JPH0453853Y2 - - Google Patents
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- JPH0453853Y2 JPH0453853Y2 JP1986073507U JP7350786U JPH0453853Y2 JP H0453853 Y2 JPH0453853 Y2 JP H0453853Y2 JP 1986073507 U JP1986073507 U JP 1986073507U JP 7350786 U JP7350786 U JP 7350786U JP H0453853 Y2 JPH0453853 Y2 JP H0453853Y2
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- Japan
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- cutting edge
- throw
- cutting
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この考案は、特にボールエンドミル等の切刃と
して用いて好適な丸形のスローアウエイチツプに
関するものである。
して用いて好適な丸形のスローアウエイチツプに
関するものである。
[従来の技術]
第8図および第9図は、従来のこの種の丸形板
状のスローアウエイチツプを示すもので、このス
ローアウエイチツプ1の円形をなす外周縁部には
全周に亙つて切刃2が形成され、またその中心部
にはこのスローアウエイチツプ1を工具本体に装
着するための取付孔3が穿設されている。
状のスローアウエイチツプを示すもので、このス
ローアウエイチツプ1の円形をなす外周縁部には
全周に亙つて切刃2が形成され、またその中心部
にはこのスローアウエイチツプ1を工具本体に装
着するための取付孔3が穿設されている。
そして、以上の構成からなる上記従来のスロー
アウエイチツプ1は、第6図および第7図に示す
ように、軸線O回りに回転自在とされた工具本体
(エンドミル本体)4のチツプ取付座5に、上記
取付孔3に挿入されたクランプネジ6を介して着
脱自在に装着されて使用に供される。
アウエイチツプ1は、第6図および第7図に示す
ように、軸線O回りに回転自在とされた工具本体
(エンドミル本体)4のチツプ取付座5に、上記
取付孔3に挿入されたクランプネジ6を介して着
脱自在に装着されて使用に供される。
ここで、このスローアウエイチツプ1は、その
切刃2を上記工具本体4の外周側から先端側に位
置させ、かつ上記切刃2の先端部7を上記工具本
体4の軸線Oから図中Eで示す寸法だけ離間させ
て上記チツプ取付座5に取り付けられている。こ
こで上記寸法Eは、工具本体4の回転中にこのス
ローアウエイチツプ1の切削に関与しない部分が
被削材と干渉しないような寸法とされている。
切刃2を上記工具本体4の外周側から先端側に位
置させ、かつ上記切刃2の先端部7を上記工具本
体4の軸線Oから図中Eで示す寸法だけ離間させ
て上記チツプ取付座5に取り付けられている。こ
こで上記寸法Eは、工具本体4の回転中にこのス
ローアウエイチツプ1の切削に関与しない部分が
被削材と干渉しないような寸法とされている。
このような丸形の従来のスローアウエイチツプ
1にあつては、その切刃長さが長いため切削強度
が高く、また取付姿勢を多様に選択することがで
きる等の各種の利点が得られるため、バイトから
各種カツタに至るまで広い範囲の工具において使
用されている。
1にあつては、その切刃長さが長いため切削強度
が高く、また取付姿勢を多様に選択することがで
きる等の各種の利点が得られるため、バイトから
各種カツタに至るまで広い範囲の工具において使
用されている。
[考案が解決しようとする問題点]
しかしながら、上記従来のスローアウエイチツ
プ1においては、第6図および第7図に示すよう
な工具本体4に装着して切削を行なつた場合に、
その外形が円形であるために円周方向に向けて回
転させる力が加わり、よつてその着座性が悪いと
いう欠点があつた。このため、上記クランプネジ
6の他にクランプ部材8を設けて上記スローアウ
エイチツプ1のクランプ強度を増加させ、その取
付精度の向上を計らなければならず、その操作性
が悪いとともに部品点数の増加を招くといつた問
題があつた。また、外形が丸形であつて切刃2の
長さが長いうえ、さらに断続切削においてこの切
刃2に大きな衝撃が一度に加わるため、上記切刃
2に欠損やチツピングを発生し易いという問題が
あつた。
プ1においては、第6図および第7図に示すよう
な工具本体4に装着して切削を行なつた場合に、
その外形が円形であるために円周方向に向けて回
転させる力が加わり、よつてその着座性が悪いと
いう欠点があつた。このため、上記クランプネジ
6の他にクランプ部材8を設けて上記スローアウ
エイチツプ1のクランプ強度を増加させ、その取
付精度の向上を計らなければならず、その操作性
が悪いとともに部品点数の増加を招くといつた問
題があつた。また、外形が丸形であつて切刃2の
長さが長いうえ、さらに断続切削においてこの切
刃2に大きな衝撃が一度に加わるため、上記切刃
2に欠損やチツピングを発生し易いという問題が
あつた。
また、工具本体4の軸線Oに対するスローアウ
エイチツプ1の中心の離間寸法Eが小さくなる程
切屑の排出性能が低下し、このため切屑の巻き込
み等による切削面の精度の悪化や上記スローアウ
エイチツプ1の切刃2の先端7近傍における欠損
を生じ易いという問題があつた。
エイチツプ1の中心の離間寸法Eが小さくなる程
切屑の排出性能が低下し、このため切屑の巻き込
み等による切削面の精度の悪化や上記スローアウ
エイチツプ1の切刃2の先端7近傍における欠損
を生じ易いという問題があつた。
この考案は、従来のスローアウエイチツプがも
つ、以上のような欠点を取り除いた、スローアウ
エイチツプを提供することを目的とするものであ
る。
つ、以上のような欠点を取り除いた、スローアウ
エイチツプを提供することを目的とするものであ
る。
[問題点を解決するための手段]
この考案のスローアウエイチツプは、上面の外
周縁部に切刃が形成された円形板状のスローアウ
エイチツプの外周部の円周を3等分する位置に、
上記上面から下面に達するV字状の切欠部を形成
するとともに、上記切欠部の切刃の先端側に位置
する壁面と上面との交差部をそれぞれこの上面に
対して異なる角度で傾斜する複数の連続した傾斜
面によつて形成し、かつ、上記切欠部の上記切刃
の先端側に位置する壁面を、上記切刃の先端を通
る当該スローアウエイチツプの直径線に対して隣
接する切刃の後端側に傾斜させたものである。な
お、ここでいう直径線とは、円形に延びる切刃の
円弧中心を通過する直線をいう。
周縁部に切刃が形成された円形板状のスローアウ
エイチツプの外周部の円周を3等分する位置に、
上記上面から下面に達するV字状の切欠部を形成
するとともに、上記切欠部の切刃の先端側に位置
する壁面と上面との交差部をそれぞれこの上面に
対して異なる角度で傾斜する複数の連続した傾斜
面によつて形成し、かつ、上記切欠部の上記切刃
の先端側に位置する壁面を、上記切刃の先端を通
る当該スローアウエイチツプの直径線に対して隣
接する切刃の後端側に傾斜させたものである。な
お、ここでいう直径線とは、円形に延びる切刃の
円弧中心を通過する直線をいう。
[実施例]
第1図〜第5図は、この考案のスローアウエイ
チツプの一例を示すものである。
チツプの一例を示すものである。
第1図〜第3図において、このスローアウエイ
チツプ11は上下面12,13が平行な板状のも
ので、その外周は略円形に形成されている。
チツプ11は上下面12,13が平行な板状のも
ので、その外周は略円形に形成されている。
そしてこのスローアウエイチツプ11の外周部
の円周を3等分する位置には、それぞれ上面12
から下面13に達するV字状の切欠部14……が
形成されている。これにより、上記上面12の外
周縁部には、互いに等しい円弧長さとされた切刃
15……が形成されている。そして、上記切欠部
14を画成する壁画のうち上記切刃15の先端1
6側に位置する壁面17は、上記切刃15の先端
16を通るこのスローアウエイチツプ11の直径
線18に対して隣接する切刃15の後端19側に
向けて傾斜して形成されている。なお、直径線1
8とは切刃15の円弧中心Pを通過する直線であ
る。
の円周を3等分する位置には、それぞれ上面12
から下面13に達するV字状の切欠部14……が
形成されている。これにより、上記上面12の外
周縁部には、互いに等しい円弧長さとされた切刃
15……が形成されている。そして、上記切欠部
14を画成する壁画のうち上記切刃15の先端1
6側に位置する壁面17は、上記切刃15の先端
16を通るこのスローアウエイチツプ11の直径
線18に対して隣接する切刃15の後端19側に
向けて傾斜して形成されている。なお、直径線1
8とは切刃15の円弧中心Pを通過する直線であ
る。
さらに、上記壁面17に連なる切刃15の先端
16は、上面12と下面13との略中間部に位置
しており、この先端16から上面12に至る上記
壁面17と上面12との交差部20は、それぞれ
この上面12に対して異なる角度で傾斜する2面
の連続した傾斜面21,22によつて形成されて
いる。そして、これら傾斜面21,22の間およ
びこれら傾斜面21,22と上面12あるいは壁
面17との交差稜線部には、それぞれアール状を
なす面取り加工が施されている。
16は、上面12と下面13との略中間部に位置
しており、この先端16から上面12に至る上記
壁面17と上面12との交差部20は、それぞれ
この上面12に対して異なる角度で傾斜する2面
の連続した傾斜面21,22によつて形成されて
いる。そして、これら傾斜面21,22の間およ
びこれら傾斜面21,22と上面12あるいは壁
面17との交差稜線部には、それぞれアール状を
なす面取り加工が施されている。
また、これら傾斜面21,22の側部には、上
記壁面17と対向してこの切欠部14を形成する
壁面23が形成されている。そして、この壁面2
3と上記切刃15の後端19における接戦とのな
す角度θが鈍角とされるとともに、この壁面23
と上記切刃15の後端19との交差部にはノーズ
24が形成されている。なお、図中符号25はこ
のスローアウエイチツプ11の取付孔を示すもの
である。
記壁面17と対向してこの切欠部14を形成する
壁面23が形成されている。そして、この壁面2
3と上記切刃15の後端19における接戦とのな
す角度θが鈍角とされるとともに、この壁面23
と上記切刃15の後端19との交差部にはノーズ
24が形成されている。なお、図中符号25はこ
のスローアウエイチツプ11の取付孔を示すもの
である。
そして、以上の構成からなる上記スローアウエ
イチツプ11は、第3図Aおよび第4図に示すよ
うに、例えばエンドミル本体30のチツプ取付座
31にその下面13を当接させ、その一の切刃1
5をこのエンドミル本体30の外周側に位置させ
て取付孔25内に挿入されたクランプネジ32を
介して着脱自在に装着されて使用される。ここで
上記スローアウエイチツプ11は、上記切刃15
の先端16をエンドミル本体30の先端でかつそ
の軸線Oから図中Eで示す寸法離間させ、しかも
第3図に示すように、切削に関与しない隣接する
切刃15が被削材Wと干渉しない位置とされたう
えで正のアキシアルレーキ角を付されて装着され
ている。
イチツプ11は、第3図Aおよび第4図に示すよ
うに、例えばエンドミル本体30のチツプ取付座
31にその下面13を当接させ、その一の切刃1
5をこのエンドミル本体30の外周側に位置させ
て取付孔25内に挿入されたクランプネジ32を
介して着脱自在に装着されて使用される。ここで
上記スローアウエイチツプ11は、上記切刃15
の先端16をエンドミル本体30の先端でかつそ
の軸線Oから図中Eで示す寸法離間させ、しかも
第3図に示すように、切削に関与しない隣接する
切刃15が被削材Wと干渉しない位置とされたう
えで正のアキシアルレーキ角を付されて装着され
ている。
またこの状態において、このスローアウエイチ
ツプ11は、上記エンドミル本体30側に設けら
れた凸部33に当該箇所に位置する一の切欠部1
4の両壁面17,23をそれぞれ当接させること
により、その円周方向の回転が阻止されて取り付
けられている。
ツプ11は、上記エンドミル本体30側に設けら
れた凸部33に当該箇所に位置する一の切欠部1
4の両壁面17,23をそれぞれ当接させること
により、その円周方向の回転が阻止されて取り付
けられている。
このような構成からなる上記スローアウエイチ
ツプ11にあつては、エンドミル本体30の凸部
33にその切欠部14を形成する両壁面17,2
3を当接させて装着することができるので、切削
に際してこのスローアウエイチツプ11をその円
周方向に回転させる力が加わつても回転すること
がない。このため、その着座性に優れ、切削条件
の厳しい断続切削にも充分耐えることができると
ともに、着脱時の操作性の向上やエンドミル本体
30における部品点数の減少化等の効果を得るこ
とができる。
ツプ11にあつては、エンドミル本体30の凸部
33にその切欠部14を形成する両壁面17,2
3を当接させて装着することができるので、切削
に際してこのスローアウエイチツプ11をその円
周方向に回転させる力が加わつても回転すること
がない。このため、その着座性に優れ、切削条件
の厳しい断続切削にも充分耐えることができると
ともに、着脱時の操作性の向上やエンドミル本体
30における部品点数の減少化等の効果を得るこ
とができる。
また、上記切欠部14の壁面17と上面12と
の交差部20を傾斜面21,22によつて形成し
ているので、切刃15に加わる切削荷重が切削の
進行に伴つて漸次増大することになる。したがつ
て、断続切削においても大きな衝撃を一時に受け
ることがないため、その切削性および耐久性に優
れ、切刃15の欠損やチツピングを防止すること
ができる。さらに、上記傾斜面21,22に沿つ
て切屑を円滑に排出することができるため、切屑
の巻き込みや切屑の衝突による切削面の悪化や切
刃15の欠損も防止することができる。
の交差部20を傾斜面21,22によつて形成し
ているので、切刃15に加わる切削荷重が切削の
進行に伴つて漸次増大することになる。したがつ
て、断続切削においても大きな衝撃を一時に受け
ることがないため、その切削性および耐久性に優
れ、切刃15の欠損やチツピングを防止すること
ができる。さらに、上記傾斜面21,22に沿つ
て切屑を円滑に排出することができるため、切屑
の巻き込みや切屑の衝突による切削面の悪化や切
刃15の欠損も防止することができる。
さらに、これら傾斜面21,22の間およびこ
れら傾斜面21,22と上面12あるいは壁面1
7との交差稜線部に、それぞれアール状をなす面
取り加工を施しているので、これら稜線部におけ
る欠けの発生も未然に防止することができる。加
えて、第3図Bに示すように、スローアウエイチ
ツプ11では、切欠部14の壁面17が直径線1
8に対して隣接する切刃15の後端19側へ傾斜
しているので、切刃15の平面視における刃先角
度、すなわち切刃15の先端16における接線m
1と壁面17の延長線m2とがなす角度φ1が鈍
角となつて刃先強度が高い。
れら傾斜面21,22と上面12あるいは壁面1
7との交差稜線部に、それぞれアール状をなす面
取り加工を施しているので、これら稜線部におけ
る欠けの発生も未然に防止することができる。加
えて、第3図Bに示すように、スローアウエイチ
ツプ11では、切欠部14の壁面17が直径線1
8に対して隣接する切刃15の後端19側へ傾斜
しているので、切刃15の平面視における刃先角
度、すなわち切刃15の先端16における接線m
1と壁面17の延長線m2とがなす角度φ1が鈍
角となつて刃先強度が高い。
しかも、壁面17が直径線18に対して傾斜し
ているため、壁面17と上面12との交差部20
が壁面17の傾きに応じて直径線18から傾斜
し、これに伴つて交差部20を構成する傾斜面2
1,22も、それぞれの等高線が上面12と直交
する方向から平面視した際に壁面17と平行をな
すように、直径線18から傾くこととなる。この
ため、第3図Cに示すように、傾斜面21,22
を直径線18と平行に断面視したときの傾斜面2
1,22の稜線H1は、スローアウエイチツプ1
1の外周側から内周側へ向かうに従つて上面12
との平行線H2よりも上面12の側へ漸次突出す
る。従つて、切刃15の上面12と直交する断面
視における刃先角度φ2が、傾斜面21,22に
連なる部分において増大し、特に欠けが発生し易
い切刃先端部の刃先強度が一段と高まることとな
る。
ているため、壁面17と上面12との交差部20
が壁面17の傾きに応じて直径線18から傾斜
し、これに伴つて交差部20を構成する傾斜面2
1,22も、それぞれの等高線が上面12と直交
する方向から平面視した際に壁面17と平行をな
すように、直径線18から傾くこととなる。この
ため、第3図Cに示すように、傾斜面21,22
を直径線18と平行に断面視したときの傾斜面2
1,22の稜線H1は、スローアウエイチツプ1
1の外周側から内周側へ向かうに従つて上面12
との平行線H2よりも上面12の側へ漸次突出す
る。従つて、切刃15の上面12と直交する断面
視における刃先角度φ2が、傾斜面21,22に
連なる部分において増大し、特に欠けが発生し易
い切刃先端部の刃先強度が一段と高まることとな
る。
さらに、壁面17が直径線18に対して傾斜し
ているので、壁面17を直径線18と平行に形成
した場合(第3図Aに2点鎖線で示す)と比較し
て、壁面23が隣接する切刃15の後端19側を
切り欠く長さが減少し、この結果、各切刃15の
有効刃長が増加する。
ているので、壁面17を直径線18と平行に形成
した場合(第3図Aに2点鎖線で示す)と比較し
て、壁面23が隣接する切刃15の後端19側を
切り欠く長さが減少し、この結果、各切刃15の
有効刃長が増加する。
なお、上記実施例においては、逃げ面とされる
側面35が上面12に対して鋭角をなすいわゆる
ポジテイブタイプのスローアウエイチツプ11に
ついて説明したが、これに限るものではなく、上
記側面35が上面12および下面13に対して垂
直な、いわゆるネガテイブタイプのものであつて
もよい。
側面35が上面12に対して鋭角をなすいわゆる
ポジテイブタイプのスローアウエイチツプ11に
ついて説明したが、これに限るものではなく、上
記側面35が上面12および下面13に対して垂
直な、いわゆるネガテイブタイプのものであつて
もよい。
[考案の効果]
以上説明したようにこの考案のスローアウエイ
チツプは、上面の外周縁部に切刃が形成された円
形板状のスローアウエイチツプの外周部の円周を
3等分する位置に、上記上面から下面に達するV
字状の切欠部を形成するとともに、上記切欠部の
切刃の先端側に位置する壁面と上面との交差部を
それぞれこの上面に対して異なる角度で傾斜する
複数の連続した傾斜面によつて形成し、かつ、上
記切欠部の上記切刃の先端側に位置する壁面を、
上記切刃の先端を通る当該スローアウエイチツプ
の直径線に対して隣接する切刃の後端側に傾斜さ
せたものである。よつて、このスローアウエイチ
ツプによれば工具本体に装着する際の操作性およ
びその取付精度を容易に向上させることができ、
また切削性能に優れて断続切削にも用いることが
できるとともに、さらに優れた切屑排出性能をも
得ることができる。さらに、切欠部の切刃先端側
に位置する壁面を切刃先端を通る直径線に対して
隣接する切刃の後端側へ傾斜させたため、切刃の
上面側からの平面視における刃先角度が鈍角とな
つて刃先強度が高まるとともに、切刃先端部の直
径線と平行な方向の断面視における刃先角度も増
大して刃先強度が一層高まり、この結果、刃先部
分における切刃の欠損が防止される。加えて、切
欠部によつて隣接する切刃の後端部が切り欠かれ
る長さが減少し、有効刃長が増大する。
チツプは、上面の外周縁部に切刃が形成された円
形板状のスローアウエイチツプの外周部の円周を
3等分する位置に、上記上面から下面に達するV
字状の切欠部を形成するとともに、上記切欠部の
切刃の先端側に位置する壁面と上面との交差部を
それぞれこの上面に対して異なる角度で傾斜する
複数の連続した傾斜面によつて形成し、かつ、上
記切欠部の上記切刃の先端側に位置する壁面を、
上記切刃の先端を通る当該スローアウエイチツプ
の直径線に対して隣接する切刃の後端側に傾斜さ
せたものである。よつて、このスローアウエイチ
ツプによれば工具本体に装着する際の操作性およ
びその取付精度を容易に向上させることができ、
また切削性能に優れて断続切削にも用いることが
できるとともに、さらに優れた切屑排出性能をも
得ることができる。さらに、切欠部の切刃先端側
に位置する壁面を切刃先端を通る直径線に対して
隣接する切刃の後端側へ傾斜させたため、切刃の
上面側からの平面視における刃先角度が鈍角とな
つて刃先強度が高まるとともに、切刃先端部の直
径線と平行な方向の断面視における刃先角度も増
大して刃先強度が一層高まり、この結果、刃先部
分における切刃の欠損が防止される。加えて、切
欠部によつて隣接する切刃の後端部が切り欠かれ
る長さが減少し、有効刃長が増大する。
第1図〜第5図はこの考案のスローアウエイチ
ツプの一実施例を示すもので、第1図は正面図、
第2図は側面図、第3図Aは切削における切刃と
被削材との位置関係を示す図、同図Bはスローア
ウエイチツプの刃先部分の拡大図、同図Cは同図
Bの直径線18に沿う断面図第4図は上記スロー
アウエイチツプを工具本体に装着した状態を示す
正面図、第5図は同側面図、第6図〜第9図は従
来のスローアウエイチツプを示すもので、第6図
は工具本体に装着した状態を示す正面図、第7図
は同側面図、第8図はスローアウエイチツプの正
面図、第9図は同側面図である。 11……スローアウエイチツプ、12……上
面、13……下面、14……切欠部、15……切
刃、16……先端、17,23……壁面、19…
…後端、20……交差部、21,22……傾斜
面、24……ノーズ、25……取付孔、O……軸
線。
ツプの一実施例を示すもので、第1図は正面図、
第2図は側面図、第3図Aは切削における切刃と
被削材との位置関係を示す図、同図Bはスローア
ウエイチツプの刃先部分の拡大図、同図Cは同図
Bの直径線18に沿う断面図第4図は上記スロー
アウエイチツプを工具本体に装着した状態を示す
正面図、第5図は同側面図、第6図〜第9図は従
来のスローアウエイチツプを示すもので、第6図
は工具本体に装着した状態を示す正面図、第7図
は同側面図、第8図はスローアウエイチツプの正
面図、第9図は同側面図である。 11……スローアウエイチツプ、12……上
面、13……下面、14……切欠部、15……切
刃、16……先端、17,23……壁面、19…
…後端、20……交差部、21,22……傾斜
面、24……ノーズ、25……取付孔、O……軸
線。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 外周が円形とされた板状をなし、上面12の外
周縁部に切刃15が形成されてなるスローアウエ
イチツプにおいて、 その外周部の円周を3等分する位置に上記上面
12から下面13に達する字状の切欠部14を
形成するとともに、上記切欠部14の上記切刃1
5の先端16側に位置する壁面17と上記上面1
2との交差部20をそれぞれ上記上面12に対し
て異なる角度で傾斜する複数の連続した傾斜面2
1,22によつて構成し、かつ、上記切欠部14
の上記切刃15の先端16側に位置する壁面17
を、上記切刃15の先端16を通る当該スローア
ウエイチツプの直径線18に対して隣接する切刃
15の後端19側に傾斜させたことを特徴とする
スローアウエイチツプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986073507U JPH0453853Y2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986073507U JPH0453853Y2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62184913U JPS62184913U (ja) | 1987-11-25 |
JPH0453853Y2 true JPH0453853Y2 (ja) | 1992-12-17 |
Family
ID=30917903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986073507U Expired JPH0453853Y2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0453853Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5421894U (ja) * | 1977-07-16 | 1979-02-13 | ||
JPS58191918U (ja) * | 1982-06-17 | 1983-12-20 | ダイジヱツト工業株式会社 | ボ−ルエンドミル用スロ−アウエイチツプ |
-
1986
- 1986-05-16 JP JP1986073507U patent/JPH0453853Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62184913U (ja) | 1987-11-25 |
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