JP3058594B2 - 高さ調整機能付レール締結装置 - Google Patents
高さ調整機能付レール締結装置Info
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- JP3058594B2 JP3058594B2 JP8199769A JP19976996A JP3058594B2 JP 3058594 B2 JP3058594 B2 JP 3058594B2 JP 8199769 A JP8199769 A JP 8199769A JP 19976996 A JP19976996 A JP 19976996A JP 3058594 B2 JP3058594 B2 JP 3058594B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、鉄道用レー
ルをまくら木に高さ調整可能に固定する為に用いられる
高さ調整機能付レール締結装置に属する。
ルをまくら木に高さ調整可能に固定する為に用いられる
高さ調整機能付レール締結装置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より鉄道用のレールをまくら木、コ
ンクリートスラブ等(以下、「まくら木等」とする)に
締結する為に用いる高さ調整機能付レール締結装置とし
て種々のものが開発提供されている。そのうち、代表的
なものは、図8に示すように、ゲージブロック2と、バ
ネクリップ3と、固定ボルト4とから概略構成されてい
る。
ンクリートスラブ等(以下、「まくら木等」とする)に
締結する為に用いる高さ調整機能付レール締結装置とし
て種々のものが開発提供されている。そのうち、代表的
なものは、図8に示すように、ゲージブロック2と、バ
ネクリップ3と、固定ボルト4とから概略構成されてい
る。
【0003】ゲージブロック2は、まくら木T等の上面
に至る掛止部2aと、レールRの底部Rbの縁部Rs上
方にまで至る押さえ部2bとが形成されている共に、ま
くら木T等の上面に形成された溝部Tcの側壁Twと、
レールRの底部Rbの縁部Rsとの間隙に挿入可能な挿
入部2cが形成され、この挿入部2cの略中央には厚さ
方向に貫通する貫通孔2dが設けられたものである。
に至る掛止部2aと、レールRの底部Rbの縁部Rs上
方にまで至る押さえ部2bとが形成されている共に、ま
くら木T等の上面に形成された溝部Tcの側壁Twと、
レールRの底部Rbの縁部Rsとの間隙に挿入可能な挿
入部2cが形成され、この挿入部2cの略中央には厚さ
方向に貫通する貫通孔2dが設けられたものである。
【0004】バネクリップ3は、ゲージブロック2の上
面に位置し、締結された状態においてゲージブロック2
を介してレールRをまくら木T等に押圧するように付勢
する。平面視略中央にはボルト孔3aが設けられてい
る。
面に位置し、締結された状態においてゲージブロック2
を介してレールRをまくら木T等に押圧するように付勢
する。平面視略中央にはボルト孔3aが設けられてい
る。
【0005】固定ボルト4は、まくら木T等に設けられ
た固定穴Tfに螺合可能なもので、ゲージブロック2の
貫通孔2d及びバネクリップ3のボルト孔3aを挿通し
て、ゲージブロック2及びバネクリップ3をまくら木T
等に締結するものである。
た固定穴Tfに螺合可能なもので、ゲージブロック2の
貫通孔2d及びバネクリップ3のボルト孔3aを挿通し
て、ゲージブロック2及びバネクリップ3をまくら木T
等に締結するものである。
【0006】斯かる高さ調整機能付レール締結装置1に
おいては、ゲージブロック2は、そのレール接触面2e
が縁部Rsに押圧され、受圧面2fが側壁Twを押圧す
ることにより、レールRがその軸方向に直角する方向に
ずれるのを防止している。斯かる高さ調整機能付レール
締結装置1は、最も簡便且つ安価なものとして極めて多
用されている。
おいては、ゲージブロック2は、そのレール接触面2e
が縁部Rsに押圧され、受圧面2fが側壁Twを押圧す
ることにより、レールRがその軸方向に直角する方向に
ずれるのを防止している。斯かる高さ調整機能付レール
締結装置1は、最も簡便且つ安価なものとして極めて多
用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉄道車両の
走行等により、まくら木T等及びそれに締結されるレー
ルRは沈下するため、レールRを上げることが必要にな
る。高さ調整機能付レール締結装置1においては、固定
ボルト4を緩め、軌道パッド6とまくら木Tとの間に硬
質ゴム製のレール用高さ調整板(図8において図示略)
を介装すると共に、ゲージブロック2の掛止部2aとま
くら木T等との間に同じく硬質ゴム製のゲージブロック
用高さ調整板(図8において図示略)を介装することに
より行われる。
走行等により、まくら木T等及びそれに締結されるレー
ルRは沈下するため、レールRを上げることが必要にな
る。高さ調整機能付レール締結装置1においては、固定
ボルト4を緩め、軌道パッド6とまくら木Tとの間に硬
質ゴム製のレール用高さ調整板(図8において図示略)
を介装すると共に、ゲージブロック2の掛止部2aとま
くら木T等との間に同じく硬質ゴム製のゲージブロック
用高さ調整板(図8において図示略)を介装することに
より行われる。
【0008】しかしながら、斯かる方法によりレールR
を上げると、図9の点線で示すようにゲージブロック2
が上がることにより、ゲージブロック2の受圧面2fの
受圧面積が減少してまくら木T等からゲージブロック2
から外れるということも考えられる。
を上げると、図9の点線で示すようにゲージブロック2
が上がることにより、ゲージブロック2の受圧面2fの
受圧面積が減少してまくら木T等からゲージブロック2
から外れるということも考えられる。
【0009】また、受圧面2fの受圧面積が減少するこ
とにより応力が増大しゲージブロック2が破損するとい
うことも考えられる。
とにより応力が増大しゲージブロック2が破損するとい
うことも考えられる。
【0010】本発明は斯かる思慮のもとになされたもの
であり、その目的とするところは、レールを上げた場合
においてもゲージブロックがまくら木等から外れたり、
受圧面の受圧面積が減少することによるゲージブロック
の破損を防止することができる高さ調整機能付レール締
結装置を提供する点にある。
であり、その目的とするところは、レールを上げた場合
においてもゲージブロックがまくら木等から外れたり、
受圧面の受圧面積が減少することによるゲージブロック
の破損を防止することができる高さ調整機能付レール締
結装置を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の要
旨は、まくら木、コンクリートスラブ等にレールを固定
する為に用いられる、レールの高さを調整可能な高さ調
整機能付レール締結装置であって、まくら木、コンクリ
ートスラブ等に埋設される埋設部と、該埋設部が埋設さ
れた状態において前記まくら木、コンクリートスラブ等
の上面から突出し、レールの底部の縁部の高さよりも高
い受圧面と共に、固定ボルトの頭部をレール直交方向に
スライド可能に掛止する掛止部とが形成された鋼製のシ
ョルダーと、該ショルダーの上に位置し、締結された状
態において前記まくら木、コンクリートスラブ等に前記
レールを押圧するように付勢する、一端が支点部をな
し、他端部が前記レールを押圧する作用部をなし、前記
固定ボルトに挿通されるボルト孔が設けられ、該ボルト
孔に挿通される前記固定ボルトと共にスライドするバネ
クリップと、該バネクリップの作用部の下面と前記底部
の上面との間に位置し、前記作用部からの付勢力を前記
レールに伝達する押圧ブロック部が、前記ショルダーの
受圧面の幅よりも大きな間隔をあけて前記レール側の端
部下面に形成され、前記バネクリップと前記ショルダー
との間に介装された状態において前記バネクリップのボ
ルト孔に連通する連通孔が設けられ、該連通孔に挿通さ
れる前記固定ボルト共にスライドする絶縁製材料からな
る絶縁ブロックと、前記レールの縁部と、前記ショルダ
ーの受圧面との間に位置して、前記レールからの側圧を
前記ショルダーに伝達する絶縁製材料からなるゲージブ
ロックとを備えたことを特徴とする高さ調整機能付レー
ル締結装置に存する。請求項2記載の発明の要旨は、前
記絶縁ブロックの前記レールと反対側の端部には、前記
バネクリップの支点部に掛止可能な支点部側掛止片が設
けられたことを特徴とする請求項1記載の高さ調整機能
付レール締結装置に存する。請求項3記載の発明の要旨
は、前記絶縁ブロックの前記レール側の端部には、前記
バネクリップの作用部に掛止可能な作用部側掛止片が設
けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の高さ調
整機能付レール締結装置に存する。請求項4記載の発明
の要旨は、前記ゲージブロックの両端面には、前記ショ
ルダーの受圧面の幅とほぼ等しい間隔をあけて留片が設
けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずか
記載の高さ調整機能付レール締結装置に存する。請求項
5記載の発明の要旨は、前記ショルダーには、前記レー
ルと反対方向に延びる腕部が形成され、該腕部には、締
結時において前記バネクリップの支点部を支承する支承
部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の
いずか記載の高さ調整機能付レール締結装置に存する。
請求項6記載の発明の要旨は、前記ショルダーには、前
記レールと反対方向に延びる腕部が形成され、該腕部に
は、未締結時において前記バネクリップの支点部を留置
する留置部が設けられていることを特徴とする請求項1
乃至5のいずか記載の高さ調整機能付レール締結装置に
存する。
旨は、まくら木、コンクリートスラブ等にレールを固定
する為に用いられる、レールの高さを調整可能な高さ調
整機能付レール締結装置であって、まくら木、コンクリ
ートスラブ等に埋設される埋設部と、該埋設部が埋設さ
れた状態において前記まくら木、コンクリートスラブ等
の上面から突出し、レールの底部の縁部の高さよりも高
い受圧面と共に、固定ボルトの頭部をレール直交方向に
スライド可能に掛止する掛止部とが形成された鋼製のシ
ョルダーと、該ショルダーの上に位置し、締結された状
態において前記まくら木、コンクリートスラブ等に前記
レールを押圧するように付勢する、一端が支点部をな
し、他端部が前記レールを押圧する作用部をなし、前記
固定ボルトに挿通されるボルト孔が設けられ、該ボルト
孔に挿通される前記固定ボルトと共にスライドするバネ
クリップと、該バネクリップの作用部の下面と前記底部
の上面との間に位置し、前記作用部からの付勢力を前記
レールに伝達する押圧ブロック部が、前記ショルダーの
受圧面の幅よりも大きな間隔をあけて前記レール側の端
部下面に形成され、前記バネクリップと前記ショルダー
との間に介装された状態において前記バネクリップのボ
ルト孔に連通する連通孔が設けられ、該連通孔に挿通さ
れる前記固定ボルト共にスライドする絶縁製材料からな
る絶縁ブロックと、前記レールの縁部と、前記ショルダ
ーの受圧面との間に位置して、前記レールからの側圧を
前記ショルダーに伝達する絶縁製材料からなるゲージブ
ロックとを備えたことを特徴とする高さ調整機能付レー
ル締結装置に存する。請求項2記載の発明の要旨は、前
記絶縁ブロックの前記レールと反対側の端部には、前記
バネクリップの支点部に掛止可能な支点部側掛止片が設
けられたことを特徴とする請求項1記載の高さ調整機能
付レール締結装置に存する。請求項3記載の発明の要旨
は、前記絶縁ブロックの前記レール側の端部には、前記
バネクリップの作用部に掛止可能な作用部側掛止片が設
けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の高さ調
整機能付レール締結装置に存する。請求項4記載の発明
の要旨は、前記ゲージブロックの両端面には、前記ショ
ルダーの受圧面の幅とほぼ等しい間隔をあけて留片が設
けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずか
記載の高さ調整機能付レール締結装置に存する。請求項
5記載の発明の要旨は、前記ショルダーには、前記レー
ルと反対方向に延びる腕部が形成され、該腕部には、締
結時において前記バネクリップの支点部を支承する支承
部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の
いずか記載の高さ調整機能付レール締結装置に存する。
請求項6記載の発明の要旨は、前記ショルダーには、前
記レールと反対方向に延びる腕部が形成され、該腕部に
は、未締結時において前記バネクリップの支点部を留置
する留置部が設けられていることを特徴とする請求項1
乃至5のいずか記載の高さ調整機能付レール締結装置に
存する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1に示す、本実施の形態
に係る高さ調整機能付レール締結装置10は、まくら木
Tに鉄道用レール(以下、単に「レール」と称する)R
を固定する為に用いられる、レールRの高さを調整可能
なものである。このまくら木Tはプレストレストコンク
リート製のもので、上面は平坦になっている。なお、図
1においては片方の高さ調整機能付レール締結装置10
は未締結の状態が示されている。
に基づいて詳細に説明する。図1に示す、本実施の形態
に係る高さ調整機能付レール締結装置10は、まくら木
Tに鉄道用レール(以下、単に「レール」と称する)R
を固定する為に用いられる、レールRの高さを調整可能
なものである。このまくら木Tはプレストレストコンク
リート製のもので、上面は平坦になっている。なお、図
1においては片方の高さ調整機能付レール締結装置10
は未締結の状態が示されている。
【0013】高さ調整機能付レール締結装置10は、シ
ョルダー20と、バネクリップ30と、絶縁ブロック4
0と、ゲージブロック50と、固定ボルト60とから概
略構成され、固定ボルト60と共に、バネクリップ30
及び絶縁ブロック40がレールRの直交方向にスライド
可能になっている。なお、図1は一方の高さ調整機能付
レール締結装置10が未締結の状態を示している。
ョルダー20と、バネクリップ30と、絶縁ブロック4
0と、ゲージブロック50と、固定ボルト60とから概
略構成され、固定ボルト60と共に、バネクリップ30
及び絶縁ブロック40がレールRの直交方向にスライド
可能になっている。なお、図1は一方の高さ調整機能付
レール締結装置10が未締結の状態を示している。
【0014】ショルダー20は、図2に示すように、レ
ールRを挟んで対峙した状態でまくら木Tに固定されて
いる。ショルダー20は、まくら木Tに埋設される埋設
部21と、埋設部21が埋設された状態においてまくら
木Tの上面から突出し、レールRの底部Rbの縁部Rs
にゲージブロック50を介して当接する受圧面22と共
に、固定ボルト60の頭部61をレールRの直交方向に
スライド可能に掛止する掛止部と、レールRと反対方向
に延びる腕部24とが形成された鋼製部材である。ここ
で「レールRと反対方向」とは、軌間内の高さ調節機能
付レール締結装置10については軌間の中心方向をい
い、軌間外の高さ調節機能付レール締結装置10につい
ては軌間の中心から向かって外方向をいう。また、「軌
間」とは2本のレールR,Rの間をいう。埋設部21
は、図3及び図4にも示すように埋設された状態におい
て鉛直下方に延びる2本の脚部21aからなる。各脚部
21aの先端には鉤部21b(図3において図示略)が
形成され、レールRの側圧により引き抜かれるのを防止
している。なお、埋設部21は、まくら木Tの製造時に
型枠(図示略)内に挿入されることにより埋設される。
受圧面22は、図2に示すようにレールR側に位置して
鉛直をなす平面で、底部Rbの縁部Rsにゲージブロッ
ク50を介して当接している。高さは、縁部Rsの約2
倍程度の高さとなっている。掛止部23は、図4に示す
ごとく上面が開放され且つレールRの直交方向に連続す
る溝型状をなしている。固定ボルト60の頭部61が挿
入される挿入部23aの幅は、頭部61の幅と略等し
い。上面には頭部61を掛止可能なように張出部23b
が形成されている。張出部23bの間隔は、頭部61の
間隔よりも狭く、固定ボルト60の軸部62(若しくは
ネジ部)よりも僅かに広くなっている。それ故、軸部6
2を挿通可能であると共に頭部61を掛止することがで
き、しかも図5に示すように固定ボルト60はスライド
可能になっている。腕部24には、締結時においてバネ
クリップ30(図示略)の支点部を支承する支承部24
aが設けられている。さらにレールRと反対方向(先
端)には、未締結時においてバネクリップ30の支点部
を留置する留置部24bが設けられている。ここで、未
締結時とは、固定ボルト60と共にバネクリップ30及
び絶縁ブロック40をレールRと反対方向に移動させた
状態をさす。図2において、符号70は軌道パッドであ
る。
ールRを挟んで対峙した状態でまくら木Tに固定されて
いる。ショルダー20は、まくら木Tに埋設される埋設
部21と、埋設部21が埋設された状態においてまくら
木Tの上面から突出し、レールRの底部Rbの縁部Rs
にゲージブロック50を介して当接する受圧面22と共
に、固定ボルト60の頭部61をレールRの直交方向に
スライド可能に掛止する掛止部と、レールRと反対方向
に延びる腕部24とが形成された鋼製部材である。ここ
で「レールRと反対方向」とは、軌間内の高さ調節機能
付レール締結装置10については軌間の中心方向をい
い、軌間外の高さ調節機能付レール締結装置10につい
ては軌間の中心から向かって外方向をいう。また、「軌
間」とは2本のレールR,Rの間をいう。埋設部21
は、図3及び図4にも示すように埋設された状態におい
て鉛直下方に延びる2本の脚部21aからなる。各脚部
21aの先端には鉤部21b(図3において図示略)が
形成され、レールRの側圧により引き抜かれるのを防止
している。なお、埋設部21は、まくら木Tの製造時に
型枠(図示略)内に挿入されることにより埋設される。
受圧面22は、図2に示すようにレールR側に位置して
鉛直をなす平面で、底部Rbの縁部Rsにゲージブロッ
ク50を介して当接している。高さは、縁部Rsの約2
倍程度の高さとなっている。掛止部23は、図4に示す
ごとく上面が開放され且つレールRの直交方向に連続す
る溝型状をなしている。固定ボルト60の頭部61が挿
入される挿入部23aの幅は、頭部61の幅と略等し
い。上面には頭部61を掛止可能なように張出部23b
が形成されている。張出部23bの間隔は、頭部61の
間隔よりも狭く、固定ボルト60の軸部62(若しくは
ネジ部)よりも僅かに広くなっている。それ故、軸部6
2を挿通可能であると共に頭部61を掛止することがで
き、しかも図5に示すように固定ボルト60はスライド
可能になっている。腕部24には、締結時においてバネ
クリップ30(図示略)の支点部を支承する支承部24
aが設けられている。さらにレールRと反対方向(先
端)には、未締結時においてバネクリップ30の支点部
を留置する留置部24bが設けられている。ここで、未
締結時とは、固定ボルト60と共にバネクリップ30及
び絶縁ブロック40をレールRと反対方向に移動させた
状態をさす。図2において、符号70は軌道パッドであ
る。
【0015】バネクリップ30は、図2に示すように、
締結された状態においてゲージブロック50を介してま
くら木TにレールRを押圧するように付勢する、一端が
支点部31をなし、他端部がレールRを押圧する作用部
32をなすものである。図1に示すように平面視略台形
で、図6に示すようにレールRに平行な面内及び直交す
る面内において湾曲している鋼製シェル状体である。な
お、図2においては締結されているためシェル状ではな
く潰れた状態が示されている。支点部31は下方に凸と
なるように湾曲している。作用部32は、後述する絶縁
ブロック40の押圧ブロック部41の上面に接して、締
結された状態においてレールRを下方に押さえ付けるよ
うに付勢する。平面視における略中央には、厚さ方向に
貫通するボルト孔33が設けられている。ボルト孔33
は長手方向(締結状態におけるレールRの直交方向)に
長い長孔になっている。
締結された状態においてゲージブロック50を介してま
くら木TにレールRを押圧するように付勢する、一端が
支点部31をなし、他端部がレールRを押圧する作用部
32をなすものである。図1に示すように平面視略台形
で、図6に示すようにレールRに平行な面内及び直交す
る面内において湾曲している鋼製シェル状体である。な
お、図2においては締結されているためシェル状ではな
く潰れた状態が示されている。支点部31は下方に凸と
なるように湾曲している。作用部32は、後述する絶縁
ブロック40の押圧ブロック部41の上面に接して、締
結された状態においてレールRを下方に押さえ付けるよ
うに付勢する。平面視における略中央には、厚さ方向に
貫通するボルト孔33が設けられている。ボルト孔33
は長手方向(締結状態におけるレールRの直交方向)に
長い長孔になっている。
【0016】絶縁ブロック40は、図1に示すように平
面視においてバネクリップ30よりも一回り小さな略台
形をなす板状体である。材質はナイロンである。図2に
も示すようにレールR側の端部(台形の下底に相当する
部分)の下面には、ショルダー20の受圧面22の幅と
等しい間隔を対向する端面間にあけて押圧ブロック部4
1が形成されている。締結された状態においては、図2
に示すようにバネクリップ30の作用部32の下面と底
部Rbの上面との間に位置し、作用部32からの付勢力
をレールRに伝達する。両押圧ブロック部41は、受圧
面22の幅と等しい間隔を対向する端面間にあけて形成
されているので、絶縁ブロック40がレールRの直交方
向にスライド可能になっている。レールRと反対側の端
部(台形の上底に相当する部分)には、バネクリップ3
0の支点部31に密着するように同一の曲率をもって下
方に凸となるように湾曲部42を形成している。略中央
には、バネクリップ30とショルダー20との間に介装
された状態においてボルト孔33に連通する連通孔43
が設けられている。この連通孔43も図6に示すように
レールRの直交方向に長い長孔になっている。さらに、
レールRと反対側の端部には、バネクリップ30の支点
部に掛止可能な支点部側掛止片44aが設けられてい
る。レールR側の端部には、バネクリップ30の作用部
32に掛止可能な作用部側掛止44bが設けられてい
る。支点部側掛止片44a及び作用部側掛止44bは、
上面側において反対側端部に向かって折り曲げられた状
態になっている。したがって、絶縁ブロック40がバネ
クリップ30に取り付けられると、バネクリップ30と
一体となる。
面視においてバネクリップ30よりも一回り小さな略台
形をなす板状体である。材質はナイロンである。図2に
も示すようにレールR側の端部(台形の下底に相当する
部分)の下面には、ショルダー20の受圧面22の幅と
等しい間隔を対向する端面間にあけて押圧ブロック部4
1が形成されている。締結された状態においては、図2
に示すようにバネクリップ30の作用部32の下面と底
部Rbの上面との間に位置し、作用部32からの付勢力
をレールRに伝達する。両押圧ブロック部41は、受圧
面22の幅と等しい間隔を対向する端面間にあけて形成
されているので、絶縁ブロック40がレールRの直交方
向にスライド可能になっている。レールRと反対側の端
部(台形の上底に相当する部分)には、バネクリップ3
0の支点部31に密着するように同一の曲率をもって下
方に凸となるように湾曲部42を形成している。略中央
には、バネクリップ30とショルダー20との間に介装
された状態においてボルト孔33に連通する連通孔43
が設けられている。この連通孔43も図6に示すように
レールRの直交方向に長い長孔になっている。さらに、
レールRと反対側の端部には、バネクリップ30の支点
部に掛止可能な支点部側掛止片44aが設けられてい
る。レールR側の端部には、バネクリップ30の作用部
32に掛止可能な作用部側掛止44bが設けられてい
る。支点部側掛止片44a及び作用部側掛止44bは、
上面側において反対側端部に向かって折り曲げられた状
態になっている。したがって、絶縁ブロック40がバネ
クリップ30に取り付けられると、バネクリップ30と
一体となる。
【0017】ゲージブロック50は、図1及び図2に示
すようにショルダー20の受圧面22とレールRの縁部
Rsとの間に介装される肉厚の略板状の部材である。材
質はナイロンである。ゲージブロック50の長さは、受
圧面22の幅と略等しくなっている。両端面にはショル
ダー20の受圧面22の幅とほぼ等しい間隔をあけて留
片51が設けられている。留片51は、レールRと反対
方向に向かって延び、受圧面22の側面を挟着するごと
き形状となっている。なお、図2において左右のゲージ
ブロック50の鉛直部41の厚さが異なるのは軌間調整
の為である。
すようにショルダー20の受圧面22とレールRの縁部
Rsとの間に介装される肉厚の略板状の部材である。材
質はナイロンである。ゲージブロック50の長さは、受
圧面22の幅と略等しくなっている。両端面にはショル
ダー20の受圧面22の幅とほぼ等しい間隔をあけて留
片51が設けられている。留片51は、レールRと反対
方向に向かって延び、受圧面22の側面を挟着するごと
き形状となっている。なお、図2において左右のゲージ
ブロック50の鉛直部41の厚さが異なるのは軌間調整
の為である。
【0018】固定ボルト60は、図6に示すように頭部
61がT字状をなすものである。ショルダー20の掛止
部23に頭部61が掛止され、バネクリップ30のボル
ト孔33を挿通し、このバネクリップ30の上面におい
てナットが螺合される。このナットが締結されることに
よりバネクリップ30が付勢され、ゲージブロック50
をレールRに押圧している。その結果、レールRはまく
ら木Tに固定されることとなる。
61がT字状をなすものである。ショルダー20の掛止
部23に頭部61が掛止され、バネクリップ30のボル
ト孔33を挿通し、このバネクリップ30の上面におい
てナットが螺合される。このナットが締結されることに
よりバネクリップ30が付勢され、ゲージブロック50
をレールRに押圧している。その結果、レールRはまく
ら木Tに固定されることとなる。
【0019】以上の如く構成される高さ調整機能付レー
ル締結装置10を組み立てるには、まず、まくら木Tに
埋設されたショルダー20の掛止部23に固定ボルト6
0の頭部61を掛止する。斯かる状態の固定ボルト60
に、バネクリップ30及びこれに取り付けられた絶縁ブ
ロック40の、ボルト孔33及び連通孔43を挿通し且
つ支点部31がショルダー20の留置部24bに載るよ
うにしてショルダー20の上部にバネクリップ30を載
置する。次いで、軌道パッド70をまくら木Tのショル
ダー20間に置き、レールRを軌道パッド70の上に載
せる。そしてレールRと、ショルダー20との間にゲー
ジブロック50を介装する。最後に、ワッシャーを挿通
し、ナットにより締結する。以上の工程により高さ調整
機能付レール締結装置10を組み立てることができる。
高さ調整機能付レール締結装置10の組立図を図6に示
す。
ル締結装置10を組み立てるには、まず、まくら木Tに
埋設されたショルダー20の掛止部23に固定ボルト6
0の頭部61を掛止する。斯かる状態の固定ボルト60
に、バネクリップ30及びこれに取り付けられた絶縁ブ
ロック40の、ボルト孔33及び連通孔43を挿通し且
つ支点部31がショルダー20の留置部24bに載るよ
うにしてショルダー20の上部にバネクリップ30を載
置する。次いで、軌道パッド70をまくら木Tのショル
ダー20間に置き、レールRを軌道パッド70の上に載
せる。そしてレールRと、ショルダー20との間にゲー
ジブロック50を介装する。最後に、ワッシャーを挿通
し、ナットにより締結する。以上の工程により高さ調整
機能付レール締結装置10を組み立てることができる。
高さ調整機能付レール締結装置10の組立図を図6に示
す。
【0020】斯かる高さ調整機能付レール締結装置10
を用いて締結されたレールRを上げるには以下の如く行
う。
を用いて締結されたレールRを上げるには以下の如く行
う。
【0021】まず、図7の右側に示す状態の高さ調整機
能付レール締結装置10の固定ボルト60を緩め、固定
ボルト60と共に、バネクリップ30及び絶縁ブロック
40をレールRと反対方向にスライドさせる。なお、図
7は紙面右側はレールRを上げる前を示し、紙面左側は
レールRを上げた状態を示している。次いで、レールR
を持ち上げ、軌道パッド70とまくら木Tとの間に図7
に示す硬質ゴム製のレール用高さ調整板B1を介装す
る。次いでバネクリップ30及び絶縁ブロック40を固
定ボルト60から引き抜く。次いで、バネクリップ30
から絶縁ブロック40を取り外し、図7に示す他の絶縁
ブロック45に取り替える。他の絶縁ブロック45は、
図7に示すように押圧ブロック部46が薄くなり、湾曲
部47が厚くなっているものである。次いで、再びバネ
クリップ30及び他の絶縁ブロック45に固定ボルト6
0が挿通されるようにセットし、ナットを締結する。以
上の工程により図7の紙面左側に示す如くレールRを上
げることができる。なお、厚さの異なる複数のレール用
高さ調整板と、それらに対応した厚さの異なる複数の絶
縁ブロック40とを用意しておけば、漸次段階的にレー
ルRの高さを上げることができる。
能付レール締結装置10の固定ボルト60を緩め、固定
ボルト60と共に、バネクリップ30及び絶縁ブロック
40をレールRと反対方向にスライドさせる。なお、図
7は紙面右側はレールRを上げる前を示し、紙面左側は
レールRを上げた状態を示している。次いで、レールR
を持ち上げ、軌道パッド70とまくら木Tとの間に図7
に示す硬質ゴム製のレール用高さ調整板B1を介装す
る。次いでバネクリップ30及び絶縁ブロック40を固
定ボルト60から引き抜く。次いで、バネクリップ30
から絶縁ブロック40を取り外し、図7に示す他の絶縁
ブロック45に取り替える。他の絶縁ブロック45は、
図7に示すように押圧ブロック部46が薄くなり、湾曲
部47が厚くなっているものである。次いで、再びバネ
クリップ30及び他の絶縁ブロック45に固定ボルト6
0が挿通されるようにセットし、ナットを締結する。以
上の工程により図7の紙面左側に示す如くレールRを上
げることができる。なお、厚さの異なる複数のレール用
高さ調整板と、それらに対応した厚さの異なる複数の絶
縁ブロック40とを用意しておけば、漸次段階的にレー
ルRの高さを上げることができる。
【0022】本実施の形態に係る高さ調整機能付レール
締結装置10は上記の如く構成されているので、以下に
掲げる効果を奏する。
締結装置10は上記の如く構成されているので、以下に
掲げる効果を奏する。
【0023】レールRを上げても、図7に示すようにゲ
ージブロック50自体は上がることがなく、ショルダー
20の受圧面22との接触面積が減少することはないの
で、ゲージブロック50が受圧面22(従来技術におけ
るまくら木Tの側壁Twに相当する)から外れることは
ない。また、ゲージブロック50の受圧面積が減少する
ことはないので、応力の増加による絶縁ブロック40の
破損が防止される。
ージブロック50自体は上がることがなく、ショルダー
20の受圧面22との接触面積が減少することはないの
で、ゲージブロック50が受圧面22(従来技術におけ
るまくら木Tの側壁Twに相当する)から外れることは
ない。また、ゲージブロック50の受圧面積が減少する
ことはないので、応力の増加による絶縁ブロック40の
破損が防止される。
【0024】また、固定ボルト60をレールRの直交方
向にスライドできるので、それらを取り外さなくても締
結作業及びレールRを上げる作業を容易に行うことがで
きる。
向にスライドできるので、それらを取り外さなくても締
結作業及びレールRを上げる作業を容易に行うことがで
きる。
【0025】また、従来技術に比べて部材点数が少ない
ので極めて安価に製造することができる。
ので極めて安価に製造することができる。
【0026】また、従来技術のごとく図8に示すまくら
木Tに側壁Twを設ける必要はないので、まくら木T自
体の製造を容易にし、安価にすることができる。コンク
リートスラブの構築も極めて容易且つ安価にすることも
できる。
木Tに側壁Twを設ける必要はないので、まくら木T自
体の製造を容易にし、安価にすることができる。コンク
リートスラブの構築も極めて容易且つ安価にすることも
できる。
【0027】また、従来技術においては、図9に示すよ
うにレールRを鉛直に上げた場合、ゲージブロック2の
レール接触面2eと、縁部Rsとの間隔は変わらない
が、受圧面22と側壁Twとの間隔gが空くこととな
る。側壁Twに沿ってレールRを上げた場合、側壁Tw
は傾斜しているので、受圧面2fと側壁Twとの間隔は
変わらない(間隔は空かない)が、レール接触面2eと
レールRの縁部Rsとの間隔が大きくなる。したがっ
て、従来技術においてはレールRを上げると、レール接
触面2eと縁部Rsとの間隔と、受圧面2fと側壁Tw
との間隔との和が大きくなり、その結果、レールRのそ
の直交方向への移動量が大きくなる。これに対して本実
施の形態においては図2及び図7に示すようにレールR
を上げる前後において受圧面22が鉛直なので、レール
Rの直交方向へは変位しない。その結果、レールRの線
形性も高くなり乗り心地を向上させることができる。
うにレールRを鉛直に上げた場合、ゲージブロック2の
レール接触面2eと、縁部Rsとの間隔は変わらない
が、受圧面22と側壁Twとの間隔gが空くこととな
る。側壁Twに沿ってレールRを上げた場合、側壁Tw
は傾斜しているので、受圧面2fと側壁Twとの間隔は
変わらない(間隔は空かない)が、レール接触面2eと
レールRの縁部Rsとの間隔が大きくなる。したがっ
て、従来技術においてはレールRを上げると、レール接
触面2eと縁部Rsとの間隔と、受圧面2fと側壁Tw
との間隔との和が大きくなり、その結果、レールRのそ
の直交方向への移動量が大きくなる。これに対して本実
施の形態においては図2及び図7に示すようにレールR
を上げる前後において受圧面22が鉛直なので、レール
Rの直交方向へは変位しない。その結果、レールRの線
形性も高くなり乗り心地を向上させることができる。
【0028】また、ゲージブロック50は、留片51が
形成されているので、レールRの軸方向にずれることは
ない。
形成されているので、レールRの軸方向にずれることは
ない。
【0029】また、絶縁ブロック40は、平面視におい
ては、バネクリップ30の作用部32と略同様の形状を
なしているので、バネクリップ30の付勢力を全面で受
けることができる。その結果、絶縁ブロック40が破損
することを防止することができる。
ては、バネクリップ30の作用部32と略同様の形状を
なしているので、バネクリップ30の付勢力を全面で受
けることができる。その結果、絶縁ブロック40が破損
することを防止することができる。
【0030】また、固定ボルト60の頭部61を、ショ
ルダー20の掛止部23に掛止することができるので、
極めて簡単に組み立てることができる。
ルダー20の掛止部23に掛止することができるので、
極めて簡単に組み立てることができる。
【0031】また、絶縁ブロック40に支点部側掛止片
44a及び作用部側掛止44bを設けているので、バネ
クリップ30と一体にでき、その結果作業中の紛失した
り、締結後にずれたりするのを防止することができる。
また、固定ボルト60の挿通、スライド作業等も容易に
行うことができる。
44a及び作用部側掛止44bを設けているので、バネ
クリップ30と一体にでき、その結果作業中の紛失した
り、締結後にずれたりするのを防止することができる。
また、固定ボルト60の挿通、スライド作業等も容易に
行うことができる。
【0032】また、ショルダー20の腕部24に支承部
24aを設けているので、締結時にバネクリップ30が
ずれるのを防止することができる。
24aを設けているので、締結時にバネクリップ30が
ずれるのを防止することができる。
【0033】また、上記の如く固定ボルト60と共に、
バネクリップ30及び絶縁ブロック40をレールRと反
対方向にスライドでき、しかも留置部24bを設けたの
でバネクリップ30及び絶縁ブロック40をその状態に
留置できるので、それら構成部品を作業中に紛失するこ
とを防止することができる。斯かる効果は、夜間行われ
ることが多い締結作業においては極めて大きい効果であ
る。
バネクリップ30及び絶縁ブロック40をレールRと反
対方向にスライドでき、しかも留置部24bを設けたの
でバネクリップ30及び絶縁ブロック40をその状態に
留置できるので、それら構成部品を作業中に紛失するこ
とを防止することができる。斯かる効果は、夜間行われ
ることが多い締結作業においては極めて大きい効果であ
る。
【0034】なお、本実施の形態においてはまくら木T
に適用したが、本発明はそれに限定されず、コンクリー
トスラブ等、本発明を適用する上で好適な軌道にも適用
することができる。
に適用したが、本発明はそれに限定されず、コンクリー
トスラブ等、本発明を適用する上で好適な軌道にも適用
することができる。
【0035】また、絶縁ブロック40及びゲージブロッ
ク50の材質はナイロンであったが、本発明はそれに限
定されることなく、レールRを押さえ付けることが可能
な硬度を有し且つ絶縁性を有するものであればよい。
ク50の材質はナイロンであったが、本発明はそれに限
定されることなく、レールRを押さえ付けることが可能
な硬度を有し且つ絶縁性を有するものであればよい。
【0036】また、バネクリップ30にはシェル状のも
ののみならず、板バネ状のもの等、本発明を実施する上
で好適なものにすることができる。
ののみならず、板バネ状のもの等、本発明を実施する上
で好適なものにすることができる。
【0037】また、腕部24が形成されていないショル
ダー20を用いることもできる。
ダー20を用いることもできる。
【0038】また、ショルダー20の受圧面22の高さ
をさらに高くすることもできる。斯かる場合には、押圧
ブロック部41及び湾曲部42が厚い絶縁ブロック40
を用意しておけばよい。
をさらに高くすることもできる。斯かる場合には、押圧
ブロック部41及び湾曲部42が厚い絶縁ブロック40
を用意しておけばよい。
【0039】また、固定ボルト60にT型ボルトを用い
たが、掛止可能なボルトであれば、例えば六角ボルト
等、本発明を実施する上で好適なものにすることができ
る。
たが、掛止可能なボルトであれば、例えば六角ボルト
等、本発明を実施する上で好適なものにすることができ
る。
【0040】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
【0041】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
一符号を付している。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。
で、以下に掲げる効果を奏する。
【0043】レールを上げても、ゲージブロック自体は
上がることがなく、ショルダーの受圧面との接触面積が
減少することはないので、ゲージブロックが受圧面(従
来技術におけるまくら木の側壁に相当する)から外れる
のを防止することができる。
上がることがなく、ショルダーの受圧面との接触面積が
減少することはないので、ゲージブロックが受圧面(従
来技術におけるまくら木の側壁に相当する)から外れる
のを防止することができる。
【0044】また、ゲージブロックの受圧面積が減少す
ることはないので、応力の増加による絶縁ブロックの破
損を防止することができる。
ることはないので、応力の増加による絶縁ブロックの破
損を防止することができる。
【0045】また、固定ボルトをレールRの直交方向に
スライドできるので、それらを取り外さなくても締結作
業及びレールを上げる作業を容易に行うことができる。
スライドできるので、それらを取り外さなくても締結作
業及びレールを上げる作業を容易に行うことができる。
【0046】請求項2又は3記載の発明によれば、バネ
クリップと一体にでき、その結果作業中の紛失を防止し
たり、締結後にずれたりするのを防止することができ
る。また、固定ボルトの挿通、スライド作業等も容易に
行うことができる。
クリップと一体にでき、その結果作業中の紛失を防止し
たり、締結後にずれたりするのを防止することができ
る。また、固定ボルトの挿通、スライド作業等も容易に
行うことができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、ゲージブロ
ックには留片が設けられているので、レールの軸方向に
ずれることはない。
ックには留片が設けられているので、レールの軸方向に
ずれることはない。
【0048】請求項5記載の発明によれば、ショルダー
の腕部に支承部を設けているので、締結時にバネクリッ
プがずれるのを防止することができる。
の腕部に支承部を設けているので、締結時にバネクリッ
プがずれるのを防止することができる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、ショルダー
の腕部に留置部が設けられているので、高さ調整機能付
レール締結装置の構成部材、特に固定ボルト、ナット、
ワッシャー、バネクリップ及び絶縁ブロック等を、締結
作業及びレールを上げる作業中に紛失するのを防止する
ことができる。
の腕部に留置部が設けられているので、高さ調整機能付
レール締結装置の構成部材、特に固定ボルト、ナット、
ワッシャー、バネクリップ及び絶縁ブロック等を、締結
作業及びレールを上げる作業中に紛失するのを防止する
ことができる。
【図1】本実施の形態に係る高さ調整機能付レール締結
装置の平面図である。
装置の平面図である。
【図2】本実施の形態に係る高さ調整機能付レール締結
装置の正面一部断面図である。
装置の正面一部断面図である。
【図3】本実施の形態に係るショルダーの正面図であ
る。
る。
【図4】図1のX−Xに沿った断面図である。
【図5】図5のY−Yに沿った断面図である。
【図6】本実施の形態に係る高さ調整機能付レール締結
装置の組立図である。
装置の組立図である。
【図7】レールを上げた状態を示す正面一部断面図であ
る。
る。
【図8】従来技術に係る高さ調整機能付レール締結装置
の正面一部断面図である。
の正面一部断面図である。
【図9】従来技術に係る高さ調整機能付レール締結装置
の拡大図である。
の拡大図である。
B1 レール用高さ調整板 T まくら木 Tc 溝部 Td 凹部 Tf 固定穴 Tw 側壁 R レール Rb 底部 Rs 縁部 1 高さ調整機能付レール締結装置 2 ゲージブロック 2a 掛止部 2b 押さえ部 2c 挿入部 2d 貫通孔 2e レール接触面 2f 受圧面 3 バネクリップ 3a ボルト孔 4 固定ボルト 6 軌道パッド 10 高さ調整機能付レール締結装置 20 ショルダー 21 埋設部 21a 脚部 21b 鉤部 22 受圧面 23 掛止部 23a 挿入部 23b 張出部 24 腕部 24a 支承部 24b 留置部 30 バネクリップ 31 支点部 32 作用部 33 ボルト孔 40、45 絶縁ブロック 41、46 押圧ブロック部 42、47 湾曲部 43 連通孔 44a 支点部側掛止片 44b 作用部側掛止片 50 ゲージブロック 51 留片 60 固定ボルト 61 頭部 62 軸部 70 軌道パッド
Claims (6)
- 【請求項1】 まくら木、コンクリートスラブ等にレー
ルを固定する為に用いられる、レールの高さを調整可能
な高さ調整機能付レール締結装置であって、 まくら木、コンクリートスラブ等に埋設される埋設部
と、該埋設部が埋設された状態において前記まくら木、
コンクリートスラブ等の上面から突出し、レールの底部
の縁部の高さよりも高い受圧面と共に、固定ボルトの頭
部をレール直交方向にスライド可能に掛止する掛止部と
が形成された鋼製のショルダーと、 該ショルダーの上に位置し、締結された状態において前
記まくら木、コンクリートスラブ等に前記レールを押圧
するように付勢する、一端が支点部をなし、他端部が前
記レールを押圧する作用部をなし、前記固定ボルトに挿
通されるボルト孔が設けられ、該ボルト孔に挿通される
前記固定ボルトと共にスライドするバネクリップと、 該バネクリップの作用部の下面と前記底部の上面との間
に位置し、前記作用部からの付勢力を前記レールに伝達
する押圧ブロック部が、前記ショルダーの受圧面の幅よ
りも大きな間隔をあけて前記レール側の端部下面に形成
され、前記バネクリップと前記ショルダーとの間に介装
された状態において前記バネクリップのボルト孔に連通
する連通孔が設けられ、該連通孔に挿通される前記固定
ボルト共にスライドする絶縁製材料からなる絶縁ブロッ
クと、 前記レールの縁部と、前記ショルダーの受圧面との間に
位置して、前記レールからの側圧を前記ショルダーに伝
達する絶縁製材料からなるゲージブロックとを備えたこ
とを特徴とする高さ調整機能付レール締結装置。 - 【請求項2】 前記絶縁ブロックの前記レールと反対側
の端部には、前記バネクリップの支点部に掛止可能な支
点部側掛止片が設けられたことを特徴とする請求項1記
載の高さ調整機能付レール締結装置。 - 【請求項3】 前記絶縁ブロックの前記レール側の端部
には、前記バネクリップの作用部に掛止可能な作用部側
掛止片が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記
載の高さ調整機能付レール締結装置。 - 【請求項4】 前記ゲージブロックの両端面には、前記
ショルダーの受圧面の幅とほぼ等しい間隔をあけて留片
が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずか記載の高さ調整機能付レール締結装置。 - 【請求項5】 前記ショルダーには、前記レールと反対
方向に延びる腕部が形成され、該腕部には、締結時にお
いて前記バネクリップの支点部を支承する支承部が設け
られていることを特徴とする請求項1乃至4のいずか記
載の高さ調整機能付レール締結装置。 - 【請求項6】 前記ショルダーには、前記レールと反対
方向に延びる腕部が形成され、該腕部には、未締結時に
おいて前記バネクリップの支点部を留置する留置部が設
けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずか
記載の高さ調整機能付レール締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8199769A JP3058594B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 高さ調整機能付レール締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8199769A JP3058594B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 高さ調整機能付レール締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025701A JPH1025701A (ja) | 1998-01-27 |
JP3058594B2 true JP3058594B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=16413317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8199769A Expired - Fee Related JP3058594B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 高さ調整機能付レール締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058594B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006045988A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-02-16 | Tokyo Fabric Kogyo Kk | レール締結装置 |
FR2933107B1 (fr) * | 2008-06-26 | 2010-09-17 | Railtech Int | Dispositif de fixation de rail sur un support de voie. |
CN103966927A (zh) * | 2013-01-25 | 2014-08-06 | 苏州市丽苏塑胶科技有限公司 | 一种弹条ⅲ型扣件绝缘轨距块 |
JP6544829B2 (ja) * | 2016-03-19 | 2019-07-17 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | レール締結装置 |
CN114855514A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-08-05 | 江西奈尔斯西蒙斯赫根赛特中机有限公司 | 一种轨道精调自动化小车 |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP8199769A patent/JP3058594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1025701A (ja) | 1998-01-27 |
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