JPH0676401U - 軌間調整可能なレール締結装置 - Google Patents
軌間調整可能なレール締結装置Info
- Publication number
- JPH0676401U JPH0676401U JP2411493U JP2411493U JPH0676401U JP H0676401 U JPH0676401 U JP H0676401U JP 2411493 U JP2411493 U JP 2411493U JP 2411493 U JP2411493 U JP 2411493U JP H0676401 U JPH0676401 U JP H0676401U
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- Japan
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- rail
- anchor
- fastening device
- rail fastening
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レールの軌間調整が可能なレール締結装置を
提供すること。 【構成】 レール締結装置20は、上端にクリップ挿入
孔54が形成され下端にレールRと平行に突片29が突
設されたアンカー22と、一端56がクリップ挿入孔5
4に差込まれ他端57で断面I字状のレールRの下側フ
ランジFを押圧し中間部分55で支持体21を押圧する
ばねクリップ23と、支持体21にレールRと交差する
向きに埋め込まれ突片29を受け止めるアンカー抜止体
24とを有している。アンカー22は、アンカー抜止体
24に案内されてレールRに対して接近離間する方向に
位置調整可能に支持体21に具えられている。従って、
アンカー22の位置を調整すると、レール締結装置20
全体の位置を調整することができ、軌間調整を行える。
提供すること。 【構成】 レール締結装置20は、上端にクリップ挿入
孔54が形成され下端にレールRと平行に突片29が突
設されたアンカー22と、一端56がクリップ挿入孔5
4に差込まれ他端57で断面I字状のレールRの下側フ
ランジFを押圧し中間部分55で支持体21を押圧する
ばねクリップ23と、支持体21にレールRと交差する
向きに埋め込まれ突片29を受け止めるアンカー抜止体
24とを有している。アンカー22は、アンカー抜止体
24に案内されてレールRに対して接近離間する方向に
位置調整可能に支持体21に具えられている。従って、
アンカー22の位置を調整すると、レール締結装置20
全体の位置を調整することができ、軌間調整を行える。
Description
【0001】
本考案は、鉄道軌道において、レールを軌間(一対のレールの間隔)調整可能 に支持体に締結するための装置に関する。
【0002】
従来、コンクリートまくらぎ、コンクリート板、コンクリート道床等の支持体 にレールを締結するレール締結装置には、ボルト、ナットを使用したねじ込み式 のレール締結装置(図示省略)がある。 ところが、このねじ込み式のレール締結装置は、年月が経つとねじ部分に錆が 発生するとともに、泥が付着する等して、保守管理の際に、ボルト、ナットを回 すことができなくなる恐れがある。
【0003】 このため、定期的に、ボルト、ナットの緩みを点検しながら油を塗って錆付き を防止し、泥を除去しなければならず、保守管理に多大の労力を必要とするとい う問題点を有している。 仮に、油を塗らずに放置しておくと、ボルト、ナットが完全に回らなくなり、 締結装置をまくらぎごと廃棄処分しなければならず、保守管理費が高くなるとい う別の問題点も有している。
【0004】 そこで、このような問題点に対処するものとして、ねじ部分の無い無鋲釘式レ ール締結装置が考え出された。 この無鋲釘式レール締結装置は、専用の治具を使用しないとレールの取付け取 り外しができないようになっており、緩みの点検、塗油、増締め等の作業が不要 になり、省力化と安全性の向上につながるという利点を有しており、図4に示す ように、レールRをタイプレート10に押圧する2本の第1クリップ11,11 と、タイプレート10をまくらぎ12に押圧する2本の第2クリップ13,13 との都合4本のクリップでレールRをまくらぎ12に締結している。さらに、こ のレール締結装置14は、タイプレート10の四隅をまくらぎ12に押さえ付け る4本のねじ釘15,15と、このねじ釘15がねじ込まれる4本の埋込栓16 ,16を有している。
【0005】
ところが、このような無鋲釘式レール締結装置は、4本のクリップ、ねじ釘、 埋込栓等を必要とする構成になっているため、コスト高である、装置自身の取付 け取り外しに手間を要する、部品点数が多いことから装置全体が大きくなりがち である、軽量化が図れない等の問題点を有している。 さらに、このレール締結装置は、レールの軌間調整を行いにくい構成にもなっ ている。
【0006】
本考案は、上端にクリップ挿入孔が形成され下端に左右方向に向けて突片が突 設されたアンカーと、一端が前記クリップ挿入孔に差込まれ他端で断面I字状の レールの下側フランジを押圧し中間部分で支持体を押圧するばねクリップと、前 記支持体に前記レールと交差する向きに埋め込まれ前記突片を受け止めるアンカ ー抜止体とを有し、前記アンカーは前記アンカー抜止体に案内されてレールに対 して交差する方向に位置調整可能に前記支持体に具えられているレール締結装置 により、前記の課題を解決した。
【0007】
ばねクリップは、レールの下側フランジと支持体とに渡されてアンカーに差込 まれ、弾力によってレールを支持体上に締結する。 レールの軌間調整は、アンカーを抜止体に沿って移動させ、ばねクリップとレ ールも移動させることによって行われる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図1乃至図3に基づいて説明する。 レール締結装置20は、支持体21にレールRを締結する装置である。 このレール締結装置20は、主に、一対のアンカー22,22と、一対のばね クリップ23,23と、2本1組とする抜止片(アンカー抜止体)24,24を 2組(1組は図示省略)とを有している。
【0009】 支持体21内には、1本のレールRに対して樹脂製の埋込栓25が2つ(1つ は図示省略)埋め込まれている。 埋込栓25(図3参照)は、角筒状に形成されており、太幅部26と細幅部2 7とで構成されている。埋込栓25の底は、キャップ28によって密閉され、埋 込栓25内に水が入らないようになっている。 太幅部26内には、長尺の一対の抜止片24,24がレールRに対して略々直 角の向きに収納されている。抜止片24には、後述するアンカー22の突片29 を受け止める斜面30が形成されている。 一対の抜止片24,24の両端は、接続片31,31(図1参照)によって接 続されている。
【0010】 支持体21の上面には、レール締結装置20を取り付けるための凹み40が形 成されている。凹み40の両端には、図2に示すように斜面41,41が形成さ れている。この斜面41には、斜面41に沿って移動することができるように樹 脂製の受台42が密着している。 凹み40(図1参照)には、下から、ゴム製の下パット43、鉄床板44、ゴ ム製の上パット45とが積み重ねられている。
【0011】 下パット43と鉄床板44との両端には、後述するアンカー22が貫通するU 字状の切欠46,58がレールRと交差する方向に形成されている。 鉄床板44(図2参照)の表面には、レールRの下側フランジFを受け入れる 4つの突起47が形成されている。
【0012】 上パット45の上にはレールRが敷かれている。レールRの下側フランジFの 両方の角には、幅方向の断面形状がL字状の調整パッキン48,49が密着する ようにして重ね合わせられている。 下側フランジFの角と鉄床板44上の突起47との間には、調整パッキン48 ,49の一辺が入り込んでいる。 図1において、左側の調整パッキン48の肉厚は、右側の調整パッキン49の 肉厚より厚く形成されている。
【0013】 受台42と鉄床板44とには、幅方向の断面形状が二股状の横圧受ブロック5 0,51が渡すようにして重ねられている。横圧受ブロック50,51は、押圧 力を受けても変形しにくい、鉄、合成樹脂等で作られている。 図1において、左側の横圧受ブロック50の外側脚部52の肉厚は、右側の横 圧受ブロック51の外側脚部53の肉厚より薄く形成されている。
【0014】 アンカー22の上端には、ばねクリップ23の一端56が差込まれるクリップ 挿入孔54が形成され、下端(図3参照)には、一対の突片29,29が突設さ れている。従って、アンカー22の下端は、逆T字状に形成されている。又、ク リップ挿入孔54と突片29は互いに交差する向きに形成されている。
【0015】 アンカー22を支持体21に組込む場合には、下端を一対の抜止片24間に挿 入後、約90度回転させ、一対の突片29,29を一対の抜止片24,24の下 側に対向させる。この結果、アンカー22は、上方に引かれても、突片29が抜 止片24に当接するため、埋込栓25から抜け出るようなことがない。
【0016】 ばねクリップ23は、ばね鋼で作られており、図2に示すように、平面的に見 ると、渦巻きの略々1巻き分の形状をしている。 ばねクリップ23の内端(一端)56はクリップ挿入孔54に差込まれている 。ばねクリップ23の外端(他端)57は調整パッキン48,49に接触してい る。さらに、ばねクリップ23の中間部分55は横圧受ブロック50,51に接 触している。
【0017】 ばねクリップ23は、調整パッキン48,49と横圧受ブロック50,51と に渡した状態で内端56をクリップ挿入孔54に差込むことによってアンカー2 2に組込まれる。 ばねクリップ23の内端56は、クリップ挿入孔54に当てがわれて、その脚 部55の下面は横圧受ブロック50,51の上面の端部に接する。 脚部55と横圧受ブロック50,51の上面とには、約1cmの段差があるが 、ばねクリップ23に強い力を加えてぱねクリップ23をクリップ挿入孔54に 押込むと、この段差をばねクリップ23が弾性変形してずり上がり、ばねクリッ プ23の外端57にレールRを下に押さえつける力が生じることによりレールR は締結される。
【0018】 このように、1本のばねクリップ23が、調整パッキン48,49と横圧受ブ ロック50,51とに渡された状態で、レールRを支持体21に締結しているた め、1つのレール締結装置20は、2本のばねクリップ23でレールRを締結す ることができる。
【0019】 なお、ばねクリップ23は、後述する軌間調整が行われた後にアンカー22に 組込まれることになっている。 又、埋込栓25、受台42、調整パッキン48,49は樹脂製であり、下パッ ト43はゴム製であるため、レールRと支持体21は互いに電気的に絶縁されて いる。
【0020】 次に、レールRの軌間Wを調整する手順について説明する。 レールRのカーブ部分の軌間Wは、カーブの出入口の約20mの部分では徐々 に変化し、カーブの中間部分では最大約20mmまで広げる必要がある。 なお、図1、図2の右側がカーブの外側になっている。
【0021】 カーブの出入口のように、レールRの軌間Wを僅かに調整する場合には、受台 42を支持体21の凹み40の縁に沿って図2の上下端の方向へ移動させる。 仮に、受台42を図2の下端側へ移動させると、受台42は同時に図2の右側 へも移動する。 又、アンカー22を一対の抜止片24,24を案内にして図1、図2の右へ移 動させ、アンカー22の位置を調整する。 このようにして、締結装置20全体をレールRとともに右に移動させることに よって、軌間Wを広げることができる。
【0022】 長期間の使用によって、レールRの内側が摩耗し、軌間が広くなった場合には 、受台42を図2の上端側へ移動させ、アンカー22を左に移動させると、軌間 Wを狭めることができる。
【0023】 カーブの中間部分のように、軌間Wを比較的広く広げるときには、調整パッキ ン48,49と、横圧受ブロック50,51とを左右入れ替えて、レールRの位 置を調整する。 左右の調整パッキン48,49同士の肉厚と、横圧受ブロック50,51の脚 部52,53同士の肉厚とが、異なっているため、レールRの移動量を多くとる ことができる。 このときも、アンカー22を一対の抜止片24を案内にして移動させることが できる。
【0024】
本考案のレール締結装置によると、2本のばねクリップでレールを締結するこ とができるため、構造を簡素化することができる。 又、アンカーの位置を調節することができるようになっているため、軌間の調 整を容易に行うことができる。
【図1】本考案の実施例のレール締結装置をレールと交
差する方向から見た図であり、図2中、1−1矢視断面
図である。
差する方向から見た図であり、図2中、1−1矢視断面
図である。
【図2】レール締結装置の平面図である。
【図3】アンカー抜止体とアンカーの突片との係合状態
を図1の右側から見た図である。
を図1の右側から見た図である。
【図4】従来のレール締結装置をレールと交差する方向
から見た断面図である。
から見た断面図である。
R レール F 下側フランジ W 軌間 20 レール締結装置 21 支持体 22 アンカー 23 ばねクリップ 24 抜止片(アンカー抜止体) 29 突片 54 クリップ挿入孔 55 ばねクリップの中間部分 56 ばねクリップの内端(一端) 57 ばねクリップの外端(他端)
Claims (1)
- 【請求項1】 上端にクリップ挿入孔が形成され下端に
左右方向に向けて突片が突設されたアンカーと、一端が
前記クリップ挿入孔に差込まれ他端で断面I字状のレー
ルの下側フランジを押圧し中間部分で支持体を押圧する
ばねクリップと、前記支持体に前記レールと交差する向
きに埋め込まれ前記突片を受け止めるアンカー抜止体と
を有し、前記アンカーは前記アンカー抜止体に案内され
てレールに対して交差する方向に位置調整可能に前記支
持体に具えられていることを特徴とする、レール締結装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411493U JPH0676401U (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 軌間調整可能なレール締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411493U JPH0676401U (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 軌間調整可能なレール締結装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676401U true JPH0676401U (ja) | 1994-10-28 |
Family
ID=12129304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2411493U Pending JPH0676401U (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | 軌間調整可能なレール締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676401U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011102473A (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | East Japan Railway Co | 直結系軌道の補修方法 |
JP2021004514A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | 東日本旅客鉄道株式会社 | スラブ軌道用レール締結装置 |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP2411493U patent/JPH0676401U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011102473A (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | East Japan Railway Co | 直結系軌道の補修方法 |
JP2021004514A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | 東日本旅客鉄道株式会社 | スラブ軌道用レール締結装置 |
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