JPH045530Y2 - - Google Patents

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JPH045530Y2
JPH045530Y2 JP11149886U JP11149886U JPH045530Y2 JP H045530 Y2 JPH045530 Y2 JP H045530Y2 JP 11149886 U JP11149886 U JP 11149886U JP 11149886 U JP11149886 U JP 11149886U JP H045530 Y2 JPH045530 Y2 JP H045530Y2
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rail
holder
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pedestal
rail holder
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鉄道におけるレールの締結装置のう
ち、特に、スラブ軌道等コンクリート道床等のコ
ンクリート支承体にレールを締結するレールの締
結装置に関するものである。
(従来の技術) コンクリート道床等のコンクリート支承体にレ
ールを締結するレールの締結装置においては、レ
ールを確実に固定締結できることはもちろんであ
るが、レールの高さ位置及び左右方向の位置の微
調整機能と、レールを流れる電流がコンクリート
部分を介して漏洩するのを防ぐための電気絶縁性
を有することが重要な条件となつている。
そのため従来では、例えば第4図,第5図に示
すように、コンクリート支承体1のレール締結部
に、レールAの敷設方向に対して斜めに溝状の締
結座面2を形成し、該締結座面2の中央にレール
Aの高さ調整用パツキン3,絶縁用軌道パツド4
を介してレールAを載置し、レール押えとなる一
対の板ばね6及びボルト7等でレールAを仮止め
し、かつ、前記締結座面2の両側に形成された横
圧受面2a,2bと前記板ばね6との間に楔状に
形成された受台8を差込み、レールAの左右方向
の位置調整、すなわち、軌道の軌間調整を行なつ
た後、前記ボルト7を緊締してレールAを締結固
定するようになされている。締結装置を構成する
主要部品である前記板ばね6や受台8等は、鋼材
を材料として形成されているため、板ばね6とボ
ルト7の頭部との間に座金9,9を介して合成樹
脂等で形成された絶縁カラー10を介在させて電
気絶縁性を確保する構造となつている。
これは、ナイロン等の合成樹脂成形品が鋼材成
型品に比べて各種の力学的強度が低いことによる
もので、その力学的立場から強度の高い鋼材によ
つて締結装置の基本構造を決め、その上で所要の
電気絶縁性を得るために、合成樹脂等で形成され
た絶縁部品を要所に介在させる構造としているも
のである。
(本考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記従来の構造のものでは、レ
ール押えとなる板ばねの高さ調整機能が小さく、
レールの敷設高さに応じて、高さの異なる受台を
使用する等して高さ調整をしなければならない場
合もあり部品点数が多くなり、複雑で高価なもの
となる傾向にあると共に、締結装置周辺の汚染が
著しい場合においては、電車線電流の漏洩に基く
電蝕を受けやすい等の問題があつた。
そこで本考案は、前記従来の問題点に鑑みてな
されたものであつて、締結装置の部品点数を減ら
し、安価に提供できるようにすると共に、電気的
絶縁性をより一層向上させ、電気的なトラブルが
発生することのない締結装置を提供することを目
的をするものである。
(問題点を解決するための手段) そのために本考案では、締結装置を構成する部
品のうち、最も重要な部品であるレール押えを電
気絶縁性を有する非導電性の合成樹脂製とするこ
とにより電気的絶縁性を確実なものとし、この場
合に生ずる合成樹脂の力学的強度の不足を、該レ
ール押えの形状によつて補うようにすると共に、
該レール押えと受台とで、該レール押えの高さ調
整ができるようにしたものである。
すなわち、本考案では、コンクリート道床等の
コンクリート支承体のレール締結部に、レールの
敷設方向に対して斜めに溝状の締結座面が形成さ
れ、該締結座面の横圧受面とレール押えとの間に
受台を介してレールの左右方向の位置調整をして
レールを締結するようになされたレールの締結装
置において、レール押えを非導電性の硬質の合成
樹脂でブロツク状に形成し、その外側面を、前記
締結座面の横圧受面と平行になるように斜めに形
成して該レール押えにレールの左右方向の位置調
整をする楔機能を付与し、かつ、該レール押えに
穿設するボルト挿通孔を、前記外側面と平行にな
る長孔とし、さらに、該レール押え具の上面に、
前記ボルト挿通孔が中央に位置するように長手方
向に前記外側面と平行な浅溝を形成すると共に、
受台を断面略L字形に形成し、かつ、該受台の水
平部上面と、該水平部上面と接合するレール押え
の下面に、レール押えをレールの敷設高さ位置に
合せて調整できるようにした傾斜面をレールの敷
設方向に沿つて形成することにより初期の目的を
達成するようにしたものである。
(作用) 前記のように構成することにより、レールを仮
置きした後、レール押えと受台とを互いに適宜摺
動させてレール押えの高さをレールの敷設高さに
合せて調整した後、レール押えと受台とを一緒に
適宜前後方向に移動させてレールの左右方向の位
置を調整する。然る後、ボルトを緊締してレール
を締結固定する。
前記締結作業において、レール押えを高さや左
右方向の調整のために前後方向に移動させても、
該レール押えに穿設されたボルト挿通孔は締結座
面の横圧受面と平行に斜めに形成されているた
め、ボルトとの位置関係は変ることがない。又、
ボルトを緊締することによつて座金に掛る締結力
は、レール押えに形成された浅溝によつてボルト
挿通孔の周縁に掛ることがない。
(実施例) 以下本考案を図示せる実施例に随つて説明す
る。
aはコンクリート道床等コンクリート支承体b
にレールAを締結する締結装置であつて、レール
押え11,受台12,ボルト13,座金14及び
コイルバネ15等から構成されている。
コンクリート支承体bのレール締結部には、レ
ールAの敷設方向に対して斜めに溝状の締結座面
16が形成され、該締結座面16の両側をレール
Aの横圧受面16a,16bとしている。
レール押え11は電気絶縁性を有する非導電性
の硬質の合成樹脂でブロツク状に形成され、その
外側面11aは、前記締結座面16の横圧受面1
6a,16bと平行になるように斜めに形成さ
れ、該レール押え11を前後方向に移動させるこ
とによつて、レールAの左右方向の位置調整をす
るようになされている。
又、該レール押え11の上面11bの略中央に
は、上下方向に貫通するボルト挿通孔17が穿設
されている。該ボルト挿通孔17は前記外側面1
1bと平行になるように前後方向に斜めになる長
孔状に形成されている。
したがつて、レール押え11を締結座面16の
横圧受面16aもしくは16bに沿つて前後に移
動させても、該ボルト挿通孔17は、ボルト13
を螺挿する埋込栓18から外れることはない。
尚、該埋込栓18は、前記締結座面16の左右に
対状に埋設されている。
又、前記レール押え11の上面11bには、前
記ボルト挿通孔17が中央に位置するように長手
方向に沿つて、前記外側面11aと平行な浅溝1
9が形成されている。この浅溝19は、ボルト1
3を締込んだ時、座金14に掛る締結力を座金1
4の周囲に分散させ、ボルト挿通孔17の周縁に
掛るのを防止するものである。
又、前記レール押え11の外側面11aの上縁
には、座金14の回転を防止するフランジ20が
突設されている。
さらに、前記レール押え11の下面11cの内
側には、レールAの底部21に係合する係合段部
22がが形成され、又、該下面11cの外側に
は、受台12に係合する係合段部23が前後方向
に傾斜して形成されている。
又、受台12は、前記レール押え11と同様に
非電動性の硬質の合成樹脂で断面略L字形に形成
され、該受台12の前記レール押え11の係合段
部23と接合する水平部24の上面は、前記係合
段部23の傾斜面と合致する傾斜面に形成されて
いる。したがつて、該受台12と前記レール押え
11とを組合せ、互いに前後方向に摺動させるこ
とによつて、前記レール押え11の高さを調整す
ることができる。
尚、前記受台12のレール押え11の外側面1
1aに沿う垂直部25の上縁をレール押え11の
上面11bよりも高くなるように延設し、該延設
部を座金14の回転止めとして、前記レール押え
11の外側面11aの上縁に穿設したフランジ2
0を省略するようにしてもよい。
又、座金14は、一辺が前記フランジ20に合
致するように斜めになされた略方形をなす、いわ
ゆる角座金であつて、その一辺を前記フランジ2
0に係合させることにより、ボルト13の締付け
による回転を防止するようになされている。
前記のように構成された締結装置aによつてレ
ールAを締結するには、先ずレールAを高さ調整
用パンツキン26、絶縁用軌道パツド27を介し
てコンクリート支承体bの締結座面16上に所定
の高さをもつて載置し締結ボルト28を立て込
む。次に、レールAを締結座面16の横圧受面1
6a及び16bとの間とそれぞれレール押え11
と受台12とを嵌合させ、レール押え11の状面
11bに座金14及びコイルバネ15を載置す
る。然る後、レール押え11と受台12とを互い
に前後方向に摺動させてレール押え11の高さ
を、レールAの高さに調整して一方の係合段部2
2をレールAの底部21に係合させる。次に、レ
ール押え11と受台12とを同時に前後方向に移
動させ、レールAの左右方向の位置決め、すなわ
ち、軌間の調整をする。そして、最後にナツト1
3を緊締してレールAを締結固定する。
尚、前記実施例では受台12をレール押え11
と同様に非導電性の合成樹脂で形成したが、これ
に限ることなく該受台12は鋼製としてもよい。
但し、この場合には、座金14と該受台12とが
接触しないようにする。又、前記実施例では、座
金14を角座金とし、一辺をレール押え12のフ
ランジ20に係合させて回転しないようにした
が、必ずしもこれに限るものではなく、丸座金を
使用してもよい。この場合には前記フランジ20
はなくてもよい。又、前記実施例では締代の多い
コイルバネ15を使用したが、該コイルバネ15
に代えてバネ座金やワツシヤを使用してもよい。
(本考案による効果) 以上述べたように本考案によれば、締結装置を
構成する主要部品であるレール押えを非導電性の
硬貨の合成樹脂で形成したので、電気的絶縁性を
確実にし、電気的なトラブルを完全に解消するこ
とができた。
又、本考案によれば、レール押えの上面に浅溝
を形成し、座金に掛るボルトの締付力を分散さ
せ、該締付力をボルト挿通孔の周縁に掛らないよ
うにしたので、合成樹脂の力学的強度の不足を補
うことができた。
さらに本考案によれば、レール押えの外側面を
締結座面の横圧受面と平行になるように斜めに形
成し、かつ、該レール押えと受台との接合面に前
後方向に傾斜をつけたので、該レール押えと受台
とを適宜前後方向に移動させるだけで、レール押
えの高さ位置の調整とレールの左右方向の調整が
容易に行なえる。したがつて、当該締結装置は、
部品点数も少なく構造簡単にして安価に提供する
ことができる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるレールの締結装置を示す
平面図、第2図は同上の縦断正面図、第3図はレ
ール押えと受具との関係を示す分解斜視図、第4
図は従来のレールの締結装置を示す平面図、第5
図は同上の縦断正面図である。 Aはレール、aは締結装置、bはコンクリート
支承体、11はレール押え、12は受台、16は
締結座面、16a,16bは横圧受面、17はボ
ルト挿通孔、19は浅溝、22,23は係合断
部、24は水平部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリート道床等のコンクリート支承体のレ
    ール締結部に、レールの敷設方向に対して斜めに
    溝状の締結座面が形成され、該締結座面の横圧受
    面とレール押えとの間に受台を介してレールの左
    右方向の位置調整をしてレールを締結するように
    なされたレールの締結装置において、レール押え
    を非導電性の硬質の合成樹脂でブロツク状に形成
    し、その外側面を、前記締結座面の横圧受面と平
    行になるように斜めに形成して該レール押えにレ
    ールの左右方向の位置調整をする楔機能を付与
    し、かつ、該レール押えに穿設するボルト挿通孔
    を、前記外側面と平行になる長孔とし、さらに、
    該レール押え具の上面に、前記ボルト挿通孔が中
    央に位置するように長手方向に前記外側面と平行
    な浅溝を形成すると共に、断面略L字形に形成
    し、かつ、該受台の水平部上面と、該水平部上面
    と接合するレール押えの下面に、レール押えをレ
    ールの敷設高さ位置に合せて調整できるようにし
    た傾斜面をレールの敷設方向に沿つて形成したこ
    とを特徴とするレールの締結装置。
JP11149886U 1986-07-22 1986-07-22 Expired JPH045530Y2 (ja)

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JP2532552Y2 (ja) * 1988-12-10 1997-04-16 大和工業 株式会社 コンクリートマクラギへの床板締結構造

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JPS6318501U (ja) 1988-02-06

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