JPH0453825Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、モニター、特にパチンコ・ホール用
コンピユータの専用モニターに関するものであ
る。

パチンコ・ホールにおけるパチンコ台群、景品
交換器、玉貸器等の管理、およびこれらパチンコ
台群等からの各種データの分析にコンピユータが
導入され、パチンコ・ホールの経営に有益に活用
されている。

しかし、コンピユータ自体はパチンコ・ホール
内に設置され、コンピユータの表示部において各
種情報が取出されるようになつている。これら情
報の中には、パチンコ・ホールの従業員に必要な
情報および経営者のみが必要とする情報が含まれ
ており、経営者にしてみれば、特に営業状況に関
する情報がコンピユータの表示部からだけしか得
られないということは不便であるし、さらには営
業状況に関する情報が経営者以外の者にも知られ
ることは必らずしも好ましくない。

したがつて従来では、例えばパチンコ・ホール
に設けられたパチンコ台群、景品交換器、玉貸器
等から信号線を電磁カウンタ盤に引込み、この電
磁カウンタ盤をパチンコ・ホールとは別の場所に
設けて、営業状況に関する情報を得ると共に、パ
チンコ・ホールに設けられたコンピユータにはキ
ースイツチでロツクをかけて、特に営業に関する
情報が表示部に出力されることを禁止することが
考慮されている。

しかし、この従来の方法によればパチンコ台
群、景品交換器、玉貸器等からそれぞれ信号線を
引込まなければならず、さらにはコンピユータの
設置されている所まで出向いてロツクしなければ
ならないなど経営者にとつては非常に面倒であ
る。

本考案の目的は、パチンコ・ホールとは別の場
所において、営業状況に関する各種情報を選択的
に読取ることができる経営者専用のモニターであ
つて、経営者以外の者がモニターを使用すること
ができないようにロツク可能で、かつ、コンピユ
ータの表示部が経営状況に関する情報を出力しな
いようにロツクすることのできる専用モニターを
提供することにある。

本考案は、パチンコ・ホール用コンピユータに
収集された情報を表示出力するモニターにおい
て、 前記パチンコ・ホール用コンピユータに信号線
を経て接続されて当該コンピユータとは別の位置
の配置される専用モニターをもうけると共に、 当該専用モニターに、 前記コンピユータから前記信号線を経て転送さ
れるパチンコ・ホールの営業状況に関する情報を
記憶する複数個のバツフアと、 これらバツフアからの情報を選択する選択回路
と、 前記情報の選択を指示する複数個の選択キー
と、 選択された情報を表示する表示部と、 前記選択回路の情報が当該専用モニターの表示
部上で表示されることを禁止するロツクキーと、 営業状況に関する情報が前記コンピユータ内の
ゲートを介して当該コンピユータ内の表示部上で
表示されることを禁止するロツク選択キーと 当該ロツク選択キーによつて行われたロツク選
択状態を前記コンピユータ内の前記ゲートに通知
する信号線と を具えた ことを特徴とするものである。

以下、図面に基づいて本考案を説明する。

第１図は、本考案パチンコ・ホール用コンピユ
ータ専用モニター１の配置状態を示す図である。

パチンコ・ホールには、例えば、入玉および出
玉を検出するセンサーが設けられたパチンコ台群
２および３と、これらパチンコ台群自体に設けら
れた玉貸器（図示せず）に投入された硬貨がベル
トコンベアで運ばれて収容される第１金庫４およ
び第２金庫５と、景品交換器６と、玉貸器７とが
設置されており、同じホール内にパチンコ・ホー
ル用コンピユータ８が設けられている。

パチンコ台群２，３、金庫４，５、景品交換器
６、玉貸器７は、それぞれ信号線９を経てコンピ
ユータ８に接続されている。専用モニター１は、
パチンコ・ホールとは別の場所、例えばホールが
１階であるならば２階などに設け、経営者以外の
者がモニターを使用できないようにする。この専
用モニター１は、信号線１０を経てコンピユータ
８に接続される。

コンピユータ８は、パチンコ台群等から送られ
てくるデータを処理して所要の情報を形成する。
専用モニター１では、これら情報のうち特に経営
状況に関する情報を選択的に読取ることができ
る。

第２図は、専用モニター１を示す。このモニタ
ーは、経営状況に関する情報を表示することので
きる表示部１１と、この表示部に表示される情報
および所要の機能を選択する複数個の選択キー
K₁，K₂，K₃……と、情報の出力を禁止するロツ
クキー１２を具えている。

一例として、選択キーK₁〜K₇は、以下のよう
な項目に対応するものとする。

選択キー 項 目 K₁ 売上合計 K₂ 景品合計 K₃ 割数＝売上合計／景品合計 K₄ パチンコ台の稼動数 K₅ 金庫１合計 K₆ 金庫２合計 K₇ モニターロツク 選択キーK₁〜K₆を押すことによつて、上記の
ような項目を表示部１１に表示することができ
る。また、選択キーK₇は、コンピユータ８の表
示部に経営状況に関する情報が出力されないよう
にコンピユータをロツクするためのロツク選択キ
ーである。その他、必要に応じて所要の情報およ
び機能を選択することのできる選択キーを設ける
ことができる。

次は、第３図に基づいて専用モニター１の構造
を説明する。この図には、コンピユータ８の内部
機構との対応関係を明瞭にするため、コンピユー
タ８の内部構造をも示している。

パチンコ・ホールのパチンコ台群等からのデー
タは、信号線９を経てコンピユータ８に供給さ
れ、処理部１５で処理された後、各種情報が売上
合計レジスタR₁、景品合計レジスタR₂、割数レ
ジスタR₃、稼動数レジスタR₄、金庫１合計レジ
スタR₅、金庫２合計レジスタR₆に供給される。
なお、例えば従業員が必要とする情報を記憶する
レジスタについては図面上省略している。経営状
況に関する情報を記憶するこれらレジスタR₁〜
R₆は、信号線１０を経て専用モニター１の売上
合計バツフアB₁、景品合計バツフアB₂、割数バ
ツフアB₃、稼動数バツフアB₄、金庫１合計バツ
フアB₅、金庫２合計バツフアB₆にそれぞれ接続
されている。

コンピユータ８の各レジスタR₁〜R₆の出力は、
ANDゲートG₁，G₂，G₃，G₄，G₅，G₆を経て、
セレクタ・ドライバー１６に供給され、所要情報
が選択されてコンピユータの表示部１７に供給さ
れる。経営者に必要なこれら情報は、経営者以外
の者がコンピユータ８の表示部１７において表示
するのを禁止するため、後述するように専用モニ
ター１のロツクキー１２を操作することによつて
ロツクすることができる。

専用モニター１の各バツフアB₁，B₂，B₃，
B₄，B₅，B₆は、ANDゲートG₇，G₈，G₉，G₁₀，
G₁₁，G₁₂にそれぞれ接続される。これらゲート
列は、バツフアからの情報を選択する選択回路１
８を構成する。これら各ANDゲートの各入力端
子ｕ，ｖ，ｗ，ｘ，ｙ，ｚには、専用モニターの
選択キーK₁（売上合計）、K₂（景品合計）、K₃（割
数）、K₄（パチンコ台の稼動数）、K₅（金庫１合
計）、K₆（金庫２合計）を押すことにより論理
“１”信号が供給される。また、これら各ANDゲ
ートの１つの入力端子は、ロツクキー１２を経て
接地することができる。これらANDゲートG₇〜
G₁₂は、表示ドライバー１９に接続され、所要の
情報を表示部１１に表示することができる。

また、専用モニター１のロツク選択キーK₇の
一方の接点は接地され、他方の接点は信号線１０
を経て、コンピユータ８の各ANDゲートG₁，
G₂，G₃，G₄，G₅，G₆の他方の入力端子に接続さ
れている。

以上のような構成の専用モニターにおいて、経
営者がこの専用モニターにおいて所要の情報を取
出したい場合には、ロツクキー１２をオフにし、
所要の選択キーを押せば必要な情報を表示部１１
に表示することができる。また、専用モニターが
経営者以外の者によつて使用されることを防止す
るためには、ロツクキー１２をオンにしておけ
ば、各ゲートG₇〜G₁₂の入力端子に論理“０”が
供給され、各バツフアB₁〜B₆の出力はこれら
ANDゲートにより阻止され、表示部１１におい
て情報を表示することが不可能となる。

またロツク選択キーK₇をオンにすれば、コン
ピユータ８のANDゲートG₁〜G₆の入力端子には
論理“０”が供給され、その結果これらANDゲ
ートは阻止され、コンピユータの表示部１７に営
業状況を示す情報の表示が不可能となる。

以上は、本考案の一実施例について説明した
が、専用モニターが監視することのできる情報あ
るいは実行することのできる機能は必要に応じて
選択できることは言うまでもない。例えば、コン
ピユータの処理データの流れを監視することによ
り、従業員が不正を働いたか否かを知るようにす
ることもできる。

上述したところから明らかなように、本考案パ
チンコ・ホール用専用モニターによればパチン
コ・ホールとは別の場所で営業状況に関する情報
を監視することができ、かつその別の場所でロツ
クキーを操作することにより経営者以外の者が専
用モニターを操作することを不可能にし、さらに
はロツク選択キーを操作することによつてパチン
コ・ホールに設けられたコンピユータの表示部に
経営者以外の者に知られては不都合な情報が表示
されないようにロツクすることができる。

したがつて、パチンコ・ホールの経営者のみが
営業状況に関する情報を独占管理することが可能
となり経営者にとつては非常に有益な専用モニタ
ーとなり得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案専用モニターの配置状態を示す
図、第２図は本考案専用モニターを示す図、第３
図は本考案専用モニターの内部構成をコンピユー
ターの内部構成と共に示す図である。 図中、１は専用モニター、２および３はパチン
コ台群、４および５はパチンコ台群に設けられた
金庫、６は景品交換器、７は玉貸器、８はコンピ
ユータ、９および１０は信号線、１１は専用モニ
ターの表示部、１８は選択回路、１９は表示ドラ
イバー、B₁〜B₆はバツフア、G₇〜G₁₂はANDゲ
ートをそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 パチンコ・ホール用コンピユータに収集された
   情報を表示出力するモニターにおいて、 前記パチンコ・ホール用コンピユータに信号線
   を経て接続されて当該コンピユータとは別の位置
   の配置される専用モニターをもうけると共に、 当該専用モニターに、 前記コンピユータから前記信号線を経て転送さ
   れるパチンコ・ホールの営業状況に関する情報を
   記憶する複数個のバツフアと、 これらバツフアからの情報を選択する選択回路
   と、 前記情報の選択を指示する複数個の選択キー
   と、 選択された情報を表示する表示部と、 前記選択回路の情報が当該専用モニターの表示
   部上で表示されることを禁止するロツクキーと、 営業状況に関する情報が前記コンピユータ内の
   ゲートを介して当該コンピユータ内の表示部上で
   表示されることを禁止するロツク選択キーと 当該ロツク選択キーによつて行われたロツク選
   択状態を前記コンピユータ内の前記ゲートに通知
   する信号線と を具えた ことを特徴とするパチンコ・ホール用コンピユー
   タの専用モニター。