JPH078401U - 金属製まくらぎの構造 - Google Patents
金属製まくらぎの構造Info
- Publication number
- JPH078401U JPH078401U JP3711593U JP3711593U JPH078401U JP H078401 U JPH078401 U JP H078401U JP 3711593 U JP3711593 U JP 3711593U JP 3711593 U JP3711593 U JP 3711593U JP H078401 U JPH078401 U JP H078401U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- track pad
- sleeper
- rail
- metal
- retainer
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属製まくらぎとレールとの間に介装される
軌道パッドのずれを防止する。 【構成】 金属製まくらぎ1の上面に絶縁性の軌道パッ
ド3を敷設し、さらにその上にレール2を敷設する。軌
道パッド3の側縁部18には、半円状の切欠部19が形
成される。レール2をまくらぎ1に締結するための押さ
え具6を固定するT頭ボルト15の半周部分が切欠部1
9に囲まれることで、切欠部19とT頭ボルト15とが
係り合い可能となり、軌道パッド3のずれが防止され
る。
軌道パッドのずれを防止する。 【構成】 金属製まくらぎ1の上面に絶縁性の軌道パッ
ド3を敷設し、さらにその上にレール2を敷設する。軌
道パッド3の側縁部18には、半円状の切欠部19が形
成される。レール2をまくらぎ1に締結するための押さ
え具6を固定するT頭ボルト15の半周部分が切欠部1
9に囲まれることで、切欠部19とT頭ボルト15とが
係り合い可能となり、軌道パッド3のずれが防止され
る。
Description
【0001】
本考案は金属製まくらぎの構造に関する。
【0002】
従来、鉄道線路は、路盤上に砂利、砕石などによって道床を形成し、道床上に まくらぎを並べ、その上に一対のレールを敷設している。そして近年は、木製ま くらぎが腐朽、割裂などの問題があるために、この木製まくらぎに代えて、金属 製まくらぎが提案されている。この金属製まくらぎにおいては、レールとまくら ぎとの間の絶縁状態を確保するため、このレールとまくらぎとの間に絶縁性の軌 道パッドを敷設するのが通例である。
【0003】
しかし、車両の荷重によりレールにはさまざまな力が作用し、この力によって 軌道パッドにずれが生じやすく、この軌道パッドのずれによってレールとまくら ぎとの間の絶縁性能が低下するおそれがあるという問題点がある。
【0004】 そこで本考案はこのような問題点を解決し、軌道パッドにおけるずれの発生を 防止できるようにすることを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するため本考案は、金属製まくらぎの上面に絶縁性の軌道パッ ドを敷設するとともに、この軌道パッドの上にレールを敷設し、かつ、前記軌道 パッドに係り合ってこの軌道パッドの位置ずれを防止する手段を設けたものであ る。
【0006】
このような構成であれば、位置ずれ防止手段に係り合うことで軌道パッドの位 置ずれが確実に防止される。
【0007】
図1および図2は本考案の第1の実施例を示す。ここで1は金属製のまくらぎ で、ダクタイル鋳鉄などによって中空状に形成されている。このまくらぎ1は、 バラスや砕石などで形成された道床上に配置されて、レール2を支持している。 このレール2の底部とまくらぎ1の上部との間には、合成ゴムなどにより形成さ れた絶縁性の軌道パッド3が介装されている。この軌道パッド3は、まくらぎ1 の幅に対応した長さに形成されている。まくらぎ1において、レール2を支持す る支持部4は、側部5に比べて低く形成されている。
【0008】 レール2の両側には、押さえ具6がそれぞれ配置されている。この押さえ具6 は、鋳鉄などによって構成され、レール2のフランジ7を押圧可能な掛かり部8 を有している。この掛かり部8とフランジ7との間には、フランジ7の表面およ び端面をおおうようにJ字状に形成された絶縁体9が介装されている。絶縁体9 は、硬質の樹脂などによって構成されるとともに、その底部10が軌道パッド3の 表面にシール状態で接している。また押さえ具6は、レール2よりも側方におけ る上下方向の貫通孔部11と、この貫通孔部11を形成するための厚肉部12と、この 厚肉部12からまくらぎ1の側部5の方へ突設された尾部13とを有している。
【0009】 まくらぎ1の支持部4には、押さえ具6の貫通孔部11に対応して、長孔状のボ ルト孔14が形成されている。15はT頭ボルトで、その頭部がまくらぎ1の底面に 係り合うとともに、ボルト孔14と押さえ具6の貫通孔部11とを通って、そのねじ 部が押さえ具6よりも上方へ突出している。このT頭ボルト15の突出部にはナッ ト16がねじ合わされている。17はワッシャである。
【0010】 図示のように、軌道パッド3は、その両側縁部18がT頭ボルト15に達する程度 の幅に形成されている。そして、各T頭ボルト15に対応した部分には、このT頭 ボルト15の半周部分を囲んでこのT頭ボルト15に係り合い可能な半円状の切欠部 19がそれぞれ形成されている。
【0011】 まくらぎ1の側部5と支持部4との境界には上下方向の当たり面20が形成され ており、この当たり面20と押さえ具6の厚肉部12との間には、軌間調節用の楔材 21が打ち込まれている。
【0012】 このような構成において、レール2の敷設時には、まくらぎ1を所定場所に設 置した後にその支持部4の上面に軌道パッド3を敷く。このとき、軌道パッド3 の切欠部19をまくらぎ1のボルト孔14に位置合わせしておく。そして、軌道パッ ド3の上にレール2を乗せる。
【0013】 レール2をまくらぎ1に締結する際には、押さえ具6の掛かり部8を絶縁体9 を介してレール2のフランジ7に当てがうとともに、その尾部13を楔材21の上に 乗せて、T頭ボルト15とナット16とを締結する。このとき、楔材21の打ち込み量 を加減することで、軌間の調節を行う。T頭ボルト15をボルト孔14および貫通孔 部11に通せば、それにともなってT頭ボルト15は軌道パッド3の切欠部19をも通 ることになる。
【0014】 図示の締結状態では、レール2とまくらぎ1との間に絶縁性の軌道パッド3が 介装されているため、この部分での両者の絶縁状態が確保される。また押さえ具 6とレール2のフランジ7との間に絶縁体9が介装されているため、この部分に おいてもレール2とまくらぎ1との間の絶縁状態が確保される。さらに押さえ具 6によって絶縁体9の底部10が軌道パッド3に押し付けられ、両者間がシール状 態に維持されているため、これら両者の隙間からレール2に向けて水分がしみ込 むことによる絶縁低下状態の発生が防止される。
【0015】 また図示の締結状態では、T頭ボルト15が軌道パッド3の切欠部19を通ってい るため、軌道パッド3に力が作用しても、この軌道パッド3がT頭ボルト15に係 り合うことで、ずれの発生が防止される。
【0016】 図3は本考案の第2の実施例を示す。ここでは、押さえ具6として、硬質樹脂 製の本体ブロック24と、この本体ブロック24の上面をおおう金具部25とで構成さ れたものを使用している。軌道パッド3とT頭ボルト15との係り合い構造は、図 1および図2に示したものと同様である。このような構成であると、押さえ具6 自体、すなわちその本体ブロック24を絶縁性の樹脂で形成しているため、図1お よび図2に示される絶縁体9は不要になる。
【0017】 図4および図5は、本考案の第3の実施例を示す。ここでは、軌道パッド3に 凹部27が形成され、この凹部27に絶縁体9の底部10がはまり込むことで、軌道パ ッド3が絶縁体9に係り合い、この軌道パッド3のずれが防止される。なお絶縁 体9の底部10が凹部27にはまり込んでいることから、この部分のシール性能が良 好になり、よりいっそうの絶縁性を確保することができる。
【0018】 なお、図3に示したものと同様に、押さえ具6自体を樹脂で構成して、この押 さえ具6に、凹部27にはまり込む部分を一体に形成してもよい。また凹部27に代 えて、絶縁体9の底部10がはまり込む貫通孔を軌道パッド3に形成することもで きる。
【0019】 図6は、本考案の第4の実施例であって、上述のように軌道パッド3に貫通孔 29を形成したものを示す。しかし、この実施例では、押さえ具6として、横断面 がJ字状に形成された板ばねを利用している。絶縁体9は、この板ばね構造の押 さえ具6の掛かり部8を収容するための収容凹部30をその上面に有している。楔 材21は、J字状の板ばねからなる押さえ具6の湾曲部31を受け止め可能な横断面 L字状の部材にて構成されている。
【0020】 図7および図8は、本考案の第5の実施例を示す。ここでは軌道パッド3の両 側縁部18に、切欠凹部33が形成されている。そして押さえ具6における樹脂製の 本体ブロック24には、この凹部33にはまり込む凸部34が形成されている。このよ うな構成であると、凹部33に凸部34がはまり込むことで、軌道パッド3と押さえ 具6とが互いに係り合い、それによって軌道パッド3のずれが防止される。なお 、前述のような絶縁体9を用いて、その底部10を凹部33に係り合わせることも可 能である。
【0021】
以上述べたように本考案によると、金属製まくらぎの上面に絶縁性の軌道パッ ドを敷設するとともに、この軌道パッドの上にレールを敷設し、かつ、前記軌道 パッドに係り合ってこの軌道パッドの位置ずれを防止する手段を設けたため、こ の軌道パッドの位置ずれを確実に防止することができる。
【図1】本考案の第1の実施例の金属製まくらぎの構造
を示す要部の断面図である。
を示す要部の断面図である。
【図2】図1に示された部分の平面図である。
【図3】本考案の第2の実施例の金属製まくらぎの構造
を示す要部の断面図である。
を示す要部の断面図である。
【図4】本考案の第3の実施例の金属製まくらぎの構造
を示す要部の断面図である。
を示す要部の断面図である。
【図5】図4に示された部分の平面図である。
【図6】本考案の第4の実施例の金属製まくらぎの構造
を示す要部の断面図である。
を示す要部の断面図である。
【図7】本考案の第5の実施例の金属製まくらぎの構造
を示す要部の断面図である。
を示す要部の断面図である。
【図8】図7に示された部分の平面図である。
1 まくらぎ 3 軌道パッド 9 絶縁体 10 底部 15 T頭ボルト 19 切欠部 27 凹部 29 貫通孔 33 切欠凹部 34 凸部
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製まくらぎの上面に絶縁性の軌道パ
ッドを敷設するとともに、この軌道パッドの上にレール
を敷設し、かつ、前記軌道パッドに係り合ってこの軌道
パッドの位置ずれを防止する手段を設けたことを特徴と
する金属製まくらぎの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3711593U JPH078401U (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 金属製まくらぎの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3711593U JPH078401U (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 金属製まくらぎの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078401U true JPH078401U (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=12488607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3711593U Pending JPH078401U (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 金属製まくらぎの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078401U (ja) |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP3711593U patent/JPH078401U/ja active Pending
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