JPH045430B2 - - Google Patents

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JPH045430B2
JPH045430B2 JP7147682A JP7147682A JPH045430B2 JP H045430 B2 JPH045430 B2 JP H045430B2 JP 7147682 A JP7147682 A JP 7147682A JP 7147682 A JP7147682 A JP 7147682A JP H045430 B2 JPH045430 B2 JP H045430B2
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JP
Japan
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lactose
galactosidase
immobilized
oligosaccharides
gal
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JP7147682A
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JPS58190388A (ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ビフイドバクテリウム菌の増殖促進
物質の製造法に関するものである。 ビフイドバクテリウム菌の増殖促進物質として
は従来種々のものが報告されているが、その一つ
に、本発明者らが発明し特許出願中のもの(特開
昭55−104885として公開されている)がある。こ
の増殖促進物質は、アスペルギルス・オリゼの生
産したβ−ガラクトシダーゼでラクトースを処理
することにより得られ、一般式Gal−(Gal)n−
Glc(但し式中Galはガラクトース残基、Glcはグ
ルコース残基、nは1〜4の整数を、それぞれあ
らわす)で示されるオリゴ糖を有効成分とするも
のである(以下この明細書では上記特定のオリゴ
糖を意味する言葉として「オリゴ糖」という言葉
を用いる)。 上記酵素処理の際に起こる反応は、β−ガラク
トシダーゼによるラクトースの加水分解と糖転位
であり、オリゴ糖は糖転位反応により、ラクトー
スから生成するものである。加水分解と糖転位と
は並行して起こるから、β−ガラクトシダーゼで
ラクトースを処理すると、オリゴ糖だけでなく、
加水分解生成物であるグルコースおよびガラクト
ースも同時に生成し、しかも一たん生成したオリ
ゴ糖も、酵素処理を続けると徐々に加水分解され
た単糖を与える。したがつて、回分式の酵素処理
によりオリゴ糖を製造するとオリゴ糖の収率が最
大になる処理時間があり、この時点で処理を打切
ることになるが、それでもオリゴ糖の対糖収率は
20%程度にとどまる。 本発明の目的は、ラクトースのβ−ガラクトシ
ダーゼ処理における上記競合する二つの反応のう
ち糖転位反応を優先させ、オリゴ糖をなるべく高
い収率で取得する方法を提供することにある。 上記目的を達成することに成功した本発明は、
アスペルギルス・オリゼの生産したβ−ガラクト
シダーゼでラクトースを処理してオリゴ糖を有効
成分とするビフイドバクテリウム菌の増殖促進物
質を製造する方法において、β−ガラクトシダー
ゼとして担体に固定されたものを用い、被処理ラ
クトース溶液のラクトース濃度を10〜36%(重量
%、以下の文において同じ)とし、β−ガラクト
シダーゼが固定された担体を充填したカラムに上
記ラクトース溶液を空間速度10〜70/Hrで供給
して酵素処理を行うことを特徴とするものであ
る。 固定化したβ−ガラクトシダーゼを用い、かつ
上記のような特定の条件で処理を行う本発明の方
法によれば、固定化した酵素を使用する酵素処理
につき一般的に認められる効果、すなわち酵素の
反復使用が可能になるとともに被処理物について
酵素の失活処理や分離処理が不要になるといつた
効果が奏されるのはもちろんのこと、精製処理の
大幅な負担軽減、生産性の向上等により、回分式
処理による場合に比べると著しく安価にオリゴ糖
を製造することが可能になる。 本発明の製法において用いる固定化β−ガラク
トシダーゼは、イオン交換樹脂等の樹脂に酵素を
固定する常法に従つて調製したものでよく、担体
の種類や酵素の固定方法に制限はない。 固定化β−ガラクトシダーゼによるラクトース
の処理は、カラム法により行う。 処理を行うに当つては被処理溶液中のラクトー
スの濃度と通液速度が重要である。 ラクトース濃度は10〜36%、望ましくは30〜36
%とする。これよりもラクトース濃度が低いとき
は加水分解による単糖類の生成率が大きくなり、
オリゴ糖の生成率をも上回るようになるから、収
率に関しては回分式よりも有利とは言えなくなつ
てしまう(後記実験例2参照)。したがつて、牛
乳のような低濃度ラクトース溶液はそのままでは
本発明の方法において被処理液とすることができ
ない。一方ラクトース濃度が上記範囲をこえて高
いときは、過飽和状態となるため、ラクトースが
送液管中で析出することがある。 また通液速度は、被処理液のPHや濃度によつて
も異なるが、空間速度(SV)として10〜70/
Hr、望ましくは20〜50/Hrとしなければならな
い。これよりもSVが小さいときは、ラクトース
濃度が低い場合と同様に、加水分解反応が著しく
なつて単糖類の生成率が大きくなる(後記実験例
1参照)。反対にSVが大きすぎると、加水分解率
と比べた場合の糖転位率が悪くなるわけではない
が、糖転位率の絶対値が低下してオリゴ糖の収率
が悪くなる。 ラクトース濃度および通液速度以下の処理条件
には特に制限がないが、被処理液のPHは3.0〜7.0
範囲にあることが望ましい。 以下実験例および実施例を示して本発明を説明
するが、各例において用いた固定化酵素は、スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体系多孔質陰イオ
ン交換樹脂R−8×01(三菱化成工業社製)に、
アスペルギルス・オリゼが生産したβ−ガラクト
シダーゼをグルタルアルデヒド法により共有結合
で結合させたものであつて、樹脂1ml当りの結合
酵素量(基質としてo−ニトロフエニル−β−D
−ガラクトピラノシドを用い、温度37℃、PH4.5
にて測定)は4609単位、活性効率は0.091のもの
である。なお固定に用いたβ−ガラクトシダーゼ
は、回分式の牛乳処理に使用した場合、ラクトー
スを100%加水分解する能力を有するものである。
また酵素処理生成物の分析は高速液体クロマトグ
ラフイー(カラム:ウオーターズ社製糖分析専用
のマイクロボンダパツク/カーボハイドレート;
溶媒系:アセトニトリル/水=70/30v/v;検
出:示差屈析計による)または薄層クロマトグラ
フイー(メルク社製シリカゲル60プレート;展開
溶媒:イソプロパノール/水=80/20v/v;発
色剤:硫酸)により行なつた。 以下実験例および実施例を示して本発明を説明
する。 実験例 1 固定化β−ガラクトシダーゼ20mlを内径16mm、
高さ10cmのカラムに充填し、外奪に37℃の温水を
循環させながら、これに36%ラクトース溶液を供
給し、カラム通過液を分析してオリゴ糖の収率
(原料のラクトースに対する重量%)を調べる。
一部の実験においては単糖類の生成率も調べる。 ラクトース溶液のPHおよびSVを種々変更して
上記実験を行なつた結果をまとめて、表1に示し
た。
【表】 実験例 2 ラクトース溶液のPHを5.0、SVを20/Hrに固
定し、濃度を種々変更したほかは実験例1の場合
と同様にして、固定化β−ガラクトシダーゼによ
るラクトースの処理を行なつた。処理後の糖組成
は、表2のとおりであつた。
【表】 実施例 1 実験例1で用いたのと同様の固定化β−ガラク
トシダーゼのカラムに、マツキルベインバツフア
ーでPHを3.5に調整した36%ラクトース溶液を
SV20/Hrで供給した。 オリゴ糖濃度が6.4%の通過液が得られ、原料
ラクトースに対するオリゴ糖の収率は17.8%であ
つた。 カラム通過液からイオン交換樹脂および活性炭
を用いて精製されたオリゴ糖は、3糖類を主成分
とし、ガラクトース−ガラクトース間結合はβ−
1,6結合が主であり、ガラクトース−グルコー
ス間結合はβ−1,4結合が主であつて、これら
の点において、またビフイドバクテリウム菌の増
殖を促進する作用において、回分式の酵素処理に
より得られるオリゴ糖と比べて特に異なるところ
はなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アスペルギルス・オリゼの生産したβ−ガラ
    クトシダーゼでラクトースを処理して一般式Gal
    −(Gal)n−Glc(但し式中Galはガラクトース残
    基、Glcはグルコース残基、nは1〜4の整数
    を、それぞれあらわす)で示されるオリゴ糖を有
    効成分とするビフイドバクテリウム菌の増殖促進
    物質を製造する方法において、β−ガラクトシダ
    ーゼとして担体に固定されたものを用い、被処理
    ラクトース溶液のラクトース濃度を10〜36重量%
    とし、β−ガラクトシダーゼが固定された担体を
    充填したカラムに上記ラクトース溶液を空間速度
    10〜70/Hrで供給して酵素処理を行うことを特
    徴とするビフイドバクテリウム菌の増殖促進物質
    の製造法。
JP7147682A 1982-04-30 1982-04-30 ビフイドバクテリウム菌の増殖促進物質の製造法 Granted JPS58190388A (ja)

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JP7147682A JPS58190388A (ja) 1982-04-30 1982-04-30 ビフイドバクテリウム菌の増殖促進物質の製造法

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JP7147682A JPS58190388A (ja) 1982-04-30 1982-04-30 ビフイドバクテリウム菌の増殖促進物質の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS58190388A JPS58190388A (ja) 1983-11-07
JPH045430B2 true JPH045430B2 (ja) 1992-01-31

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ID=13461711

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JP7147682A Granted JPS58190388A (ja) 1982-04-30 1982-04-30 ビフイドバクテリウム菌の増殖促進物質の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2711095B2 (ja) * 1986-09-27 1998-02-10 ユニチカ株式会社 ビフイドバクテリウム菌の増殖促進剤の製造法
DE3782716T2 (de) * 1986-09-27 1993-04-01 Unitika Ltd Verfahren zum herstellung eines wachstumsfaktors fuer bifidobacterium sp.
US8591981B2 (en) * 2005-02-21 2013-11-26 Nestec S.A. Oligosaccharide mixture

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JPS58190388A (ja) 1983-11-07

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