JPH0453850B2 - - Google Patents

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JPH0453850B2
JPH0453850B2 JP62054316A JP5431687A JPH0453850B2 JP H0453850 B2 JPH0453850 B2 JP H0453850B2 JP 62054316 A JP62054316 A JP 62054316A JP 5431687 A JP5431687 A JP 5431687A JP H0453850 B2 JPH0453850 B2 JP H0453850B2
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JP
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acid
trans
cis
ester
mixture
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JP62054316A
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JPS6322051A (ja
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Nauman Kurausu
Rauhishuarube Rudorufu
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Bayer AG
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Bayer AG
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Publication date
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Publication of JPH0453850B2 publication Critical patent/JPH0453850B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N53/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing cyclopropane carboxylic acids or derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/74Esters of carboxylic acids having an esterified carboxyl group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
    • C07C69/743Esters of carboxylic acids having an esterified carboxyl group bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring of acids with a three-membered ring and with unsaturation outside the ring
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S204/00Chemistry: electrical and wave energy
    • Y10S204/90Effecting a change in isomerization by wave energy

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  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、置換シクロプロパンカルボン酸のメ
ンチルエステルを利用して、これらカルボン酸の
鏡像体を分離する方法に関する。
1RS−シス−、1RS−トランス−、1R−シス
−および1S−シス−3−(2,2−クロロビニ
ル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボ
ン酸{ペルメスリン酸(permethric acid)}の
l−メーンチルエステルは、J.Agric.Food.
Chem.第24巻、第2号(1976年版)の第270頁以
下から公知である。これらの化合物は、ペルメス
リン酸のシス/トランスエピ化を調べるために製
造されたのである。これら化合物の工業的用途に
関しての論述はない。さらに、ペルメスリン酸の
残余のメンチルエステル異性体の製造と用途に関
する論述はこれまでにない。RとSと、表記C原
子の絶対配置を特徴づけている。Rは、(+)鏡
像体を特徴づけている。RSは、ラセメート
(racemate)を特徴づけている。
原出願(特願昭55−94056号)の明細書には、
新規化合物としての1RS−シス−、1RS−トラン
ス−、1RS−シス/トランス−、1R−シス/ト
ランス、S−シス/トランス、1R−シス−、1S
−シス−、R−トランス−および1S−トランス
−3−(2,2−ジクロロ−およびジブロモ−ビ
ニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカル
ボン酸のd−メンチルエステル、1RS−シス−、
1RS−トランス−、1RS−シス/トランス−、
1R−シス/トランス/S、シス/トランス、1R
−シス−、1S−シス−、1R−トランス−およ
び/S−トランス−3−(2,2−ジプロモ−ビ
ニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカル
ボン酸のl−メンチルエステルおよび1R−トラ
ンス−および/S−トランス−3−(2,2−ジ
プロモ−ビニル)−2,2−ジメチル−クロロプ
ロパンカルボンのl−メンチルエステルが記載さ
れている。
前記の新規化合物の如き3−(2,2−ジクロ
ロおよび−ジブロモ−ビニル)−2,2−ジメチ
ル−シクロプロパンカルボン酸のd−およびl−
メンチルエステルから選択されたジアステレオマ
ーまたはジアステレオマ−混合物は、下記の製造
方法によつえ製造でき、すわわち (a) 対応する酸またはその反応性誘電性体を、d
−またはl−メントールと反応させるか、また
は (b) 一般式 (式中、Xは、塩素または臭素を示し、そして
Menは、l−またはd−メンチル基を示す)
のメンチルエステルを、環化脱ハロゲン化水素
処理するか、または (c) 一般式 (式中、XおよびMenは、前記の意味を有す
る)のメンチルエステルを、環化脱ハロゲン化
水素処理するか、または (d) ジアゾ酢酸のd−またはl−メチルエステル
を、銅化合物の存在下で1,1−ジクロロ−ま
たはジブロモ−4−メチル−ペンタ−1,3−
ジエンと反応させるか、または (e) 1R−シス−酸のd−メンチルエステルが所
望される場合、対応する1RS−シス−酸または
それらの反応性誘導体の混合物を、d−メント
ールと反応させ、より僅溶性の1R−シス−酸
d−メンチルエステルを、有機希釈剤から通常
の方法で分けるか、または (f) 1S−シス−酸l−メンチルエステルが所望
される場合、対応する1RS−シス−酸またはそ
れらの反応性誘導体の混合物を、l−メントー
ルと反応させ、より僅溶性の1S−シス−酸l
−メンチルエステルを、有機希釈剤からの通常
の方法で分ける(この方法は、また、ペルメス
リン酸の公知の1S−シス−l−メンチルエス
テルの製造にも適する)か、または (g) 1R−トランス−酸のd−メンチルエステル
が所望される場合は、対応する1RS−トランス
−酸の混合物または対応する1RS−シス/トラ
ンス−酸の混合物またはそれらの反応性誘導体
混合物を、d−メントールと反応させるか、ま
たは前記(b)、(c)または(d)に従う反応を、対応す
るd−メンチルエステルで行い、より僅溶性の
1R−トランス−d−メンチルエステルを、有
機希釈剤から通常の方法で分けるか、または (h) 1S−トランス酸のl−メンチルエステルが
所望される場合、対応する1RS−トランス−酸
の混合物または対応する1RS−シス/トランス
−酸の混合物またはそれらの反応性誘導体混合
物を、l−メントールと反応させるか、または
前記(b)、(c)または(d)に従う反応を、対応するl
−メンチルエステルで行い、1S−トランス−
酸のより僅溶性のl−メンチルエステルを、有
機希釈剤から通常の方法により分けるかまたは (i) 1Rシス/トランス−酸のd−メンチルエス
テルの混合物が所望される場合、対応する1RS
−シス/トランス−酸またはそれらの反応性誘
導体の混合物を、d−メントールと反応させる
か、または前記(b)、(c)または(d)に従う反応を、
対応するd−メンチルエステルで行い、リグロ
イン中のより僅溶性の1Rシス/トランス−d
−メンチルエステルを、リグロインから通常の
方法で分けるか、または (j) 1Sシス/トランス−酸のl−メンチルエス
テルの混合物が所望される場合、対応する1RS
−シス/トランス−酸またはそれらの反応性誘
導体の混合物を、l−メントールと反応させる
か、または前記(b)、(c)または(d)に従う反応を、
対応するl−メンチルエステルで行い、リグロ
イン中の1Sシス/トランスより僅溶性のl−
メンチルエステルを、リグロインから通常の方
法で分けることからなる製造方法によつて製造
できる。
本発明は、1R−トランス−3−(2,2−ジク
ロロ−ビニル)−2,2−ジメチル−シクロプロ
パンカルボン酸を、対応する1RS−シス/トラン
ス−酸の混合物から分ける分離方法において、こ
れらの酸の混合物またはそれらの反応性誘導体の
混合物をd−メントールと反応させ、リグロイン
中でより僅溶性である1R−トランス酸d−メン
チルエステルを分離し、次に該エステルの鹸化に
より1R−トランス−酸を遊離させることを特徴
とする前記分離法に関するものである。
このように、d−メントールを使用する前記メ
ンチルエステル形成操作は、工業的に簡単な方法
で、3−(2,2−ジクロロ−ビニル)−2,2−
ジメチル−シクロプロパンカルボン酸の鏡像体を
分けるのに用いることができる。このことは、3
−(2−メチル−プロパン−1−イル)−2,22−
ジメチル−シクロ−プロパンカルボン酸が、対応
するメンチルエステルを経て鏡像体に分割され得
ないことからみて、驚くべきことといえる。
これまで、これらの酸の鏡像体の分離は、光学
活性アミンを使用して、遊離酸のジアステレオマ
ー塩の分別沈澱または分別結晶を行うことにより
進められた(たとえば、Derwent Basical
Abstr.Journal45194W/27、21671W/13、
13445W/08、独国特許公開明細書(DE−OS)
第2549177号および仏国特許第1536468号を参照さ
れたい)。これらの方法は、大規模に行なつたと
き、面倒である。なぜなら、たとえば、これらの
方法は、多数の結晶工程を必要とし、通常は、所
望の鏡像体の収量が不満足なものとなるからであ
る。さらに、光学的に活性なアミンが必要とさ
れ、これらは、比較的多量には容易に得られない
からである。
メンチルエステルを用いるこれらの酸の鏡像体
の分離方法は、多くの利点を有している。すなわ
ち、この方法は少ない結晶工程で高収量をもつて
光学的に純粋な化合物をもたらす。もう1つの利
点は、容易に回収できる高価でない光学的に純粋
なl−またはd−メントールの利用にある。従
来、困難を伴つてのみ達成され得てきた光学的に
純粋な1R−シス−ペルメスリン酸の製造は、本
発明に従う方法により容易にかつ大規模に実施で
きる。独特な利点は、シス−配置にある対応エス
テルにより混合物から1R−トランス−または1S
−トランスペルメスリン酸のd−またはl−メン
チルエステルを、選択的に分離できること、l−
またはd−メントールによりラセミ1RS−シス/
トランスエステルの混合物から1R−シス/トラ
ンスd−メンチルエステルまたは1S−シス/ト
ランス−メンチルエステルの混合物を分離できる
ことである。
メンチルエステルを用いる鏡像体の分離は、純
粋な鏡像体を比較的多量に容易に得るのに特に適
している。所望の酸は、アルカリ鹸化によりエス
テルから遊離され得る。
前記のメンチルエステルは、前記の製造方法に
より製造される。すなわち、製造方法の(a)は、通
常のエステル化法と同様にして行われ、たとえば
d−またはl−メントールの(a)水結合剤(water
−binding agent)の存在下での遊離酸との反応、
(b)酸補促剤(acid trapping agent)または溶剤
を任意に存在させた酸塩化物との反応、または(c)
チタニウムテトラメタノレートの如きエステル交
換触媒の存在下での酸の低級アルキルエステルと
の反応により行われる(独国特許第7805738号の
方法と同様)。
製造方法の(b)は、独国特許公開明細書(DE−
OS)第2539895号に記載の方法と同様に行う。製
造方法の(c)は、独国特許公開明細書(DE−OS)
に記載された方法と同じようにして行う。製造方
法の(d)は、独国特許公開明細書(DE−OS)第
2634663号に記載の方法と同じようにして行う。
製造方法の(a)〜(h)で用いられる出発化合物は、
公知であり、また、式()または()の化合
物の場合、公知の方法により製造され得る。l−
メントールは、1R、3R、4S−p−メタン−3−
オールであり、d−メントールは、1S、3S、4R
−p−メタン−3−オールである。
たとえば、1モルのラセミシス−ぺルメスリン
酸クロリドと1モルのd−メントールが、製造方
法の(e)の出発化合物として用いられた場合、ジア
ステレオマ−d−メンチルエステルの混合物は、
簡単に温めることにより得られる: 混合物を、2倍量の石油エーテルに溶解させ、
この溶液を−10℃に冷却した後、1R−シス−ペ
ルメスリン酸d−メンチルエステルが、結晶とし
て析出し、石油エーテルからの1回または2回の
結晶化の後、光学的に純粋となる。オートクレー
ブ内での120℃、5時間のメタノール中でのアル
カリ鹸化は、全収率70%の1R−シス−ペルメス
リン酸を与える{〔α〕D 20:+27.7°(C=1、
CHCl3)独国特許公開明細書第2549177号、〔α〕
D 20:+27.2°}。
製造方法(e)〜(k)で得られるジアステレオマーメ
ンチルエステルの混合物は、同量の、または数倍
量の、好ましくは2倍量の有機希釈剤に溶解され
る。可能な希釈剤は、非極性希釈剤、たとえば、
炭素原子10個までのアルカン(たとえば石油エー
テル、リグロインまたはウオツシユベンジン)、
あるいは強極性希釈剤たとえばアルコール、好ま
しくは、炭素原子8個までを含む水性のケトンま
たはアルコールである。より僅溶性の鏡像体は、
温度+30ないし−80℃、好ましくは+20ないし−
30℃で分離する。これにより1種類のジアステレ
オマーが結晶として析出し、結晶化温度で過さ
れ、次に同じ溶剤から1回または数回再結晶させ
て完全に光学的に精製する。
次に鏡像体カルボン酸が、アルコールの如き有
機溶剤中でアルカリ金属の水酸化物でのメンチル
エステルのアルカリ性鹸化によりアルカリ金属塩
の形で遊離する。反応を促進させるために、この
鹸化は、比較的高沸点の溶剤、たとえばグリコー
ルまたはジフエニルエーテル中で高温度で行うこ
とができるが、加圧下で、低沸点溶剤たとえばメ
タノール中でも行うことができる。完全に回収さ
れ得る未変化のメタノールは、さらに行う反応に
適する。
前記の(g)に従う製造方法の特別の例では、1R
−トランス−酸のエステルは、4種類のジアステ
レオマーを含有するシス−およびトランス−ペル
メスリン酸のd−メンチルエステルの混合物から
高収率で結晶として結晶として選択的に分離され
る。少量の光増感剤たとえばシクロヘキサノン
が、次に、母液に加えられ、この混合物は、−70
℃ないし+100℃の温度で米国特許第3657086号お
よび独国特許公開明細書(DE−OS)第2628477
号に原理が示されているように紫外線源の照射を
受けて旋光性がもはや変化しないようにされる。
冷却すると、1R−トランス−エステルは、エス
テルの酸の部分でこのように異性化されたラセミ
シス/トランス混合物から再び結晶する。次に母
液を再び光異性化させる。
このように、初めのラセミシス/トランス酸の
全部のd−メンチルエステル混合物を、最終的に
1R−トランスエステルに変換できる。
ラセミ(シス/トランス)−ペルメスリン酸と
天然産/−メントールとのエステルが用いられた
場合には、1S−トランス−酸含量の非常に低い
ペルメスリン酸が次の操作で得られ、すなわち、
1S−トランス−酸の僅溶性エステルを分離し、
次に母液の易溶性成分を鹸化することにより得ら
れる。
このようにして得られた1R−配置または1S−
配置にある式()の純粋で、光学的に活性なシ
クロプロパンカルボン酸が、ピレスロイド系の高
い活性を有する殺虫剤の製造に使用できる。
さらにまた、次の如き鏡像体分離操作を行うこ
とも可能である。
(A) 1R−シス−3−(2,2−ジクロロ−または
ジプロモ−ビニル)−2,2−ジメチル−シク
ロプロパンカルボン酸を、対応する1RS−シス
−酸の混合物から分離するために、これらの酸
の混合物またはそれらの反応性誘導体の混合物
を、d−メントールと反応させ、次に、有機希
釈剤中でより僅溶性である1R−シス−酸d−
メンチルエステルを分け、さらに1R−シス−
酸を、エステルの鹸化により遊離させることか
らなる分離操作。
(B) 1S−シス−3−(2,2−ジクロロ−または
ジブロモ−ビニル)−2,2−ジメチル−シク
ロプロパンカルボン酸を、対応する1RS−シス
−酸の混合物から分離するために、これらの酸
の混合物またはそれらの反応性誘導体の混合物
を、l−メントールと反応させ、次に有機希釈
剤中でより僅溶性である1S−シス−酸lメン
チルエステルを分け、さらに、1S−シス−酸
を、エステルの鹸化により遊離させることから
なる分離操作。
(C) 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロ−ま
たはジプロモービニル)−2,2−ジメチル−
シクロプロパンカルボン酸を、対応する1RS−
トランス−酸の混合物または対応する1RS−シ
ス/トランス−酸の混合物から分離するため
に、これら酸の混合物またはそれらの反応性誘
導体の混合物を、d−メントールと反応させる
か、または前記(2)の(b)、(c)または(d)に従う反応
を、対応するd−メンチルエステルで行い、次
に有機希釈剤中でより僅溶性である1R−トラ
ンス−酸d−メンチルエステルを分け、さらに
1R−トランス−酸を、エステルの鹸化により
遊離させることからなる分離操作。
(D) 1S−トランス−3−(2,2−ジクロロ−ま
たはジブロモ−ビニル)−2,2−ジメチル−
シクロプロパンカル酸を、対応する1RS−トラ
ンス−酸の混合物または対応する1RS−シス/
トランス−酸の混合物から分離するために、こ
れらの酸の混合物またはそれらの反応性誘導体
の混合物を、l−メントールと反応させるか、
または前記の(2)の(b)、(c)または(d)に従う反応
を、対応するd−メンチルエステルで行い、有
機希釈剤中でより僅溶性である1S−トランス
−酸l−メンチルエステルを分け、次に、より
可溶性のエステルから酸の1S−トランス含有
混合物を、エステルの鹸化により遊離させるこ
とからなる分離操作。
以下本発明を、例を示して説明するが、以下の
例は本発明を制限するものではない。
たとえば、次のメンチルエステルが、以下の例
により得られた(融点は、℃であり、沸点は、
℃/mmHgである)。
A 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボン酸のエステル エステル 物理的物質 (±)−(1RS)− シス 混合物−酸d−メンチルエステル
混合物 融点:96℃ (±)−(1RS)− トランス 混合物−酸d −メンチルエステル混合物 融点:101℃ (±)−(1RS)− シス/トランス エステル混合物−酸dメンチルエ
ステル混合物 融点:130−140℃/01 (±)−(1RS)−シス−酸d−メンチルエステル 融点:96℃〔α〕D 13=+73.6° (-)−(1S)−シス−酸d−メンチルエステル 融点:57℃ (+)−(1R)−トランス−酸d−メンチルエステル 融点:104℃〔α〕D 20=+69.8° (-)−(1S)−トランス−酸d−メンチルエステル (+)−(1S)−トランス−酸l−メンチルエステル (-)−(1S)−トランス−酸l−メンチルエステル 融点:104℃〔α〕D 20=−69.3° B 3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボン酸のエステル エステル 物理的物質 (±)−(1RS)−シス/トランス−酸d−メンチル
エステル (±)−(1RS)−シス/トランス−酸l−メンチル
エステル (±)−(1RS)−シス−酸d−メンチルエステル (±)−(1RS)−シス−酸l−メンチルエステル (±)−(1RS)−トランス−酸d−メンチルエステ
ル 沸点:160−170℃/0.1 エステル 物理的物質 (±)−(1RS)−トランス−酸l−メンチルエステ
ル (+)−(1RS)−シス−酸d−メンチルエステル (+)−(1RS)−シス−酸l−メンチルエステル (-)−(1S)−シス−酸d−メンチルエステル (-)−(1S)−シス−酸l−メンチルエステル (+)−(1R)−1R−トランス−酸d−メンチルエ
ステル 融点:107℃〔α〕D 20=+42.1°(CHCl3) (+)−トランス−酸l−メンチルエステル (-)−(1S)−トランス−酸d−メンチルエステル (-)−(1S)−トランス−酸l−メンチルエステル
融点:107℃〔α〕D 20=−42.1°(CHCl3) 例 1(参考例) (+)−シス−3−(2,2−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸ク
ロリド1−モルを、d−メントール〔α〕(D 20
+47.9°(エタノール))1.0モルとトリエチルアミ
ン1.0モルとを石油エーテル0.7中に含む混合物
へ滴下した。次に得られた混合物を、酸クロリド
が消費されるまで沸騰させ、次に水と希H2SO4
と共に振盪させ、後、乾燥させてから−10℃へ冷
却した。少時間の後、1R−シス−酸のd−メン
チルエステルが結晶として析出し、これを2倍量
の石油エーテルでもう1度再結晶させた。収率:
90%、融点:96℃、〔α〕D 10:+73.6°(C=1,
CHCI3)。
このエステルを、オートクレーブ内で6時間、
120℃で、メタノール1中にKOH1−モルを含
むもので鹸化した。カラムでメタノールを蒸留し
去つた後、残留物を、水/石油エーテルで抽出し
た。d−メントールを、石油エーテル相から回収
し、水溶液を酸性とし、次に石油エーテルで抽出
した。溶剤の除去後、(+)−シス−酸が残つた;
〔α〕D 20:+27.7°(CHCl3)。
酸クロリドをこの酸から得た;沸点:68℃/
0.01mmHg;〔α〕D 20:+17.0°(CHCl3)。
例 2(参考例) 1−メントール用い、光学的に純粋な(−)−
シス−酸を例1と同様にして得た。〔α〕D 20:−
27.7°(CHCl3)。
例 3(参考例) (+)−トランス−3−(2,2ジクロロメチ
ル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカルボ
ン酸クロリドとd−メントールとから、例1と同
様にして(+)−トランス−酸、〔α〕D 20:+36°
(CHCl3)が得られた。(+)−トランス−酸のd
−メンチルエステルの融点は、92℃であつた
(〔α〕D 20:+69.5°(C=1、CH3Cl3)。
例 4(参考例) 例3からの母液を、例1に記載したように鹸化
し、生成物を石油エーテルから再晶し、僅溶性の
ラセミ成分を分けた後、光学的に純水な(-)−トラ
ンス−酸が得られた。〔α〕D 20:−36.0°(CHCl3)。
酸のNMRスペクトルは、記載したものと同じで
あつた。
例 5(実施例) (+)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロ
ロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボン酸とd−メントールとを用いて、例1と同
様な手順で行なつた。ジアステレオマーが得られ
た:沸点:120〜130℃/0.1mmHg(収率:95%)。
(+)−トランス−酸のd−メンチルエステルが、
−20℃で、2倍量の石油エーテルから、収率84%
でゆつくり結晶として析出した。毛細管ガスクロ
マトグラフイーによる測定によれば、このエステ
ルは、83%の量の1R−トランス−酸のメンチル
エステル、7%の1S−トランス−酸のメンチル
エステル、5.6%の1R−シス−酸のメンチルエス
テルおよび3.4%の1S−シス−酸のメンチルエス
テルを含有していた。生成物を2回再結晶させた
後、1R−トランス−エステル含量は、94%に増
加した。
120°で、グリコール中でのKOHによる鹸化は、
5時間後に、(+)−トランス−酸を与えた。〔α〕
D 20:+34°。
例 6(参考例) (±)−シス/トランス−3−(2,2−ジクロ
ロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボン酸クロリド0.5モルを、100℃でl−メント
ール0.7モルに滴下した。すぐに発生するHClガ
スは、穏やかな窒素流で除去した。蒸留後、ジア
ステレオマーl−メンチルエステルの混合物が、
95%の収率で得られた。沸点:120〜150℃/0.1
mmHg。記載したように結晶化させた後、1S−ト
ランス−エステル含量を大幅に減じたエステルを
母液から得て、例1のように鹸化した。
例 7(参考例) チタニウムテトラエチレート5gを、メタノー
ル40ml中にd−メントール1.5モルおよび(±)−
シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸エ
チルエステルの40/60混合物1−モル含むものへ
加えた。この懸濁物を加熱して、メタノールを蒸
留し去つた。残留する混合物を、6時間150℃に
加熱した。次に無水トルエン20mlを徐々に加え、
次に、内部温度を150℃にしてさらに300mlのチル
エンを滴下しつつ、同じ速度でトルエンを蒸留さ
せた。次にこの混合物を、0.1mmHgで蒸留して、
未反応のエチルエステルとメントールとをまず分
けた。56%変換率の意味からメンチルエステル
は、ほぼ定量的に得られた。沸点:120〜150℃/
mmHg。−5℃で、2倍量の石油エーテル中の生成
物の溶液から1R−トランス−エステルが85%の
収率で結晶として析出した。
例 8(参考例) 例7で得られた母液から結晶のエステルを分離
させた後、この液に15gのシクロヘキサノンを加
え、得られた混合物を、不活性窒素雰囲気下で、
40℃で、高圧水銀ランプで照射した。6時間後、
混合物の、再び−15℃まで冷却し、1R−トラン
ス−エステル(これは例7からの結晶と共に−5
℃で石油エーテルから再結晶させた)をさらに
過した。母液を一緒にし、新たな光異性化を行な
つた。
例 9(参考例) 1RS−トランス−3−(2,2−ジブロモビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン
酸クロリドを、例1と同様にしてl−メントール
で鹸化した。エステルの沸点:160℃/0.1mmHg。
収率:73%。石油エーテル溶液を−50℃に冷却し
て、1R−トランス−酸のエステルゆつくりと結
晶として析出させた。融点:107℃;〔α〕D 20:−
42.1°(C=1、CHCl3)。NMRスペクトル
(CHCI3):d6.2ppm(/)およびm4.4〜5.0ppm
(/)から0.7〜2.3ppm(26) 例 10(参考例) α−イソプロピル−p−クロロフエニル酢酸ク
ロリドを、例1と同様にしてl−メントールと反
応させて、沸点180〜190℃/0.1mmHgのl−メン
チルエステルを得た。これまでに記載した例に示
した方法では1種類のジアステレオマーを分ける
ことは不可能であつた。
例 11(参考例) 例5と同様にしてl−メントールによりクリサ
ンセモイルクロリイド(シス/トランス)をエス
テル化して、淵点130〜140℃/0.1mmHgのものを
得た。
各種溶剤から生成物中の1種類のジアステレオ
マーを分けることは不可能であつた。
例 12(参考例) 湿潤過酸化ジベンゾイル10gを、1のCCl4
に3,3−ジメチルペンテン酸1−モル含むもの
に加えた。次にこの混合物から水を蒸留し去り、
残留物をさらに5時間沸騰させた。さらに過酸化
ジベンゾイルを間隔をあけて加えた。この混合物
を、濃縮したところ、6,6,6,4−テトラク
ロロ−3,3−ジメチルヘキサノン酸が定量的に
沈澱した(融点は、118℃であつた)。1Rスペク
トル(cm-1)、KBrタブレツト:2300〜3500、
1700、1462、1415、1405、1390、1370、1340、
1350、1265、1235、1220、1170、1120、1065、
1035、990、965、945、910、820、755、750およ
び680。
酸の部分に関し、NMRスペクトルは、独国特
許公開明細書第2549895号の第14頁のエチルエス
テルに対する値に相当した。
この酸1モルを、SOC12と少量のジメチルホル
ムアミドとを用いて通常の方法で酸クロリドに変
換させ、この酸クロリドを、例1に示したように
d−メントールでエステル化した。
エステル(フイルム)のIRスペクトル(cm
-1):2990、1722、1450、1410、1380、1360、
1340、1290、1260、1222−1990、1130、1110、
1666、1630、1010、980、960、910、890、840、
810、770、750、730、710および680。
このエステルを、無水テトラヒドロフランに
0.2モルのナトリウムd−メンチレート(d−メ
ントール0.2モルとNaH0.2モルとから得られる)
を含む溶液へ加える。得られる混合物を、中性の
反応が得られまで室温で撹拌した。この混合物を
過後、液を濃縮し、残留物を蒸留したとこ
ろ、ペルメスリン酸d−メンチルエステルが得ら
れた。毛細管ガスクトマトグラフイーによる分析
で生成物が次の割合を有することが判つた:1R
−トランス−エステル36.9%、1S−トランス−エ
ステル32.9%、1R−シス−エステル16.4%、1S−
シス−エステル/3.8%。
このような不斉誘導(asymmetric induction)
によつて高い含有量1R−トランス−異性体が得
られた。
この混合物を、例5に示したように石油エーテ
ルを用いて結晶させ、母液を例8のように光異性
化させた。
例 13(参考例) 例7で得たラセミシス/トランス(40/60)酸
のd−メンチルエステルの混合物を、リグロイン
に溶解させた。10℃〜0℃に冷却して、d−メン
チル−エステルの混合物を結晶とさせた。この結
晶は、40%1Rシス−エステルと60%の1Rトラン
ス−エステルを含有していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロ−ビ
    ニル)−2,2−ジメチル−シクロプロパンカル
    ボン酸を、対応する1RS−シス/トランス−酸の
    混合物から分ける分離方法において、これらの酸
    の混合物またはそれらの反応性誘導体の混合物を
    d−メントールと反応させ、リグロイン中でより
    僅溶性である1R−トランス酸d−メンチルエス
    テルを分離し、次に該エステルの鹸化により1R
    −トランス−酸を遊離させることを特徴とする前
    記分離方法。
JP62054316A 1979-07-13 1987-03-11 置換シクロプロパンカルボン酸の鏡像体の分離方法 Granted JPS6322051A (ja)

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DE2928406.8 1979-07-13

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