JPH045412B2 - - Google Patents

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JPH045412B2
JPH045412B2 JP1172692A JP17269289A JPH045412B2 JP H045412 B2 JPH045412 B2 JP H045412B2 JP 1172692 A JP1172692 A JP 1172692A JP 17269289 A JP17269289 A JP 17269289A JP H045412 B2 JPH045412 B2 JP H045412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、畜産副生物の加工処理法に関する。 〔従来の技術〕 従来、牛、豚、鶏などの家畜の屠殺時などにお
いて、内臓などの通常、可食に不適な部分として
除去される畜産副生物は、廃棄処分される場合が
多く不経済であるが、一方、その有効利用をはか
るため、レンダリング工場に運ばれ、いわゆるレ
ンダリング法により加工処理がなされている。該
レンダリング法は、かゝる畜産副生物は、その油
脂部と蛋白部とを有効に利用するため、先ず、こ
れを細砕した後、極めて高温で、例えば140℃程
度の高温で加熱し、付着している有害微生物の殺
菌を行うと同時に油脂部分と蛋白質分部分の分離
を良くするため、該蛋白質部分を加熱凝固せし
め、次でこの高温処理物を圧搾して、油脂を採取
する一方、油脂の除かれた凝固蛋白質分は、加熱
乾燥、粉砕、篩別によりミートミールとしてい
た。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記の畜産副生物の有効利用のため従来行われ
ているレンダリング法は、第1に、その原料全体
を高温に加熱するために相当量の加熱エネルギー
消費と高温加熱処理装置を要し不経済であり、製
品の価格の増大をもたらす。その上、この原料加
熱を利用した処理は、種々の問題を生ずる。即
ち、その高温殺菌処理により、油脂の酸化、変質
がおこり、収率が低下するおそれがあり、又、ク
ツキング時の加熱温度のコントロールが非常に難
しいとされている。例えば、その加熱温度が低す
ぎると殺菌不十分となつたり、圧搾油脂の抽出効
率が悪くなる。更には、高温加熱が過ぎと蛋白質
の褐変現象、その製品の品質の低下、消化吸収性
の低下、風味の低下、ビタミンなどの熱による破
壊などの不都合をもたらす。而も、工程上、圧搾
処理が不可欠で、又これに伴う圧搾装置を必要と
し、而も、その高温処理物の熱いうちに圧搾を要
する面倒があるなどの不都合を伴う。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、かゝる従来のレンダリング法の不都
合を解消し、新レンダリング法とも言うべき畜産
副生物の加工処理法に係り、良質の油脂を殆ど
100%近く高収率に分取し得られると共に、易消
化吸収性で品質の良い而もミネラル、ビタミンを
含む無菌の蛋白質を高収率に分収し得られ、熱エ
ネルギーの消費を著しく減少し製造コストを低下
して分離した固形分残滓をミートミールとなし得
られ、畜産副生物を100%有効に利用し得る有利
且つ経済的な畜産副生物の加工処理法を提供した
もので、畜産副生物を細砕したものに、PH調節す
ることなく直ちに蛋白質分解酵素を0.1〜5%添
加し、全窒素の8割以上程度が水溶性となるまで
該酵素による蛋白質分解を行うこと、そのスラリ
ー状分解物を固形分と液分とに分離すること、更
に、該液分についてはこれを油分とミネラル、ビ
タミンを含む水溶性蛋白質とに分離すること、該
固形分についてはこれに加熱殺菌処理を行うこ
と、更に、該水溶性蛋白質分についてはこれを
過膜で除菌を行い、ミネラル、ビタミンを含む無
菌の水溶性蛋白質分を得ることの諸工程から成る
ことを特徴とする。 〔作用〕 畜産副生物を細砕物に、酸やアルカリでPHを調
節せずに、直ちに蛋白質分解酵素を0.1〜5%添
加し、全窒素の8割程度が水溶性となるまで、該
酵素による蛋白質分解を行うことにより、大部分
の蛋白質を低分子の水溶性蛋白質とすることがで
きる。かくして、スラリー状分解物が得られるの
で、これを遠心分離などで固形分と液分に分離す
る。かくして、蛋白質と油脂の大部分が除かれた
未分解の高蛋白質を含む固形分については、これ
を高温で加熱殺菌しミートミールとするとき、従
来の畜産副生物の全てを初めから高温加熱殺菌し
ミートミールとするに比し、その熱エネルギーは
著しく少なくてすみ、従つて、低コストで且つ高
収率にミートミールが得られる。一方、液分は油
層と水溶性蛋白質層の状態で得られるので、油層
は、吸引などにより水溶性蛋白質層と分取するこ
とができ、原料中の油脂の殆ど100%を熱変質の
ない良質の油脂として得られ、従来のような高温
処理物を圧搾して分取するに比し、簡単且つ容易
に高収率に得られる。 又、その水溶性蛋白質層は、水溶性蛋白質を主
体とし、これにミネラル、ビタミンなどの微量の
栄養成分を含む水溶液として得られる。この中に
は、原料中に付着していた有害な微生物を含む
が、過膜により除菌するようにしたので、従来
のレンダリング法では得られない無菌で且つ熱変
質がなく、消化吸収性の良い水溶性蛋白質が得ら
れ、而も、ミネラル、ビタミンを含む栄養に富む
蛋白質製品をもたらす。 尚、上記の本発明の加工処理工程において、遠
心分離などの分離工程の前又は後に、酵素失活処
理を行うことが好ましく、この酵素失活処理は、
80℃〜100℃で30〜10分程度の加熱処理とすると
きは、該スラリー状分解物又はその分離後の水溶
性蛋白質分の熱変質なしに酸素失活の目的が達成
される。 〔実施例〕 次に、本発明の実施例を詳述する。 畜産副生物としては、従来レンダリング法によ
り加工処理が施されるもの全てに適用できる。例
えば、牛、豚、鶏などの家畜類の屠殺時などに廃
棄される内臓、骨の混在する肉などの可食に適し
ないが、利用すべき油脂、蛋白質などを含む雑物
である。 以下の実施例では、内臓を例にとり説明する。 屠殺時除去した内臓を直ちに、或いは一旦冷凍
保存しておいたものを、ミンチにかけて細砕し、
次でこれを恒温槽に投入し、これに直ちに少なく
とも1種の蛋白質分解酵素を所望量添加し撹拌
し、加熱により所望の一定の温度に保持して蛋白
質分解作用を行う。 蛋白質分解酵素としては、パパイン、キモパパ
イン、ブロメライン、フイシン、カルボキシペプ
チターゼその他の各種蛋白質分解酵素のうち、特
に、PH8〜4程度の範囲内で活性をもつものを1
種又は2種以上選択し使用する。 その添加量は、種々検討の結果、原料に対し
0.1〜5%の範囲が使用出来、特に0.5〜1%程度
が経済的であり好ましい。蛋白分解作用は、50℃
〜70℃の範囲が好ましく、就中、60℃が反応速
度、TCA可溶性窒素の生成率、即ち、蛋白分解
効率が最大であつた。トリクロロ酢酸への可溶性
窒素が、全窒素の8割程度に達するまで酵素によ
る蛋白分解処理を行う。その反応時間は、1〜10
時間位で行う。 このように、本発明の1つの要件として、特
に、蛋白分解酵素を原料に作用せしめるに当た
り、原料のPHを、酸やアルカリで調整せずに、原
料の固有のPH及び分解中のPHの変化を考慮して略
PH8〜4の範囲において、活性をもつ蛋白分解酵
素を撰択して、直ちに添加するだけの作業で足り
るので、原料の酵素による蛋白分解作業が簡単で
あり、同時に爾後の酸やアルカリの中和や除去作
業を必要とせず、又製品の良好な品質と風味を保
持することができる。 尚、この酵素による蛋白質分解処理に当たり、
原料にはPHの調節を行わないことに加え、何等水
を添加しないようにすることが好ましい。これに
よれば、爾後の過作業や乾燥作業の短縮をもた
らす。 このように酵素により、原料中の蛋白質の大部
分を蛋白分解処理を終了したものは、蛋白質の低
分子化が行われて分子量約15000以下の低分子量
の微粒子から成り、水溶性の蛋白質分解物を主体
とし、これにビタミン、ミネラルなどの微量要素
を含むスラリー状分解物が得られる。次に、この
スラリー状分解物を加熱し、温度を80℃に上昇さ
せ、その温度に30分間保つことにより酵素失活は
出来る限り低温で行うことが好ましく、80℃であ
れば足り、100℃に上げた場合は、10分間この温
度に保持すれば良い。この酵素失活処理により、
スラリー状分解物の熱変質は全く起こらなかつ
た。このスラリー状分解物を次に、任意の分離手
段で固形分と液分に分離する。例えば、遠心分離
機によるいわゆる遠心分画による場合は、沈澱層
から成る固形分と油層と水溶性蛋白質層から成る
液分に分解する。これに代り、フイルターを用い
た遠心過、加圧過などを行い、フイルター上
の残渣から成る固形物と液から成る液分とに分
離する。 上記の遠心分離又はフイルターによる分離によ
り、原料中に含まれる油脂の100%に近い略95〜
98%が油層として回収され、原料中に含まれる蛋
白量の80%程度以上が水溶性蛋白質として高収率
に回収される。一方、該固形分は、原料から油脂
と蛋白質の大部分が除かれた未分解の蛋白質を含
むので、この固形分について、100℃以上の高温
で加熱殺菌を行うとき、従来の原料をそのまゝ高
温加熱殺菌するに比し、熱エネルギー消費が著し
く少なくてすみ、低コストで且つ高能率に殺菌処
理ができ有利である。かくしてこの高温処理した
ものから、従来と同様にミートミールが低エネル
ギー消費と低コストで製造できる。 一方、上記のように分離した液分は、上層が油
分、下層が前記の微量成分を含む水溶性蛋白質層
を構成しているが、その油層は、吸引などの方法
により、該水溶性蛋白質と分別し、熱変質のない
油分を高収率に回収できる。一方、その油層を除
かれた該水溶性蛋白質層は、前記したように、水
溶性蛋白質を主成分とし、これに糖分、ミネラ
ル、ビタミンなどが溶解して含む水層である。こ
の水溶性蛋白質層については、本発明によれば、
これを膜過により除菌処理して、無菌の前記の
ミネラル、ビタミンを含む水溶性蛋白質液として
得る。過膜としては、0.45μm以下の孔径をも
つものであれば差支えなく、例えば、旭化成株式
会社製MICROZ4W.103(孔径0.18μm)を使用す
る。 かゝる膜による除菌処理を可能としたのは、原
料蛋白質原料を酵素によりその大部分を低分子化
処理をし、次いでそのスラリー状分解物から固形
分と油分とを分離して、その水溶性蛋白質のみを
得るように事前処理したからである。而も、該膜
による除菌処理であるから、極めて低分子の水溶
性蛋白質まで高収率に且つミネラル、ビタミンを
含んで得られる。次でこの無菌の水溶性蛋白質分
は、液体のまゝ飼料として利用できるが、保存、
取扱いの便宜上、更にこれを蛋白質の熱変性を起
こさないように乾燥し乾燥物とすることが好まし
い。その手段として、凍結乾燥法、スプレードラ
イ法などである。 このようにして得られた液状又は乾操した蛋白
質は、酵素で低分子化しているので、消化吸収性
が良く、而も、ミネラル、ビタミンを混在し、飼
料として栄養に富極めて有利である。尚、原料の
種類により、分離工程を経て得た液分は、油層と
水溶性蛋白質との境界部に、比較的厚い中間層が
生成する場合がある。この中間層は、油脂と水溶
性蛋白質の混在した第2油層とも言うべきもので
構成されている。従つて、その分割処理として、
上澄の100%油脂から成る第1油層を分取後、こ
の中間層を分別し、これにつき、再び遠心分画し
て油層と水溶性蛋白質層とに分離するようにし、
これらを分別し該水溶性蛋白質については、前記
と同様に無菌過装置を施すようにして無菌の水
溶性蛋白質を得ることができ、これを先に大部分
の無菌の水溶性蛋白質分と合体せしめることがで
きる。尚、この場合、その中間層の殆どが油層か
ら成つている場合は、これを精油処理に廻すよう
にしてもよい。 このようにして、原料に含まれる蛋白質の80%
程度を、熱変性なく而も消化吸収性の良い低分子
蛋白質として回収することができる。 尚、分離後の酵素失活処理については、必要に
応じ固形分と分離した液分について上記と同様に
行えばよい。 図面は、本発明の畜産副生物の加工処理法の1
例のフローシートを示す。 1は、畜産副生物aを入れた原料ホツパーを示
し、該原料ホツパー1より原料は金属探知機2を
通し、次のミンチングなどの細砕機3にかけて細
砕し、その細砕物の蛋白質分解処理用恒温処理層
4に入れ、これを撹拌し乍ら、所定の一定の温度
に達したら、1種又は2種以上の蛋白質分解酵素
を例えば1%程度入れ、その一定の温度で所定時
間全窒素の8割程度の蛋白分解処理を行い液化さ
せる。このようにして得られたペースト状物を遠
心分離機5にかけて、油層と水溶性蛋白質層と沈
澱層とに分画し、その油層は輸送管6で油タンク
7に収容する。水溶性蛋白質層、即ち、水溶性蛋
白質を主成分とする水溶性蛋白液は、過膜装置
8を通して除菌し、無菌液として凍結乾燥機9
に供給し、凍結乾燥物を次に粉砕機10で粉砕し
て低分子蛋白質粉体とし、これを貯蔵タンク11
に収容する。一方、沈澱層から成る固形分は、高
温加熱殺菌装置12に送り、加熱殺菌し、次で粉
砕機13により粉砕し、これを容器14に収容す
る。 次に更に詳細な実施例を説明する。 実施例 1 屠殺後直ちに凍結しておいた小腸を、原料ホツ
パーに投入し、粉砕機を通してミンチされて得ら
れた細砕物を恒温処理層に投入し、80r.p.m.で回
転撹拌し、品温が60℃に達したとき、蛋白質分解
酵素ノボ社製アルカラーゼ1%添加し、その撹拌
下で60℃の恒温を保持して1時間程度蛋白分解処
理を行つた。次に、品温を85℃前後に上昇させ30
分間保持して酵素失活を行つた後、排出して遠心
分離機により、油脂層と水溶性蛋白質層と沈澱層
とに分画した。油脂層は、吸い上げて容器に移し
た。該油脂は、白色で極めてクリーミーであつ
た。分析の結果、AVは58.5(KOHmg/g)であ
り、POVは、1.0(meq/Kg)であつた。沈澱物
は、加圧加熱容器で140℃に加熱し、殺菌し、ミ
ートミールに加工した。該水溶性蛋白層は、次に
膜過装置に送り、除菌して無菌のビタミン、ミ
ネラルを含む水溶性蛋白質を得た。これを凍結乾
燥により乾燥し、次で粉砕して粉体製品とした。
このものは、下記表1に示すように、従来のレン
ダリング法により製造したミートミールに比し、
水溶性蛋白質のペプシン消化率などで格段の向上
が認められた。又高温で処理されていないため、
従来の熱変性したミートミールに見られるアルミ
カルボニル反応による褐変は全く認められず、白
色を呈していた。
【表】 実施例 2 原料を実施例1の小腸に代え、大腸とした以外
は、実施例1と同様に実施した。 油脂層は、白色で極めてクリーミーであつた。
AVは23.8(KOHmg/g)であり、POVは、6.4
(meq/Kg)であつた。沈澱物は、従来の従来法
によるミートミールと同様であつた。 無菌の水溶性蛋白質粉体は、下記表2に示す特
性を有する。
【表】 実施例 3 実施例1の原料小腸を肝臓に代えた以外は、実
施例1と同様に実施した。 油脂層は、殆ど存在しなかつた。AVは52.1
(KOHmg/g)であり、POVは、4.3(meq/Kg)
であつた。沈澱物は、従来のレンダリング法によ
るミートミールと同様であつた。 無菌の水溶性蛋白質粉末は、下記表3に示す特
性を有する。
〔発明の効果〕
このように本発明によるときは、畜産副生物を
細砕したものに、PHを調節することなく直ちに蛋
白質分解酵素を0.1〜5%添加し、全窒素の8割
程度以上が水溶性となるまで該酵素による蛋白質
分解を行つたので、原料中の蛋白質の8割程度以
上が水溶性の低分子蛋白質となつて含むスラリー
状分解物を得ることができる。 次に、該スラリー状分解物を固形分と液分とに
分離するので、該液分には前記の全ての水溶性の
低分子蛋白質と、ビタミン、ミネラルと原料中の
殆ど全ての油脂とを含むものが得られる。該固形
分を加熱殺菌処理するので、省熱エネルギーで且
つ高能率に殺菌でき、低コストのミートミールを
得ることができる。 次に、該液分を油分とビタミン、ミネラルを含
む水溶性蛋白質分とに分離するので、該油脂とビ
タミン、ミネラルを含む水溶性蛋白質を含む水溶
性蛋白質を夫々ロスなく分取できる。 更に、分取した該水溶性蛋白質分については、
これを過膜で除菌するので、無菌のミネラル、
ビタミンを含む水溶性蛋白質を得ることができ、
衛生的且つ熱変質なく消化吸収性が良く、又、添
加薬品により品質風味を阻害されない良質の而も
ビタミン、ミネラルを含む優れた飼料を従来のレ
ンダリング法の全ての課題を解消した等の効果を
有する。 上記の本発明において、該スラリー状分解物の
分離工程前又は後に80〜100℃で30〜10分程度の
加熱処理で酵素失活処理を行うときは、蛋白質の
熱変質なしに酵素失活を行うことができる。 又、前記の分離工程を、遠心分画又は過によ
り行うときは、沈澱層から成る固形分と油層と水
溶性蛋白質層から成る液分とに分離するときは、
爾後その夫々の成分の分別を容易に行うことがで
きる。 又、該無菌のミネラル、ビタミンを含む水溶性
蛋白質分を熱変性のない乾燥処理を行うときは、
消化吸収性の良い而も栄養に富む衛生的な粉末飼
料が得られる。 尚、前記の分離工程後、該液分の分別を行うと
きは、熱変性のない油分及びミネラル、ビタミン
を含む水溶性蛋白質分を高収率に得られる。 更に、液分が油層と水溶性蛋白質層とこれらの
中間層とから成る場合は、該中間層を更に油層と
水溶性蛋白質層とに分別することにより、油分と
水溶性蛋白質分を夫々高収率に回収することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の方法を実施する1例のフロー
シートを示す。 a……原料、3……細砕機、4……蛋白分解処
理用恒温処理槽、5……遠心分離機、6……除菌
用過装置、9……凍結乾燥、12……高温加熱
機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 畜産副生物を細砕したものに、PH調節するこ
    となく直ちに蛋白質分解酵素を0.1〜5%添加し、
    全窒素の8割程度以上が水溶性となるまで該酵素
    による蛋白質分解を行うこと、そのスラリー状分
    解物を固形分と液分とに分離すること、更に、該
    液分についてはこれを油分とミネラル、ビタミン
    を含む水溶性蛋白質分とに分離すること、該固形
    分についてはこれに加熱殺菌処理を行うこと、更
    に、該水溶性蛋白質分についてはこれを過膜で
    除菌を行い、ミネラル、ビタミンを含む無菌の水
    溶性蛋白質分を得ることの諸工程から成ることを
    特徴とする畜産副生物の加工処理法。 2 該分離工程の前又は後に、酵素失活処理を行
    うことを特徴とする請求項1記載の畜産副生物の
    加工処理法。 3 該分離工程は、該分解物を、遠心分画により
    沈澱層から成る固形分と、油層と水溶性蛋白質層
    を構成する液体とから成る液分とに分離すること
    を特徴とする請求項1記載の畜産副生物の加工処
    理法。 4 該分離工程は、該分解物を過によりフイル
    ター上の残渣から成る固形分と液として油層と
    水溶性蛋白質層とから成る液分とに分離すること
    を特徴とする請求項1記載の畜産副生物の加工処
    理法。 5 該酵素失活処理は、80℃〜100℃で30〜10分
    程度の加熱処理である請求項2記載の畜産副生物
    の加工処理法。 6 請求項1記載の処理法で得た該無菌のミネラ
    ル、ビタミンを含む水溶性蛋白質分は、熱変性の
    ない乾燥処理を行うことを特徴とする畜産副生物
    の加工処理法。 7 請求項3又は4記載の処理方法で固形分と分
    離した液分を、油層と水溶性蛋白質とに分別する
    ことを特徴とする請求項1記載の加工処理法。 8 請求項3又は4記載の処理方法で固形分と分
    離した液分を、油層と水溶性蛋白質層とこれらの
    中間層とに分別し、該中間層を更に油層と水溶性
    蛋白質層とに分別することを特徴とする請求項1
    記載の加工処理法。
JP17269289A 1989-07-04 1989-07-04 畜産副生物の加工処理法 Granted JPH0339048A (ja)

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