JPS63109791A - 分岐オリゴ糖シラツプの連続的製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は分岐オリゴ糖シラツブの連続的製法に関し、固
形分濃度６０％以上、且つ、ぶどう糖分７０％以上（対
固形分）を含むぶどう糖水溶液を、＃ａ類の縮合作用を
有する固定化酵素を充填したリアクターに、６０℃以上
で連続的に通液し、分岐オリゴ糖を含むシラツブを得る
ものである。

分岐オリゴ糖はそのまま、あるいは適宜の手段で粉末状
、顆粒状等に加工されて甘味料等の用途に使用されるが
、ビフィズス菌によって選択的に資化され、また抗う蝕
効果も発揮するので、食品。

医薬品、化粧品、動物飼料等の広範な分野で利用される
。

〔従来の技術〕

分岐オリゴ糖とは、イソマルトース、パノース。

イソマルトトリオースなど、分子内にα−１，６グルコ
シド結合を有する糖類の総称であるが、これらは？ｎ酒
の醸造過程で多く生成し、酒の「コク」を増す重要な成
分として従来から知られている。

一方、近年砂糖の欠点として肥満と虫歯の問題が指摘さ
れ、一般に砂糖の使用を控える傾向にあるが、これに伴
って、砂糖に替わる甘味料として数々の甘味料製品が市
場に現れてきた。分岐オリゴ糖もこのような新しい甘味
料のひとつとして製品化され、優れた甘味質や食品加工
適性等によって、今後の大きな需要が期待されている。

分岐オリゴ糖はグルコースの逆合成反応、あるいはマル
トースの転位反応によって生成することは従来から知ら
れている０本発明者らはこれまでに、このような反応を
利用して工業的に分岐オリゴ糖を生産する方法を提案し
た（特願昭５９−２４５４７０号、特願昭６０−５８４
８３号、特願昭６０−６１２４８号、特願昭６０−５３
０１７号等）、これらの方法によれば、主として分岐２
糖類から分岐５＃Ｍｆｆまでの分岐オリゴ塘が混在し、
かつ分岐オリゴ垢含量が約４０％もしくはそれ以上（対
固形分）のシラツブが得′られる。

これを更に適宜の手段で処理することにより、分岐オリ
ゴＷｉｆｉ度を約９０％あるいはそれ以上に高めた製品
を得ることもできる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

分岐オリゴ糖シラツブの工業的生産はまだその緒につい
たばかりであり、バッチ式による生産が主流であって、
連続的製造法についての技術は未だ充分に確立されてい
ない。本発明はこのような状況下において、経済的、実
用的な分岐オリゴ糖シラツブの連続的製法を確立するこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、糖類の縮合作用を有する固定化酵素を充填し
たリアクターに、固形分濃度６０％以上、且つ、ぶどう
糖分７０％以上（対固形分）を含むぶどう糖水溶液を６
０℃以上で連続的に通液し、分岐オリゴ糖を含むシラツ
ブを得るものである。

本発明者らのこれまでの研究によれば、酵素反応の基質
として用いるぶどう糖水溶液は、そのぶどう糖固形分濃
度が高い程、縮合反応による分岐オリゴ糖の生成量は増
大し、しかも、通常であれば酵素の失活が起きる、５５
℃ないしそれ以上の温度で反応を行っても酵素は失活せ
ず、意外にもむしろ反応は促進されることが明らかとな
った。本発明者らは、この知見をリアクターによる連続
的反応処理に応用したところ、連続的反応の場合はぶど
う糖固形分濃度、反応温度ともにハツチ式の場合よりも
高い方がむしろ好ましいことが判明した。従って、本発
明でも基質として用いるぶどう糖水溶液は、固形分濃度
６０％以上、好ましくは７０％以上、且つ、ぶどう糖分
として７０％以上、好ましくは８０％以上（対固形分）
含むことが必要である。

このようなぶどう糖水溶液としては、ぶどう糖結晶溶解
液、精製ぶどう糖液等を用いることができ、またぶどう
糖結晶を採取した後の蜜、異性化糖液から果糖を分離し
た後のラフィネート等も、必要により所定の糖固形分、
ぶどう糖分を含むように調整して使用することができる
。

本発明においては、このようなぶどう糖水溶液を、糖類
の縮合作用を有する固定化酵素を充填したリアクターに
、連続的に通液する。ここで用いる酵素としては、ｉｔ
！Ｉｎの縮合作用を有するものであれば、その種類、起
源、精製法、固定化法等は問わないが、実用上は固定化
グルコアミラーゼを用いるのが適当である。グルコアミ
ラーゼは、通常アスペルギルス属またはりゾーブス属の
微生物を起源とするものが一般的であるが、これらはぶ
どう糖製造の際の澱粉加水分解反応において、それぞれ
６０℃、５５℃を越えると失活し、それ以上の温度では
実用上使用不可能である。しかしながら、前述のように
、ぶどう糖固形分濃度の高い状態でのぶどうυ１の縮合
反応においては、上記温度を越える温度において、むし
ろ反応がより進むものであり、従って本発明においては
、ぶどう糖水溶液のリアクターへの通液は６０℃以上、
好ましくは６５〜７５℃の範囲で行われる。なお、その
他の条件にもよるが、温度が８０℃を越えると酵素の失
活が進み、分岐オリゴ糖の生成も低下するので、反応温
度は８０℃を越えないのが好ましい。

本発明に用いるリアクターその他のＷＨについては、本
発明の処理条件を実現できるものであれば何でもよく、
一般に固定化酵素反応に使用されているものを用いるこ
とができる。

本発明の方法によって、分岐オリゴ糖を少なくとも４０
％あるいはそれ以上（対固形分）含むシラツブを得るこ
とができる。シラツブはそのまま、あるいは更に必要に
より、適宜の手段でグルコースなどの非分岐糖糖を分画
、除去して高濃度の分岐オリゴ糖製品として食品、医薬
品その他の用途に利用できる。

〔実施例〕

実施例　１ 市販の固定化グルコアミラーゼ（テート・アンド・ライ
ル社製）４００＋＋＋／を、長さ５００關、直径３５龍
のガラス製ジャケット付きカラムに充填し、ジャケット
に６０℃の温水を循環させつつ、濃度７５％の高純度ぶ
どう糖（ＤＥ　９７．５）水溶液をＳＶｏ、１で連続的
に通液して分岐オリゴ糖シラツブを得た。得られた分岐
オリゴ糖シラツブの糖組成は、第１表の注：組成は固形
分あたりの百分率で表し、（）は分岐糖の含量を表す。

実施例　２ 実施例１の方法において、ジャケットの温水を７０℃と
した以外は同様に処理し、第２表に示す組成の分岐オリ
ゴ糖シラツブを得た。

第　　　２　　　表 実施例　３ 実施例１の方法におイテ、５Ｖを０．２．０．５．１．
０と変化させ、その他の条件は同様にして５０日間通液
した。得られた分岐オリゴ糖シラツブの組成を第３表に
示した。

第　　　３　　　表 注二組成は固形分あたりの百分率で表し、（）は分岐糖
の含量を表す。

実施例　４ 実施例１の方法において、ジャケット温度を７０℃とし
、ＳＶを０．２．０．５．１．０と変化させて１０日間
通液した。得られた分岐オリゴ糖シラツブの組成は、第
４表の通りである。

第　　　４　　　表 また、　（）は頒唐の含量を表す。

〔発明の効果〕

本発明により、分岐オリゴ糖を多く含有するシラツブを
、工業的規模において、経済的に連続生産することが可
能となった。この方法では、酵素反応を比較的高温で行
えるので、製造工程中で微生物に汚染されることもなく
、一定品質の製品を安定して製造することができる。

分岐オリゴ糖は上品な甘味を有し、食品加工材料として
も数々の特徴を持つので、食品加工の分野では重要な地
位を占める糖製品である。そのうえ、分岐オリゴ糖は人
の腸内でビフィズス菌に選択的に資化されて腸内の清浄
化に役立ち、便の状態を改善するほか、虫歯の原因とな
る微生物に利用されないので、難う触性の甘味料として
も利用できるため、食品のみならず、医薬品、化粧品。

動物飼料等の方面にも幅広い用途がある。

特許出願人　　昭和産業　株式会社 筏理人　新井　力（ほか２名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、糖類の縮合作用を有する固定化酵素を充填したリア
   クターに、固形分濃度６０％以上、且つ、ぶどう糖分を
   ７０％以上（対固形分）含むぶどう糖水溶液を６０℃以
   上で連続的に通液することを特徴とする分岐オリゴ糖シ
   ラップの連続的製法。