JP3074439U - 鉄道のコンクリート道床線路の曲線区間脱線防止用ガードアングル支持装置 - Google Patents

鉄道のコンクリート道床線路の曲線区間脱線防止用ガードアングル支持装置

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JP3074439U
JP3074439U JP2000004535U JP2000004535U JP3074439U JP 3074439 U JP3074439 U JP 3074439U JP 2000004535 U JP2000004535 U JP 2000004535U JP 2000004535 U JP2000004535 U JP 2000004535U JP 3074439 U JP3074439 U JP 3074439U
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茂彦 高橋
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株式会社富士交通研究所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート道床において、ガードアングル
に作用する横方向の力に対して無理なく確実に支持でき
るようにした鉄道のコンクリート道床線路の曲線区間脱
線防止用ガードアングル支持装置を得る。 【解決手段】 内側レールの下面を横断し支持する所定
幅のレール支持基盤が設けられ、該レール支持基盤の中
間の所定部位において該内側レールの下部外側の脚座を
下側から起立して抱持し係合する係合部と、該レール支
持基盤の係合部の位置より片側に該係合部の部位から所
定間隔をおいて起立する所定長さのガードアングル取付
体が一体に植設され、該レール支持基盤の他端に該内側
レールの内側下部脚座の端縁から内側に若干の距離をお
いて起立する突起体が一体に形成され、該内側下部脚座
と突起体との間の空間に間挿体が間挿固定されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鉄道のコンクリート道床線路の曲線区間の脱線防止用ガードアング ルを確実に支持できるようにした装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の支持装置としては、図3及び図4に示されている如く、道床が 砂利の線路で使用できる構造のものが提供されている。即ち、図3においては、 レール31の下部外側の脚座(フランジ)32に係合してボルト、ナットの固定 具33によって固定する固定端34から該レール31の下面を保持する台座35 部を有する底部36が下方に大きく膨出した鋳物製の本体37と、該本体37の 自由端側の側面に対し、対応側面が当接するアタッチメント38とが設けられ、 該本体37とアタッチメント38とはボルト、ナットの固定具39の締め付けに より一体的に連結されるものであって、その締め付けの際、上側に形成される隙 間にガードアングル40の所定の縦枠41を差し込んで該固定具39で圧持する と共に突起部と凹部とで構成する係合部42で固持するように構成されている。
【0003】 図4においては、レール31の下部外側の脚座32に附属金具51を介在して ボルト、ナットの固定具52により固定する固定端53から該レール31の下面 を保持する台座54部を有する底部55が大きく下方に膨出した鋳物製本体56 の自由端側の上部に形成されたガードアングル取付箇所にガードアングル57の 縦枠58の側面と横枠59の下面を当てがい、該横枠59をボルト、ナットの締 付具60によって圧持するように構成されている。
【0004】 以上のような従来の形式のガードアングル支持装置は、いずれも底部が下方に 大きく膨出した形状を有しているために、それを敷設するにはレールの下に10 cm以上の空間が空けられる砂利道床にのみ利用できるものである。又、列車の遠 心力によってガードアングルに作用する横方向の力を受けとめる作用点は本体の 自由端側に存し、それを本体の底部を支点として固定端で支持するものであるた めに、てこの作用で本体の固定端側に大きな対抗力が作用する。
【0005】 このように、コンクリート道床の場合には、レール下が5cm程度の空間しか空 いていないので、そのような形式のガードアングル支持装置を使用することは不 適当であるだけでなく、ガードアングルに作用する横方向の力を支えるには構造 的に弱いなどの問題があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案は、主として、既設のコンクリート道床において特別な前処理 工事をすることなく敷設できるようにすると共に、ガードアングルに作用する横 方向の力に対して無理なく確実に支持できるようにした鉄道のコンクリート道床 線路の曲線区間脱線防止用ガードアングル支持装置を得ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の如き観点に鑑みてなされたものであって、その主たる構成は、 内側レールの下面を横断し支持する所定幅のレール支持基盤が設けられ、該レー ル支持基盤の中間の所定部位において該内側レールの下部外側の脚座を下側から 起立して抱持係合する係合部と、該レール支持基盤の係合部の位置より片側に該 係合部の部位から所定間隔をおいて起立する所定長さのガードアングル取付体が 一体に植設され、該レール支持基盤の他端に該内側レールの内側下部脚座の端縁 から内側に若干の距離をおいて起立する突起体が一体に形成され、該内側下部脚 座と突起体との間の空間に間挿体が間挿固定されてなる鉄道のコンクリート道床 線路の曲線区間脱線防止用ガードアングル支持装置を提供しようとするものであ る。
【0008】
【考案の実施の態様】
次に、本考案一実施例の構成の断面を示す図1を参照しながら説明する。 内側レール21の下面を横断し支持する所定幅のレール支持基盤1を設け、該 レール支持基盤1の中間の所定部位において該内側レール21の下部外側の脚座 (フランジ)22を下側から起立して抱持係合する係合部2と、該レール支持基 盤1の係合部2の位置より片側には該係合部2の部位から所定間隔をおいて起立 する所定長さのガードアングル取付体3が一体に植設されている。
【0009】 前記レール支持基盤1の他端には前記内側レール21の内側下部脚座(フラン ジ)23の端縁から内側に若干の距離をおいて起立する突起体4が一体に形成さ れ、該内側下部脚座23と突起体4との間の空間に間挿体24が間挿され、該間 挿体24はボルト・ナット25で該レール支持基盤1に固定されている。
【0010】 前記ガードアングル取付体3の上端隅部にガードアングル横枠先端承5が一体 に形成されており、該ガードアングル取付体3の頂面にガードアングル26の横 枠27の下面を当接してその横枠27の先端28を該ガードアングル先端承5に 差し込んで係合する。そして、該ガードアングル26の縦枠29の内面を該ガー ドアングル取付体3の側面に当てると共に、該縦枠29の下端を、前記レール支 持基盤1から一体に起立形成されてなる腰板6の段部7に当てがう。それにより 該腰板6の側面とガードアングル26の縦枠29の外面とが平面を形成するよう になされている。
【0011】 その後、前記腰板6の側面とガードアングル26の縦枠29の外面とが作る平 面に当接するガードアングル押板30を当て、該ガードアングル押板30をガー ドアングル取付体3の下部に対してボルト、ナットの固定具31によりしっかり と固定する。
【0012】 前記レール支持基盤1の片側先端部は、ボルト、ナットの固定具32で支持さ れ、該固定具32のボルトの下端は、台座33を介在してゴム等の弾性材34で コンクリート道床61に弾性支持されている。35は、前記ガードアングル取付 体5の下部に形成された窓孔であって、前記ガードアングル押板30をガードア ングル取付体3の下部に対して固定具31で固定する際の作業空間である。36 は、前記ガードアングル押板30とガードアングル26とに形成された突起部と 凹部とで構成する係合部であり、その係合でガードアングル26を該ガードアン グル押板30に対して固持できるように構成されている。
【0013】 この場合、前記間挿体24を絶縁体で構成し、そして、前記レール支持基盤1 の内側レール21に当接する面を絶縁面とし、又は、該レール支持基盤1と内側 レール21との間に絶縁シート71を介在することによって該内側レール21に 対してレール支持基盤1を電気的に絶縁することができて、電気に対する作業の 安全性が確保することができる。
【0014】 前記実施例の構成体Aを、図2に示すような鉄道のコンクリート道床線路の曲 線区間62において、枕木の間に敷設するものである。
【0015】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように、本考案によれば、主として、既設のコンク リート道床における曲線区間において、特別な前処理工事をすることなく、簡易 迅速に敷設できる。
【0016】 又、ガードアングルに作用する横方向の力により基体に負荷される力をレール 側とその反対側のガードアングル取付体側とで対抗支持するものであるから、無 理なく支持でき、強度的に堅牢である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の構成を示す要部の断面図であ
る。
【図2】本考案一実施例が敷設される鉄道のコンクリー
ト道床線路の曲線区間を示す説明図である。
【図3】従来の構成の一例を示す要部の断面図である。
【図4】従来の構成の他の例を示す要部の断面図であ
る。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側レール21の下面を横断し支持する
    所定幅のレール支持基盤1が設けられ、該レール支持基
    盤1の中間の所定部位において該内側レール21の下部
    外側の脚座22を下側から起立して抱持係合する係合部
    2と、該レール支持基盤1の係合部2の位置より片側に
    該係合部2の部位から所定間隔をおいて起立する所定長
    さのガードアングル取付体3が一体に植設され、該レー
    ル支持基盤1の他端に該内側レール21の内側下部脚座
    23の端縁から内側に若干の距離をおいて起立する突起
    体4が一体に形成され、該内側下部脚座23と突起体4
    との間の空間に間挿体24が間挿固定されてなることを
    特徴とする鉄道のコンクリート道床線路の曲線区間脱線
    防止用ガードアングル支持装置。
  2. 【請求項2】 前記間挿体24を絶縁体で構成し、前記
    レール支持基盤1の内側レール21に当接する面を絶縁
    面としてなる請求項1記載の鉄道のコンクリート道床線
    路の曲線区間脱線防止用ガードアングル支持装置。
  3. 【請求項3】 前記間挿体24を絶縁体で構成し、前記
    レール支持基盤1と内側レール21との間に絶縁シート
    71を介在してなる請求項1記載の鉄道のコンクリート
    道床線路の曲線区間脱線防止用ガードアングル支持装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5824181B1 (ja) * 2015-06-22 2015-11-25 林総事株式会社 脱線防止ガード取付装置
CN107059497A (zh) * 2017-02-27 2017-08-18 山东钢铁股份有限公司 铁路小半径曲线线型稳固装置
JP2021535309A (ja) * 2018-08-20 2021-12-16 ハイパー・ポーランド・エレクトロ・エス・アー 磁気浮上式鉄道システム

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