである
特許請求の範囲第1項記載のフイルター用シート
状物。 7 前記不織布と前記濾紙とはバインダーにより
接合されている特許請求の範囲第1項記載のフイ
ルター用シート状物。 8 前記不織布と前記濾紙とはヒートシールによ
り接合されている特許請求の範囲第1項記載のフ
イルター用シート状物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10230684A JPS60244316A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | フイルタ−用シ−ト状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10230684A JPS60244316A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | フイルタ−用シ−ト状物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60244316A JPS60244316A (ja) | 1985-12-04 |
JPS6356811B2 true JPS6356811B2 (ja) | 1988-11-09 |
Family
ID=14323921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10230684A Granted JPS60244316A (ja) | 1984-05-21 | 1984-05-21 | フイルタ−用シ−ト状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60244316A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0645870A (ja) * | 1992-03-31 | 1994-02-18 | Raytheon Co | インピーダンス整合及びバイアス供給回路網 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH043608Y2 (ja) * | 1985-08-08 | 1992-02-04 | ||
JPS62210026A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-16 | Toray Ind Inc | 掃除機フイルタ |
JPS6443323A (en) * | 1987-08-12 | 1989-02-15 | Toyo Roki Seizo Kk | Filter medium |
JPS6443324A (en) * | 1987-08-12 | 1989-02-15 | Toyo Roki Seizo Kk | Filter medium |
DE19752143A1 (de) * | 1997-11-25 | 1999-05-27 | Mann & Hummel Filter | Filterelement |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54128871A (en) * | 1978-03-29 | 1979-10-05 | Toray Ind Inc | Unwoven cloth filter |
JPS5715813A (en) * | 1980-07-01 | 1982-01-27 | Toyo Roki Seizo Kk | Filter |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5738392Y2 (ja) * | 1978-05-30 | 1982-08-24 |
-
1984
- 1984-05-21 JP JP10230684A patent/JPS60244316A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54128871A (en) * | 1978-03-29 | 1979-10-05 | Toray Ind Inc | Unwoven cloth filter |
JPS5715813A (en) * | 1980-07-01 | 1982-01-27 | Toyo Roki Seizo Kk | Filter |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0645870A (ja) * | 1992-03-31 | 1994-02-18 | Raytheon Co | インピーダンス整合及びバイアス供給回路網 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60244316A (ja) | 1985-12-04 |
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